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発明の名称 記録装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−35168
公開日 平成11年(1999)2月9日
出願番号 特願平10−152001
出願日 平成10年(1998)5月15日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】世良 和信 (外2名)
発明者 大橋 哲洋
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】装置本体と、前記装置本体内の前側に設けられ、シートに記録を行なう記録手段と、前記装置本体の後側に前記記録手段に並設され、該記録手段に供給するシートを支持するシート支持手段と、前記記録手段または前記シート支持手段のいずれか一方を昇降する昇降手段と、を有し、前記記録手段と前記シート支持手段とが並設状態からいずれか一方を前記昇降手段により昇降させたときに、シート支持手段が前記装置本体から前側に引き出し可能であることを特徴とする記録装置。
【請求項2】前記シート支持手段が前記昇降手段によって昇降可能であることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項3】前記シート支持手段は前記記録手段と上下方向で異なる位置に前記装置本体に装着されるシート収納手段に内蔵され、前記昇降手段は、前記シート収納手段の装置本体への装着に応じてシート支持手段の一端を昇降するカム部材と、シート支持手段の他端を昇降する移動手段とを有することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
【請求項4】前記移動手段による前記シート支持手段の昇降に伴なって、前記シート収納手段を前記装置本体にロックするロック手段を有することを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
【請求項5】前記記録手段を前記装置本体の前側にスライド移動可能に設けたことを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
【請求項6】前記記録手段が昇降可能に前記昇降手段により支持されていることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項7】前記昇降手段は、前記記録手段を前記装置本体に対して前方に移動可能に支持するスライド部材と、記録手段を前方に移動させた状態で昇降させるためのリンク部材とを有することを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
【請求項8】前記記録手段と前記シート支持手段とが並設されたときに、並設方向及び上下方向の位置決めを行なうための位置決め手段を有することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項9】前記記録手段は、前記装置本体の後側に配置されたシート支持手段から送り出されるシートをほぼ水平に搬送しながら記録を行ない、記録されたシートを装置本体の前側に排出することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
【請求項10】前記記録手段は、インクをノズルから吐出させてシートに記録するインクジェット方式であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の記録装置。
【請求項11】装置本体と、前記装置本体内の前側に設けられ、シートに記録を行なう記録手段と、前記装置本体の前側から着脱自在に設けられた用紙カセットと、前記用紙カセット内に配置され、シートを支持する副用紙カセットと、前記用紙カセットを装置本体内に装着した状態で、前記副用紙カセットを用紙カセット内の位置と用紙カセットから移動して前記記録手段の後側で水平方向に並ぶ位置との間で昇降させるリンク部材と、を有することを特徴とする記録装置。
【請求項12】前記リンク部材は、前記装置本体に設けられたカムにより、前記用紙カセットの装置本体への装着動作に連動して前記副用紙カセットを昇降させることを特徴とする請求項11に記載の記録装置。
【請求項13】前記記録手段は、装置本体の前側にスライド移動可能に支持されていることを特徴とする請求項11に記載の記録装置。
【請求項14】装置本体と、前記装置本体内の前側に設けられ、シートに記録を行なう記録手段と、前記記録手段をシートに記録するための記録位置から昇降させるためのリンク部材と、前記リンク部材によって前記記録手段が記録位置から昇降されている状態で、装置本体の前側から着脱自在に設けられた、シートを収納した用紙カセットと、を有することを特徴とする記録装置。
【請求項15】前記記録手段は、前記装置本体の前方にスライド移動可能にスライドガイドに接続されていて、記録手段はスライドガイドによって前方に移動した後に前記リンク部材により昇降することを特徴とする請求項14に記載の記録装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート上に文字や図形などの画像を記録する記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の記録装置としては、たとえば、積載したシート(単票用紙など)から1枚ずつシートを引き出して記録部に送り記録を行う記録装置がある。
【0003】このような記録装置では、シート積載部と記録部の配置は各種形態が知られている。
【0004】例えば、装置後方にシート積載部を持ち装置前方の記録部で記録動作を行うもの、あるいは、装置下方にシート積載部を持ち装置上方の記録部で記録動作を行うもの等が代表的である。
【0005】また、筐体の一方向から記録に関する全ての操作をすることが可能な配置を取ることによって、記録装置の上にものを置くことが出来たり、あるいは棚の中に記録装置を設置することを可能とした記録装置が知られている。
【0006】このような記録装置について図9を参照して簡単に説明する。図9は従来技術に係る記録装置の概略説明図である。
【0007】図に示したように、記録装置100は、概略、筐体101の内部に、紙などのシートを積載する用紙カセット102と、この用紙カセット102に積載されるシートを搬送経路103に沿って搬送するシート上に画像を記録する記録手段104と、から構成されている。
【0008】そして、図に示したように、搬送経路103は、用紙カセット102に積載したシートを装置内でUターンさせ、しかるのち装置上方に位置する記録手段104に導き、記録動作を行なった後に、装置外部に記録済みのシートを排出させるように構成されている。
【0009】同図においてA側が操作方向であり、用紙カセット102はA側から出し入れし、記録済みのシートもA側に排出される。
【0010】なお、同類の構成として、同図の正面側(図面の手前側)から用紙カセット102を出し入れし、筐体101内に記録済みのシートを排出(収容)して、同図の正面側から抜き取る構成、すなわち、筐体101内のシートの搬送方向と垂直方向に用紙カセット102の出し入れ、および記録済みシートの取り出しを行うように構成されたものもある。
【0011】このような搬送経路を持った記録装置の用紙カセット取り付け方法は、用紙カセット側の凸部が装置側の所定位置にある凹部に嵌合して位置決めされるものが主流である。
【0012】また、装置側のラッチレバー等により、用紙カセットを固定して、用紙カセット取り外し時にラッチレバー等を解除して取り外す構造のものもある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のような従来技術の場合には、下記のような問題が生じていた。
【0014】上述のようにシートを小さい半径でUターンさせる必要があるため、腰の強いシート、例えば厚紙等を通紙させるのが困難であった。
【0015】また、シートがUターン部においてシート搬送経路と摺動しながら通過するために、シートに負荷が掛かるので、シート搬送力を上げる必要があり、搬送ローラの圧接力を大きくする必要があったり、モータのトルクを大きくしなければならなかった。
【0016】さらに、複雑な搬送経路を通紙させるためにシート搬送経路中でのシートがジャムする確率が高くなるが、筐体の一方向からしか記録装置を操作できないような形態としているため、詰まった紙の取り出し操作(ジャム処理)が非常に煩雑であった。
【0017】このように装置内にシート搬送経路にUターン部を設けることは、装置の大型化を招くばかりでなく、様々な問題点を有していた。
【0018】しかし、従来技術では、搬送精度(位置決め精度)の技術が不十分であったために、シート搬送経路にUターン部を設けざるを得なかった。つまり、Uターン部を設けて所定距離の搬送経路を具備させて、各種搬送ローラ等により、シートの搬送状態を適正にすることによって、シート上の画像を形成させる位置を適正にさせていたからである。
【0019】また、従来技術の構成では、記録動作中に用紙カセットを挿抜することが可能であったために、誤って記録動作中に用紙カセットを抜き取ってしまい、記録動作を中断させてしてしまうことがあった。
【0020】本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、位置決め精度の向上を図ると共に、搬送経路の簡略化を図り、機能性や作業性に優れた記録装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明にあっては、装置本体と、前記装置本体内の前側に設けられ、シートに記録を行なう記録手段と、前記装置本体の後側に前記記録手段に並設され、該記録手段に供給するシートを支持するシート支持手段と、前記記録手段または前記シート支持手段のいずれか一方を昇降する昇降手段と、を有し、前記記録手段と前記シート支持手段とが並設状態からいずれか一方を前記昇降手段により昇降させたときに、シート支持手段が前記装置本体から前側に引き出し可能であることを特徴とする。
【0022】また、本発明は、装置本体と、前記装置本体内の前側に設けられ、シートに記録を行なう記録手段と、前記装置本体の前側から着脱自在に設けられた用紙カセットと、前記用紙カセット内に配置され、シートを支持する副用紙カセットと、前記用紙カセットを装置本体内に装着した状態で、前記副用紙カセットを用紙カセット内の位置と用紙カセットから移動して前記記録手段の後側で水平方向に並ぶ位置との間で昇降させるリンク部材と、を有することを特徴とする。
【0023】また、本発明は、装置本体と、前記装置本体内の前側に設けられ、シートに記録を行なう記録手段と、前記記録手段をシートに記録するための記録位置から昇降させるためのリンク部材と、前記リンク部材によって前記記録手段が記録位置から昇降されている状態で、装置本体の前側から着脱自在に設けられた、シートを収納した用紙カセットと、を有することを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0025】(第1の実施の形態)図1〜図7には本発明の第1の実施の形態に係る記録装置について示されている。
【0026】まず、図1および図2を参照して、記録装置の全体の構成等について説明する。
【0027】図1は本発明の第1の実施の形態に係る記録装置の概略構成斜視図であり、図2は本発明の実施の形態に係る記録装置の概略構成断面図(図1における記録装置の側面側から見た断面図)である。
【0028】図において、1は記録手段を構成する記録部であり、記録部1は図中矢印A方向に移動可能である。
【0029】なお、記録部1は各種形式の記録部を採用することが可能であるが、本実施の形態においてはいわゆるシリアル走査型のインクジェットプリンタを使用して記録を行う。
【0030】2はシート収納手段を構成する用紙カセットであり、用紙カセット2は図中矢印A方向に着脱が可能であり、完全に記録装置本体から取り外すことが出来る。
【0031】3は箱形状部材である装置本体であり、記録部1および用紙カセット2を操作(挿抜)できるように六面のうち前側の一面が開口されている。
【0032】4は自動給紙部であり、記録部1に一体的に設けられており、用紙カセット2内に収納(積載)されたシートのうち一枚のみを給送する機能を有している。
【0033】5は記録ヘッドであり、記録部1内部で、キャリアに搭載されて往復走査しつつシート上に画像の記録を行うインクジェットヘッドである。
【0034】6は記録部開放レバーであり、記録部1を装置本体3から抜き出す時などに使用するものである。
【0035】7はシート支持手段としての副用紙カセットであり、この副用紙カセット7は用紙カセット2内に配置されていて用紙カセット2が装置本体3内に装着された後、記録部1の後側の所定位置まで移動可能に構成されている。
【0036】8は用紙カセットノブであり、副用紙カセット7を所定位置まで移動させる機能を有しており、位置決め手段を構成している。
【0037】8aは用紙カセットノブに一体的に設けられたカセットロック爪である。
【0038】12は副用紙カセット7を移動させるための副用紙カセット上昇レバーである。
【0039】本記録装置の主要な構成要素は記録部1および用紙カセット2であり、操作者はこれらを主に操作することになる。
【0040】図1は、操作者が操作中の状態(記録部1および用紙カセット2を引き出した状態)を示している。
【0041】このように、記録部開放レバー6の操作によって記録部1を機外前方に引き出すことができる(以下、記録部1のこの状態を記録部開放状態と呼ぶ)。
【0042】操作者が記録部1を記録部開放状態にする場合としては、記録ヘッド5の交換時、すなわち、インクが無くなったり、カラー記録ヘッドとモノクロ記録ヘッドを交換する場合や、あるいは、シートがジャムしてしまった場合にシートを取り除く時(ジャム処理時)等がある。
【0043】なお、記録部1は図示する位置までスライド(突出)してくるが、おおむね図示位置で停止し、不図示のストッパにより、これ以上の移動は妨げられる構成となっている。
【0044】また、図1では、用紙カセット2も操作者により引き抜かれる、あるいは装着される途中の状態を示している。
【0045】詳細は後述するが、用紙カセットノブ8を開放状態とし、用紙カセット2自身の手がかり部を持って引き抜く、あるいは押し込むことにより装置本体3からの着脱操作を行う。
【0046】操作者が用紙カセット2を着脱操作する場合としては、積載されたシートが無くなったり、異種の記録シートに交換したりするためにシートを用紙カセット2に挿入する時、あるいは記録シートがジャムしてしまった場合に記録シートを取り除く時、等がある。
【0047】上記のごとく、記録部1および用紙カセット2はいずれも図中矢印A方向に往復移動可能に構成されている。
【0048】本記録装置を記録可能な状態にするために、記録部1を装置本体3側に押し込んでいくと、不図示のラッチレバーが記録部1と係合し、装置本体3とは所定の位置にて固定される。
【0049】なお、前述の記録部開放レバー6はこのラッチレバーの係合を解除するためのものである。
【0050】図2は記録動作を行なうために、記録部1および用紙カセット2を装置本体3内に装着した際の配置を、図1の矢印B方向から見た断面図として示している。
【0051】図2において、図1と同一の記号の説明は省略する。
【0052】9は記録部1に固定され記録部1と用紙カセット2を位置決めする位置決めピンである。
【0053】10は副用紙カセット7を弾性的に上方に付勢する付勢手段を構成する上方付勢バネである。
【0054】この上方付勢バネ10は副用紙カセット7の底面に固定された片持ちの板バネを使用している(図3参照)。
【0055】11は副用紙カセット7を弾性的に記録部1方向(水平方向)に付勢する付勢手段を構成する前方付勢バネである。
【0056】12は用紙カセットノブ8と円筒カム23を介して連動する副用紙カセット上昇レバーである。
【0057】13は用紙カセット2に、その一端が連結され、他端が副用紙カセット7に前方付勢バネ11を介して連結されている後側用紙カセットリンクである。
【0058】14は用紙カセット2に、その一端が連結され、他端が副用紙カセット7に摺動可能に備えられている前側用紙カセットリンクである。
【0059】15は用紙カセット2の装置本体3への挿入に従って副用紙カセット7の後端を上昇させるためのカセット上昇カムである。
【0060】19は後側用紙カセットリンク13を回動可能に軸支する後端軸である。
【0061】20は後端軸19にはめられた後端コロである。
【0062】円筒カム23は副用紙カセット上昇レバー12に固定されている。
【0063】また、説明を簡単にするため破線と実線によって構成部材の移動前および移動後の位置を示し、元の数字に′を付けて示しているのは、移動時の状態を示している。
【0064】すなわち、図2においては、1′は記録部1が記録部開放状態の場合を示し、7′は用紙カセット2を装置本体3外に出して副用紙カセット7が用紙カセット2内に収納されている場合の位置であり、12′は用紙カセット2を装置本体3内に装着して用紙カセットノブ8を操作する前の副用紙カセット上昇レバーの位置をそれぞれ示している。
【0065】次に用紙カセット2が図1の状態から図2の状態に至る経過(用紙カセット2を引き出した状態から収容(装着)するまでの経過)を説明する。
【0066】ここでは、記録部1が既に装着されている場合について説明する。前述したように、記録部1は図示せざるラッチレバーにより装置本体3に対して位置決めされている。
【0067】よって、これから説明する用紙カセット2の挿抜動作は、通常の記録シートを追加したり、記録シートの交換作業の場合に相当する。
【0068】まず、図1のように用紙カセット2を引き出した状態では、副用紙カセット7および副用紙カセット上昇レバー12は、図2においては破線の位置、すなわち、副用紙カセット7は7′の位置であり、副用紙カセット上昇レバー12が12′の位置にある。
【0069】この状態で、用紙カセット2が装置本体3内に挿入されると、まず、後端コロ20がカセット上昇カム15に当接する。
【0070】そして、用紙カセット2を挿入する操作者の力により、後端コロ20がカセット上昇カム15に沿って上昇を始め、用紙カセット2が完全に挿入された状態では、後端コロ20がカセット上昇カム15を登り切り、平坦部に乗り上げる。
【0071】この状態では副用紙カセット7は後端(後端軸19側)が上昇し、前端は元のままの位置にあり、副用紙カセット7全体が傾斜した状態となる。
【0072】図3に、この状態の記録部1と用紙カセット2の相対位置を示している。
【0073】図3において、16は記録部1と副用紙カセット7の水平方向(前後方向)の位置決めをする当接面としての前後位置決め面であり、17は記録部1と副用紙カセット7の上下方向の位置決めをする当接面としての上下位置決め面であり、18aは位置決めピン9に対して円滑にガイドされるためのガイド斜面である。
【0074】用紙カセット2が装置本体3内に完全に挿入されると、装置本体3に固定されたカセット上昇カム15に一体的に設けられたカセットガイド25のカセット位置決めピン22(図4および図5参照)と、用紙カセット2側に設けられた不図示の位置決め穴が係合し、位置決めされる。
【0075】また、用紙カセット2はカセットガイド25の用紙カセット当接面25a(図5参照)で突き当たり、挿入方向に対しても位置決めされる。
【0076】次に、用紙カセット2が装置本体3内に完全に挿入された状態で、スライド部材を構成する用紙カセットノブ8の操作を行う。
【0077】用紙カセットノブ8が図1の位置から同図中矢印B方向に移動されると、円筒カム23の円筒面に螺旋状に切られたカム溝23a(図5(a)に図示)と用紙カセットノブ8に設けられた図示せざる突起が係合し、用紙カセットノブ8の並進運動が円筒カム23の回転運動に変換される。
【0078】この回転運動により、円筒カム23と同軸上に固定された回動部材としての副用紙カセット上昇レバー12は図1矢印C方向に回動する。
【0079】用紙カセットノブ8が所定位置まで移動すると、不図示の突起が円筒カム23のカム溝23aの平坦部23bに達し、副用紙カセット上昇レバー12の回動が終了する。
【0080】また、この平坦部23bに用紙カセットノブ8の突起が掛かっていると、副用紙カセット上昇レバー12を矢印Cの反対方向に回転させようとする力に対して、円筒カム23がロックする方向に作用し、用紙カセットノブ8が元の位置に戻ってしまうようなことはない。
【0081】以上の用紙カセットノブ8の操作により、副用紙カセット上昇レバー12は図2の破線の位置から実線の位置に至る。
【0082】次に、上記動作時のカセットロック爪8aの役割を説明する。
【0083】図4は記録部1と用紙カセット2を装着した状態を示す概略構成一部透視斜視図であり、説明に必要な部材のみを透視している。
【0084】図において、22は用紙カセット2と係合するカセット位置決めピンであり、24はカセットロック爪が係合するカセットロック穴であり、25は用紙カセット2を挿入する際にガイドとしての機能を発揮する、カセット上昇カム15と一体的に成形されたカセットガイドである。
【0085】また、図5はカセット挿入の前後を示す、模式的平面図であり、図5(a)は挿入完了前、図5(b)は挿入完了後(図4の状態の場合)を示している。
【0086】同図に示すように、カセットロック爪8aは、用紙カセットノブ8に一体的に形成された突起であり、用紙カセットノブ8と同時に移動(スライド)する。
【0087】図5(a)で示したように、挿入完了前の状態では、カセットロック爪8aは用紙カセット2内に配置されている。
【0088】そして、用紙カセット2を挿入した後に、用紙カセットノブ8の操作を行なって操作を完了した図が図5(b)である。
【0089】図5(a)から(b)の用紙カセットノブ8の移動に伴って、副用紙カセット上昇レバー12は図2の実線の位置に移動する。
【0090】用紙カセットノブ8が図5(b)の状態に至ると、カセットロック爪8aは用紙カセット2の側面から突出し、装置本体3に固定的に設けられたカセットロック穴24に係合する。
【0091】この時、カセットロック爪8aの先端には傾斜が付けられているので、用紙カセット2が用紙カセット当接面25aに完全に当接する前に、用紙カセットノブ8を操作してしまっても、カセットロック爪8aの先端はカセットロック穴24に確実に入ることができる。
【0092】また、カセットロック爪8aの先端斜面が、カセットロック穴24端面を滑るときに発生する力の分力により、用紙カセット2は用紙カセット当接面25a側に引き込まれ、用紙カセットノブ8操作完了時には、用紙カセット2は所定の収納位置まで移動する。
【0093】よって、所定位置以外で用紙カセット2が固定されてしまうことはない。
【0094】このように、用紙カセットノブ8の操作によって、副用紙カセット7が用紙カセット2に対して位置決めされると同時に、用紙カセット2が装置本体3に対して位置決めされる。
【0095】すなわち、副用紙カセット7と用紙カセット2が同時に装置本体3や記録部1に対して位置決めされることになる。
【0096】また、一度、用紙カセットノブ8の操作が完了してしまうと、カセットロック爪8aは用紙カセット2を固定してしまうので、操作者が不用意に用紙カセット2を引き出すことができないので、例えば、記録動作中に誤って用紙カセット2が引き出されてしまうことが防止される。
【0097】次に、各構成部材等の位置決めについてより詳しく説明する。
【0098】上記のごとく、用紙カセット2が装置本体3に装着されて、副用紙カセット上昇レバー12が図2の実線の位置に至ると、副用紙カセット7と記録部1は以下のように位置決めされる。
【0099】副用紙カセット上昇レバー12は、上方付勢バネ10に当接しており、副用紙カセット7は上方付勢バネ10を介して副用紙カセット上昇レバー12により弾性的に上方に付勢される。
【0100】また、後端軸19は、用紙カセットリンク後13によって位置が決められているが、前方付勢バネ11の力により副用紙カセット7は後端軸19のガイド溝に沿って図3中矢印A方向に付勢されている。
【0101】以上より、副用紙カセット7が図3中の7から7′に移動する際には、位置決め部が位置決めピン9に当接して付勢されながら移動することになる。
【0102】そこで、固定位置に停止している位置決めピン9には先ずガイド斜面18aが当接する。
【0103】そして、ガイド斜面18aに掛かる力の分力により、上方付勢バネ10および前方付勢バネ11が圧縮される方向に副用紙カセット7が移動し、副用紙カセット上昇レバー12が所定位置まで上昇したところで、位置決めピン9が前後位置決め面16と上下位置決め面17に圧接された状態で停止する。
【0104】この状態では位置決めピン9と前後位置決め面16および上下位置決め面17の間には隙間がなく当接しているので、記録部1と副用紙カセット7の図3中矢印B,C方向の相対位置は正確に決められる。
【0105】また、図3におけるシートの搬送方向と垂直な方向の相対位置を決める構造について図6を参照して説明する。
【0106】図6は位置決めピン9と副用紙カセット7の位置関係を示す、模式的斜視図である。
【0107】位置決めピン9の両側にはピン部より径が大きい円錐台がそれぞれ備えられている。
【0108】また、位置決めピン9の図中矢印C方向の長さは、副用紙カセット7の前後位置決め面16あるいは上下位置決め面17の幅より僅かに長い程度に設定して有するので、前記円錐台部のテーパにガイドされて、位置決めピン9は所定位置に納まる。
【0109】なお、位置決めピン9の両側を円錐台形状で挟んだ構造は、左右2カ所にある位置決めピン9の基準側になる片方だけであり、他方は充分な長さを持ったピンとなっている。
【0110】この様な構造により、位置決めピン9と副用紙カセット7の相対位置は図6中矢印C方向に対しても一意に決まるので、結局、記録部1と副用紙カセット7の相対位置は正確に決定される。
【0111】また、用紙カセット2を装置本体3から取り出すときは、以上の動作を逆に辿ることになり、用紙カセットノブ8を操作して副用紙カセット上昇レバー12を下げ、カセットロック爪8aを解除し、用紙カセット2を引き出すことにより、後端コロ20がカセット上昇カム15を降りて、副用紙カセット7が図2の7′位置に収納されつつ用紙カセット2を取り出すことが可能である。
【0112】次に、用紙カセット2が既に収容されていて、記録部1を引き出された状態から装置本体3内に装着させる場合、すなわち、副用紙カセット7が図2の7の位置にあり、記録部1が図2の1′の位置から1の位置に移動していく場合について説明する。
【0113】副用紙カセット7は後端軸19が所定位置にあり、前方付勢バネ11の力により前方に移動し、前端が上方付勢バネ10によって浮き上がった状態になっている。
【0114】この状態を概略図7に示す。
【0115】図7の状態から図示せざる並進運動ガイドにより記録部1が図中矢印A方向(収容させる方向)に移動(スライド)してくると、まず、位置決めピン9がガイド斜面18bに当接する。
【0116】そして、ガイド斜面18bに掛かる力の分力により副用紙カセット7が図中矢印B,C方向に移動する。
【0117】これにより、上方付勢バネ10が圧縮され、また前方付勢バネ11も圧縮されていく。
【0118】ガイド斜面18bを登り切ったところで、位置決めピン9は上下位置決め面17を滑り、前後位置決め面16に当接し、位置決めピン9が所定位置で停止するまで両位置決め面に圧接されたまま移動する。
【0119】位置決めピン9が所定位置に停止すると、図2に示した状態(位置関係)となる。
【0120】結局、記録部1を後から装着する場合でも、記録部1と副用紙カセット7の相対位置は正確に決定される。
【0121】また、記録部1を装置本体3から取り出すときは、以上の動作を逆に辿ることにより、用紙カセット2を装置本体3に入れたまま記録部1を取り出すことが可能である。
【0122】以上述べたように、用紙カセット2の挿抜操作時、あるいは記録部1の挿抜操作時いずれの場合も正確に記録部1と副用紙カセット7が正確に位置決めされる。
【0123】このように、副用紙カセット7が装置本体3内で上昇して記録部1と位置決めされるので、自動給紙部4を駆動して、積載された記録シートから最上部の1枚を記録部1に搬送する通紙経路21を、図2で示すように、積載された記録シートの平面内に形成することができる。
【0124】すなわち、積載された記録シートのうち最上部のシートは、そのシート平面内において、図に示したようにそのままの状態で直線的に搬送されて、記録部1により画像が記録された後、そのまま装置の外部へ排出される。
【0125】また、記録部1と副用紙カセット7が正確に位置決めされているので、給紙搬送時に進行方向が曲がってしまったりすることがなくなる。
【0126】さらに、カセットロック爪8aとカセットロック穴24の係合により、用紙カセット2を装着した状態では、記録の最中などに、不用意に用紙カセット2が取り出されてしまうことが防止される。
【0127】以上のように構成された記録装置では、位置決め精度が向上し、シートの搬送精度が向上し、搬送経路が簡略化されるので、従来のようにUターン部を設ける必要がなく、腰の強い厚紙等の通紙が可能になり、機能性が向上する。
【0128】また、記録シートが搬送経路から受ける外力がないのでシート搬送力が少なくて済むので構成の簡略化を図ることもできる。
【0129】さらに、シート搬送経路が簡単なのでいわゆるジャムの発生頻度が低下し、ジャムが発生した場合にもジャムシートの取り出しも容易となり、作業性が向上する。
【0130】そして、用紙カセットノブ8の操作により、用紙カセット2が所定位置に固定され、固定を解除する場合にも用紙カセットノブ8の操作を必要とするので、記録動作中など、用紙カセット2を不用意に取り出してはいけない場合に用紙カセットを取り出そうとしても、取り出すことが防止されるので、信頼性が向上する。
【0131】また、この記録装置では、シートを補充したりシートのサイズを変更するときに用紙カセットを装置本体の前面から行え、また、記録部におけるメンテナンスやシートのジャム処理も装置本体の前面から行えるため、例えば、棚等の前面のみが開いている場所にも設置することができて、設置位置の制約が少なく所望の場所に設置可能である。
【0132】なお、上記第1の実施の形態においては、用紙カセット2の副用紙カセット7を昇降させるために、使用者が用紙カセットノブ8を操作して行う例を示したが、モータと、モータにより副用紙カセット7を昇降する機構とを用いて、電気的なスイッチの操作によりモータに通電して自動的に副用紙カセット7を昇降させるようにしてもよい。
【0133】(第2の実施の形態)図8を参照して本発明の第2の実施の形態に係る記録装置について説明する。図8は本発明の第2の実施の形態に係る記録装置の模式図であり、図8(a)は記録可能状態にある記録装置を示し、図8(b)はヘッドやインクタンクの交換、あるいは記録シートの補充を行うために記録部開放状態とした記録装置を示している。
【0134】同図において、51は記録部、52は用紙カセット、53は装置本体、54は自動給紙部、56は位置決めピン、57は前後位置決め面、58は上下位置決め面、59はガイド斜面、60は装置本体53にスライド可能に支持された記録部スライドガイド、61は記録部51の待避移動を位置規制する回動リンク、である。
【0135】図8(a)の記録可能状態から図8(b)の記録部開放状態に至る過程を説明する。
【0136】ヘッドやインクタンクの交換、あるいは記録シートの補充などを行う必要が生じたとき、操作者が図示しない記録部開放レバーを操作することにより、一連の動作が開始する。
【0137】記録部開放レバーを操作すると、記録部51を固定していた図示しないラッチが開放され、記録部51の移動が可能となる。
【0138】記録部51は図示しないバネ等の付勢手段により図8(b)矢印C方向に押し出される。
【0139】このとき、記録部51は記録部スライドガイド60により支持されているので、矢印C方向に並進移動する。
【0140】所定の位置まで移動してくると、図示しないストッパにより記録部スライドガイド60の移動は停止する。
【0141】次に、記録部51を待避させるために、図8(b)中矢印D方向への移動させるための構造を説明する。
【0142】記録部51は2本の回動リンク61により支持されており、回動リンク61は回転中心61aで記録部スライドガイド60により支持されている。
【0143】記録部スライドガイド60が所定位置に達すると、図示しないラッチが開放し、図示しないバネ等の付勢手段により矢印D方向への回転移動が開始し、図8(b)の状態に遷移して、記録部51は停止する。
【0144】ここまでの状態で、記録部51はヘッドやインクタンクの交換可能状態となる。
【0145】操作者は前記操作を行うことが可能である。
【0146】記録部51に対する操作のみで、記録シートに対する操作が必要でない場合は、上記と逆の手順で記録部51を装置本体53内に収納する。
【0147】まず記録部51を矢印Dと反対方向に回転移動させ、図示しないラッチがかかる位置まで戻す。
【0148】しかるのち、記録部51を矢印Cと反対方向に並進移動させ、記録部スライドガイド60と共に装置本体53内の所定位置の図示しないラッチがかかる位置まで押し戻す。
【0149】このとき、用紙カセット52と記録部51の位置決めが必要になるが、位置決めは記録部51に設けられた位置決めピン56と、用紙カセット52に設けられた前後位置決め面57、上下位置決め面58、ガイド斜面59により決定する。
【0150】記録部スライドガイド60によって記録部51がガイドされて並進移動しつつ用紙カセット52に近づいてくるとき、用紙カセット52の位置は固定されているので、ガイド斜面59に倣って(沿って)位置決めピン56が移動していく。
【0151】図8(a)の状態に近づくと、回動リンク61は図示しないトグルバネにより矢印Dと反対方向に付勢されている。
【0152】そのため、所定位置まで記録部51が押し込まれると、位置決めピン56が前後位置決め面57および上下位置決め面58に圧接されるようにガイドされる。
【0153】以上により、記録部51と用紙カセット52の前後及び上下方向が位置決めされるものである。
【0154】上記操作により、記録装置を記録可能状態に戻すことが可能である。
【0155】次に、記録シートの補充などを行う場合について説明する。
【0156】記録部51が図8(b)の如く、上方に待避した状態から用紙カセット52のアクセスを行う。
【0157】記録部51が上方に待避しているので、記録部51の下方には隙間が生じ、用紙カセット52が通過することが可能になっている。
【0158】この状態から操作者が装置本体53内に手を入れて、用紙カセット52を持ち、矢印E方向に移動させることにより、用紙カセット52を装置本体53外に取り出すことが可能である。
【0159】用紙カセット52を装置本体53の外に取り出した状態で、記録シートの補充あるいは交換などの操作を行う。
【0160】なお、用紙カセット52の移動に関しては、モータなどの動力源を用いて、自動的に取り出せるように構成することも可能なのは言うまでもない。
【0161】用紙カセット52を装置本体53内に戻すときは、上記と逆の手順で収納することが可能である。
【0162】また、用紙カセット52を装置本体53内に収納した後、記録部51を装置本体53内に収納する手順は、上記の記録部51のみの時と同一の手順である。
【0163】上記のように記録装置を構成することにより、上記第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0164】なお、この第2の実施の形態で示した記録装置でも、シートを補充したりシートのサイズを変更するときに用紙カセットを装置本体の前面から行え、また、記録部におけるメンテナンスやシートのジャム処理も装置本体の前面から行えるため、棚等の前面のみが開いている場所にも設置することができて、設置位置の制約が少なく所望の場所に設置可能である。
【0165】
【発明の効果】本発明は、記録手段とシート支持手段とが並設状態からいずれか一方を昇降手段により昇降させたときに、シート支持手段が装置本体から前側に引き出し可能としたため、装置本体の前方からシート支持手段の着脱が可能となり、操作性が向上する。
【0166】また、シート支持手段が装置本体に装着されている状態では、シートをほぼ水平に搬送させて記録手段により記録を行なうことができる。
【0167】これにより、剛性の強いシートの搬送も可能となり機能性が向上し、また、比較的弱い搬送力でシートの搬送が可能となるので構成の簡略化も図れる。
【0168】さらに、ジャムの発生率も低下し、ジャム処理も容易となり作業性も向上する。




 

 


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