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発明の名称 シート給送装置および画像処理装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−20958
公開日 平成11年(1999)1月26日
出願番号 特願平9−187136
出願日 平成9年(1997)6月30日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】世良 和信 (外2名)
発明者 杉田 哲 / 根本 晶夫
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】複数のシートを積載する積載部と、該積載部に積載されたシートを一枚ずつ分離して給送する分離給送手段とを備えたシート給送装置において、複数積載されたシートの先端を給送方向に対して一枚ずつ徐々にずらして前記分離給送手段へ導くガイドを分離給送手段より上流側に設けたことを特徴とするシート給送装置。
【請求項2】前記分離給送手段は、ローラーと、該ローラー方向に付勢される摩擦部材と、を有することを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
【請求項3】前記分離給送手段は、摩擦部材と、該摩擦部材の表面に当接可能に配置されると共に撓み性を備えた表面を有するローラーと、を有することを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
【請求項4】前記分離給送手段による分離部よりも上流側に、前記ローラー表面にシートの先端を押圧する押圧手段を設けたことを特徴とする請求項2または3に記載のシート給送装置。
【請求項5】前記押圧手段は撓み性を備えた薄板であることを特徴とする請求項4に記載のシート給送装置。
【請求項6】前記積載部に積載されるシートは自重により搬送面に沿って搬送されることを特徴とする請求項1,2,3,4または5に記載のシート給送装置。
【請求項7】前記ガイドは、前記積載部より搬送されるシートの搬送面を含んだ搬送ガイド面部と、該搬送ガイド面部に対して鈍角に交わると共に、前記分離給送手段により給送されるシートの給送面に略平行な給送ガイド面部と、を有することを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6に記載のシート給送装置。
【請求項8】前記ガイドは、前記搬送ガイド面部と給送ガイド面部とを結ぶ曲折面部を備えたことを特徴とする請求項7に記載のシート給送装置。
【請求項9】前記摩擦部材の表面の一部が前記搬送ガイド面部よりも突出することを特徴とする請求項7または8に記載のシート給送装置。
【請求項10】前記曲折面部は前記分離給送手段による分離部よりも上流側に配置されることを特徴とする請求項8に記載のシート給送装置。
【請求項11】請求項1乃至10のいずれか一つに記載のシート給送装置によって搬送される原稿シートの原稿画像を読み取る読取手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項12】請求項1乃至10のいずれか一つに記載のシート給送装置によって搬送されるシート上に、画像を形成する画像形成手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、イメージスキャナー、複写機、プリンタ、あるいは、ファクシミリ装置などの、原稿の画像を読み取ったり、シート上に画像を形成する、画像処理装置に関し、特に、これらの装置に備えられる、シートを給送するためのシート給送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の画像処理装置としては、例えばイメージスキャナー、複写機、プリンタ、あるいは、ファクシミリ装置などがある。
【0003】イメージスキャナーは、原稿画像を読み取る読取装置を備えたもので、読み取った画像情報をコンピュータやプリンタ等に送る装置である。
【0004】複写機は、画像形成装置、および、画像読取装置の機能を備えており、一般的に、原稿等の画像を読み取る機能を備え、読み取った画像情報に基づいてシートに画像を形成するものであるが、近年では、通信機能等を備えて外部から送られる画像情報を入力する機能を備えた複写機もある。
【0005】また、プリンタは、画像形成装置としての機能を備えたもので、一般的に外部の装置、例えば、コンピュータなどの装置から送られる画像情報に基づいてシートに画像を形成するものである。
【0006】ファクシミリ装置は、画像形成装置、および、画像読取装置としての機能を備えており、一般的に原稿等の画像を読み取る機能、および、通信機能を備え、読み取った画像情報を外部へ送り、また、外部から送られた情報に基づいてシートに画像を形成するものである。
【0007】これらの画像処理装置には、画像読取部へシートを送るために、あるいは、画像形成部へシートを送るために、シート給送装置が設けられている。
【0008】以下、これらの画像処理装置について図10を参照して簡単に説明する。
【0009】図10は画像処理装置の概略構成斜視図である。
【0010】図に示したように、画像処理装置は、シート幅のサイズに合わせて幅方向に位置を規制する規制部材601,602、および、シートを積載させるため、およびシートの搬送をガイドするための板状部材603,606から成るシート材載置手段(以下、給紙トレイと略称する)に複数のシート材(以下、一般的呼称として必要に応じ、紙あるいは紙束と略称する)Sをセットし、給紙口604から矢印Aの方向に一枚ずつ機体607内へ送り込み、所定の画像処理(画像読取や画像形成など)を行なって、排紙口605より矢印Bの方向へ順次排出される構成となっている。
【0011】次に、従来技術に係る画像処理装置の特に給送について図11を参照して説明する。
【0012】図11は従来技術に係る画像処理装置の概略構成断面図である。
【0013】図11において、706および707は給紙トレイの構成部材であり、701は摩擦式の分離給送手段を構成する紙分離機構(以下、分離パットと略称)、702は分離パットの摩擦部材、703は給送ローラー704へ分離パット702を付勢させる加圧バネである。
【0014】709は紙セット時に紙先端の位置合わせを行なうためのストッパーで、給紙時には矢印Cの方向へ回動退避し紙搬送経路を開く。
【0015】705は所定の画像処理(画像読取や画像形成)を行なう画像処理部で、装置にセットされた紙束Sは給送ローラー704および分離パット701により画像処理部705へ1枚ずつ分離給送され、所定の画像処理が行なわれた後に排紙口708より機体外へ排出される。
【0016】このように、従来技術においては、紙束の分離は分離パットの摩擦部材のみで行なっており、分離パットの加圧力、紙の搬送方向に対する当接角度、ローラーの硬度等の条件を最適化させていた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のような従来技術の場合には、下記のような問題が生じていた。
【0018】上述のように、従来技術では、紙の分離機能は、すべて分離パットの加圧力および摩擦特性のみに依存していた。
【0019】このような場合、特に図7に示した構成のように、シートの搬送経路が上下方向となっている場合(シートが自重により搬送路に沿って搬送される場合)には、紙束Sの重量も分離パット701で支えたうえで紙を1枚ずつ分離する必要があり、このために分離パット701が紙束Sの重量に負けて給送ローラー704から離れ、給紙の際の紙束Sが分離パット701になだれ込んでしまい、正常に紙分離することが著しく困難になり、紙(シート)の種類によっては紙の単位面積当たりの重さが大きくなった場合、重送が多発して画像処理が全くできなくなるという問題があった。
【0020】これに対して、分離パット702の加圧付勢力を大きして対処することがしばしば行なわれているが、このような場合には、分離パット702の加圧付勢力が画像処理部705の紙搬送力に対して反力(バックテンション)として作用するため、画像処理後の画像が実用上容認できないレベルにまで伸びてしまうことがあった。
【0021】また、これに対しては、画像処理部705の搬送力をあげるため、画像処理部705のローラー711の加圧付勢力を大きくすることで対処することがあったが、この場合には、大きな作用力に対して耐え得るように、分離パット701周りにとどまらず、装置構造自体の剛性を高める必要があり、装置が必要以上に大きさになってしまっていた。
【0022】また、機構各部の操作力を必要以上に大きくする必要があり、実用操作性がひどく低下してしまっていた。
【0023】一方、これらの弊害を回避するために、あらかじめ紙束の積載枚数に制約を設けたり、あつかえる紙(シート)の種類を制限したりすることも行なわれているが、装置を日常的に使う立場のユーザーにとってみれば必ずしも満足の行くものではなかった。
【0024】本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、簡易な構成で確実にシートを分離給送可能とする信頼性に優れたシート給送装置および画像処理装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明のシート給送装置にあっては、複数のシートを積載する積載部と、該積載部に積載されたシートを一枚ずつ分離して給送する分離給送手段とを備えたシート給送装置において、複数積載されたシートの先端を給送方向に対して一枚ずつ徐々にずらして前記分離給送手段へ導くガイドを分離給送手段より上流側に設けたことを特徴とする。
【0026】したがって、ガイドによりシートの先端が徐々にずれて送られた後に分離給送手段により一枚ずつ分離して給送するので簡易な構成で確実にシートを分離給送可能となる。
【0027】前記分離給送手段は、ローラーと、該ローラー方向に付勢される摩擦部材と、を有するとよい。
【0028】また、前記分離給送手段は、摩擦部材と、該摩擦部材の表面に当接可能に配置されると共に撓み性を備えた表面を有するローラーと、を有することもできる。
【0029】前記分離給送手段による分離部よりも上流側に、前記ローラー表面にシートの先端を押圧する押圧手段を設けるとよい。
【0030】したがって、押圧手段によりシートの先端が押しつけられるのでカールして送られたシートでも確実にローラーにより給送される。
【0031】前記押圧手段は撓み性を備えた薄板であるとよい。
【0032】前記積載部に積載されるシートは自重により搬送面に沿って搬送されるとよい。
【0033】前記ガイドは、前記積載部より搬送されるシートの搬送面を含んだ搬送ガイド面部と、該搬送ガイド面部に対して鈍角に交わると共に、前記分離給送手段により給送されるシートの給送面に略平行な給送ガイド面部と、を有するとよい。
【0034】したがって、搬送ガイド面部上を搬送された複数のシートは、給送ガイド面部によりつき当たってシートの先端が表面側から給送方向に対して一枚ずつ徐々にずらされる。
【0035】前記ガイドは、前記搬送ガイド面部と給送ガイド面部とを結ぶ曲折面部を備えるとよい。
【0036】したがって、曲折面部によって、搬送ガイド面部により搬送されるシートは一枚ずつずれながら滑らかに給送ガイド面部へと導かれる。
【0037】前記摩擦部材の表面の一部が前記搬送ガイド面部よりも突出するとよい。
【0038】前記曲折面部は前記分離給送手段による分離部よりも上流側に配置されることもできる。
【0039】上記目的を達成するために本発明の画像処理装置にあっては、上記のシート給送装置によって搬送される原稿シートの原稿画像を読み取る読取手段を備えるとよい。
【0040】また、上記のシート給送装置によって搬送されるシート上に、画像を形成する画像形成手段を備えることもできる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0042】(第1の実施の形態)図1乃至図4を参照して、本発明の第1の実施の形態に係るシート給送装置および画像処理装置について説明する。
【0043】図1は本発明の第1の実施の形態に係るシート給送装置の要部の概略構成正面図であり、図2は図1における断面図((a)は図1中AA断面図、(b)は図1中BB断面図)である。
【0044】また、図3は本発明の第1の実施の形態に係るシート給送装置を備えた画像処理装置の概略構成図であり、図4は本発明の第1の実施の形態に係るシート給送装置における動作を説明する動作説明図である。
【0045】画像処理装置全体の構成等については上述した従来技術の構成等と同じであるのでその詳細な説明を省略し、本実施の形態の特徴部について以下に詳細に説明する。
【0046】すなわち、従来技術においては、積載部に積載されたシートをそのまま分離給送手段へと搬送して分離給送を行っていたが本実施の形態では、積載部に積載されたシートに所定の処理を施した後に分離給送手段へと搬送を行っている。
【0047】以下、その処理について図4を参照して説明する。
【0048】本実施の形態の特徴は、人が手作業で紙(シート)を分離する動作を応用したことにある。
【0049】すなわち、画像処理装置内の給紙搬送経路に、人が手作業で紙を分離する動作と同様に、分離パットで紙を分離する前に紙先端をさばいて最上紙から順次分離パットに入るような紙搬送面形状を設けたことにより分離パットの分離機能の負担を軽減し、厚さ、サイズ、表面性状の異なる、さまざまな種類の紙(シート)に対して確実に分離を行なえるようにしたものである。
【0050】人が紙束を手で1枚ずつ分離して取り出しをするときの動作の一例を、図4(a)を参照して説明する。
【0051】図に示したように、人が手で紙を分離する動作は、置かれた紙束をまず、置かれた面からある角度θだけ持ち上げ、取り出したい紙の先端が最も先行するように(例示では最上紙)指先で紙束先端少しだけ曲げて先端をさばく。
【0052】次に取り出したい紙とその下にある紙を図示の矢印DおよびEのように指の摩擦力でしごき分けるようにする。
【0053】このように、人が手作業で紙を分離する作業動作には、始めに紙をさばく、次に紙をしごき分ける(摩擦分離する)という二つの基本動作が存在することが分かる。
【0054】この一連の動きを機械の動きに置き換えたモデル図が図4(b)である。
【0055】この図において、角度θ1 は図4(a)における紙先端をさばくのに必要な角度θと同じ角度に対応しており、給送ローラー101と分離パット102は紙をしごき分ける指に対応している。
【0056】つまり、実際の機構設計においては、図示のように給送ローラー101の上流側の搬送ガイド面104をある角度θ1 だけ分離パットの上側に傾け、この搬送ガイド面104の分離パット102への方向の延長線と、分離パット102より下流側の給送ガイド面の延長線またはその平行線との交点を頂点とする屈曲点Pを設け、紙束Sの先端部分を予めさばいてしまい、その後、最上紙から順に分離パット102に入っていくようにして、紙1枚ずつの分離のみ、分離パット102に依存すればよい。
【0057】なお、前述の屈曲点Pを頂点として、搬送ガイド面104と給送ガイド面とを曲面でつないでもよい。
【0058】また、厚紙などの場合は、依存の程度は異なるが、必ずしも分離パットに依存しなくてもこの先端をさばく動作のみで分離できることが過去の経験で分かっている。
【0059】次に、以上の機構を適用したシート給送装置および画像処理装置について図1〜図3を参照して説明する。
【0060】なお、本実施の形態においては画像処理装置の一例として密着型イメージセンサー方式による画像読取の処理を行うイメージスキャナーの場合について説明する。
【0061】図1において、101は給送ローラー、102は摩擦部材を備えた分離パットであり、加圧付勢機構等を含めた分離パットユニットの一部を構成しており、これらによって分離給送手段を構成している。
【0062】また、103は紙セット時に紙束が傾かないようにする補助コロである。
【0063】図2において、201および204は、分離給送手段(給送ローラー101および分離パット102)により給送されるシートをガイドする給送ガイド面であり、202および203は、積載部より搬送されるシートの搬送ガイド面104とそれぞれ給送ガイド面201および204とを滑らかに結んでガイドする曲折面である。
【0064】これら、搬送ガイド面104、曲折面202、および、給送ガイド面201、あるいは、搬送ガイド面104、曲折面203、および、給送ガイド面204によって、複数のシートの先端を給送方向に対して一枚ずつ徐々にずらして分離給送手段に導くためのガイドを構成している。
【0065】205は紙詰まり(ジャム)を検知するための検知センサーレバーで、紙の通過中は紙の搬送方向に図示矢印のように頭部が倒れ、また、紙の通過後は元の位置に復帰することによりジャムを検知できる構成となっている。
【0066】なお、検知センサー本体は図示していない。
【0067】まず、紙束Sを給紙トレイにセットすると、紙束Sは自重により搬送ガイド面104に沿って搬送されて、曲折面202,203を通過して、搬送ガイド面104と鈍角に交わる給送ガイド面201,204に突き当たる。
【0068】したがって、複数の紙(シート)のうち最上面側の紙が最も給送方向に近づき、下側にいくにつれて徐々に反対方向にずれることになる。
【0069】そして、図2に示したように、紙束Sを給紙トレイにセットした後、給紙を開始させると、紙先端部分は、図示のように給送ローラー101の回転を受けて、紙搬送ガイド面202および204によって、さらに最上紙から分離パッドに近づくようにさばかれる。
【0070】このとき、紙束Sは必ずしも完全に1枚ずつに分離されているわけではなく、特に薄紙などはさばき方がまちまちであり、場合によっては先端がわずかにずれながら重なりあっていっしょに搬送される場合もあるが、この段階では2,3枚程度の重送は構わない。
【0071】このように予め先端がさばかれた後、最後に分離パッドで1枚ずつに分離される。
【0072】したがって、前述のように紙がわずかに重送された場合もここで確実に分離される。
【0073】この分離に要する力は分離パッド102の紙への当接角度が適切であれば、数十グラム程度で十分である。
【0074】実際の設計では、紙束の重量も支える必要もあるため、百数十グラムの付勢条件を必要としたが、作用力の内訳はこの程度で十分だった。
【0075】図3に示す画像処理装置では、分離された紙は図示のように画像読取部502によって所定の画像処理(画像読取)を完了し、機体外へ順次排出される。
【0076】以上説明した構成のように、人がシートを分離する際の二つの基本動作(シートの先端をさばく動作と摩擦分離動作)を装置に応用したことで、分離給送手段の分離動作の前に予めシートの先端がさばかれているので分離給送手段に負担をかけることなく確実にシートを分離して給送することができる。
【0077】また、紙搬送機能については、紙詰まり(ジャム)や重送の発生率は、紙種にもよるが、1/3500〜1/40000(枚)程度に押さえることができた。
【0078】さらに、上述のように簡易な構成でシートの分離を行えるので、部品コストの面でも、シートの分離、搬送性に関しては補助的な手段を付加する必要性もほとんどなく、従来コストの約1/3〜1/5程度に押さえることができた。
【0079】(第2の実施の形態)図5および図6には、本発明の第2の実施の形態が示されている。上記第1の実施の形態では、ガイドのみでシートの先端をさばく構成を示したが本実施の形態ではガイドと分離給送手段を構成する分離パッドとでシートの先端をさばく構成を示している。その他の構成および作用については第1の実施の形態と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0080】図5は本発明の第2の実施の形態に係るシート給送装置の要部の概略構成正面図であり、図6は図5における断面図((a)は図5中AA断面図、(b)は図5中BB断面図)である。
【0081】本実施の形態においては分離パッド302側に、ガイドとしての紙搬送ガイド部材401を設けて、その形状を、シート先端をさばきやすいようにしたものである。
【0082】図に示したように、摩擦分離部材402の表面の一部を搬送ガイド面403よりも図中δだけ突出させている。
【0083】すなわち、上記第1の実施の形態では装置本体側にガイドを設けて、このガイドのみでシートの先端をさばいていたが、本実施の形態では、ガイドの紙搬送ガイド面406と分離パッド302の摩擦分離部材402の表面とで、シートの先端をさばく構成としている。
【0084】(第3の実施の形態)図7には、本発明の第3の実施の形態が示されている。上記の実施の形態における分離パッドよりも上流側に、カールしたシートの先端が分離パッドの表面に食い込むのを防止する撓み性を備えた薄板を設けた構成を示している。その他の構成および作用については上記の実施の形態と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0085】図7は本発明の第3の実施の形態に係るシート給送装置の要部の概略構成断面図である。
【0086】シートの搬送においてシート搬送性の悪いものとしては、厚紙や裁断バリの大きい紙、シートの先端の反り(カール)が給送ローラー804から遠ざかる方向に付いているなどがある。
【0087】また、場合によっては、シート先端が分離パッドの表面に食い込んで進んで行かない、いわゆるノーピックを起こす場合もある。
【0088】本実施の形態では、このような場合を考慮して、分離パッド802の分離搬送面上の分離点803より上流側に、シート先端をローラー側に押し付けるような押圧手段としてのたわみ性のあるシート部材(薄板)801を設けて、給紙開始時のシート先端の引っ掛かりを防止したものである。
【0089】シート部材801は、紙満載時には分離パッドの搬送面に密着しているだけのたわみ性を有するように配慮している。
【0090】(第4の実施の形態)図8には、本発明の第4の実施の形態が示されている。上記実施の形態では、給送ローラーに分離パッドを付勢する構成を示したが、本実施の形態では、分離パッドを固定して表面が撓み性を備えた給送ローラーにより分離給送させる構成を示している。その他の構成および作用については上記の実施の形態と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0091】図8は本発明の第4の実施の形態に係るシート給送装置の要部の概略構成断面図である。
【0092】本実施の形態においては、元々所要積載枚数が5〜6枚程度と多くない低コスト仕様の場合に適用する構成を示している。
【0093】このような装置の場合には、図に示したように、分離パッド902の付勢手段を省略して分離機構を剛体とし、給送ローラー903のたわみ変形による反力901を紙(シート)の分離・搬送力として利用しているものである。
【0094】このような装置にも、上述の各実施の形態で示したガイドを適用して、同様の効果を得ることができる。
【0095】(第5の実施の形態)図9には、本発明の第5の実施の形態が示されている。図9は電子写真プロセスを応用した画像形成装置の主断面図である。上記実施の形態では、給送ローラーおよび分離パッドによる分離部の直前で、シートをさばく構成を示したが、本実施の形態では給送ローラーおよび分離パッドの配置された位置よりも上流側にガイドを設けて十分にシートを裁いた後に、給送ローラーおよび分離パッドによる分離部にシートを導く構成を示している。その他の構成および作用については上記の実施の形態と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0096】図9は本発明の第5の実施の形態に係るシート給送装置の要部の概略構成断面図である。
【0097】図に示したように、給送ローラー1102の上流側に紙搬送ガイド1101を配置し、この位置で、給紙トレイ1105に積載された紙先端を分離前にさばく動作を行なう。
【0098】なお、図中、1103はシート上に画像を形成する画像形成部であり、1104はシート上に形成された未定着のトナー像を定着する定着装置である。
【0099】この構成においては紙束Sの重量が分離パッド1106には直接加わりにくい構成となっているので、紙の分離に必要な分離加圧付勢力は従来の1/2〜1/3程度で済む。
【0100】(その他の実施の形態)上述の実施の形態では、紙(シート)の進入方向が分離摩擦面より斜め上方の配置の場合について示したが、斜め下方からの紙進入方向に対しての構成とすることもできる。
【0101】また、分離位置における分離パッドの摩擦面と紙搬送ガイド面は平行であっても、なくてもよい。
【0102】さらに、画像処理装置としては、イメージスキャナーに限るものではなく、複写機やプリンタ、あるいは、ファクシミリ装置などの画像読取や画像形成を行う装置に備えるシート給送装置として適用することができる。
【0103】なお、シート給送装置は画像処理装置と一体的に備えても良いし、着脱可能な別体の装置としても良い。
【0104】このように、本発明は、ひとつの形態・構成に限定されるものではなく、いくつかの変形構成が可能である。
【0105】
【発明の効果】本発明のシート給送装置は、ガイドによりシートの先端が徐々にずれて送られた後に分離給送手段により一枚ずつ分離して給送するので簡易な構成で確実にシートを分離給送することができ、信頼性が向上する。
【0106】分離給送手段としては、ローラーと、このローラー方向に付勢される摩擦部材とにより構成することもできるし、摩擦部材と、この摩擦部材の表面に当接可能に配置されると共に撓み性を備えた表面を有するローラーとにより構成することもできる。
【0107】押圧手段を設ければ、シートの先端がローラーに押しつけられるのでカールして送られたシートでも確実にローラーにより給送することができる。
【0108】なお、押圧手段としては撓み性を備えた薄板とすることができる。
【0109】ガイドは、搬送ガイド面部と、給送ガイド面部と、を有することにより、搬送ガイド面部上を搬送された複数のシートを、給送ガイド面部につき当てて、シートの先端を表面側から給送方向に対して一枚ずつ徐々にずらすことができる。
【0110】また、搬送ガイド面部と給送ガイド面部とを結ぶ曲折面部を備えれば、搬送ガイド面部により搬送されるシートを一枚ずつずらしながら滑らかに給送ガイド面部へと導くことができる。
【0111】曲折面部を分離給送手段による分離部よりも上流側に配置すれば、分離給送手段への負担を一層すくなくすることができる。
【0112】また、本発明の画像処理装置は、上記のように信頼性に優れたシート給送装置によって搬送される原稿シートの原稿画像を読み取る読取手段を備えたり、上記のシート給送装置によって搬送されるシート上に、画像を形成する画像形成手段を備えることもできる。




 

 


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