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発明の名称 濾板式濾過方法、濾板式濾過機、濾板式濾過機の濾布洗浄方法、及び濾板式濾過機用の濾布洗浄装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−290615
公開日 平成11年(1999)10月26日
出願番号 特願平10−100738
出願日 平成10年(1998)4月13日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】前田 弘 (外2名)
発明者 菊田 晴中
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 各々濾布が被せられているとともに、濾過すべき原液を供給する原液供給孔を有し、互いの原液供給孔が向かい合うように並設された複数の濾板を備え、上記複数の濾板を加圧状態で重ね合わせて相隣る濾板間に濾過室を形成し、濾過すべき原液を上記原液供給孔から濾過室に供給することによって上記濾過室に脱水ケーキを生成した後、次のA〜Cのステップを順に繰り返すことを特徴とする濾板式濾過方法。
A.相隣る濾板同士を分離することによって脱水ケーキを落下させるステップ、B.上記複数の濾板を再び加圧状態に重ね合わせ、上記端部濾板の原液供給孔から濾過室に洗浄用流体を供給することによって各濾板の濾布を洗浄するステップ、C.上記重ね合わせの状態のまま上記洗浄用流体に代えて濾過すべき原液を上記原液供給孔から濾過室に供給することによって該濾過室に脱水ケーキを生成するステップ。
【請求項2】 各々濾布が被せられているとともに、濾過すべき原液を供給する原液供給孔を有し、互いの原液供給孔が向かい合うように並設された複数の濾板と、上記複数の濾板を加圧状態で重ね合わせて相隣る濾板間に濾過室を形成する加圧手段と、上記重なり合った濾板同士を分離する分離手段と、上記複数の濾板のうちの端部濾板の原液供給孔に接続され、当該複数の濾板が重ね合わされた状態で濾過すべき原液を上記濾過室に供給する原液供給手段と、上記端部濾板の原液供給孔に接続され、当該複数の濾板が重ね合わされた状態で、各濾板の濾布を洗浄するための洗浄用流体を上記濾過室に供給する洗浄用流体供給手段とを備えていることを特徴とする濾板式濾過機。
【請求項3】 各々濾布が被せられているとともに、濾過すべき原液を供給する原液供給孔を有し、互いの原液供給孔が向かい合うように並設された複数の濾板を備え、この複数の濾板を加圧状態で重ね合わせて相隣る濾板間に濾過室を形成し、濾過すべき原液を上記原液供給孔から濾過室に供給することによって該濾過室に脱水ケーキを生成するようにした濾板式濾過機の濾布洗浄方法であって、相隣る濾板同士を分離することによって上記脱水ケーキを落下させた後、上記複数の濾板を加圧状態に重ね合わせ、上記重ね合わせの状態で上記原液供給孔から濾過室に洗浄用流体を供給することによって、各濾板の濾布を洗浄することを特徴とする濾板式濾過機の濾布洗浄方法。
【請求項4】 各々濾布が被せられているとともに、濾過すべき原液を供給する原液供給孔を有し、互いの原液供給孔が向かい合うように並設された複数の濾板を備え、この複数の濾板を加圧状態で重ね合わせて相隣る濾板間に濾過室を形成し、濾過すべき原液を上記原液供給孔から濾過室に供給することによって該濾過室に脱水ケーキを生成し、相隣る濾板同士を分離することによって脱水ケーキを落下させるようにした濾板式濾過機に用いられる濾布洗浄装置であって、上記複数の濾板のうちの端部濾板の原液供給孔に接続する案内管と、先端に洗浄用ノズルが接続された洗浄用流体供給用のホースと、上記複数の濾板が加圧状態に重ね合わされた状態で上記ホースを駆動し、上記脱水ケーキが落とされた各濾過室の濾布に洗浄用流体を噴射するよう、上記洗浄用ノズルを上記案内管から上記原液供給孔を介して濾過室に送り込むホース駆動手段とを備えていることを特徴とする濾板式濾過機用の濾布洗浄装置。
【請求項5】 請求項4に記載されている濾板式濾過機の濾布洗浄装置において、上記案内管は、原液供給管を接続する分岐管を備えていることを特徴とする濾板式濾過機の濾布洗浄装置。
【請求項6】 請求項4又は請求項5に記載されている濾板式濾過機の濾布洗浄装置において、上記洗浄用のホースを巻き付けるホースリールと、上記ホースリールを支持する支持部材とを備え、上記ホース駆動手段が、上記支持部材に支持され、上記ホースリールから繰り出されるホースを挟み該ホースを上記案内管に送り込むピンチローラであることを特徴とする濾板式濾過機の濾布洗浄装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、濾板式の濾過方法、該方法に使用する濾板式濾過機、濾板式濾過機の濾布洗浄方法、及び当該濾過方法又は洗浄方法に使用する濾板式濾過機の濾布洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】濾板式濾過機は、例えば、特公平6−11368号公報に記載されているように、原液供給孔を有し且つ濾布が被せられた複数の濾板を加圧状態に重ね合わせ、そのことによって相隣る濾板間に濾過室を形成し、端部の濾板の原液供給孔から濾過すべき原液を供給することによって、各濾過室に脱水ケーキを生成するようにしたものであり、フィルタプレスとも呼ばれる。
【0003】この濾板式濾過機を繰り返し使用するには、上記脱水ケーキを除去し、さらに濾布を洗浄して該濾布に付着しているケーキ滓(汚泥処理であれば、汚泥)を落とす必要がある。脱水ケーキは、相隣る濾板を分離して濾過室を開くことによって落下除去されている。濾布の洗浄は、例えば、実開平2−8505号公報に記載されているように、濾過機本体に被さる門型の台車を設け、該台車に洗浄液供給パイプを昇降自在に設け、分離された濾板間に該パイプ先端のノズルを降ろして洗浄液を該濾板に吹き付けることによって行なわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記濾布の洗浄装置及び洗浄方法であれば、濾布を洗浄したときに生ずる廃液にはケーキ滓が含まれているから、洗浄の際に濾過機本体の下方にパレットを挿入し該パレットに洗浄廃液を受けて原液側に戻す必要がある。このようなパレットの出し入れは作業効率の面で不利になり、また、洗浄廃液を再度原液に戻して濾過する必要があるから原液の処理効率も悪くなる。
【0005】本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その課題は作業効率及び処理効率の向上にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、濾板同士を加圧して重ね合わせた状態で濾布を洗浄することができるようにして、上記課題を解決している。
【0007】すなわち、この出願に係る発明の一つは、濾板式濾過方法方法であって、各々濾布が被せられているとともに、濾過すべき原液を供給する原液供給孔を有し、互いの原液供給孔が向かい合うように並設された複数の濾板を備え、上記複数の濾板を加圧状態で重ね合わせて相隣る濾板間に濾過室を形成し、濾過すべき原液を上記原液供給孔から濾過室に供給することによって上記濾過室に脱水ケーキを生成した後、次のA〜Cのステップを順に繰り返すことを特徴とする濾板式濾過方法。
【0008】A.相隣る濾板同士を分離することによって脱水ケーキを落下させるステップ、B.上記複数の濾板を再び加圧状態に重ね合わせ、上記端部濾板の原液供給孔から濾過室に洗浄用流体を供給することによって各濾板の濾布を洗浄するステップ、C.上記重ね合わせの状態のまま上記洗浄用流体に代えて濾過すべき原液を上記原液供給孔から濾過室に供給することによって該濾過室に脱水ケーキを生成するステップ。
【0009】当該発明において、上記ステップBでは、濾布に付着しているケーキ滓が洗浄用流体と共に落下するが、余分な洗浄用流体は当該濾過室の濾布によって濾過されるから、該ケーキ滓が泥状になって濾過室の底に溜まるだけであり、大量の洗浄廃液を生ずることはない。また、濾布の洗浄は濾板を加圧して重ね合わせた状態で行なわれるから、上記濾布の洗浄が済んだ後は、工程Cのように濾板を動かすことなくそのままにして、洗浄用流体に代えて原液を供給すればよく、これにより、泥状のケーキ滓は当該原液と共に再び濾過されることになる。
【0010】従って、上記脱水ケーキを落下させるための濾板同士を分離する工程A、濾板を加圧状態に重ね合わせて洗浄用流体を供給する工程B、及び原液を供給する工程Cをこの順序で繰り返せば、洗浄廃液を受けるパレットの出し入れを要さず且つ洗浄廃液を原液に戻すことなく、濾過と洗浄とを繰り返すことができることになる。
【0011】この出願の他の発明は、上記濾過方法を実施するための濾板式濾過機に関するものであり、それは、各々濾布が被せられているとともに、濾過すべき原液を供給する原液供給孔を有し、互いの原液供給孔が向かい合うように並設された複数の濾板と、上記複数の濾板を加圧状態で重ね合わせて相隣る濾板間に濾過室を形成する加圧手段と、上記重なり合った濾板同士を分離する分離手段と、上記複数の濾板のうち端部濾板の原液供給孔に接続され、当該複数の濾板が重ね合わされた状態で濾過すべき原液を上記濾過室に供給する原液供給手段と、上記端部濾板の原液供給孔に接続され、当該複数の濾板が重ね合わされた状態で、各濾板の濾布を洗浄するための洗浄用流体を上記濾過室に供給する洗浄用流体供給手段とを備えていることを特徴とする。
【0012】すなわち、この発明では、複数の濾板と加圧手段と分離手段とを備えているとともに、端部濾板の原液供給孔に接続する原液供給手段と、該原液供給孔に接続する洗浄用流体供給手段とを備えているから、原液供給手段と洗浄用流体供給手段とを交互に使用することによって、上記濾過方法を実施することができることになる。
【0013】この出願のさらに他の発明は、各々濾布が被せられているとともに、濾過すべき原液を供給する原液供給孔を有し、互いの原液供給孔が向かい合うように並設された複数の濾板を備え、この複数の濾板を加圧状態で重ね合わせて相隣る濾板間に濾過室を形成し、濾過すべき原液を上記原液供給孔から濾過室に供給することによって該濾過室に脱水ケーキを生成するようにした濾板式濾過機の濾布洗浄方法であって、相隣る濾板同士を分離することによって上記脱水ケーキを落下させた後、上記複数の濾板を加圧状態に重ね合わせ、上記重ね合わせの状態で上記原液供給孔から濾過室に洗浄用流体を供給することによって、各濾板の濾布を洗浄することを特徴とする。
【0014】従って、この発明では、複数の濾板を重ね合わせた状態で端部濾板の原液供給孔から濾過室に洗浄用流体を供給するから、洗浄用流体と共に落下するケーキ滓は泥状になって濾過室の底に溜まるだけであり、余分な洗浄用流体は当該濾過室の濾布によって濾過される。よって、大量の洗浄廃液を生ずることはなく、そのような洗浄廃液を受けるパレットは不要であるとともに、それを原液に戻す必要もない。そして、濾過室の底に溜まったケーキ滓は次の原液の濾過の際に該原液と共に濾過されることになる。
【0015】この出願のさらに他の発明は、各々濾布が被せられているとともに、濾過すべき原液を供給する原液供給孔を有し、互いの原液供給孔が向かい合うように並設された複数の濾板を備え、この複数の濾板を加圧状態で重ね合わせて相隣る濾板間に濾過室を形成し、濾過すべき原液を上記原液供給孔から濾過室に供給することによって該濾過室に脱水ケーキを生成し、相隣る濾板同士を分離することによって脱水ケーキを落下させるようにした濾板式濾過機に用いられる濾布洗浄装置であって、上記複数の濾板のうちの端部濾板の原液供給孔に接続する案内管と、先端に洗浄用ノズルが接続された洗浄用流体供給用のホースと、上記複数の濾板が加圧状態に重ね合わされた状態で上記ホースを駆動し、上記脱水ケーキが落とされた各濾過室の濾布に洗浄用流体を噴射するよう、上記洗浄用ノズルを上記案内管から上記原液供給孔を介して濾過室に送り込むホース駆動手段とを備えていることを特徴とする。
【0016】この濾布洗浄装置に係る発明においては、これを既存の濾板式濾過機に接続するだけで、上記濾過方法に係る発明や上記洗浄方法に係る発明を実施することができる。すなわち、濾布の洗浄にあたっては、原液の濾過によって生じた脱水ケーキを濾板同士の分離によって脱落させた後、この濾板を再び加圧状態に重ね合わせ、案内管にホース先端の洗浄用ノズルを差し込んで、ホース駆動手段によってこの洗浄用ノズルを各濾過室に送り込み、洗浄用流体を濾布に噴射させればよい。これにより、濾府に付着しているケーキ滓は洗浄用流体と共に落ちる。余分な洗浄用流体は濾布によって濾過されるから、大量の洗浄廃液を生ずることはなく、そのような洗浄廃液を受けるパレットは不要であるとともに、それを原液に戻す必要もない。そして、濾過室の底に溜まったケーキ滓は次の原液の濾過の際に該原液と共に濾過することができるから、別途除去する必要はない。
【0017】上記案内管は、原液供給管を接続する分岐管を備えているものであることが好ましい。これにより、案内管に洗浄用ノズルを差し込んで待機させ、その分岐管に原液供給管を接続しておけば、濾過の際はそのまま原液供給管から原液を供給し、洗浄の際は原液の供給を止めて洗浄ノズルを送ればよく、濾過と洗浄との切り替えが簡単になる。
【0018】また、上記洗浄用のホースを巻き付けるホースリールと、該ホースリールを支持する支持部材とを設け、上記ホース駆動手段を、上記支持部材に支持され、上記ホースリールから繰り出されるホースを挟み該ホースを上記案内管に送り込むピンチローラによって構成すれば、各濾過室への洗浄用ノズルの送りを円滑に行なうことができる。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る濾過方法によれば、複数の濾板を加圧状態で重ね合わせて相隣る濾板間に濾過室を形成し、端部濾板の原液供給孔から原液を供給して濾過室に脱水ケーキを生成した後、相隣る濾板同士を分離することによって脱水ケーキを落下させるステップA、複数の濾板を再び加圧状態に重ね合わせ原液供給孔から濾過室に洗浄用流体を供給することによって各濾板の濾布を洗浄するステップB、上記重ね合わせの状態のまま上記洗浄用流体に代えて原液を濾過室に供給することによって上記濾過室に脱水ケーキを生成するステップCを順に繰り返すようにしたから、濾布の洗浄時には、余分な洗浄用流体を濾過することができるため、大量の洗浄廃液を生ずることがなく、また、濾過室に残るケーキ滓はそのままにしておいて次の原液の濾過の際に該原液と一緒に濾過することができ、洗浄廃液用パレットの出し入れや洗浄廃液の原液側への戻しが不要になり、作業効率及び原液処理効率を高めることができる。
【0020】また、本発明に係る濾板式濾過機によれば、複数の濾板と加圧手段と分離手段とを備えているとともに、端部濾板の原液供給孔に接続する原液供給手段と、該原液供給孔に接続する洗浄用流体供給手段とを備えているから、原液供給手段と洗浄用流体供給手段とを交互に使用することによって、上記濾過方法を実施し、作業効率及び原液処理効率を高めることができる。
【0021】また、本発明に係る濾板式濾過機の濾布洗浄方法によれば、相隣る濾板同士を分離することによって脱水ケーキを落下させた後、複数の濾板を加圧状態に重ね合わせ、その状態で上記端部濾板の原液供給孔から濾過室に洗浄用流体を供給することによって、各濾板の濾布を洗浄するようにしたから、洗浄廃液用パレットの出し入れや洗浄廃液の原液側への戻しが不要になり、作業効率及び原液処理効率を高めることができる。
【0022】また、本発明に係る濾板式濾過機に用いられる濾布洗浄装置によれば、端部濾板の原液供給孔に接続する案内管と、先端に洗浄用ノズルが接続された洗浄用流体供給用のホースと、上記複数の濾板が加圧状態に重ね合わされた状態で上記ホースを駆動し、上記脱水ケーキが落とされた各濾過室の濾布に洗浄用流体を噴射するよう、上記洗浄用ノズルを上記案内管から上記原液供給孔を介して濾過室に送り込むホース駆動手段とを備えているから、このような濾布洗浄装置を既存の濾板式濾過機に接続するだけで、上記濾過方法に係る発明や上記洗浄方法に係る発明を実施することができる。特に、上記案内管が原液供給用の分岐管を備えているものであれば、濾過と洗浄の切り替えが簡単になり、また、ホースリールから繰り出されるホースを挟み該ホースを上記案内管に送り込むピンチローラを設けたものによれば、各濾過室への洗浄用ノズルの送りを円滑に行なうことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0024】−全体構成−図1及び図2には、濾布洗浄装置2を取り付けた濾板式濾過機1が示されている。濾板式濾過機1において、3は架台、4,4は架台3に支柱によって支持された、左右に間隔をおいて水平に延びるフレームである。このフレーム4,4にレール5,5が取り付けられ、このレール5,5に多数の垂直な濾板6,6,…が互いの板面を向かい合わせて移動自在に支持されている。濾布洗浄装置2は、架台3の一端に立設した端壁7に支持されている。上記架台3の他端には油圧式の加圧シリンダ8が端壁9に支持して設けられている。そのピストンロッドは、上記レール方向に配置され、押しカバー11を介して端部の濾板6に結合されている。
【0025】上記左右のフレーム4,4の各々の両端にはスプロケット12,12が支持され、このスプロケット12,12にチェーン13が巻き掛けられている。そして、この左右のチェーン13,13の各々に、重なり合った濾板6を一枚ずつ分離するためのハッカー14が結合されている。ハッカー14,14は、濾板6を1枚ずつ左右から把持し、チェーン13,13の駆動によって水平に移動することによって濾板6の分離を実行するものである。左右のチェーン13,13は互いに同期して走行するように、各々の一端のスプロケット12,12が駆動軸15によって連結されており、この駆動軸15にチェーン伝動手段を介して駆動モータ16が連係している。
【0026】−濾板6について−図3及び図4に示すように、濾板6は、中央に原液供給孔22を有する矩形状の金属製の板本体21と、この板本体21の両面に張られた水切りネット23,23と、この板本体21に上から被せられた袋状の濾布24とを備えてなる。板本体21の周縁は矩形状の保護枠25,25によって前後から挟持されており、片側の保護枠25に中空のパッキン26が全周にわたって固定されている。また、板本体21の上端には弾性支持具27,27を介して濾布吊り杆28が支持されており、濾布24はこの吊り杆28に懸けられて板本体21の中央部に金具29によって固定されている。
【0027】従って、図4に示すように、2枚の濾板6,6を重ね合わせると、この両濾板6,6間に原液を濾過するための濾過室31が形成されることになる。また、各板本体21の下端部には左右に間隔をおいて下方に開口した複数の切り込み32が形成されている。この切り込み32の上端は保護枠25の下辺部よりも上方に出て、水切りネット23を介して濾過室31に通じており、この切り込み32は保護枠25と共に当該濾過室31の瀘液排出通路を構成している。
【0028】−濾布洗浄装置2について−濾布洗浄装置2は、図5に示すように、架台3の一方の端壁7に固定されて一端の濾板6の原液供給孔22に接続される案内管41、当該端壁7に結合される支持部材42、該支持部材42に支持されたホースリール43、該ホースリール43に巻き付けられた洗浄用ホース44、及び該洗浄用ホース44を駆動するホース駆動手段45を備えてなる。洗浄用ホース44の先端には洗浄用ノズル46が設けられ、基端はホースリール43を介して洗浄液供給源(図示省略)に接続されている。
【0029】案内管41は、端壁7に結合される第1管41aから第4管41dという4つの管をフランジ同士の接合によって連ねてなる。第1管41aは、途中で分岐した原液供給用の分岐管41eを備えている。第2管41bには原液の逆流を防止する逆止弁47が設けられている。第3及び第4の管41c,41dには、上記洗浄用ホース44及び洗浄用ノズル46との間をシールするシール部材が設けられている。
【0030】洗浄用ホース44は、支持部材42に設けられた2つのガイド48,49及びホース駆動手段45を介して上記案内管41に導かれている。ホース駆動手段45は、上側に配置した2つの駆動ローラ51,51と、下側に配置した2つの従動ローラ52,52とを備えてなるピンチローラ(プレッシャローラ)によって構成されている。
【0031】すなわち、図6に示すように、駆動ローラ51の軸にはスプロケット53が結合されていて、このスプロケット53と、図5に示す支持部材42上の駆動モータ54の出力軸に結合されたスプロケット55とに駆動チェーン56が巻き懸けられている。一方、従動ローラ52は基枠57に上下動可能に設けられていて、スプリング58によって上方へ付勢されている。この付勢力によって洗浄用ホース44は両ローラ51,52によって挟持されているものであり、付勢力はアジャストボルト59によって調節できるようになっている。各ローラ51,52は、鼓形であり、その凹んだ周面には滑り止め用の溝(凹凸)が形成されている。
【0032】洗浄用ノズル46は、図7に示すようにロッド状のものであって、洗浄液供給穴61が基端から先端に向かって長手方向に延びている。そして、この洗浄液供給穴61の前部に多数の噴射口62が形成されている。洗浄液を噴射する部位は前後に間隔をおいて5箇所あり、先端部位では噴射口62が周方向に間隔をおいて4箇所放射状に形成され、他の部位では図8に示すように、噴射口62が周方向に間隔をおいて16箇所放射状に形成されている。
【0033】−濾過及び濾布の洗浄−濾過に際しては、案内管41の分岐管41eに原液供給管を接続する。加圧シリンダ8を作動させて全ての濾板6を加圧状態に重ね合わせることによって、相隣る濾板6,6間に濾過室31を形成する。そして、第2管41bに逆止弁47を設けた状態で原液を上記案内管41から各濾板6の原液供給孔22を通して各濾過室31に原液を加圧供給する。これにより、各濾過室31では、原液が濾布24によって濾過され、瀘液は瀘液排出通路32より排出される一方、濾布24に夾雑物が付着していき、濾過室31に脱水ケーキが溜まっていく。
【0034】濾過効率が低下したら、原液の供給を停止して加圧シリンダ8のピストンロッドを引き、ハッカー14によって濾板6を端から順に分離していく。これにより、濾過室31が開放され、内部の脱水ケーキは落下する。
【0035】次に、再び加圧シリンダ8を作動させて、濾板6を加圧状態に重ね合わせ、逆止弁47を解除してホース駆動手段45を作動させて、洗浄用ノズル46を各濾板6の原液供給孔22から濾過室31に差し込み、洗浄液を供給して濾布24に噴射し、該濾布24に付着しているケーキ滓を落とす。このとき、余分な洗浄液は濾布24を通って排出されるから、ケーキ滓が混ざった大量の洗浄廃液を生ずることはない。各濾過室31の底に脱落したケーキ滓が泥状になって溜まるだけである。
【0036】濾布24の洗浄が終了したら、そのまま次の原液を供給して濾過を行なう。先に濾過室31の底に溜まっているケーキ滓は新たな原液と共に濾過されることになる。従って、大量の原液を処理する場合には、上記濾板6を加圧して重ねた状態での原液の供給濾過を行なった後、■濾板6の分離による脱水ケーキの除去→■濾板6の加圧重ね合わせ→■洗浄液の供給による濾布の洗浄→■原液の供給濾過、という■〜■を順に繰り返していけばよいことになる。
【0037】上記方法による場合、濾布24を完全に洗浄することはできないが、それでも濾板6を分離した状態で洗浄液ノズルを上下させて濾布を洗浄する場合に比べて作業時間は大幅に短縮され、何よりも大量の洗浄廃液を生じない、廃液用パレットが不要になる、大量の瀘液廃液を原液側に戻さなくて済む、という格別の効果が得られる利点がある。




 

 


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