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発明の名称 薬液散布竿
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−253854
公開日 平成11年(1999)9月21日
出願番号 特願平10−64912
出願日 平成10年(1998)3月16日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】杉本 巌 (外1名)
発明者 山本 兼三
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 可塑性金属パイプ内に通した内側パイプの両端を、前記可塑性金属パイプの両端に固定した各ジョイント金具に接続するようにした薬液散布竿であって、内側パイプを合成樹脂パイプで構成し、各ジョイント金具の内端側の内周面全周にわたりリングシール材装着用の周溝部を形成し、合成樹脂パイプの両端を各ジョイント金具内端側に前記リングシール材を介して密封状に内嵌装し、可塑性金属パイプの両端を各ジョイント金具内端側に外嵌装するとともに、可塑性金属パイプの前記外嵌装部分をかしめて各ジョイント金具に可塑性金属パイプを固着したことを特徴とする薬液散布竿。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農業用や園芸用として薬液の散布に用いられる薬液散布竿に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の薬液散布竿を図4に示す。図示の薬液散布竿1aは、アルミニウムなどの可塑性金属パイプ5内に黄銅パイプ(図示省略)が通された二重管構造となっている。黄銅パイプの両端は、黄銅製のジョイント金具2a,3aの内端側筒内に挿通された状態でハンダ付けされ水洩れを防ぐようになっている。また、可塑性金属パイプ5の両端はジョイント金具2a,3aの外周面にビス止めなどで固定されている。
【0003】この薬液散布竿1aは、図5に示すように、ジョイント金具3aの雌ねじ部12に例えば接続ホース51を介して薬液ポンプ52が接続され、ジョイント金具2aの雄ねじ部10に噴霧ノズル50が接続されて、高所への薬液噴霧用あるいは延長竿用に用いられる。すなわち、把手16を手で持ち噴霧ノズル50を噴霧対象に向けて薬液ポンプ52を駆動すると、薬液ポンプ52からの薬液が接続ホース51内,薬液散布竿1aの黄銅パイプ内を経て噴霧ノズル50から噴霧53として吹き出されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の薬液散布竿1aは、内側パイプとして高価な黄銅パイプを用いているので、製造コストが高くつき、比較的重量があった。また、ジョイント金具2a,3aと黄銅パイプは面倒なハンダ付け作業で固着されるので、製作に多大な手間と時間がかかる。加えて、可塑性金属パイプ5を固定する際も、ジョイント金具2a,3aのビス穴と可塑性金属パイプ5のビス穴を位置合わせし、その後ビスをねじ込んで止めるといった細かな作業が必要となる。
【0005】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたものであって、内側パイプ接合部分からの液洩れを防げるのは無論のこと、製造コストの低減化が図れ、製作に手間のかからない薬液散布竿の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明に係る薬液散布竿は、可塑性金属パイプ内に通した内側パイプの両端を、前記可塑性金属パイプの両端に固定した各ジョイント金具に接続するようにした薬液散布竿であって、内側パイプを合成樹脂パイプで構成し、各ジョイント金具の内端側の内周面全周にわたりリングシール材装着用の周溝部を形成し、合成樹脂パイプの両端を各ジョイント金具内端側に前記リングシール材を介して密封状に内嵌装し、可塑性金属パイプの両端を各ジョイント金具内端側に外嵌装するとともに、可塑性金属パイプの前記外嵌装部分をかしめて各ジョイント金具に可塑性金属パイプを固着した構成にしてある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態に係る薬液散布竿を示す斜視図、図2は薬液散布竿の要部を示す断面図、図3はかしめ前における薬液散布竿の分解斜視図である。但し、図4,5に示した従来の薬液散布竿1aと同一の構成要素には、同一の符号を付すとともにその詳しい説明は省略する。各図において、この実施形態による薬液散布竿1は、アルミニウムパイプなどの可塑性金属パイプ5内に、ポリプロピレンパイプ(以下、PPパイプと略称する)などの合成樹脂パイプ4(内側パイプ)を通した構成としてある。これらの可塑性金属パイプ5および合成樹脂パイプ4の両端には、雄ねじ部10を有する筒状のジョイント金具2と、雌ねじ部12を有する筒状のジョイント金具3がそれぞれ装着される。
【0008】各ジョイント金具2,3の外周面には、前後端よりも小径に形成された凹陥部9が全周にわたって設けられている。また、各ジョイント金具2,3内端側の内周面8には、それぞれの全周にわたって周溝部6が形成されている。周溝部6はO−リングなどのリングシール材7を装着できる大きさに形成されている。リングシール材7の材質としては耐水性や耐農薬性に富んだものが好ましく、例えばニトリルゴム,スチレンブタジエンゴム,シリコーンゴム,フッ素ゴム,クロロプレンゴム,エチレンプロピレンゴム,ブチルゴムなどが挙げられる。これらの内、安価な材質を選定するのがいっそう望ましい。
【0009】合成樹脂パイプ4の両端は各ジョイント金具2,3内端側の内周面8に内嵌装されている。可塑性金属パイプ5の両端は各ジョイント金具2,3外周面の凹陥部9を覆う位置まで外嵌装されている。そして、可塑性金属パイプ5とジョイント金具2,3の間にはサンドペーパ14が装入されている。また、各ジョイント金具2,3間であって合成樹脂パイプ4と可塑性金属パイプ5の間には、複数の振れ止めゴムリング13,13,・・・が配備されている。
【0010】引続き、薬液散布竿1の組立て手順について説明する。まず、各ジョイント金具2,3の周溝部6内にリングシール材7をそれぞれ装着しておく。また、ジョイント金具2の雄ねじ部10基部にもリングパッキン11を装着しておく。次に、振れ止めゴムリング13,13,・・・を合成樹脂パイプ4の外周面に適宜間隔で装着する。そして、合成樹脂パイプ4の一端側を、例えばジョイント金具3の内周面8最奥部の当り部8Aに達するまで挿入する。この状態の合成樹脂パイプ4をその他端側から可塑性金属パイプ5内に挿通する。その際に、ジョイント金具3の凹陥部9の周りに適当な大きさのサンドペーパ14を添えておく。
【0011】そうして、可塑性金属パイプ5の他端側から臨み出た合成樹脂パイプ4に、凹陥部9にサンドペーパ14を添えた状態のジョイント金具2を装着する。すなわち、合成樹脂パイプ4の他端側は、ジョイント金具2の内周面8最奥部の当り部8Aに達するまで挿入される。このとき、可塑性金属パイプ5の両端は各ジョイント金具2,3の凹陥部9全体を覆う位置に達している。
【0012】そこで、可塑性金属パイプ5の外嵌装部分、すなわちジョイント金具2,3の凹陥部9を覆った部分をプレスによりかしめると、当該部分に複数のプレス凹条15aからなるかしめ部15が形成される。これにより、可塑性金属パイプ5が各ジョイント金具2,3にしっかりと固着される。かしめ時およびかしめ後において、サンドペーパ14は凹陥部9に対する可塑性金属パイプ5の回り止め機能を呈している。また、かしめ後の可塑性金属パイプ5は各ジョイント金具2,3の段部9Aにかみこんで抜止めされる。更に、各ジョイント金具2,3の内周面8と合成樹脂パイプ4の外周面の間にはリングシール材7が介在し、合成樹脂パイプ4の内外を水洩れなく遮断する機能を呈している。
【0013】ところで、可塑性金属パイプ5をなすアルミニウムパイプよりも、合成樹脂パイプ4をなすPPパイプのほうが温度変化に伴う膨張率変化が大である。そのため、アルミニウムパイプとPPパイプとを単に組合せただけの構成であると、膨張率差の変化によって応力を受けるPPパイプの接合部分に、液洩れを生じるおそれがある。
【0014】しかしながら、本実施形態の薬液散布竿1であれば、ジョイント金具2,3と合成樹脂パイプ4の間が、弾力性のあるリングシール材7で密封されるので、合成樹脂パイプ4内の薬液がパイプ外に洩れたりしない。また、一度かしめるだけで、可塑性金属パイプ5,ジョイント金具2,3、合成樹脂パイプ4を一体的に固定できる。すなわち、従来のハンダ付けのような手間のかかる作業を必要としないから、製作に手間と時間がかからない。
【0015】尚、本発明の合成樹脂パイプとしては、PPパイプの代わりに、ポリエチレンパイプやポリ塩化ビニルパイプなどを用いることも可能である。但し、ポリ塩化ビニルパイプは低温下で割れやすく、PPパイプと比べ比重が大きく材料コストもいくぶん高い。すなわち、合成樹脂パイプ4としてポリプロピレンパイプを用いた場合は、ポリ塩化ビニルパイプなどと比べて安価になり、低温下で割れたりせず、比重が小さいことから散布竿全体の軽量化を図ることもできる。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る薬液散布竿によれば、内側パイプとして安価な合成樹脂パイプを用いてあるから、製造コストの低減化を図ることができる。また、かしめだけで可塑性金属パイプ,ジョイント金具,合成樹脂パイプを一体に固定できるので、従来のハンダ付け作業を必要とせず製作の手間がかからない。そのうえ、リングシール材によりジョイント金具と合成樹脂パイプの間が密封されるので、温度変化により可塑性金属パイプと合成樹脂パイプとの膨張率差が変わり合成樹脂パイプに応力がかかっても、ジョイント金具と合成樹脂パイプの接合部分からの液洩れを防止できるのである。




 

 


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