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発明の名称 鉋盤における鉋刃の調整構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−48211
公開日 平成11年(1999)2月23日
出願番号 特願平9−209349
出願日 平成9年(1997)8月4日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】石田 喜樹
発明者 水元 晃 / 青木 正雄
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 テーブルへ着脱自在に装着される鉋台の内部に、傾斜面を形成すると共に、その傾斜面に沿って鉋刃を取り付け、前記傾斜面と、前記鉋刃の刃先側或は基端側との間で、前記鉋刃の前記鉋台からの繰出方向と直交する方向に、楔状のスライド部材を、前記直交方向の左右どちらからもスライド操作可能に設け、前記スライド部材のスライドによって、前記鉋刃の刃先側或は基端側を前記傾斜面から接離させ、前記鉋刃の刃先又は基端を揺動させて、前記鉋刃の繰出量を調整可能とした鉋盤における鉋刃の調整構造。
【請求項2】 前記スライド部材に、前記鉋台における前記スライド部材のスライド方向の前後に形成された側壁を貫通すると共に、前記側壁の一方に螺合するロッド部材を、前記スライド方向に沿って螺合し、前記ロッド部材の両端部どちらからの回動操作によっても前記スライド部材をネジ送り可能とした請求項1に記載の鉋盤における鉋刃の調整構造。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉋盤に設けられる鉋刃の刃先の繰出量を調整するための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の鉋刃の調整構造としては、実公昭56−48488号公報に開示の技術が知られている。これは、鉋台の内部に形成された傾斜面に、締付ボルトとコイルスプリング等で鉋刃を取り付け、傾斜面と鉋刃との間に、鉋刃の繰出方向と直交する方向にスライド可能な楔状のスライド部材を遊挿すると共に、そのスライド部材をスライド操作する操作機構(操作つまみやネジ軸等)を設けて、この操作機構により、スライド部材を傾斜面から出没させることで、鉋刃を傾斜面と当接する刃先側又は基端側を支点として微小回転させ、刃先の繰出量を調整可能としたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、鉋盤においては、上記鉋刃を備えた鉋台を、荒削り用と仕上削り用との一対備えたものがあり、これらの鉋台を、夫々鉋刃の向きを任意に選択して送材テーブルに配置可能となっている。即ち一対の鉋刃が、互いに対向したハ字状となる配置(オートリターンでの往動時と復動時に一度ずつ切削される)、互いに平行になる配置のうち、何れも被切削材の投入方向に対向させる配置(投入時にのみ二度切削される)、何れも逆向きになる配置(オートリターンでの復動時にのみ二度切削される)、である。しかし、上記鉋刃の調整構造では、操作機構を設けた鉋台の一方の側壁からのみスライド部材のスライド操作が可能であるから、上記のような鉋刃の向きの選択によっては、操作機構を設けた側壁が送材テーブルの裏側(作業者の反対側)へ位置し、鉋台を配置したままでは鉋刃の調整作業ができないという不都合が生じてしまう。
【0004】そこで請求項1に記載の発明は、選択した鉋刃の向きに拘わらず、鉋台をセットしたままでも常に作業者側から鉋刃の調整作業が可能な鉋刃の調整構造を提供することを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、テーブルへ着脱自在に装着される鉋台の内部に、傾斜面を形成すると共に、その傾斜面に沿って鉋刃を取り付け、前記傾斜面と、前記鉋刃の刃先側或は基端側との間で、前記鉋刃の前記鉋台からの繰出方向と直交する方向に、楔状のスライド部材を、前記直交方向の左右どちらからもスライド操作可能に設け、前記スライド部材のスライドによって、前記鉋刃の刃先側或は基端側を前記傾斜面から接離させ、前記鉋刃の刃先又は基端を揺動させて、前記鉋刃の繰出量を調整可能としたものである。又請求項2に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、前記スライド部材のスライド操作を簡単に行うために、前記スライド部材に、前記鉋台における前記スライド部材のスライド方向の前後に形成された側壁を貫通すると共に、前記側壁の一方に螺合するロッド部材を、前記スライド方向に沿って螺合し、前記ロッド部材の両端部どちらからの回動操作によっても前記スライド部材をネジ送り可能としたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、特に示さない限り、ボルトやロッド等の雄ネジ部は右ネジでの螺合である。図1は超仕上鉋盤1の全体図で、ベッド2上には送材テーブル3が設けられ、送材テーブル3の上方には、図示しない昇降機構によって上下動するヘッド4が設けられる。このヘッド4の下面には、送材モータ5によって駆動する送材ベルト6が架設されている。一方、送材テーブル3上面には、ターンテーブル7が配置されて、ここに夫々鉋刃10を備えた鉋台としての一対のナイフストック8,8が着脱可能に収容されている。
【0007】そして、図2はナイフストック8の短手方向の断面説明図、図3はA矢視説明図で、鉋刃10は、横長の本刃11と裏刃12とを重ね合わせ、ボルト13,13・・で一体に組み付けてなり、この鉋刃10が、ナイフストック8の内部に形成された傾斜面9に、取付ボルト14,14・・によって装着されている。但しここでは、裏刃12の貫通部分に透孔15が形成されており、その透孔15内で本刃11の表面に当接させたワッシャー16と、取付ボルト14側のワッシャー14aとの間に介在されたコイルスプリング17によって、鉋刃10は傾斜面9側へ付勢される格好となっている。尚、18は、取付ボルト14の傾斜面9へのねじ込み量のストッパとなるスリーブ、19は、鉋刃10の先端に対向してナイフストック8にボルト止めされた刃口金である。一方、傾斜面9における本刃11の基端側には、鉋刃10の長手方向と平行にスライド溝20が凹設され、そのスライド溝20に、スライド部材としてのスライドバー21が収容されている。ここでは図4にも示すように、スライド溝20の底面における幅方向の半面と、その半面に摺接するスライドバー21の底面の半面とは、長手方向に亘って、同じテーパ状の案内面20aとスライド面21aとに夫々形成されており、スライドバー21の長手方向のスライドによって、スライドバー21は案内面20aにガイドされ、傾斜面9の垂直方向に出没可能となっている。
【0008】又、スライドバー21は、一端側の連結部22を残し、スライド面21a以外の半面分を長手方向に切除した形状となっており、その切除部分に、連結部22と螺合し、両端をナイフストック8の両側の側壁8a,8bに夫々貫通させたロッド部材としての操作ロッド23が収容されている。この操作ロッド23における連結部22と螺合する一端側には、雄ネジ部24が形成され、その雄ネジ部24に、全体調整ネジ25がネジロックで一体に螺合されて、側壁8aに螺合している。一方、他端側には、全体調整スリーブ26が同じくネジロックで一体に螺合されて、側壁8bの透孔27に遊挿している。これら全体調整ネジ25及び全体調整スリーブ26の先端面には、六角孔28,28が夫々形成されている。尚、操作ロッド23の雄ネジ部24は、夫々全体調整ネジ25とスライドバー21の連結部22とに対して左ネジで螺合している。
【0009】そして、両側壁8a,8b側には、鉋刃10の刃先を刃口金19と平行に調整するための平行調整機構30,30も設けられている。これは左右対称の同形態であるため、ここでは側壁8b側のものについて説明する。側壁8bには、操作ロッド23と平行にバランス調整ネジ31の大ネジ部32が螺合しており、その先端の小ネジ部33は、傾斜面9にスライド溝20と平行に凹設されたバランス調整溝34内に突出し、そこへスライド可能に収納されたスライドブロック35の基端に螺合している。尚、小ネジ部33のピッチは、大ネジ部32のピッチより小さく設定されている。又、スライドブロック35の先端よりには、ピン36が固着されて、傾斜面9との同一面から垂直に突出する一方、傾斜面9上には、バランス調整ネジ31の軸方向と平行に配置されたスイングバー37が、支点ピン38によって回動自在に軸着されている。ここではスイングバー37の底面に凹設され、バランス調整ネジ31の軸方向に対して所定角度傾斜させた長孔溝39が、スライドブロック35のピン36に上方から被さって、両者を連結している。更に、スイングバー37には、鉋刃10側に向けて調整ネジ40が直交状に螺合し、その先端の鎌継状の頭部41が、本刃11に形成された同形状の嵌合部11aに嵌合している(図2)。尚、12aは、裏刃12の傾斜面9側の面に形成され、嵌合した頭部41の逃がしである。
【0010】以上の如く構成された鉋刃の調整構造においては、ナイフストック8の左右の側壁8a,8bに、操作ロッド23と一体の全体調整ネジ25と全体調整スリーブ26とが夫々露出しているから、六角棒レンチ等でどちらか一方を任意に回転させることができる。尚、初期設定では図3のように、全体調整ネジ25と全体調整スリーブ26の端面が、夫々側壁8aと側壁8bの外面と一致するようにねじ込み位置を設定すれば、鉋刃10を出没させるネジ送り量の目安となり好ましい。まず取付ボルト14,14・・をある程度緩めた状態で、全体調整ネジ25を内方側へ向けて右回りに回転させると、全体調整ネジ25は側壁8a内へねじ込まれ、これと一体の操作ロッド23は、側壁8b側へスライドしつつ右回転する。この操作ロッド23の右回転により、左ネジの雄ネジ部24が螺合するスライドバー21の連結部22は、更に側壁8b側へネジ送りされ、スライドバー21を側壁8b側へスライドさせる。すると、テーパ状の案内面20aとスライド面21aとの摺接により、スライドバー21は傾斜面9からの突出方向へ移動してその突出量を増加させる。よって鉋刃10は、図2に示す傾斜面9の先端縁9aを支点として、基端側が傾斜面9からの離反方向へ僅かに回転し、刃先の刃口金19上面からの繰出量を増加させることになる。逆に、全体調整ネジ25を内方側へ向けて左回転させると、全体調整ネジ25は側壁8aからの突出方向へ移動し、操作ロッド23は、側壁8a側へスライドしつつ左回転する。この操作ロッド23の左回転により、スライドバー21の連結部22は、更に側壁8a側へネジ送りされ、スライドバー21を側壁8a側へスライドさせる。すると、案内面20aとスライド面21aとの摺接により、スライドバー21は傾斜面9への没入方向へ移動して突出量を減少させる。よって鉋刃10は、基端側が傾斜面9方向へ僅かに回転し、刃先の刃口金19上面からの繰出量を減少させることになる。
【0011】一方、この操作は、反対側の側壁8bにおいても可能である。即ち、側壁8b側から全体調整スリーブ26を内方側へ向けて左回転させると、操作ロッド23を介して全体調整ネジ25を側壁8bから見て左回転させるため、全体調整ネジ25は側壁8aへねじ込まれる。同様に操作ロッド23の左回転によって、スライドバー21は側壁8b側へスライドするため、前記と同様に傾斜面9から突出して鉋刃10を回転させ、繰出量を増加させる。逆に側壁8b側から全体調整スリーブ26を右回転させると、操作ロッド23を介して全体調整ネジ25を側壁8bから見て右回転させるため、全体調整ネジ25は側壁8aから突出する。同様に操作ロッド23の右回転によって、スライドバー21は側壁8a側へスライドするため、傾斜面9へ没入して鉋刃10の繰出量を減少させるものとなる。このように、ナイフストック8のどちらの側壁からでも、鉋刃10の繰出量の調整が可能となるため、一対のナイフストック8,8を任意の向きに配置しても、ナイフストック8,8をいちいち取り外すことなく、常に作業者側から鉋刃10の調整が容易に行え、作業性が向上する。特にここでは、左ネジの雄ネジ部24によって、スライドバー21のスライド量を全体調整ネジ25のネジ送り量の2倍にしているから、全体調整ネジ25や全体調整スリーブ26の操作による鉋刃10の応答性が良くなり、調整作業がよりスムーズに行える。
【0012】そして平行調整操作は以下の如く行われる。側壁8b側のバランス調整ネジ31の大ネジ部32を右回転させると、側壁8bとの螺合によって、バランス調整ネジ31は内方側へネジ送りされる。同様に小ネジ部33も右回転しつつ前進するが、小ネジ部33は大ネジ部32より小さいピッチでスライドブロック35へねじ込まれて、スライドブロック35を側壁8b側へネジ送り、即ち逆行させるため、両者のピッチ差(0.75mm)の分だけスライドブロック35は内方側へスライドすることになる。このように両ネジ部間にピッチ差を設けてスライド量を得るようにしたのは、直接必要なスライド量に対応するピッチの小さいネジ部を形成するよりも、必要なスライド量が簡単且つ正確に得られるからで、又スライド量を微小にしたのは、その分ピン36と嵌合するスイングバー37の長孔溝39での傾斜角度を大きくとり、ここでのがたつきを抑えて調整精度を確保するためである。
【0013】こうしてスライドブロック35が内方へスライドすると、先端のピン36も内方へ前進するため、スイングバー37は長孔溝39内を直線移動するピン36に案内されて、支点ピン38を中心として鉋刃10側へ回転する。よって調整ネジ40も鉋刃10方向へ移動し、その先端に連結される本刃11を傾斜面9に沿って押し上げることとなる。逆にバランス調整ネジ31の大ネジ部32を左回転させると、側壁8bからの突出方向へ移動して、スライドブロック35を先のピッチ差の分側壁8b側へスライドさせ、スイングバー37を鉋刃10からの離反方向へ回転させる。よって調整ネジ40も鉋刃10の反対方向へ移動し、本刃11の後端を傾斜面9に沿って引き下げることとなる。これを側壁8a側の平行調整機構30においても行うことで、鉋刃10の平行度を調整することができる。尚、ここでスライドブロック35の上面とナイフストック8の裏面とに跨がる目印を設けておけば、スライドブロック35のスライド操作の目安となる。このようにこの平行調整機構30においては、鉋刃10の平行調整が、左右のバランス調整ネジ31,31を夫々側壁側から操作するだけで簡単に行うことができ、作業性の向上が図られる。
【0014】ちなみにここでは、スイングバー37に螺合する調整ネジ40には、スイングバー37へのねじ込み量を規制するストッパ部42を形成している。よって最初の組付け時に左右の調整ネジ40,40を、ストッパ部42,42が夫々スイングバー37,37の側面に当接するまでねじ込んでおけば、鉋刃10と調整ネジ40,40とを最初に連結する際の左右の突出量の同調が得やすくなり、鉋刃10と調整ネジ40,40との連結が容易に行える。
【0015】尚、上記形態では、スライドバー21の連結部22を側壁8a側の端部に設けて、操作ロッド23との螺合を図っているが、連結部22は側壁8b側の端部に設けても差し支えない。一方、ロッド部材とスライド部材とのネジ送り形態は、上記形態に限定せず、任意の設計変更が可能で、例えば、操作ロッド23を回転のみ可能として両側壁へ取り付け、操作ロッド23の回転操作により、連結部22との螺合によってのみスライドバー21のネジ送り移動を得るようにしたり、連結部22へ操作ロッド23を遊挿して軸方向の移動のみ一体に連結し、操作ロッド23のネジ送りでスライドバー21のスライドを得るようにしたりすることができる。更に、ここではスライドバー21を鉋刃10に直接当接させているが、先の従来技術で示したように、スライド部材をテーパ面を鉋刃側に向けて配置し、鉋刃とスライド部材との間に、スライド部材のテーパ面と摺接するテーパ面を備えた中間部材を介在させる構造であっても、本発明は適用可能である。
【0016】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、鉋台の左右どちらからでも、鉋刃の繰出量の調整が可能となるため、鉋台を送材テーブルの任意の向きに配置しても、鉋台を取り外す必要がなく、常に作業者側から鉋刃の繰出量の調整が容易に行え、作業性が向上する。又、請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、前記ロッド部材の採用によって、前記スライド部材の操作がより簡単に行える。




 

 


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