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発明の名称 正倒立両用の液体噴出器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−262704
公開日 平成11年(1999)9月28日
出願番号 特願平10−92535
出願日 平成10年(1998)3月19日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】今岡 良夫
発明者 桑原 和仁 / 藤江 隆
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】容器体2の口頚部3に上端を嵌着して容器体内に垂下させるとともに、上部に容器体内への外気導入孔aを穿設し、且つ、該孔a下方に倒立時に於ける容器体内からの液導入孔bを穿設してなるシリンダ4を備え、シリンダ内より押し込み可能に突出した注出管5上端に噴出口6付き押し下げヘッド7を有し、正立又は倒立時に押し下げヘッドを押し込むことにより容器体内の液を噴出口より噴出させる液噴出機構を備えた正倒立両用の液体噴出器に於いて、外気導入孔a上方のシリンダ外周に上端を嵌着固定するとともに、上下方向中間部内周面とシリンダ外周面との間に隙間dをあけ、且つ、下端部内周面を開弁可能に外気導入孔a下方のシリンダ外面に圧接させた筒状の弁体8を設け、上記液導入孔b穿設位置と周方向相対向する位置のシリンダ外面に、弁体下端圧接部分上部よりその上方へ至る凹溝eを縦設してなることを特徴とする液体噴出器。
【請求項2】上記凹溝eに代えて、液導入孔b穿設位置と周方向相対向する位置のシリンダ4外面に、弁体下端圧接部分下部よりその下方へ至る凹溝fを縦設してなる請求項1記載の液体噴出器。
【請求項3】上記凹溝eに代えて、液導入孔b穿設位置と周方向相対向する位置の弁体下端圧接部分を薄肉に形成した薄肉部gを設けてなる請求項1記載の液体噴出器。
【請求項4】上記凹溝eに代えて、液導入孔b穿設位置と周方向相対向する位置のシリンダ4上部外面を一部平坦面hに構成し、弁体下端圧接部分の一部が平坦面に沿って平板状に変形して圧接する如く構成してなる請求項1記載の液体噴出器。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は正倒立両用の液体噴出器に関する。
【0002】
【従来の技術】容器体の口頚部に上端を嵌着して容器体内に垂下させるとともに、上部には外気導入孔を、その下方に倒立時用の液導入孔を穿設してなるシリンダを備え、シリンダ内より突出した注出管上端に噴出口付き押し下げヘッドを有し、また、正立状態又は倒立状態で、押し下げベッドを押し込むことにより、容器体内の液を噴出口より噴出する液噴出機構を備えてなる正倒立両用の液体噴出器が知られている。
【0003】これらの液体噴出器に於いて、正立状態での液の噴出の際には、液の噴出を行うと容器体内が負圧化し、シリンダと注出管との間から外気導入孔を介して容器体内に外気が導入される。
【0004】また、倒立状態での液の噴出の際には、容器体内より倒立時用の液導入孔を介してシリンダ内に液が導入され、液噴出による容器体内の負圧化の際には、シリンダと注出管との間から外気導入孔を介して容器体内に外気が導入される。この倒立状態での液の噴出の際には、外気導入孔部分の容器体内にも当然収納液が存在するが、従来のこの種容器では、一般にこの外気導入孔を液の漏出が無い程度に小径化して、外部への液の漏出防止を図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種容器では、倒立時の液の噴出の際に、容器体内に導入された空気が、液導入孔からシリンダ内に混入してしまい、噴出液が空気の混じったものとなる不都合が生じる場合がある。
【0006】その理由として、シリンダに穿設される外気導入孔及び倒立時用の液導入孔が、製造上の理由で周方向同一位置に穿設されている場合が多く、従って、倒立時液導入孔下方に有る外気導入孔より導入された空気が、液内をその上方へ浮上し液導入孔に浸入してしまう現象が生じると思われる。
【0007】本発明はこの様な点に鑑み、容器体内の液の外気導入孔からの漏出を確実に防止できるとともに、倒立状態での液の噴出の際に、液導入孔に対して外気導入孔が周方向どの位置にあっても必ず液導入孔と周方向相対向した位置に外気を浮上させ、液導入孔への空気の混入を防止できる優れた液体噴出器を提案するものである。
【0008】また、その構造も簡単で、容易に且つ安価に製造できる液体噴出器を提案するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本請求項1発明の液体噴出器は上記課題を解決するため、容器体2の口頚部3に上端を嵌着して容器体内に垂下させるとともに、上部に容器体内への外気導入孔aを穿設し、且つ、該孔a下方に倒立時に於ける容器体内からの液導入孔bを穿設してなるシリンダ4を備え、シリンダ内より押し込み可能に突出した注出管5上端に噴出口6付き押し下げヘッド7を有し、正立又は倒立時に押し下げヘッドを押し込むことにより容器体内の液を噴出口より噴出させる液噴出機構を備えた正倒立両用の液体噴出器に於いて、外気導入孔a上方のシリンダ外周に上端を嵌着固定するとともに、上下方向中間部内周面とシリンダ外周面との間に隙間dをあけ、且つ、下端部内周面を開弁可能に外気導入孔a下方のシリンダ外面に圧接させた筒状の弁体8を設け、上記液導入孔b穿設位置と周方向相対向する位置のシリンダ外面に、弁体下端圧接部分上部よりその上方へ至る凹溝eを縦設してなることを特徴とする液体噴出器として構成した。
【0010】また、請求項2発明の液体噴出器は、上記凹溝eに代えて、液導入孔b穿設位置と周方向相対向する位置のシリンダ4外面に、弁体下端圧接部分下部よりその下方へ至る凹溝fを縦設してなる請求項1記載の液体噴出器として構成した。また、請求項3発明の液体噴出器は、上記凹溝eに代えて、液導入孔b穿設位置と周方向相対向する位置の弁体下端圧接部分を薄肉に形成した薄肉部gを設けてなる請求項1記載の液体噴出器として構成した。
【0011】また、請求項4発明の液体噴出器は、上記凹溝eに代えて、液導入孔b穿設位置と周方向相対向する位置のシリンダ4上部外面を一部平坦面hに構成し、弁体下端圧接部分の一部が平坦面に沿って平板状に変形して圧接する如く構成してなる請求項1記載の液体噴出器として構成した。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例の形態を図面を参照して説明する。本発明の正倒立両用の液体噴出器は、容器体2の口頚部3に上端を嵌着して容器体内に垂下させるとともに、上部に容器体内への外気導入孔aを穿設し、且つ、該孔a下方に倒立時に於ける容器体内からの液導入孔bを穿設してなるシリンダ4を備え、シリンダ内より押し込み可能に突出した注出管5上端に噴出口6付き押し下げヘッド7を有し、正立又は倒立時に押し下げヘッドを押し込むことにより容器体内の液を噴出口より噴出させる液噴出機構を備えている。
【0013】外気導入孔aは、液噴出による収納液の減少に伴って負圧化する容器体2内に外気を導入するための孔で、容器体が正立状態に有る場合も、倒立状態にある場合も、シリンダ内面上部と注出管外面との隙間を通り、ここから外気が導入される。
【0014】また、液導入孔bは、容器体が倒立した状態での液の噴出の際に、容器体内の液をここからシリンダ内に供給するために設けたものである。
【0015】本発明は上記したこの種の正倒立両用の液体噴出器に於いて、外気導入孔a上方のシリンダ4外周に上端を嵌着固定するとともに、上下方向中間部内周面とシリンダ外周面との間に隙間dをあけ、且つ、下端部内周面を開弁可能に外気導入孔a下方のシリンダ外面に圧接させた筒状の弁体8を設け、また、上記液導入孔b穿設位置と周方向相対向する位置のシリンダ外面に、弁体下端圧接部分上部よりその上方へ至る凹溝eを縦設している。
【0016】弁体8はエラストマー等の柔軟で弾力性に富む材質により形成されたもので、この弁体8を設けることにより、容器体2を逆さまにした倒立状態で液を噴出する際に、外気導入孔aより容器体内液体が外部へ漏出する等の不都合を確実に防止し、しかも、容器体内の負圧化の際には開弁して容器体内へ円滑に外気の供給を行える如く構成したものである。
【0017】また凹溝eは、その形成部分の弁体圧接部が他の圧接部より開き易くなり、倒立状態で液を噴出する際に、外気導入孔aから弁体8とシリンダ4との間を介して容器体内へ導入される外気が、液導入孔bと周方向反対側に導入される様に設けたものである。この際、外気導入孔aより導入される空気は隙間dの存在でシリンダ周囲に自由に移行し、凹溝eの位置に障害なく到達する。この様な凹溝eを設けることにより、容器体内に導入された空気が液導入孔bを介してシリンダ4内へ混入し、噴出する液に空気が混在し、吐出量にバラツキが生じる等の不都合を防止するものである。
【0018】図示例では、弁体8は円筒状で、下端部をテーパ状に縮径し、また、上端縁より外方へフランジ9を延設している。そして、シリンダ4の筒壁上端部に周設した帯状の突出部10外周に筒壁上部を密嵌させ、その下方の外気導入孔穿設部分のシリンダ外面との間に隙間dを形成し、テーパ部分先端をシリンダ外面に圧接させて装着している。
【0019】図5及び図6に示す実施例は、上記凹溝eに代えて、液導入孔b穿設位置と周方向相対向する位置のシリンダ4外面に、弁体下端圧接部分下部よりその下方へ至る凹溝fを縦設してなる例を示している。この場合も凹溝f形成部分の弁体8が他の部分より開弁し易く、その結果、凹溝f形成部分から外気が容器体内へ導入される。
【0020】また、図7及び図8に示す実施例は、上記凹溝eに代えて、液導入孔b穿設位置と周方向相対向する位置の弁体下端圧接部分を薄肉に形成した薄肉部gを設けてなる例を示している。この薄肉部gの部分が他の部分より開弁し易く、その結果、薄肉部gから外気が容器体内に導入される。
【0021】更に、図9及び図10に示す実施例では、上記凹溝eに代えて、液導入孔b穿設位置と周方向相対向する位置のシリンダ4上部外面を一部平坦面hに構成し、弁体下端圧接部分の一部が平坦面に沿って平板状に変形して圧接する如く構成している。この場合は、平坦面hに沿って平板状に変形した部分が他の部分より圧接力が弱まり、その結果、平坦面当接部分から外気が容器体内に導入される。
【0022】以下、図示例の液体噴出器に付いて更に詳細に説明する。容器体2は、筒状の胴部上端縁より肩部を介して口頚部3を起立して構成している。
【0023】シリンダ4は、その上端縁より突設した外向きのフランジ11を容器体口頚部3外周に螺着させた周壁12上端縁より内向きフランジ状頂板13を延設した装着キャップ14の内側上端部に嵌着固定しており、そのフランジ11下面をパッキン15を介して容器体口頚部3上面に圧接固定させている。また、装着キャップ14の頂板13内周縁上面より上方へ内筒16を、その外方に外筒17をそれぞれ立設している。
【0024】シリンダ4内下端部には、弁座上に玉状弁体を載置させて構成した吸い込み弁18を有し、また、シリンダ4の下端にはパイプ19を垂設している。
【0025】吸い込み弁18の上方へ受皿20によって区分され且つ受皿の側方及び下面側に形成させた通路によって吸い込み弁の弁室と連通する第2弁室を形成させている。この第2弁室の上部には、後述する挿入杆下面に形成した第2弁座を有し、また、挿入杆下部内を介して第2弁室内とシリンダ4内とを連通させている。更に、第2弁室内にも玉状弁体を転動可能に嵌合させて、容器体を倒立させたとき、シリンダ4内と第2弁室内とを遮断する倒立時用空気吸い込み防止弁21を形成させている。
【0026】押し下げヘッド7は、上記内筒16と外筒17との間に押し下げ可能な周壁を頂壁周縁から垂設させてあり、また、頂壁裏面側へ嵌着させた通路管22を介してシリンダ4内径よりも大内径とした大径シリンダ部23が垂設させてある。該大径シリンダ部の頂壁中心には弁孔24が穿設され、該弁孔は通路管内部、更に頂壁裏面側に設けられた通路を通って噴出口6と連通する。大径シリンダ部は内筒16内へ下方から挿入され、大径シリンダ部23の下端外周に付設させた係合突条25が内筒16の係止突条26下面に接してその上方への抜け出しが防止され、該位置を上限として上下動可能に設けてある。
【0027】注出管5は、その下端部外周より筒状の小径ピストン27を突設し、また、上端部外周より筒状の大径ピストン28を突設してそれぞれシリンダ4及び大径シリンダ部23内へ水密に挿入させる。注出管5はその中間部にも外部がシリンダ4内壁へ水密に接するスカート状部29を形成させている。また、上端面からは棒状弁体30を突出させておく。このためには、図示例の如き二部材により形成させると良い。小径ピストン27内面には係合段部が形成させてあり、また、押し下げヘッド7を押し下げたとき注出管5内へ遊挿されるように空間狭小用の挿入杆31が、その外周下部に突設したフランジ外周をシリンダ内面に嵌着させて固定されている。上記係合段部とシリンダ内周面下部との間に介在させたコイルスプリング32の弾性によって注出管5は上方へ付勢され、また、棒状弁体30は弁孔24に圧接して押し下げヘッド7を上方へ付勢する。尚、その弁体と弁孔とによって吐出弁33が形成される。
【0028】小径ピストン27よりも下方のシリンダ4内と大径ピストン28よりも上方の大径シリンダ部23内とは注出管5で連通され、蓄圧室を形成する。
【0029】次に、作動について説明すると、ヘッド7を押し下げすると、シリンダ4と注出管5と大径シリンダ部23とにより形成される蓄圧室内が加圧されて大小両シリンダの径差により圧力差を生じ、蓄圧室内が高圧化した時に注出管5が下降して吐出弁33が開く。また、ヘッド7を離すとコイルスプリング32によって注出管5、ヘッド7が押し上げられ、このため蓄圧室内は負圧化して吸い込み弁18が開き、容器体内液体が蓄圧室内に流入するものである。
【0030】尚、容器体内の液体減少による負圧化は、注出管5が下降した時に外気導入孔aから弁体8を開いて外気が導入されて防止される。
【0031】次いで容器体を倒立させた際は、押し下げヘッド7を押し込むと、蓄圧室内の高圧化により倒立時用空気吸い込み防止弁21が開くとともに、吸い込み弁18が閉じ、該高圧化により注出管5が上昇して吐出弁32が開く。また、ヘッド7を離すとコイルスプリング32によって注出管5は押し下げられる。このとき蓄圧室内が負圧化するため倒立時用空気吸い込み防止弁21が閉じる。従って、先端を液面上へ露出するパイプ19を通って空気が蓄圧室内に入ることを防止する。注出管5が下限(正立状態における上限)に達したとき小径ピストン27から外れて開孔するため、また、蓄圧室内は負圧状態にあるため容器体内の液体が液導入孔bから蓄圧室内に流入する。
【0032】また、この際正立時と同様に外気導入孔から弁体を開いて外気が導入され、容器体内の負圧化を防止する。
【0033】尚、本発明の液体噴出器は上記図1に示す実施例の如き液体噴出機構を備えたものに限らず、特に、容器体2内に垂下させたシリンダ4に、外気導入孔aと、液導入孔bを穿設し、正倒立両用の液体噴出機構を備えたものであれば、具体的構成は種々選択できる。従って、上記実施例の如き蓄圧式の噴出機構をもったものに限らず、通常のポンプ形態のものであっても採用できる。
【0034】また、上記各部材は主として合成樹脂により形成し、必要に応じて、エラストマー,金属等を併用すると良い。
【0035】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明液体噴出器は、既述構成としたことにより、倒立状態での液の噴出の際、容器体内の液が外気導入孔を介して外部に漏出するのを確実に防止できる。
【0036】また、外気導入孔が液導入孔に対して周方向どの変移位置にあっても、容器体内に導入される外気は常時液導入孔穿設位置と周方向相対向する位置より導入され、その結果、液導入孔より空気が混入して、吐出量にバラツキが生じる等の不都合を生じる虞はない。
【0037】また、液導入孔穿設位置と周方向相対向する位置のシリンダ外面に、弁体下端圧接部分上部よりその上方へ至る凹溝を縦設したもの、或いは液導入孔穿設位置と周方向相対向する位置のシリンダ外面に、弁体下端圧接部分下方よりその下方へ至る凹溝を縦設したものにあっては、シリンダ外面の所定位置に凹溝を縦設するという極めて簡単な構造で上記噴出液の空気混入防止を図れるとともに、比較的狭い分の弁体が開いて外気を導入することが出来、気泡が液中に広く分散することを極力防止できるという利点を兼ね備えている。
【0038】また、液導入孔穿設位置と周方向相対向する位置の弁体下端圧接部分を薄肉に形成したものにあっては、従来のこの種噴出器に特殊構成の弁体を装着することで形成できるという製造上の利点を兼ね備えている。
【0039】更に、液導入孔穿設位置と周方向相対向する位置のシリンダ外面を一部平坦面に構成し、弁体下端圧接部分の一部が平坦面に沿って平板状に変形して圧接する如く構成したものにあっては、弁体装着の際に方向性を考えずに行えるため、組付け作業が容易に行えるという利点を兼ね備えている。




 

 


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