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発明の名称 板継ぎ用裏当装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平11−58076
公開日 平成11年(1999)3月2日
出願番号 特願平9−228962
出願日 平成9年(1997)8月12日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】坂本 光雄
発明者 馬場 脩 / 藤原 昇 / 西原 義朗 / 中村 博一 / 村上 陽彦
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 移動台車に、該移動台車を鋼板面に吸着させるためのマグネットを、上記鋼板面に非接触となるように装備させ、且つ上記移動台車に、複数の押えロールを台車移動方向に配列支持するロールフレームを組み付けて、鋼板の継手用開先部の裏面側に配置したFAB裏当材の表面に各押えロールが押し当るように、該ロールフレームをスプリングにより弾性支持させた構成を有することを特徴とする板継ぎ用裏当装置。
【請求項2】 押えロールの間からFAB裏当材の表面に臨ませて溶接入熱を感知させる温度センサーを設置し、該温度センサーで感知した温度を基に移動台車の移動を制御するようにした請求項1記載の板継ぎ用裏当装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は船殻ブロックやタンク等の建造において鋼板を板継ぎする際に用いる板継ぎ用裏当装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、船殻ブロックの板継ぎにおいて、溶接時に酸化膜が発生しないようにするための手段の一つとして、継手用開先部の裏面側にFAB(フラックスアスベスト)裏当材を配置する場合がある。
【0003】上記FAB裏当材を用いる場合、従来では、継手用開先部の裏面に、帯状に形成されたFAB裏当材を、継手用開先部に沿わせて接着した後、アルミニウム板を当て、更に、その上に300〜500mmピッチでマグネットを取り付けることにより、FAB裏当材を継手用開先部の裏面側に圧着させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来方式の場合、継手用開先部の裏面側にFAB裏当材を圧着させるために、多数のアルミニウム板及びマグネットを用いているので、その取り付け、取り外しに要する時間が裏当作業時間の大半を占めているのが実状であり、特に、裏当作業が船殻ブロックの底面側等の狭隘部で実施される場合には、狭隘部への多数のアルミニウム板及びマグネットの搬入、搬出に多大の労力を要する問題がある。又、タンクにおいても、裏当作業をタンクの内側で行う場合には同様な問題が惹起される。
【0005】そこで、本発明は、裏当作業を行う場所へ多数のマグネット等を持ち込むことなく、FAB裏当材を継手用開先部の裏面側に圧着させることができるような板継ぎ要裏当装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解決するために、移動台車に、該移動台車を鋼板面に吸着させるためのマグネットを、上記鋼板面に非接触となるように装備させ、且つ上記移動台車に、複数の押えロールを台車移動方向に配列支持するロールフレームを組み付けて、鋼板の継手用開先部の裏面側に配置したFAB裏当材の表面に各押えロールが押し当るように、該ロールフレームをスプリングにより弾性支持させた構成とする。
【0007】鋼板の継手用開先部の裏面に、予め、FAB裏当材を接着させておいた状態にして、移動台車を継手用開先部の裏面側に吸着配置し、溶接の進行状況に合わせて移動台車を移動させると、移動に伴い溶接個所に位置するFAB裏当材を押えロールで継手用開先部の裏面に圧着させることができる。
【0008】又、押えロールの間からFAB裏当材の表面に臨ませて溶接入熱を感知させる温度センサーを設置し、該温度センサーで感知した温度を基に移動台車の移動を制御するようにした構成とすることにより、溶接の進行状況に合わせて移動台車を自走させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0010】図1乃至図5は本発明の実施の一形態を示すもので、船殻ブロックの底面側の裏当作業の如く、継手用開先部18が鋼板17の上面側に形成されていて、該継手用開先部18の裏面側にFAB裏当材19を圧着させる場合への適用例について示す。
【0011】矩形の枠組構造とした台車フレーム2内の前後部の上部寄り位置に、左右一対の車輪3を、車輪軸4を介してそれぞれ回転自在に支持させると共に、該前後の車輪軸4の一端部にチェーンスプロケット5を取り付けて、両チェーンスプロケット5間に無端状のチェーン6を掛け回し、且つ上記台車フレーム2の一側部に、モータ7を減速機8を介して設置し、該減速機8の出力軸9を、台車フレーム2の内側に貫通位置させてチェーンスプロケット10を取り付け、該チェーンスプロケット10を、上記チェーン6の中間部に噛合させて、モータ7の駆動力をチェーンスプロケット10からチェーン6、チェーンスプロケット5、車輪軸4を介し車輪3に伝えるようにした自走式の移動台車1を構成する。
【0012】上記移動台車1の台車フレーム2内には、上面部を開口させたロールフレーム11を、台車移動方向(矢印X方向)に沿うように配置して、該ロールフレーム11に、台車移動方向に沿って等間隔に配列した複数(図では6本)の押えロール12を、ロール表面が上方に露出するようにして回転自在に支持させ、且つ上記ロールフレーム11の下面部前後位置に、ボルト13を下向きに突設して、該各ボルト13の下端部を、台車フレーム2の下面部に固定した支持プレート14を移動自在に貫通させてナット15を取り付け、更に、該各ボルト13上に、ロールフレーム11と支持プレート14との間に介在させるようにスプリング16を取り付けて、該スプリング16の弾発力でロールフレーム11を押し上げることにより、FAB裏当材19を押えロール12によって鋼板17の継手用開先部18の裏面側に圧着させられるようにする。
【0013】又、上記移動台車1を継手用開先部18に倣って自走させるために、台車フレーム2の下面の前後端部に、左右方向に張り出すように支持アーム20を設け、該各支持アーム20の左右端部に、上面部を開口させたマグネットホルダ21を、高さ調整可能としたロッド22を介して上向きに取り付けると共に、該マグネットホルダ21に強磁力を有するマグネット23を保持させ、且つ該マグネット23による吸着力を非接触で鋼板17に作用させるように上記マグネットホルダ21の四隅に、鋼板17表面を転動するようにしたガイドローラ24を取り付けて、マグネット23の吸着力により、移動台車1が車輪3及びガイドローラ24を介して鋼板17の表面に吸着させられた状態で移動できるようにし、更に、上記ロールフレーム11に、中央部の押えロール12の間から端子が上方へ突出して溶接トーチ25による溶接入熱を感知できるようにした温度センサー26を取り付け、該温度センサー26で感知した温度が設定温度よりも上廻ったときに、図示しないリミットスイッチが作動して移動台車1を移動させ、感知した温度が設定温度よりも下廻ったときに、移動台車1を停止させるように制御させるようにする。
【0014】なお、27は移動台車1の蛇行を防止するために、FAB裏当材19の幅に対応させて台車フレーム2の前後端部に取り付けたサイドローラを示す。
【0015】鋼板17の上面側に形成されている継手用開先部18の裏面側にFAB裏当材19を圧着させるようにする裏当作業を行う場合には、予め、継手用開先部18の裏面側にFAB裏当材19を接着剤により接着させておき、このFAB裏当材19を左右の車輪3が跨ぐような状態として、マグネット23により移動台車1を鋼板17の裏面に吸着させ、溶接トーチ25による継手用開先部18の溶接に伴わせて移動台車1を倣い移動させて行くようにする。
【0016】詳述すると、移動台車1を上述した如くセットした状態において、継手用開先部18の溶接を行うと、その溶接入熱が押えロール12の間から突出する温度センサー26で感知される。該温度センサー26は、予め、溶接点からの距離を変化させた温度設定を行っておき、感知した温度が設定温度を越えると、リミットスイッチの作動により移動台車1を前進させ、又、感知した温度が設定温度よりも低くなると、移動台車1を停止させるような制御が行われる。したがって、移動台車1は溶接の進行状況に合わせて追従するように移動することができる。この際、FAB裏当材19の圧着力は溶接に微妙な影響を与えるが、台車フレーム2内のロールフレーム11がスプリング16の弾発力により上方に押し上げられているため、該ロールフレーム11に支持されている各押えロール12により、溶接個所近辺のFAB裏当材19を鋼板17の裏面に均等に圧着させることができる。
【0017】このように、本発明では、溶接入熱を感知して移動台車1を追従させ、この移動台車1の移動に伴い溶接個所付近に位置するFAB裏当材19を部分的に圧着させるようにするので、多数のアルミニウム板やマグネットを必要としていた従来方式に比して工数を大幅に削減することができる。因に、移動台車1の台車フレーム2に、たとえば、ディファレンシャルギヤ等を組み込んで左右の車輪3を自在駆動式にしておけば、継手用開先部18が大きくカーブしていても移動台車1を追従させることができる。
【0018】なお、上記実施の形態では、移動台車1を無監視化するために、温度センサー26を設けた場合を示したが、温度センサー26を設けずに、移動台車1を遠隔操作するようにしてもよいこと、又、実施の形態では、船殻ブロックの底面側の裏当作業の如く、継手用開先部18が上面側に形成されている鋼板17への適用例について示したが、船殻ブロックの側面の裏当作業の如く、継手用開先部18が横向きに形成されている鋼板に対しても同様に適用できること、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0019】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の板継ぎ用裏当装置によれば、次の如き優れた効果を発揮する。
(1) 移動台車に、該移動台車を鋼板面に吸着させるためのマグネットを、上記鋼板面に非接触となるように装備させ、且つ上記移動台車に、複数の押えロールを台車移動方向に配列支持するロールフレームを組み付けて、鋼板の継手用開先部の裏面側に配置したFAB裏当材の表面に各押えロールが押し当るように、該ロールフレームをスプリングにより弾性支持させた構成としてあるので、移動台車を鋼板面に吸着させて溶接の進行状況に合わせて移動させることにより、溶接個所に位置するFAB裏当材を押えロールで継手用開先部の裏面に圧着させることができ、従来の裏当作業の如く多数のアルミニウム板やマグネットを持ち込む必要がないことから、狭隘部であっても裏当作業を迅速且つ円滑に行うことができ、工数を大幅に削減することができる。
(2) 押えロールの間からFAB裏当材の表面に臨ませて溶接入熱を感知させる温度センサーを設置し、該温度センサーで感知した温度を基に移動台車の移動を制御するようにした構成とすることにより、裏当作業の無監視化が可能となる。




 

 


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