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発明の名称 マルチ端子圧着機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−12349
公開日 平成10年(1998)1月16日
出願番号 特願平9−46623
出願日 平成9年(1997)2月28日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 秀雄 (外1名)
発明者 井上 寿弘 / 杉山 啓 / 穐田 裕一 / 五十嵐 一夫 / 鈴木 昌
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 プレスラムにより昇降するクリンパと該クリンパと対向するアンビルとを備え、該クリンパとアンビルとにより電線のストリップに端子をかしめる端子圧着機において、前記端子圧着機の機枠の一部に回転軸を垂直に軸装し、この回転軸の下端部に下部回転基盤を設け、上端部にボールスプラインを介して上部回転基盤およびシャンクを上下摺動可能に装着し、前記シャンクの上端部には前記プレスラムの下端部に設けられたフック部と係合するフランジ部を設け、前記上部回転基盤および下部回転基盤には前記回転軸を中心として複数の取付溝を同方位に放射状に設け、前記上部回転基盤の各取付溝にはクリンパを着脱自在に固定し、前記下部回転基盤の各取付溝には前記各クリンパに対応するアンビルを着脱自在に固定したことを特徴とするマルチ端子圧着機。
【請求項2】 前記シャンクの外周面に各クリンパに対応するインシュ調整ダイアルが設けられている請求項1に記載のマルチ端子圧着機。
【請求項3】 前記回転軸の上端部におけるボールスプラインのシャンクと上部回転基盤との間に、外周に複数のインシュ調整ボスを所定の段差を有して放射状に設けると共に回転防止部を設けたインシュ調整ディスクが、該シャンクに対してクリック−ストップ機構により間欠回転可能に装着されると共に、前記シャンクの上昇位置において前記回転防止部と係合する回転防止キーを備え、前記シャンクが前記ラムの下降により前記上昇位置から下降して前記回転防止部と回転防止キーとの係合が解除した位置において、前記インシュ調整ディスクが上部回転基盤と共に回転する請求項1に記載のマルチ端子圧着機。
【請求項4】 前記下部回転基盤における各アンビルに端子金具に対する第1および第2の端子ガイドが設けられている請求項1,2または3に記載のマルチ端子圧着機。
【請求項5】 前記機枠が上げ底型の基板とその両側の側板とを備え、該基板の下面に取付けたベアリング取付板の一側と該基板間にサーボモータの出力軸とタイミングベルトを介して連結されるジョイント軸が軸装され、該ジョイント軸の上端部に前記上部および下部回転基盤を支持する回転軸の下端部がキー部を介して連結されている請求項1,2,3または4に記載のマルチ端子圧着機。
【請求項6】 前記ジョイント軸が上部の第1ジョイントと下部の第2ジョイントとから成り、該第1および第2ジョイントは平行ピンにより連結されると共に、該第1ジョイントはスプリングにより前記回転軸側に付勢されている請求項5に記載のマルチ端子圧着機。
【請求項7】 前記ベアリング取付板の他側と基板間に前記ジョイント軸とギアを介して回転する従動軸が軸装され、該従動軸にはさらにギアを介して端子収納箱を支持する支持軸が連結され、該端子収納箱には前記複数のクリンプ−アンビルに対応する端子収納室が放射状に区画形成されている請求項5に記載のマルチ端子圧着機。
【請求項8】 前記回転軸を回転駆動するサーボモータの出力軸が回転検出軸を兼用し、該出力軸には前記複数のクリンパ−アンビルの基準線から回転角を検出する原点検出板が設けられている請求項5に記載のマルチ端子圧着機。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばワイヤハーネスを構成する電線のストリップに端子をかしめるマルチ端子圧着機に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の電気配線を担う一つのワイヤハーネスには多種多様の端子と電線が使用されており、多品番の端子を圧着する場合には、各品番に合わせたアップリケータを備えた圧着機を用意する必要がある。従って、少量生産や試作工程で端子圧着を行う場合に、各品番毎にアップリケータと圧着機本体を用意しなければならず、多大のコストと広い設置スペースを要する点が問題となっていた。
【0003】これを解消するため、特開平5−226056号には図9および図10に示すような端子圧着装置Sが提案されている。
【0004】この端子圧着装置Sは、端子圧着機の機枠aの一部に複数の支持アームb1 を有する回転枠体bの回転軸cを軸装し、各支持アームb1 に各ストッカーdをピン軸eで枢着し、各ストッカーdにアップリケータf(f1 、f2 …)を挿脱自在に設けた構造を有し、回転枠体bの回転により端子の品番に応じて所望のアップリケータfを選択するようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記端子圧着装置Sは、回転軸cを中心に回転する回転枠体bの複数の支持アームb1 にストッカーdを介してそれぞれアップリケータfを設けた観覧車型の構造を有するから、アップリケータfを収納するスペースや機構が大がかりとなり、省スペース化が困難でコスト高になりやすい点という問題があった。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、端子の品番による切り換えが容易で、小型化、省スペース化および低コスト化に適したマルチ端子圧着機を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を達成するため、本発明のマルチ端子圧着機は、請求項1に記載のように、プレスラムにより昇降するクリンパと該クリンパと対向するアンビルとを備え、該クリンパとアンビルとにより電線のストリップに端子をかしめる端子圧着機において、前記端子圧着機の機枠の一部に回転軸を垂直に軸装し、この回転軸の下端部に下部回転基盤を設け、上端部にボールスプラインを介して上部回転基盤およびシャンクを上下摺動可能に装着し、前記シャンクの上端部には前記プレスラムの下端部に設けられたフック部と係合するフランジ部を設け、前記上部回転基盤および下部回転基盤には前記回転軸を中心として複数の取付溝を同方位に放射状に設け、前記上部回転基盤の各取付溝にはクリンパを着脱自在に固定し、前記下部回転基盤の各取付溝には前記各クリンパに対応するアンビルを着脱自在に固定したことを特徴とする。
【0008】請求項1の発明によれば、一本の回転軸に取り付けた上下の回転基盤に、複数対のクリンパとアンビルが放射状に取付けてあるから、端子品番に合わせて所望のクリンパ−アンビルを選択して使用することができる。また、複数のクリンパとアンビルは着脱自在に取付けるだけでよく、複数のクリンパの昇降は1個のラムとシャンクの組み合わせで足り、共通して使用できるので、装置構成が簡単で小型化が可能であり、広い設置スペースを要せず、コスト低下を図ることができる。
【0009】前記シャンクの外周面には各クリンパに対応するインシュ調整ダイアルを設けるのが好ましい(請求項2)。請求項2の発明によれば、端子品番に対応する各クリンパについてインシュ調整ダイアルを回すことにより端子圧着時のクリンプハイト調整を容易に行うことができる。
【0010】請求項3の発明は、前記回転軸の上端部におけるボールスプラインのシャンクと上部回転基盤との間に、外周に複数のインシュ調整ボスを所定の段差を有して放射状に設けると共に回転防止部を設けたインシュ調整ディスクが、該シャンクに対してクリック−ストップ機構により間欠回転可能に装着されると共に、前記シャンクの上昇位置において前記回転防止部と係合する回転防止キーを備え、前記シャンクが前記ラムの下降により前記上昇位置から下降して前記回転防止部と回転防止キーとの係合が解除した位置において、前記インシュ調整ディスクが上部回転基盤と共に回転することを特徴とする。
【0011】請求項3の発明によれば、シャンクの上昇位置、即ち上記回転防止部と回転防止キーとが係合してインシュ調整ディスクが固定された状態において、前記上部回転基盤と下部回転基盤の回転によりクリンパとアンビルを該インシュ調整ディスクの所望のインシュ調整ボスの位置に合わせ、その後で、上記ラムを下降させると、回転防止部と回転防止キーとの係合が解除した位置でインシュ調整ディスクが上部回転基盤と共に回転し、上記クリンパとアンビルを端子圧着位置に位置決めできるようになる。
【0012】従って、端子圧着時のクリンプハイト調整をラムの昇降動作および上部回転基盤などの回転動作と合わせて自動的に行うことが可能となり、請求項2の発明のように、前記インシュ調整ダイアルを手作業などで回すといった煩わしい操作がなくなる。
【0013】前記下部回転基盤における各アンビルには、請求項4に記載のように、端子金具に対する第1および第2の端子ホルダを設けるのが好ましい。この第1,第2の端子ホルダを設けることにより端子金具の巾方向および軸方向が位置決めガイドされるから、不良品の発生を防止することができる。
【0014】請求項5の発明は、前記機枠が上げ底型の基板とその両側の側板とを備え、該基板の下面に取りつけたベアリング取付板の一側と該基板間にサーボモータの出力軸とタイミングベルトを介して連結されるジョイント軸が軸装され、該ジョイント軸の上端部に前記上部および下部回転基板を支持する回転軸の下端部がキー部を介して連結されているものであり、端子圧着機における複数のクリンパ−アンビルを備えた回転軸の回転駆動部をアップリケータ部とは別にしたので、構造が簡単で低コストで製作することができる。
【0015】請求項6の発明は、前記ジョイント軸を上部の第1ジョイントと下部の第2ジョイントとにより構成して、該第1および第2ジョイントを平行ピンにより連結すると共に、該第1ジョイントをスプリングにより前記回転軸側に付勢したものであるから、前記回転軸とジョイント軸との噛合いおよびサーボモータの回転軸との同期回転を確実に達成することができる。
【0016】また、請求項7の発明は、前記ベアリング取付板の他側と基板間に前記ジョイント軸とギアを介して回転する従動軸を軸装し、該従動軸にはさらにギアを介して端子収納箱を支持する支持軸を連結し、該端子収納箱には前記複数のクリンプ−アンビルに対応する端子収納室を放射状に区画形成したものであるから、当該クリンプ−アンビルに対応する端子金具を下方の端子収納室に収納しておくことにより、圧着に使用する端子金具を常に誤りなく選択使用することができる。
【0017】また、請求項8の発明は、前記回転軸を回転駆動するサーボモータの出力軸が回転検出軸を兼用し、該出力軸には前記複数のクリンパ−アンビルの基準線から回転角を検出する原点検出板を設けたものであるから、構造が簡単であり、しかも複数のクリンパ−アンビルから端子品番に合わせて所望のものを選び出し、正確に位置決め停止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態の具体例について説明する。図1および図2において、Aは端子圧着機、Bは架台を示す。端子圧着機Aはキャスタ1およびジャッキねじ式の止め具2を備えた架台Bの台盤3上にセットされ、台盤3の下面には円形の端子収納箱4が後述する支持軸58により回転自在に設けられている。
【0019】端子圧着機Aにおいて、その機枠11は基板12と左右の側板13を備え、基板12は台盤3から適宜間隔Vを介して浮かせた上げ底として形成されている。この機枠11の両側板13,13の上部後方にはサーボモータ14が固定されており、その減速機15の出力軸15aには偏心ピン(クランク軸)17を有する円板16が取付けられ、該偏心ピン17に上端が枢着されたクランク杆18の下端にはピン軸19によりプレスラム20が枢着されている。プレスラム20は下面に該下面との間に横溝21aを形成したフック部21を備え、両側板13,13の内面に設けたラムガイド22,22に上下摺動自在に装着されている。
【0020】一方、機枠11の基板12には、その前部中央にアップリケータ部Cが装着され、後部に回転駆動部Dがセットされている。アップリケータ部Cは後述するように放射状に配置された複数のクリンパ31とアンビル36を備え、制御装置Eの信号により所望のクリンパ31とアンビル36を選択して図1の正面に停止させるようになっている。
【0021】図3ないし図6に示すように、アップリケータ部Cは取付板23を有し、該取付板23には軸受24により回転軸25が垂直に軸装されている。回転軸25には、下端部に円形の下部回転基盤26が取付けられ、上端部に上部回転基盤27とシャンク28とがボールスプライン29を介して昇降自在に装着されており、シャンク28の上端には前記プレスラム20のフック部21と係合するフランジ部28aが設けられている。
【0022】上部回転基盤27には複数(図示の例では10個)のクリンパ取付用の溝30が所定の角度で放射状に形成され、各取付溝30にはインシュクリンパ31aとワイヤクリンパ31bから成る二枚一組のクリンパ31がボルト32により固定されている。また、シャンク28の外周壁には各クリンパ取付溝30と対応してボルト孔33aを有するダイアル取付穴33が凹設され、各ダイアル取付穴33にはインシャクリンパ31aと上端面が係合するインシュ調整ダイアル34がボルト35により取付けられ、ダイアル34の回転によりインシュクリンパ31aの下端面の位置を規制できるようになっている。
【0023】一方、下部回転基盤26には、上部回転基盤27の各クリンパ用の取付溝30と同方位にアンビル用の取付溝30′が形成され、各取付溝30′にアンビル36が装着されている。即ち、下部回転基盤26は下面に突出するボス部26aを有し、該ボス部26aと下面との間に形成された凹み26b側から各取付溝30′に対してアンビル取付用のブロック37がブロックシャフト38により固定され、各ブロック37にはアンビル36が固定されている。また、下部回転基盤26の上面には、各アンビル36に対応する第1と第2の端子ホルダ39と40がボルト41により固定されている。
【0024】第1の端子ホルダ39は端子圧着時における端子金具の先端部の巾方向のガイドと共に圧着すべき電線の(ストリップ部分の)ストッパとして機能するものであり、また、第2の端子ホルダ40は端子金具の軸方向を位置決めするストッパとして機能する。この第2の端子ホルダ40はボールプランジャ42によりアンビル36側に付勢され、該ボールプランジャ42により第2の端子ホルダ40の回転軸25側への微小移動を可能とし、端子圧着時における端子金具の軸方向の伸びを吸収する。
【0025】また、アンビル取付用の前記ブロック37はスプリング43により取付板23側に付勢され、これによりアンビル36の上下方向へのガタツキを防止すると共に、圧着位置以外のアンビル36とクリンパ31との干渉を防止するようになっている。
【0026】さらに、アップリケータ部Cにおける前記取付板23上にはアンビル36の停止位置において山形のアンビル受座23aが形成され、端子圧着に使用するアンビル36を選択的に浮上させて支持すると共に下部回転基盤26などの回転を円滑にできるようにしてある。
【0027】回転駆動部Dは、サーボモータ45とその回転を回転軸25に伝達するタイミングベルト−ジョイント軸機構とを備えている。即ち、前記基板12におけるアップリケータ部Cの背部には正逆回転するサーボモータ45が取付けられており、その出力軸45aは基板12を貫通して下方にのび、タイミングプーリ46,タイミングベルト47およびタイミングプーリ48を介してジョイント軸49に連結されている。
【0028】ジョイント軸49は上部の第1ジョイント49aと下部の第2ジョイント49bとから成り、両者は平行ピン50により連結されている。ジョイント軸49は基板12の下面にスペーサ52を介してボルト53により固定したベアリング取付板54の一側にベアリング551 ,552 により枢着されている。また、第1ジョイント49aはスプリング51により上方に付勢され、その上端に突設したキー部49a1 が前記回転軸25の係合部25aと噛合すると共に、第2ジョイント49bとの連結部の外周に前記タイミングプーリ48が装着されている。
【0029】さらに、べアリング取付板54の他側と基板12間にはベアリング553 ,554 により従動軸56が枢着され、サーボモータ45の出力は、ジョイント軸49およびギア571 ,572 を介して従動軸56にも伝達される。この従動軸56は更にギア573 ,574 により前記端子収納箱4の支持軸58に連結されている。端子収納箱4には、前記クリンパ31とアンビル36の対の数に合わせて支持軸58を中心に複数の端子収納室5が放射状に区画形成されている。
【0030】なお、上記サーボモータ45の出力軸45aには、ブッシュ59を介して前記タイミングプーリ46が取付けられ、さらにブッシュ59の下端部には原点検出板60が取付けられている。
【0031】上記構成において、端子圧着を行う場合には、架台Bに設けたスイッチボックスの所定のスイッチボタン(いずれも図示せず)を押すと、制御装置Eからの信号によりサーボモータ45が正逆回転し、前記タイミングベルト−ジョイント軸機構により回転軸25が回転し、所望のクリンパ31N とアンビル36N が例えば図4の正面位置で停止する。
【0032】そこで、作業者は図5に示すように、アンビル36上に端子金具Fを載置した後、電線のストリップをセットしてフットスイッチ(いずれも図示せず)を押せばよい。これにより、前記サーボモータ14が正又は逆回転し、減速機15、円板16、クランク杆18およびプレスラム20を介してクリンパ31N が下降し、アンビル36N と協働して端子金具Fのかしめを行う。
【0033】選択されたクリンパ31N とアンビル36N は正確に位置決めされる。即ち、前記サーボモータ45の作動によりその出力軸45aと回転軸25とは同期回転するから、出力軸45aの原点検出板60が常に基準線からの回転角を読み取り、その出力信号を前記制御装置Eで処理することにより正確な停止位置がでる。
【0034】また、端子圧着機Aにおいて、プレスラム20の降下時のプレス圧力は、図2および図5から明らかなように、選択されたクリンパ31N の真上に加えられる。即ち、プレス圧力の作用方向がクリンパ31の軸線とほぼ一致するから、効率がよく、また、クリンパ31に曲げモーメントが殆ど作用しないので、クリンパ31が変形するおそれもない。
【0035】このように、本発明による端子圧着機Aでは、一本の回転軸25に支持された上部回転基盤27と下部回転基盤26に対して対となる複数のクリンパ31とアンビル36が放射状に同方位に設けられており、各クリンパ31を昇降させるプレスラム20とシャンク28は共通であり、クリンパ31の駆動源は1個のサーボモータ14である。
【0036】従って、端子圧着機Aは複数対のクリンパ31とアンビル36を備えながら、構造が簡単で外形寸法も小型であり、広い設置スペースを要しない。
【0037】また、前記台盤3の下面の端子収納箱4は、前記回転軸25(ジョイント軸49)、ギア571 ,572 、従動軸56、ギア573 ,574 および支持軸58により同期回転する。従って、前記クリンパ31N とアンビル36N を選択停止させたときに、その下方で停止した端子収納箱4の前記端子収納室5に対応する端子金具Fを収納しておくことにより、適用すべき端子金具を常に誤りなく取り出して使用することができる。
【0038】図7(A),(B)および図8は前記インシュ調整ダイアル34に代わるインシュクリンパ31aの位置規制手段を示すものである。即ち、図7は本発明の他の例を示すアップリケータ部C′の正面図であって、(A)はインシュ調整ディスクの保持位置、(B)は解除位置を示す。図8は図7のアップリケータ部の要部の分解斜視図である。
【0039】図7(A),(B)において、アップリケータ部C′には、回転軸25の上端部においてシャンク28と上部回転基盤27間に、インシュ調整ディスク61とその座金65が設けられており、該ディスク61はシャンク28に対してクリックーストップ機構により間欠回転可能に装着され、座金65は上部回転基盤65に固定されている。また、インシュ調整ディスク61の外側にはその回転を阻止する回転防止キー69が設けられている。
【0040】即ち、インシュ調整ディスク61は、図8に示すように、外周に複数のインシュ調整ボス621 ,622 …62N が溝62aを介して所定間隔で放射状に突設されると共に、外周の一側に回転防止部としてのストップピン63が突設されている。これらのインシュ調整ボス621 ,622 …62N は、端子圧着時に前記インシュクリンパ31aの高さを高精度に規制できるように例えば0.03mmの段差を有して順次その厚さを変えて形成され、図示の例では時計方向に厚くなっている。
【0041】また、インシュ調整ディスク61の上面には、上記クリック−ストップ機構を構成する後述のボール67に対する複数の受け溝64が設けられている。一方、インシュ調整ディスク61と対向するシャンク28の下面には前記ボール67を付勢するバネ66のバネ室68が設けられている。
【0042】前記アップリケータ部Cおよび図8の記載から明らかなように、回転軸25の上端部外周には複数のガイド突条25aが設けられており、これらのガイド突条25aによりボールスプライン29が上下摺動自在でかつ回転軸25に対して回転不能に装着されている。ボールスプライン29は、外周にキー70を嵌着する縦長のキー溝29aを有し、また、シャンク28,座金65および上部回転基盤27の内周にもそれぞれキー70に対するキー溝28b,65aおよび27aが設けられ、これらの係合によりシャンク28,座金65および上部回転基盤27はボールスプライン29に対して回転不能に装着されると共に、ビス72により相互に固定されている。71はキー70の押さえねじである。
【0043】一方、インシュ調整ディスク61は上部のシャンク28と下部の座金65の間でボールスプライン29に対して回転可能に装着されているが、シャンク28との間にクリックーストップ機構が採用されている。即ち、シャンク28の下面のバネ室68におけるバネ66により下向きに付勢されるボール67がインシュ調整ディスク61の受け溝64に係合するようになっている。従って、インシュ調整ディスク61は外力により回転が阻止されない限り、シャンク28の回転に追随する。
【0044】次に、インシュ調整ディスク61によるインシュクリンパ31aの位置規制について説明する。図7(A)において、シャンク28は最上昇位置(即ち、図2のラム20の上死点)にあり、インシュ調整ディスク61はそのストップピン63が回転防止キー69と係合して左右いずれの方向にも回転できない状態である。また、次の端子圧着に使用されるクリンパ31N とアンビル36N は仮想線でしめされるようにポイントP1 (図中右側)にある。
【0045】この状態で、クリンパ31N の位置規制をするインシュ調整ボス62N が図中左側のポイントP2 にあれば、前記サーボモータ45の駆動による回転軸25の回転により、シャンク28,上部回転基盤27および下部回転基盤26を矢線Rの如く回転させ、クリンパ31N ,アンビル36N を実線で示されるようにポイントP2 に位置合わせする。
【0046】次に、クリンパ31N を昇降させる前記サーボモータ14の回転により、図7(B)に示されるように、シャンク28を上記最上昇位置から若干下降させ、回転防止キー69とストップピン63との係合を解除する。この状態で回転軸25を上記矢線Rと逆方向に回転させると、インシュ調整ディスク61はシャンク28との上記クリックーストップ機構により同時に回転するから、端子圧着に選択されたクリンパ31N ,アンビル36N とインシュ調整ボス62N を図7(B)の正面位置、即ち端子圧着作業位置に移動させることができる。
【0047】以上のように、複数のインシュ調整ボス621 ,622 …62N を放射状に突設したインシュ調整ディスク61を設け、さらにシャンク28との間にクリックーストップ機構を採用したことにより、端子サイズに対応するクリンパ31の最適高さの選択を、クリンパ31を選択するサーボモータ45およびクリンパ31を昇降させるサーボモータ41を利用して、換言すればアップリケータC′の自動運転の際に、自動的に行うことができる。これにより、前記アップリケータCの場合のインシュ調整ダイアル34を手作業で操作するといった煩わしさがなく、しかもクリンプハイトの精密制御が可能となる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明によれば、一本の回転軸に取り付けた上下の回転基盤に、複数対のクリンパとアンビルが同方位に放射状に取付けてあるから、端子品番に合わせて所望のクリンパ−アンビルを選択して使用することができる。また、複数のクリンパとアンビルは着脱自在に取りつけるだけでよく、複数のクリンパの昇降は1個のラムとシャンクの組み合わせで足り、駆動源を共通して使用できるから、装置構成が簡単で小型化が可能であり、広い設置スペースを要せず、コスト低下を図ることができる。
【0049】請求項2の発明においては、端子品番に対応する各クリンパについてインシュ調整ダイアルを回すことにより端子圧着時のクリンプハイト調整を容易に行うことができる。
【0050】請求項3の発明においては、端子圧着時のクリンプハイト調整をラムの昇降動作および上部回転基盤などの回転動作と合わせて自動的に行うことが可能となり、請求項2の発明のように、前記インシュ調整ダイアルを手作業などで回すといった煩わしい操作がなくなる。
【0051】また、請求項4の発明においては、第1,第2の端子ホルダの存在により端子金具の巾方向および軸方向の位置決めガイドがされるから、不良品の発生を防止することができる。
【0052】また、請求項5の発明においては、端子圧着機における複数のクリンパ−アンビルを備えた回転軸の回転駆動部をアップリケータ部とは別にしたので、構造が簡単で低コストで製作することができる。
【0053】請求項6の発明においては、ジョイント軸を上部の第1ジョイントと下部の第2ジョイントとにより構成して、両者を平行ピンにより連結すると共に、第1ジョイントをスプリングにより前記回転軸側に付勢したものであるから、回転軸とジョイント軸との噛合いおよびサーボモータの回転軸との同期回転を確実に達成することができる。また、請求項7の発明においては、圧着に使用する端子金具を常に誤りなく選択使用することができる。
【0054】さらに、請求項8の発明によれば、前記回転軸を回転駆動するサーボモータの出力軸が回転検出軸を兼用し、該出力軸には前記複数のクリンパ−アンビルの基準線から回転角を検出する原点検出板を設けたものであるから、複数のクリンパ−アンビルから端子品番に合わせて所望のものを選び出し、正確に位置決め停止することができる。




 

 


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