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発明の名称 防臭装置を備えた雨水浸透桝
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−299069
公開日 平成10年(1998)11月10日
出願番号 特願平9−130466
出願日 平成9年(1997)5月2日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 吉彦
発明者 日野 博
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 上向きに点検筒または蓋枠用の開口部、横向きに雨水用流入口、下向きに浸透用円筒体、をそれぞれ設けた合成樹脂製雨水浸透桝において、前記円筒体内で流入側が開口した防臭用Uトラップまたはエルボの流出側を、汚水桝または下水本管に連通させ、該流入側に、前記円筒体に流入する雨水中の固形物のみを捕捉する捕捉装置と一体にして出入可能とする目皿用装着部を設けると共に、該捕捉装置や目皿用装着部を、前記点検筒等から出入可能としたことを特徴とする防臭装置を備えた雨水浸透桝。
【請求項2】 上向きに点検筒または蓋枠用の開口部、横向きに雨水用流入口、下向きに浸透用円筒体、をそれぞれ設けた合成樹脂製雨水浸透桝において、前記円筒体の開口部と面一に開口した防臭用Uトラップの流出側を、汚水桝または下水本管に連通させ、該流入側と円筒体との開口部を共に閉塞する1つの目皿を設け、該目皿を前記点検筒等から出入可能としたことを特徴とする防臭装置を備えた雨水浸透桝。
【請求項3】 上向きに点検筒または蓋枠用の開口部、横向きに雨水用流入口、下向きに浸透用円筒体、をそれぞれ設けた合成樹脂製雨水浸透桝において、前記円筒体に収容した浸透バケツ内で流入側が開口した防臭用エルボの流出側を、汚水桝または下水本管に連通させ、該エルボの流入側に目皿を設けると共に、該エルボを前記浸透バケツと共に、前記点検筒等から出入可能としたことを特徴とする防臭装置を備えた雨水浸透桝。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防臭装置を備えた雨水浸透桝に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に道路が舗装されたり、下水道が整備されると、雨水はそれ以前に比べて速やかに排除され、直ちに河川へ流れ、様々な弊害、例えば、鉄砲水のような現象が生じることから、最近、下水道や河川に流れ込む雨水の量を可及的に抑制する目的で透水性舗装や雨水浸透桝や浸透連結管等の雨水流出抑制装置について研究・開発が行われ、その成果が実施されている。
【0003】一方、周知のごとく下水排除方式には、分流式と合流式とがあって、合流式は汚水・雨水を同一系統で排除するものであるが、この合流式下水道設備でも、地下水への影響もあって下水本管の浸透機能はないものの、前記の雨水抑制対策を構じており、路面の雨水は勿論、宅地の雨水も可及的に下水本管への流入を抑制しようとしている。
【0004】特に、宅地の急造成等により、既設の下水本管(公共下水道)に流入する汚水・雨水の排水の量が増加し、下水本管の排水許容量を超えてしまうケ−スも出ているので、このような場合、雨水が汚水と合流する前に、宅地内で浸透させたり、雨水桝に導入してから、その雨水桝の底部で浸透させたり、更には浸透連結管や浸透U字側溝でも浸透させて、下水本管への流入量を軽減しようとしている。
【0005】ところで、雨水流出抑制装置の一つである雨水浸透桝について、本出願人は塩ビ製小口径ますの開発の実績を踏まえて、すなわち、塩ビ管との接続や点検筒用蓋改良やこれらの生産効率や原料等の高品質条件を踏まえて、これを開発し、既に提供している(例えば、特開平7−286355号公報参照)。
【0006】さて、かかる雨水浸透桝等の雨水流出抑制装置における一般的な問題は、その装置の維持管理や、浸透効果の定量化や、地下水への影響等が挙げられ、例えば、雨水流出抑制装置の維持管理の問題では目詰りの点が挙げられている。
【0007】もし、この装置に目詰りが進行すると、雨水を合流式下水道設備へそのまま流出させ、雨水流出抑制の効果がなくなることから、目詰りの問題を最大の課題としている。
【0008】これを更に詳しく述べると、本来、通常の下水道設備における雨水桝には土砂が溜まりやすいので、泥だめが設けられているが、雨水流出抑制方式の下水道設備では、この雨水桝を雨水浸透桝に置換するので、泥だめと浸透とは撞着することから、雨水浸透桝における最大の課題は目詰りとされている。
【0009】そのため、泥だめを設けて、その上澄み水を浸透させるため2連式雨水浸透桝の提案(例えば、実開平2−26687号公報参照)や、雨水浸透桝の入口にゴミ取り用バケツや籠等を設ける提案(例えば、実開昭59−192976号公報、実開平5−7777号公報等参照)や、雨水浸透桝の底にゴミ取り用バケツや透水性底板を設ける提案(例えば、実開昭63−121689号公報、特開平6−2357号公報等参照)や、サイクロン的に雨水を導入して中心部から流出させる提案(例えば、実公 3−36628号公報参照)等の各種の提案がなされている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記の合流式下水道設備に雨水浸透桝を用いると、宅地内へ汚水桝や下水本管からの臭気が逆流して拡散する、という問題があった。
【0011】そのため、図9に示す防臭Uトラップ107を雨水浸透桝の流出側に設けることを標準化している地域もあるが、かかる雨水浸透桝100では、防臭トラップが邪魔になって例えば浸透用バケツの出入れができないことから、前記した最大の課題とする目詰り対策が構じられていない、という問題があった。
【0012】なお、図9に示す雨水浸透桝100を簡単に説明する。桝本体101はPP製の無底円筒体で構成され、コンクリ−トブロック102上に設置されている。この底部近傍には浸透用砕石103が敷かれ、そこへ雨水が浸透するようになっている。
【0013】この桝本体101の上下中間部には、流入管104が接続され、また、その底部から流出用の立上り管105が立設され、この立上り管105の上開口部には目皿106が着脱自在に設けられている。
【0014】また、この立上り管105の流出側には防臭Uトラップ107を介して不図示の汚水桝や下水道本管へ接続する流出管108が接続されている。
【0015】そこで本発明は、合流式下水道設備において、宅内等用雨水浸透桝に防臭Uトラップ等の防臭装置を備えながら、雨水浸透桝における最大の課題である目詰りを防止することを主たる目的とし、防臭装置と目詰り防止装置とを備えながら、コンパクト化した雨水浸透桝を提供することを従たる目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するため、本発明の要旨とするところは、1)上向きに点検筒または蓋枠用の開口部、横向きに雨水用流入口、下向きに浸透用円筒体、をそれぞれ設けた合成樹脂製雨水浸透桝において、前記円筒体内で流入側が開口した防臭用Uトラップまたはエルボの流出側を、汚水桝または下水本管に連通させ、該流入側に、前記円筒体に流入する雨水中の固形物のみを捕捉する捕捉装置と一体にして出入可能とする目皿用装着部を設けると共に、該捕捉装置や目皿用装着部を、前記点検筒等から出入可能としたことを特徴とする防臭装置を備えた雨水浸透桝にあり、また、2)上向きに点検筒または蓋枠用の開口部、横向きに雨水用流入口、下向きに浸透用円筒体、をそれぞれ設けた合成樹脂製雨水浸透桝において、前記円筒体の開口部と面一に開口した防臭用Uトラップの流出側を、汚水桝または下水本管に連通させ、該流入側と円筒体との開口部を共に閉塞する1つの目皿を設け、該目皿を前記点検筒等から出入可能としたことを特徴とする防臭装置を備えた雨水浸透桝にあり、また、3)上向きに点検筒または蓋枠用の開口部、横向きに雨水用流入口、下向きに浸透用円筒体、をそれぞれ設けた合成樹脂製雨水浸透桝において、前記円筒体に収容した浸透バケツ内で流入側が開口した防臭用エルボの流出側を、汚水桝または下水本管に連通させ、該エルボの流入側に目皿を設けると共に、該エルボを前記浸透バケツと共に、前記点検筒等から出入可能としたことを特徴とする防臭装置を備えた雨水浸透桝にある。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明を、添付図面に示す実施の形態例により詳細に述べる。図1は本発明の第1の実施の形態例の縦断面図、図2は第2の実施の形態例の要部縦断面図、図3は図2の平面図、図4は図2の要部図、図5は図2の他の要部図、図6は第3の実施の形態例の縦断面図、図7は図6のA〜矢視要部断面図、図8は図6のB〜矢視断面図、従来例を示す図9と共通部分は同一用語を用いている。
【0018】本発明の防臭装置を備えた雨水浸透桝は、小口径化(例えば、200mmφ)された点検筒や蓋を取付可能とし、しかも、合流式宅内等下水道設備に適用可能にしている。
【0019】先ず、本発明の防臭装置を備えた雨水浸透桝1を概説する。これは、いずれも塩ビ射出成形製(合成樹脂製)の、桝本体2、浸透バケツ(固形物のみ捕捉装置)3、防臭用のUトラップ4またはエルボ5および目皿6で構成され、宅内等の雨水を桝本体2に導入し、そこで浸透させ、その残りの雨水を不図示の汚水桝や下水本管へ流出するものであるが、そのとき汚水桝や下水本管から逆流する臭気をUトラップ4またはエルボ5で遮断して桝本体2から宅内等へ拡散しないようにし、また、桝本体2に収容した浸透バケツ3や、装着した目皿6を容易に取出し掃除することで各目詰りを防止して浸透を促進させる。
【0020】すなわち、これらを取出して溜まった土砂や塵芥を除くが、浸透バケツ3や目皿6の出入れをエルボ5と共に行ったり、Uトラップ4に係わりなく目皿6単独で行うようにして雨水浸透桝1の維持管理を容易にして浸透効果を挙げ、殊に、コンパクト化して狭小地でも設置可能としている。
【0021】なお、この桝本体2には1または2以上の雨水流入管(雨水用流入口)7が接続され、また、Uトラップ4またはエルボ5の出口側には汚水桝や下水本管と接続する1つの流出管8が接続されているが、これらの管7,8は通常の宅地用塩ビ管(75〜100mmφ)であってもよく、また、浸透連結管であってもよい。
【0022】次に、第1の実施の形態例について説明する。図1において、この実施の形態例の防臭装置を備えた雨水浸透桝1Aは、桝本体2Aと、この桝本体2Aの下部に接続された接続筒9を介して設けた浸透バケツ(浸透用円筒体)10と、桝本体2A内で開口され、かつ、前記接続筒9で支持されたUトラップ4Aと、このUトラップ4Aの流入口11および前記接続筒9の上端開口部を共に閉塞し、かつ、点検筒12から出入れ可能の1つの弯曲状目皿(固形物のみ捕捉装置)6Aと、から大略構成れている。したがって、Uトラップ4Aの流入口11を目皿用装着部としている。
【0023】そして、この桝本体2Aの側部には1または複数の流入口用受口(雨水用流入口)13,13が設けられ、これらの受口13に宅内用雨水流入管7Aが接着接合される。
【0024】また、前記Uトラップ4Aの出口側にはエルボ14を介して宅内用雨水流出管8Aが接着接合されている。
【0025】また、桝本体2Aには上向きの点検筒用受口(開口部)15に前記点検筒12が接着接合され、この点検筒12の上端部には蓋枠16を介して蓋17が開閉自在に被覆されている。勿論、桝本体2Aに直接蓋枠16を設けてもよい。
【0026】したがって、この桝本体2Aに各流入管7Aより雨水が流入すると、この弯曲状目皿6Aを介して浸透バケツ10に流下して溜まると共に、Uトラップ4Aへも流出するので、浸透バケツ10に流入した雨水はその多数の縦スリット通水孔18,18…を通って浸透用砕石19を敷詰めた宅内に浸透し、また、Uトラップ4Aから流出管8Aへも流出する。
【0027】そして、この1つの目皿6Aで雨水中の土砂や落葉等の塵芥を捕捉するので、適宜(例えば、定期的に)にその出入用ロッド20を把持して点検筒12から取出し、塵芥等の固形物を除去する。したがって、目皿6Aの掃除が楽にできる。そして、流出管8Aから逆流する臭気はUトラップ4Aで遮断されて宅内へは拡散しない。
【0028】この第1の実施の形態例の構成を更に詳説する。桝本体2Aの側部には3つの流入口用受口13が設けられ、上方には点検筒用受口15が設けられ、下方にはこの受口15と同径の接続筒用差口21が設けられ、しかも、これらの流入口用受口13の内側で、その管底には内向きフランジ22を形成して目皿6Aの外周の内嵌部としている。
【0029】この目皿6Aの上面には前記の出入用ロッド20を植設し、下面にUトラップ接続用足23を設けている。
【0030】このUトラップ接続用足23はUトラップ4Aの流入口側受口24に抜差し自在に挿入している。
【0031】Uトラップ4Aは、2つのエルボを用いて両エルボの水平部26,26を接合して組合せてUトラップを構成している。
【0032】すなわち、これらのエルボの水平部26は、接続筒9に形成したUトラップ支持用受口部27に挿入して支持されているが、Uトラップ4Aの出口側エルボの水平部は差口を形成してUトラップ支持用受口部27に接着接合し、Uトラップ4Aの入口側エルボの水平部は差口を形成して、Uトラップ支持用受口部27のストッパ−部に挿入して、これらの水平部26が互に接合している。
【0033】接続筒9の上方は受口を形成し、桝本体2Aの差口21と接着接合し、また、その下方に差口29を形成し、浸透バケツ10の開口受口と接着接合している。
【0034】浸透バケツ10の側面には、例えば、スリット巾5mm、ピッチ15mm、スリット長さ60mmの縦スリット通水孔18を上下2段に形成し、また、その底面にも適宜の通水孔30を設けている。
【0035】なお、第1の実施例の防臭装置を備えた雨水浸透桝1Aの変形例として、浸透バケツ10を用いずに、接続筒9をそのまま図9で示したコンクリ−トブロック(102)上に設置してもよい。
【0036】したがって、図1で示した防臭装置を備えた雨水浸透桝1Aは表面ロ−ム層(深さ約80cm)を避けて深埋設するものや、宅内の下流側に設置するものや、Uトラップ4Aが下流側に若干張出してもよいゆとりのある宅地に設置するものに都合がよい。
【0037】次に、第2の実施の形態例の防臭装置を備えた雨水浸透桝1Bについて説明する。図2,図3,図4および図5において、前記の雨水浸透桝1Aと違い、これは、Uトラップ4Aの代りにエルボ5Bを用い、このエルボ5Bの下方開口部33の流入口側に目皿50を装着しており、また、このエルボ5Bを浸透バケツ(固形物捕捉装置)10Bと共に出入れするように可及的にコンパクトにしてしている。
【0038】特に、下方開口部33の流入側に、格子状底面と縦スリット通水孔をもつ側面とからなる円筒状目皿50を下方から着脱自在に装着して、下水本管へ若干の固形物の流入を許される場合には、この目皿50を装着しなくてもよい。したがって、下方開口部33の流入側が目皿用装着部になっている。
【0039】また、この浸透バケツ10Bは、桝本体2Bと一体成形した多孔付有底円筒体(浸透用円筒体)31に出入れ自在に収容されている。
【0040】したがって、この第2の実施の形態例は、多孔付有底円筒体31をもつ桝本体2Bで構成されるエルボ型トラップ付雨水浸透桝1Bとも呼ばれ、小口径化(例えば、250mmφ)された点検筒12または蓋枠16(いずれも図1参照)が取付可能とする塩ビ製雨水浸透桝に好適であり、これに防臭機能(トラップ機能)を付加したことにより、雨水を流す、特に狭小地の宅内排水設備に設置されて好都合となるものである。
【0041】先ず、このエルボ型トラップ付雨水浸透桝1Bを概説する。桝本体2Bには、上向きに点検筒用受口(マンホ−ル蓋を嵌合する蓋枠を直接接合してもよいし、差し口やゴム輪受口でもよい)15B、一方の横向きに流入口用受口(差し口やゴム輪受口でもよい)13B、他方の横向きに流出口用受口(差し口やゴム輪受口でもよい)32、下向きに深底で、かつ、下方を若干絞った前記の有底円筒状体31がそれぞれ一体的に形成されている。
【0042】この流入口用受口13Bは流出口用受口32と平面視同一管軸上にあって、この受口32より、若干の水位差(例えば、20mm)をもって上方に開口され、また、この有底円筒状体31には、略同形状にして可及的大容量化した上端側に縦スリット通水孔18Bをもつ有底円筒状の浸透バケツ10Bが取出し可能に載置されて収容されている。
【0043】したがって、この浸透バケツ10Bには、エルボ5Bの下方開口部33が充分没入するだけの雨水が溜り、封水効果を発揮する。なお、有底円筒状体31は、着脱自在の別体で構成してもよい(例えば、特開平7−292758号公報参照)。
【0044】このトラップ付雨水浸桝1Bには流出口用受口32にエルボ5Bが接続され、トラップを形成している。このエルボ5Bの下方開口部33は浸透バケツ10B内に雨水に没入して臨んでいる。したがって、エルボ型トラップ付の雨水浸透桝を小口径化するのに好都合になる。
【0045】以上のようなエルボ型トラップ付雨水浸透桝1Bを、例えば宅内排水設備に用いると、流入口から固形物の混入した雨水が流れ込み、流出口から流出するが、この固形物(例えば、土砂、落葉等の夾雑物をいう)は、浸透バケツ10Bで沈降して堆積し、この固形物を除いた雨水が浸透すると共に下水本管方へも流出する。
【0046】そのとき、流出先の汚水桝や下水本管等から臭気が流出口へ逆流してくるが、この臭気はエルボ5Bの封水により遮断されるので、流入口へは勿論、桝本体2B内へも漏洩することがない。
【0047】そして、浸透バケツ10Bに堆積した固形物は、後記のようにエルボ5Bと一体にして取出して掃除する。勿論、エルボ5Bの目皿50は外して掃除してもよい。したがって、浸透による目詰りは除去される。
【0048】ここにおいて、このエルボ型トラップ付雨水浸透桝1Bでは、特に、雨水の溜め量を可及的に大にしながら小口径化しようとし、更に、桝本体2Bや浸透バケツ10Bやエルボ5B等の掃除を容易にしようとして、浸透バケツ10Bとエルボ5Bとを着脱自在に一体化し、または、接着剤等により不離一体化して同時に取出し可能とする構造を採用している。
【0049】以下、かかる構造の詳細を「桝本体2B」、「浸透バケツ10B」、「エルボ5B」に分けて述べる。
【0050】先ず、「桝本体2B」について述べる。主として図2および図4において、桝本体2Bは塩ビ射出成形品であって、点検筒用受口15Bの寸法は次のようにして形成される。
【0051】すなわち、接続する宅内排水管が75mmφ〜200mmφ、例えば、100mmφの場合で、浸透バケツ10Bの開口径が約150mmφの場合であれば、エルボ5Bが浸透バケツ10Bと一体化しているため、点検筒用受口15Bの口径を約200mmφに形成している。したがって、点検筒用受口15Bの口径を浸透バケツ10Bの開口径より拡径して蓋枠(不図示)により縮径された状態でも出入れ容易にしている。
【0052】また、桝本体2Bの有底円筒状体31の全体形状は、深底の浸透バケツ10Bの形状に略合せて(略同形状)形成し多数の通水孔46,46…を設けている。そして、流出口用受口32の近傍から有底円筒状体31の上端部にかけ、しかも、流出口用受口32を挟んで1対の上下スライドL字溝34,34を形成している。
【0053】次に、「浸透バケツ10B」について述べる。主として図2および図3において、これはABS射出成形品であって、雨水貯水量を可及的に大にするため、深底型を採用している。例えば、その開口径が略150mm、底部径が約140mmであれば、深さを略240mmとしている。
【0054】浸透バケツ10Bの側面上端側に多数の縦スリット通水孔18Bを1段に形成し、雨水をここより溢流させ、浸透させる。
【0055】浸透バケツ10Bの胴部35は流出、入口用受口13B,32の管軸に直交する側を扁平面に形成し、桝本体2Bの有底円筒状体31との間に若干大きい空間を形成して貯水量を確保すると共に、常時立設されている番線状の取手36を桝本体2Bから出入するとき干渉しないようにしている。
【0056】なお、浸透バケツ10Bの取手36をエルボ用ブラケット38の上部に一体的に設け、浸透バケツ10Bの胴部35の開口部を有底円筒状体31の開口部と略同一形状にしてもよい。
【0057】また、浸透バケツ10Bの開口端にはフランジ37が延設され、有底円筒状体31の内面に嵌合されるので、固形物が有底円筒状体31へ直接流入することはない。
【0058】また、浸透バケツ10Bの開口部外周には、1つの半径で形成した前記フランジ37が延設され、このフランジ37の流出用受口32側は、後記のエルボ用ブラケット38が立設される箇所およびその近傍を切欠いでいる。
【0059】この浸透バケツ10Bの開口部の流出口用受口32側には、弯曲板状の前記エルボ用ブラケット38が一体的(一体成形)に立設されている。このエルボ用ブラケット38の外面には前記のフランジ37のツバ巾と略同じ高さの縁取り隆起部39が設けられ、有底円筒状体31への固形物の流入を防いでいる。
【0060】このエルボ用ブラケット38における流出用受口32と対向する箇所には、エルボ挿入孔40が開口され、このエルボ挿入孔40の外周でかつ外面には、リング状隆起部41が設けられている。
【0061】このリング状隆起部41は、前記の縁取り隆起部39の高さより低くして、エルボ5Bのエルボフランジ42の裏面が当接しても、桝本体2Bへ突出してその内面と干渉しないようにしている。そして、このリング状隆起部41の同心外周には、前記の縁取り隆起部39と同じ高さで、かつ、一部重複したパッキン嵌合用隆起部43が設けられている。
【0062】このエルボ用ブラケット38の左右端および下端における縁取り隆起部39には、前記の桝本体2Bに設けた上下スライドL字溝34に差込まれる差込み片45,45を形成している。
【0063】次に、「エルボ5B」について述べる。これはポリエチレンまたは同系樹脂、例えば塩ビ射出成形品であって、その下方開口部33は通常の管体で構成し、その上方開口部47は、管底を同一にした偏心状拡径部を構成している。この偏心状拡径部の開口端にエルボフランジ42を形成し、このエルボフランジ42によりエルボ5Bをエルボ用ブラケット38に装着したときの抜止めにしている。
【0064】すなわち、このエルボフランジ42の裏面が、前記のようにエルボ用ブラケット38のリング状隆起部41に当接し、このエルボフランジ42と係止部53とで対向して、リング状隆起部41を挟持するようにしている。
【0065】したがって、このエルボ5Bを、垂直状態にしたエルボ用ブラケット38のエルボ挿入孔45に挿入して取付けるには、先ず、エルボ5Bの下方開口部46の管軸を水平状にして挿入し、これを除々に垂直状にしながら挿入して行く。
【0066】次いで、エルボ5Bの上方開口部47の管軸が、若干傾いている間に、エルボ挿入孔40を乗り越えることができる。
【0067】次いで、上方開口部47の管軸を水平状にすれば、係止部53とエルボフランジ42とで対向して、リング状隆起部41を挟持することができ、エルボ5Bの抜け止めにすることができる。
【0068】このエルボ5Bの下方開口部33には、側面および底面に多数の縦スリット通水孔51が設けられている有底円筒状目皿50が着脱自在に装着ないし固着されている。したがって、浸透バケツ10Bの固形物を流出口用受口32側へ流出させないようにし、ひいては、下水処理場への負荷を軽減している。
【0069】また、浸透バケツ10Bの縦スリット通水孔18Bが流出口用受口32より低い位置にあるため、雨水は、先ず浸透バケツ10Bに入り、満水となって、縦スリット通水孔18Bより溢流し、桝本体2Bの通水孔46流出し、浸透用砕石19(図1参照)に浸透する。
【0070】更に、雨水が増すと雨水の一部は、エルボ5Bを通って汚水桝または下水本管へ流出する。したがって、常に、雨水の浸透を優先させる構造になっており、また、雨水が浸透バケツ10Bの縦スリット通水孔18Bの下端迄溜っているのでエルボ5Bにより封水部が形成され臭気の逆流を遮断する。
【0071】次に、第3の実施の形態例の防臭装置を備えた雨水浸透桝1Cについて説明する。図6,図7および図8において、これは、既存の深底型雨水浸透桝に防臭用エルボ5Cを付加したもので、前記第2の実施の形態例と違うところは、次のとおりであって、雨水の浸透、固形物による目詰りの除去および防臭の各機能は基本的には変わらない。なお、図面符号は、特に説明するものだけにCを付してあり、共通する部分は説明を省略する。
【0072】すなわち、桝本体2Cでは、流入口用受口13Cが2つあり、また、有底円筒状体31Cは桝本体2Cとは別体とし、浸透用接続筒55を介在させて、更に深底型に形成し浸透量の増大を図っている。なお、これらの接続は受口、差口の接着接合で行っている。
【0073】また、前記の1対の上下スライドL字溝34を桝本体2Cに形成するのを止め浸透バケツ5Cに一体に柱として立設している。これらの柱の上下スライドL字溝34C,34C間に亘って上向き半円板61が一体的に形成されている。
【0074】また、エルボ5Cの上方開口部の一部を切離して別体のガイド用短管56で構成し、このガイド用短管56の外端を桝本体2Cの流出口用受口32Cに挿入接合している。
【0075】そして、エルボ5Cの上方開口部47Cの開口端のエルボフランジ42と、このガイド用短管56の内端の短管フランジ62とをシ−ル用パッキン(不図示)を介して接合し、エルボ5Cからガイド用短管56への雨水の漏洩を防止とすると共に、臭気の漏洩を防止している。
【0076】したがって、ガイド用短管56を桝本体2Cの流出口用受口32Cに挿入接合した後、桝本体2Cのスリット付有底円筒体31Cに浸透バケツ10Cを収容して載置すると共に、フランジ37を桝本体2Cの内面に嵌合し、かつ、浸透バケツ10Cの1対の上下スライドL字溝34C,34Cをガイド用短管56の短管フランジ62の裏面に当接することにより、上下および水平回動を規制して位置決めする。
【0077】次に、エルボ5Cでは、その上方開口部47Cは前にガイド用短管56と同径の通常の管体で構成し、下方開口部33、すなわち、垂直部は、浸透バケツ10Cの内面に沿った円弧をもつ略四角形に構成し(図8参照)、可及的に浸透バケツ10Cの内面に接近させている。また、その流入側が目皿用装着部になっている。
【0078】次に、取手36Cでは、エルボ5Cと一体的に出入れする際、上下スライドL字溝34C,34Cのスライド摩擦により偏心荷重を受け、中心支持であれば浸透バケツ10Cが傾くことからエルボ5C側にずらして立設している。
【0079】すなわち、取手36Cは樹脂成形製であって、逆U字状把持部57と、上方開口部47Cの上半分に跨がる弯曲板体58と、浸透バケツ10Cの上方内周を掴持する1対の爪60付ア−ム59と、から一体的に構成されている。
【0080】したがって、浸透バケツ10Cにエルボ5Cを装入した後、取手36Cの弯曲板体58を、エルボフランジ42の裏面に当接すると共に、上方開口部47Cの外上半面に跨がらせて、前記上向き半円板61で挟み、かつ、1対のア−ム59の爪60で浸透バケツ10Cの上方内周を掴持すると、浸透バケツ10C、エルボ5Cおよび取手36Cはガッチリと一体的にセットできる。
【0081】その結果、取手36Cを点検筒から持上げると、浸透バケツ10Cとエルボ5Cとが共に取出せる。
【0082】なお、本発明の防臭装置を備えた雨水浸透桝は、宅内に限らず、公園、団地等の公共地にも適用できることは云う迄もない。
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、雨水浸透桝に防臭装置を備えたので、合流式下水道設備に用いても、逆流する臭気を防止できるのは勿論、固形物捕捉装置の出入れを容易にしたので、これらの掃除を楽にし、ひいては、雨水浸透桝の目詰りを防止して浸透効果を推進することができる。
【0084】その上、捕捉装置や目皿を点検筒等から一度に出入可能として、全体をコンパクト化し狭小地でも設置することができる。




 

 


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