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発明の名称 自動原稿搬送装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−72141
公開日 平成10年(1998)3月17日
出願番号 特願平8−229476
出願日 平成8年(1996)8月30日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】有我 軍一郎
発明者 樽木 隆志 / 広瀬 明 / 久保 宏 / 井本 晋司 / 藤井 隆 / 橋爪 清造 / 清水 洋孝 / 佐野 元哉 / 服部 仁
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】画像読取装置に搭載され、該装置本体の読取位置へ原稿を搬入する原稿搬入手段および該読取位置から原稿を搬出する原稿搬出手段を備える自動原稿搬送装置において、装置本体の読取位置の下流側に原稿搬入手段により該読取位置から送り出される原稿を撓ませて原稿搬出手段へ案内するガイド部材を有し、原稿が摺接するガイド部材のガイド面を、摺接原稿との間に発生する摩擦力を原稿先端の進行力よりも小さくする材料により構成したことを特徴とする自動原稿搬送装置。
【請求項2】前記ガイド部材の原稿が摺接する部位に、前記材料からなる薄肉部材を貼付して前記ガイド面を構成したことを特徴とする請求項1記載の自動原稿搬送装置。
【請求項3】前記ガイド部材自体を、前記材料により形成して前記ガイド面を構成したことを特徴とする請求項1記載の自動原稿搬送装置。
【請求項4】前記原稿搬出手段として、原稿を挟持して搬送する一対の回転部材を有し、前記ガイド部材として、装置本体の読取位置から送り出される原稿を原稿搬出手段方向へ案内する第1ガイド部材および該第1ガイド部材により案内されてきた原稿を原稿搬出手段の回転部材によるニップ部近傍に案内する第2ガイド部材を設けたことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の自動原稿搬送装置。
【請求項5】前記原稿搬出手段として、原稿を挟持して搬送する一対の回転部材を有し、前記ガイド部材の原稿が摺接する部位に、前記材料からなる薄肉部材を原稿搬送方向下流側の先端部が原稿搬出手段の回転部材による原稿のニップ部近傍で弾性変形可能に貼付して前記ガイド面を構成したことを特徴とする請求項2または4に記載の自動原稿搬送装置。
【請求項6】前記薄肉部材を、原稿に幅方向の波打を発生させない幅広に形成したことを特徴とする請求項5記載の自動原稿搬送装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取装置に搭載される自動原稿搬送装置に関し、詳しくは、読取位置から原稿を撓ませるように案内して搬出するものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写機、ファクシミリ装置等の画像読取装置には、原稿を装置本体側の読取位置に搬入し、読取の終了した原稿をその読取位置から搬出する自動原稿搬送装置を搭載するものがある。この種の自動原稿搬送装置としては、例えば特開平5−155463号公報に記載されている。この自動原稿搬送装置は、光学系を原稿よりも短いスリットガラスの下方に停止させたまま原稿に照射した光の反射光を取り込んでその原稿画像を読み取る画像読取装置に搭載されており、原稿をそのスリットガラス上を通過させることにより原稿を読み取らせる、所謂、シートスルー方式に対応するように構成されている。
【0003】このシートスルー方式以外にも、原稿よりも大面積のコンタクトガラス上に原稿を停止させた状態で載置して光学系を移動させることにより原稿を読み取る方式の画像読取装置に搭載される自動原稿搬送装置もあり、この自動原稿搬送装置は原稿をコンタクトガラス上に搬入して一時停止した後に読取の終了した原稿を搬出するように構成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来の自動原稿搬送装置にあっては、読取位置の延長面上で原稿を搬送すると装置面積が大きくなってしまうため、読取位置上方から撓ませて反転させることにより読取位置に搬入し、この読取位置からも撓ませて搬出し、必要な場合には再度反転して上方の排紙台上に排紙するよう構成することにより、装置のコンパクト化が図られている。一方、この原稿の読取位置への搬入および読取位置からの搬出には、スムーズな原稿の搬送が要求されており、読取位置への搬入時には滑らかなガラス上に送り出すので問題はないが、これに対して読取位置からの搬出時にはガラス以外の材料の表面上に原稿先端を摺接させ撓ませるので、原稿に加わる負荷が大きくなり、搬送速度の変化やジャムなどの問題を発生させることなく原稿を搬出するには、原稿を摺接させるガイド面の原稿の進行方向との挟角を小さく設定する必要があり、小型化する際の妨げとなっていた。これは、小面積のスリットガラスを用いることにより有効に小型化を図ることのできるシートスルー方式を採用する場合に特に問題となる。
【0005】また、シートスルー方式を採用する自動原稿搬送装置では、原稿の搬送速度による読取精度への影響が大きく、原稿を撓ませるために摺接させるガイド面との負荷によって、原稿の搬送速度が変化したり、一時的でも原稿先端がそのガイド面に突き当たった状態となって衝止されてしまうと、読取画像が伸びたものとなってしまうという問題がある。この問題は、原稿を読取位置直後の下流側で撓ませる位置だけではなく、さらに下流側のコロ対(原稿搬出手段の回転部材)などのニップ部に挟持させる場合でも同様である。
【0006】そこで、本発明は、原稿を摺接させるガイド面の材料を工夫することにより、原稿を搬送速度に影響のない負荷の範囲でガイド面に摺接させつつ、読取位置からは大きく撓ませ案内することを可能にして、原稿搬送の信頼性向上および小型化を実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請求項1に記載の発明は、画像読取装置に搭載され、該装置本体の読取位置へ原稿を搬入する原稿搬入手段および該読取位置から原稿を搬出する原稿搬出手段を備える自動原稿搬送装置において、装置本体の読取位置の下流側に原稿搬入手段により該読取位置から送り出される原稿を撓ませて原稿搬出手段へ案内するガイド部材を有し、原稿が摺接するガイド部材のガイド面を、摺接原稿との間に発生する摩擦力を原稿先端の進行力よりも小さくする材料により構成したことを特徴とするものである。
【0008】この請求項1に記載の発明では、読取位置から原稿が搬出される際に、原稿搬入手段によりその読取位置から送り出される原稿先端は、ガイド部材のガイド面に摺接しつつ撓まされ原稿搬出手段へと案内されるが、このとき、ガイド面との摺接により原稿(先端)に掛かる摩擦力はガイド面を構成する材料により原稿搬入手段により送り出される進行力よりも小さな摩擦力にされる。したがって、原稿は、搬送速度に影響なく、つまり、搬送速度が変化されたり、一時的に衝止されてしまうような負荷が加えられることなく撓まされ、原稿搬出手段へと案内される。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記ガイド部材の原稿が摺接する部位に、前記材料からなる薄肉部材を貼付して前記ガイド面を構成したことを特徴とするものである。この請求項2に記載の発明では、原稿との間に発生する摩擦力を原稿先端の進行力よりも小さくする材料からなる薄肉部材がガイド部材の原稿と摺接する部位に貼付されてガイド面が構成され、請求項1記載の発明が実現される。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記ガイド部材自体を、前記材料により形成して前記ガイド面を構成したことを特徴とするものである。なお、ガイド部材を他の部材と一体に作製する場合には、その部材全体を前記樹脂により形成してもよく、またガイド部材をその他の部材に別途取り付ける構成であってもよいことはいうまでもない。
【0011】この請求項3に記載の発明では、原稿との間に発生する摩擦力を原稿先端の進行力よりも小さくする材料によりガイド部材自体が形成されてガイド面が構成され、請求項1記載の発明が実現される。ここで、上述した請求項1から3に記載の発明におけるガイド部材は、装置本体の読取位置からすぐの下流側または原稿搬出手段のニップ部近傍の下流側(直前の上流側)の何れか一方に配設する装置に適用してもよく、後述する請求項4記載の発明のようにこれら下流側の双方に配設する装置に適用してもよい。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れかに記載の発明の構成に加え、前記原稿搬出手段として、原稿を挟持して搬送する一対の回転部材を有し、前記ガイド部材として、装置本体の読取位置から送り出される原稿を原稿搬出手段方向へ案内する第1ガイド部材および該第1ガイド部材により案内されてきた原稿を原稿搬出手段の回転部材によるニップ部近傍に案内する第2ガイド部材を設けたことを特徴とするものである。
【0013】この請求項4に記載の発明では、読取位置から送り出される原稿を原稿搬出手段方向へ案内する第1ガイド部材および原稿搬出手段の回転部材のニップ部近傍に原稿を案内する第2ガイド部材が設けられる。すなわち、読取位置からすぐの下流側および回転部材の直前の上流側の双方にガイド部材が配設され、各々で請求項1記載の発明が実現される。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項2または4に記載の発明の構成に加え、前記原稿搬出手段として、原稿を挟持して搬送する一対の回転部材を有し、前記ガイド部材の原稿が摺接する部位に、前記材料からなる薄肉部材を原稿搬送方向下流側の先端部が原稿搬出手段の回転部材による原稿のニップ部近傍で弾性変形可能に貼付して前記ガイド面を構成したことを特徴とするものである。
【0015】この請求項5に記載の発明では、原稿搬出手段の回転部材のニップ部近傍に原稿を案内するガイド部材に、原稿との間に発生する摩擦力を原稿先端の進行力よりも小さくする材料からなる薄肉部材が原稿搬送方向下流側の先端部をそのニップ部近傍で弾性変形可能に貼付されてガイド面が構成される。したがって、例えば、先端部がニップ部への延長面と交叉するように薄肉部材をガイド部材に貼付してガイド面を構成することができ、原稿先端は反対側の回転部材の周面へ案内される。
【0016】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明の構成に加え、前記薄肉部材を、原稿に幅方向の波打を発生させない幅広に形成したことを特徴とするものである。この請求項6に記載の発明では、原稿搬出手段の回転部材のニップ部近傍へ案内される原稿先端は、幅広の薄肉部材、例えば、原稿幅程度の1枚の薄肉部材により幅方向の波打を防止されつつ案内される。
【0017】ここで、前記材料としては、ポリエステルやフッ素系樹脂(例えば、所謂、テフロン)などが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図1〜図3は本発明に係る画像読取装置の一実施形態を示す図であり、画像形成装置に搭載された一例を示している。まず、本実施形態を適用した画像読取装置の概略構成を説明する。
【0019】図1において、1は画像読取装置を備える複写機(画像形成装置)であり、この複写機1の上面にはスリットガラス2とコンタクトガラス3が設けられており、このスリットガラス(読取位置)2とコンタクトガラス3の下方には画像読取手段としての露光ランプ4と第1ミラー5等が設けられている。この複写機1の画像読取手段は、コンタクトガラス3にセットされた原稿Pを読取る際には露光ランプ4と第1ミラー5がコンタクトガラス3の下方で図中、左右方向に移動して原稿面を読み取り、また、スリットガラス2を介して原稿Pを読取る際には露光ランプ4と第1ミラー5がスリットガラス2の下方に停止した状態で原稿面を読み取るようになっており、読み取り方式は公知であるので詳細には説明しないが、露光ランプ4が照射した光の原稿面からの反射光を第1ミラー5や不図示のレンズがCCD等の結像素子に結像するようになっている。
【0020】また、複写機1の上部には自動原稿搬送装置(以下、単にADFという)6が上面に装着されており、このADF6の下面にはコンタクトガラス3に載置された原稿Pを覆ってコンタクトガラス3に押圧するとともに原稿Pの読取時の白基準となる反射板7が設けられている。なお、このADF6は、不図示のヒンジを介して複写機1に連結されており、複写機1の上面に対して接離自在となっている。
【0021】また、ADF6には、上部に原稿載置台9が設けられており、この原稿載置台9には複数枚の原稿Pからなる原稿束がセット(載置)されるようになっている。この原稿載置台9にセットされた原稿Pは、その上面に呼出コロ10が当接回転することによって給紙ベルト11および給紙阻止コロ12の間(分離部)に送り出されるようになっており、給紙ベルト11が搬送方向に回転する一方、給紙阻止コロ12が搬送方向と逆方向に回転することによって最上の原稿Pから1枚づつ分離されて給紙される。なお、呼出コロ10の原稿搬送方向下流にはストッパ部材13が設けられており、原稿載置台9に載置された原稿Pはストッパ部材13に衝止されて給紙ベルト11側に進入することを禁止されている。また、給紙ベルト11は給紙阻止コロ12に任意の角度θで加圧・接触している。
【0022】呼出コロ10の下方には押上板14が設けられており、この押上板14は不図示のソレノイドによって搬送方向上流側の回動支点14aを中心に回動して先端側を呼出コロ10に対して近接・離隔するようになっている。すなわち、この押上板14は、装置本体1側のコピースタートスイッチが押下されると、呼出コロ10に対して離隔する実線で示す位置から呼出コロ10に近接する仮想線で示す位置に移動して原稿Pを呼出コロ10に押し付け、その呼出コロ10によって原稿Pを送り出させるようになっている。
【0023】給紙ベルト11は駆動コロ15と従動コロ16に巻き掛けられてケース17内に収装されている。駆動コロ15はADF6本体に着脱可能に取り付けられて回転駆動する軸15aに取り付けられており、この駆動コロ15と軸15aの間にはワンウェイクラッチ21が設けられ、駆動コロ15はこのクラッチ21を介して図中、時計回りに回転し、給紙ベルト11を駆動する。一方、従動コロ16はスプリング20によって駆動コロ15から離隔方向に付勢されつつ支持されており、このスプリング20によって給紙ベルト11には一定の張力が付与されている。また、ケース17は、軸15aを中心に回動自在に支持されており、このケース17には軸15aに不図示の伝達手段を介して連結されて回転される呼出コロ10が取付けられている。そして、ケース17が開閉可能な給紙部カバー18により押えられることにより位置決めされるようになっており、ケース17が位置決めされることによって給紙ベルト11は給紙阻止コロ12に加圧・接触し、呼出コロ10も位置決めされる。逆に、給紙部カバー18が開方向に回動されている状態で、ケース17が軸15aを支点に同一方向に回動すると、呼出コロ10や給紙ベルト11は原稿P上方を開放することができる。なお、給紙部カバー18は、支点19を中心に回動自在に取付けられている。
【0024】ここで、呼出コロ10には図示しないギャップクラッチを介して軸15aの駆動が伝達されるようになっている。このギャップクラッチは、軸15aの駆動を所定角度回転する間に呼出コロ10へ伝達するように噛み合い部を形成した部材であり、逆に給紙ベルト11により給紙される原稿Pによって呼出コロ10が連れ回る際には駆動を伝達する噛み合いが外れるようになっている。このため、最上部の原稿Pの後端が呼出コロ10から抜けると、所定角度回転するまで軸15aの回転は呼出コロ10に伝達されず、その間に後続する原稿Pとの紙間が開く構成になっている。なお、このような機能を発揮するために、ギャップクラッチの代わりに駆動コロ15および呼出コロ10を電磁クラッチやスプリングクラッチを介して駆動するようにしても良い。
【0025】そして、給紙ベルト11および給紙阻止コロ12によって分離された原稿Pは、不図示のモータによって回転駆動する第1搬送コロ23および従動コロ24のニップ部に挟持されることによって反転経路25に沿って反転されつつ送られてスリットガラス2に向かって搬送されるようになっている。なお、従動コロ24は、給紙部カバー18の支点19を中心に回動自在に支持されたレバー26に取付けられており、このレバー26は給紙部カバー18に端部を位置決めされるスプリング27が押圧することによって第1搬送コロ23に加圧されている。また、図中、Sはレジストセンサであり、レジストセンサSは先の原稿Pの搬出からのタイミングを合わせるために一旦停止させるために原稿Pの先端を検知する。
【0026】第1搬送コロ23および従動コロ24によって搬送される原稿Pは、反転ガイド28により案内されてスリットガラス2上に搬入され通過した後に、反転排紙ガイド29に先端を摺接しつつ撓まされることによりすくい上げられるように案内され排紙経路30に通紙されるようになっており、この後には第2搬送コロ32および従動コロ33のニップ部に挟持されてスリットガラス2上から搬出された後に排紙コロ34および従動コロ35に受け渡されて除電ブラシ36によって除電されつつ排紙経路30から外部の外装カバー37上に排紙される。すなわち、第1搬送コロ23および従動コロ24が原稿搬入手段の回転部材を、第2搬送コロ32および従動コロ33が原稿搬出手段の回転部材を構成しており、反転排紙ガイド29がガイド部材を構成している。このスリットガラス2上を原稿Pが通過する際には、露光ランプ4、第1ミラー5等により原稿画像の読取りが行なわれるが、スリットガラス2上には反射ガイド板31が設けられており、この反射ガイド板31は、原稿Pのスリットガラス2からの間隔を一定に維持する反転経路25と排紙経路30の間の通紙経路の一部を反転ガイド28および反転排紙ガイド29と共に画成するとともに、読取時の白基準および露光ランプ4からの光の反射部を構成している。なお、第2搬送コロ32は、第1搬送コロ23よりも原稿Pの搬送速度を高く設定されており、スリットガラス2上を通過する原稿Pはその搬送速度の差によって、また反転排紙ガイド29によって撓まされるときの復元力によって反射ガイド板31に沿うように搬送され、スリットガラス2との距離を一定にするようになっている。
【0027】一方、コンタクトガラス3上を覆う反射板7は加圧板38の下面に設けられており、この加圧板38はコンタクトガラス3上に載置された原稿Pをこのガラス3に加圧するようになっている。この加圧板38は支点39を介してメインフレーム40に回動自在に取付けられており、このメインフレーム40は従動コロ35の軸に端部が取付けられ、ADF6本体に固定されている。
【0028】メインフレーム40はコンタクトガラス3を覆う面積を有しており、上面に外装カバー37が取付けられ、外装カバー37と共に原稿排紙台を構成している。また、加圧板38はリンク41を介して補助フレーム42に連結されており、この補助フレーム42はメインフレーム40の外周部を挟持するように断面略コの字状に形成され、支点43を介してメインフレーム40に回動自在に連結されている。また、メインフレーム40にはマグネット44が設けられており、このマグネット44は補助フレーム42を吸引している。
【0029】補助フレーム42は全体的に金属で構成しても良く、また、全体的にプラスチック等の弾性部材で形成してマグネット44に吸引される部分のみを金属で形成しても良い。また、補助フレーム42の先端部(図中、左端部)には排紙経路30の一部を画成するガイド板42aが形成されており、ガイド板42aには従動コロ33が回転自在に設けられている。すなわち、ガイド板42aは、反転排紙ガイド29により案内されてきた原稿Pの先端を摺接させつつ第2搬送コロ32および従動コロ33のニップ部に案内する第2ガイド部材を構成しており、反転排紙ガイド29が第1ガイド部材を構成していることになる。
【0030】ガイド板42aにはスタンプユニット45が設けられており、このスタンプユニット45はソレノイドによってスタンプをガイド板42aから出没させることでスリットガラス2を通過した原稿Pの搬送方向下流側の所定位置に済スタンプを押印するようになっている。なお、このスタンプを押印することによって読取り終了の確認や原稿Pの重送不良の確認を行なうことができる。また、補助フレーム42のガイド板42aの近傍部分には取っ手46が設けられており、この取っ手46はユーザによって把持可能である。また、メインフレーム40にはストッパー47が設けられており、このストッパー47は補助フレーム42の基端部(図中、右端部)に当接し、補助フレーム42が支点43を中心に反時計回りに所定量以上回動するのを禁止するようになっている。
【0031】次に、本実施形態の特徴部分を説明する。図2および図3において、反転排紙ガイド29には、第1搬送コロ23および従動コロ24によって搬送されスリットガラス2上を通過して送り出されてきた原稿Pの先端が摺接する表面(部位)に、滑性に優れるポリエステルテープ(薄肉部材)51が両面テープにより貼付されており、ポリエステルテープ51は原稿Pの先端に摺接することによって加えられる摩擦力を第1搬送コロ23および従動コロ24により送り出される進行力(原稿Pの剛性を含めた抗力)よりも小さくすることができる。このため、反転排紙ガイド29は、ポリエステルテープ51に原稿Pを摺接させスムーズに撓ませることにより、原稿Pが突き当たった状態となってしまい一時的に停止させるなど原稿Pを送り出する速度(搬送速度)を変化させてしまうことを防止することができ、複写機1本体側による原稿Pの読取画像が伸びてしまうことや、原稿Pがジャムしてしまうことも防止することができる。このことから、本実施形態の反転排紙ガイド29は、従来のものよりも、原稿Pを大きく撓ませるようにスリットガラス2の延長面との挟角を大きく設定されており、コンタクトガラス3の近傍にスリットガラス2を配置することによる小型化が図られている。なお、本実施形態では、ポリエステルテープ51を用いているが、これに限るものではなく、滑性に優れる、所謂、テフロンテープなどのフッ素系樹脂からなるものを用いてもよい。
【0032】また、ガイド板42aには、反転排紙ガイド29と同様に、第1搬送コロ23および従動コロ24によりスリットガラス2上から送り出され反転排紙ガイド29により撓まされ案内されてきた原稿Pの先端が摺接する表面(部位)に、原稿Pと略同等の幅に形成された滑性に優れるポリエステルフィルム(薄肉部材)52が厚めの中間材53を介して原稿Pの搬送方向上流側を貼付されている。このポリエステルフィルム52は、先端部が第2搬送コロ32の周面に向かい従動コロ33との間のニップ部近傍でその中心面(ニップ面の延長面)と交叉するように配置されており、このポリエステルフィルム52は先端部を弾性変形することにより第2搬送コロ32および従動コロ33のニップ部が原稿Pを挟持できるようになっている。このため、原稿Pの先端を第2搬送コロ32の周面に小さな角度で摺接させるようにポリエステルフィルム52を容易に配置することができ、このポリエステルフィルム52は、ポリエステルテープ51と同様に、送り出されてきた原稿Pの先端を搬送速度を変化させてしまうことなく摺接させつつ案内し、第2搬送コロ32の周面に突き当ててしまうことなく従動コロ33との間のニップ部に案内することができる。また、ポリエステルフィルム52は、原稿Pと略同等の幅に形成されているので、原稿Pの先端を幅方向に波打ってしまうことを防止しつつ第2搬送コロ32と従動コロ33との間のニップ部に案内することができる。したがって、ガイド板42aにおいても複写機1本体側による原稿Pの読取精度を確保することができる。
【0033】このように本実施形態では、スリットガラス2から送り出される原稿Pの先端を、ポリエステルテープ51を貼付することにより搬送速度に影響を与えることなく大きく撓ませつつスムーズに搬出することができるとともに、この後にもポリエステルフィルム52により第2搬送コロ32と従動コロ33との間のニップ部にスムーズに案内することができ、原稿搬送の信頼性を確保しつつ装置の小型化を図ることができる。これらポリエステルテープ51およびポリエステルフィルム52は、反転排紙ガイド29およびガイド板42aの表面に貼付するだけなので作業も簡単である。
【0034】また、ポリエステルフィルム52は、その先端部を第2搬送コロ32の周面に向かうように設けているので、従動コロ33の周面に原稿Pの先端を案内する場合よりも小さな角度で、つまり突き当てることなく第2搬送コロ32の周面に摺接させるように容易に設定することができ、組付作業性が容易である。また、ポリエステルフィルム52は、原稿Pの幅程度に形成されているので、第2搬送コロ32の周面には、原稿Pの先端を波打たせることなく案内することができ、従動コロ33との間のニップ部にスムーズに挟持させることができ、原稿搬送の信頼性をより向上させることができる。
【0035】本実施形態の他の態様としては、図示は省略するが、反転排紙ガイド29をポリエステル材やフッ素系樹脂など滑性に優れる材料により形してもよく(本実施形態では、スリットガラス2の保持部と一体に形成してもよく)、このように構成することによって原稿Pの先端が摺接するガイド面をポリエステルテープ51を貼付することなく形成することができ、より作業性を向上させることができる。なお、この他の態様におけるガイド部材を別途取り付ける取付部材としてもよいことはいうまでもない。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、読取位置から原稿搬入手段により送り出される原稿先端を、その送り出しの進行力よりも小さな摩擦力とする材料により構成したガイド部材のガイド面に摺接させつつ撓ませ案内するので、搬送速度に影響なく原稿をスムーズに搬出することができ、読取精度の低下やジャムなどを発生させることなく原稿を原稿搬出手段に受け渡すことができる。したがって、原稿搬送の信頼性を向上させることができる。また、読取位置直後に従来よりも原稿を大きく撓ませることができ、より上方に位置する原稿搬出手段に原稿を受け渡すように設定して装置を小型化することができる。
【0037】特に、請求項2に記載の発明によれば、原稿と摺接する摩擦力を送り出しの進行力よりも小さくする材料からなる薄肉部材をガイド部材の原稿と摺接する部位に貼付するだけで本発明のガイド面とすることができるので、容易に本発明を実現することができる。請求項3に記載の発明によれば、ガイド部材自体を原稿と摺接する摩擦力を送り出しの進行力よりも小さくする材料により形成するので、本発明のガイド面を特別に作製する必要がなく、ガイド面を一体形成した部材を取り付けるだけで本発明を実現することができる。
【0038】請求項4に記載の発明によれば、読取位置からすぐの下流側および回転部材の直前の上流側の双方に本発明のガイド面を有するガイド部材を配設するので、原稿搬送の信頼性をより向上させることができる。請求項5に記載の発明によれば、原稿搬出手段の回転部材のニップ部近傍で先端部が弾性変形可能に前記材料からなる薄肉部材を貼付するので、その先端部をニップ部への延長面と交叉させ、同一側の回転部材の周面に原稿先端を案内する場合よりも小さな角度で反対側の回転部材の周面に案内するように容易に設定することができ、組付作業性が容易になる。
【0039】請求項6に記載の発明によれば、先端に波打ちが発生することを幅広の薄肉部材により防止しつつ原稿を原稿搬出手段の回転部材のニップ部近傍へ案内することができるので、その原稿先端を回転部材にスムーズに挟持させることができ、回転部材の周面に原稿の先端が突き当たって搬送速度に影響がでてしまうことがない。




 

 


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