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発明の名称 給紙装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−25031
公開日 平成10年(1998)1月27日
出願番号 特願平8−197015
出願日 平成8年(1996)7月8日
代理人
発明者 平井 秀二
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】記録紙載置部の底面上に複数枚のカット状の記録紙が略鉛直方向にセットされ、当該略鉛直方向にセットされた複数枚の前記記録紙の後面側を後壁面で保持し、当該記録紙の前面側を前壁面で保持し、前記前壁面側の先頭の前記記録紙から1枚ずつ分離して給紙するとともに、前記後壁面と前記前壁面のうち少なくとも一方が相互に近接する方向に移動して前記記録紙を保持する給紙装置であって、前記記録紙載置部の前記底面が、前記前壁面側から前記後壁面側に向かって下降する所定角度の傾斜面に形成され、前記前壁面側の先頭の前記記録紙の上端を他の前記記録紙の上端よりも上方向にずらせて載置することを特徴とする給紙装置。
【請求項2】記録紙載置部の底面上に複数枚のカット状の記録紙が略鉛直方向にセットされ、当該略鉛直方向にセットされた複数枚の前記記録紙の後面側を後壁面で保持し、当該記録紙の前面側を前壁面で保持し、前記前壁面側の先頭の前記記録紙から1枚ずつ分離して給紙するとともに、前記後壁面と前記前壁面のうち少なくとも一方が相互に近接する方向に移動して前記記録紙を保持する給紙装置であって、前記後壁面と前記前壁面が、前記前壁面側に所定角度傾斜する傾斜面に形成され、前記前壁面側の先頭の前記記録紙の上端を他の前記記録紙の上端よりも上方向にずらせて載置することを特徴とする給紙装置。
【請求項3】記録紙載置部の底面上に複数枚のカット状の記録紙が略鉛直方向にセットされ、当該略鉛直方向にセットされた複数枚の前記記録紙の後面側を後壁面で保持し、当該記録紙の前面側を前壁面で保持し、前記前壁面側の先頭の前記記録紙から1枚ずつ分離して給紙するとともに、前記後壁面と前記前壁面のうち少なくとも一方が相互に近接する方向に移動して前記記録紙を保持する給紙装置であって、前記記録紙載置部の前記底面が、前記前壁面側から前記後壁面側に向かって下降する所定角度の傾斜面に形成され、前記後壁面と前記前壁面が、鉛直方向と前記底面の傾斜面に対して直角方向との間の所定の傾斜角度だけ前記後壁面側に傾斜する傾斜面に形成され、前記前壁面側の先頭の前記記録紙の上端を他の前記記録紙の上端から上方向にずらせて載置することを特徴とする給紙装置。
【請求項4】前記先頭の記録紙は、当該記録紙に平行に上方向に給紙されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の給紙装置。
【請求項5】前記給紙装置は、前記先頭の記録紙の上端と当該先頭の記録紙に隣接する前記記録紙の上端とのずれの部分に空気を噴出する空気噴出手段を、さらに備えていることを特徴とする給紙装置。
【請求項6】前記給紙装置は、前記記録紙載置部の前記底面に、前記後壁面と前記前壁面方向に延在して形成された通風スリットと、前記通風スリットを通して前記底面上に略鉛直方向に載置されている前記記録紙に空気を噴出する空気噴出手段と、をさらに備えたことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の給紙装置。
【請求項7】前記空気噴出手段は、前記通風スリットに沿って移動しつつ、前記記録紙に空気を噴出することを特徴とする請求項6記載の給紙装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給紙装置に関し、詳細には、複数枚の記録紙を略鉛直方向に保持して1枚ずつ給紙する給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ装置、複写機及びプリンタ等の画像形成装置においては、複数枚のカット状の記録紙を給紙カセットに収納して、1枚ずつ分離して給紙する給紙装置を備えており、このような給紙装置としては、通常、複数枚の記録紙を略水平状態に給紙カセット内に載置して、最上段の記録紙から順次1枚ずつ分離して給紙する。この場合、最上段の記録紙のみを適切に分離して搬送し、重送やジャムの発生を防止することが重要である。
【0003】そこで、従来、給紙装置においては、上記給紙装置内に水平に載置された最上段の記録紙をピックアップローラにより送り出し、当該最上段の記録紙との摩擦力によってつられて送り出される2番目以降の記録紙を、搬送経路下面からの摩擦力(フリクションパッド)や戻し力(リバースローラ)等により分離させている。
【0004】このフリクションパッドやリバースローラによる記録紙の分離においては、ピックアップローラが最上段の記録紙に当接して当該最上段の記録紙を送り出す際に、つられて送り出され始めた2番目以降の記録紙の枚数が多い場合や、記録紙の紙質が記録紙間の摩擦力の強いものである場合には、フリクションパッドやリバースローラによる方法では、適切に2枚目以降の記録紙を分離しきれずにフリクションパッド及びリバースローラの位置を過ぎても複数の記録紙が搬送されるという、いわゆる重送を生じることがあった。
【0005】そこで、従来、種々の記録紙の分離方法が提案されており、例えば、特開昭55−74930号公報においては、水平に載置された記録紙の1番上の記録紙を吸着した上で、2番目以降の記録紙との間隙にエアーを吹き付けることによって分離させる方法が提案されている。また、特開平2−163233号公報においては、給紙装置に水平に載置された記録紙の下部から空気を圧入して、記録紙を予め捌いておくことにより、記録紙間の摩擦力を弱めて分離させる方法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来の給紙装置にあっては、記録紙を1枚ずつ分離する上でなお、不十分であり、また、装置が大型化して、コストが高くなるという問題があった。
【0007】すなわち、記録紙に空気を吹き付けて記録紙間に空気層を形成し、記録紙を予め捌いておくことによって、記録紙の分離性能は向上するが、この記録紙の捌きを行うために、特開平2−163233号公報記載の方法では、水平に載置された記録紙の下部から空気を圧入して、記録紙面に向けてエアーを噴射する関係上、噴射流自体の勢いが捌き動作に利用されるわけではなく、捌き効率が悪く、特に、積載された記録紙群の下部からエアーを圧入する場合に、記録紙群全体を浮遊させるほどの気圧を実現させなければならず、記録紙積載部の機密性や耐圧性を高める必要性、さらには、高性能のエアー圧入機構を設置する必要性があり、給紙装置が大型で高価なものとなるという問題があった。
【0008】また、特開昭55−74930号公報記載の搬送装置においては、水平に載置された複数枚の記録紙の最上段の記録紙に向かって空気を吹き付けているため、記録紙端部が揃った状態でエアーが吹き付けられることとなり、記録紙間にエアーが入り込み難く適切に最上段の記録紙のみを分離させることができない。また、この場合、記録紙をバキュームコンベアで吸着して搬送しているが、バキューム機構を設けると、給紙装置が大型化するとともに高価なものとなるという問題があった。
【0009】そこで、本出願人は、先に、縦型にセットした記録紙束から一枚ずつ給紙する縦型給紙装置において、給紙時に重送された記録紙を分離する分離手段と、縦型にセットされた記録紙の厚さ方向へのたわみ変形を防止する座屈防止手段とを備えたことを特徴とする給紙装置を提案している(特開平6−72563号公報参照)。
【0010】この給紙装置によれば、縦型にセットされた記録紙の座屈を防止しつつ、記録紙の自重により重送を防止して、給紙装置を小型で安価なものとすることができる。
【0011】ところが、この給紙装置によれば、縦型にセットした記録紙束が座屈するのを防止するために、座屈防止手段により記録紙束を面方向に押圧しているため、給紙される記録紙と当該記録紙に隣接する記録紙とが圧接され、記録紙間の摩擦力が増大して、記録紙が重送される確率が多くなるおそれがあった。
【0012】そこで、請求項1記載の発明は、複数枚の記録紙を記録紙載置部の底面上に略鉛直方向にセットするとともに、記録紙の後面側を後壁面で、記録紙の前面側を前壁面で保持し、記録紙載置部の底面を、前壁面側から後壁面側に向かって下降する所定角度の傾斜面に形成することにより、前壁面側の先頭の記録紙の上端を他の記録紙の上端よりも上方向にずらせて載置させ、記録紙の給紙時の分離性能を向上させることのできる給紙装置を提供することを目的としている。
【0013】請求項2記載の発明は、複数枚の記録紙を記録紙載置部の底面上に略鉛直方向にセットするとともに、記録紙の後面側を後壁面で、記録紙の前面側を前壁面で保持し、記録紙載置部の後壁面と前壁面を、前壁面側に所定角度の傾斜する傾斜面に形成することにより、前壁面側の先頭の記録紙の上端を他の記録紙の上端よりも上方向にずらせて載置させ、記録紙の給紙時の分離性能を向上させることのできる給紙装置を提供することを目的としている。
【0014】請求項3記載の発明は、記録紙載置部の底面を、前壁面側から後面側に向かって下降する所定角度の傾斜面に形成し、後壁面と前壁面を、鉛直方向と底面の傾斜面に対して直角方向との間の所定の傾斜角度だけ後壁面側に傾斜する傾斜面に形成することにより、前壁面側の先頭の記録紙の上端を他の記録紙の上端よりもさらに上方向にずらせて載置させるとともに、先頭の記録紙以外の記録紙が先頭の記録紙にかかる重量を低減させ、記録紙の給紙時の分離性能をさらに向上させることのできる給紙装置を提供することを目的としている。
【0015】請求項4記載の発明は、先頭の記録紙を当該記録紙に平行に上方向に給紙することにより、先頭以降の記録紙に作用する重力を先頭の記録紙との分離力として利用して、より一層記録紙の給紙時の分離性能を向上させ、重送の発生をより一層防止することのできる給紙装置を提供することを目的としている。
【0016】請求項5記載の発明は、先頭の記録紙の上端と当該先頭の記録紙に隣接する記録紙の上端とのずれの部分に空気を噴出することにより、上端のずれを利用して先頭の記録紙と先頭の記録紙に隣接する次の記録紙との間に空気を吹き込んで、先頭の記録紙と次の記録紙との間に効率的に空気の層を形成して、より一層効果的に記録紙を分離させることのできる給紙装置を提供することを目的としている。
【0017】請求項6記載の発明は、底面に後壁面と前壁面方向に延在して形成された通風スリットを通して底面上に略鉛直方向に載置されている複数枚の記録紙に空気を噴出することにより、記録紙積載部の機密性や耐圧力性を必要とすることなく、それ程強くない空気流を利用して記録紙間に効率的に空気の層を形成し、載置されている複数枚の記録紙を予め捌いて、より一層効果的に記録紙を1枚ずつ分離させることのできる給紙装置を提供することを目的としている。
【0018】請求項7記載の発明は、空気噴出手段を、略鉛直方向に複数枚の記録紙が載置された底面の通風スリットに沿って移動しつつ、記録紙に空気を噴出することにより、空気流を記録紙群の一点に集中して噴射するとともに、他の記録紙部分に空気の圧力がかからないようにして、効率的に記録紙を捌いて、より安価で、小型の低い性能の空気噴出手段であっても、適切に記録紙間に空気を噴入し、より一層効果的に記録紙を1枚ずつ分離させることのできる給紙装置を提供することを目的としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の給紙装置は、記録紙載置部の底面上に複数枚のカット状の記録紙が略鉛直方向にセットされ、当該略鉛直方向にセットされた複数枚の前記記録紙の後面側を後壁面で保持し、当該記録紙の前面側を前壁面で保持し、前記前壁面側の先頭の前記記録紙から1枚ずつ分離して給紙するとともに、前記後壁面と前記前壁面のうち少なくとも一方が相互に近接する方向に移動して前記記録紙を保持する給紙装置であって、前記記録紙載置部の前記底面が、前記前壁面側から前記後壁面側に向かって下降する所定角度の傾斜面に形成され、前記前壁面側の先頭の前記記録紙の上端を他の前記記録紙の上端よりも上方向にずらせて載置することにより、上記目的を達成している。
【0020】上記構成によれば、複数枚の記録紙を記録紙載置部の底面上に略鉛直方向にセットするとともに、記録紙の後面側を後壁面で、記録紙の前面側を前壁面で保持し、記録紙載置部の底面を、前壁面側から後壁面側に向かって下降する所定角度の傾斜面に形成するので、前壁面側の先頭の記録紙の上端を他の記録紙の上端よりも上方向にずらせて載置させることができ、記録紙の給紙時の分離性能を向上させることができる。
【0021】請求項2の発明の給紙装置は、記録紙載置部の底面上に複数枚のカット状の記録紙が略鉛直方向にセットされ、当該略鉛直方向にセットされた複数枚の前記記録紙の後面側を後壁面で保持し、当該記録紙の前面側を前壁面で保持し、前記前壁面側の先頭の前記記録紙から1枚ずつ分離して給紙するとともに、前記後壁面と前記前壁面のうち少なくとも一方が相互に近接する方向に移動して前記記録紙を保持する給紙装置であって、前記後壁面と前記前壁面が、前記前壁面側に所定角度傾斜する傾斜面に形成され、前記前壁面側の先頭の前記記録紙の上端を他の前記記録紙の上端よりも上方向にずらせて載置することにより、上記目的を達成している。
【0022】上記構成によれば、複数枚の記録紙を記録紙載置部の底面上に略鉛直方向にセットするとともに、記録紙の後面側を後壁面で、記録紙の前面側を前壁面で保持し、記録紙載置部の後壁面と前壁面を、前壁面側に所定角度の傾斜する傾斜面に形成するので、前壁面側の先頭の記録紙の上端を他の記録紙の上端よりも上方向にずらせて載置させることができ、記録紙の給紙時の分離性能を向上させることができる。
【0023】請求項3記載の発明の給紙装置は、記録紙載置部の底面上に複数枚のカット状の記録紙が略鉛直方向にセットされ、当該略鉛直方向にセットされた複数枚の前記記録紙の後面側を後壁面で保持し、当該記録紙の前面側を前壁面で保持し、前記前壁面側の先頭の前記記録紙から1枚ずつ分離して給紙するとともに、前記後壁面と前記前壁面のうち少なくとも一方が相互に近接する方向に移動して前記記録紙を保持する給紙装置であって、前記記録紙載置部の前記底面が、前記前壁面側から前記後壁面側に向かって下降する所定角度の傾斜面に形成され、前記後壁面と前記前壁面が、鉛直方向と前記底面の傾斜面に対して直角方向との間の所定の傾斜角度だけ前記後壁面側に傾斜する傾斜面に形成され、前記前壁面側の先頭の前記記録紙の上端を他の前記記録紙の上端から上方向にずらせて載置することにより、上記目的を達成している。
【0024】上記構成によれば、記録紙載置部の底面を、前壁面側から後壁面側に向かって下降する所定角度の傾斜面に形成し、後壁面と前壁面を、鉛直方向と底面の傾斜面に対して直角方向との間の所定の傾斜角度だけ後壁面側に傾斜する傾斜面に形成しているので、前壁面側の先頭の記録紙の上端を他の記録紙の上端よりもさらに上方向にずらせて載置させることができるとともに、先頭の記録紙以外の記録紙が先頭の記録紙にかかる重量を低減させることができ、記録紙の給紙時の分離性能をさらに向上させることができる。
【0025】上記各場合において、例えば、請求項4に記載するように、前記先頭の記録紙は、当該記録紙に平行に上方向に給紙されるものであってもよい。
【0026】上記構成によれば、先頭の記録紙を当該記録紙に平行に上方向に給紙するので、先頭以降の記録紙に作用する重力を先頭の記録紙との分離力として利用することができ、より一層記録紙の給紙時の分離性能を向上させて、重送の発生をより一層防止することができる。
【0027】また、例えば、請求項5に記載するように、前記給紙装置は、前記先頭の記録紙の上端と当該先頭の記録紙に隣接する前記記録紙の上端とのずれの部分に空気を噴出する空気噴出手段を、さらに備えていてもよい。
【0028】上記構成によれば、先頭の記録紙の上端と当該先頭の記録紙に隣接する記録紙の上端とのずれの部分に空気を噴出するので、記録紙上端のずれを利用して先頭の記録紙と先頭の記録紙に隣接する次の記録紙との間に空気を吹き込むことができ、先頭の記録紙と次の記録紙との間に効率的に空気の層を形成して、より一層効果的に記録紙を分離させることができる。
【0029】さらに、例えば、請求項6に記載するように、前記給紙装置は、前記記録紙載置部の前記底面に、前記後壁面と前記前壁面方向に延在して形成された通風スリットと、前記通風スリットを通して前記底面上に略鉛直方向に載置されている前記記録紙に空気を噴出する空気噴出手段と、をさらに備えていてもよい。
【0030】上記構成によれば、記録紙載置部の底面に後壁面と前壁面方向に延在して形成された通風スリットを通して底面上に略鉛直方向に載置されている複数枚の記録紙に空気を噴出するので、記録紙積載部の機密性や耐圧力性を必要とすることなく、また、それ程強くない空気流を利用して、記録紙間に効率的に空気の層を形成することができ、載置されている複数枚の記録紙を予め捌いて、より一層効果的に記録紙を1枚ずつ分離させることができる。
【0031】また、例えば、請求項7に記載するように、前記空気噴出手段は、前記通風スリットに沿って移動しつつ、前記記録紙に空気を噴出することにより、上記目的を達成している。
【0032】上記構成によれば、空気噴出手段を、略鉛直方向に複数枚の記録紙が載置された底面の通風スリットに沿って移動しつつ、記録紙に空気を噴出するので、空気流を記録紙群の一点に集中して噴射することができるとともに、他の記録紙部分に空気の圧力がかからないようにすることができ、効率的に記録紙を捌いて、より安価で、小型の低い性能の空気噴出手段であっても、適切に記録紙間に空気を噴入することができる。したがって、より一層効果的に記録紙を1枚ずつ分離させることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0034】図1は、本発明の給紙装置の第1の実施の形態を適用した給紙装置1を示す図であり、本実施の形態は、記録紙を縦方向にセットする記録紙載置部の底面を傾斜させて、記録紙を上方に送り出すもので、請求項1及び請求項4に対応するものである。
【0035】図1において、給紙装置1は、記録紙積載板2、給紙部後壁4、給紙部前壁5、記録紙スライドベルト6、プーリー7、8、ピックアップローラ9、給紙ローラ10及びリバースローラ11等を備えており、記録紙積載板(記録紙載置部の底面)2上に複数枚の記録紙3が略鉛直方向に立てた状態でセットされる。
【0036】記録紙積載板2は、給紙部前壁5から給紙部後壁4に向かって下降する状態で所定角度傾斜して配設されており、記録紙積載板2上に複数枚の記録紙3が略鉛直方向に立った状態で載置される。
【0037】給紙装置1は、記録紙積載板2上に立った状態でセットされた複数枚の記録紙3の最後端の記録紙3の後面(図1中左側の面)を給紙部後壁(後壁面)4が保持し、複数枚の記録紙3の先頭端の記録紙3の前面(図1中右側の面)を給紙部前壁(前壁面)5が保持している。給紙部後壁4及び給紙部前壁5は、略鉛直方向に配設されている。
【0038】給紙部後壁4は、図示しないモータとギヤ機構等の駆動機構により、図1中両矢印で示すように、給紙部前壁5方向に移動され、常に、記録紙3の後面を保持する。給紙部後壁4は、記録紙3の縦方向の長さ以上の縦方向の長さを有しており、記録紙3の後面を適切に保持する。
【0039】給紙部前壁5は、記録紙3の縦方向の長さよりも所定長さだけ短く形成されており、記録紙3の先端部分が給紙部前壁5の上端からさらに上方向に突出した状態となっている。この給紙部前壁5の上端からさらに上方向に突出した記録紙3の先端部分にピックアップローラ9が、図1に両矢印で示すように、離接可能に当接し、ピックアップローラ9は、記録紙積載板2上に載置された複数枚の記録紙3のうち先頭の記録紙3に当接して回転することにより、当該記録紙3を記録紙3に平行に上方向に送り出す。
【0040】ピックアップローラ9の上方には、給紙ローラ10が配設されており、給紙ローラは、図示しないモータにより、図1中矢印方向に回転駆動される。給紙ローラ10には、リバースローラ11が当接しており、リバースローラ11には、図示しないモータの回転力がトルクリミッタ(図示略)を介して伝達されている。図示しないモータによるリバースローラ11の回転方向は、給紙ローラ10の回転方向と逆方向であるが、トルクリミッタは、リバースローラ11にかかる負荷が所定負荷以下であると、モータの回転力をリバースローラ11に伝達するが、負荷が所定負荷を超えると、リバースローラ11をフリーの状態とするため、リバースローラ11は、該リバースローラ11にかかる負荷が所定負荷以下のときには、給紙ローラ10と反対方向に回転するが、負荷が所定負荷を超えると、給紙ローラ10と同じ方向に連れ回りする。給紙ローラ10とリバースローラ11は、ピックアップローラ9により送り出されてきた記録紙3をリバースローラ11が搬送方向と反対方向に回転することにより、記録紙3を1枚ずつ分離し、記録紙3が1枚のみに分離されると、リバースローラ11にかかる負荷が所定負荷を超え、リバースローラ11が給紙ローラ10と連れ回って、記録紙3を搬送する。
【0041】給紙ローラ10とリバースローラ11の上方には、搬送路12が形成されており、給紙ローラ10とリバースローラ11に送り出された記録紙3を案内して、図示しない記録部等に搬送する。
【0042】上記記録紙スライドベルト6は、記録紙積載板2の幅方向両側に配設されており、プーリー7とプーリー8に係合されている。記録紙スライドベルト6は、所定幅を有したゴム等で形成され、記録紙スライドベルト6上には、記録紙積載板2上に載置された記録紙3の幅方向両端部が載置される。記録紙スライドベルト6は、プーリー7、8が図示しないモータにより記録紙積載板2上の部分が給紙部後壁4側から給紙部前壁5方向に回転移動し、記録紙3を給紙部前壁5方向にスムーズに移動させる。なお、記録紙スライドベルト6は、本実施の形態では、ゴムにより形成されているが、ゴムに限るものではなく、適切に記録紙3を移動させることのできるものであれば、どのようなものであってもよい。
【0043】また、本実施の形態においては、記録紙スライドベルト6と給紙部後壁4を移動させることにより、記録紙3を常に給紙部後壁4と給紙部前壁5により挟み込んで記録紙3を座屈させることなく保持しているが、給紙部後壁4のみを移動させて、記録紙スライドベルト6を省いてもよい。
【0044】次に、本実施の形態の動作について、以下説明する。給紙装置1は、複数枚の記録紙3が記録紙積載板2上に立てた状態で載置され、その記録紙3の後面を給紙部後壁4が、記録紙3の前面を給紙部前壁5が保持する。このとき、給紙部後壁4が給紙部前壁5方向に移動可能に設けられているので、記録紙3は、記録紙積載板2上で、給紙部後壁4と給紙部前壁5により挟まれた状態で座屈することなく、適切に保持される。
【0045】そして、記録紙積載板2が給紙部前壁5から給紙部後壁4方向に向かって傾斜した傾斜面に形成されているため、記録紙積載板2上の記録紙3は、その上端が給紙部前壁5から給紙部後壁4方向に向かって降下してずれた状態となる。
【0046】したがって、各記録紙3間にずれが発生して、記録紙3を予め捌いた状態とすることができ、記録紙3の分離性能を向上させることができる。
【0047】この状態で、最も給紙部前壁5側の記録紙3である先頭の記録紙3の上部前面にピックアップローラ9が当接して回転することにより、先頭の記録紙3がその記録紙3に平行な状態で、記録紙3の上方に位置する給紙ローラ10とリバースローラに送り出される。このとき、記録紙積載板2が給紙部前壁5から給紙部後壁4方向に向かって傾斜しているため、先頭の記録紙3は、隣接する次の記録紙3よりもその先端(上端)が予め上方向にずれた捌かれた状態となっており、隣接する記録紙3と適切に分離されて、給紙ローラ10とリバースローラ11に送り出される。また、先頭の記録紙3は、当該記録紙3の載置方向、すなわち、記録紙3に平行な略鉛直方向にピックアップローラ9により引き上げられて、送り出されるため、送り出される先頭の記録紙3にこの記録紙3に隣接する記録紙3やその他の記録紙3の重量が先頭の記録紙3にかかることがなく、さらに、記録紙3が立てた状態で載置されて、上方に引き上げられるので、送り出される記録紙3に隣接する記録紙3の自重がかかり、送り出される記録紙3につれて上方に送り出されるのを抑制することができる。
【0048】したがって、ピックアップローラ9により先頭の記録紙3のみを適切に分離して、上方の給紙ローラ10とリバースローラ11に送り出すことができる。
【0049】給紙ローラ10とリバースローラ11は、ピックアップローラ9により送り出されてきた記録紙3を1枚ずつ分離して搬送する。すなわち、リバースローラ11は、トルクリミッタを介して伝達されるモータにより給紙ローラ10と反対方向に回転されるが、リバースローラ11にかかる負荷が所定負荷を超えると、トルクリミッタがリバースローラ11をフリーの状態とするため、リバースローラ11は、給紙ローラ10と同じ方向に連れ回りする。したがって、複数枚の記録紙3がピックアップローラ9から送られてくると、給紙ローラ10と反対側に回転するリバースローラ11により先頭の記録紙3以外の記録紙3を分離し、リバースローラ11にかかる負荷が所定負荷を超えて大きくなり、リバースローラ11が給紙ローラ10と同じ方向に回転して、1枚の記録紙3のみを搬送路12を介して搬送する。
【0050】このように、本実施の形態によれば、複数枚の記録紙3を記録紙積載板2上に略鉛直方向にセットするとともに、記録紙3の後面側を給紙部後壁4で、記録紙3の前面側を給紙部前壁5で保持し、記録紙積載板2を、給紙部前壁5から給紙部後壁4に向かって下降する所定角度の傾斜面に形成しているので、給紙部前壁5側の先頭の記録紙3の上端を他の記録紙3の上端よりも上方向にずらせて載置させることができ、記録紙3の給紙時の分離性能を向上させることができる。
【0051】また、このとき、略鉛直に立てた記録紙3を記録紙に略平行に上方に送り出すので、先頭以降の記録紙3に作用する重力を先頭の記録紙3との分離力として利用することができ、より一層記録紙3の給紙時の分離性能を向上させて、重送の発生をより一層防止することができる。
【0052】図2は、本発明の給紙装置の第2の実施の形態を適用した給紙装置20を示す図であり、本実施の形態は、記録紙を略水平の記録紙積載板上に立てた状態でセットするとともに、記録紙を保持する給紙部後壁と給紙部前壁を給紙部前壁側に傾斜させて、記録紙を上方に送り出すもので、請求項2及び請求項4に対応するものである。
【0053】なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態と同様の給紙装置に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0054】図2において、給紙装置20は、略水平に配設された記録紙積載板21上に複数枚の記録紙3が略鉛直に立てた状態で載置され、この記録紙3の幅方向の両端部の下端部が記録紙スライドベルト6上に載った状態となっている。
【0055】記録紙積載板21上に載置された複数枚の記録紙3の後面側を給紙部後壁22が保持し、記録紙3の前面側を給紙部前壁23が保持する。給紙部後壁22と給紙部前壁23は、記録紙3の前面側に所定角度傾斜した状態で配設されている。したがって、記録紙3は、鉛直状態から給紙部後壁22及び給紙部前壁23が傾斜している分だけ給紙部前壁23側に傾斜した状態で、記録紙積載板21上に立った状態で載置され、記録紙3は、給紙部前壁23側に傾斜した分だけ、その上端が給紙部前壁23から給紙部後壁22方向に向かって順次ずれた状態となっている。そして、給紙部後壁22は、上記実施の形態の給紙部後壁4と同様に、図示しないモータとギヤ機構等の駆動機構により、図2中両矢印で示すように、給紙部前壁23方向に移動され、常に、記録紙3の後面を保持する。
【0056】給紙装置20は、上記第1の実施の形態と同様に、先頭の記録紙3の上端部に当接して、先頭の記録紙3を上部に配設された給紙ローラ10とリバースローラ11に送り出し、給紙ローラ10とリバースローラ11が1枚ずつ記録紙3を分離して、搬送路12に送り出す。
【0057】したがって、本実施の形態においては、給紙装置20は、複数枚の記録紙3が記録紙積載板21上に立てた状態で載置され、その記録紙3の後面を給紙部後壁22が、記録紙3の前面を給紙部前壁23が保持する。そして、給紙部後壁22が給紙部前壁23方向に移動可能に設けられているので、記録紙3は、記録紙積載板21上で、給紙部後壁22と給紙部前壁23により挟まれた状態で座屈することなく、適切に保持される。
【0058】そして、給紙部後壁22と給紙部前壁23が、記録紙3の前面側に所定角度傾斜した状態で配設されているので、記録紙3は、鉛直状態から給紙部後壁22及び給紙部前壁23が傾斜している分だけ給紙部前壁23側に傾斜した状態で、記録紙積載板21上に立った状態で載置され、記録紙3は、給紙部前壁23側に傾斜した分だけ、その上端が給紙部前壁23から給紙部後壁22方向に向かって順次ずれた状態となっている。
【0059】したがって、各記録紙3間にずれが発生して、記録紙3を予め捌いた状態とすることができ、記録紙3の分離性能を向上させることができる。
【0060】図3は、本発明の給紙装置の第3の実施の形態を適用した給紙装置30を示す図であり、本実施の形態は、記録紙を立てた状態でセットする記録紙積載板を傾斜させるとともに、記録紙を保持する給紙部後壁と給紙部前壁を鉛直方向から給紙部後壁側に傾斜させて、記録紙を上方に送り出すもので、請求項3及び請求項4に対応するものである。
【0061】なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態と同様の給紙装置に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0062】図3において、給紙装置30は、傾斜した記録紙積載板2上に複数枚の記録紙3が略鉛直に立てた状態で載置され、記録紙3の幅方向の両端部の下端部が記録紙スライドベルト6上に載った状態となっている。
【0063】給紙装置30は、記録紙積載板2上に載置された複数枚の記録紙3の後面側を給紙部後壁31が保持し、記録紙3の前面側を給紙部前壁32が保持する。給紙部後壁31と給紙部前壁32は、記録紙3の後面側に、鉛直方向(図3中Taで表示する方向)と記録紙積載板2に直角の方向(図3中Tbで表示する方向)との間の角度αの範囲の所定角度だけ傾斜した状態で配設されている。
【0064】したがって、記録紙3は、鉛直状態から給紙部後壁31及び給紙部前壁32が鉛直方向から給紙部後壁31側に所定角度傾斜している分だけ給紙部後壁31側に傾斜した状態で、記録紙積載板2上に立てた状態で載置され、記録紙3は、その上端が給紙部前壁32から給紙部後壁31方向に向かって順次下方にずれた状態となって、先頭の記録紙3が最も上方にずれた状態となっている。そして、給紙部後壁31は、上記実施の形態の給紙部後壁4と同様に、図示しないモータとギヤ機構等の駆動機構により、図3中両矢印で示すように、給紙部前壁32方向に移動され、常に、記録紙3の後面を保持する。
【0065】給紙装置30は、上記第1の実施の形態と同様に、先頭の記録紙3の上端部に当接して、先頭の記録紙3を上部に配設された給紙ローラ10とリバースローラ11に送り出し、給紙ローラ10とリバースローラ11が1枚ずつ記録紙3を分離して、搬送路12に送り出す。
【0066】したがって、本実施の形態においては、給紙装置30は、複数枚の記録紙3が傾斜した記録紙積載板2上に立てた状態で載置され、その記録紙3の後面を給紙部後壁31が、記録紙3の前面を給紙部前壁32が保持する。そして、給紙部後壁31が給紙部前壁32方向に移動可能に設けられているので、記録紙3は、記録紙積載板2上で、給紙部後壁31と給紙部前壁32により挟まれた状態で座屈することなく、適切に保持される。
【0067】そして、記録紙積載板2が傾斜し、この傾斜した記録紙積載板2に対して、給紙部後壁31と給紙部前壁32が、鉛直方向Taと記録紙積載板2に直角な方向Tbとの間の角度αの範囲内の所定角度傾斜した状態で配設されているので、記録紙3は、鉛直状態から角度αの範囲内で給紙部後壁31及び給紙部前壁32が記録紙3の裏面側に傾斜している分だけ給紙部後壁31側に傾斜した状態で、記録紙積載板2上に立った状態で載置され、記録紙3は、先頭の記録紙3からその上端が給紙部前壁32から給紙部後壁31方向に向かって順次下方にずれた状態となって、先頭の記録紙3が最も上方にずれた状態となっている。
【0068】したがって、各記録紙3間にずれが発生して、記録紙3を予め捌いた状態とすることができるとともに、給紙部前壁32側の先頭の記録紙3に他の記録紙3の重量がかかることを防止することができ、記録紙3の分離性能をさらに向上させることができる。
【0069】また、先頭の記録紙3は、当該記録紙3の載置方向、すなわち、記録紙3に平行な略鉛直方向にピックアップローラ9により引き上げられる状態で、送り出されるため、送り出される先頭の記録紙3にこの記録紙3に隣接する記録紙3やその他の記録紙3の重量が先頭の記録紙3にかかることをより一層抑制することができ、さらに、記録紙3が立てた状態で載置されて、上方に引き上げられるので、送り出される記録紙3に隣接する記録紙3に自重がかかり、送り出される記録紙3につれて上方に送り出されるのを抑制することができる。
【0070】したがって、ピックアップローラ9により先頭の記録紙3のみを適切に分離して、上方の給紙ローラ10とリバースローラ11に送り出すことができる。
【0071】このように、本実施の形態の給紙装置30によれば、記録紙積載板2を、給紙部前壁32側から給紙部後壁31側に向かって下降する所定角度の傾斜面に形成し、給紙部後壁31と給紙部前壁32を、鉛直方向Taと記録紙積載板2の傾斜面に対して直角方向Tbとの間の所定の傾斜角度だけ記録紙3が給紙部後壁31側に傾斜させているので、先頭の記録紙3以外の記録紙3が先頭の記録紙3にかかる重量を低減させることができ、記録紙3の給紙時の分離性能をさらに向上させることができる。
【0072】図4は、本発明の給紙装置の第4の実施の形態を適用した給紙装置40を示す図であり、本実施の形態は、先頭の記録紙の上端と当該先頭の記録紙に隣接する記録紙の上端とのずれの部分に空気を噴出するもので、請求項5に対応するものである。
【0073】なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態と同様の給紙装置に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0074】図4において、給紙装置40は、図示しないが、第1の実施の形態と同様に、記録紙3が給紙部前壁5から給紙部後壁4方向に下降する状態で傾斜した記録紙積載板2上に略鉛直に立てられ、記録紙3の幅方向の両端部の下端部が記録紙スライドベルト6上に載った状態で載置されることにより、記録紙3は、その上端が給紙部前壁5から給紙部後壁4方向に下降した状態で載置されている。したがって、給紙部前壁5側の先頭の記録紙3は、隣接する記録紙3に対して、図4に示すように、その先端が上方にずれた状態となっている。
【0075】給紙装置40は、上記先頭の記録紙3と隣接する記録紙3の先端のずれ部分に空気を噴射する噴射ノズル41が配設されており、噴射ノズル41は、図示しない電磁弁等を介して図示しないコンプレッサ、圧縮空気の充填されたボンベ、あるいは、ファンに接続されて、電磁弁が開閉されることにより、圧縮空気42を先頭の記録紙3と隣接する記録紙3の先端のずれ部分に噴射する。噴射ノズル41は、記録紙3の幅方向一杯に設けられて、記録紙3の幅方向一杯に圧縮空気42を噴射してもよいし、記録紙3の幅方向中央部にのみ設けられて、記録紙3の幅方向中央部にのみ圧縮空気42を噴射するようにしてもよい。また、噴射ノズル41は、常時圧縮空気42を先頭の記録紙3と隣接する記録紙3の先端のずれ部分に噴射してもよいが、少なくとも、ピックアップローラ9により先頭の記録紙3が送り出される瞬間には圧縮空気42を噴射する。
【0076】なお、給紙装置40は、図示しないが、ピックアップローラ9の上方に給紙ローラ10とリバースローラ11が配設され、ピックアップローラ9により送り出された記録紙3を給紙ローラ10とリバースローラ11により1枚ずつ分離して、図示しない上方に配設された搬送路12を介して搬送させる。
【0077】本実施の形態によれば、少なくとも先頭の記録紙3の上端が隣接する記録紙3の先端から上方にずれており、このずれ部分に少なくとも先頭の記録紙3がピックアップローラ9によりピックアップされて送り出される瞬間に噴射ノズル41から圧縮空気を噴射する。
【0078】したがって、従来のように記録紙積載部の機密性や耐圧力性を必要とすることなく、また、それ程強くない空気流を利用して、先頭の記録紙3と隣接する記録紙3と間に空気を吹き込んで、空気層を形成することができ、先頭の記録紙3と隣接する記録紙3との分離性能をより一層向上させることができる。
【0079】図5及び図6は、本発明の給紙装置の第5の実施の形態を適用した給紙装置50を示す図であり、本実施の形態は、記録紙積載板に、後壁面と前壁面方向に延在して通風スリットを形成して、この通風スリットを通して記録紙積載板上に略鉛直方向に載置されている記録紙に空気を噴出するもので、請求項6に対応するものである。
【0080】図5において、給紙装置50は、記録紙積載板51上に記録紙3が略鉛直に立てた状態で載置され、記録紙3の後面を給紙部後壁52が、記録紙3の前面を給紙部前壁53が保持する。記録紙積載板51は、第1の実施の形態と同様に、給紙部前壁53から給紙部後壁52方向に下降するように傾斜した状態で配設されている。記録紙積載板51には、図6に示すように、給紙部前壁53から給紙部後壁52方向に延在する3本の通風スリット51a、51b、51cが形成されており、通風スリット51a、51b、51cは、記録紙3の幅方向に対して所定間隔で形成されている。
【0081】記録紙積載板51の下部には、図5に示すように、少なくとも記録紙積載板51に形成された通風スリット51a、51b、51cの下部を覆う幅と長さを有した通風ユニット54が配設されており、通風ユニット54は、内部に上記通風スリット51a、51b、51cに連通する空気通路54aを有した箱状に形成されている。この通風ユニット54の端部には、ファン55が取り付けられており、ファン55は、通風ユニット54内に空気を送り込む。ファン55により通風ユニット54に送り込まれた空気は、記録紙積載板51に形成された通風スリット51a、51b、51cを通して、記録紙積載板51上に略鉛直に載置された全ての記録紙3に記録紙3の下部から空気を吹き付ける。
【0082】ファン55の送風する空気量は、ファン55の能力やファン55の個数を調整することにより、調整され、この送風空気量を調整することにより、記録紙3に吹き付ける空気量を調整する。また、通風ユニット54に送り込む空気は、ファン55によるものに限るものではなく、例えば、圧縮空気を充填したボンベから送り込むようにしてもよい。さらに、ファン55を回転させて記録紙3に空気を吹き付けるタイミングは、常時、一定時間間隔毎、記録紙3を給紙装置50にセットした直後、あるいは、記録紙3を給紙装置50から送り出す直前等のいずれのタイミングであってもよいし、あるいは、これらを組み合わせたタイミングであってもよい。
【0083】本実施の形態によれば、給紙装置50は、略鉛直に立てた状態で記録紙3の載置された記録紙積載板51に給紙部後壁52と給紙部前壁53方向に延在して通風スリット51a、51b、51cが形成されており、この通風スリット51a、51b、51cに連通する空気通路54aを備えた通風ユニットが記録紙積載板51の下部に配設されている。そして、通風ユニット54の空気通路54aには、ファン55により空気が送り込まれる。
【0084】そして、ファン55により通風ユニット54の空気通路54aに送り込まれた空気は、記録紙積載板51に形成された通風スリット51a、51b、51cを通過して、記録紙積載板51上に略鉛直に立てた状態で載置された記録紙3に吹き付けられる。
【0085】したがって、各記録紙3の間に空気を吹き込んで、各記録紙3を予め捌くことができ、ピックアップローラ9による先頭の記録紙3を送り出す際に、隣接する記録紙3との分離性能をより一層向上させることができる。
【0086】なお、本実施の形態においては、第1の実施の形態のように、記録紙積載板51を傾斜させている場合について適用したが、記録紙3の上端にずれを発生させる方法は、これに限るものではなく、例えば、第2の実施の形態のように、記録紙積載板51を水平にして給紙部後壁52と給紙部前壁53を傾斜させてもよいし、第3の実施の形態のように、記録紙積載板51を傾斜させ、給紙部後壁52と給紙部前壁53を所定角度αの範囲で傾斜させてもよい。
【0087】図7及び図8は、本発明の給紙装置の第6の実施の形態を適用した給紙装置60を示す図であり、本実施の形態は、記録紙積載板に、後壁面と前壁面方向に延在して通風スリットを形成して、この通風スリットに沿って移動しながら通風スリットを通して記録紙積載板上に略鉛直方向に載置されている記録紙に空気を噴出するもので、請求項7に対応するものである。
【0088】図7において、給紙装置60は、記録紙積載板61上に記録紙3が略鉛直に立てた状態で載置され、記録紙3の後面を給紙部後壁62が、記録紙3の前面を給紙部前壁63が保持する。記録紙積載板61は、第1の実施の形態と同様に、給紙部前壁63から給紙部後壁62方向に下降するように傾斜した状態で配設されている。記録紙積載板61には、図8に示すように、給紙部前壁63から給紙部後壁62方向に延在する3本の通風スリット61a、61b、61cが形成されており、通風スリット61a、61b、61cは、記録紙3の幅方向に対して所定間隔で形成されている。
【0089】記録紙積載板61の下部には、記録紙積載板61の幅方向に延在する通風ユニット64が配設されており、図8に示すように、通風ユニット64は、内部に上記通風スリット61a、61b、61cに連通する空気通路64aを有した細長い箱状に形成されている。この通風ユニット64の端部には、ファン65が取り付けられており、ファン65は、通風ユニット64の空気通路64a内に空気を送り込む。また、通風ユニット64の上面には、通風スリット61a、61b、61cに連通する噴射口64b、64c、64dが形成されており、ファン65により通風ユニット64に送り込まれた空気は、その噴射口64b、64c、64d及び記録紙積載板61に形成された通風スリット61a、61b、61cを通して、記録紙積載板61上に略鉛直に載置された全ての記録紙3に記録紙3の下部から空気を吹き付ける。
【0090】上記通風ユニット64は、図示しない移動機構、例えば、モータ、ベルト及びプーリー等により、図8に両矢印で示す給紙部前壁63と給紙部後壁62の方向に移動され、移動されつつ、ファン65により通風ユニット64の空気通路64a内に送り込まれた空気を噴射口64b、64c、64d及び通風スリット61a、61b、61cを通して、記録紙積載板61上の記録紙3に吹き付ける。
【0091】ファン65の送風する空気量は、ファン65の能力やファン65の個数を調整することにより、調整され、この送風空気量を調整することにより、記録紙3に吹き付ける空気量を調整する。また、通風ユニット64に送り込む空気は、ファン65によるものに限るものではなく、例えば、圧縮空気を充填したボンベから送り込むようにしてもよい。さらに、ファン65を回転させて記録紙3に空気を吹き付けるタイミングは、常時、一定時間間隔毎、記録紙3を給紙装置60にセットした直後、あるいは、記録紙3を給紙装置60から送り出す直前等のいずれのタイミングであってもよいし、あるいは、これらを組み合わせたタイミングであってもよい。
【0092】本実施の形態によれば、給紙装置60は、略鉛直に立てた状態で記録紙3の載置された記録紙積載板61に給紙部後壁62と給紙部前壁63方向に延在して通風スリット61a、61b、61cが形成されており、この通風スリット61a、61b、61cに連通する空気通路64aと噴射口64b、64c、64dを備えた通風ユニット64が記録紙積載板61の下部に給紙部後壁62と給紙部前壁63方向に移動可能に配設されている。そして、通風ユニット64の空気通路64aには、ファン65により空気が送り込まれる。
【0093】そして、ファン65により通風ユニット64の空気通路64aに送り込まれた空気は、通風ユニット64が移動しながら噴射口64b、64c、64d及び記録紙積載板61に形成された通風スリット61a、61b、61cを通過して、記録紙積載板61上に略鉛直に立てた状態で載置された記録紙3に吹き付けられる。
【0094】したがって、大きなファン等を用いたり、給紙装置60を密閉構造にすることなく、各記録紙3の間に空気を吹き込んで、各記録紙3を予め捌くことができ、ピックアップローラ9による先頭の記録紙3を送り出す際に、隣接する記録紙3との分離性能をより一層向上させることができる。
【0095】なお、本実施の形態においては、第1の実施の形態のように、記録紙積載板61を傾斜させている場合について適用したが、記録紙3の上端にずれを発生させる方法は、これに限るものではなく、例えば、第2の実施の形態のように、記録紙積載板61を水平にして給紙部後壁62と給紙部前壁63を傾斜させてもよいし、第3の実施の形態のように、記録紙積載板61を傾斜させ、給紙部後壁62と給紙部前壁63を所定角度の範囲で傾斜させてもよい。
【0096】以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0097】
【発明の効果】請求項1記載の発明の給紙装置によれば、複数枚の記録紙を記録紙載置部の底面上に略鉛直方向にセットするとともに、記録紙の後面側を後壁面で、記録紙の前面側を前壁面で保持し、記録紙載置部の底面を、前壁面側から後壁面側に向かって下降する所定角度の傾斜面に形成するので、前壁面側の先頭の記録紙の上端を他の記録紙の上端よりも上方向にずらせて載置させることができ、記録紙の給紙時の分離性能を向上させることができる。
【0098】請求項2の発明の給紙装置によれば、複数枚の記録紙を記録紙載置部の底面上に略鉛直方向にセットするとともに、記録紙の後面側を後壁面で、記録紙の前面側を前壁面で保持し、記録紙載置部の後壁面と前壁面を、前壁面側に所定角度の傾斜する傾斜面に形成するので、前壁面側の先頭の記録紙の上端を他の記録紙の上端よりも上方向にずらせて載置させることができ、記録紙の給紙時の分離性能を向上させることができる。
【0099】請求項3記載の発明の給紙装置によれば、記録紙載置部の底面を、前壁面側から後壁面側に向かって下降する所定角度の傾斜面に形成し、後壁面と前壁面を、鉛直方向と底面の傾斜面に対して直角方向との間の所定の傾斜角度だけ後壁面側に傾斜する傾斜面に形成しているので、前壁面側の先頭の記録紙の上端を他の記録紙の上端よりもさらに上方向にずらせて載置させることができるとともに、先頭の記録紙以外の記録紙が先頭の記録紙にかかる重量を低減させることができ、記録紙の給紙時の分離性能をさらに向上させることができる。
【0100】請求項4記載の発明の給紙装置によれば、先頭の記録紙を当該記録紙に平行に上方向に給紙するので、先頭以降の記録紙に作用する重力を先頭の記録紙との分離力として利用することができ、より一層記録紙の給紙時の分離性能を向上させて、重送の発生をより一層防止することができる。
【0101】請求項5記載の発明の給紙装置によれば、先頭の記録紙の上端と当該先頭の記録紙に隣接する記録紙の上端とのずれの部分に空気を噴出するので、記録紙上端のずれを利用して先頭の記録紙と先頭の記録紙に隣接する次の記録紙との間に空気を吹き込むことができ、先頭の記録紙と次の記録紙との間に効率的に空気の層を形成して、より一層効果的に記録紙を分離させることができる。
【0102】請求項6記載の発明の給紙装置によれば、記録紙載置部の底面に後壁面と前壁面方向に延在して形成された通風スリットを通して底面上に略鉛直方向に載置されている複数枚の記録紙に空気を噴出するので、記録紙積載部の機密性や耐圧力性を必要とすることなく、また、それ程強くない空気流を利用して、記録紙間に効率的に空気の層を形成することができ、載置されている複数枚の記録紙を予め捌いて、より一層効果的に記録紙を1枚ずつ分離させることができる。
【0103】請求項7記載の発明の給紙装置によれば、空気噴出手段を、略鉛直方向に複数枚の記録紙が載置された底面の通風スリットに沿って移動しつつ、記録紙に空気を噴出するので、空気流を記録紙群の一点に集中して噴射することができるとともに、他の記録紙部分に空気の圧力がかからないようにすることができ、効率的に記録紙を捌いて、より安価で、小型の低い性能の空気噴出手段であっても、適切に記録紙間に空気を噴入することができる。したがって、より一層効果的に記録紙を1枚ずつ分離させることができる。




 

 


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