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フィルタープレスにおける濾過板間脱水ケーキ除去補助装置及び濾過板間脱水ケーキ除去時の濾過板上下動方法 - 前田建設工業株式会社
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発明の名称 フィルタープレスにおける濾過板間脱水ケーキ除去補助装置及び濾過板間脱水ケーキ除去時の濾過板上下動方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−28813
公開日 平成10年(1998)2月3日
出願番号 特願平8−187507
出願日 平成8年(1996)7月17日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
発明者 小川 朗二 / 勝又 正治 / 河瀬 道雄
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 固定支持盤(3)と固定挟持盤(2)との間で可動挟持盤(5)を固定挟持盤(2)に対し接近離間するように前後方向へ往復移動可能に支持し、この固定挟持盤(2)と可動挟持盤(5)との間に複数の濾過板(6)を前後方向へ移動可能に並設するとともに、各濾過板(6)間に二重の濾布(13)を設け、この両挟持盤(2,5)間でこの各濾過板(6)を両濾布(13)とともに互いに圧接したとき、この両濾布(13)により囲まれる濾室(14)を形成し、この各濾室(14)に通じるスラリー圧入口(16)から各濾室(14)にスラリーを注入したとき、各濾室(14)中の水分を濾布(13)を通して濾水出口(17)から排出するとともに、各濾室(14)に残った脱水ケーキ(K)を各濾過板(6)の離間に伴い排出するようにしたフィルタープレスにおいて、前記固定挟持盤(2)に対し可動挟持盤(5)を開くとともにそれらの間の各濾過板(6)も互いに開いた状態でこの各濾過板(6)の外側を前後方向へ往復移動し得る往復台(22)及びその往復駆動手段(25)と、この往復台(22)に取り付けた可動部材(26,34)と、この往復台(22)に対し上下動可能な各濾過板(6)に設けた係合部(32)とを備え、この可動部材(26,34)が、前記両挟持盤(2,5)のうち一方の挟持盤(5)側の初期位置(F)から他方の挟持盤(2)側の終期位置(E)へ往復台(22)が向かう除去処理時に、可動部材(26,34)の押接部(28,35)が処理濾過板(6)に接近してその係合部(32)に係合し得る初期状態(A)と、この除去処理時に前記初期状態(A)から可動部材(26,34)の押接部(28,35)が処理濾過板(6)の係合部(32)に係合してこの処理濾過板(6)を上動させるまでの揚動過程状態(B)と、この除去処理時に前記揚動過程状態(B)から可動部材(26,34)の押接部(28,35)が処理濾過板(6)の係合部(32)に係合したままこの処理濾過板(6)を下動させるとともに、可動部材(26,34)の押接部(28,35)がこの処理濾過板(6)の係合部(32)から離れて前記初期状態(A)に戻るまでの復帰過程状態(C)とを取り得るように、可動部材駆動機構(33)を設けたことを特徴とするフィルタープレスにおける濾過板間脱水ケーキ除去補助装置。
【請求項2】 請求項1に記載した可動部材(26)が、両挟持盤(2,5)のうち他方の挟持盤(2)側の終期位置(E)から一方の挟持盤(5)側の初期位置(F)へ往復台(22)が向かう除去処理終了時に、可動部材(26)の押接部(28)が各濾過板(6)の係合部(32)に対する係合を回避し得る終期状態(D)と、一方の挟持盤(5)側の初期位置(F)で可動部材(26)の押接部(28)がこの終期状態(D)から前記初期状態(A)に戻るまでの復帰過程状態(CF)とを取り得るように、可動部材駆動機構(33)を設けたことを特徴とするフィルタープレスにおける濾過板間脱水ケーキ除去補助装置。
【請求項3】 請求項1または請求項2に記載した可動部材は、往復台(22)に対し支軸(27)を中心(27a)にして回動可能に支持された可動腕(26)であって、この支軸(27)の回動中心(27a)に対し所定距離(L)をなす押接部(28)を有し、弾性体(29)により付勢されて初期状態(A)で停止し、この可動腕(26)の押接部(28)に処理濾過板(6)の係合部(32)を載せて係合し得ることを特徴とするフィルタープレスにおける濾過板間脱水ケーキ除去補助装置。
【請求項4】 請求項3に記載の可動腕(26)において支軸(27)の回動中心(27a)に対する押接部(28)の所定距離(L)は、往復台(22)で可動腕(26)を回動可能に支持する支軸(27)の回動中心(27a)の前後方向移動軌跡(27b)と、最下動位置にある各濾過板(6)の係合部(32)の前後方向移動軌跡(32a)との間の所定間隔(M)よりも、小さくなっていることを特徴とするフィルタープレスにおける濾過板間脱水ケーキ除去補助装置。
【請求項5】 請求項1に記載した可動部材は、往復台(22)に対し支軸(27)を中心(27a)にして回転可能に支持された可動車(34)であって、この支軸(27)の回動中心(27a)に対し所定半径(L)をなす円周状押接部(35)を有し、この可動車(34)の円周状押接部(35)に処理濾過板(6)の係合部(32)を載せて係合し得ることを特徴とするフィルタープレスにおける濾過板間脱水ケーキ除去補助装置。
【請求項6】 固定支持盤(3)と固定挟持盤(2)との間で可動挟持盤(5)を固定挟持盤(2)に対し接近離間するように前後方向へ往復移動可能に支持し、この固定挟持盤(2)と可動挟持盤(5)との間に複数の濾過板(6)を前後方向へ移動可能に並設するとともに、各濾過板(6)間に二重の濾布(13)を設け、この両挟持盤(2,5)間でこの各濾過板(6)を両濾布(13)とともに互いに圧接したとき、この両濾布(13)により囲まれる濾室(14)を形成し、この各濾室(14)に通じるスラリー圧入口(16)から各濾室(14)にスラリーを注入したとき、各濾室(14)中の水分を濾布(13)を通して濾水出口(17)から排出するとともに、各濾室(14)に残った脱水ケーキ(K)を各濾過板(6)の離間に伴い排出するようにしたフィルタープレスにおいて、前記固定挟持盤(2)に対し可動挟持盤(5)を開くとともにそれらの間の各濾過板(6)も互いに開いた状態で、可動部材(26,34)により処理濾過板(6)を上下動させる場合にあって、前記可動部材(26,34)に処理濾過板(6)を載せて係合した状態のままで、処理濾過板(6)が最下動位置と最上動位置との間を往復動することを特徴とするフィルタープレスにおける濾過板間脱水ケーキ除去時の濾過板上下動方法。
【請求項7】 処理濾過板(6)を最下動位置から最上動位置まで上動させる範囲の初期(26S1 ,34S1 )で上動速度を大きくするとともに、処理濾過板(6)を最上動位置から最下動位置まで下動させる範囲の終期(26S3 ,34S3 )で下動速度を大きくし、前記初期(26S1 ,34S1 )と終期(26S3 ,34S3 )との間の範囲(26S2 ,34S2 )で上下動速度を緩和することを特徴とする請求項6に記載のフィルタープレスにおける濾過板間脱水ケーキ除去時の濾過板上下動方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、泥水シールド工事等で出るスラリーを脱水ケーキと清浄な濾水とに分離するフィルタープレスにおいて、各濾過板を互いに開いた状態で脱水ケーキが自然落下した後、各濾過板に付着する残存脱水ケーキを除去するための補助装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開昭49ー28966号公報に示す従来のケーキ除去装置においては、同公報の第1図及び第2図に示すように、各ろ板5の両側で、機枠1の補強板9に三本の揺動腕10が回動可能に支持され、この各揺動腕10の上端部間にラック板8が回動可能に連結されているとともに、この各揺動腕10の下端部間に動力源12の連結桿11が回動可能に連結されている。そして、この連結桿11により各揺動腕10を回動させてラック板8を上動させ、各ろ板5を順次開くと、各ろ板5がラック板8の各歯上に載って上下動する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記ケーキ除去装置は、下記(イ)〜(ロ)の欠点を有する。
(イ) 各ろ板5がラック板8の各歯上に載って摺動する。そのため、その摺動音が騒音の発生原因となる。
【0004】(ロ) ラック板8の各歯形状が直角三角形になっているため、各ろ板5がラック板8の各歯上に載って上動した後に各歯から離れて落下する。従って、この落下による衝撃が騒音の発生原因となる。
【0005】本発明は、騒音を少なくすることを目的にしている。
【0006】
【課題を解決するための手段】後記各実施形態の図面(図1〜21)の符号を援用して本発明を説明する。請求項1の発明(図1〜11に示す第一実施形態、図12〜21に示す第二実施形態)にかかるフィルタープレスは下記のように構成されている。
【0007】固定支持盤(3)と固定挟持盤(2)との間で可動挟持盤(5)を固定挟持盤(2)に対し接近離間するように前後方向へ往復移動可能に支持し、この固定挟持盤(2)と可動挟持盤(5)との間に複数の濾過板(6)を前後方向へ移動可能に並設するとともに、各濾過板(6)間に二重の濾布(13)を設けている。この両挟持盤(2,5)間でこの各濾過板(6)を両濾布(13)とともに互いに圧接したとき、この両濾布(13)により囲まれる濾室(14)を形成している。この各濾室(14)に通じるスラリー圧入口(16)から各濾室(14)にスラリーを注入したとき、各濾室(14)中の水分を濾布(13)を通して濾水出口(17)から排出するとともに、各濾室(14)に残った脱水ケーキ(K)を各濾過板(6)の離間に伴い排出するようにしている。
【0008】前記固定挟持盤(2)に対し可動挟持盤(5)を開くとともにそれらの間の各濾過板(6)も互いに開いた状態でこの各濾過板(6)の外側を前後方向へ往復移動し得る往復台(22)及びその往復駆動手段(25)と、この往復台(22)に取り付けた可動部材(26,34)と、この往復台(22)に対し上下動可能な各濾過板(6)に設けた係合部(32)とを備えている。
【0009】この可動部材(26,34)が下記の各状態A,B,Cを取り得るように可動部材駆動機構(33)を設けている。
初期状態(A); 前記両挟持盤(2,5)のうち一方の挟持盤(5)側の初期位置(F)から他方の挟持盤(2)側の終期位置(E)へ往復台(22)が向かう除去処理時に、可動部材(26,34)の押接部(28,35)が処理濾過板(6)に接近してその係合部(32)に係合し得る状態。
【0010】揚動過程状態(B); この除去処理時に前記初期状態(A)から可動部材(26,34)の押接部(28,35)が処理濾過板(6)の係合部(32)に係合してこの処理濾過板(6)を上動させるまでの状態。
【0011】復帰過程状態(C); この除去処理時に前記揚動過程状態(B)から可動部材(26,34)の押接部(28,35)が処理濾過板(6)の係合部(32)に係合したままこの処理濾過板(6)を下動させるとともに、可動部材(26,34)の押接部(28,35)がこの処理濾過板(6)の係合部(32)から離れて前記初期状態(A)に戻るまでの状態。
【0012】請求項2の発明(図1〜11に示す第一実施形態)は、請求項1の発明に下記の構成を加えている。さらに可動部材(26)の押接部(28)が下記の各状態D,CFを取り得るように可動部材駆動機構(33)を設けている。
【0013】終期状態(D); 両挟持盤(2,5)のうち他方の挟持盤(2)側の終期位置(E)から一方の挟持盤(5)側の初期位置(F)へ往復台(22)が向かう除去処理終了時に、可動部材(26)の押接部(28)が各濾過板(6)の係合部(32)に対する係合を回避し得る状態。
【0014】復帰過程状態(CF); 一方の挟持盤(5)側の初期位置(F)で可動部材(26)の押接部(28)がこの終期状態(D)から前記初期状態(A)に戻るまでの状態。
【0015】請求項3の発明(図1〜11に示す第一実施形態)は、請求項1の発明または請求項2の発明に下記の構成を加えている。可動部材は、往復台(22)に対し支軸(27)を中心(27a)にして回動可能に支持された可動腕(26)であって、この支軸(27)の回動中心(27a)に対し所定距離(L)をなす押接部(28)を有し、弾性体(29)により付勢されて初期状態(A)で停止し、この可動腕(26)の押接部(28)に処理濾過板(6)の係合部(32)を載せて係合し得る。
【0016】請求項4の発明は、請求項3の発明に下記の構成を加えている。可動腕(26)において支軸(27)の回動中心(27a)に対する押接部(28)の所定距離(L)は、往復台(22)で可動腕(26)を回動可能に支持する支軸(27)の回動中心(27a)の前後方向移動軌跡(27b)と、最下動位置にある各濾過板(6)の係合部(32)の前後方向移動軌跡(32a)との間の所定間隔(M)よりも、小さくなっている。
【0017】請求項5の発明(図12〜21に示す第二実施形態)は、請求項1の発明に下記の構成を加えている。可動部材は、往復台(22)に対し支軸(27)を中心(27a)にして回転可能に支持された可動車(34)であって、この支軸(27)の回動中心(27a)に対し所定半径(L)をなす円周状押接部(35)を有し、この可動車(34)の円周状押接部(35)に処理濾過板(6)の係合部(32)を載せて係合し得る。
【0018】請求項6の発明(図1〜11に示す第一実施形態、図12〜21に示す第二実施形態)にかかる濾過板上下動方法は下記のように構成されている。固定支持盤(3)と固定挟持盤(2)との間で可動挟持盤(5)を固定挟持盤(2)に対し接近離間するように前後方向へ往復移動可能に支持し、この固定挟持盤(2)と可動挟持盤(5)との間に複数の濾過板(6)を前後方向へ移動可能に並設するとともに、各濾過板(6)間に二重の濾布(13)を設け、この両挟持盤(2,5)間でこの各濾過板(6)を両濾布(13)とともに互いに圧接したとき、この両濾布(13)により囲まれる濾室(14)を形成し、この各濾室(14)に通じるスラリー圧入口(16)から各濾室(14)にスラリーを注入したとき、各濾室(14)中の水分を濾布(13)を通して濾水出口(17)から排出するとともに、各濾室(14)に残った脱水ケーキ(K)を各濾過板(6)の離間に伴い排出するようにしたフィルタープレスにおいて、前記固定挟持盤(2)に対し可動挟持盤(5)を開くとともにそれらの間の各濾過板(6)も互いに開いた状態で、可動部材(26,34)により処理濾過板(6)を上下動させる場合にあって、前記可動部材(26,34)に処理濾過板(6)を載せて係合した状態のままで、処理濾過板(6)が最下動位置と最上動位置との間を往復動する。
【0019】請求項7の発明は、請求項6の発明に下記の構成を加えている。処理濾過板(6)を最下動位置から最上動位置まで上動させる範囲の初期(26S1 ,34S1 )で上動速度を大きくするとともに、処理濾過板(6)を最上動位置から最下動位置まで下動させる範囲の終期(26S3 ,34S3 )で下動速度を大きくし、前記初期(26S1 ,34S1 )と終期(26S3 ,34S3)との間の範囲(26S2 ,34S2 )で上下動速度を緩和する。
【0020】
【発明の実施形態】
〔第一実施形態〕まず、本発明の第一実施形態にかかるフィルタープレスを図1〜11を参照して説明する。
【0021】〔フィルタープレスの概略構成について〕図1(a)及び図2にフィルタープレスの一部を示し、基台1上の前後両側に固定挟持盤2と固定支持盤3とが載設され、この両盤2,3間の左右両側にはサイドレール4が架設されている。可動挟持盤5はこの両盤2,3間で左右両サイドレール4上に支持され、固定挟持盤2に対し接近離間する前後方向へ両サイドレール4に沿って往復移動可能になっている。複数の濾過板6は、両挟持盤2,5間において左右両サイドレール4上に対し図3(b)に示すようにスライドブラケット7で支持されて並設され、可動挟持盤5の移動方向へ両サイドレール4に沿って移動可能になっているとともに、両サイドレール4から離脱しない所定範囲で上下動可能になっている。各濾過板6の下方で基台1上に水槽8が設けられている。
【0022】図1(a)及び図2に示すように、前記可動挟持盤5は下記の駆動装置Pにより固定挟持盤2に対し開閉する。前記固定支持盤3と可動挟持盤5との間に連動盤9が左右両サイドレール4上で前後方向へ往復移動可能に支持されている。この固定支持盤3に第一油圧シリンダ10が取着され、そのピストンロッド(図示せず)が前記連動盤9に連結されている。さらに、この連動盤9には一対の第二油圧シリンダ(図示せず)が取着され、そのピストンロッド(図示せず)が前記可動挟持盤5に連結されている。固定挟持盤2、可動挟持盤5及び各濾過板6の左右両側で各上部間及び各下部間にそれぞれ連動チェーン11,12が連結されている。
【0023】図2に示す開状態では、第一油圧シリンダ10においてピストンロッド(図示せず)が収縮し、連動盤9が固定支持盤3に接近しているとともに、一対の第二油圧シリンダのピストンロッド(図示せず)が収縮し、可動挟持盤5が連動盤9に接近している。そして、図1(a)に示すように、第一油圧シリンダ10のピストンロッド(図示せず)が伸長するとともに、一対の第二油圧シリンダのピストンロッド(図示せず)が伸長すると、連動盤9が固定支持盤3から前方へ離間するとともに、可動挟持盤5が連動盤9から前方へ離間する。従って、各濾過板6が可動挟持盤5と固定挟持盤2との間で互いに圧接される。図1(a)に示す閉状態から、第一油圧シリンダ10及び第二油圧シリンダ(図示せず)においてピストンロッド(図示せず)が収縮すると、可動挟持盤5が固定挟持盤2から離間するとともに、各濾過板6が前記連動チェーン11,12により順次引かれて互いに開き、図2に示す開状態に戻る。
【0024】次に、フィルタープレスの脱水ケーキ排出について概略的作用を述べる。図1(a)に示すように、可動挟持盤5が固定挟持盤2に向けて移動すると、両挟持盤2,5間で各濾過板6が互いに圧接される。原理図として図1(b)に示すように、この圧接状態では、互いに隣接する各濾過板6間で二重の濾布13も圧接されて挟持され、この両濾布13により囲まれる濾室14が形成される。そして、各濾過板6にある連通孔15を通して固定挟持盤2側のスラリー圧入口16からスラリーが各濾室14に注入されると、各濾室14内の水分が両濾布13を通して濾水出口17から排出される。各濾室14内には脱水ケーキKが残る。図1(a)に示す閉状態から図2に示すように可動挟持盤5が固定挟持盤2から離間すると、各濾過板6が可動挟持盤5側に順次移されて互いに離間し、各濾過板6間から脱水ケーキKが落下して排出される。その後、図2に示す開状態から再び可動挟持盤5が移動して両挟持盤2,5間で各濾過板6が図1(a)に示すように圧接される。そして、前述した場合と同様にしてスラリーが水分と脱水ケーキKとに分離される。
【0025】〔図1(a)及び図2に示す濾過板間脱水ケーキ除去補助装置Qについて〕
(往復台22及びその往復駆動手段25)前記固定挟持盤2と固定支持盤3との間には左右両サイドレール4の外側でそれぞれチェーンカバー18が架設されている。この左右両チェーンカバー18の前後両端部内に駆動スプロケット19及び従動スプロケット20が支持され、この両スプロケット19,20間に往復チェーン21(巻掛け伝動リンク)が掛け渡されている。図3(a)に示すように、左右両サイドレール4の上部外側でこの左右両往復チェーン21の両端部が往復台22の前後両側に連結されている。固定挟持盤2と固定支持盤3との間には図3(b)に示すようにこの左右両往復台22と左右両サイドレール4との間でそれぞれガイドレール23が架設されている。この左右両ガイドレール23に左右両往復台22が各ガイドローラ24により支持されている。
【0026】そして、上記往復駆動手段25により、左右両往復台22が前後方向へ往復移動し、図2に示す可動挟持盤5側の初期位置Fと、図10に示す固定挟持盤2側の終期位置Eと、この両位置F,E間の移動位置とを取り得るようになっている。
【0027】(図3に示す可動腕駆動機構33)可動腕26は、前記往復台22の外側上部に対しその移動方向を含む垂立面上で支軸27を中心27aにして回動可能に支持され、この支軸27から上下両側に延設されている。この可動腕26の上端部にはこの支軸27の回動中心27aに対し所定距離Lをなす円弧凹状押接部28が形成されている。この可動腕26の下端部と往復台22との間には引張りコイルばね29(弾性体)が取り付けられ、可動腕26はこの引張りコイルばね29により付勢されて停止している。この往復台22の外側には各支持ローラ30により棒状の往復動部材31が前後方向へ往復移動可能に支持されている。この棒状往復動部材31の中間部で可動腕26の前後両側には終期状態用当接部31a及びストッパ用当接部31bが上方へ突設され、この棒状往復動部材31の前後両端部には終期位置用当接部31c及び初期位置用当接部31dが形成されている。前記各濾過板6のスライドブラケット7には断面円形棒状の係合部32がこの可動腕26に向けて水平に突出している。この係合部32の円形外周面の半径は、前記円弧凹状押接部28の中央部の曲率半径とほぼ一致している。
【0028】そして、上記可動腕駆動機構33により、可動腕26が往復台22の往復移動に伴い下記のように駆動する。
(濾過板間脱水ケーキ除去補助装置Qの作用)下記の工程1)→10) を経て各濾過板6の残存脱水ケーキが除去される。
【0029】1) 可動腕26の初期状態A(初期位置F)
図2に示すように、前記固定挟持盤2に対し可動挟持盤5を開くとともにそれらの間の各濾過板6も互いに開いた状態で、往復台22は可動挟持盤5側の初期位置Fにある。この初期位置Fで、往復台22上の可動腕26は、図4(図3も参照)に示す初期状態Aにある。
【0030】この初期状態Aにおいては、前記棒状往復動部材31がその初期位置用当接部31dでガイドレール23上の初期位置用当接部23aに当たって往動方向R側へ突出し、引張りコイルばね29により付勢された可動腕26がその下端部で棒状往復動部材31のストッパ用当接部31bに当たって停止している(可動腕駆動機構33における初期状態設定機構)。従って、支軸27の回動中心27aと凹状押接部28の中心とを結ぶ中心線26aが、この回動中心27aを含む垂立面に対し往動方向R側へ傾いて所定回動傾斜角度αをなしている。また、可動腕26において、支軸27の回動中心27aに対する押接部28の前記所定距離Lは、往復台22で可動腕26を回動可能に支持する支軸27の回動中心27aの前後方向移動軌跡27bと、最下動位置にある各濾過板6の係合部32の中心の前後方向移動軌跡32aとの間の所定間隔Mよりも、大きくなっている。この係合部32の前後方向移動軌跡32aは凹状押接部28の中心の前後方向移動軌跡28aに一致している。
【0031】2) 可動腕26の初期状態A(一枚目の濾過板6に対する処理)
図5に示すように、可動挟持盤5側の初期位置Fから固定挟持盤2側の終期位置Eへ往復台22が向かう除去処理時に、可動腕26の凹状押接部28が一枚目の処理濾過板6に接近してこの処理濾過板6の棒状係合部32に係合する。
【0032】3) 前記初期状態A後の揚動過程状態Bこの除去処理時に、往復台22が往動方向Rへ向かう時の移動力により円弧凹状押接部28に生じる分力が、断面円形棒状係合部32に働く。そのため、図6(a)(b)に示すように、可動腕26が引張りコイルばね29の弾性力に抗して往動方向Rの反対側(復動方向側)へ回動してその中心線26aが垂立し(前記所定回動傾斜角度α=0)、断面円形棒状係合部32が円弧凹状押接部28上に支えられて上動する。従って、処理濾過板6が前記所定距離Lと所定間隔Mとの差(L−M>0)だけ持ち上げられる。この場合、処理濾過板6は、その重量により前後方向へ滑らず、上動するのみである。
【0033】4) 前記揚動過程状態B後の復帰過程状態C(第一段階)
図7(a)及び図6(b)に示すように、さらに往復台22が往動方向Rへ向かうに従い、可動腕26が引張りコイルばね29の弾性力に抗して往動方向Rの反対側(復動方向側)へ回動すると、可動腕26がその下端部で棒状往復動部材31の終期状態用当接部31aに当たって停止し、その中心線26aは回動中心27aを含む垂立面に対し復動方向側へ傾いて所定回動傾斜角度βをなす。その間に、処理濾過板6がその断面円形棒状係合部32で可動腕26の円弧凹状押接部28に載せられて次第に下動する。
【0034】5) 前記揚動過程状態B後の復帰過程状態C(第二段階)
さらに往復台22が往動方向Rへ向かうに従い、処理濾過板6の断面円形棒状係合部32から可動腕26の円弧凹状押接部28が離れると、図8に示すように、処理濾過板6が最下動するとともに、一枚目の処理後濾過板6と二枚目の処理前濾過板6との間で可動腕26が前記初期状態Aに戻る。従って、一枚目の濾過板6に付着する残存脱水ケーキが確実に除去される。
【0035】6) 図9に示す可動腕26の初期状態A(二枚目の濾過板6に対する処理)は、前記2)で述べた一枚目の濾過板6に対する処理と同様である。
7) その後は、前述した3) 初期状態A後の揚動過程状態B、4) 揚動過程状態B後の復帰過程状態C(第一段階)、5) 揚動過程状態B後の復帰過程状態C(第二段階)と同様に処理されて、二枚目の濾過板6に付着する残存脱水ケーキが確実に除去される。また、三枚目以降の濾過板6も同様に処理されて残存脱水ケーキが確実に除去される。
【0036】8) 可動腕26の終期状態D(終期位置E)
図10に示すように、処理終了後さらに往復台22が往動方向Rへ向かって終期位置Eに至ると、棒状往復動部材31がその終期位置用当接部31cでガイドレール23上の終期位置用当接部23bに当たって往動方向Rの反対側(復動方向S側)へ突出し、この棒状往復動部材31の終期状態用当接部31aにより可動腕26がその下端部で引張りコイルばね29の弾性力に抗して上方へ押されて停止する。従って、可動腕26の中心線26aが、前記初期状態Aの場合よりも垂立面に対し往動方向R側へさらに傾いて所定回動傾斜角度γ(>α)をなしている。また、最下動位置にある各濾過板6の係合部32の前後方向移動軌跡32aは、可動腕26の凹状押接部28の前後方向移動軌跡28aに一致せず、支軸27の回動中心27aの前後方向移動軌跡27bとこの前後方向移動軌跡28aとの間の所定間隔は、この前後方向移動軌跡27bと前後方向移動軌跡32aとの間の前記所定間隔Mよりも、小さくなっている。なお、前記棒状往復動部材31の終期位置用当接部31c及び終期状態用当接部31aとレール23上の終期位置用当接部23bとにより、可動腕駆動機構33における復動時設定機構を構成している。
【0037】9) 可動腕26の終期状態D(往復台22の復動)
図11に示すように、固定挟持盤2側の終期位置Eから可動挟持盤5側の初期位置Fへ往復台22が向かう除去処理終了時に、可動腕26が各濾過板6の係合部32の下方を通過し、係合部32に対する可動腕26の係合が回避される。
【0038】10) 可動腕26の復帰過程状態CF(初期位置F)
図示しないが、往復台22が前記初期位置Fに至ると、棒状往復動部材31がその初期位置用当接部31dでガイドレール23上の初期位置用当接部23aに当たって往動方向R側へ突出し、この棒状往復動部材31の初期位置用当接部31aが可動腕26の下端部から離れ、可動腕26が前記終期状態Dから初期状態A(図4参照)に戻る。なお、前記棒状往復動部材31の初期位置用当接部31d及び終期状態用当接部31aとレール23上の初期位置用当接部23aとにより、可動腕駆動機構33における往動時設定機構を構成している。
【0039】第一実施形態は下記(イ)〜(ヘ)の特徴を有する。
(イ) 往復台22の往動に伴い可動腕26が回動して処理濾過板6を上下動させている。従って、処理濾過板6が上下に振られ、残存脱水ケーキを確実に除去することができる。
【0040】(ロ) 可動腕26は、その押接部28に処理濾過板6の係合部32を載せて係合した状態で、往復台22の往動に伴い回動し、処理濾過板6を上下動させている。そのため、処理濾過板6の係合部32が可動腕26の押接部28上を短い距離摺接回動するだけである。従って、騒音の発生を抑えることができる。
【0041】(ハ) 可動腕26の押接部28に処理濾過板6の係合部32を載せて係合した状態のままで、処理濾過板6が最下動位置と最上動位置との間を往復動する。従って、処理濾過板6を下動させる衝撃が少なくなり、騒音の発生を抑えることができる。また、処理濾過板6やそのスライドブラケット7及び棒状係合部32に対する衝撃が少なくなるので、処理濾過板6の強度が高くなるとともに、必要以上の強度設計を施す必要がなくなってコスト低減に有効である。
【0042】(ニ) 図7(b)に示すように、往復台22が一定速度で往動方向Rへ連続移動するとき、上下方向へ連続移動する可動腕26の速度線図26Sは、ほぼサイクロイド曲線を描く。この速度線図26Sを考察すると、第一に、可動腕26の円弧凹状押接部28が処理濾過板6の断面円形棒状係合部32を上動させる前半範囲の初期26S1 で、上動速度が大きくなるため、処理濾過板6が静止状態から急に持ち上げられ、第二に、可動腕26の円弧凹状押接部28が処理濾過板6の断面円形棒状係合部32を下動させる後半範囲の終期26S3 で、下動速度が大きくなるため、処理濾過板6が最下動位置に戻ってそのスライドブラケット7がサイドレール4に対し大きな速度で当たる。従って、処理濾過板6から残存脱水ケーキを剥離する方向の力も大きくなり、残存脱水ケーキを確実に除去することができる。一方、前記初期26S1 と終期26S3 との間の範囲26S2 では、上下動速度が緩和されるため、処理濾過板6を円滑に上下動させることができる。
【0043】(ホ) 可動腕26が前記初期状態Aと揚動過程状態Bと復帰過程状態Cとを取り得る。従って、複数の濾過板6を順次上下に振って、残存脱水ケーキを確実に除去することができる。
【0044】(ヘ) 可動腕26が前記終期状態Dと復帰過程状態CFとを取り得る。そのため、往復台22が終期位置Eから初期位置Fへ戻るときに、可動腕26が各濾過板6の係合部32に対する係合を回避し、この初期位置Fで終期状態Dから初期状態Aに復帰する。従って、次工程の脱水ケーキ除去を円滑に行うことができる。
【0045】〔第二実施形態〕次に、本発明の第二実施形態にかかるフィルタープレスを図12〜21を参照して説明する。
【0046】(第一実施形態との構成上の相違点)第一実施形態の図1(a)、図2及び図3(a)(b)が、それぞれ、第二実施形態の図12(a)、図12(b)及び図13(a)(b)に対応する。そして、第一実施形態の可動腕駆動機構33(図3参照)が、第二実施形態では可動車腕駆動機構33(図13参照)に変更されている。すなわち、第一実施形態の可動腕駆動機構33においては、可動腕26のほかに、引張りコイルばね29と各支持ローラ30と往復動部材31とを備えているが、第二実施形態ではこの可動腕26を可動車34に変更しているとともに、この引張りコイルばね29や各支持ローラ30や往復動部材31を省略している。この可動車34は、円板状をなし、往復台22の外側上部に対しその移動方向を含む垂立面上で支軸27を中心27aにして正逆両方向へ回転可能に支持されている。この可動車34の外周全体には、支軸27の回動中心27aに対し所定半径Lをなす円周状押接部35が形成されている。この可動車34の円周状押接部35は処理濾過板6の係合部32を載せて係合し得る。なお、第一実施形態の中心線26a及び前後方向移動軌跡28aが、それぞれ、第二実施形態の中心線34a及び前後方向移動軌跡35aに該当する。
【0047】(濾過板間脱水ケーキ除去補助装置Qの作用)下記の工程1)→10) を経て各濾過板6の残存脱水ケーキが除去される。なお、第一実施形態の図4、図5、図6(a)、図7(a)(b)、図8、図9、図10及び図11が、それぞれ、第二実施形態の図14、図15、図16、図17(a)(b)、図18、図19、図20及び図21に対応する。
【0048】1) 可動車34の初期状態A(初期位置F)
図12(b)に示すように、前記固定挟持盤2に対し可動挟持盤5を開くとともにそれらの間の各濾過板6も互いに開いた状態で、往復台22は可動挟持盤5側の初期位置Fにある。この初期位置Fで、往復台22上の可動車34は、図14(図13も参照)に示す初期状態Aにある。
【0049】支軸27の回動中心27aと円周状押接部35の所定位置とを結ぶ中心線34aが、この回動中心27aを含む垂立面に対し往動方向R側へ傾いている。また、可動車34において、支軸27の回動中心27aに対する円周状押接部35の所定位置の所定半径Lは、往復台22で可動車34を回転可能に支持する支軸27の回動中心27aの前後方向移動軌跡27bと、最下動位置にある各濾過板6の係合部32の中心の前後方向移動軌跡32aとの間の所定間隔Mよりも、大きくなっている。この係合部32の前後方向移動軌跡32aは円周状押接部35の所定位置の前後方向移動軌跡35aに一致している。
【0050】2) 可動車34の初期状態A(一枚目の濾過板6に対する処理)
図15に示すように、可動挟持盤5側の初期位置Fから固定挟持盤2側の終期位置Eへ往復台22が向かう往動除去処理時に、可動車34の円周状押接部35が一枚目の処理濾過板6に接近してこの処理濾過板6の棒状係合部32に係合する。
【0051】3) 前記初期状態A後の揚動過程状態Bこの往動除去処理時に、往復台22が往動方向Rへ向かう時の移動力により円周状押接部35に生じる分力が、断面円形棒状係合部32に働く。そのため、図16に示すように、可動車34が往動方向Rの反対側(復動方向側)へ回転してその中心線34aが垂立し、断面円形棒状係合部32が円周状押接部35上に支えられて上動する。従って、処理濾過板6が前記所定半径Lと所定間隔Mとの差(L−M>0)だけ持ち上げられる。この場合、処理濾過板6は、その重量により前後方向へ滑らず、上動するのみである。
【0052】4) 前記揚動過程状態B後の復帰過程状態C(第一段階)
図17(a)に示すように、さらに往復台22が往動方向Rへ向かうに従い、可動車34が往動方向Rの反対側(復動方向側)へ回転すると、可動車34の中心線34aは回動中心27aを含む垂立面に対し復動方向側へ傾く。その間に、処理濾過板6がその断面円形棒状係合部32で可動車34の円周状押接部35に載せられて次第に下動する。
【0053】5) 前記揚動過程状態B後の復帰過程状態C(第二段階)
さらに往復台22が往動方向Rへ向かうに従い、処理濾過板6の断面円形棒状係合部32から可動車34の円周状押接部35が離れると、図18に示すように、処理濾過板6が最下動する。また、一枚目の処理後濾過板6と二枚目の処理前濾過板6との間で可動車34は、前記初期位置Fの初期状態Aと同様な初期状態Aになる。従って、一枚目の濾過板6に付着する残存脱水ケーキが確実に除去される。
【0054】6) 図19に示す可動車34の初期状態A(二枚目の濾過板6に対する処理)
は、前記2)で述べた一枚目の濾過板6に対する処理と同様である。
7) その後は、前述した3) 初期状態A後の揚動過程状態B、4) 揚動過程状態B後の復帰過程状態C(第一段階)、5) 揚動過程状態B後の復帰過程状態C(第二段階)と同様に処理されて、二枚目の濾過板6に付着する残存脱水ケーキが確実に除去される。また、三枚目以降の濾過板6も同様に処理されて残存脱水ケーキが確実に除去される。
【0055】8) 可動車34の終期状態(終期位置E)
図20に示すように、往動除去処理終了後さらに往復台22が往動方向Rへ向かって可動車34とともに終期位置Eに至る。
【0056】9) 可動車34の終期状態(往復台22の復動)
図21に示すように、固定挟持盤2側の終期位置Eから可動挟持盤5側の初期位置Fへ往復台22が復動方向Sへ向かう復動時においても、前述した1)→7)の往動時と同様にして復動除去処理が行われる。
【0057】10) 可動車34の復帰過程状態CF(初期位置F)
往復台22が前記初期位置Fに至ると、可動車34は前記初期状態A(図14参照)になる。
【0058】第二実施形態は下記(イ)〜(ヘ)の特徴を有する。
(イ) 往復台22の往動に伴い可動車34が回転して処理濾過板6を上下動させている。従って、処理濾過板6が上下に振られ、残存脱水ケーキを確実に除去することができる。
【0059】(ロ) 可動車34は、その円周状押接部35に処理濾過板6の係合部32を載せて係合した状態で、往復台22の往動に伴い回転し、処理濾過板6を上下動させている。そのため、処理濾過板6の係合部32と可動車34の円周状押接部35との相対摺動が少なくなる。従って、騒音の発生を抑えることができる。
【0060】(ハ) 可動車34の円周状押接部35に処理濾過板6の係合部32を載せて係合した状態のままで、処理濾過板6が最下動位置と最上動位置との間を往復動する。従って、処理濾過板6を下動させる衝撃が少なくなり、騒音の発生を抑えることができる。また、処理濾過板6やそのスライドブラケット7及び棒状係合部32に対する衝撃が少なくなるので、処理濾過板6の強度が高くなるとともに、必要以上の強度設計を施す必要がなくなってコスト低減に有効である。
(ニ) 図17(b)に示すように、往復台22が一定速度で往動方向Rへ連続移動するとき、上下方向へ連続移動する可動車34の速度線図34Sは、ほぼサイクロイド曲線を描く。この速度線図34Sを考察すると、第一に、可動車34の円周状押接部35が処理濾過板6の断面円形棒状係合部32を上動させる前半範囲の初期34S1 で、上動速度が大きくなるため、処理濾過板6が静止状態から急に持ち上げられ、第二に、可動車34の円周状押接部35が処理濾過板6の断面円形棒状係合部32を下動させる後半範囲の終期34S3 で、下動速度が大きくなるため、処理濾過板6が最下動位置に戻ってそのスライドブラケット7がサイドレール4に対し大きな速度で当たる。従って、処理濾過板6から残存脱水ケーキを剥離する方向の力も大きくなり、残存脱水ケーキを確実に除去することができる。一方、前記初期34S1 と終期34S3 との間の範囲34S2 では、上下動速度が緩和されるため、処理濾過板6を円滑に上下動させることができる。
【0061】(ホ) 可動車34が前記初期状態Aと揚動過程状態Bと復帰過程状態Cとを取り得る。従って、複数の濾過板6を順次上下に振って、残存脱水ケーキを確実に除去することができる。
【0062】以上(イ)〜(ホ)については、第一実施形態と同様な効果を発揮するが、特に第二実施形態では、下記(ヘ)の効果を奏する。
(ヘ) 第二実施形態の可動車駆動機構33は、前述したように回転可能な可動車34のみにより構成されているので、可動車34は初期状態Aと揚動過程状態Bと復帰過程状態Cとで常に同一の状態を維持でき、その各状態A,B,Cに設定するための機構を必要としない。従って、第二実施形態の可動車駆動機構33の構造は、第一実施形態の可動腕駆動機構33と比較して、大変簡単になる。
【0063】〔他の実施形態〕前記各実施形態以外にも下記(イ)〜(ニ)のように構成してもよい。
(イ) 前記第一実施形態では、可動腕26の押接部28に処理濾過板6の係合部32を載せて係合した状態のままで、処理濾過板6が最下動位置と最上動位置との間を往復動する。しかし、処理濾過板6の下動途中で、この押接部28から係合部32を離して処理濾過板6を落下させてもよい。この場合、処理濾過板6の落下による衝撃は若干残るが、処理濾過板6の係合部32が可動腕26の押接部28上を摺接回動するだけであることは同様であり、騒音の発生を抑えることができる。
【0064】(ロ) 前記第一実施形態または第二実施形態では、往復台22に一つの可動腕26または可動車34が取り付けられている。この構成に代え、往復台22に二以上の可動腕26または可動車34を並設する。従って、一つの処理濾過板6を各可動腕26または各可動車34により連続して上下動させることができる。
【0065】(ハ) 前記第二実施形態の可動車34では、その外周全体に円周状押接部35が形成されている。そのほか、例えば、断面円形棒状係合部32が合致し得る多数の円弧凹状押接部を可動車34の外周全体に円周状に並設してもよい。請求項5における可動車34の円周状押接部35にあって「円周状」の意味を、この構成等を含めた広義に解釈する。
【0066】(ニ) 前記第一実施形態及び第二実施形態において、各濾過板6の開きは、連動チェーン11,12を利用して行われている。この構成に代え、可動挟持盤5を開いた後に各濾過板6を開枠爪により順次係止して開く構成に変更する。
【0067】
【発明の効果】請求項1の発明にかかるフィルタープレスの濾過板間脱水ケーキ除去補助装置(Q)によれば、複数の処理濾過板(6)を順次上下に振って残存脱水ケーキを確実に除去することができる。また、可動部材(26,34)は、処理濾過板(6)の係合部(32)を係合した状態で、往復台(22)の移動に伴い動き、処理濾過板(6)を上下動させているので、処理濾過板(6)の係合部(32)が可動部材(26,34)上を摺動するだけであり、騒音の発生を抑えることができる。
【0068】請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、往復台(22)が終期位置(E)から初期位置(F)へ戻るときに、可動部材(26)が各濾過板(6)の係合部(32)に対する係合を回避し、この初期位置(F)で終期状態(D)から初期状態(A)に復帰するので、次工程の脱水ケーキ除去を円滑に行うことができる。
【0069】請求項3の発明によれば、請求項1の発明及び請求項2の発明の効果に加え、可動腕(26)は、その押接部(28)に処理濾過板(6)の係合部(32)を載せて係合した状態で、往復台(22)の移動に伴い回動し、処理濾過板(6)を上下動させているので、処理濾過板(6)の係合部(32)が可動腕(26)の押接部(28)上を摺接回動するだけであり、騒音の発生を抑えることができる。
【0070】請求項4の発明によれば、請求項3の発明の効果に加え、可動腕(26)の押接部(28)に処理濾過板(6)の係合部(32)を載せて係合した状態のままで、処理濾過板(6)が最下動位置と最上動位置との間を往復動するので、処理濾過板(6)を下動させる衝撃が少なくなり、騒音の発生を抑えることができる。
【0071】請求項5の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、可動車駆動機構(33)の構造が大変簡単になる。請求項6の発明にかかるフィルタープレスの濾過板間脱水ケーキ除去時の濾過板上下動方法によれば、処理濾過板(6)を下動させる衝撃が少なくなり、騒音の発生を抑えることができるとともに、処理濾過板(6)の強度が高くなる。
【0072】請求項7の発明によれば、請求項6の発明の効果に加え、処理濾過板(6)が静止状態から急に持ち上げられるとともに、大きな速度で最下動位置に戻り、処理濾過板(6)から残存脱水ケーキを剥離する方向の力も大きくなり、残存脱水ケーキを確実に除去することができる。




 

 


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