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発明の名称 繊維シート構造物
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−202800
公開日 平成10年(1998)8月4日
出願番号 特願平9−8497
出願日 平成9年(1997)1月21日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】石田 敬 (外3名)
発明者 井野 一英 / 鈴木 丈門
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 繊維性基布と、その少なくとも1面上に形成され、かつ100重量部のアクリル系樹脂および1〜100重量部のイソシアネート系化合物を含有するアクリル系樹脂中間層と、前記中間層上に形成され、100重量部のウレタン系樹脂および0.5〜50重量部のカップリング剤を含有するウレタン系樹脂最外層とを有することを特徴とする繊維シート構造物。
【請求項2】 前記繊維性基布が、少なくともそれぞれ、糸間間隙をおいて平行に配置された経糸および、緯糸を含む糸条により構成された粗目状の編織物、および非粗目編織物から選ばれる請求項1に記載の繊維シート構造物。
【請求項3】 前記アクリル系樹脂中間層、およびウレタン系樹脂最外層の少なくとも一方がさらに難燃性付与剤を含有する請求項1に記載の繊維シート構造物。
【請求項4】 前記難燃性付与剤が、三酸化アンチモン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、および臭素含有有機化合物から選ばれた少なくとも1種を含有する請求項3に記載の繊維シート構造物。
【請求項5】 前記アクリル系樹脂中間層が臭素含有有機化合物からなる難燃性付与剤を含有し、前記ウレタン系樹脂最外層が三酸化アンチモン、水酸化アルミニウム及び水酸化マグネシウムから選ばれた少なくとも1種からなる難燃性付与剤を含有している請求項3に記載の繊維シート構造物。
【請求項6】 繊維性基布と、その少なくとも1面上に形成され、かつ100重量部のアクリル系樹脂、および1〜100重量部のイソシアネート系化合物を含有するアクリル系樹脂中間層と、前記中間層上に形成され、50〜99重量部のウレタン系樹脂、50〜1重量部のオレフィン系樹脂、および0.5〜50重量部のカップリング剤を含有するウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物からなる最外層とを有することを特徴とする繊維シート構造物。
【請求項7】 前記繊維性基布が、少なくともそれぞれ、糸間間隙をおいて平行に配置された経糸および、緯糸を含む糸条により構成された粗目状の編織物、および非粗目編織物から選ばれる請求項6に記載の繊維シート構造物。
【請求項8】 前記ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物からなる最外層に含まれるオレフィン系樹脂が、エチレン−アクリル酸共重合体の金属塩、及びエチレン−メタアクリル酸共重合体の金属塩から選ばれた少なくとも1種からなる請求項6に記載の繊維シート構造物。
【請求項9】 前記アクリル系樹脂中間層、およびウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物最外層の少なくとも一方がさらに難燃性付与剤を含有する請求項6に記載の繊維シート構造物。
【請求項10】 前記難燃性付与剤が、三酸化アンチモン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、および臭素含有有機化合物から選ばれた少なくとも1種を含有する請求項9に記載の繊維シート構造物。
【請求項11】 前記アクリル系樹脂中間層が臭素含有有機化合物からなる難燃性付与剤を含有し、前記ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物最外層が三酸化アンチモン、水酸化アルミニウム及び水酸化マグネシウムから選ばれた少なくとも1種からなる難燃性付与剤を含有している請求項9に記載の繊維シート構造物。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、戸外用軒出しテント、屋形テント、日除け用シート、自動車用幌シート、工事用メッシュシート等の用途に好適な繊維シート構造物に関し、更に詳しく述べるならば、耐候性、防汚性、耐水性、柔軟性に優れ、上記の用途に好適な繊維シート構造物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用幌シート、および工事用メッシュシート等に用いられる繊維シート構造物については、種々の製造方法が知られており、例えば、特開昭52−18995号には、ポリエステル繊維布帛に接着剤前処理を施した後、前処理された表面をポリ塩化ビニル系樹脂により被覆する方法が開示されている。この製法で得られるポリ塩化ビニル系樹脂被覆構造物は、柔軟性、および耐候性において優れているが、しかしポリ塩化ビニル系樹脂に配合された可塑剤の経時的な滲み出しのため、防汚性が不良であるという問題点を有している。
【0003】また、特開昭47−121978号には、ナイロン等の合成繊維からなる布帛上に、酸化チタン、およびアルコールを含むアクリル酸エステル等の乳化水性防水剤を配合した処理液を用いて被覆層を形成する方法が開示されている。この製法で得られる繊維シート構造物は、柔軟性に優れたシート構造物を提供するが、しかし、その耐水性、および防汚性は不満足であった。
【0004】アクリル酸エステル樹脂の耐水性を向上させる手段として、従来よりメラミン系架橋剤、又はエチレンイミン系架橋剤を添加する方法が知られており、この方法を用いることにより確かに耐水性は向上するが、しかし、長期に渡って屋外で使用する用途においては、その耐水性について、一層の改善が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、戸外用軒出しテント、屋形テント、日除け用シート、自動車用幌シート、工事用メッシュシート等に好適な繊維シート構造物を提供しようとするものである。また、本発明は、長期の屋外使用においても、樹脂層の剥離、脱落などによる耐水性の劣化が少なく、防汚耐久性に優れ、しかも廃棄、焼却が容易な繊維シート構造物を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る繊維シート構造物は、繊維性基布と、その少なくとも1面上に形成され、かつ100重量部のアクリル系樹脂および1〜100重量部のイソシアネート系化合物を含有するアクリル系樹脂中間層と、前期中間層上に形成され、100重量部のウレタン系樹脂、および0.5〜50重量部のカップリング剤を含有するウレタン系樹脂最外層とを有することを特徴とするものである。本発明に係る上記繊維シート構造物において、前記繊維性基布が、少なくともそれぞれ、糸間間隙をおいて平行に配置された経糸と、および、緯糸とを含む糸条により構成された粗目状の編織物、および非粗目編織物から選ばれることが好ましい。本発明に係る繊維シート構造物において、前記アクリル系樹脂中間層およびウレタン系樹脂最外層の少なくとも1方が、さらに難燃性付与剤を含有していることが好ましい。本発明に係る繊維シート構造物において、前記難燃性付与剤が、三酸化アンチモン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、および臭素含有有機化合物から選ばれた少なくとも1種からなるものであってもよい。本発明に係る繊維シート構造物において、前記アクリル系樹脂中間層が、臭素含有有機化合物からなる難燃性付与剤を含有し、前記ウレタン系樹脂最外層が、三酸化アンチモン、水酸化アルミニウム及び水酸化マグネシウムから選ばれた少なくとも1種からなる難燃性付与剤を含有していることが好ましい。
【0007】本発明に係る他の繊維シート構造物は、繊維性基布と、その少なくとも1面上に形成され、かつ100重量部のアクリル系樹脂および1〜100重量部のイソシアネート系化合物を含有するアクリル系樹脂中間層と、前期中間層上に形成され、99〜50重量部のウレタン系樹脂、1〜50重量部のオレフィン系樹脂および0.5〜50重量部のカップリング剤を含有するウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物からなる最外層と、を有することを特徴とするものである。本発明に係る上記繊維シート構造物において、前記繊維性基布が、少なくともそれぞれ、糸間間隙をおいて平行に配置された経糸と、および、緯糸とを含む糸条により構成された粗目状の編織物、および非粗目編織物から選ばれることが好ましい。本発明に係る上記繊維シート構造物において、前記最外層に含まれるオレフィン系樹脂が、エチレン−アクリル酸共重合体の金属塩、及びエチレン−メタアクリル酸共重合体の金属塩から選ばれた少なくとも1種からなるものであってもよい。本発明に係る上記繊維シート構造物において、前記アクリル系樹脂中間層とウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物最外層の少なくとも一方が、さらに難燃性付与剤を含有していることが好ましい。本発明に係る上記繊維シート構造物において、前記難燃性付与剤が、三酸化アンチモン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、および臭素含有有機化合物から選ばれた少なくとも1種からなるものであってもよい。本発明に係る上記繊維シート構造物において、前記アクリル系樹脂中間層が、臭素含有有機化合物からなる難燃性付与剤を含有し、前記ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物最外層が、三酸化アンチモン、水酸化アルミニウム及び水酸化マグネシウムから選ばれた少なくとも1種からなる難燃性付与剤を含有していることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の繊維シート構造物に用いられる繊維性基布は、天然繊維、例えば木綿、麻など、無機繊維、例えばガラス繊維など、再生繊維、例えばビスコースレーヨン、キュプラなど、半合成繊維、例えば、ジ−およびトリアセテート繊維など、および合成繊維、例えば、ナイロン6、ナイロン66、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート等)繊維、芳香族ポリアミド繊維、アクリル繊維、およびポリオレフィン繊維など、から選ばれた少なくとも1種からなる布帛である。
【0009】基布中の繊維は、短繊維紡績糸条、長繊維糸条、スプリットヤーン、テープヤーンなどのいずれの形状のものでもよい。また基布組織は織物、編物、不織布またはこれらの複合体のいずれであってもよい。基布の編織組織にも格別の制限はないが、例えば少なくともそれぞれ、糸間間隙をおいて平行に配置された経糸および緯糸を含む糸条により構成された粗目状の編織物、および非粗目編織物(糸条間に実質上間隙が形成されていない編織物)を包含する。
【0010】粗目織物の目付は30〜700g/m2 であることが好ましく、また、粗目編織物の透孔面積率は、粗目編織物の面積に対して10〜95%程度であることが好ましい。また繊維性基布が非粗目編織物である場合、その組織、目付、厚さなどに制限はないが、繊維シート構造物の使用目的に応じて、平織、綾織、丸編、緯編、および経編などの編織組織を選ぶことができ、またその目付は50〜1000g/m2 程度とすることが好ましい。
【0011】これらの基布に、耐水性、および吸水防止性を付与する目的をもって、予じめ、例えば、ワックスエマルジョン、樹脂バインダーを含むワックスエマルジョン、フッ素系化合物およびシリコーン系化合物のエマルジョン、およびこれらの溶液などを噴霧し、又は浸漬する方法により撥水前処理を施してもよい。
【0012】本発明の繊維シート構造物において、アクリル系樹脂中間層は繊維シート構造物に柔軟性と接着性を付与する効能を有するものである。この中間層に含まれるアクリル系樹脂としては、アクリル酸アルキルエステル、およびメタアクリル酸アルキルエステルの各々の単独重合体、およびこれらの2種以上の共重合体、並びにこれらの少なくとも1種と架橋性官能基を含有するα,β−エチレン性不飽和単量体とを共重合して得られる変性アクリル酸エステル共重合体が好適に用いられる。
【0013】アクリル酸アルキルエステルおよびメタアクリル酸アルキルエステルとしては、例えば(メタ)アクリル酸メチルエステル、(メタ)アクリル酸エチルエステル、(メタ)アクリル酸ノルマルブチルエステル、および(メタ)アクリル酸ノルマルおよびイソプロピルエステルなどが用いられ、これらから選ばれたアルキルエステルの単独重合体、およびこれらアルキルエステルの2種以上の共重合体から選ばれた少なくとも1種からなるアクリル系樹脂が、本発明の繊維シート構造物の中間層形成に用いられる。ここに表記される(メタ)アクリル酸とは、「アクリル酸又はメタアクリル酸」を意味するものである。
【0014】また、これら(メタ)アクリル酸エステルと共重合される架橋性官能基含有α,β−エチレン性不飽和単量体は、カルボキシル基含有単量体、例えば(メタ)アクリル酸、イタコン酸、およびマレイン酸など、エポキシド基含有単量体、例えばグリシジル(メタ)アクリレート、およびアリルグリジルエーテルなど、アミノ基含有単量体、例えばジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、およびビニルピリジンなど、水酸基含有単量体、例えばアリルアルコール、2−ヒドロキシエチルアクリレート、および多価アルコールのモノアリルエーテルなど、アミド基含有単量体、例えばN−メチロール(メタ)アクリルアミド、およびマレインアミドなど、イソシアネート基含有単量体、例えばアリルイソシアネートなど、から選ばれる。
【0015】本発明の繊維シート構造物の中間層に用いられるアクリル系樹脂は、乳化重合法、懸濁重合法、溶液重合法、塊状重合法などのいずれの重合法で得られたものでもよいが、低温時においても十分な柔軟性を維持するため、ガラス転移温度が0℃以下のものであることが好ましい。また、更に柔軟性を向上させる目的のために、アクリル系樹脂にアクリロニトリル−ブタジエン、およびスチレン−ブタジエンなどの合成ゴムを添加混合してもよい。
【0016】本発明の繊維シート構造物の中間層を形成するアクリル系樹脂には、その100重量部に対し、1〜100重量部のイソシアネート基含有化合物が必須成分として添加されている。一般的に、エマルジョン系、又は溶剤系アクリル系樹脂は分子中に架橋性官能基を含有する構造を有し、従って自己架橋性を有しているから、特に架橋剤の添加を必要としないが、しかし、更に中間層の耐水性を向上させる目的のために、メラミン系架橋剤、および/又はエチレンイミン系架橋剤を添加することが知られている。これら架橋剤を添加することにより、確かに耐水性の向上が得られるが、しかし、このような架橋剤による架橋では、屋外で使用される耐久性構造物においては、経時的な耐水性の劣化を避けることができないという問題点があり、このためさらに改良が必要とされていた。
【0017】本発明においては、中間層用アクリル系樹脂にイソシアネート基含有化合物を添加することにより、アクリル系樹脂中に残存するカルボキシル基などの親水性基がイソシアネート基と反応して失活し、アクリル系樹脂の欠点であった低い耐水性が大幅に改善され、それとともに、更に繊維性基布と中間層との接着力も向上することが見出された。
【0018】本発明において中間層に用いられるイソシアネート基含有化合物としては、脂肪酸ジイソシアネート類、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、およびリジンジイソシアネートなど、脂環式ジイソシアネート類、例えば、イソホロンジイソシアネート、および水添トリレンジイソシアネートなど、芳香族ジイソシアネート、例えば、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、およびキシレンジイソシアネートなど、イソシアヌレート類、例えば、トリス(ヘキサメチレンイソシアネート)イソシアヌレート、およびトリス(3−イソシアネートメチルベンジル)イソシアヌレートなど、前記イソシアネート化合物のイソシアネート基末端をフェノール類、オキシム類、アルコール類、又はラクタム類等のブロック化剤でブロックして得られるブロックイソシアネート化合物類、並びに、前記化合物のイソシアネート基の一部にエチレングリコールなど親水性単量体が付加された変性イソシアヌレート化合物類などを例示することができる。
【0019】本発明において、中間層形成用エマルジョン系アクリル系樹脂に添加されるイソシアネート系化合物としては、分散性、耐水性の改良及び基布への接着性向上の観点から、特に、ブロックイソシアネート化合物、及びイソシアネート基の1個にエチレングリコールなど親水性単量体が付加された変成部分三量化イソシアヌレート化合物を用いることが好ましい。
【0020】イソシアネート基含有化合物の添加量は、アクリル系樹脂の固形分100重量部に対し1〜100重量部であることが好ましく、更に好ましくは5〜40重量部である。イソシアネート基含有化合物の添加量が1重量部未満となると耐水性向上の効果が少なく、又はなくなることがあり、またそれが100重量部を越えると基布と中間層との接着が過度に強固となって、得られる繊維シート構造物の引裂強力が低下することがあり、また、アクリル系樹脂の架橋が過度に進行し、このため高周波及び熱による溶着が不可能となることがある。
【0021】本発明の繊維シート構造物において、アクリル系樹脂中間層はアクリル系樹脂とイソシアネート基含有化合物を含有したエマルジョン、溶液、および固形配合組成物により、繊維性基布をコーティング、又はディッピングすることにより、或いはカレンダー成形したフィルムをラミネートすることにより形成される。中間層形成用配合組成物中には、目的に応じ紫外線吸収剤、酸化防止剤、無機充填剤、顔料、増粘剤、および消泡剤などを適宜添加してもよい。
【0022】繊維性基布に対する中間層の付着重量は30〜500g/m2 であることが好ましく、更に好ましくは50〜300g/m2 である。中間層の付着重量が30g/m2 未満では、基布と中間層との接着力が不十分になることがあり、またそれが500g/m2 以上になると得られる繊維シート構造物の柔軟性が不十分になることがある。
【0023】ウレタン系樹脂からなる最外層、およびウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物からなる最外層は、本発明の繊維シート構造物に対して長期屋外使用における優れた防汚耐久性を付与するものである。本発明において、最外層用ウレタン系樹脂としては、ポリオールとジイソシアネートとを反応させたものを用いることができる。この場合、ポリオールとしては両末端に水酸基を有するポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、およびポリカーボネート系ジオールなどを使用することができる。また、ジイソシアネートとしては、2,4−トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、およびイソホロンジイソシアネートなどの芳香族ジイソシアネート、および脂肪族ジイソシアネートを用いることができる。本発明において最外層用ウレタン系樹脂において、ポリオール成分としてポリカーボネート系ジオールを用いたものが、耐候性、耐水性が高く、本発明に好ましいものである。
【0024】また最外層用オレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−ヘキセン共重合体、エチレン−α−エチレン共重合体、並びにエチレン−(メタ)アクリル酸共重合体及びその金属塩が挙げられる。特には、周期律表第1族および第2族から選ばれた金属イオン、例えば、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、亜鉛などの金属イオンによりイオン架橋されたエチレン−(メタ)アクリル酸共重合体を用いることが、防汚性、柔軟性の観点から望ましい。
【0025】本発明の繊維シート構造物において、ウレタン系樹脂とオレフィン系樹脂混合組成物からなる最外層は、柔軟性の観点からウレタン系樹脂を50重量%以上含むことが好ましい。ウレタン系樹脂の含有量が50重量%未満では、得られる繊維シート構造物の風合いが硬くなり耐寒性が不十分になることがある。
【0026】本発明の繊維シート構造物の最外層を形成するウレタン系樹脂、およびウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物には、その100重量部に対して0.5〜50重量部のカップリング剤が必須成分として添加される。カップリング剤を添加することによって、ウレタン系樹脂、およびウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物の屋外耐候性が格段に向上するのみでなく、またこの最外層とアクリル系樹脂中間層との層間接着力もより強固なものとなる。最外層用カップリング剤としては、シラン系カップリング剤、チタン系カップリング剤、ジルコニウム系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤、およびジルコアルミニウム系カップリング剤から選ばれた少なくとも1種からなるものを用いることが好ましい。
【0027】シラン系カップリング剤としては、アミノシラン類、例えば、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、およびN−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシランなど、エポキシシラン類、例えば、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、およびγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランなど、ビニルシラン類、例えば、ビニルトリエトキシシラン、およびビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シランなど、並びにメルカプトシラン類、例えば、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシランなどが挙げられる。
【0028】チタン系カップリング剤としては、アルコキシチタン類、例えば、テトライソプロポキシチタン、テトラ−n−ブトキシチタン、およびテトラキス(2−エチルヘキソキシ)チタンなど、並びにチタンアシレート類、例えば、トリ−n−ブトキシチタンステアレート、およびイソプロポキシチタントリステアレートなどが挙げられる。
【0029】ジルコニウム系カップリング剤としては、例えば、テトラブチルジルコネート、テトラ(トリエタノールアミン)ジルコネート、およびテトライソプロピルジルコネートなどが挙げられる。アルミニウム系カップリング剤としては、例えば、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレートが挙げられる。またジルコアルミニウム系カップリング剤としては、例えば、テトラプロピルジルコアルミネートが挙げられる。
【0030】これらのカップリング剤の中で、防汚耐久性、耐水性、着色防止性の観点から、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、およびγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランなどのエポキシシランを用いることが特に好ましい。
【0031】カップリング剤の添加量は、ウレタン系樹脂、およびウレタン系樹脂とオレフィン系樹脂混合組成物の固形分100重量部に対し0.5〜50重量部であることが好ましく、更に好ましくは2〜30重量部である。その添加量が0.5重量部未満では最外層の防汚耐久性および最外層とアクリル系樹脂中間層との層間接着力が不十分になることがあり、またそれが50重量部を超えると、高周波による溶着が不可能となることがある。
【0032】また、カップリング剤に併用して紫外線吸収剤の添加も本発明の繊維シート構造物の防汚耐久性、着色防止性の向上の面から有効である。このような紫外線吸収剤の種類には特に制限はないが、例えば2,4−ジハイドロキシベンゾフェノン、2−ハイドロキシ−4−メトキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン系、2−(2′−ハイドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾールなどのベンゾトリアゾール系、レゾルシノールモノベンゾエートなどのベンゾエート系、フェニルサリシレートなどのサリシレート系、並びにエチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレートなどのシアノアクリレート系、などの紫外線吸収剤から選ばれた少なくとも1種を、最外層樹脂の固形分100重量部に対し0.01〜10重量部の割合で添加することが好ましい。
【0033】ウレタン系樹脂、およびウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物を含む最外層は、該当樹脂とカップリング材を含有したエマルジョン、溶液、または固形配合組成物により、アクリル系樹脂中間層の最外面をコーティング、又はディッピングすること、或いはこれらからカレンダー成形により得られたフィルムをラミネートすることにより形成される。最外層形成用配合組成物中には、目的に応じて、紫外線吸収剤、酸化防止剤、無機充填剤、顔料、増粘剤、および消泡剤などを適宜添加してもよい。
【0034】最外層の付着重量は5〜300g/m2 であることが好ましく、更に好ましくは10〜200g/m2 である。この付着重量が5g/m2 未満では得られる最外層の防汚耐久性が不十分であることがあり、またそれが300g/m2 を超えると得られる繊維シート構造物の柔軟性が不十分になることがある。
【0035】本発明の繊維シート構造物に難燃性を付与することを目的として、前記アクリル系樹脂中間層、ウレタン系樹脂最外層、又はウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物からなる最外層の少なくとも一方の中に、難燃性付与剤を含有させることが好ましい。難燃性付与剤としては、三酸化アンチモン、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、及び水酸化マグネシウムなど無機難燃剤、並びに、臭素含有有機化合物から選ばれた1種以上を含むものが好ましい。臭素含有有機化合物としては、2,4,6,−トリブロモフェノール、テトラブロモビスフェノールA、ビス(トリブロモフェニル)エタン、ビス(ペンタブロモフェニル)エタン、ヘキサブロモシクロドデカン、テトラブロモビスフェノールA−ビス(2,3−ジブロモフェニルエーテル)、テトラブロモビスフェノールA−ビス(2−ハイドロキシエチルエーテル)、ポリ(ペンタブロモベンジル)アクリレート、トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレート、ポリ−ジブロモフェニレンオキシド、トリス(2,4,6−トリブロモフェノキシ)トリアジン、デカブロモジフェニルエーテル、およびヘキサブロモベンゼンなどを用いることができる。
【0036】無機充填剤としては特に三酸化アンチモンを用いることが好ましく、臭素含有有機化合物としてはデカブロモジフェニルエーテル、又はビス(ペンタブロモフェニル)エタンを用いることが好ましく、これらの混合組成を用いると、難燃性、耐久性に特に優れたものが得られる。これらの難燃性付与剤を用いると、得られる本発明の繊維シート構造物は、ポリ塩化ビニル系樹脂を用いて成形されたシートに比べ、燃焼時に有害な塩化水素を発生することもなく、低毒性、低腐食性の繊維シート構造物を得ることが可能となる。
【0037】これら難燃性付与剤の各層への添加量は、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、およびウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物の各々の固形分100重量部に対し5〜300重量部であることが好ましく、さらに好ましくは20〜200重量部である。その添加量が5重量部未満では充分な防炎性を得ることができないことがあり、またそれが300重量部を超えると樹脂層の強度が不十分になったり、或は防汚耐久性が不十分になることがある。
【0038】高い防炎性を維持し、かつ更に長期の防汚耐久性を与えるためには、アクリル系樹脂中間層には臭素含有有機化合物からなる難燃性付与剤を添加し、ウレタン系樹脂、又はウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物からなる最外層には無機難燃性付与剤を添加することが最も好ましい。特に、ウレタン系樹脂、およびウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物からなる最外層への難燃性付与剤の添加量を低く抑制することにより、その樹脂強度を低下させることなく、優れた防汚耐久性を付与することができる。アクリル系樹脂中間層に添加する臭素含有有機化合物の量は、アクリル系樹脂100重量部に対して5〜300重量部であることが好ましく、また、ウレタン系樹脂、およびウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物からなる最外層に添加する無機難燃性付与剤の量は、最外層樹脂100重量部に対して5〜100重量部であることが好ましい。
【0039】本発明の繊維シート構造物は、図1、図2又は図3に示されている積層構造を有することができる。図1において、繊維シート構造物1は、繊維性基布2と、その1面上に形成された1層のアクリル系樹脂からなる中間層3と、その上に形成された1層のウレタン系樹脂、又はウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物からなる最外層4とを有するものである。また、図2において繊維シート構造物1は、繊維性基布2と、その両面上に形成されたアクリル系樹脂含有2層の中間層3と、それぞれの上に形成されたウレタン系樹脂、又はウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物含有2層の最外層4とからなるものである。図1および図2において、繊維性基布2は、一般に非粗目編織物(すなわち糸条間に間隙空間が実質上形成されていないもの)であってもよい。
【0040】本発明の繊維シート構造物において、繊維性基布が、粗目編織物であって、糸条間に間隙が形成されている場合であっても、アクリル系樹脂含有中間層、ウレタン系樹脂、又はウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物含有最外層が、それぞれ図1および図2に示されているように、基布の1面、又は両面の全面を被覆するフィルム層を形成していてもよい。或は、アクリル系中間層が、粗目編織物の糸条の表面およびそれらの交差点を被覆し、この中間層被覆糸条の間に間隙空間が形成されていてもよい。この場合、ウレタン系樹脂、又はウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物を含む最外層は中間層被覆糸条編織物の1面又は両面の全面を被覆するフィルム層を形成していてもよく、或は、ウレタン系樹脂、又はウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物含有最外層が中間層被覆糸条のまわりの中間層を被覆するように形成され、中間層および最外層被覆糸条間に間隙空間が形成されてもよい。
【0041】粗目基布の両面に中間層と最外層とが、又は最外層のみがフィルム層をなして形成されている場合、表裏両面の被覆フィルム層がその糸条間隙において互い接着合体していてもよい。図3A〜Cには工事用粗目シート等に好んで用いられるメッシュシートの構造が例示されている。図3Aは本発明の粗目(メッシュ状)繊維シート構造物1aの平面説明図であり、図3Bは、図3Aの粗目構造物1aの一部分の線B−Bに沿う横方向断面拡大説明図であり、図3Cは、図3Aの粗目構造物1aの一部分の線C−Cに沿う縦方向断面拡大説明図である。
【0042】図3A〜3Cにおいて、経糸2aおよび緯糸2bからなる粗目繊維性基布の各糸条およびそれらの交差点のまわりに、アクリル系樹脂含有中間層3が形成され、さらにその上にウレタン系樹脂、又はウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物含有最外層4が形成されている。これら樹脂被覆糸条6a,6bの間には間隙空間5が形成されている。図3Bには、樹脂被覆経糸6aの横方向断面が示されているが、樹脂被覆緯糸6bの横断面も図3Bと同様である。樹脂被覆緯糸6bの長さ方向の断面も図3Cと同様である。
【0043】
【実施例】本発明を下記実施例により更に具体的に説明する。製品の性能評価に用いられた測定方法は下記の通りである。
耐屈曲性JIS L−1096のスコット形法に従って、つかみ間隔2cm、押圧荷重1Kgf の条件下に試験片に回数1,000回の屈曲試験を施し、結果を目視で評価した。
防汚性JIS L−1021に従って、試験片に、回転数100rpm の汚染試験を施し、その結果をJIS L−0805汚染用グレースケールを用いて評価した。
接着力高周波溶着装置(山本ビニター(株)製、YF−7000)を用いて溶着した試験片の剥離強力を、JIS K−6328に従って測定した。
耐寒性JIS K−6328に従って、試験片のひび割れの発生温度を測定した。
耐燃焼性JIS L−1091の45度メッケルバーナー法に従って、試験片に燃焼試験を施し、その結果を評価した。
耐水性耐水試験は試験片を70℃温水中に1週間浸漬する方法で行った。
耐候性耐候試験はサンシャインウェザリングオスモメーター(スガ試験器(株)製、WEL−SUN−Tc型)により、試験片に480時間紫外線を照射して行った。
【0044】実施例1繊維性基布として、
を使用した。
【0045】アクリル系樹脂含有中間層形成組成物としては、アクリル酸メチルエステルとアクリル酸エチルエステルとの共重合アクリル樹脂(共重合モル比6:4)の水性エマルジョン(固形分濃度:40%)と、トリス(ヘキサメチレンイソシアネート)イソシアヌレートの1個のイソシアネート基末端に、ポリエチレングリコールが付加されている部分変成三量化イソシアヌレートからなるイソシアネート系架橋剤とを含む下記組成のエマルジョンを用いた。
アクリル系樹脂(固形分:40重量%) 100重量部 イソシアネート系架橋剤 4重量部 炭酸カルシウム 15重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、商標: チヌビン765) 0.5重量部上記組成物におけるイソシアネート系架橋剤の添加量は、アクリル系樹脂固形成分重量に対して10重量%であった。
【0046】前記アクリル系樹脂エマルジョンに前記繊維性基布を浸漬し、マングルで絞った後100℃で乾燥し、固形分塗布量160g/m2 の中間層を形成した。ウレタン系樹脂含有最外層形成用ウレタン系樹脂として、ポリオール成分がポリカーボネート系ジオールを主成分として含有する水性ウレタン系樹脂エマルジョン(固形分濃度:30%)を用い、また、カップリング剤としてγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランを用いて、下記組成のエマルジョンを調製した。
ウレタン系樹脂(固形分:30重量%) 100重量部 カップリング剤 1.8重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部上記組成物において、カップリング剤の添加量は、ウレタン系樹脂固体成分重量に対して6重量%であった。
【0047】前記ウレタン系樹脂エマルジョンに前記中間層形成基布を浸漬し、マングルで絞った後100℃で乾燥し、更に160℃で熱処理して、ウレタン系樹脂最外層付着量(固形分)が50g/m2 、樹脂合計付着量(固形分)が210g/m2の防水性繊維シート構造物を作製した。この繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表1および表2に示す。
【0048】実施例2実施例1と同じ処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソシアネート末端をノニルフェノールによりブロック化したブロックイソシアネートを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表1および表2に示す。
【0049】実施例3実施例1と同じ処理操作および試験を行った。但し、ウレタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の添加量を13.5重量部とした。このときのカップリング剤の添加量は、ウレタン系樹脂固体成分重量に対して45重量%であった。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表1および表2に示す。
【0050】実施例4実施例1と同じ処理操作および試験を行った。但し、ウレタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の添加量を0.3重量部とした。このときのカップリング剤の添加量は、ウレタン系樹脂固体成分重量に対して1重量%であった。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表1および表2に示す。
【0051】実施例5〜8実施例5〜8の各々において、実施例1と同じ処理操作および試験を行った。但し、ウレタン系樹脂最外層のカップリング剤として、テトライソプロポキシチタン(実施例5)、テトラブチルジルコネート(実施例6)、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(実施例7)、およびテトラプロピルジルコアルミネート(実施例8)を用いた。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表1および表2に示す。
【0052】実施例9実施例1と同じ処理操作および試験を行った。但し、最外層の形成にウレタン系樹脂とオレフィン系樹脂との混合組成物を用いた。この最外層形成用ウレタン系樹脂において、ポリオール成分としてポリカーボネート系ジオールを主成分とする水性エマルジョン(固形分濃度:30%)を用い、オレフィン系樹脂としてエチレン−メタアクリル酸の亜鉛塩を主成分とする水性エマルジョン(固形分濃度:30%)を用いた。また、カップリング剤としてγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランを用いた。最外層形成用樹脂組成物は下記組成を含むエマルジョンであった。
ウレタン系樹脂(固形分:30重量%) 80重量部 オレフィン系樹脂(固形分:30重量%) 20重量部 カップリング剤 1.8重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部上記組成物において、カップリング剤の添加量は、最外層樹脂固体成分重量に対して6重量%であった。前記ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合エマルジョンに、実施例1に記載の中間層形成基布を浸漬し、マングルで絞った後100℃で乾燥し、更に160℃で熱処理して、ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物による最外層付着量が50g/m2 、樹脂合計付着量が210g/m2 の防水性繊維シート構造物を作製した。この繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表1および表2に示す。
【0053】実施例10実施例9と同じ処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソシアネート末端をノニルフェノールによりブロック化して得られたブロックイソシアネートを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層および組成並びに試験結果を表1および表2に示す。
【0054】実施例11実施例9と同じ処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物のカップリング剤の添加量を13.5重量部とした。このときのカップリング剤の添加量は、最外層樹脂固体成分重量に対して45重量%であった。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表1および表2に示す。
【0055】実施例12実施例9と同じ処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物のカップリング剤の添加量を0.3重量部とした。このときのカップリング剤の添加量は、最外層樹脂固体成分重量に対して1重量%であった。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表1および表2に示す。
【0056】実施例13〜16実施例13〜16の各々において、実施例9と同じ処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物のカップリング剤として、テトライソプロポキシチタン(実施例13)、テトラブチルジルコネート(実施例14)、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(実施例15)、およびテトラプロピルジルコアルミネート(実施例16)を用いた。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表1および表2に示す。
【0057】
【表1】

【0058】
【表2】

【0059】比較例1実施例9と同じ処理操作および試験を行った。但し、最外層の樹脂組成における主成分をオレフィン系樹脂として、下記組成のエマルジョンを調製した。
ウレタン系樹脂 30重量部 オレフィン系樹脂 70重量部 カップリング剤 1.8重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部上記組成物において、カップリング剤の添加量は、ウレタン系樹脂とオレフィン系樹脂混合組成物固体成分重量に対して6重量%であった。前記ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合エマルジョンに、実施例1に記載の中間層形成基布を浸漬し、マングルで絞った後100℃で乾燥し、更に160℃で熱処理して、オレフィン系樹脂−ウレタン系樹脂混合組成物からなる最外層の付着量が50g/m2 、樹脂合計付着量が210g/m2 の防水性繊維シート構造物を作製した。この繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表3および表4に示す。
【0060】比較例2比較例1と同じ処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソシアネート末端をノニルフェノールによりブロック化したブロックイソシアネートを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層および組成並びに試験結果を表3および表4に示す。
【0061】比較例3比較例1と同じ処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂の混合組成物におけるカップリング剤の添加量を13.5重量部とした。このときのカップリング剤の添加量は、最外層樹脂固体成分重量に対して45重量%であった。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表3および表4に示す。
【0062】比較例4比較例1と同じ処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物におけるカップリング剤の添加量を0.3重量部とした。このときのカップリング剤の添加量は、最外層樹脂固体成分重量に対して1重量%であった。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表3および表4に示す。
【0063】比較例5〜8比較例5〜8の各々において、比較例1と同じ処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物におけるカップリング剤として、テトライソプロポキシチタン(比較例5)、テトラブチルジルコネート(比較例6)、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(比較例7)、およびテトラプロピルジルコアルミネート(比較例8)を用いた。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表3および表4に示す。
【0064】比較例9実施例1と同じ処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤と、ウレタン系樹脂含有最外層のカップリング剤との使用を省略し、樹脂合計付着量を210g/m2 とした。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表3および表4に示す。
【0065】比較例10実施例1と同じ処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤の使用を省略し、樹脂合計付着量を210g/m2とした。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表3および表4に示す。
【0066】比較例11実施例1と同じ処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤にかえてメチロールメラミン架橋剤を用い、樹脂合計付着量を210g/m2 とした。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表3および表4に示す。
【0067】比較例12実施例1と同じ処理操作および試験を行った。但し、ウレタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の使用を省略し、樹脂合計付着量を210g/m2 とした。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表3および表4に示す。
【0068】比較例13実施例1と同じ処理操作および試験を行った。但し、ウレタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の添加量を0.9重量部とした。このときのカップリング剤の添加量は、ウレタン系樹脂固体成分重量に対して0.3重量%であった。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表3および表4に示す。
【0069】比較例14実施例1と同じ処理操作および試験を行った。但し、ウレタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の添加量を18.0重量部とした。このときのカップリング剤の添加量は、ウレタン系樹脂固体成分重量に対して60重量%であった。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表3および表4に示す。
【0070】
【表3】

【0071】
【表4】

【0072】実施例17実施例1と同様の処理操作および試験を行った。但し、繊維性基布として、
を使用し、中間層および最外層を、糸条およびその交差部のまわりに形成し、糸条間に間隙空間を残した。得られたシート構造物において、中間層の付着量が120g/m2 、最外層の付着量が40g/m2 、樹脂合計付着量が160g/m2 であった。得られた繊維シート構造物は、糸条間に間隙空間が残っているため通気性を有するメッシュ状シートであった。この繊維シート構造物を前記試験に供した。このメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表5および表6に示す。
【0073】実施例18実施例17と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソシアネート末端をノニルフェノールによりブロック化したブロックイソシアネートを用いた。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表5および表6に示す。
【0074】実施例19実施例17と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤添加量を0.8重量部とした。このときのイソシアネート系架橋剤の添加量は、アクリル系樹脂固体成分重量に対して2.0重量%であった。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表5および表6に示す。
【0075】実施例20実施例17と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤添加量を36重量部とした。このときのイソシアネート系架橋剤の添加量は、アクリル系樹脂固体成分重量に対して90重量%であった。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表5および表6に示す。
【0076】実施例21〜24実施例21〜24の各々において、実施例17と同様の処理操作および試験を行った。但し、ウレタン系樹脂含有最外層のカップリング剤として、それぞれテトライソプロポキシチタン(実施例21)、テトラブチルジルコネート(実施例22)、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(実施例23)、テトラプロピルジルコアルミネート(実施例24)を用いた。このメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表5および表6に示す。
【0077】実施例25実施例9と同様の処理操作および試験を行った。但し、繊維性基布として、
を使用し、中間層および最外層を、糸条およびその交差部のまわりに形成し、糸条間に間隙空間を残した。得られたシート構造物において、中間層の付着量が120g/m2 、最外層の付着量が40g/m2 、樹脂合計付着量が160g/m2 であった。得られた繊維シート構造物は、糸条間に間隙空間が残っているため通気性を有するメッシュ状シートであった。この繊維シート構造物を前記試験に供した。このメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表5および表6に示す。
【0078】実施例26実施例25と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソシアネート末端をノニルフェノールによりブロック化したブロックイソシアネートを用いた。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表5および表6に示す。
【0079】実施例27実施例25と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤添加量を0.8重量部とした。このときのイソシアネート系架橋剤の添加量は、アクリル系樹脂固体成分重量に対して2.0重量%であった。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表5および表6に示す。
【0080】実施例28実施例25と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤添加量を36重量部とした。このときのイソシアネート系架橋剤の添加量は、アクリル系樹脂固体成分重量に対して90重量%であった。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表5および表6に示す。
【0081】実施例29〜32実施例29〜32の各々において、実施例25と同様の処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物のカップリング剤を、それぞれテトライソプロポキシチタン(実施例29)、テトラブチルジルコネート(実施例30)、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(実施例31)、テトラプロピルジルコアルミネート(実施例32)とした。このメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表5および表6に示す。
【0082】
【表5】

【0083】
【表6】

【0084】比較例15比較例1と同様の処理操作および試験を行った。但し、繊維性基布として、
を使用し、中間層および最外層を、糸条およびその交差部のまわりに形成し、糸条間に間隙空間を残した。得られたシート構造物において、中間層の付着量が120g/m2 、最外層の付着量が40g/m2 、樹脂合計付着量が160g/m2 であった。得られた繊維シート構造物は、糸条間に間隙空間が残っているため通気性を有するメッシュ状シートであった。この繊維シート構造物を前記試験に供した。このメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表7および表8に示す。
【0085】比較例16比較例15と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソシアネート末端をノニルフェノールによりブロック化したブロックイソシアネートを用いた。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表7および表8に示す。
【0086】比較例17比較例15と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤添加量を0.8重量部とした。このときのイソシアネート系架橋剤の添加量は、アクリル系樹脂固体成分重量に対して2.0重量%であった。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表7および表8に示す。
【0087】比較例18比較例15と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤添加量を36重量部とした。このときのイソシアネート系架橋剤の添加量は、アクリル系樹脂固体成分重量に対して90重量%であった。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表7および表8に示す。
【0088】比較例19〜22比較例19〜22の各々において、比較例15と同様の処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用樹脂組成物のカップリング剤として、それぞれテトライソプロポキシチタン(比較例19)、テトラブチルジルコネート(比較例20)、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(比較例21)、テトラプロピルジルコアルミネート(比較例22)を用いた。このメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表7および表8に示す。
【0089】比較例23実施例17と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤と、ウレタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の使用を省略し、樹脂合計付着量を160g/m2 とした。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表7および表8に示す。
【0090】比較例24実施例17と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤の使用を省略し、樹脂合計付着量を160g/m2 とした。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表7および表8に示す。
【0091】比較例25実施例17と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤にかえてメチロールメラミン架橋剤を用い、樹脂合計付着量を160g/m2 とした。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表7および表8に示す。
【0092】比較例26実施例17と同様の処理操作および試験を行った。但し、ウレタン系樹脂含有最外層の形成においてカップリング剤の使用を省略し、樹脂合計付着量を160g/m2 とした。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表7および表8に示す。
【0093】比較例27実施例17と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤添加量を0.2重量部とした。このときのイソシアネート系架橋剤の添加量はアクリル系樹脂固体成分重量に対して0.5重量%であった。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表7および表8に示す。
【0094】比較例28実施例17と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤添加量を48重量部とした。このときのイソシアネート系架橋剤の添加量は、アクリル系樹脂固体成分重量に対して120重量%であった。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表7および表8に示す。
【0095】
【表7】

【0096】
【表8】

【0097】実施例33繊維性基布として、実施例1と同一のポリエステルスパン糸高密度平織布を使用した。アクリル系樹脂含有中間層形成用水性エマルジョンを、実施例1と同じアクリル系樹脂、およびイソシアネート系架橋剤を用い、下記組成により調製した。
アクリル系樹脂 100重量部 イソシアネート系架橋剤 4重量部 ビス(ペンタブロモフェニル)エタン 20重量部 三酸化アンチモン 10重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部上記組成において、イソシアネート系架橋剤の添加量は、アクリル系樹脂固体成分重量に対して10重量%であり、ビス(ペンタブロモフェニル)エタンの添加量は、アクリル系樹脂固体成分重量に対して50重量%であった。前記アクリルエマルジョン溶液に前記繊維性基布を浸漬し、マングルで絞り、100℃で乾燥し、樹脂付着量が170g/m2 の中間層被覆基布を得た。ウレタン系樹脂含有最外層形成用水性エマルジョンを、実施例1と同一のウレタン樹脂、およびカップリング剤を用いて、下記組成により調製した。
ウレタン系樹脂 100重量部 カップリング剤 1.8重量部 ビス(ペンタブロモフェニル)エタン 15重量部 三酸化アンチモン 10重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部上記組成において、カップリング剤の添加量はウレタン系樹脂固体成分重量に対して6重量%であり、ビス(ペンタブロモフェニル)エタンの添加量は、ウレタン系樹脂固形成分重量に対して50重量%であった。前記ウレタン系樹脂エマルジョン溶液に、前記中間層形成基布を浸漬し、マングルで絞った後、100℃で乾燥し、更に160℃で熱処理して、ウレタン系樹脂最外層付着量が50g/m2 、樹脂合計付着量が220g/m2 の防水性繊維シート構造物を作製した。この繊維シート構造物を前記試験に供した。この繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表9および表10に示す。
【0098】実施例34実施例33と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソシアネート末端をノニルフェノールによりブロック化したブロックイソシアネートを用い、また、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。この繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表9および表10に示す。
【0099】実施例35実施例33と同様の処理操作および試験を行った。但し、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表9および表10に示す。
【0100】実施例36〜37実施例36〜37の各々において、実施例33と同様の処理操作および試験を行った。但し、三酸化アンチモンの代わりに水酸化アルミニウム(実施例36)、又は水酸化マグネシウム(実施例37)を用いた。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表9および表10に示す。
【0101】実施例38〜41実施例38〜41の各々において、実施例33と同様の処理操作および試験を行った。但し、ウレタン系樹脂含有最外層のカップリング剤として、テトライソプロポキシチタン(実施例38)、テトラブチルジルコネート(実施例39)、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(実施例40)、およびテトラプロピルジルコアルミネート(実施例41)を使用した。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表9および表10に示す。
【0102】実施例42繊維性基布として、実施例1と同一のポリエステルスパン糸高密度平織布を使用した。アクリル系樹脂中間層形成用水性エマルジョンを、実施例1と同じアクリル系樹脂、およびイソシアネート系架橋剤を用い、下記組成により調製した。
アクリル系樹脂 100重量部 イソシアネート系架橋剤 4重量部 ビス(ペンタブロモフェニル)エタン 20重量部 三酸化アンチモン 10重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部上記組成において、イソシアネート系架橋剤の添加量は、アクリル系樹脂固体成分重量に対して10重量%であり、ビス(ペンタブロモフェニル)エタンの添加量は、アクリル系樹脂固体成分重量に対して50重量%であった。前記アクリルエマルジョン溶液に前記繊維性基布を浸漬し、マングルで絞った後、100℃で乾燥し、樹脂付着量が170g/m2 の中間層被覆基布を得た。最外層形成用ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物水性エマルジョンを、実施例9と同一のウレタン系樹脂、オレフィン系樹脂およびカップリング剤を用いて、下記組成により調製した。
ウレタン系樹脂 75重量部 オレフィン系樹脂 25重量部 カップリング剤 1.8重量部 ビス(ペンタブロモフェニル)エタン 15重量部 三酸化アンチモン 10重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部上記組成において、カップリング剤の添加量は最外層樹脂固体成分重量に対して6重量%であり、ビス(ペンタブロモフェニル)エタンの添加量は、最外層樹脂固形成分重量に対して50重量%であった。前記ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合エマルジョン溶液に前記中間層形成基布を浸漬し、マングルで絞った後、100℃で乾燥し、更に160℃で熱処理して、ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物最外層付着量が50g/m2 、樹脂合計付着量が220g/m2 の防水性繊維シート構造物を作製した。この繊維シート構造物を前記試験に供した。この繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表9および表10に示す。
【0103】実施例43実施例42と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソシアネート末端をノニルフェノールによりブロック化したブロックイソシアネートを用い、また、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。この繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表9および表10に示す。
【0104】実施例44実施例42と同様の処理操作および試験を行った。但し、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表9および表10に示す。
【0105】実施例45〜46実施例45〜46の各々において、実施例42と同様の処理操作および試験を行った。但し、三酸化アンチモンの代わりに水酸化アルミニウム(実施例45)、又は水酸化マグネシウム(実施例46)を用いた。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表9および表10に示す。
【0106】実施例47〜50実施例47〜50の各々において、実施例42と同様の処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物中のカップリング剤として、テトライソプロポキシチタン(実施例47)、テトラブチルジルコネート(実施例48)、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(実施例49)、およびテトラプロピルジルコアルミネート(実施例50)を使用した。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表9および表10に示す。
【0107】
【表9】

【0108】
【表10】

【0109】比較例29繊維性基布として、実施例1と同一のポリエステルスパン糸高密度平織布を使用した。アクリル系樹脂含有中間層形成用水性エマルジョンを、実施例1と同じアクリル系樹脂、およびイソシアネート系架橋剤を用い、下記組成により調製した。
アクリル系樹脂 100重量部 イソシアネート系架橋剤 4重量部 ビス(ペンタブロモフェニル)エタン 20重量部 三酸化アンチモン 10重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部上記組成において、イソシアネート系架橋剤の添加量は、アクリル系樹脂固体成分重量に対して10重量%であり、ビス(ペンタブロモフェニル)エタンの添加量は、アクリル系樹脂固体成分重量に対して50重量%であった。前記アクリルエマルジョン溶液に前記繊維性基布を浸漬し、マングルで絞った後、100℃で乾燥し、樹脂付着量が170g/m2 の中間層被覆基布を得た。最外層形成用のウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合水性エマルジョンを、比較例1と同一のウレタン系樹脂、オレフィン系樹脂、およびカップリング剤を用いて、下記組成により調製した。
ウレタン系樹脂 25重量部 オレフィン系樹脂 75重量部 カップリング剤 1.8重量部 ビス(ペンタブロモフェニル)エタン 15重量部 三酸化アンチモン 10重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部上記組成において、カップリング剤の添加量はウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合物固体成分重量に対して6重量%であり、ビス(ペンタブロモフェニル)エタンの添加量は、ウレタン系樹脂とオレフィン系樹脂混合組成物固形成分重量に対して50重量%であった。前記ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合エマルジョン溶液に前記中間層形成基布を浸漬し、マングルで絞った後100℃で乾燥し、更に160℃で熱処理して、ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物最外層付着量が50g/m2 、樹脂合計付着量が220g/m2 の防水性繊維シート構造物を作製した。この繊維シート構造物を前記試験に供した。この繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表11および表12に示す。
【0110】比較例30比較例29と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソシアネート末端をノニルフェノールによりブロック化したブロックイソシアネートを用い、また、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。この繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表11および表12に示す。
【0111】比較例31比較例29と同様の処理操作および試験を行った。但し、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表11および表12に示す。
【0112】比較例32〜33比較例32〜33の各々において、比較例29と同様の処理操作および試験を行った。但し、三酸化アンチモンの代わりに水酸化アルミニウム(比較例32)、又は水酸化マグネシウム(比較例33)を用いた。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表11および表12に示す。
【0113】比較例34〜37比較例34〜37の各々において、比較例29と同様の処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物のカップリング剤として、テトライソプロポキシチタン(比較例34)、テトラブチルジルコネート(比較例35)、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(比較例36)、およびテトラプロピルジルコアルミネート(比較例37)を使用した。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表11および表12に示す。
【0114】比較例38実施例33と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤と、ウレタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の使用を省略し、樹脂合計付着量を220g/m2 とした。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表11および表12に示す。
【0115】比較例39実施例33と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤の使用を省略し、樹脂合計付着量を220g/m2 とした。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表11および表12に示す。
【0116】比較例40実施例33と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤にかえてメチロールメラミン架橋剤を用い、樹脂合計付着量を220g/m2 とした。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表11および表12に示す。
【0117】比較例41実施例33と同様の処理操作および試験を行った。但し、ウレタン系樹脂含有最外層に対するカップリング剤の使用を省略し、樹脂合計付着量を220g/m2 とした。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表11および表12に示す。
【0118】参考例1実施例33と同様の処理操作および試験を行った。但し、三酸化アンチモンの代わりに炭酸カルシウムを用い、樹脂合計付着量を220g/m2 とした。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表11および表12に示す。
【0119】参考例2実施例33と同様の処理操作および試験を行った。但し、三酸化アンチモンの代わりにシリカを用い、樹脂合計付着量を220g/m2 とした。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表11および表12に示す。
【0120】
【表11】

【0121】
【表12】

【0122】実施例51実施例33と同様の処理操作および試験を行った。但し、繊維性基布として、実施例17で用いたポリエステルフィラメント粗目状織物を使用した。得られた繊維シート構造物において、中間層は糸条およびその交差部のまわりに形成され、その付着量は140g/m2 であり、最外層は前記中間層のまわりに形成され、その付着量は40g/m2 であり、樹脂合計付着量は180g/m2 であって、この繊維シート構造物は通風性のあるメッシュ状シートであった。このメッシュ状繊維シート構造物を前記試験に供した。この繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表13および表14に示す。
【0123】実施例52実施例51と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソシアネート末端をノニルフェノールによりブロック化したブロックイソシアネートを用い、また、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表13および表14に示す。
【0124】実施例53実施例51と同様の処理操作および試験を行った。但し、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表13および表14に示す。
【0125】実施例54〜55実施例54〜55の各々において、実施例51と同様の処理操作および試験を行った。但し、三酸化アンチモンの代わりに水酸化アルミニウム(実施例54)、および水酸化マグネシウム(実施例55)を用いた。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表13および表14に示す。
【0126】実施例56〜59実施例56〜59の各々において、実施例51と同様の処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウレタン系樹脂組成物のカップリング剤として、テトライソプロポキシチタン(実施例56)、テトラブチルジルコネート(実施例57)、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(実施例58)、およびテトラプロピルジルコアルミネート(実施例59)を用いた。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表13および表14に示す。
【0127】実施例60実施例42と同様の処理操作および試験を行った。但し、繊維性基布として、実施例17で用いたポリエステルフィラメント粗目状織物を使用した。得られた繊維シート構造物において、中間層は糸条およびその交差部のまわりに形成され、その付着量は140g/m2 であり、最外層は前記中間層のまわりに形成され、その付着量は40g/m2 であり、樹脂合計付着量は180g/m2 であって、この繊維シート構造物は通風性のあるメッシュ状シートであった。このメッシュ状繊維シート構造物を前記試験に供した。この繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表13および表14に示す。
【0128】実施例61実施例60と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソシアネート末端をノニルフェノールによりブロック化したブロックイソシアネートを用い、また、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表13および表14に示す。
【0129】実施例62実施例60と同様の処理操作および試験を行った。但し、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表13および表14に示す。
【0130】実施例63〜64実施例63〜64の各々において、実施例60と同様の処理操作および試験を行った。但し、三酸化アンチモンの代わりに水酸化アルミニウム(実施例63)、および水酸化マグネシウム(実施例64)を用いた。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表13および表14に示す。
【0131】実施例65〜68実施例65〜68の各々において、実施例60と同様の処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物のカップリング剤として、テトライソプロポキシチタン(実施例65)、テトラブチルジルコネート(実施例66)、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(実施例67)、およびテトラプロピルジルコアルミネート(実施例68)を使用した。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表13および表14に示す。
【0132】
【表13】

【0133】
【表14】

【0134】比較例42比較例29と同様の処理操作および試験を行った。但し、繊維性基布として、実施例17で用いたポリエステルフィラメント粗目状織物を使用した。得られた繊維シート構造物において、中間層は糸条およびその交差部のまわりに形成され、その付着量は140g/m2 であり、最外層は前記中間層のまわりに形成され、その付着量は40g/m2 であり、樹脂合計付着量は180g/m2 であって、この繊維シート構造物は通風性のあるメッシュ状シートであった。このメッシュ状繊維シート構造物を前記試験に供した。この繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表15および表16に示す。
【0135】比較例43比較例42と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソシアネート末端をノニルフェノールによりブロック化したブロックイソシアネートを用い、また、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表15および表16に示す。
【0136】比較例44比較例42と同様の処理操作および試験を行った。但し、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表15および表16に示す。
【0137】比較例45〜46比較例45〜46の各々において、比較例42と同様の処理操作および試験を行った。但し、三酸化アンチモンの代わりに水酸化アルミニウム(比較例45)、および水酸化マグネシウム(比較例46)を用いた。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表15および表16に示す。
【0138】比較例47〜50比較例47〜50の各々において、比較例42と同様の処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物のカップリング剤として、テトライソプロポキシチタン(比較例47)、テトラブチルジルコネート(比較例48)、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(比較例49)、およびテトラプロピルジルコアルミネート(比較例50)を使用した。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表15および表16に示す。
【0139】比較例51実施例51と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤と、ウレタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の使用を省略し、樹脂合計付着量を180g/m2 とした。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表15および表16に示す。
【0140】比較例52実施例51と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤の添加を省略し、樹脂合計付着量を180g/m2 とした。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表15および表16に示す。
【0141】比較例53実施例51と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤にかえてメチロールメラミン架橋剤を用いた。また樹脂合計付着量を180g/m2 とした。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表15および表16に示す。
【0142】比較例54実施例51と同様の処理操作および試験を行った。但し、ウレタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の使用を省略し、樹脂合計付着量を180g/m2 とした。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表15および表16に示す。
【0143】参考例3実施例51と同様の処理操作および試験を行った。但し、三酸化アンチモンの代わりに炭酸カルシウムを用い、樹脂合計付着量を180g/m2 とした。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表15および表16に示す。
【0144】参考例4実施例51と同様の処理操作および試験を行った。但し、三酸化アンチモンの代わりにシリカを使用し、樹脂合計付着量を180g/m2 とした。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表15および表16に示す。
【0145】
【表15】

【0146】
【表16】

【0147】実施例69繊維性基布として、実施例1で用いたポリエステルスパン糸高密度平織布を使用した。またアクリル系樹脂含有中間層形成用組成物として、実施例1と同一のアクリル系樹脂、およびイソシアネート系架橋剤を用いて下記組成の水性エマルジョンを調製した。
アクリル系樹脂 100重量部 イソシアネート系架橋剤 4重量部 ビス(ペンタブロモフェニル)エタン 36重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部上記組成物において、イソシアネート系架橋剤の添加量はアクリル系樹脂固体成分重量に対し10重量%であり、ビス(ペンタブロモフェニル)エタンの添加量は、アクリル系樹脂固体成分重量に対して90重量%であった。前記アクリル系樹脂エマルジョンに前記繊維性基布を浸漬し、マングルで絞った後、100℃で乾燥し、基布上に樹脂付着量が160g/m2 の中間層を形成した。最外層形成用ウレタン系樹脂含有組成物として、実施例1と同一のウレタン系樹脂、およびカップリング剤を用いて、下記組成のエマルジョンを調製した。
ウレタン系樹脂 100重量部 カップリング剤 1.8重量部 三酸化アンチモン 10重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部上記組成物において、カップリング剤の添加量は、ウレタン系樹脂固体成分重量に対して6重量%であった。前記ウレタン系樹脂エマルジョンに前記中間層形成基布を浸漬し、マングルで絞った後、100℃で乾燥し、更に160℃で熱処理して、ウレタン系樹脂最外層付着量が50g/m2 、樹脂合計付着量が210g/m2 の防水性繊維シート構造物を作製した。この繊維シート構造物を前記試験に供した。この繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表17および表18に示す。
【0148】実施例70実施例69と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソシアネート末端をノニルフェノールによりブロック化したブロックイソシアネートを用い、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表17および表18に示す。
【0149】実施例71実施例69と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソシアネート末端をノニルフェノールによりブロック化したブロックイソシアネートを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表17および表18に示す。
【0150】実施例72実施例69と同様の処理操作および試験を行った。但し、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表17および表18に示す。
【0151】実施例73〜76実施例73〜76の各々において、実施例69と同様の処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウレタン系樹脂組成物のカップリング剤として、テトライソプロポキシチタン(実施例73)、テトラブチルジルコネート(実施例74)、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(実施例75)、およびテトラプロピルジルコアルミネート(実施例76)を用いた。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表17および表18に示す。
【0152】実施例77繊維性基布として、実施例1で用いたポリエステルスパン糸高密度平織布を使用した。またアクリル系樹脂含有中間層形成用組成物として、実施例1と同一のアクリル系樹脂、およびイソシアネート系架橋剤を用い、下記組成の水性エマルジョンを調製した。
アクリル系樹脂 100重量部 イソシアネート系架橋剤 4重量部 ビス(ペンタブロモフェニル)エタン 36重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部上記組成物において、イソシアネート系架橋剤の添加量はアクリル系樹脂固体成分重量に対し10重量%であり、ビス(ペンタブロモフェニル)エタンの添加量は、アクリル系樹脂固体成分重量に対して90重量%であった。前記アクリル系樹脂エマルジョンに前記繊維性基布を浸漬し、マングルで絞った後、100℃で乾燥し、基布上に樹脂付着量が160g/m2 の中間層を形成した。最外層形成用のウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合水性エマルジョンを、実施例9と同一のウレタン系樹脂、オレフィン系樹脂、およびカップリング剤を用いて、下記組成により調製した。
ウレタン系樹脂 80重量部 オレフィン系樹脂 20重量部 カップリング剤 1.8重量部 三酸化アンチモン 10重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部上記組成物において、カップリング剤の添加量は、ウレタン系樹脂とオレフィン系樹脂混合組成物固体成分量に対して6重量%であった。前記ウレタン系樹脂とオレフィン系樹脂混合エマルジョンに前記中間層形成基布を浸漬し、マングルで絞った後、100℃で乾燥し、更に160℃で熱処理して、ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物最外層の付着量が50g/m2 、樹脂合計付着量が210g/m2 の防水性繊維シート構造物を作製した。この繊維シート構造物を前記試験に供した。この繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表17および表18に示す。
【0153】実施例78実施例77と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソシアネート末端をノニルフェノールによりブロック化したブロックイソシアネートを用い、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表17および表18に示す。
【0154】実施例79実施例77と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソシアネート末端をノニルフェノールによりブロック化したブロックイソシアネートを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表17および表18に示す。
【0155】実施例80実施例77と同様の処理操作および試験を行った。但し、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表17および表18に示す。
【0156】実施例81〜84実施例81〜84の各々において、実施例77と同様の処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物のカップリング剤として、テトライソプロポキシチタン(実施例81)、テトラブチルジルコネート(実施例82)、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(実施例83)、およびテトラプロピルジルコアルミネート(実施例84)を用いた。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表17および表18に示す。
【0157】
【表17】

【0158】
【表18】

【0159】比較例55繊維性基布として、実施例1で用いたポリエステルスパン糸高密度平織布を使用した。またアクリル系樹脂中間層形成用組成物として、実施例1と同一のアクリル系樹脂、およびイソシアネート系架橋剤を用い、下記組成の水性エマルジョンを調製した。
アクリル系樹脂 100重量部 イソシアネート系架橋剤 4重量部 ビス(ペンタブロモフェニル)エタン 36重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部上記組成物において、イソシアネート系架橋剤の添加量はアクリル系樹脂固体成分重量に対し10重量%であり、ビス(ペンタブロモフェニル)エタンの添加量は、アクリル系樹脂固体成分重量に対して90重量%であった。前記アクリル系樹脂エマルジョンに前記繊維性基布を浸漬し、マングルで絞った後、100℃で乾燥し、基布上に、樹脂付着量が160g/m2 の中間層を形成した。最外層形成用のウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合水性エマルジョンを、実施例9と同一のウレタン系樹脂、オレフィン系樹脂、およびカップリング剤を用いて、下記組成により調製した。
ウレタン系樹脂 30重量部 オレフィン系樹脂 70重量部 カップリング剤 1.8重量部 三酸化アンチモン 10重量部 顔料(大日本インキ(株)製、リュウダイ−W69) 3重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製、チヌビン765) 0.5重量部上記組成において、カップリング剤の添加量はウレタン系樹脂とオレフィン系樹脂混合組成物固体成分重量に対して6重量%であった。前記ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合エマルジョン溶液に前記中間層形成基布を浸漬し、マングルで絞った後100℃で乾燥し、更に160℃で熱処理して、ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物最外層付着量が50g/m2 、樹脂合計付着量が210g/m2 の防水性繊維シート構造物を作製した。この繊維シート構造物を前記試験に供した。この繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表19および表20に示す。
【0160】比較例56比較例55と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂中間層のイソシアネート系架橋剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソシアネート末端をノニルフェノールによりブロック化したブロックイソシアネートを用い、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表19および表20に示す。
【0161】比較例57比較例55と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソシアネート末端をノニルフェノールによりブロック化したブロックイソシアネートを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表19および表20に示す。
【0162】比較例58比較例55と同様の処理操作および試験を行った。但し、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表19および表20に示す。
【0163】比較例59〜62比較例59〜62の各々において、比較例55と同様の処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物のカップリング剤として、テトライソプロポキシチタン(比較例59)、テトラブチルジルコネート(比較例60)、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(比較例61)、およびテトラプロピルジルコアルミネート(比較例62)を使用した。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表19および表20に示す。
【0164】比較例63実施例69と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤、およびウレタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の使用を省略し、樹脂合計付着量を210g/m2 とした。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表19および表20に示す。
【0165】比較例64実施例69と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂中間層のイソシアネート系架橋剤の添加を省略し、樹脂合計付着量を210g/m2とした。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表19および表20に示す。
【0166】比較例65実施例69と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤にかえてメチロールメラミン架橋剤を用いた。また樹脂合計付着量を210g/m2 とした。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表19および表20に示す。
【0167】比較例66実施例69と同様の処理操作および試験を行った。但し、ウレタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の使用を省略し、樹脂合計付着量を210g/m2 とした。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表19および表20に示す。
【0168】参考例5実施例69と同様の処理操作および試験を行った。但し、実施例69のアクリル系樹脂中間層形成用組成物に、三酸化アンチモンを10重量部添加し、かつ最外層形成用ウレタン系樹脂含有組成物より三酸化アンチモンを除去した。中間層の付着量を180g/m2 に、最外層の付着量を40g/m2 に、かつ樹脂合計付着量を220g/m2 に調整した。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表19および表20に示す。
【0169】参考例6実施例69と同様の処理操作および試験を行った。但し、実施例69の最外層形成用ウレタン系樹脂含有組成物に、ビス(ペンタブロモフェニル)エタン36重量部を添加し、アクリル系樹脂含有中間層形成用組成物よりビス(ペンタブロモフェニル)エタンを除去した。中間層の付着量を140g/m2 に、最外層の付着量を80g/m2 に、かつ樹脂合計付着量を220g/m2 に調整した。得られた繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表19および表20に示す。
【0170】
【表19】

【0171】
【表20】

【0172】実施例85実施例69と同様の処理操作および試験を行った。但し、繊維性基布として、実施例17で用いたポリエステルフィラメント粗目状織物を使用した。アクリル系樹脂含有中間層の付着量は120g/m2 であり、ウレタン系樹脂含有最外層の付着量は40g/m2 であり、樹脂合計付着量は160g/m2 であった。得られた繊維シート構造物は通気性のあるメッシュ状シートであった。このメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表21および表22に示す。
【0173】実施例86実施例69と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソシアネート末端をノニルフェノールによりブロック化したブロックイソシアネートを用い、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表21および表22に示す。
【0174】実施例87実施例69と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソシアネート末端をノニルフェノールによりブロック化したブロックイソシアネートを用いた。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表21および表22に示す。
【0175】実施例88実施例69と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層の臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表21および表22に示す。
【0176】実施例89〜92実施例89〜92の各々において、実施例69と同様の処理操作および試験を行った。但し、ウレタン系樹脂含有最外層のカップリング剤として、テトライソプロポキシチタン(実施例89)、テトラブチルジルコネート(実施例90)、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(実施例91)、およびテトラプロピルジルコアルミネート(実施例92)を使用した。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表21および表22に示す。
【0177】実施例93実施例77と同様の処理操作および試験を行った。但し、繊維性基布として、実施例17で用いたポリエステルフィラメント粗目状織物を使用した。アクリル系樹脂含有中間層の付着量は120g/m2 であり、ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物からなる最外層の付着量は40g/m2 であり、樹脂合計付着量は160g/m2 であった。得られた繊維シート構造物は通風性のあるメッシュ状シートであった。このメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表21および表22に示す。
【0178】実施例94実施例93と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソシアネート末端をノニルフェノールによりブロック化したブロックイソシアネートを用い、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表21および表22に示す。
【0179】実施例95実施例93と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソシアネート末端をノニルフェノールによりブロック化したブロックイソシアネートを用いた。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表21および表22に示す。
【0180】実施例96実施例93と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層の臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表21および表22に示す。
【0181】実施例97〜100実施例97〜100の各々において、実施例93と同様の処理操作および試験を行った。但し、最外層形成用ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物のカップリング剤として、テトライソプロポキシチタン(実施例97)、テトラブチルジルコネート(実施例98)、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(実施例99)、およびテトラプロピルジルコアルミネート(実施例100)を使用した。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表21および表22に示す。
【0182】
【表21】

【0183】
【表22】

【0184】比較例67比較例55と同様の処理操作および試験を行った。但し、繊維性基布として、実施例17で用いたポリエステルフィラメント粗目状織物を使用した。アクリル系樹脂含有中間層の付着量は120g/m2 であり、ウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物含有最外層の付着量は40g/m2 であり、樹脂合計付着量は160g/m2 であった。得られた繊維シート構造物は通風性のあるメッシュ状シートであった。このメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表23および表24に示す。
【0185】比較例68比較例67と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソシアネート末端をノニルフェノールによりブロック化したブロックイソシアネートを用い、臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表23および表24に示す。
【0186】比較例69比較例67と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤として、トリレンジイソシアネート(TDI)のイソシアネート末端をノニルフェノールによりブロック化したブロックイソシアネートを用いた。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表23および表24に示す。
【0187】比較例70比較例67と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層の臭素含有有機化合物としてデカブロモジフェニルエーテルを用いた。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表23および表24に示す。
【0188】比較例71〜74比較例71〜74の各々において、比較例67と同様の処理操作および試験を行った。但し、最外層のウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物含有最外層のカップリング剤として、テトライソプロポキシチタン(比較例71)、テトラブチルジルコネート(比較例72)、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート(比較例73)、およびテトラプロピルジルコアルミネート(比較例74)を使用した。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表23および表24に示す。
【0189】比較例75実施例85と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤と、ウレタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の使用を省略し、樹脂合計付着量を160g/m2 とした。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表23および表24に示す。
【0190】比較例76実施例85と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤の使用を省略し、樹脂合計付着量を160g/m2 とした。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表23および表24に示す。
【0191】比較例77実施例85と同様の処理操作および試験を行った。但し、アクリル系樹脂含有中間層のイソシアネート系架橋剤にかえてメチロールメラミン架橋剤を用い、樹脂合計付着量を160g/m2 とした。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表23および表24に示す。
【0192】比較例78実施例85と同様の処理操作および試験を行った。但し、ウレタン系樹脂含有最外層のカップリング剤の使用を省略し、樹脂合計付着量を160g/m2 とした。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表23および表24に示す。
【0193】参考例7実施例85と同様の処理操作および試験を行った。但し、実施例85の中間層形成用アクリル系樹脂含有組成物に、10重量部の三酸化アンチモンを添加し、かつ最外層形成用ウレタン系樹脂含有組成物より三酸化アンチモンを除去した。中間層の付着量を130g/m2 に、最外層の付着量を30g/m2 に、かつ樹脂合計付着量を160g/m2 に調整した。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表23および表24に示す。
【0194】参考例8実施例85と同様の処理操作および試験を行った。但し、実施例85の最外層形成用ウレタン系樹脂含有組成物に、ビス(ペンタブロモフェニル)エタン36重量部を添加し、中間層形成用アクリル系樹脂含有組成物よりビス(ペンタブロモフェニル)エタンを除去した。中間層の付着量を110g/m2 に、最外層の付着量を50g/m2 に、そして樹脂合計付着量を160g/m2 に調整した。得られたメッシュ状繊維シート構造物の中間層および最外層の組成並びに試験結果を表23および表24に示す。
【0195】
【表23】

【0196】
【表24】

【0197】表1〜表8から明らかなように、アクリル系樹脂中間層にイソシアネート系化合物を添加した配合系は、イソシアネート系化合物無添加系或いはメラミン系架橋剤添加系に比べ、接着力、耐水性に優れている。また、ウレタン系樹脂最外層およびウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物最外層にカップリング剤を添加することにより、防汚耐久性が大幅に向上し、それとともに、最外層とアクリル系樹脂含有中間層との層間接着力が著るしく向上し、優れた防水シート、又は通風性(メッシュ状)シートを得ることができる。
【0198】表9〜表18から明らかなように、アクリル系樹脂含有中間層にイソシアネート系化合物を添加し、ウレタン系樹脂最外層、およびウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物最外層にカップリング剤を添加し、かつこれらに、更に難燃性付与剤を添加することにより、JIS L−1091の45度メッケルバーナー法の区分3に合格する防炎性を得ることができ、かつ、防汚耐久性、接着力に優れた繊維シート構造物を得ることができる。
【0199】また、表19〜表24から明らかなようにアクリル系樹脂含有中間層にイソシアネート系化合物と臭素含有有機化合物とを添加し、ウレタン系樹脂最外層およびウレタン系樹脂−オレフィン系樹脂混合組成物からなる最外層にカップリング剤と三酸化アンチモンとを添加することにより、防炎性に優れ、更に防汚耐久性、接着力に優れた繊維シート構造物を得ることができる。
【0200】実施例101〜106実施例101〜106の各々において、アクリル系樹脂含有中間形成用アクリル系樹脂としてアクリル酸メチルエステル、メタアクリル酸エチルエステル、アクリル酸およびN−メチロールアクリルアミドの共重合体(共重合モル比3:5:1.5:0.5)を用いたことを除き、実施例1,17,33,51,69、および85のそれぞれと同様の処理操作および試験を行った。得られた繊維シート構造物は、全て接着力、耐屈曲耐久性、および防汚持続性に優れたものであった。
【0201】
【発明の効果】本発明で得られる繊維シート構造物は、耐寒性、耐水性、接着力、防汚耐久性に優れており、特に屋外で使用される日除け、屋形テント、自動車用幌、建築養生用メッシュなどに好適である。また、この繊維シート構造物は焼却、廃棄が容易であり、環境への悪影響もないという利点を有する。




 

 


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