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発明の名称 オレフィン系樹脂成形品
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−100330
公開日 平成10年(1998)4月21日
出願番号 特願平8−254781
出願日 平成8年(1996)9月26日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】石田 敬 (外3名)
発明者 井野 一英 / 狩野 俊也
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 繊維性基布と、その少なくとも一面に積層されたオレフィン系樹脂層とを有し、前記繊維性基布とオレフィン系樹脂層との間に、イソシアネート化合物、アジリジン化合物及びカップリング剤から選ばれた少なくとも1種の化合物と、エチレン−アクリル酸共重合体及びエチレン−メタアクリル酸共重合体の金属塩樹脂から選ばれた少なくとも1種を含み、かつ高周波誘導発熱性を有する接着性樹脂中間層が形成されていることを特徴とする、オレフィン系樹脂成形品。
【請求項2】 前記オレフィン系樹脂層が、エチレン−α−オレフィン系共重合体を含む、請求項1に記載のオレフィン系樹脂成形品。
【請求項3】 前記オレフィン系樹脂層が、エチレン−酢酸ビニル系共重合体、およびエチレン−(メタ)アクリル酸系共重合体から選ばれた少なくとも1種を含む、請求項1に記載のオレフィン系樹脂成形品。
【請求項4】 前記オレフィン系樹脂層が、エチレン−アクリル酸エステル−一酸化炭素系共重合体、エチレン−メタアクリル酸エステル−一酸化炭素系共重合体、及びエチレン−酢酸ビニル−一酸化炭素系共重合体から選ばれた少なくとも1種の3元共重合体を更に含有していることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のオレフィン系樹脂成形品。
【請求項5】 前記オレフィン系樹脂層が、難燃性付与剤を含有している、請求項1〜4のいずれか1項に記載のオレフィン系樹脂成形品。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、日除け用テント、自動車用シート、フレキシブルコンテナー用シート、屋形用テント等に好適なオレフィン系樹脂成形品に関し、詳しくは、高周波誘導加熱処理(高周波ウエルダー処理)による融着が可能で、耐熱クリープ特性に優れたオレフィン系樹脂成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、日除け用テント、フレキシブルコンテナー用シート等の材料としては、柔軟性、および二次加工性等に優れているポリ塩化ビニル系樹脂成形品が使用されていた。しかし、ポリ塩化ビニル系樹脂成形品は焼却廃棄する際には塩素含有ガスを発生し、また、埋立廃棄に際しては当該成形品に含まれる可塑剤等が滲出することがあるなどの問題点を有している。このため、上記用途に対し、環境保全の観点からハロゲンを含まない材料の開発が望まれていた。
【0003】例えば、登録実用新案第3022036号には、布状又は網状シートとポリオレフィンシートとが、非晶性ポリアルファオレフィンを介して積層されたオレフィン積層シートが開示されている。しかし、ポリオレフィン、および非晶性ポリアルファオレフィンは高周波誘導処理による発熱性が低いため、この方法では高周波ウエルダー処理による融着が不可能であり、また接着層に使用される非晶性ポリアルファオレフィンの耐熱強度が不良であるため、得られる積層体シートの耐熱クリープ特性が不十分であるという欠点があった。
【0004】特開平7−137203号にはオレフィン系樹脂の高周波融着性を改良するため、オレフィン系熱可塑性エラストマーを中間層とし、その両面を、エチレンと無水マレイン酸等のラジカル重合性酸無水物モノマーと、酢酸ビニル等のラジカル重合性コモノマーとの多元共重合体樹脂で被覆して形成された3層構造フィルムが開示されている。この積層フィルムでは、確かに高周波融着性は改善されているが、各層間の接着強度が低いため、全体として耐熱クリープ性が不十分であり、またその最外層が多元共重合体樹脂により形成されているため、オレフィン系エラストマーの特徴である耐溶剤性、および防汚性等が発揮されないという欠点を有していた。
【0005】また、オレフィン系樹脂成形品に難燃性を付与する方法として、例えば特開平4−253745号には、オレフィン系樹脂100重量部に対し、水酸化アルミニウム、又は水酸化マグネシウム等の無機系難燃剤50〜300重量部、ガラス質無機物粉体10〜100重量部を添加する方法が開示されている。しかし、この方法では多量に添加される無機系充填剤のため、得られる樹脂組成物の機械的強度が極端に低く、またそれから成形されたシート状成形品は高周波ウエルダー処理による融着性がなく、従って高周波縫製が不可能であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ハロゲンを含まず、環境に悪影響を与えることがなく、従って環境保全に有用なオレフィン樹脂成形品を提供しようとするものであり、特には、オレフィン系樹脂の特性を損なうことなく、高周波融着可能で、かつ耐熱クリープ特性に優れたオレフィン系樹脂成形品を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るオレフィン系樹脂成形品は、繊維性基布と、その少なくとも一面に積層されたオレフィン系樹脂層とを有し、前記繊維性基布とオレフィン系樹脂層との間に、イソシアネート化合物、アジリジン化合物及びカップリング剤から選ばれた少なくとも1種の化合物と、エチレン−アクリル酸共重合体及びエチレン−メタアクリル酸共重合体の金属塩樹脂から選ばれた少なくとも1種を含み、かつ高周波誘導発熱性を有する接着性樹脂中間層が形成されていることを特徴とするものである。
【0008】本発明に係るオレフィン系樹脂成形品において、前記オレフィン系樹脂層が、エチレン−α−オレフィン系共重合体を含むことが好ましい。また本発明に係るオレフィン系樹脂成形品において、前記オレフィン系樹脂層が、エチレン−酢酸ビニル系共重合体、およびエチレン−(メタ)アクリル酸系共重合体から選ばれた少なくとも1種を含むことが好ましい。本発明に係るオレフィン系樹脂成形品において、前記オレフィン系樹脂層が、エチレン−アクリル酸エステル−一酸化炭素系共重合体、エチレン−メタアクリル酸エステル−一酸化炭素系共重合体、及びエチレン−酢酸ビニル−一酸化炭素系共重合体から選ばれた少なくとも1種の3元共重合体を更に含有していることが好ましい。本発明に係るオレフィン系樹脂成形品において、前記オレフィン系樹脂層が、難燃性付与剤を含有していてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のオレフィン系樹脂成形品に用いられる繊維性基布としては、天然繊維、例えば木綿、麻など、無機繊維、例えばガラス繊維、炭素繊維、金属繊維など、再生繊維、例えばビスコースレーヨン、キュプラなど、半合成繊維、例えば、ジー及びトリアセテート繊維など、合成繊維、例えば、ナイロン6、ナイロン66、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレートなど)繊維、芳香族ポリアミド繊維、アクリル繊維、及びオレフィン繊維など、及び水不溶化または難溶化されたポリビニルアルコール繊維など、から選ばれた少なくとも1種からなる布帛を用いることができる。
【0010】基布中の繊維は短繊維紡績糸条、長繊維糸条、スプリットヤーン、テープヤーンなどのいずれの形状に形成されていてもよく、また基布は織物、編物またはこれらの複合体のいずれであってもよい。基布の編織組織にも格別の制限はないが、例えば、少なくとも、それぞれ糸間間隙をおいて平行に配置された経糸及び緯糸を含む糸条により構成された粗目状の編織物及び非粗目編織物(糸条間に実質的に間隙が形成されていない編織物)から選択することができる。
【0011】粗目編織物の目付は30〜700g/m2であることが好ましく、また粗目編織物の透光面積率は、粗目編織物の面積に対して10〜95%程度であることが好ましい。また繊維性基布が非粗目編織物である場合、その組織、目付、厚さなどに制限はないが、オレフィン系樹脂成形品の使用目的に応じて、平織、綾織、丸編、及び経編などの編織組織を選ぶことができ、またその目付は50〜1000g/m2程度とすることが好ましい。
【0012】本発明のオレフィン系樹脂成形品のオレフィン系樹脂層に用いられるオレフィン系樹脂としては、ホモポリマー類、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン−1、ポリ−4−メチルペンテン−1など、ホモポリマーとオレフィン系ゴムとが混合又はアロイ化された樹脂類、例えば、エチレン−プロピレンゴムを組成中に有する樹脂類、及びエチレンと他のモノマーとの共重合体類、例えば、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体など、から選ばれた少なくとも1種が用いられる。ここでエチレン−(メタ)アクリル酸共重合体とは、エチレン−アクリル酸及びエチレン−メタアクリル酸の共重合体を総称している。特に、耐寒性、防汚性、柔軟性の高い成形品を得るためには、オレフィン系樹脂として、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、およびエチレン−(メタ)アクリル酸共重合体を用いることが好ましい。
【0013】この中で、エチレン−α−オレフィン系共重合体は誘電損失が小さく、このため従来より高周波による融着が不可能であるとされていたが、本発明の成形品においては融着可能となる。本発明に用いられるエチレン−α−オレフィン系共重合体において、エチレンに共重合されるα−オレフィンとしては、炭素数3〜18のα−オレフィン類、例えば、プロピレン、ブテン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、デセン−1などから選ばれた少なくとも1種が用いられる。この共重合体におけるα−オレフィンの共重合比率は、8〜25重量%であることが好ましい。これが8重量%未満では得られる成形品の耐寒性、柔軟性が不十分になることがあり、また、それが25重量%をこえると、得られる成形品の耐熱強度が不十分になることがあり、かつ成形品表面にブロッキングを生じるという欠点を生ずることがある。
【0014】また、エチレン−酢酸ビニル系共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸系共重合体は、エチレンに共重合されるモノマーの比率の増加に応じて、高周波誘導処理(高周波ウエルダー処理)による発熱性が高められ、それによって高周波融着が可能となるが、一方、前記共重合モノマー比率の増加は樹脂の耐熱性を低下させ、耐熱クリープ性を低下させるという結果をもたらす。特に、日除け、フレキシブルコンテナーなどの用途では、高周波融着による縫製性は重要な特性の一つであり、このため前記共重合モノマーの重合比率を上げて得られる共重合体樹脂の高周波誘導発熱性を高め、しかし、その樹脂強度と耐熱クリープ性との低下を許容して対処しているのが現状である。これに対して、本発明により、樹脂強度、および耐熱クリープ特性に優れた共重合モノマー比率の低い樹脂をオレフィン系樹脂層に用いても、高周波融着が可能であり、かつ充分な縫製強度を示す成形品を得ることが可能となる。
【0015】本発明に用いられるエチレン−酢酸ビニル系共重合体において、酢酸ビニル成分の含有量が2〜30重量%であることが好ましく、3〜20重量%であることがさらに好ましい。酢酸ビニル成分の含有量が2重量%未満では得られる成形品の柔軟性が不十分になることがあり、またそれが30重量%をこえると、得られる共重合体の樹脂強度および耐熱クリープ性が不十分になることがある。
【0016】また、本発明に用いられるエチレン−(メタ)アクリル酸共重合体としては、エチレン−メチル(メタ)アクリレート系共重合体、エチレン−エチル(メタ)アクリレート系共重合体が挙げられる。これらの共重合体中の(メタ)アクリル酸成分の含有量2〜25重量%であることが好ましく、3〜15重量%であることがさらに好ましい。(メタ)アクリル酸成分の含有量が2重量%未満では得られる成形品の柔軟性が不十分になることがあり、またそれが25重量%をこえると、得られる共重合体の樹脂強度および耐熱クリープ性が不十分になることがある。
【0017】本発明の成形品のオレフィン系樹脂層において、前記オレフィン系樹脂に加えて、エチレン−アクリル酸エステル−一酸化炭素系共重合体、エチレン−メタアクリル酸エステル−一酸化炭素系共重合体、及びエチレン−酢酸ビニル−一酸化炭素系共重合体から選ばれた少なくとも1種の3元共重合体をさらに含有させることにより、オレフィン系樹脂の樹脂強度、および耐熱クリープ性を損なうことなく、その高周波誘導発熱性をさらに高めることが可能であり、また、各種添加剤、特に難燃性を付与する目的で添加される無機系充填剤を分散性良くかつ高充填することも可能になる。本発明に用いられるエチレン−アクリル酸エステル−一酸化炭素系共重合体、エチレン−メタアクリル酸エステル−一酸化炭素系共重合体、及びエチレン−酢酸ビニル−一酸化炭素系共重合体において、エチレン成分の含有率が60〜70重量%であり、(メタ)アクリル酸エステル、又は酢酸ビニル成分の含有率が20〜35重量%であり、かつ一酸化炭素成分の含有率が5〜15重量%であることが好ましい。オレフィン系樹脂に対する上記3元共重合体の添加量は1〜40重量部であることが好ましく、5〜30重量部であることがさらに好ましい。上記3元共重合体の添加量が1重量%未満では高周波誘導発熱性を高める効果にも、また難燃性付与剤の分散性、および高充填性改善の効果においても不十分になることがあり、またそれが40重量%をこえると、得られるオレフィン系樹脂層の耐熱強度および耐熱クリープ特性を損なうことがある。
【0018】本発明の成形品において、オレフィン系樹脂層には難燃性を付与する目的で、難燃性付与剤を添加してもよい。難燃性付与剤としては、環境保全の観点から、ハロゲンを含まない化合物を用いることが好ましく、例えば水酸化マグネシウム、水酸化アルミニュウム、酸化アンチモン、硫酸バリウム、赤燐などの無機化合物、硼酸、硼酸亜鉛、及びリン酸エステル、例えば、トリフェニルフォスフェート、フェニルジクレジルフォスフェート、トリクレジルフォスフェートトリキシリレルフォスフェートなどの有機化合物から選ばれた少なくとも1種を用いることができる。オレフィン系樹脂層に対する難燃性付与剤の添加量は、それに前記3元共重合体を併用しない場合、オレフィン系樹脂100重量部に対し、40〜120重量部であることが好ましい。難燃性付与剤の添加量が、40重量部未満では充分な難燃性を得ることができないことがあり、またそれが、120重量部をこえると、得られるオレフィン系樹脂層の樹脂強度が大きく低下し、また、耐熱クリープ性が損なわれてしまうことがある。また、前記3元共重合体を併用すると、それを併用しない場合に比較して更に難燃性の高い成形品を得ることができる。この場合の難燃性付与剤の添加量は、オレフィン系樹脂と3元共重合体との合計量100重量部に対し、40〜350重量部であることが好ましい。それが40重量部未満では充分な難燃性を得ることができないことがあり、またそれが350重量部をこえると、得られるオレフィン系樹脂層における樹脂強度が大きく低下し、かつ耐熱クリープ性が損なわれてしまうことがある。
【0019】本発明の成形品において、オレフィン系樹脂層の厚みに格別の制限はないが、好ましくは0.01〜3.0mmである。厚さが0.01mm未満では充分な縫製強度を有する成形品を得ることができないことがあり、またそれが3.0mmをこえると、得られるオレフィン系樹脂層において高周波融着に充分な発熱量を得ることが困難となってしまうことがある。オレフィン系樹脂層には、成形品の用途に応じて、安定剤、充填剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色剤、滑剤などの1種以上を適宜、適量添加してもよい。
【0020】本発明の成形品の接着性樹脂中間層は、エチレン−アクリル酸共重合体及び/又はエチレン−メタアクリル酸共重合体の金属塩樹脂と、イソシアネート化合物、アジリジン化合物及びカップリング剤から選ばれた少なくとも1種の架橋剤から構成される。この接着性樹脂中間層は、繊維性基布とオレフィン系樹脂層とを相互に強固に接着し、高い高周波誘導発熱性を示し、かつ、樹脂強度が高く、かつ耐熱クリープ性に優れていることが望ましい。高周波誘導発熱性を有する樹脂としては、誘電損失(εtanδ)の大きい樹脂、例えば、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリウレタン系樹脂及びエチレン系共重合体樹脂などを用いることができるが、特に、積層されるオレフィン系樹脂層との接着性、および環境保全の面からみて、エチレン系共重合樹脂、特に高周波誘導発熱性、および耐熱強度にすぐれているエチレン−アクリル酸共重合体及び/又はエチレン−メタアクリル酸共重合体の金属塩が用いられる。
【0021】本発明に用いられるエチレン−アクリル酸共重合体及びエチレン−メタアクリル酸共重合体の金属塩としては、エチレン成分含有量が50〜90重量%、好ましくは60〜80重量%であり、アクリル酸又はメタアクリル酸成分の含有量が10〜50重量%、好ましくは20〜40重量%であり、周期律表第1族あるいは第2族から選ばれた、例えば、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、亜鉛などの金属イオンによりイオン架橋されたものを用いることが好ましい。アクリル酸又はメタアクリル酸成分の含有量が10重量%未満では得られる中間層が接着に充分な発熱性を得ることができないことがあり、またそれが40重量%をこえると、得られる中間層の耐熱強度および、耐熱クリープ特性が不十分になることがある。
【0022】本発明の成形品の接着性樹脂中間層には、イソシアネート化合物、アジリジン化合物及びカップリング剤から選ばれた少なくとも1種が必須成分として含有される。これらは架橋剤として作用し、その添加により、繊維性基布と中間層との接着性が向上し、かつ接着性樹脂中間層の耐熱強度が改善され、耐熱クリープ特性が大きく向上する。本発明の接着性樹脂中間層に用いられるイソシアネート化合物としては、脂肪族ジイソシアネート類、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネートなど、脂環式ジイソシアネート類、例えば、イソホロンジイソシアネート、水添トリレンジイソシアネートなど、芳香族ジイソシアネート類、例えば、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシレンジイソシアネートなど、イソシアヌレート類、例えば、トリス(ヘキサメチレンイソシアネート)イソシアヌレート、トリス(3−イソシアネートメチルベンジル)イソシアヌレートなど、から選ばれた少なくとも1種、または、これら化合物のイソシアネート基をフェノール類、オキシム類、アルコール類、ラクタム類などのブロック化剤でブロックしたブロックイソシアネート、およびイソシアネート基の一部にエチレングリコールなど親水性単量体が付加された変性イソシアネートなどを用いることが好ましい。中間層にエマルジョン系樹脂が用いられる場合、分散性、耐水性、基布への接着性の観点から、特に、ブロックイソシアネート、および脂肪族イソシアネートのイソシアネート基の1個にエチレングリコールなど親水性単量体が付加された部分変性三量化イソシアヌレートを用いることが好ましい。
【0023】本発明の成形品において、中間層に用いられるアジリジン化合物は、分子内にアジリジニル基を含有したものであればよく、例えば分子内に2個のアジリジニル基を含有するもの、例えば、ジフェニルメタン−ビス−4−4′−N−N′−ジエチレンウレアなど、および分子内に3個のアジリジニル基を含有するもの、例えば、2,2−ビスハイドロキシメチルブタノール−トリス[3−(1−アジリジニル)プロピオネート]などを用いることが好ましい。
【0024】本発明の成形品において、中間層に用いられるカップリング剤としては、シラン系カップリング剤、チタン系カップリング剤、ジルコニウムカップリング剤、アルミニウム系カップリング剤、ジルコアルミニウム系カップリング剤から選ばれた少なくとも1種を用いることが好ましい。シラン系カップリング剤としては、アミノシラン類、例えば、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリエトキシシランなど、エポキシシラン類、例えば、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシランなど、ビニルシラン類、例えば、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シランなど、メルカプトシラン類、例えば、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシランなど、が挙げられる。チタン系カップリング剤としては、アルコキシ類、例えば、テトライソプロポキシチタン、テトラ−n−ブトキシチタン、テトラキス(2−エチルヘキソキシ)チタンなど、アシレート類、例えば、トリ−n−ブトキシチタンステアレート、イソプロポキシチタントリステアレートなどが挙げられる。ジルコニウム系カップリングとしては、例えば、テトラブチルジルコネート、テトラ(トリエタノールアミン)ジルコネート、およびテトライソプロピルジルコネートなどが挙げられる。アルミニウム系カップリング剤としては、例えば、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレートが挙げられる。また、ジルコアルミニウム系カップリング剤としては、テトラプロピルジルコアルミネートが挙げられる。これらの中で、基布との接着性、耐熱樹脂強度の観点から、特にはγ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、およびγ−グリシドキシプロピルトリエトキシシランなどのエポキシシランを用いることが好ましい。
【0025】上記架橋性化合物の、接着性樹脂中間層への添加量は、接着性樹脂中間層の合計重量100重量部に対し、0.5〜30重量部、好ましくは1〜15重量部である。この添加量が0.5重量部未満では、得られる中間層と繊維性基布との接着性が不十分になることがあり、また樹脂の架橋不足に起因して耐熱クリープ性の改善が不十分になることがあり、またその添加量が30重量部をこえると、中間層内樹脂の架橋が過度に進行して、中間層高周波誘導による発熱性が低下し、得られる樹脂自体の耐熱性向上に起因して融着性が損なわれてしまうことがある。
【0026】本発明の成形品において、接着性樹脂中間層の重量は少なくとも10g/m2以上であることが好ましく、30g/m2以上であることがさらに好ましい。この重量が10g/m2未満では、中間層の高周波誘導による発熱量が少なく融着性が不十分になることがある。中間層の形成には、溶剤タイプ又は水分散タイプの塗布液の塗布、あるいはカレンダー成形、又はTダイ成形などにより形成される中間層形成用フィルムの貼着などのいずれの方法を利用してもよい。接着性樹脂中間層には、成形品の用途に応じて、安定剤、充填剤、難燃性付与剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色剤などの1種以上を適宜、適量添加してもよい。
【0027】
【実施例】本発明を下記実施例により更に具体的に説明する。表中、評価は下記測定方法により測定したものである。
【0028】高周波融着性高周波ウェルダー機(山本ビニター(株)製、YF−7000)を使用し、陽極電流を1.0アンペアとし、また電極として2cm×100cmのベタ刃を用いて、シートサンプルに高周波ウェルダー処理による高周波融着縫製を施し、当該シートが融着するに要した時間、即ち、JIS−K−6328による剥離試験において、接合部の溶融した樹脂の一面が、それに対向する面に接着して剥離する現象が始まるまでに要する時間を測定した。
【0029】剥離強力融着縫製したシートサンプルを3cm幅の短冊状にカットし、JIS−K−6328によりその180度ピール強度を測定した。
耐熱クリープ性クリープ性試験機(東洋精機(株)製、クリープ100LDR)を用い、JIS−K−7115によるテスト評価を行った。すなわち、高周波融着されたシートサンプルを槽内温度60℃、引張荷重30kgの条件で上記試験機にセットし、縫製部が破断するまでの時間を測定した。
【0030】混練性オレフィン系樹脂層を形成する樹脂組成物(コンパウンド)500gをバンバリー型ミキサー(東洋精機(株)製、ラボプラストミル)中において、4分間、又は10分間混練し、得られた溶融物を温度160℃、圧力100kg/cm2 の条件下で3分間プレスし、厚さ1mmのシートを作成した。このシートより、JIS−K−6301に従って3号ダンベル片を採取し、各ダンベル片の引張強度を測定した後、次式から算出される混練指数により混練性を評価した。混練指数の値が大きいほど混練性、分散性が優れていることを示す。

【0031】難燃性キャンドル型燃焼試験機(東洋精機(株)製D型)を使用し、JIS−K−7201により、酸素指数を測定、評価した。
糸引き抜き強力シートサンプルを経緯糸目に沿って2cm×7cmにカットし、この試験片の1対の長辺に沿って1短辺の端縁から2cm内側において、前記1対の長辺から、それに直角に、内側に向かって1対の切り込みを入れ、この切れ込みの中間に糸2本を残し、さらに前記1対の切れ込みから長辺に沿って3cmの位置において、前記2本の糸を、長辺に直角をなす方向にカットする切れ込みを入れた。これを測定サンプルとした。このサンプルを用いて、JIS−K−6328に従って糸2本の引き抜き抵抗(強力)値を測定し(引張速度200mm/分)、この値により接着性を評価した。
【0032】実施例1繊維性基布として、ポリプロピレンマルチフィラメント糸高密度織物(萩原工業(株)製レフクロスBLK−1000);(織物組織=880d×880d/19×20(本/25.4mm))
を使用した。この織物の目付は170g/m2であった。オレフィン系樹脂層形成用フィルムとして、下記組成;
エチレン−α−オレフィン共重合体 100.0重量部 (住友化学工業(株)製:エクセレンVL−100)
紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製:チヌビンP) 1.0重量部 酸化防止剤(チバガイギー(株)製:イルガノックス1010)
0.5重量部 顔料(大日本インキ化学(株)製:EホワイトF−11606M)
3.5重量部の樹脂組成物(コンパウンド)をTダイ法にて押出成形し、厚さ0.2mmのフィルムを得た。
【0033】接着性樹脂中間層として、下記組成;
エチレン−メタアクリル酸共重合体の亜鉛塩 100.0重量部 (水分散タイプ、固形分濃度:30%)
アジリジン系架橋剤 6.0重量部 (ジフェニルメタン−ビス−4−4′−N−N′−ジエチレンウレア)
増粘剤(日本アクリル(株)製ASE−60) 1.0重量部のエマルジョン組成物を用い、この組成物をナイフコート方式により前記繊維性基布の両面にそれぞれ乾燥後の付着量が60g/m2、総付着量が120g/m2となるようコーティング処理して接着性樹脂中間層を形成した。この時、アジリジン系架橋剤のエチレン−メタアクリル酸共重合体の亜鉛塩固形分に対する添加量は20重量%であった。
【0034】この接着性樹脂中間層が形成された繊維性基布の両面のそれぞれに、前記オレフィン系樹脂フィルムを160℃の加熱条件下圧着ラミネートし、本発明のオレフィン系樹脂成形品を作製した。使用した樹脂および架橋剤を表1に示し、かつ得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表3に示す。
【0035】実施例2実施例1と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、オレフィン系樹脂層形成用エチレン−α−オレフィン共重合体の代りに低密度ポリエチレン(LDPE;住友化学(株)製スミカセンL5715)を用いた。使用した樹脂、架橋剤を表1に示しかつ得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表3に示す。
【0036】実施例3実施例1と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、オレフィン系樹脂層形成用エチレン−α−オレフィン共重合体の代りに、高密度ポリエチレン(三菱油化(株)製HD−LY20)を用いた。使用した樹脂及び架橋剤を表1に示し得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表3に示す。
【0037】実施例4実施例1と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、オレフィン系樹脂層形成用エチレン−α−オレフィン共重合体の代りに、ポリプロピレン(旭化成(株)製ポリプロL5791)を用いた。使用した樹脂及び架橋剤を表1に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表3に示す。
【0038】実施例5実施例1と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、オレフィン系樹脂層形成用エチレン−α−オレフィン共重合体の代りに、ポリプロピレンとエチレン−プロピレンゴムとのアロイ樹脂(モンテル−JPO(株)製キャタロイKS−0519)を用いた。使用した樹脂及び架橋剤を表1に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表3に示す。
【0039】実施例6実施例1と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用エチレン−メタアクリル酸共重合体の亜鉛塩の代りに、ナトリウム塩(水分散タイプ、固形分濃度30%)を用いた。使用した樹脂及び架橋剤を表1に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ特性を表3に示す。
【0040】実施例7実施例1と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用アジリジン系架橋剤として、2,2−ビスハイドロキシメチルブタノール−トリス[3−(1−アジリニル)プロピオネート]を用いた。使用した樹脂及び架橋剤を表1に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ特性を表3に示す。
【0041】実施例8実施例1と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成に用いられたアジリジン系架橋剤の代りにイソシアネート系化合物(トリス(ヘキサメチレンイソシアネート)イソシアヌレートの1個のイソシアネート基に、ポリエチレングリコールを付加した部分変性三量化イソシアヌレート)を用いた。使用した樹脂及び架橋剤を表1に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表3に示す。
【0042】実施例9実施例1と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成に用いられたアジリジン系架橋剤の代りに、イソシアネート系化合物(トリレンジイソシアネートのイソシアネート末端をノニルフェノールによりブロック化したブロックイソシアネート)を用いた。使用した樹脂及び架橋剤を表1に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表3に示す。
【0043】実施例10実施例1と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成に用いられたアジリジン系架橋剤の代りに、カップリング剤(γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン)を用いた。使用した樹脂及び架橋剤を表1に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表3に示す。
【0044】実施例11実施例1と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層の形成に用いられたアジリジン系架橋剤の代りにカップリング剤(テトライソプロポキシチタン)を用いた。使用した樹脂及び架橋剤を表1に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表3に示す。
【0045】比較例1実施例1と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層を省略し、繊維性基布に直接オレフィン樹脂フィルムをラミネートした。使用された樹脂及び架橋剤を表2に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表3に示す。
【0046】比較例2実施例2と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層を省略し、繊維性基布に直接オレフィン樹脂フィルムをラミネートした。使用された樹脂及び架橋剤を表2に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表3に示す。
【0047】比較例3実施例3と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層を省略し、繊維性基布に直接オレフィン樹脂フィルムをラミネートした。使用された樹脂及び架橋剤を表2に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表3に示す。
【0048】比較例4実施例4と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層を省略し、繊維性基布に直接オレフィン樹脂フィルムをラミネートした。使用された樹脂及び架橋剤を表2に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表3に示す。
【0049】比較例5実施例5と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層を省略し、繊維性基布に直接オレフィン樹脂フィルムをラミネートした。使用された樹脂及び架橋剤を表2に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表3に示す。
【0050】比較例6実施例1と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層の高周波誘導発熱性樹脂として、エチレン−メタアクリル酸共重合体の亜鉛塩に替えて、エマルジョンタイプのウレタン樹脂(旭電化(株)製HUX−260:固形分濃度30%)を用いた。使用された樹脂及び架橋剤を表2に示し、得られたオレフィン成形品の構成を表2に示し、かつその高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表3に示す。
【0051】比較例7実施例1と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層の高周波誘導発熱性樹脂として、エマルジョンタイプのアクリル系樹脂(昭和高分子(株)製F−400:固形分濃度35%)を用いた。使用された樹脂及び架橋剤を表2に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表3に示す。
【0052】比較例8実施例1と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層の形成に際し、アジリジン系架橋剤の添加を省略した。使用された樹脂及び架橋剤を表2に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表3に示す。
【0053】比較例9実施例1と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層用架橋剤としてアクリレート系化合物(トリメチロールプロパントリメタクリレート)を用いた。使用した樹脂及び架橋剤を表2に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表3に示す。
【0054】比較例10実施例1と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層用架橋剤としてメラミン系化合物(メチロールメラミン)を用いた。使用した樹脂及び架橋剤を表2に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表3に示す。
【0055】比較例11実施例1と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層用架橋剤としてアリル基含有化合物(ジアリルフタレート)を用いた。使用した樹脂及び架橋剤を表2に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表3に示す。
【0056】比較例12実施例1と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層の架橋剤としてエポキシ化合物(エチレングリコールジグリシジルエーテル)を用いた。使用した樹脂及び架橋剤を表2に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表1に示す。
【0057】比較例13実施例1と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層用架橋剤としてパーオキサイド系化合物(ジ−t−ブチルパーオキサイド)を用いた。使用した樹脂及び架橋剤を表2に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表3に示す。
【0058】
【表1】

【0059】
【表2】

【0060】
【表3】

【0061】表1〜3から明らかなように、エチレン−メタアクリル酸共重合体の金属塩に架橋剤としてアジリジン系化合物、イソシアネート系化合物、カップリング剤を添加して、高周波誘導発熱性を有する接着性樹脂中間層を形成させた場合、従来高周波融着不可能であったオレフィン系樹脂成形品の融着が可能となり、かつその剥離強力、および耐熱クリープ性が大きく改善される。
【0062】実施例12繊維性基布として、ポリエステルフィラメント糸高密度織物:750d×750d/28×17(本/25.4mm)、を使用した。この織物の目付は190g/m2であった。またオレフィン系樹脂層用コンパウンドとして、下記組成: エチレン−酢酸ビニル共重合体 100.0重量部 (エニケム社製ML20:酢酸ビニル含有量7重量%)
紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製:チヌビンP) 1.0重量部 酸化防止剤(チバガイギー(株)製:イルガノックス1010)
0.5重量部 顔料(大日本インキ化学(株)製:EホワイトF−11606M)
3.5重量部の組成物を用い、これをカレンダー機を用いて成形し、厚さ0.2mmのオレフィン系樹脂フィルムを作製した。
【0063】接着性樹脂中間層形成のために、下記組成: エチレン−メタアクリル酸共重合体のナトリウム塩 100.0重量部 (水分散タイプ、固形分濃度:30%)
アジリジン系架橋剤 6.0重量部 (ジフェニルメタン−ビス−4−4′−N−N′−ジエチレンウレア)
増粘剤(日本アクリル(株)製ASE−60) 1.0重量部のエマルジョン組成物を用い、これを前記基布の両面上に、実施例1と同じく乾燥後の総付着量が120g/m2となるようコーティング処理して接着性樹脂中間層を形成した。この時、アジリジン系架橋剤の添加量は、エチレン−メタアクリル酸共重合体ナトリウム塩固形分重量に対して20重量%であった。この接着性樹脂中間層が形成された繊維性基布の両面の各々に、前記オレフィン系樹脂フィルムを160℃の加熱条件下で圧着ラミネートし、本発明のオレフィン系樹脂成形品を得た。使用された樹脂及び架橋剤を表4に示し、かつ得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表6に示す。
【0064】実施例13実施例12と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、オレフィン系樹脂層形成用酢酸ビニル含有量7重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体の代りに、酢酸ビニル含有量17重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体(エニケム社製MH40)を用いた。使用された樹脂及び架橋剤を表4に示し、かつ得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表6に示す。
【0065】実施例14実施例12と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、オレフィン系樹脂層形成用酢酸ビニル含有量7重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体に替えて、酢酸ビニル含有量28重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体(エニケム社製MH28)を用いた。使用した樹脂及び架橋剤を表4に示し、かつ得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表6に示す。
【0066】実施例15実施例12と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用エチレン−メタアクリル酸共重合体のナトリウム塩に替えて、その亜鉛塩(水分散タイプ、固形分濃度30%)を用いた。使用した樹脂及び架橋剤を表4に示し、かつ得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表6に示す。
【0067】実施例16実施例12と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層用架橋剤として、他のアジリジン系化合物(2,2−ビスハイドロキシメチルブタノール−トリス[3−(1−アジリニル)プロピオネート])を用いた。使用した樹脂及び架橋剤を表4に示し、かつ得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表6に示す。
【0068】実施例17実施例12と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤としてイソシアネート系化合物(トリス(ヘキサメチレンイソシアネート)イソシアヌレートの1個のイソシアネート基に、ポリエチレングリコールを付加した部分変性三量化イソシアヌレート)を用いた。使用した樹脂及び架橋剤を表4に示し、かつ得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表6に示す。
【0069】実施例18実施例12と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、イソシアネート系化合物(トリレンジイソシアネートのイソシアネート基をノニルフェノールによりブロック化したブロックイソシアネート)を用いた。使用した樹脂及び架橋剤を表4に示し、かつ得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表6に示す。
【0070】実施例19実施例12と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤としてカップリング剤(γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン)を用いた。使用した樹脂及び架橋剤を表4に示し、かつ得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表6に示す。
【0071】実施例20実施例12と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤としてカップリング剤(テトライソプロポキシチタン)を用いた。使用した樹脂及び架橋剤を表4に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性表6に示す。
【0072】比較例14実施例12と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層を省略し、繊維性基布に直接オレフィン樹脂フィルムをラミネートした。使用した樹脂及び架橋剤を表5に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表6に示す。
【0073】比較例15実施例13と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層を省略し、繊維性基布に直接オレフィン樹脂フィルムをラミネートした。使用した樹脂及び架橋剤を表5に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表6に示す。
【0074】比較例16実施例14と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層を省略し、繊維性基布に直接オレフィン樹脂フィルムをラミネートした。使用した樹脂及び架橋剤を表5に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表6に示す。
【0075】比較例17実施例12と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用高周波誘導発熱性樹脂として、エチレン−メタアクリル酸共重合体のナトリウム塩に替えて、エマルジョンタイプのウレタン樹脂(旭電化(株)製HUX−260:固形分濃度30%)を用いた。使用した樹脂及び架橋剤を表5に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表6に示す。
【0076】比較例18実施例12と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用高周波誘導発熱性樹脂としてエマルジョンタイプのアクリル系樹脂(昭和高分子(株)製F−400:固形分濃度35%)を用いた。使用した樹脂及び架橋剤を表5に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表6に示す。
【0077】比較例19実施例12と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層の形成に際し、アジリジン系架橋剤の添加を省略した。使用した樹脂及び架橋剤を表5に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表6に示す。
【0078】比較例20実施例12と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層の架橋剤として、アクリレート系化合物(トリメチロールプロパントリメタクリレート)を用いた。使用した樹脂、及び架橋剤を表5に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表6に示す。
【0079】比較例21実施例12と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、メラミン系化合物(メチロールメラミン)を用いた。使用した樹脂、及び架橋剤を表5に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表6に示す。
【0080】比較例22実施例12と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、アリル基含有化合物(ジアリルフタレート)を用いた。使用した樹脂、及び架橋剤を表5に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表6に示す。
【0081】比較例23実施例12と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、エポキシ化合物(エチレングリコールジグリシジルエーテル)を用いた。使用した樹脂、及び架橋剤を表5に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表6に示す。
【0082】比較例24実施例12と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層の架橋剤として、パーオキサイド系化合物(ジ−t−ブチルパーオキサイド)を用いた。使用した樹脂、及び架橋剤を表5に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表6に示す。
【0083】
【表4】

【0084】
【表5】

【0085】
【表6】

【0086】表4〜6から明らかなように、エチレン−メタアクリル酸共重合体の金属塩樹脂に、架橋剤としてアジリジン系化合物、イソシアネート系化合物、又はカップリング剤を添加して、高周波誘導発熱性を有する接着性樹脂中間層を形成させることにより、従来高周波融着不可能であったエチレン−酢酸ビニル共重合体(共重合酢酸ビニル成分含有率の低いもの)が溶着可能となり、また共重合酢酸ビニル成分の含有率が高い樹脂では高周波融着性が大幅に改善され、かつこれを用いることにより剥離強力、耐熱クリープ性に優れたオレフィン系成形品を得ることができる。
【0087】実施例21実施例12と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、オレフィン系樹脂層を形成する際、エチレン−酢酸ビニル共重合体に替えて、エチレン−メチルメタアクリレート共重合体(住友化学工業(株)製アクリフトWH306−1:メチルメタアクリレート含有量6重量%)を使用した。使用した樹脂、及び架橋剤を表7に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表9に示す。
【0088】実施例22実施例12と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、オレフィン系樹脂層を形成する際に、エチレン−酢酸ビニル共重合体に替えて、メチルメタアクリレート含有量15重量%のエチレン−メチルメタアクリレート共重合体(住友化学工業(株)製アクリフトWH302)を使用した。使用した樹脂、及び架橋剤を表7に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表9に示す。
【0089】実施例23実施例12と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、オレフィン系樹脂層の形成に当り、エチレン−酢酸ビニル共重合体に替えて、メチルメタアクリレート含有量25重量%のエチレン−メチルメタアクリレート共重合体(住友化学工業(株)製アクリフトWK307)を使用した。使用した樹脂、及び架橋剤を表7に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表9に示す。
【0090】実施例24実施例21と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層の形成に際し、エチレン−メタアクリル酸共重合体のナトリウム塩に替えて、亜鉛塩(水分散タイプ、固形分濃度30%)を使用した。使用した樹脂、及び架橋剤を表7に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表9に示す。
【0091】実施例25実施例21と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として他のアジリジン系化合物(2,2−ビスハイドロキシメチルブタノール−トリス[3−(1−アジリニル)プロピオネート])を使用した。使用した樹脂、及び架橋剤を表7に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表9に示す。
【0092】実施例26実施例21と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤としてイソシアネート系化合物(トリス(ヘキサメチレンイソシアネート)イソシアヌレートの1個のイソシアネート基に、ポリエチレングリコールを付加した部分変性三量化イソシアヌレート)を使用した。使用した樹脂、及び架橋剤を表7に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表9に示す。
【0093】実施例27実施例21と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、イソシアネート系化合物(トリレンジイソシアネートのイソシアネート基をノニルフェノールによりブロック化したブロックイソシアネート)を用いた。使用した樹脂、及び架橋剤を表7に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表9に示す。
【0094】実施例28実施例21と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、カップリング剤(γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン)を用いた。使用した樹脂、及び架橋剤を表7に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表9に示す。
【0095】実施例29実施例21と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、カップリング剤(テトライソプロポキシチタン)を用いた。使用した樹脂、及び架橋剤を表7に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表9に示す。
【0096】比較例25実施例21と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層を省略し、繊維性基布に直接オレフィン樹脂フィルムをラミネートした。使用した樹脂、および架橋剤を表8に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表9に示す。
【0097】比較例26実施例22と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層を省略し、繊維性基布に直接オレフィン樹脂フィルムをラミネートした。使用した樹脂、および架橋剤を表8に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表9に示す。
【0098】比較例27実施例23と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層を省略し、繊維性基布に直接オレフィン樹脂フィルムをラミネートした。使用した樹脂、および架橋剤を表8に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表9に示す。
【0099】比較例28実施例21と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用高周波誘導発熱性樹脂として、エチレン−メタアクリル酸共重合体の亜鉛塩に替えて、エマルジョンタイプのウレタン樹脂(旭電化(株)製HUX−260:固形分濃度30%)を用いた。使用した樹脂、及び架橋剤を表8に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表9に示す。
【0100】比較例29実施例21と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用高周波誘導発熱性樹脂として、エマルジョンタイプのアクリル系樹脂(昭和高分子(株)製F−400:固形分濃度35%)を用いた。使用した樹脂、及び架橋剤を表8に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表9に示す。
【0101】比較例30実施例21と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層の形成の際に、アジリジン系架橋剤の添加を省略した。使用した樹脂、及び架橋剤を表8に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表9に示す。
【0102】比較例31実施例21と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、アクリレート系化合物(トリメチロールプロパントリメタクリレート)を用いた。使用した樹脂、及び架橋剤を表8に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表9に示す。
【0103】比較例32実施例21と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、メラミン系化合物(メチロールメラミン)を用いた。使用した樹脂、及び架橋剤を表8に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表9に示す。
【0104】比較例33実施例21と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層の架橋剤として、アリル基含有化合物(ジアリルフタレート)を用いた。使用した樹脂、及び架橋剤を表8に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表9に示す。
【0105】比較例34実施例21と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層の架橋剤として、エポキシ化合物(エチレングリコールジグリシジルエーテル)を用いた。使用した樹脂、及び架橋剤を表8に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表9に示す。
【0106】比較例35実施例21と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、パーオキサイド系化合物(ジ−t−ブチルパーオキサイド)を用いた。使用した樹脂、及び架橋剤を表8に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表9に示す。
【0107】
【表7】

【0108】
【表8】

【0109】
【表9】

【0110】表7〜9から明らかなように、エチレン−メタアクリル酸共重合体の金属塩樹脂に、架橋剤としてアジリジン系化合物、イソシアネート系化合物、カップリング剤を添加して、高周波誘導発熱性を有する接着性樹脂中間層を形成させることにより、従来高周波融着不可能であったエチレン−(メタ)アクリレート共重合体(共重合(メタ)アクリレート成分の含有率の低いもの)が溶着可能となり、また共重合(メタ)アクリレートモノマー成分の含有率が高い樹脂では高周波融着性が大幅に改善された。さらに何れの場合も、剥離強力、および耐熱クリープ性にも優れたオレフィン系成形品が得られた。
【0111】実施例30繊維性基布として、ポリエステルフィラメント糸粗目織物:750d×750d/12×12(本/25.4mm)を使用した。この織物の目付は120g/m2 であり、透光面積率は65%であった。
【0112】オレフィン系樹脂層用フィルムの作製のため、下記組成: エチレン−α−オレフィン共重合体 100.0重量部 (住友化学工業(株)製:エクセレンVL−100)
エチレン−酢酸ビニル−一酸化炭素系共重合体 10.0重量部 (三井デュポンポリケミカル(株)製:エルバロイ742)
紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製:チヌビンP) 1.0重量部 酸化防止剤(チバガイギ−(株)製:イルガノックス1010)
0.5重量部 顔料(大日本インキ化学(株)製:EホワイトF−11606M)
3.5重量部の組成物(コンパウンド)を調製し、これをTダイ法により押出成形し、厚さ0.2mmのオレフィン系樹脂フィルムを作製した。
【0113】接着性樹脂中間層を形成するために、下記組成: エチレン−メタアクリル酸共重合体の亜鉛塩 100.0重量部 (水分散タイプ、固形分濃度:30%)
アジリジン系架橋剤 6.0重量部 (ジフェニルメタン−ビス−4−4′−N−N′−ジエチレンウレア)
増粘剤(日本アクリル(株)製ASE−60) 1.0重量部のエマルジョン組成物を用い、この組成物をディッピング方式により、前記繊維性基布の繊維束(経、緯系)の周面を被覆するように、乾燥後付着量が60g/m2 となるようディッピング処理して、接着性樹脂中間層を形成した。この接着性樹脂中間層が形成された繊維性基布の両面の各々に、前記オレフィン系樹脂フィルムを160℃の加熱条件下で圧着ラミネートし、本発明のオレフィン系樹脂成形品を得た。使用した樹脂、及び架橋剤を表10に示し、かつ得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性を表12に示す。
【0114】実施例31実施例30と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、オレフィン系樹脂層の形成の際に、エチレン−α−オレフィン共重合体に替えて、低密度ポリエチレン(LDPE:住友化学(株)製スミカセンL5715)を使用した。使用した樹脂、及び架橋剤を表10に示し、得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性を表12に示す。
【0115】実施例32実施例30と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、オレフィン系樹脂層の形成の際に、エチレン−α−オレフィン共重合体に替えて、高密度ポリエチレン(三菱油化(株)製HD−LY20)を使用した。使用した樹脂、及び架橋剤を表10に示し、また得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性を表12に示す。
【0116】実施例33実施例30と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、オレフィン系樹脂層の形成の際に、エチレン−α−オレフィン共重合体に替えて、ポリプロピレン(旭化成(株)製ポリプロL5791)を使用した。使用した樹脂、及び架橋剤を表10に示し、また得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性を表9に示す。
【0117】実施例34実施例30と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、オレフィン系樹脂層の形成の際に、エチレン−α−オレフィン共重合体に替えて、ポリプロピレンとエチレン−プロピレンゴムとのアロイ樹脂(モンテル−JPO(株)製キャタロイKS−0519)を使用した。使用した樹脂、及び架橋剤を表10に示し、また得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性を表12に示す。
【0118】実施例35実施例30と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、オレフィン系樹脂層の形成に際し、エチレン−α−オレフィン共重合体に替えて、酢酸ビニル含有量7重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体(エニケム社製ML20)を使用した。使用した樹脂、及び架橋剤を表10に示し、また得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性を表12に示す。
【0119】実施例36実施例30と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、オレフィン系樹脂層の形成に際し、エチレン−α−オレフィン共重合体に替えて、メチルメタアクリレート含有量6重量%のエチレン−メチルメタアクリレート共重合体(住友化学工業(株)製アクリフトWH306−1)を使用した。使用した樹脂、及び架橋剤を表10に示し、また得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性を表12に示す。
【0120】実施例37実施例30と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用エチレン−メタアクリル酸共重合体の亜鉛塩の代りに、そのナトリウム塩(水分散タイプ、固形分濃度30%)を使用した。使用した樹脂、及び架橋剤を表10に示し、また得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性を表12に示す。
【0121】実施例38実施例30と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、オレフィン系樹脂層の形成に用いられたエチレン−酢酸ビニル−一酸化炭素系共重合体の添加量を20重量部に変更した。使用した樹脂、及び架橋剤を表10に示し、また得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性を表12に示す。
【0122】実施例39実施例30と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、他のアジリジン系化合物(2,2−ビスハイドロキシメチルブタノール−トリス[3−(1−アジリニル)プロピオネート])を使用した。使用した樹脂、及び架橋剤を表10に示し、また得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表12に示す。
【0123】実施例40実施例30と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、イソシアネート系化合物(トリス(ヘキサメチレンイソシアネート)イソシアヌレートの1個のイソシアネート基に、ポリエチレングリコールを付加した部分変性三量化イソシアヌレート)を用いた。使用した樹脂、および架橋剤を表10に示し、また得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性を表12に示す。
【0124】実施例41実施例30と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、イソシアネート系化合物(トリレンジイソシアネートのイソシアネート基をノニルフェノールによりブロック化したブロックイソシアネート)を用いた。使用した樹脂、および架橋剤を表10に示し、また得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表12に示す。
【0125】実施例42実施例30と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、カップリング剤(γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン)を使用した。使用した樹脂、および架橋剤を表10に示し、また得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性を表12に示す。
【0126】実施例43実施例30と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、カップリング剤(テトライソプロポキシチタン)を用いた。使用した樹脂、および架橋剤を表10に示し、また得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表12に示す。
【0127】比較例36実施例30と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層を省略し、繊維性基布に直接オレフィン樹脂フィルムをラミネートした。使用した樹脂、及び架橋剤を表11に示し、また得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性を表12に示す。
【0128】比較例37実施例31と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層を省略し、繊維性基布に直接オレフィン樹脂フィルムをラミネートした。使用した樹脂、及び架橋剤を表11に示し、また得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性を表12に示す。
【0129】比較例38実施例32と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層を省略し、繊維性基布に直接オレフィン樹脂フィルムをラミネートした。使用した樹脂、及び架橋剤を表11に示し、また得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性を表12に示す。
【0130】比較例39実施例33と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層を省略し、繊維性基布にオレフィン樹脂フィルムを直接ラミネートした。使用した樹脂、および架橋剤を表11に示し、また得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性を表12に示す。
【0131】比較例40実施例34と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層を省略し、繊維性基布に直接オレフィン樹脂フィルムをラミネートした。使用した樹脂、および架橋剤を表11に示し、また得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性を表12に示す。
【0132】比較例41実施例35と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層を省略し、繊維性基布にオレフィン樹脂フィルムを直接ラミネートした。使用した樹脂、および架橋剤を表11に示し、また得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性を表12に示す。
【0133】比較例42実施例36と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層を省略し、繊維性基布にオレフィン樹脂フィルムを直接ラミネートした。使用した樹脂、および架橋剤を表11に示し、また得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性を表12に示す。
【0134】比較例43実施例30と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層の形成の際に、アジリジン系架橋剤の添加を省略した。使用した樹脂、および架橋剤を表11に示し、また得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性を表12に示す。
【0135】比較例44実施例30と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用高周波誘導発熱性樹脂として、エチレン−メタアクリル酸共重合体の亜鉛塩に替えて、エマルジョンのタイプのウレタン樹脂(旭電化(株)製HUX−260:固形分濃度30%)を用いた。使用した樹脂、および架橋剤を表11に示し、また得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性を表12に示す。
【0136】比較例45実施例30と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用高周波誘導発熱性樹脂として、エマルジョンタイプのアクリル系樹脂(昭和高分子(株)製F−400:固形分濃度35%)を用いた。使用した樹脂、および架橋剤を表11に示し、また得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性を表12に示す。
【0137】比較例46実施例30と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、アクリレート系化合物(トリメチロールプロパントリメタクリレート)を用いた。使用した樹脂、および架橋剤を表11に示し、また得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性を表12に示す。
【0138】比較例47実施例30と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、メラミン系化合物(メチロールメラミン)を用いた。使用した樹脂、および架橋剤を表11に示し、また得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性を表12に示す。
【0139】比較例48実施例30と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、アリル基含有化合物(ジアリルフタレート)を用いた。使用した樹脂、および架橋剤を表11に示し、また得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性を表12に示す。
【0140】比較例49実施例30と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、エポキシ化合物(エチレングリコールジグリシジルエーテル)を用いた。使用した樹脂、および架橋剤を表11に示し、また得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性を表12に示す。
【0141】比較例50実施例30と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤としてパーオキサイド系化合物(ジ−t−ブチルパーオキサイド)を用いた。使用した樹脂、および架橋剤を表11に示し、また得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性を表12に示す。
【0142】
【表10】

【0143】
【表11】

【0144】
【表12】

【0145】表10〜12から明らかなように、エチレン−メタアクリル酸共重合体の金属塩に、架橋剤としてアジリジン系化合物、イソシアネート系化合物、又はカップリング剤を添加して、高周波誘導発熱性を有する接着性樹脂中間層を形成させ、かつオレフィン系樹脂層に、エチレン−酢酸ビニル−一酸化炭素系共重合体を更に添加をすることにより、従来不可能であったオレフィン系樹脂の高周波融着が効率的に可能となり、かつその効率を高くすることができ、しかも糸引抜強力が大きく、耐熱クリープ性に優れたオレフィン樹脂成形品を得ることができた。
【0146】実施例44実施例30と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、オレフィン系樹脂層の形成のために、下記組成: エチレン−α−オレフィン共重合体 100.0重量部 (住友化学工業(株)製:エクセレンVL−100)
水酸化マグネシウム(難燃性付与剤) 60.0重量部 紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製:チヌビンP) 1.0重量部 酸化防止剤(チバガイギ−(株)製:イルガノックス1010)
0.5重量部 顔料(大日本インキ化学(株)製:EホワイトF−11606M)
3.5重量部の組成物(コンパウンド)を用いた。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表13に示し、また、オレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、および得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性(酸素指数)を表15に示す。
【0147】実施例45実施例44と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、オレフィン系樹脂層の形成の際に、前記エチレン−α−オレフィン共重合体に替えて、低密度ポリエチレン(LDPE;住友化学(株)製スミカセンL5715)を使用した。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表13に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表15に示す。
【0148】実施例46実施例44と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、オレフィン系樹脂層の形成に際し、前記エチレン−α−オレフィン共重合体に替えて、高密度ポリエチレン(三菱油化(株)製HD−LY20)を使用した。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表13に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表15に示す。
【0149】実施例47実施例44と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、オレフィン系樹脂層の形成に際し、前記エチレン−α−オレフィン共重合体に替えて、ポリプロピレン(旭化成(株)製ポリプロL5791)を使用した。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表13に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、および得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表15に示す。
【0150】実施例48実施例44と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、オレフィン系樹脂層の形成に際し、前記エチレン−α−オレフィン共重合体に替えて、ポリプロピレンとエチレン−プロピレンゴムとのアロイ樹脂(モンテル−JPO(株)製キャタロイKS−0519)を使用した。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表13に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表15に示す。
【0151】実施例49実施例44と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、オレフィン系樹脂層の形成に際し、前記エチレン−α−オレフィン共重合体に替えて、酢酸ビニル含有量7重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体(エニケム社製ML20)を使用した。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表13に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表15に示す。
【0152】実施例50実施例44と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、オレフィン系樹脂層の形成に際し、前記エチレン−α−オレフィン共重合体に替えて、メチルメタアクリレート含有量6重量%のエチレン−メチルメタアクリレート共重合体(住友化学工業(株)製アクリフトWH306−1)を使用した。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表13に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表15に示す。
【0153】実施例51実施例44と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層の形成に際し、前記エチレン−メタアクリル酸共重合体の亜鉛塩に替えて、そのナトリウム塩(水分散タイプ、固形分濃度30%)を使用した。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表13に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性を表15に示す。
【0154】実施例52実施例44と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、オレフィン系樹脂層に添加される水酸化マグネシウムの量を100重量部とした。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表13に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表15に示す。
【0155】実施例53実施例44と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として他のアジリジン系化合物(2,2−ビスハイドロキシメチルブタノールートリス[3−(1−アジリニル)プロピオネート])を使用した。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表13に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、剥離強力、耐熱クリープ性を表15に示す。
【0156】実施例54実施例44と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、イソシアネート系化合物(トリス(ヘキサメチレンイソシアネート)イソシアヌレートの1個のイソシアネート基に、ポリエチレングリコールを付与した部分変性三量化イソシアヌレート)を用いた。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表13に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、混練性、難燃性を表5に示す。
【0157】実施例55実施例44と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、イソシアネート系化合物(トリレンジイソシアネートのイソシアネート基をノニルフェノールによりブロック化したブロックイソシアネート)を用いた。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表13に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表15に示す。
【0158】実施例56実施例44と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、カップリング剤(γーグリシドキシプロピルトリメトキシシラン)を用いた。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表13に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表15に示す。
【0159】実施例57実施例44と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、カップリング剤(テトライソプロポキシチタン)を使用した。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表13に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表15に示す。
【0160】比較例51実施例44と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層を省略し、繊維性基布にオレフィン樹脂フィルムを直接ラミネートした。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表14に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表15に示す。
【0161】比較例52実施例45と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層を省略し、繊維性基布にオレフィン樹脂フィルムを直接ラミネートした。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表14に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表15に示す。
【0162】比較例53実施例46と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層を省略し、繊維性基布にオレフィン樹脂フィルムを直接ラミネートした。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表14に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表15に示す。
【0163】比較例54実施例47と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層を省略し、繊維性基布にオレフィン樹脂フィルムを直接ラミネートした。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表14に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表15に示す。
【0164】比較例55実施例48と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層を省略し、繊維性基布にオレフィン樹脂フィルムを直接ラミネートした。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表14に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表15に示す。
【0165】比較例56実施例49と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層を省略し、繊維性基布にオレフィン樹脂フィルムを直接ラミネートした。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表14に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表15に示す。
【0166】比較例57実施例50と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層を省略し、繊維性基布にオレフィン樹脂フィルムを直接ラミネートした。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表14に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表15に示す。
【0167】比較例58実施例44と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層の形成に当り、アジリジン系架橋剤の添加を省略した。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表14に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表15に示す。
【0168】比較例59実施例44と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層の形成の際に、高周波誘導発熱性樹脂として、前記エチレン−メタアクリル酸共重合体の亜鉛塩に替えてエマルジョンタイプのウレタン樹脂(旭電化(株)製HUX−260:固形分濃度30%)を用いた。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表14に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表15に示す。
【0169】比較例60実施例44と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層の形成の際に、高周波誘導発熱性樹脂として、エマルジョンタイプのアクリル系樹脂(昭和高分子(株)製F−400:固形分濃度35%)を用いた。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表14に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表15に示す。
【0170】比較例61実施例44と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、アクリレート系化合物(トリメチロールプロパントリメタクリレート)を用いた。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表14に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表15に示す。
【0171】比較例62実施例44と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、メラミン系化合物(メチロールメラミン)を用いた。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表14に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表15に示す。
【0172】比較例63実施例44と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、アリル基含有化合物(ジアリルフタレート)を用いた。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表14に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表15に示す。
【0173】比較例64実施例44と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、エポキシ化合物(エチレングリコールジグリシジルエーテル)を用いた。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表14に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表15に示す。
【0174】比較例65実施例44と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、パーオキサイド系化合物(ジ−t−ブチルパーオキサイド)を用いた。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表14に示し、また、オレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表15に示す。
【0175】
【表13】

【0176】
【表14】

【0177】
【表15】

【0178】表13〜15から明らかなように、エチレン−メタアクリル酸共重合体の金属塩に、架橋剤としてアジリジン系化合物、イソシアネート系化合物、又はカップリング剤を添加して、高周波誘導発熱性を有する接着性樹脂中間層を形成させることにより、従来高周波融着不可能であったオレフィン系樹脂、特には難燃性付与剤が添加されたオレフィン系樹脂の高周波融着が可能となり、かつ糸引抜強力が大きく、耐熱クリープ性に優れた難燃性オレフィン樹脂成形品を作製することが可能になった。
【0179】実施例58実施例30と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、オレフィン系樹脂層を形成するために、下記組成: エチレン−α−オレフィン共重合体 100.0重量部 (住友化学工業(株)製:エクセレンVL−100)
水酸化マグネシウム 60.0重量部 エチレン−酢酸ビニル−一酸化炭素系共重合体 10.0重量部 (三井デュポンポリケミカル(株)製:エルバロイ742)
紫外線吸収剤(チバガイギー(株)製:チヌビンP) 1.0重量部 酸化防止剤(チバガイギ−(株)製:イルガノックス1010)
0.5重量部 顔料(大日本インキ化学(株)製:EホワイトF−11606M)
3.5重量部の組成物を用いた。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表16に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表18に示す。
【0180】実施例59実施例58と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、オレフィン系樹脂層の形成の際に、前記エチレン−α−オレフィン共重合体に替えて、低密度ポリエチレン(LDPE;住友化学(株)製スミカセンL5715)を使用した。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表16に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表18に示す。
【0181】実施例60実施例58と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、オレフィン系樹脂層の形成の際に、前記エチレン−α−オレフィン共重合体に替えて、高密度ポリエチレン(三菱油化(株)製HD−LY20)を使用した。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表16に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表18に示す。
【0182】実施例61実施例58と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、オレフィン系樹脂層の形成の際に、前記エチレン−α−オレフィン共重合体に替えて、ポリプロピレン(旭化成(株)製ポリプロL5791)を使用した。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表16に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表18に示す。
【0183】実施例62実施例58と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、オレフィン系樹脂層の形成の際に、前記エチレン−α−オレフィン共重合体に替えて、ポリプロピレンとエチレン−プロピレンゴムとのアロイ樹脂(モンテル−JPO(株)製キャタロイKS−0519)を使用した。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表16に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表18に示す。
【0184】実施例63実施例58と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、オレフィン系樹脂層の形成の際に、前記エチレン−α−オレフィン共重合体に替えて、酢酸ビニル含有量7重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体(エニケム社製ML20)を使用した。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表16に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表18に示す。
【0185】実施例64実施例58と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、オレフィン系樹脂層の形成の際に、前記エチレン−α−オレフィン共重合体に替えて、メチルメタアクリレート含有量6重量%のエチレン−メチルメタアクリレート共重合体(住友化学工業(株)製アクリフトWH306−1)を使用した。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表16に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表18に示す。
【0186】実施例65実施例58と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層の形成の際に、前記エチレン−メタアクリル酸共重合体の亜鉛塩に替えて、そのナトリウム塩(水分散タイプ、固形分濃度30%)を使用した。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表16に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表18に示す。
【0187】実施例66実施例58と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、オレフィン系樹脂層に添加される水酸化マグネシウムの量を100重量部とした。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表16に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表18に示す。
【0188】実施例67実施例58と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但しオレフィン系樹脂層に添加される水酸化マグネシウムの量を200重量部とした。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表16に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表18に示す。
【0189】実施例68実施例58と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、オレフィン系樹脂層に添加される水酸化マグネシウムの量を300重量部とした。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表16に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表18に示す。
【0190】実施例69実施例58と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、オレフィン系樹脂層に添加される水酸化マグネシウムの量を300重量部とし、またエチレン−酢酸ビニル−一酸化炭素系共重合体の添加量を20重量部とした。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表16に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表18に示す。
【0191】実施例70実施例58と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、他のアジリジン系化合物(2,2−ビスハイドロキシメチルブタノールートリス[3−(1−アジリニル)プロピオネート])を使用した。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表16に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表18に示す。
【0192】実施例71実施例58と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、イソシアネート系化合物(トリス(ヘキサメチレンイソシアネート)イソシアヌレートの1個のイソシアネート基に、ポリエチレングリコールを付加した部分変性三量化イソシアヌレート)を用いた。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表16に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表18に示す。
【0193】実施例72実施例58と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、イソシアネート系化合物(トリレンジイソシアネートのイソシアネート基をノニルフェノールによりブロック化したブロックイソシアネート)を用いた。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表16に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表18に示す。
【0194】実施例73実施例58と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、カップリング剤(γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン)を用いた。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表16に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表18に示す。
【0195】実施例74実施例58と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、カップリング剤(テトライソプロポキシチタン)を使用した。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表16に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表18に示す。
【0196】比較例66実施例58と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層を省略し、繊維性基布にオレフィン樹脂フィルムを直接ラミネートした。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表17に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表18に示す。
【0197】比較例67実施例59と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層を省略し、繊維性基布にオレフィン樹脂フィルムを直接ラミネートした。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表17に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表18に示す。
【0198】比較例68実施例60と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層を省略し、繊維性基布にオレフィン樹脂フィルムを直接ラミネートした。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表17に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表18に示す。
【0199】比較例69実施例61と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層を省略し、繊維性基布にオレフィン樹脂フィルムを直接ラミネートした。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表17に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表18に示す。
【0200】比較例70実施例62と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層を省略し、繊維性基布にオレフィン樹脂フィルムを直接ラミネートした。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表17に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表18に示す。
【0201】比較例71実施例63と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層を省略し、繊維性基布にオレフィン樹脂フィルムを直接ラミネートした。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表17に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表18に示す。
【0202】比較例72実施例64と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層を省略し、繊維性基布にオレフィン樹脂フィルムを直接ラミネートした。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表17に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表18に示す。
【0203】比較例73実施例58と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層の形成の際にアジリジン系架橋剤の添加を省略した。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表17に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表18に示す。
【0204】比較例74実施例58と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用高周波誘導発熱性樹脂として、前記エチレン−メタアクリル酸共重合体の亜鉛塩に替えて、エマルジョンタイプのウレタン樹脂(旭電化(株)製HUX−260:固形分濃度30%)を用いた。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表17に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表18に示す。
【0205】比較例75実施例58と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用高周波誘導発熱性樹脂として、エマルジョンタイプのアクリル系樹脂(昭和高分子(株)製F−400:固形分濃度35%)を用いた。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表17に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表18に示す。
【0206】比較例76実施例58と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、アクリレート系化合物(トリメチロールプロパントリメタクリレート)を用いた。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表17に示し、また、オレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表18に示す。
【0207】比較例77実施例58と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、メラミン系化合物(メチロールメラミン)を用いた。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表17に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表18に示す。
【0208】比較例78実施例58と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、アリル基含有化合物(ジアリルフタレート)を用いた。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表17に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表18に示す。
【0209】比較例79実施例58と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、エポキシ化合物(エチレングリコールジグリシジルエーテル)を用いた。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表17に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表18に示す。
【0210】比較例80実施例58と同様にしてオレフィン成形品を作製し、テストした。但し、接着性樹脂中間層形成用架橋剤として、パーオキサイド系化合物(ジ−t−ブチルパーオキサイド)を用いた。使用した樹脂、難燃性付与剤、及び架橋剤を表17に示し、またオレフィン系樹脂層用コンパウンドの混練性、及び得られたオレフィン成形品の高周波融着性、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性、難燃性を表18に示す。
【0211】
【表16】

【0212】
【表17】

【0213】
【表18】

【0214】表16〜18から明らかなように、エチレン−メタアクリル酸共重合体の金属塩に架橋剤としてアジリジン系化合物、イソシアネート系化合物、又はカップリング剤を添加して、高周波誘導発熱性を有する接着性樹脂中間層を形成させ、かつオレフィン系樹脂層にエチレン−酢酸ビニル−一酸化炭素系共重合体を更に添加することにより、従来高周波融着不可能であったオレフィン系樹脂、特には難燃剤が高充填されたオレフィン系樹脂の融着が可能となり、かつその効率を高めることができ、しかも、糸引抜強力が大きく、耐熱クリープ性に優れた難燃性オレフィン系樹脂成形品が得られた。また、表13〜18から明らかなように、オレフィン系樹脂層に更にエチレン−酢酸ビニル−一酸化炭素系共重合体を添加することにより、難燃性付与剤の混練性、分散性を改善することができた。
【0215】
【発明の効果】本発明のオレフィン系樹脂成形品において、従来不可能とされた高周波による融着が可能となり、また剥離強力、糸引き抜き強力、耐熱クリープ性に優れているので、本発明のオレフィン系成形品は、特に大面積をもって縫製され、使用される日除け、テント、フレキシブルコンテナー等のシート材料として好適なものである。




 

 


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