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発明の名称 ディスペンサーのキャップ及びディスペンサー
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−337509
公開日 平成10年(1998)12月22日
出願番号 特願平9−149456
出願日 平成9年(1997)6月6日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
発明者 鳥居 晶仁
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 ボタン操作によりノズルから内容物を吐出する構成とされたディスペンサーに着脱自在に取り付けられ、該ノズルを保護するディスペンサーのキャップにおいて、キャップ本体内部に内キャップを有して二重構造をなし、該内キャップの側壁部分に該ノズルから内容物の漏洩するのを防止する漏洩防止部を形成すると共に、該漏洩防止部の形成された側壁部分と該キャップ本体との間に空間を設け、キャップ装着時に、該漏洩防止部が該ノズルに付勢されて該キャップ本体内で変位可能な構成としたことを特徴とするディスペンサーのキャップ。
【請求項2】 請求項1記載のディスペンサーのキャップにおいて、キャップ装着時に、前記漏洩防止部が前記ノズルに係合するように前記ディスペンサーに対するキャップ取付け位置をガイドすると共に、該ノズルを固定するガイド部を前記内キャップの該キャップ本体と接する側壁上に設けたことを特徴とするディスペンサーのキャップ。
【請求項3】 ボタン操作によりノズルの吐出口から内容物を吐出する構成とされたディスペンサーに着脱自在に取り付けられ、該ノズルを保護するディスペンサーのキャップにおいて、キャップ本体内部に内キャップを有して二重構造をなすと共に、該内キャップの側壁と該キャップ本体との間に空間を形成して、該側壁の該キャップ本体方向への変動を可能とし、更に、キャップ装着時に、該ノズルの吐出口と該側壁の一部が当接するように構成したことを特徴とするディスペンサーのキャップ。
【請求項4】 請求項3記載のディスペンサーのキャップにおいて、キャップ装着時に、前記ノズルを固定するガイド部を前記内キャップの側壁上に設けたことを特徴とするディスペンサーのキャップ。
【請求項5】 請求項4記載のディスペンサーのキャップにおいて、前記ノズルを固定するガイド部の設けられた位置が前記内キャップの側壁上であって該ノズルより上の位置であることを特徴とするディスペンサーのキャップ。
【請求項6】 ボタン操作によりノズルの先端の吐出口から内容物を吐出する構成とされると共に、該ノズルを保護する着脱自在のキャップを具備するディスペンサーにおいて、該キャップは、請求項3乃至請求項5の何れか一項記載のキャップであり、更に、キャップ装着時に、該ノズルの吐出口が、該当接する前記内キャップの側壁部分により実質的に密封されるように該側壁部分の形状に合わせて形成されていることを特徴とするディスペンサー。
【請求項7】 請求項6記載のディスペンサーにおいて、前記ノズルの吐出口は、傾斜角70°乃至88°を持ってディスペンサー本体近位側に傾く、平らな斜面若しくは該当接する側壁部分の形状に合致するように湾曲した形状の斜面として形成されて上向きであり、前記当接する内キャップの側壁部分により実質的に密封されるように形成されていることを特徴とするディスペンサー。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディスペンサーのキャップ及びディスペンサーに係り、特に、ノズルから内容物を吐出するディスペンサーに着脱自在に取り付けられるディスペンサーのキャップ及び、該キャップを取り付けるディスペンサーに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、香水等の化粧品を内容物とする容器には、頭部に設けられたボタンを押圧操作することにより内容物を吐出させるポンプディスペンサー(以下、ディスペンサーと称す)が取り付けられているものがある。このディスペンサーを用いることにより、内容物を取り出すために蓋を外して容器本体を傾けたりする等の操作が不要になり、操作性の向上が得られ、また、ボタン操作により毎回所定量の内容物を取り出すことができるなどの利点を有する。
【0003】そして通常は、出荷の際における輸送時や、携帯時における誤操作を防止するために、ボタン及びノズルを覆って、外部押圧からボタン及びノズルを保護するキャップを装着して有している。図8は、従来技術の例であるディスペンサー及びそのキャップを示すが、図に示すようにディスペンサー1は、ボタン4、ノズル5、装着部6等を具備して構成されており、装着部6が容器3に固着されることにより、ディスペンサー1のポンプ作用により内容物はノズル5から吐出されるようになっている。
【0004】そして、キャップ2は、このディスペンサー1のボタン4部分を保護するように、その端部先端に取り付けられており、有底筒状の形状を有し、単に装着部6の外周に形成された取付け部7に挿入して係合されて装着される構成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したディスペンサー1は、吐出動作をさせた後にノズル5に内容物が若干残存してしまう。これは、ディスペンサー1内に配設されている弁機構(内容物の吐出と吐出停止を行う従来技術に従う弁。図示せず。)とノズル5との間が若干離間していることによる。
【0006】従って、現行のディスペンサー1の構成、特に弁機構とその配設位置を変更することなく吐出後に内容物を残存させないようにするのは困難である。そして、このようにノズル5に内容物が残存する場合に生じる問題が指摘されている。つまり、残存した内容物が、ノズル5とキャップ2の間の空間に由来する空気との接触し、暫く使用しない場合などは、変質して変色が生じたり、固化したりする現象が発生する。
【0007】ノズル5に変色或いは固化した内容物が付着したままでは使用者に不快感を与えることとなり、また、固化した内容物が詰まった場合には内容物と吐出/取り出しができなくなってしまうという問題が生じる。この問題点を解決するため、ノズルの吐出口に、ボタン操作により変化する容器内圧に従い開閉する弾性変形可能なシール部材を設置する従来例がある。
【0008】この従来例では通常は吐出口を閉めているそのシール部材が、ボタンの押圧により高まった容器内圧により開き、内容物の吐出を可能とする。そして吐出が終了すると、内圧の高まりが解消され、再び吐出口はシール部材にしめられる。その結果、ノズルの残留内容物が空気に触れることを極力抑えることが可能となる。
【0009】しかし、ボタンを押しきって内圧の高まりが解消されると、その段階でシール部材は元の設置位置に戻り、吐出口を閉めてしまう。その結果、吐出操作により吐出口内部近傍に残された内容物は、その吐出操作の後にノズルの内部に自然に戻る、所謂吸い込みが一切無く、かえって、吐出口近傍に大量の内容物が取り残されてしまうことになる。
【0010】よって、シール部材が完全には抑制できない空気との接触により内容物の固化が生じ、それが大量であるため詰まり等の問題が、むしろより発生しやすくなってしまうことがある。また、図9に示すように、吐出口での内容物の固化を防止するため、キャップの内側にノズル5をシールするシール部分8を有する構成としたディスペンサー1Aも提供されている。しかし、この構成では、製造時に必然的に発生する形成誤差に起因してボタン4のガタつきやグラつきが発生した場合シール部分8とノズル5が離間してしまったり、逆にボタン4がシール部分8側に傾いた場合にはキャップ2を嵌合する際の抵抗となって、それが強くなり過ぎて、結果的に強くシールできないという問題点がある。
【0011】よって、ノズル5に残った内容物は、空気と接触することになり、内容物の固化が生じ、その結果、やはり固化物によるノズル5の詰まり等の問題が発生してしまう。そこで本発明は、上記の課題を解決する新規なディスペンサーのキャップ及びディスペンサーを提供することを目的とする。
【0012】また、本発明の別の目的は、ノズルに残留した内容物の固化を抑制する構成としたディスペンサーのキャップ及びディスペンサーを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、ボタン操作によりノズルから内容物を吐出する構成とされたディスペンサーに着脱自在に取り付けられ、該ノズルを保護するディスペンサーのキャップにおいて、キャップ本体内部に内キャップを有して二重構造をなし、該内キャップの側壁部分に該ノズルから内容物の漏洩するのを防止する漏洩防止部を形成すると共に、該漏洩防止部の形成された側壁部分と該キャップ本体との間に空間を設け、キャップ装着時に、該漏洩防止部が該ノズルに付勢されて該キャップ本体内で変位可能な構成としたことを特徴とする。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載のディスペンサーのキャップにおいて、キャップ装着時に、前記漏洩防止部が前記ノズルに係合するように前記ディスペンサーに対するキャップ取付け位置をガイドすると共に、該ノズルを固定するガイド部を前記内キャップの該キャップ本体と接する側壁上に設けたことを特徴とする。
【0015】請求項3記載の発明は、ボタン操作によりノズルの吐出口から内容物を吐出する構成とされたディスペンサーに着脱自在に取り付けられ、該ノズルを保護するディスペンサーのキャップにおいて、キャップ本体内部に内キャップを有して二重構造をなすと共に、該内キャップの側壁と該キャップ本体との間に空間を形成して、該側壁の該キャップ本体方向への変動を可能とし、更に、キャップ装着時に、該ノズルの吐出口と該側壁の一部が当接するように構成したことを特徴とする。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項3記載のディスペンサーのキャップにおいて、キャップ装着時に、前記ノズルを固定するガイド部を前記内キャップの側壁上に設けたことを特徴とする。請求項5記載の発明は、請求項4記載のディスペンサーのキャップにおいて、前記ノズルを固定するガイド部の設けられた位置が前記内キャップの側壁上であって該ノズルより上の位置であることを特徴とする請求項6記載の発明は、ボタン操作によりノズルの先端の吐出口から内容物を吐出する構成とされると共に、該ノズルを保護する着脱自在のキャップを具備するディスペンサーにおいて、該キャップは、請求項3乃至請求項5の何れか一項記載のキャップであり、更に、キャップ装着時に、該ノズルの吐出口が、該当接する前記内キャップの側壁部分により実質的に密封されるように該側壁部分の形状に合わせて形成されていることを特徴とする。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項6記載のディスペンサーにおいて、前記ノズルの吐出口は、傾斜角70°乃至88°を持ってディスペンサー本体近位側に傾く、平らな斜面若しくは該当接する側壁部分の形状に合致するように湾曲した形状の斜面として形成されて上向きであり、前記当接する内キャップの側壁部分により実質的に密封されるように形成されていることを特徴とする。
【0018】請求項1記載の発明によれば、キャップ本体内部に設けられた内キャップの側壁部分にノズルからの内容物の漏洩を防止する漏洩防止部を形成するとともに、該漏洩防止部を形成した側壁部分とキャップ本体の間に空間を設けている。よって、この空間の存在のため該漏洩防止部はキャップ取付け時に、対応するノズルからの押圧に対し、キャップ取付け前の初期設定位置からキャップ本体の対応する位置迄の該空間の厚み分である位置変動が可能である。
【0019】従って、変位可能な漏洩防止部は、ディスペンサー製造時の必然的に形成される製造誤差やノズルの傾き等の位置誤差を吸収して、適当な地点でのノズルとの係合が可能であり、またノズルからの押圧に対して生じる該側壁部分の反発力によりノズルと強く係合することが可能である。以上より、キャップに設けられた漏洩防止部がノズルを密封することが可能となり、漏洩防止部とノズルの間に隙間ができ、ノズルの内容物と空気とが接触して、内容物が固化することを防止することが可能となる。
【0020】請求項2記載の発明によれば、キャップ本体内部に設けられた内キャップの側壁部分にノズルからの内容物の漏洩を防止する漏洩防止部を形成するとともに、該漏洩防止部を形成した側壁部分とキャップ本体の間に空間を設け、更に、ノズルをキャップ本体との間に固定するガイド部を具備している。よって、該漏洩防止部はキャップ取付け時に、ガイド部によって確実に固定されたノズルからの押圧に対し、キャップ取付け前の初期設定位置からキャップ本体の対応する位置迄の該空間の厚み分である位置変動が可能である。
【0021】そのため、ディスペンサー製造時の必然的に形成される製造誤差やノズルの傾き等の位置誤差を吸収して、適当な地点でのノズルとの係合が可能である。またノズルからの押圧に対して生じる該側壁部分の反発力により該ガイド部と該側壁との間にノズルを挟み込む形で、該ノズルと強く係合することが可能である。
【0022】従って、キャップに設けられた漏洩防止部がノズルを確実に密封することが可能となり、漏洩防止部とノズルの間に隙間ができ、ノズルの内容物と空気とが接触して、内容物が固化することを効率良く防止することが可能となる。請求項3記載の発明によれば、キャップ本体内部に設けられた内キャップはその側壁部分とキャップ本体の間に空間を設けると共にノズルの吐出口とその一部が接している。
【0023】よって、該内キャップはキャップ取付け時に、ノズルからの押圧に対し、キャップ取付け前の初期設定位置からキャップ本体の対応する位置迄の該空間の厚み分である位置変動が可能である。そのため、ディスペンサー製造時の必然的に形成される製造誤差やノズルの傾き等の位置誤差を吸収して、適当な地点でのノズルの吐出口との係合が可能であり、またノズルからの押圧に対して生じる該側壁部分の反発力によりノズルの吐出口と強く係合することが可能である。
【0024】従って、キャップに設けられた内キャップがノズルの吐出口を密封することが可能となり、キャップの一部分とノズルの吐出口との間に隙間ができ、ノズル内に残された内容物と空気とが接触して、ノズルの吐出口付近で内容物が固化することを防止することが可能となる。請求項4及び請求項5記載の発明によれば、キャップ本体内部に設けられた内キャップはその側壁部分とキャップ本体の間に空間を設けると共に、ノズルをキャップ本体との間に固定するガイド部を具備し、ノズルの吐出口とその一部が接している。
【0025】よって、該内キャップはキャップ取付け時に、ガイド部によって確実に固定されたノズルからの押圧に対し、キャップ取付け前の初期設定位置からキャップ本体の対応する位置迄の該空間の厚み分である位置変動が可能である。そのため、ディスペンサー製造時の必然的に形成される製造誤差やノズルの傾き等の位置誤差を吸収して、適当な地点でのノズルの吐出口との当接が可能である。
【0026】またノズルからの押圧に対して生じる該側壁部分の反発力により該ガイド部と該側壁との間にノズルを挟み込む形で、該ノズルの吐出口と強く当接(圧接)することが可能である。そして、特に、該ガイド部を内キャップ側壁上の該ノズルより上の位置の設けることにより、キャップ装着時に該ガイド部がノズルと触れることがなく、ガイド部に対して自由なキャップの装着が可能となる。
【0027】従って、容易なキャップの装着が可能であって、キャップに設けられた内キャップがノズルを確実に密封することが可能となり、キャップの一部分とノズルの間に隙間ができ、ノズルの内容物と空気とが接触して、内容物が固化することを効率良く防止することが可能となる。請求項6及び請求項7記載の発明によれば、キャップ本体との間に空間を有するようにキャップ本体内部に設けられた内キャップの側壁部分とノズルの吐出口とは接するが、ノズルの吐出口の形状が対応する内キャップの側壁の形状と合わせて形成されている。
【0028】そして、特にその吐出口を、その面が若干上向きの、ディスペンサー本体の近位(ディスペンサー本体中心)方向に向かって斜めになるように傾斜角70°乃至88°とすることにより、内キャップの側壁部分とノズルとの効果的な当接が可能となり、その当接状態において、ノズルの吐出口の全ての領域における内キャップ側壁部分との間の密封性はより高くなる。
【0029】従って、キャップに設けられた内キャップがノズルを確実に密封することが可能となり、キャップの一部分とノズルの吐出口との間に隙間ができ、ノズル内に残された内容物と空気とが接触して、ノズルの吐出口付近の内容物が固化することを効率良く防止することが可能となる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の実施例について図面を用いて以下で詳細に説明する。
(実施例1)図1乃至図2は本発明の第一実施例であるディスペンサーのキャップ10を示す。このキャップ10は容器11に配設されたディスペンサー12に装着されるものである。
【0031】一方、キャップ10が取り付けられるディスペンサー12は、ボタン13、ノズル14、及び装着部15等を具備して構成され、装着部15が容器11の上部に取り付けられる。そしてボタン操作によりノズル14(吐出口17を有する)から容器11内の内容物を吐出する構成となっている。このボタン13は装着部15に対して回動しない構成とされている。
【0032】そして、キャップ10は、このディスペンサー12に着脱自在に取り付けられ、ノズル14を保護するものであるが、正四角柱状の形状を有する容器11の形状に対応して、四角柱状の有底筒状の形状を有する。更に、キャップ本体21内部にその上部表面でキャップ本体21に接する内キャップ22を有して二重構造をなし、内キャップ22の側壁23部分にノズル14から内容物の漏洩するのを防止する漏洩防止部としての機能を持つ閉栓部24を形成すると共に、閉栓部24の形成された側壁23部分とキャップ本体21との間に空間25を設けている。
【0033】よって、この空間部25の存在によりキャップ10装着時に、閉栓部24がノズル14に付勢されてキャップ本体21内で変位可能な構成となっている。更に、キャップ10をディスペンサー12に装着した時に、漏洩防止機能を有する閉栓部24がノズル14に係合するように、先端部分にテーパを有してディスペンサー12に対するキャップ取付け位置をガイドすると共に、ノズル14を固定するガイド部26を内キャップ22のキャップ本体21と接する側壁23上に設けている。
【0034】よってキャップ10装着時、ノズル14と係合する閉栓部24は、ガイド部26によって確実に固定されたノズル14からの押圧を受ける。そして、この押圧に対し、ディスペンサー12への装着前の初期設定位置からキャップ本体21と接する位置迄の変動である空間25の厚み分の位置変動が可能である。尚、図2に示すように、キャップ本体21との間に空間を有する内キャップ22の側壁23部分は、側壁23におけるガイド部26を設けてキャップ本体21と接している部分及び閉栓部24の設けられた部分に比べ肉薄の構造となっており、上記した閉栓部24の変位を比較的容易なものとしている。
【0035】このように、肉薄の部分を設けることにより閉栓部24の変位のしやすさを制御することが可能である。そして、変動途中のノズル14の吐出口17を密封するのに適当な地点でのノズル14との係合が可能であり、またノズル14からの押圧に対して生じる側壁23部分の反発力があるため、ガイド部26と側壁23との間にノズル14を挟み込む形で、ノズル14と強く係合することが可能である。
【0036】尚このとき、内キャップ22の材質についてであるが、上記の作用を持つことが可能なように、比較的柔らかいものが望ましい。しかし、ノズル14からの押圧に対し適度な反発も必要であることから、ポリエチレンやゴム類やエラストマー等の弾力のある軟材質が望ましい。しかし、一般的な樹脂材料は適当に柔軟性を有しており使用可能であり、また内キャップの厚みを適当に調整することにより、殆どの部材で必要な柔軟性を確保することが可能であることから、上記の部材に限定する必要はない。耐熱、耐薬品信頼性なども考慮した広い範囲からの部材選択が可能である。
【0037】また、本実施例の場合、閉栓部24を内キャップ22の側壁23上にほぼ90°間隔となるように4か所形成し、対応する空間25も同様に4か所設けている。従って、ディスペンサー12に対するキャップ10の取付け態様は4態様となる。換言すれば、ディスペンサー12に対するキャップ10の取付け自由度は4自由度となる。これは、本実施例における容器形状、及びそれに対応するキャップ10の形状を考慮決められたものであり、取付け自由度については別の設定とすることも当然に可能である。
【0038】つまり、本実施例の場合においては、容器は所謂異形容器の一種であって正四角柱状の形状を有し、容器形状に合わせた形状にキャップを構成する場合、該形状に由来する望ましい取付け自由度は4自由度である。しかし、容器表面上の模様や柄とを利用するなどして使用者に対する適切なキャップ装着操作指示を行うことにより、4か所の閉栓部24のうちの一つ以上(当然であるが3つ以下)を除去してキャップ10を構成し、設けられた閉栓部24のみを用いて1自由度乃至3自由度として使用することが可能である。
【0039】その場合、その閉栓部24の除去された位置にガイド部26を設けて、ノズル14の固定を強化することや、ガイド部26のガイド機能を強化し、使用可能な閉栓部24のある位置にうまくキャップの装着をガイドするようにすることも可能である。また、他の異形容器に対応するキャップの場合、その望ましいキャップ取付け自由度に合わせて、適当に閉栓部24と対応する空間25を内キャップ22とキャップ本体21に設けることが可能である。もちろん、望ましい自由度より少ない数の閉栓部24を対応する空間25と共に設けることも可能である。
【0040】更に、円筒状の筒体からなる容器に対して、やはり円筒状のキャップを使用する場合にも同様に適当に閉栓部24と対応する空間25を内キャップ22とキャップ本体21に設けて本実施例と同様のキャップを用いることが可能である。その場合、その望ましいキャップ取付け自由度は無限大となるが、上記の場合と同様に、ガイド部26の適当な配置や強化により、更には、使用者に対する適切な指示を行うことにより、望ましい自由度の数より少ない1乃至10か所程度閉栓部及び対応する空間を、内キャップとキャップ本体に設けて使用することも可能である。
【0041】尚、本実施例において、ガイド部は図2のように、隣接する閉栓部24の間に、各2個ずつ設けられている。このガイド部の形状とその数については、特にこの図の様に限定することはなく、ガイド機能やノズル固定の機能を高めるために、更に数を増やして、隣接する閉栓部24の間に、各3個以上設けることや、その一つずつの厚みを増大させ、構造的により強固なものとすることも可能である。
【0042】また、逆に、その数を減少させ、隣接する閉栓部24の間に、各1個以上2個以下の数のみ設けることも可能である。その場合、設けられたガイド部26はノズル14の支持が十分可能であるように、十分な厚みを持って構造的に強固なものとすることが望ましい。以上の構成とすることにより、キャップ10に設けられた閉栓部24がノズル14を確実に密封することが可能となり、閉栓部24とノズル14の間に隙間ができ、ノズル14の内部に残された内容物と空気とが接触して、内容物が固化することを効率良く防止することが可能となる。
【0043】これにより、従来から問題となっていたノズル14での内容物の変質や変色を防止でき、また、ノズル14が内容物の固化物によって詰まることを防止できる。
(実施例2)図3乃至図4は本発明の第二実施例であるディスペンサーのキャップ30及びディスペンサー52を示す。
【0044】ディスペンサーについてはその特徴的構造部分については後に記載するが、その主な構成の概略を説明すると、ボタン53、ノズル54、及び装着部55等を具備するものであり、装着部55が容器51の上部に取り付けられる。そしてボタン操作によりノズル54(吐出口57を有する)から容器51内の内容物を吐出する構成とされている。
【0045】一方、キャップ30は、このディスペンサー52に着脱自在に取り付けられ、ノズル54を保護するものであるが、有底筒状の形状を有する容器51の形状に対応して、有底筒状の形状を有する。そして、キャップ本体31内部にその上部表面でキャップ本体31に接する内キャップ32を有して二重構造をなすと共に、内キャップ32の側壁33部分とキャップ本体31との間に空間35を形成して、側壁33のキャップ本体31方向への変動を可能とし、更に、キャップ装着時に、ノズルの吐出口57と側壁33の一部が当接するように構成されている。
【0046】そして更に、キャップ装着時に、先端部分にテーパを有してキャップ30装着のガイド機能も果たすと共に、ノズル54のぐらつき等の位置変動を抑制して固定するガイド部36を内キャップ32の側壁33上であってノズル54のある位置より上の位置に設けている。よってキャップ30装着時、ノズル54と接する側壁33は、ガイド部36によって確実に固定されたノズル54からの押圧を受ける。そして、この押圧に対し、ディスペンサー52への装着前の初期設定位置からキャップ本体31と接する位置迄の変動である空間35の厚み分の位置変動が可能である。
【0047】そして、変動途中の適当な地点でのノズル54との接触が可能であり、またノズル54からの押圧に対して生じる側壁33部分の反発力からガイド部36との間にノズル54を挟み込む形で、ノズル54と強く接することが可能である。尚このとき、内キャップ22の材質についてであるが、上記の作用を持つことが可能なように、比較的柔らかいものが望ましい。しかし、ノズル54からの押圧に対し適度な反発も必要であることから、ポリエチレンやゴム類やエラストマー等の弾力のある軟材質が望ましい。
【0048】しかし、一般的な樹脂材料は適当に柔軟性を有しており使用可能であり、また内キャップの厚みを適当に調整することにより、殆どの部材で必要な柔軟性を確保することが可能であることから、上記の部材に限定する必要はない。耐熱、耐薬品信頼性なども考慮した広い範囲からの部材選択が可能である。尚、本実施例において、ガイド部は図4のように、適当な間隔を持って8個設けられている。このガイド部の形状とその数については、特にこの図の様に限定することはなく、ガイド機能やノズル固定の機能を高めるために、更に数を増やすことや、その一つずつの厚みを増大させ、構造的により強固なものとすることも可能である。
【0049】また、逆に、その数を減少させることも可能である。その場合、設けられたガイド部36はノズル54の支持が十分可能であるように、十分な厚みを持って構造的に強固なものとすることが望ましい。次に、ディスペンサー52についてであるが、上記した構成を有し、そのノズル54とその吐出口57に以下に記する特徴を有する。
【0050】このノズル54は、キャップ装着時に、ノズルの吐出口57が、当接する内キャップ32の側壁33部分により実質的に密封されるように側壁33部分の形状に合わせて形成されている。そして、図5はディスペンサー52のボタン53部分にあるノズル54の構造を示す部分断面図であるが、具体的には、ノズルの吐出口57は、傾斜角70°乃至88°(図5中ではθで表す)を持ってディスペンサー52本体近位側に傾く、平らな斜面として形成されて上向きであり、当接する内キャップ32の側壁33部分により実質的に密封されるように形成されている。
【0051】よって、内キャップ32の側壁33部分とノズル54との十分な接触が可能となり、その当接状態において、ノズルの吐出口の全ての領域における内キャップ側壁部分との間の密封性はより高くなる。従って、キャップ30に設けられた内キャップ32がノズル54を確実に密封することが可能となり、キャップ30の一部分とノズル54の吐出口57との間に隙間ができ、ノズル54内に残された内容物と空気とが接触して、ノズル54の吐出口57付近の内容物が固化することを効率良く防止することが可能となる。
【0052】また、図6、図7はディスペンサー52のボタン53部分にあるノズル54の別の例の構造を示す部分断面図である。吐出口57の側壁33による密封性を向上するために、図6に示すように、その吐出口57Aを形成する、ノズル54Aの先端のノズルの内壁61部分から先端側に延出して設けられ、その断面が凸状形状である気密リブ62を設けることも可能である。
【0053】また、図7に示すように、吐出口57Bを形成するのノズルの先端が、その縦断面において、外壁71側が内壁72側に対して末端方向により延びて高くなるように、傾斜を持って形成されることも可能である。図6及び図7の何れの例においても、吐出口57を構成するノズル54の先端部分が凸状になって尖るため、ノズル54と側壁33の接する面積を小さくすることができ、吐出口57全領域での実質的な密封性を得るためのノズル54と側壁33の均一な接触を確保することを可能とする。
【0054】また、ノズル54と接する側壁33が内キャップ32の形状に由来して円筒形状を形成するように若干湾曲しているため、その湾曲に合わせて、吐出口57の有るノズル54先端の形状を形成することも可能である。その場合、吐出口54の形成する形状は当然に、対応する側壁33に形状と同一に若干湾曲したものになる。
【0055】このように吐出口54の形状を形成することにより、ノズル54と側壁33の均一な接触を確保することが可能となり、吐出口57全領域でのより高い密封性を得ることができる。尚、本実施例においては、容器51の円筒形状に合わせて、キャップ30を円筒形とし、その取付け自由度を高くするために、キャップ取付け時にガイド部36がノズル54の位置より高くなるように内キャップ32上に設定している。
【0056】しかし、円筒形状の容器であっても高い自由度が必要でない場合や、本発明をより低い取付け自由度でも問題のない異形容器/異形キャップに応用する場合、キャップ30のキャップ本体31を適用する容器の形状に合わせ、更に、キャップ本体31内部にその上部表面でキャップ本体31に接する内キャップ32を有して二重構造をなすと共に、内キャップ32の側壁33部分とキャップ本体31との間に空間35を形成して、側壁33のキャップ本体31方向への変動を可能とし、更に、キャップ装着時に、ノズルの吐出口57と側壁33の一部が当接するように構成する。
【0057】そして、キャップ装着時に、ノズル54のぐらつき等の位置変動を抑制して固定するガイド部36を内キャップ32の側壁33上であってノズル54のある位置より上の位置から下の位置までに及ぶように設けることが可能である。このような構成とすることにより、ガイド部36はより高いガイド機能とノズルの固定機能を発揮できる。
【0058】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、キャップに設けられた漏洩防止部がノズルを密封することが可能となり、漏洩防止部とノズルの間に隙間ができ、ノズルの内容物と空気とが接触して、内容物が固化することを防止することが可能となる。請求項2記載の発明によれば、キャップに設けられた漏洩防止部がノズルを確実に密封することが可能となり、漏洩防止部とノズルの間に隙間ができ、ノズルの内容物と空気とが接触して、内容物が固化することを効率良く防止することが可能となる。
【0059】請求項3記載の発明によれば、キャップに設けられた内キャップがノズルの吐出口を密封することが可能となり、キャップの一部分とノズルの吐出口との間に隙間ができ、ノズル内に残された内容物と空気とが接触して、ノズルの吐出口付近で内容物が固化することを防止することが可能となる。請求項4及び請求項5記載の発明によれば、容易なキャップの装着が可能であって、キャップに設けられた内キャップがノズルを確実に密封することが可能となり、キャップの一部分とノズルの間に隙間ができ、ノズルの内容物と空気とが接触して、内容物が固化することを効率良く防止することが可能となる。
【0060】請求項6及び請求項7記載の発明によれば、キャップに設けられた内キャップがノズルを確実に密封することが可能となり、キャップの一部分とノズルの吐出口との間に隙間ができ、ノズル内に残された内容物と空気とが接触して、ノズルの吐出口付近の内容物が固化することを効率良く防止することが可能となる。




 

 


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