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発明の名称 化粧紙
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−258485
公開日 平成10年(1998)9月29日
出願番号 特願平9−85582
出願日 平成9年(1997)3月21日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】薬師 稔 (外1名)
発明者 大泉 昭 / 山本 吉広
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 絵柄を印刷した基紙と、該基紙上に積層形成され、バインダ樹脂にシリコーン系樹脂粉末を配合した樹脂材料からなるOP層とを備えることを特徴とする化粧紙。
【請求項2】 前記樹脂材料が固形分比で前記バインダ樹脂100重量部に対して前記シリコーン系樹脂粉末を3〜5重量部含有する請求項1に記載の化粧紙。
【請求項3】 前記シリコーン系樹脂粉末がポリメチルシルセスキオキサン球状粉末である請求項1または請求項2に記載の化粧紙。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、MDF等の基板に貼合して、あるいは、建物の内装材として用いられる化粧紙、詳しくは、最外層のOP層をシリコーン系樹脂粉末を含有する樹脂材料から構成し、耐磨耗性と防汚染性の改善を図った化粧紙に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の化粧紙としては、例えば、特開平5−237972号公報、特開平4−74649号公報、特公昭57−1419号公報あるいは特開昭54−157179号公報等に記載されたものが知られる。
【0003】特開平5−237972号公報には、平均粒度が15〜45μmのアルミナ粒子を含有する樹脂配合物で被覆された化粧紙が記載される。また、特開平4−74649号公報には、基紙の絵柄印刷面に滑剤を5〜10重量%含有する電子線硬化型樹脂により保護層を形成した化粧紙が記載される。
【0004】さらに、特公昭57−1419号公報には、化粧基板表面に粒子径が30〜200μmのアルミナを含む透明樹脂塗料の層を形成し、さらに、この層上に透明合成樹脂塗料の層を形成した化粧紙が記載される。またさらに、特開昭54−157179号公報には、パターン紙表面に粒径が20〜200μmのアルミナ粒子を含有する樹脂で層を、さらに、この層上に粒径が20〜200μmより小さなアルミナ粒子を含有する樹脂、あるいは、含まない樹脂で層を形成した化粧紙が記載される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した各公報に記載の化粧紙のいずれにも、防汚染性と耐磨耗性とを両立させるという思想を見出すことができず、汚染を防止できても耐磨耗性が劣り、逆に、磨耗を抑制できても汚染しやすいという問題があった。また特に、層の形成材料中にアルミナ粒子を含有する特開昭54−157179号公報等に記載の化粧紙にあっては、層形成時に樹脂材料中のアルミナ粒子が研磨剤として働き、版胴やスキージあるいはコータ等が磨耗し、また、これらの磨耗粉が樹脂材料中に分散して変色や濁色等を生じさせるという問題もあった。この発明は、上記問題に鑑みなされたもので、防汚染性と耐磨耗性との両立が図れ、かつ、層の形成時に版胴等が磨耗することのない化粧紙を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、この発明にかかる化粧紙は、絵柄が印刷された基紙上に、バインダ樹脂にシリコーン系樹脂粉末を配合した樹脂材料からOP層を形成した。
【0007】そして、この発明にかかる化粧紙は、前記樹脂材料が固形分比で前記バインダ樹脂100重量部に対して前記シリコーン系樹脂粉末を3〜5重量部含有する態様(請求項2)に、また、前記シリコーン系樹脂粉末がポリメチルシルセスキオキサン球状粉末である態様(請求項3)に構成することができる。
【0008】基紙は、クラフト紙、紙間強化紙、コート紙あるいは樹脂含浸紙等が用いられるが、表面に樹脂等をコーティングした平滑なものが好ましい。この基紙には、表面に絵柄が印刷される。OP層は、基紙上にグラビアコート等により1層あるいは複数層を積層して乾燥皮膜が4〜13μmの膜厚に形成され、複数層を形成した場合は最も外側の少なくとも1層がシリコーン系樹脂粉末を配合した樹脂材料で形成される。樹脂材料は、バインダ樹脂としてウレタン樹脂やアミノアルキッド樹脂等が、シリコーン系樹脂粉末としてポリメチルシルセスキオキサン球状粉末(請求項3)等が用いられる。望ましい態様としては、この樹脂材料は、固形分比で、バインダ樹脂100重量部に対してシリコーン系樹脂粉末を3〜5重量部含むように構成される。
【0009】
【作用】この発明にかかる化粧紙は、最外層であるOP層にシリコーン系樹脂粉末が含まれるため、優れた耐磨耗性が得られ、また、汚染物質に対するはじき性が向上する。そして、OP層の形成はグラビアコート等で行うが、シリコーン樹脂粉末が潤滑性を有するため、ドクターブレードや版胴を傷付けることもなく、ドクターブレード等の磨耗が防止でき、ブロッキング防止効果も期待でき、印刷速度を早めることもできる。特に、球状(真球状)のシリコーン系樹脂粉末を用いることで(請求項3)、特に優れた表面滑性と耐磨耗性が得られ、ドクターブレード等の傷付きをより確実に防止できる。
【0010】
【実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1はこの発明の一の実施の形態にかかる化粧紙の模式断面図である。
【0011】図中、10は基紙、11は基紙10の表面に印刷形成された絵柄印刷層、12は第1OP層、13は第2OP層である。基紙10はクラフト紙、紙間強化紙、樹脂含浸紙等が用いられ、また、絵柄印刷層11はオフセット印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷等で模様や記号を印刷して形成される。
【0012】第1OP層12は、ウレタン樹脂の塗料等を用いてグラビアコータ等により3μm〜5μm程度の膜厚に形成される。第2OP層13は、シリコーン系樹脂粉末およびワックス等のスリップ剤を含有したウレタン樹脂の塗料等を用い、グラビアコータ等により3μm〜8μm程度の膜厚に形成される。第2OP層13の形成用の塗料は、シリコーン系樹脂粉末として平均粒径が2μm〜6μmの真球状のポリメチルシルセスキオキサン球状粉末(具体的には、後述するトスパール(東芝シリコーン(株)製、商品名)を用いる。そして、このシリコーン系樹脂粉末は、固形分比でバインダ樹脂であるウレタン樹脂100重量部に対して3重量部未満であれば充分な耐磨耗性が得られず、逆に5重量部を超えると粉末粒子がバインダ樹脂に保持されにくくなるため、3〜5重量部程度の割合で含有させる。
【0013】なお、OP層12,13は単一の層とすることも、また、第1OP層12にも第2OP層13と同様にシリコーン系樹脂粉末を配合することも可能である。そして、OP層を単一とした場合は膜厚を5μm〜13μmに、また、第2OP層13と同様に、その形成には平均粒径が2μm〜6μmのシリコーン系樹脂粉末をウレタン樹脂100重量部に対して3〜5重量部程度(固形分比)配合した塗料を用いてグラビアコータ等により形成する。
【0014】この実施の形態にあっては、シリコーン系樹脂粉末を配合された第2OP層13が最外層に位置し、シリコーン系樹脂粉末の一部が第2OP層13表面に僅かに突出する。そして、シリコーン系樹脂粉末は、滑性とはじき性を有し、かつ、硬度が高いため、汚れをはじいて優れた防汚染性が得られ、さらに、優れた耐磨耗性も得られる。特に、シリコーン系樹脂粉末として球状のポリメチルシルセスキオキサン粉末を使用した場合は、より優れた表面滑性が得られ、防汚染性、耐磨耗性が特に向上する。
【0015】また、第2OP層13は、ウレタン樹脂100重量部に対してシリコーン系樹脂粉末を固形分比で3〜5重量部程度含有した塗料を用いてグラビアコータ等により塗工して形成するが、シリコーン系樹脂粉末、特に、球状ポリメチルシルセスキオキサン粉末は真球状で滑性に優れる。このため、版胴やドクターブレードを傷付ける(磨損)ことがなく、また、ブロッキング防止効果も期待でき、印刷速度を向上できる。
【0016】
【実施例】次に、この発明の実施例を説明する。
A.実施例1実施例1は、基紙10の表面に絵柄印刷層11を形成し、この絵柄印刷層上に第1OP層12を5μmの膜厚に、この第1OP層12上に第2OP層13を8μmの膜厚に形成し、図1の層構造の化粧紙を作製した。基紙および印刷インキとしては下記のものを用いた。
・基紙 :NAPコート 坪量40g(名古屋パルプ(株)製)
・インキ:薄紙用インキ(大日精化工業(株)製)
【0017】また、第1OP層12は下記の条件でグラビアコータにより形成した。
材料組成・樹脂 PTC U−160メジウム(K−7)(大日精化工業(株)製) 100部・硬化剤 PTC LT (大日精化工業(株)製) 25部粘度調整 ザーンカップ#3にて20秒前後に調整する。
版 版深さ 90μmの彫刻版【0018】さらに、第2OP層13は下記の条件でグラビアコータにより成形した。
材料組成・樹脂 PTC U−160メジウム(K−7)(大日精化工業(株)製) 60部 PTC U−160マットメジウム(K−7)(大日精化工業(株)製)
40部・硬化剤 PTC LT (大日精化工業(株)製) 25部・スリップ剤 PTC U−160 (大日精化工業(株)製) 5部・シリコーン系樹脂粉末 トスパール2000B(東芝シリコーン(株)製) 3部粘度調整 ザーンカップ#3にて20秒前後に調整する。
版 深さ110μmの彫刻版【0019】B.実施例2実施例と同一の層構造で第1OP層12を4μmの膜厚に、第2OP層13を4μmの膜厚に形成した。そして、第1OP層12と第2OP層13の形成に深さ70μmの彫刻版を用い、その形成の条件は実施例1と同一の条件を採用した。
C.比較例1絵柄印刷層11上に単一のOP層を上記実施例1,2の第1OP層12と同一の条件で13μmの膜厚に形成した。
D.比較例2絵柄印刷層11上に第1OP層と第2OP層をそれぞれ4μmの膜厚に、実施例1,2の第1OP層12と同一の条件で形成した。
【0020】実施例1,2の化粧紙はいずれも、グラビアコータによりドクターブレード等に磨耗を生じることなく形成でき、また、完成後において表面に付着した汚れも容易に除去でき、防汚染性に優れていることが実証された。また、これら実施例1,2について日本農林規格(JAS)の耐磨耗試験(F,FW,W)を行ったところ、実施例1は試験Aに、実施例2は試験Bに合格し、耐磨耗性に優れていることも実証された。
【0021】これに対して、比較例1,2の化粧紙はいずれも、表面に付着した汚れが落ちにくく、防汚染性に劣る。また、耐磨耗性についても、比較例1は試験Bに合格したものの膜厚の大きさとの対比からは十分な耐磨耗性が得られているとは考えられず、比較例2は試験Cに合格するにすぎず、耐磨耗性に劣る。
【0022】なお、上述した実施の形態および実施例では、シリコーン系樹脂粉末に対してプライマ処理を行っていないが、プライマ処理は適宜必要に応じて行うことができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、この発明にかかる化粧紙によれば、最外層のOP層にシリコーン系樹脂粉末を配合したため、優れた防汚染性と耐磨耗性が得られ、また、OP層をグラビアコート等で形成する際にもドクターブレード等が磨損することを防止できる。




 

 


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