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発明の名称 化粧板の製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−175281
公開日 平成10年(1998)6月30日
出願番号 特願平8−353913
出願日 平成8年(1996)12月19日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】薬師 稔 (外1名)
発明者 恩田 正道
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 基材上に粒子およびチキソトロピック剤が配合された反応硬化型樹脂を流し、該反応硬化型樹脂上にフィルムを被せ、該フィルム上から押圧して前記反応硬化型樹脂を均し、該反応硬化型樹脂が硬化した後に前記フィルムを剥離することを特徴とする化粧板の製造方法。
【請求項2】 前記反応硬化型樹脂として不飽和ポリエステル樹脂を用い、前記チキソトロピック剤として第四級アンモニウム塩を反応させたスメクタイト型粘土を用いる請求項1に記載の化粧板の製造方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、化粧板の製造方法、特に、石目調化粧板の製造に適した製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】石目調化粧板等は、樹脂層中に樹脂チップ、石英粒、金属スラグ、光輝性顔料等の粒子を配合し、御影石等の模様、質感を表現する。そして、このような石目調化粧板は、一般に、フィルム法により製造されている。すなわち、石目調化粧板は、基材上に粒子が配合された不飽和ポリエステル等の反応硬化型樹脂を流して枠張りのフィルムを被せ、このフィルム上から圧延脱泡し、樹脂の硬化後にフィルムを剥離することで製造される。
【0003】ところが、上述した製造方法にあっては、粒子の比重が不飽和ポリエステル樹脂の比重よりも大きく、不飽和ポリエステル樹脂が硬化するまでに不飽和ポリエステル樹脂中の粒子が基材との界面に沈降し、不飽和ポリエステル樹脂中の表面側の粒子の密度が低下し、石の質感を十分に醸し出すことができないという問題があった。このため、従来では、上記欠点の対策として、粒子の配合割合を高くする等の措置を採用するが、製造コストの増大という新たな問題を招いていた。
【0004】そこで、本出願人にあっては、粒子の配合割合を高くすることなく御影石等の質感を表現できる化粧板の製造方法を開発し、先に提案した(特開平8−224852号公報)。この特開平8−224852号公報には、基材上に雲母等の粒子が配合された反応硬化型樹脂を載せ、この反応硬化型樹脂上にフィルムを被せてフィルム上からローラにより圧延脱泡し、樹脂がゲル化する前にフィルムが下側に位置するように反転させ、樹脂がゲル化した後にフィルムを剥離する製造方法が記載される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した特開平8−224852号公報に記載の製造方法に合っては、樹脂がゲル化する前にフィルムが樹脂に密着した状態で基材を含めて天地逆に反転しなければならず、反転時に作業ミス等でフィルム等を他の物体に接触させると不良を生じる。このため、その反転作業に細心の注意が求められ、作業者の負担も大きく、また、反転作業に相当の時間を要するという欠点があった。この発明は、上記問題および欠点に鑑みなされたもので、樹脂のゲル化前の反転作業等が不要で、質感のある石目調化粧板等を容易かつ効率的に製造できる化粧板の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、この発明にかかる化粧板の製造方法は、基材上に粒子およびチキソトロピック剤が配合された反応硬化型樹脂を流し、該反応硬化型樹脂上にフィルムを被せ、該フィルム上から押圧して前記反応硬化型樹脂を均し、該反応硬化型樹脂が硬化した後に前記フィルムを剥離するように構成した。
【0007】反応硬化型樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂の他、メタクリル樹脂、エポキシ樹脂等が用いられる。チキソトロピック剤は、請求項2に記載される第四級アンモニウム塩を反応させたスメクタイト型粘土の他、複合系あるいは有機系のものが用いられる。複合系のチキソトロピック剤としては、有機ベントナイト(変性粘土)系や表面処理炭酸カルシウム系等が、有機系のチキソトロピック剤としては、金属石鹸系、水添ヒマシ油、ポリアマイドワックス系、ベンジリデンソルビトール系、アマイドワックス系、マイクロジェル系、酸化ポリエチレン系、植物油,重合油系、アマニ重合油、脂肪酸二量体、硫酸化油、高級アルコールあるいはサルフェート等の硫酸エステル系、脂肪酸エステル型やポリエーテル型の非イオン系等が挙げられる。特に、反応硬化型樹脂として不飽和ポリエステル樹脂を用いる場合には、分散性が良いという理由から、第四級アンモニウム塩を反応させたスメクタイト型粘度を用いることが好ましい。
【0008】
【作用】この発明にかかる化粧板の製造方法は、反応硬化型樹脂中に粒子とともにチキソトロピック剤を配合するため、チキソトロピック剤が反応硬化型樹脂中に分散して緩い網目構造、微分散コロイド状構造あるいはフロキュレーション構造を形成し(チキソトロピック剤の種類により異なる)、反応硬化型樹脂がゲル化して粒子の沈降がチキソトロピック剤により抑制され、粒子が反応硬化型樹脂中に均等に分散する。したがって、前述した特開平8−224852号公報に記載されるように反転する必要もなく、また、粒子の配合割合を高くする必要もなく、化粧板を容易かつ安価に製造でき、さらに、反応硬化型樹脂が基材の周辺に垂れ落ちることも抑制でき、またさらに、フィルムの剥離時期を早めることもでき、製造をより効率的に行える。
【0009】
【実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1および図2はこの発明の一の実施の形態にかかる化粧板の製造方法を表し、図1a,b,cが製造工程を時系列的に示す模式断面図、図2が完成状態の化粧板の模式断面図である。
【0010】先ず、完成状態の化粧板を図2を基に説明すると、同図中、1は基材、2は基材1に接着剤(層)3により貼合された隠蔽紙(層)、4は粒子5を含有し、表面に凹凸模様4aが形成された樹脂層、6は樹脂層4の凹凸模様4a面を被覆するトップコート層である。基材1はMDF、合板、パーチクルボード等が、隠蔽紙2はチタン紙等が用いられる。また、後述するように、樹脂層4は粒子5とチキソトロピック剤が配合された不飽和ポリエステル樹脂等の反応硬化型樹脂Pから構成され、粒子5としては着色ポリエステル樹脂の鱗片状粒子や着色雲母等が、チキソトロピック剤としてはスメクタイト型粘土等が用いられる。トップコート層6はアクリルウレタン系樹脂等から構成される。
【0011】次に、化粧板の製造方法を説明する。先ず、基材1上に接着剤3により隠蔽紙2を貼着し、この隠蔽紙2上に粒子5とチキソトロピック剤が所定の割合で配合された反応硬化型樹脂をPを流し、図1aに示すように、反応硬化型樹脂P上に凹凸賦型用の押し型(フィルム)10を被せる。続いて、押し型10上からゴムロール15により圧延脱泡し、図1bに示すように反応硬化型樹脂Pを基材1の全面に均等に拡げる。
【0012】なお、押し型10は枠11に凹凸を有するフィルム12を張設した周知の賦型シート、あるいは、シリコーンゴムの押し型が用いられ、また、反応硬化型樹脂Pの具体的な一例を挙げれば、下記の不飽和ポリエステル樹脂、硬化促進剤、硬化促進助剤、硬化剤、粒子5、着色顔料およびチキソトロピック剤が配合されたものが用いられる。
【0013】
・不飽和ポリエステル樹脂 ゴーセラック500B(日本合成化学(株)製) 100部 ・硬化促進剤 6%ナフテン酸コバルト 0.5部 ・硬化促進助剤 アセト酢酸メチル 1.5部 ・硬化剤 パーメック(日本油脂(株)製) 0.1部〜5.0部 ・粒子(樹脂チップ)
■ダイヤチップDM(ダイヤ工業(株)製)
■カラーマイカ(脇田鉱業(株)製)
■のいずれかを5〜30部 ・チキソトロピック剤(有機スメクタイト粘度)
■エスベン74(豊順洋行(株)製)
■ベントン27(ウイルバー・エリス(株)販売)
■のいずれかを3部 ・着色顔料 必要に応じて0.05〜1.0部【0014】そして、樹脂Pは硬化して樹脂層4を形成するが、反応硬化型樹脂P中にはチキソトロピック剤、具体的には、エスベン74等が配合されているため、このチキソトロピック剤が樹脂P中で分散して分散網目構造等を形成し、隠蔽紙2側への粒子5の沈降を抑制する。したがって、図1cに示すように、硬化した樹脂層4中には粒子5がほぼ均等に分散し、また、硬化前の樹脂Pの基材1側面への垂れ落ちも抑制される。
【0015】この後、押し型10のフィルム12を樹脂層4から剥離し、次いで、トップコート層6を形成する。ここで、フィルム12の剥離に際しては、上述したように樹脂Pがチキソトロピック剤により分散網目構造等を形成して粘度が高くなるため、樹脂Pが完全硬化する前にフィルム12を剥離、すなわち、従来の製造方法により成形におけるフィルムの剥離時期よりも早い時期にフィルム12を剥離でき、化粧板の製造を効率的に行える。
【0016】上述のようにして製造された化粧板は、樹脂層4の表面側、すなわち、トップコート層6との界面部分に粒子5の密度が疎な空乏層が形成されず、御影石の質感が醸し出され、優れた美観、高い商品価値が得られた。
【0017】なお、上述した実施の形態において、隠蔽紙2上に、あるいは、隠蔽紙2に変えて着色プライマ層を設けることも可能であり、また、樹脂層4の上面を平坦面とすることも可能であり、製造する化粧板の層構造は任意に選択できる。さらに、上述した実施の形態においては、チキソトロピック剤として有機スメクタイト粘度系のものを例示するが、前述した種々のものを用いることも可能であり、また、粒子5も製造する化粧板に応じて適宜選択できることは述べるまでもない。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、この発明にかかる化粧板の製造方法によれば、基材上に粒子とチキソトロピック剤が配合された反応硬化型樹脂を流してフィルム法により樹脂層を形成するため、粒子を樹脂層中に均等に分散でき、質感があり美観に優れた化粧板を製造でき、また、反応硬化型樹脂が基材の側面に垂れ落ちることも防止でき、さらに、フィルムの剥離も樹脂の完全硬化前に行え、製造を効率的に行えるという効果が得られる。




 

 


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