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発明の名称 カートリッジ式薬液容器
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−85639
公開日 平成10年(1998)4月7日
出願番号 特願平8−242888
出願日 平成8年(1996)9月13日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 敬介 (外1名)
発明者 菅沢 康雄 / 武田 康雄 / 長谷部 公男 / 深谷 聡
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 薬液散布機本体のソケットに対して着脱可能で且つ薬液の流出口となるスパウトと、該スパウトに連結可能な形状の首部が予め形成された有底パリソンをブロー成形した成形容器から成り、該成形容器の肩部の平均肉厚は胴部の平均肉厚よりも大きく、且つ該胴部の平均肉厚が0.05〜0.20mmであることを特徴とするカートリッジ式薬液容器。
【請求項2】 前記成形容器の胴部の延伸面倍率が、10〜20倍であることを特徴とする請求項1に記載のカートリッジ式薬液容器。
【請求項3】 前記成形容器の肩部は、胴部から首部にかけて傾斜しながら狭くなっており、該肩部に補強リブを形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のカートリッジ式薬液容器。
【請求項4】 前記成形容器を外箱内に収納し、該成形容器の首部に連結されたスパウトを外部に突出させた状態で固定したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のカートリッジ式薬液容器。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば殺虫剤、殺菌剤、除草剤、生育調整剤、葉面散布剤等の薬液の散布機に装着して用いられるカートリッジ式薬液容器の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、薬液散布機の薬液容器は、薬液散布機本体と一体に連結して設けられており、薬液が無くなる都度、薬剤と水を注入口より直接注ぎ込み、希釈調合して繰り返し使用するものであった。この様な薬液容器の場合、薬剤と水を注入口から注ぎ込む時にこぼしやすく、周囲の環境を汚染し易いばかりか、こぼした薬剤が人体や衣服に付着するなどし、安全性を損ない易い。また、薬剤と水を注入口から直接注ぎ込むことによる希釈調合では、希釈量を間違えやすく、有用植物に思わぬダメージを与えてしまうことや、期待された効果が得られないことも生じる。更に、種類の異なる薬液を使用するために薬液散布機を洗浄する場合に、前に使用した薬液が残っていても、これを取り出して保存することが困難であった。
【0003】このような状況から、近年、図6に示す様なカートリッジ式の薬液容器を用いる薬液散布機が開発されている。
【0004】図6において101は薬液散布機の本体、102は薬液散布機101側に設けられたソケット、103は噴射ノズル、104は薬液容器本体、105は薬液容器本体104側に設けられ、ソケット102に装着されるスパウト、106はスパウト105の流出口の開閉を行うためのハンドルレバーである。
【0005】散布機本体101には、図上隠れてはいるが、噴霧ポンプ及びバッテリーが設けられており、装着された薬液容器本体104内の薬液を、噴霧ポンプを作動させることで噴霧ノズル103から噴射するものとなっている。
【0006】また、薬液容器本体104としては、ブロー成形された合成樹脂製の厚肉のタンク状の容器や、PETボトル状の延伸ブロー成形容器や、合成樹脂シート製のガゼット袋を紙(例えば段ボール)製等の箱に収容した、所謂BIB(バックインボックス)を用いることが考えられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図6に示した様なカートリッジ式の薬液容器を用いることにより、先述した様な散布機と一体化された薬液容器を用いる場合の諸問題を解決することができるようになった。
【0008】しかしながら、従来考えられていたカートリッジ式薬液容器では次のような問題点があった。
1.ブロー成形された合成樹脂製の厚肉のタンク状の容器は、樹脂使用量が多く非経済的である。また、薬液散布機本体の噴霧ポンプによる吸引力では潰れないため、薬液の消費と共に容器内への空気の侵入を許容する逆止弁付の吸気口が必要であり、この部分から液漏れを生ずる可能性がある。
2.PETボトル状の延伸ブロー成形容器は、通常その肉厚を0.3mm程度として形態保持性を持たせており、やはり噴霧ポンプによる吸引力では潰れにくいため、薬液の適正な排出のためには逆止弁付の吸気口が必要であり、構造が複雑になり、液漏れを生ずる可能性がある。
3.合成樹脂シート製のガゼット袋を用いたものにあっては、薬液の消費とともにガゼット袋が萎んで袋内の圧力調整がされるため、上記のような吸気口を必要としなものの、ガゼット袋には折曲部や貼着部があり、さらにその開口部にスパウトを接着した構成となるため、落下により破袋し液漏れを生じたり、スパウトとの接着部分から液漏れが生じ易い。
【0009】本発明は、上記従来のカートリッジ式薬液容器が有する問題点を解消し、経済的で軽量且つ落下衝撃に強く、さらに薬液の排出を適正に行うことができるカートリッジ式薬液容器の提供を目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく成された本発明は、薬液散布機本体のソケットに対して着脱可能で且つ薬液の流出口となるスパウトと、該スパウトに連結可能な形状の首部が予め形成された有底パリソンをブロー成形した成形容器から成り、該成形容器の肩部の平均肉厚は胴部の平均肉厚よりも大きく、且つ該胴部の平均肉厚が0.05〜0.20mmであることを特徴とするカートリッジ式薬液容器にある。
【0011】本発明のカートリッジ式薬液容器は、更にその特徴として、「前記成形容器の胴部の延伸面倍率が、10〜20倍である」こと、「前記成形容器の肩部は、胴部から首部にかけて傾斜しながら狭くなっており、該肩部に補強リブを形成した」こと、「前記成形容器を外箱内に収納し、該成形容器の首部に連結されたスパウトを外部に突出させた状態で固定した」こと、をも含むものである。
【0012】
【発明の実施の形態】図1〜図5に基づいて本発明の実施形態を説明する。
【0013】図1は本発明に係る成形容器の一実施形態を示す図であり、図1(a)は上面図、図1(b)は図1(a)のA方向の側面図、図1(c)は図1(a)のB方向の側面図である。本成形容器1は、後述のスパウトに連結され薬液の流出口となる首部11、胴部13、胴部13から首部11にかけて傾斜しながら狭くなっている肩部12を有する。
【0014】本成形容器1は、図2に示すような首部11が予め形成された有底パリソン21をブロー成形して形成される。具体的には、例えば合成樹脂製の有底パリソン21を射出成形した後、首部11に形成されたフランジ22の下側部分をブロー金型内で一定温度に保ちながら縦方向に機械的に延伸し、同時にあるいは逐次に加圧空気を吹き込んで、図中の一点鎖線で示すように周方向に膨らませて形成することができる。
【0015】上記のように有底パリソン21をブロー成形して得られる本発明の成形容器1は、肩部12の肉厚が胴部13の肉厚よりも大きい。このため、薬液の吸引時に肩部12が胴部13よりも潰されにくく、残液の発生防止に効果的である。また、成形容器1は無継目のものとして形成されるため、従来のように合成樹脂シート製のガゼット袋のようにヒートシールや溶着による接合操作が一切不要で、製造が容易であるばかりではなく、機械的強度や耐衝撃性を高めることができる。成形容器1に用いる合成樹脂としては、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン等のオレフィン樹脂を用いることもできるが、耐薬品性、ガスバリアー性、機械的強度、耐衝撃性等に優れるポリエチレンテレフタレートが特に好適である。
【0016】本発明に係る成形容器1は、胴部13の平均肉厚が0.05〜0.20mmの範囲内に成形される。胴部13の平均肉厚が0.05mm未満では、強度的に十分ではなく、運搬時等における落下を想定した高さ(1.2〜1.5m程度)からの落下により破袋し易く、更には、容器内に残液が発生し易い。一方、胴部13の平均肉厚が0.20mmを超えると、一般的な噴霧ポンプによる吸引力では潰れにくくなり、薬液の適正な排出が阻害され易く、特に通常用いられているPETボトルの肉厚(0.3mm程度)に近付くと、薬液を最後まで排出できなくなる。
【0017】また、本発明に係る成形容器1の胴部13の延伸面倍率は、10〜20倍の範囲であるのが好ましい。胴部13の延伸面倍率が10倍未満の場合には、落下強度が低下し易く、20倍を超えると全体の肉厚の偏肉が大きくなりがちで、吸引が不安定になり易い。
【0018】上記の成形容器1の首部11には、薬液散布機本体のソケットに対して着脱可能で且つ薬液の流出口となるスパウトが連結される。首部11とスパウトとの連結構造は、当該連結部分からの薬液漏れが無いような構造であれば特に限定されるものではなく、また、スパウトの構造も特に限定されるものではない。
【0019】図3は、図1及び図2に示したような形状を有する首部11とスパウトとの連結状態の一実施形態を示す断面図であり、本連結構造及び本スパウトの構造について簡単に説明する。
【0020】本スパウトは、外筒31,パッキン32,内筒33及びキャップ34からなる。パッキン32は、外筒31に嵌め込まれる形で外筒31内に固定して装着されている。内筒33は、外筒31及びパッキン32に内接し、中心軸回りに回転可能に密着状態で且つ脱落しないように装着されている。また、内筒33に設けられた穿孔35は、パッキン32と内筒33間の空間36に対応する高さに位置しており、この穿孔35と空間36が連通した時に薬液の流出口を形成する構造となっている。図3は非使用時の状態を示したもので、空間36と穿孔35の位置が互いにずれており、流出口は閉鎖されている。
【0021】流出口の開放は、図6に示したような薬液散布機本体のソケット102に、キャップ34を外して上記スパウトを装着し、ハンドルレバー106を操作することにより、内筒33を外筒31内で回転させ、空間35と穿孔36の位置を合わせることで行うことができる。
【0022】パッキン32は薬液漏れ防止部材として作用し、流出口が閉鎖された状態では薬液漏れの心配はないが、内筒33内への異物の侵入や確実な薬液漏れ防止を図るために、使用前にはキャップ34が取り付けられている。
【0023】本発明に係る成形容器1は、薬液散布機本体に設けられる一般的な噴霧ポンプによる吸引力で容易に潰されるため、気液交換なしで薬液を排出することができる。また、図1のように、肩部12を胴部13から首部11にかけて傾斜するように形成した場合には、肩部12に残液が発生するのを防止することができる。本発明に係る成形容器1の肩部12は、比較的に大きい肉厚を有し潰れにくいものであるが、吸引時には成形容器1を転倒させて(逆さにして)使用するため、肩部12の強度が充分でない場合には、肩部12が胴部13よりも先に潰されて残液が発生することが危惧される。このため、場合によっては、肩部12を補強しておく。肩部12の補強方法には様々な方法が考えられるが、補強リブによる補強が簡便である。図4は、本発明の成形容器1の肩部12に補強リブ41を設けた例を示したものであり、図4(a)はX形のリブを設けた例、図4(b)は放射状にリブを設けた例である。
【0024】また、本発明に係る成形容器1は、図5に示すように、紙(例えば段ボール)製等の外箱51に収容して、ボトルインボックスの形態で使用することが好ましい。この場合、首部11のフランジ22より先の部分が外箱51の外部に突出され、これにスパウトが連結される。また、薬液散布機本体のソケット102(図6参照)への装着を容易にするため、スパウトが動きにくい状態で外箱51から突出した構造としておくことが好ましい。具体的には、例えばスパウトの先端部分にもフランジを設け、成形容器の首部11とスパウトとを連結した状態で互いのフランジ間に外箱を挟み込む構成を取ることができる。
【0025】
【実施例】
[実施例1〜6及び比較例1,2]図1に示したような成形容器1を、図2に示したようなポリエチレンテレフタレートからなる有底パリソン21を2軸延伸ブロー成形して、複数個形成した。各成形容器につき、胴部12の10箇所において肉厚を測定した。また、各成形容器に水を満たし、薬液散布機による吸引テストを行った。また、1.5mの高さからコンクリート面に最大5回落下させ、落下による破袋実験を行った。これらの結果を表1に示す。
【0026】
【表1】

○ :残液が殆ど無い△ :肩部に若干残液が発生X△:容器が潰れにくく、吸引がスムーズに行えないX :肩部が先に潰れてしまい、胴部に多量の残液が発生表1に示したように、胴部の平均肉厚が0.05〜0.20mmの範囲の本発明による成形容器では、落下衝撃に強く、且つ吸引を良好に行うことができた。
【0027】[実施例7]図4(a)に示したようなX形のリブ41を肩部12に2つ設けた以外は、実施例1とほぼ同様の成形容器1を形成した。具体的には、ブロー金型上にX形の凸部を形成し、成形容器に凹みを形成させたものである。
【0028】この成形容器について、前記実施例と同様に薬液散布機による吸引テストを行った結果、肩部が先に潰れることが無く、残液が殆ど無い状態まで吸引・排出することができた。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、樹脂使用量が少なく経済的で軽量であると共に、落下衝撃に強く且つ薬液の排出を適正に行うことができるカートリッジ式薬液容器が提供される。




 

 


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