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発明の名称 賦形シートの製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−44362
公開日 平成10年(1998)2月17日
出願番号 特願平8−224622
出願日 平成8年(1996)8月8日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】薬師 稔 (外1名)
発明者 大泉 昭 / 中沢 正雄 / 椎名 克己
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 原稿上に流動性を有する第1の樹脂を載せて型取り層を形成した後、該型取り層上に流動性を有する第2の樹脂を載せて中塗り層を形成し、次いで、該中塗り層上に枠に張設された紗を重ねて設けた後、該紗上に流動性を有する第3の樹脂を載せ、該第3の樹脂を前記第2の樹脂と一体化して前記紗が埋入した裏打ち層を形成した後、原稿から剥離することを特徴とする賦形シートの製造方法。
【請求項2】 原稿上に流動性を有する第1の樹脂を載せて型取り層を形成した後、該型取り層上に流動性を有する第2の樹脂を載せて中塗り層を形成するとともに、枠に張設された紗が埋入した第3の樹脂を積層し、該第3の樹脂と前記第2の樹脂とを一体化した後、原稿から剥離することを特徴とする賦形シートの製造方法。
【請求項3】 前記第1の樹脂がポリビニルアルコール樹脂またはシリコーン樹脂である請求項1または請求項2記載の賦形シートの製造方法。
【請求項4】 前記中塗り層をフィルム法により成形する請求項1、請求項2または請求項3記載の賦形シートの製造方法。
【請求項5】 前記裏打ち層をフィルム法により成形する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の賦形シートの製造方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、化粧板等の製造に際して化粧板に凹凸模様を形成するために用いる賦形シートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の賦形シートの製造方法としては、例えば、特開平6−218744号公報に記載されたものが知られる。この特開平6−218744号公報には、原稿の表面に第1の流動性反応硬化樹脂を流し込んだ後、枠張りされた紗が埋入した第2の反応硬化樹脂を積層して一体化し、原稿の凹凸を移し取る方法が記載される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した特開平6−218744号公報に記載の製造方法にあっては、原稿表面に第1の樹脂を流し込んだ後で紗を被せる前に原稿表面上の第1の樹脂上にゴミ等が付着したり、あるいは、流し込んだ樹脂中の気泡が表面に上昇して樹脂表面が部分的に盛り上がるような変形を生じると、この第1の樹脂上に被せた紗が部分的に盛り上がるような変形を生じ、この紗の部分的な変形が原稿から型を剥離した場合に賦形面に凸状変形として表れ、化粧板の加工の際に化粧板に模様と無関係な凹部を形成するという問題があった。
【0004】すなわち、図3に模式的に示すように、紗1は枠2に相当の張力をもって張設されているため原稿から型を剥離するとゴミ4を第1の樹脂5の賦形面側に押し下げて平面を維持するように作用する結果、賦形面に突起6が形成され、この突起6により化粧板には凹凸模様と無関係な凹部が形成されてしまうという問題があった。特に、後に凹部を着色するワイピング等の工程を経て製造される化粧板にあっては、上述した凹部が着色されて強調されるため、美観の毀損の程度も著しくその解決が強く要望されていた。なお、図3中、3は第2の樹脂を示す。この発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、容易に製造でき、また、化粧板の加工に際しても化粧板にゴミ等に起因した凹部が形成されることのない賦形シートの製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1記載の発明にかかる賦形シートの製造方法は、原稿上に流動性を有する第1の樹脂を載せて型取り層を形成した後、該型取り層上に流動性を有する第2の樹脂を載せて中塗り層を形成し、次いで、該中塗り層上に枠に張設された紗を重ねて設けた後、該紗上に流動性を有する第3の樹脂を載せ、該第3の樹脂を前記第2の樹脂と一体化して前記紗が埋入した裏打ち層を形成した後、原稿から剥離するようにした。
【0006】また、請求項2に記載の発明にかかる賦形シートの製造方法は、原稿上に流動性を有する第1の樹脂を載せて型取り層を形成した後、該型取り層上に流動性を有する第2の樹脂を載せて中塗り層を形成するとともに、枠に張設された紗が埋入した第3の樹脂を積層し、該第3の樹脂と前記第2の樹脂とを一体化した後、原稿から剥離するように構成した。
【0007】そして、請求項1および請求項2に記載の発明は、前記第1の樹脂がポリビニルアルコール樹脂またはシリコーン樹脂である態様(請求項3)に、また、前記中塗り層または裏打ち層をフィルム法により成形する態様(請求項4,5)に構成することができる。
【0008】第1の樹脂としては、ポリビニルアルコール樹脂やシリコーン樹脂(請求項3)が用いられる。この第1の樹脂は、原稿上に流した後にヘラやロール等を用いて平滑に延ばされ、原稿の凹凸模様が転写された凹凸模様を有する型取り層として形成される。
【0009】第2の樹脂および第3の樹脂としては、第1の樹脂がポリビニルアルコール樹脂の場合にはシリコーン樹脂または軟質不飽和ポリエステル樹脂、第1の樹脂がシリコーン樹脂の場合にはシリコーン樹脂が用いられる。第2の樹脂は、第1の樹脂が型取り層として乾燥皮膜形成若しくは硬化成形した後に、この型取り層上に流し、均一に延ばして硬化させることで中塗り層として成形される。望ましい態様としては、この第2の樹脂は、第1の樹脂が流動性を喪失した後で完全硬化する前に形成し、また、フィルム法で、すなわち、型取り層上に第2の樹脂を流した後に第2の樹脂上にポリエチレンテレフタレート(PET)等のフィルムを被せて該フィルム上からロール等で押圧し、圧延・脱泡して硬化させた後にフィルムを剥離することで形成される(請求項4)。
【0010】また、裏打ち層は、第2の樹脂が流動性を喪失した後で被せたフィルムを剥離したら速やかに中塗層上に紗を重ね、この紗上に第3の樹脂を流してポリエチレンテレフタレート等のフィルムを被せ、該フィルム上からロール等で押圧し、圧延・脱泡して硬化させた後にフィルムを剥離して成形される(請求項5)。
【0011】紗は所定のメッシュのシルクスクリーン用ステンシル、例えば、ポリエステル繊維で作製されたステンシル等が用いられ、第2の樹脂上にゴミ等が付着しないよう注意しながら第2の樹脂上に重ねられる。第3の樹脂は、中塗り層に被せた紗上に流し込まれ、裏打ち層として形成される。望ましい態様としては、これら紗と第3の樹脂は第2の樹脂が完全硬化して第3の樹脂との密着性を失う前に紗上に流し込み、紗を内在する第3の樹脂と第2の樹脂との固着性の向上が図られる。
【0012】
【作用】この発明にかかる賦形シートの製造方法は、原稿上に第1の樹脂により型取り層を形成した後に、この型取り層上に第2の樹脂を流し込んで中塗り層を形成し、この中塗り層に重ねて紗を設けるため、型取り層上にゴミ等の異物が付着したり、気泡が存在しても、これらを中塗り層内に埋入させることができる。したがって、賦形シートを原稿から外しても型取り層の賦形面には突起が生じることがなく、化粧板の加工に際して美観の毀損の原因となる凹部が化粧板に形成されることが防止できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1a,b,cはこの発明の一の実施の形態に係る賦形シートの製造工程をアルファベット順で時系列的に示す模式断面図である。
【0014】この実施の形態においては、先ず、図1aに示すように、天然木等の原稿10上にシリコーン樹脂(第1の樹脂)11を流し込み、このシリコーン樹脂11をヘラ等で延ばしつつ平らに均して型取り層11(第1の樹脂と同一の番号を付す)を形成する。なお、原稿10は前述した特開平6−218744号公報にも記載されるように天然木等を型取り複製したもの等の種々の公知の原稿を用いることができ、また、シリコーン樹脂に代えてポリビニルアルコール樹脂水溶液を用いることもできる。
【0015】次に、型取り層11が硬化した後、図1bに示すように、上述した型取り層11上にシリコーン樹脂(第2の樹脂)12を流し込み、中塗り層12(第2のシリコーン樹脂と同一の番号を付す)を形成する。ここでは、中塗り層12をフィルム法により形成、すなわち、型取り層11上のシリコーン樹脂12上に枠14に張設されたPETフィルム15を被せ、このフィルム15上からローラ16により押圧してシリコーン樹脂12を均し、このシリコーン樹脂12が硬化した後にフィルム15を剥がして中塗り層12を形成する。
【0016】続いて、フィルム15を剥がした直後に、枠19に張設された紗17を中塗り層12上に被せる。次いで、図1cに示すように、この中塗り層12上にシリコーン樹脂(第3の樹脂)18を流し込んで平らに均した後、枠31に張設されたPETフィルム32を被せ、このフィルム32上からローラ33により押圧してシリコーン樹脂18を均し、このシリコーン樹脂18が硬化した後にフィルム32を剥がして裏打ち層18を形成する。そして、樹脂18が硬化した後に、原稿10から剥離して賦形シートが完成する。
【0017】ここで、中塗り層12を形成する前に型取り層11上にゴミ等の異物が付着したり、気泡による凹凸が存在すると、これらは中塗り層12の形成により中塗り層12内に埋入するため、原稿10から剥離した場合でも型取り層11の賦形面にゴミ等の異物に起因した突起が生じることがない。したがって、この賦形シートを用いて化粧板を製造しても、化粧板に模様と無関係な凹部が形成されることがなく、美観に優れ高い商品価値の化粧板が得られる。
【0018】図2はこの発明の他の実施の形態にかかる賦形シートの製造方法を示し、製造途中の賦形シートの模式断面図である。なお、この実施の形態においては、上述した実施の形態と同一の部分には同一の番号を付して説明を省略する。
【0019】この実施の形態は、中塗り層12を形成した後、前述した特開平6−218744号公報と同様に、枠19に張設された紗17が埋入されたシリコーン樹脂(第3の樹脂)23を積層し、シリコーン樹脂23と中塗り層12とを一体的に固着する。そして、この後、原稿10から剥離して賦形シートが完成する。
【0020】この実施の形態にあっても、型取り層11上に付着したゴミ等の異物は中塗り層12の形成により中塗り層12内に埋入するため、型取り層11の賦形面に突起が生じることがなく、美観の毀損が無く高い商品価値の化粧板を製造することができる。
【0021】
【実施例】次に、この発明の前述した図1の実施の形態に相当する実施例を説明する。この実施例は、先ず、下記の表1に示す■から■のいずれかの組合せの樹脂材料を用いて型取り層11を作成する。この型取り層11の作成に際しては、■〜■のいずれかの樹脂を原稿10上に流し、ヘラ等を用いて平滑に均し、樹脂の硬化後に中塗り層12を形成する。なお、表1中に示す材料の製造者は信越化学工業株式会社である。
【0022】
【表1】

【0023】中塗り層12は、表1の■〜■のいずれかの組合せのうち型取り層11で用いた樹脂と同じ樹脂材料を用いて形成される。この中塗り層12はポリエチレンテレフタレート(PET)のフィルムを用いたフィルム法により圧延脱泡して成形する。なお、この時、フィルム法として適正な粘度(通常、5〜30ポイズ以下)にする必要があるために希釈剤であるRTVシンナーを添加するが、添加量が多すぎると型取り層11と中塗り層12の密着力が弱くなるためその添加量は30部程度を上限とすることが望ましい。
【0024】次に、中塗り層12が硬化した後にPETフィルムを剥離し、中塗り層12上に表1の■〜■いずれかの樹脂材料のうち中塗り層12に用いた樹脂と同じ樹脂材料を流し込み、この流し込んだ樹脂材料上に枠に張設された紗を載置し、上記中塗り層12と同様にフィルム法により裏打ち層18を形成する。そして、裏打ち層18が硬化した後に、原稿10を剥離して賦形シートを得た。この賦形シートは、化粧板に模様と無関係の凹部を形成する突起がゴミ等によって形成されることもなく、高い商品価値の化粧板を作成できることが実証された。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る賦形シートの製造方法によれば、原稿上に第1の樹脂により型取り層を形成した後に、この型取り層上に第2の樹脂を流し込んで中塗り層を形成し、この中塗り層に重ねて紗を内在する裏打ち層を設けるため、型取り層上にゴミ等の異物が付着しても、この異物を中塗り層内に埋入させることができ、型取り層の成形の際に型取り層上に付着したゴミによって型取り層の賦形面に突起が生じることがなく、化粧板の加工に際して美観の毀損の原因となる凹部が化粧板に形成されることが防止できる。さらに、中塗り層、裏打ち層をフィルム法によって設ければ、賦形シートの裏面が平坦となって、裏面から均一な圧力を加えることのできる良好な賦形シートとなる。




 

 


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