発明の名称 |
シュレッダーのカッター装置 |
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発行国 |
日本国特許庁(JP) |
公報種別 |
公開特許公報(A) |
公開番号 |
特開平10−34002 |
公開日 |
平成10年(1998)2月10日 |
出願番号 |
特願平8−211948 |
出願日 |
平成8年(1996)7月23日 |
代理人 |
【弁理士】 【氏名又は名称】伊東 貞雄
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発明者 |
上野 利夫 / 時枝 茂弘 / 亀井 学 / 東田 英治 / 櫻井 紀光 / 小池 眞壽郎 |
要約 |
目的
構成
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特許請求の範囲
【請求項1】 多数の切断刃を外周に有する円形カッターと、該円形カッターより小径の円板状部材を軸方向に交互に重合固定したローラー状カッター複数本を組み合せたシュレッダーのカッター装置に於て、前記円板状部材に溝を形成し、該円板状部材に対向配設したスクレーパの先端を前記溝内に挿入し、円板状部材に張り付いた切り屑をスクレーパで剥がす如くしたことを特徴とするシュレッダーのカッター装置。
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発明の詳細な説明
【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、シュレッダーのカッターに張り付いた切り屑をカッターよりスクレーパで剥がすようにしたカッター装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のシュレッダーのカッター装置は図5、図6に示す如く、外周に多数の切断刃10を有する円形カッター11と、該円形カッター11より小径の円板部12とを軸方向に重合結合した2本のローラー状カッター13,13の一方のローラー状カッター13の円板カッター11が他方のローラー状カッター13の円板部12に嵌入し、外周にスクレーパ14を配設し、先端エッジ部15を円板部12外周部に対向してある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来技術に於ては、円板部に張り付いた切り屑を剥がすにはスクレーパを切断する部材の厚み以内で円板部に押し付けるようにする必要がある。しかし乍ら、そのようにスクレーパを配設する位置調整は極めて困難であり、調整が悪いとスクレーパの下に切り屑が入り込み、スクレーパをこわしてしまうという問題点があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解決することを目的とし、多数の切断刃を外周に有する円形カッターと、該円形カッターより小径の円板状部材を軸方向に交互に重合固定したローラー状カッター複数本を組み合せたシュレッダーのカッター装置に於て、前記円板状部材に溝を形成し、該円板状部材に対向配設したスクレーパの先端を前記溝内に挿入し、円板状部材に張り付いた切り屑をスクレーパで剥がす如くしたことを特徴とする。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1、図2に示した一実施例に基いて詳細に説明する。外周に多数の切断刃1を有する円形カッター2と、該円形カッター2より小径の円板状部材3とを軸方向に交互に重合固定した2本のローラー状カッター4,4の一方のローラー状カッター4の円形カッター2を他方のローラー状カッター4の円板状部材3外周に対向してある。そして前記円板状部材3の外周に溝5を形成し、該円板状部材3に対向配設したスクレーパ6の先端部7を前記溝5内に挿入してある。 【0006】次に作用について説明する。1対のローラー状カッター4,4をモータで送り込み方向に回転し、その上方から空き容器を落下する。空き容器は1対の切断刃1で切断され切り屑は円板状部材3外周面に張り付いた状態で回転し、スクレーパ6先端部7で裏側から起され側斜面8で剥がされる。 【0007】図3、図4は上記実施例を空き缶等空容器シュレッダーに施した例で、4はローラー状カッター、6はスクレーパである。 【0008】 【発明の効果】本発明によると、多数の切断刃を外周に有する円形カッターと、該円形カッターより小径の円板状部材を軸方向に交互に重合固定したローラー状カッター複数本を組み合せたシュレッダーのカッター装置に於て、前記円板状部材に溝を形成し、該円板状部材に対向配設したスクレーパの先端を前記溝内に挿入し、円板状部材に張り付いた切り屑をスクレーパで剥がす如くしてあるので、スクレーパは溝の深さ以内に取り付ければよいので取り付け誤差は無視され実用上調整の必要はない。又、スクレーパのエッジ加工はエッジ部が溝の中にあり、切り屑が当らないので必要がない。
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