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発明の名称 伸縮自在な排出シュータを備えた精米機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−85618
公開日 平成10年(1998)4月7日
出願番号 特願平8−242363
出願日 平成8年(1996)9月12日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】廣江 武典
発明者 菊地 哲也
要約 目的
白米を機外に排出する排出シュータを伸縮自在なものとすることによって、白米を入れるための白米袋の大きさが異なったとしても、白米を確実に受け渡すことのできる排出シュータ付き精米機を、簡単な構成によって提供すること。

構成
排出シュータ50を、当該精米機の機枠側に固定した固定シュータ51と、この固定シュータ51に対して上下方向にスライド可能に組付けた可動シュータ52とにより構成するとともに、可動シュータ52の上部背面に、外側へ開閉自在となる可動案内板53を、これを閉じる方向に常に付勢するスプリングを有した蝶番54により取付け、かつ、当該可動シュータ52の上部に、この可動シュータ52が固定シュータ51内に納められたとき、この固定シュータ51の上端縁等に係合して当該可動シュータ52の自然落下を防止する係止部材55を設けると共に、可動シュータ52を固定シュ−タ51から引き出したとき、固定シュータ51の下端係合部51aに係止して可動シュータ52の脱落を防ぐストッパを設けたこと。
特許請求の範囲
【請求項1】ホッパから投入された玄米を白米とする搗精米装置と、この搗精米装置の出口側端に設けられて前記搗精米装置内の玄米または白米に所定の圧力を付与しながら白米を排出する圧力調整装置と、この圧力調整装置の前端側に配置されて白米の外部への排出を行う排出シュータとを備えた精米機であって、前記排出シュータを、当該精米機の機枠側に固定した固定シュータと、この固定シュータに対して上下方向にスライド可能に組付けた可動シュータとにより構成するとともに、前記可動シュータの上部背面に、外側へ開閉自在となる可動案内板を、これを閉じる方向に付勢するスプリングを有した蝶番により取付け、かつ、当該可動シュータの上部に、この可動シュータが前記固定シュータ内に納められたとき、この固定シュータの上端縁等に係合して当該可動シュータの自然落下を防止する係止部材を設けると共に、可動シュータを前記固定シュ−タから引き出したとき、固定シュータの下端係合部に係止して可動シュータの脱落を防ぐストッパを設けたことを特徴とする伸縮自在な排出シュータを備えた精米機。
【請求項2】前記固定シュータまたは可動シュータの外側面に、白米袋を吊下するための吊下具を一体的に設けたことを特徴とする請求項1に記載の精米機。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、玄米を精米して白米にする精米機に関し、特に、スーパーやコンビニエンスストアのように、他の一般商品とともに、お米を玄米の状態で販売する米販売店が店頭に設置するのに適した、言わば中型の精米機に関する。
【0002】
【従来の技術】精米機としては、従来種々なものが提案されてきているが、米穀専門販売店において設置されている大型のものとは異なって、言わば中型の精米機は、それ程多く提案されている訳ではない。何故なら、米の流通に関する法律的規制により業務用が主流であって、米穀専門店に設置してある大型精米機のように、大量の精米に使用するものを、必要な場合には設置することになるのが通例だからである。
【0003】ところが、近年のように、米販売の自由化に伴って、スーパーやコンビニエンスストア等においても、他の商品とともにお米を玄米の状態で販売する店舗が増大してくると、従来の大型の精米機ではなく言わば中型の精米機が多く要求されるようになってきたのである。その理由は、スーパーやコンビニエンスストア等においては、他の商品も販売するのであるから、玄米販売のために広い設置スペースを要する大型の精米機を導入する訳にはいかないからである。また、スーパーやコンビニエンスストア等が中型の精米機を必要としている他の理由は、お米は、白米にして販売するよりも、玄米の状態で販売した方が鮮度を長期間維持することができるものであり、しかも通常玄米は精米されるものであるため、店舗に中型の精米機を設置しておいて、消費者に買ってもらった玄米をその場で精米できるようにしておくことが、米販売の促進につながるからである。
【0004】すなわち、スーパーやコンビニエンスストア等において設置しようとしている中型の精米機は、玄米を購入した消費者自身が使用することになるものであり、米穀専門販売店に設置してある大型の精米機とは異なって、消費者が使用し易い構造のものである必要があるのである。このスーパーやコンビニエンスストア等に設置される中型の精米機については、次の諸点が具体的に必要になると考えらられる。
■不特定多数の消費者が簡単にかつ反復して使いこなせる精米機であること。
■消費者の購入するお米の量はまちまちであり、当然精米された白米を入れるべき袋(以下白米袋という)の大きさ・高さもまちまちとなるため、どのような場合にも対処できる精米機であること。
■白米が内部に少しでも残留したり、白米袋外にこぼれたりしないようにした精米機であること。
■他の商品も販売する場所で使用するため、中型であってもできるだけコンパクトであって、占有スペースを少なくできる精米機であること。
【0005】以上のような中型の精米機としては、例えば実願平5−15501号のマイクロフィルム(実開平6−72638号公報)に記載されているようなものが提案されている。この文献中の精米機は、当該文献中において使用されている符号をそのまま付して説明すると、図10に示すように、「精米機の出口樋での穀粒袋の使用者による手支持をなくし、排出される白米を確実に穀粒袋で受けて収納可能な袋口開口保持装置を備えたものとする」ことを目的として、「袋口開口保持装置は、出口樋14の左右に設けられた一対の鍔口グリップ15a,15bと、バネ付勢されて外胴11の前面側に対して起立可能の袋端突張り用線条部材16とからなる。線条部材16の基端側を折り曲げ形成した軸部16aはトーションスプリング17に巻回されて押え具18にて外胴11に取り付けられており、また線条部材16の先端側には当て部16bが折り曲げ形成されている。穀粒袋50の袋口52の一方の端縁52aを鰐口グリップ15a,15bで挟み込むと共に、袋口52の他方の端縁52bを線条部材16の当て部16bにあてがうと、線条部材16が端縁52bを突っ張っているので手支持なしに袋口52は大きな開口状態に維持される」ものとして構成されたものであり、・手支持なしに袋口の開口状態を自己維持できる・精米機の運搬上においても線条部材16の突出が邪魔にならない。
・出口樋14から排出された白米は出口樋14の下端に回動自在に取り付けられた断面逆凹状の箱型当て部材の下部空間から下方に落下する。
・精米非動作時においては箱形当て部材を出口樋14の下面に折り込んでおくことができる。
といった作用・効果を有したものである。
【0006】しかしながら、図10の実願平5−15501号に係る精米機では、上述の構成を有することから、前述した■についてはその要求に応えられるものと考えられるが、■及び■については十分なものになっているとは言えず、スーパーやコンビニエンスストア等に設置すべき精米機として好ましいものではないと考えられる。何故なら、線条部材16は長さが不変のものであり、しかもトーションスプリング17のバネ力によって、穀粒袋50(白米袋)内に何も入っていない場合には図10中の実線にて示した位置になるように付勢されるものであるから、穀粒袋50の大きさが異なってくると使用できなくなり、まず■を達成することができない。
【0007】また、図10に示した従来の精米機では、白米が流れる出口樋14と穀粒袋50の袋口52とは、図10の(ロ)にも示したように少し離れていて、出口樋14の口が穀粒袋50内に入らないから、白米が外にこぼれ出るおそれがある。すなわち、この種の精米機において要求される前述した■も達成することができないと考えられるのである。
【0008】しかも、精米機本体10に並設された穀類ホッパー20や垂直スクリューコンベア30等の付帯設備もあって占有スペースがかさみ、前述した■についても十分な解決となっていないものであり、スーパーやコンビニエンスストア等に設置するのに適したものではない。
【0009】そこで、本発明者は、スーパーやコンビニエンスストア等において設置すべき精米機について、前述した■〜■の要望を満足出来るようにするにはどうしたらよいかについて種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
【0010】
【発明が解決用とする課題】本発明は、スーパーやコンビニエンスストアにおいて設置すべきこの種の精米機についての上記実状に鑑みてなされたもので、その解決しようとする課題は、白米袋の大きさが異なっても、これに対する白米の投入を誰れでも簡単に行えてしかも白米が途中で外にこぼれ出ない精米機とすることである。
【0011】すなわち、まず請求項1に係る発明の目的とするところは、白米を機外に排出する排出シュータを伸縮自在なものとすることによって、白米を入れるための白米袋の大きさが異なったとしても、白米を確実に受け渡すことのできる排出シュータ付き精米機を、簡単な構成によって提供することにある。
【0012】また、請求項2に係る発明の目的とするところは、上記請求項1の発明と同様な目的を達成することができるようにする他、白米袋の保持を簡単かつ確実に行うことのできる排出シュータ付き精米機を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するために、まず請求項1に係る発明の採った手段は、後述の実施の形態の説明中において使用する符号を付して説明すると、次の通りである。「ホッパ10から投入された玄米を白米とする搗精米装置30と、この搗精米装置30の出口側端に設けられて搗精米装置30内の玄米または白米に所定の圧力を付与しながら白米を排出する圧力調整装置40と、この圧力調整装置40の前端側に配置されて白米の外部への排出を行う排出シュータ50とを備えた精米機100であって、排出シュータ50を、当該精米機100の機枠10側に固定した固定シュータ51と、この固定シュータ51に対して上下方向にスライド可能に組付けた可動シュータ52とにより構成するとともに、可動シュータ52の上部背面に、外側へ開閉自在となる可動案内板53を、これを閉じる方向に常に付勢するスプリング54aを有した蝶番54により取付けかつ、当該可動シュータ52の上部に、この可動シュータ52が固定シュータ51内に納められたとき、この固定シュータ51の上端縁等に係合して当該可動シュータ52の自然落下を防止する係止部材55を設けると共に、可動シュータ52を固定シュ−タ51から引き出したとき、固定シュータ51の下端係合部51aに係止して可動シュータ52の脱落を防ぐストッパ56を設けたことを特徴とする伸縮自在な排出シュータ50を備えた精米機100」
【0014】すなわち、この請求項1に係る精米機100は、図3に示すように、まずその機枠20内を、上段部分、中段部分、及び下段部分の三つの部分に区画しておいて、上段部分内に、玄米を投入するためのホッパ10、このホッパ10からの玄米を精米する搗精米装置30と、この搗精米装置30の出口側端に設けた圧力調整装置40とを収納しておき、この圧力調整装置40の下方に配置した排出シュータ50を機枠20側に取り付けて、この排出シュータ50から白米の外部への排出を行うようにしたものである。なお、この精米機100における機枠20の中段部分内には、その略全体の容積を有する米糠容器60が出入り自在に収納してあり、この米糠容器60の直下に、当該米糠容器60内の米糠の量をその重量で検知する検知装置61を配置したものであり、機枠20の下段部分内には、搗精米装置30を駆動するための駆動モータ32が収納配置してある。
【0015】つまり、この精米機100は、これをスーパーやコンビニエンスストアにおいて設置した場合に、不特定多数の人が使用するのに十分な能力・機能を備えたものとするだけでなく、米糠容器60の容積を最大限のものとしたものである。換言すれば、この精米機100においては、その機枠20内を三つの部分に分けることにより、それぞれの部分において、所謂デッドスペースを生じさせることなく、各機能を発揮する部材をコンパクトにまとめて収納することができるようにしたものである。
【0016】また、この精米機100においては、精米によって生じた米糠を自然落下により米糠容器60内に投入するようにして、ブロアのような騒音発生源を省略するものであり、搗精米装置30やその回動軸31の直下に米糠容器60を配置したのである。そして、上段部分にホッパ10や搗精米装置30を配置し、下段部分内に駆動モータ32を配置することによって、中段部分に収納されるべき米糠容器60の容積を最大となるようにし、以って一定期間の連続的使用を可能に、即ち当該精米機100を使用する人が米糠管理をその都度しなくてもよいようにしている。
【0017】さらに、この精米機100においては、圧力調整装置40は、例えば図6に示すように、その押圧板41によって搗精米装置30内の玄米に所定の圧力を付与するようにしている。つまり、この圧力調整装置40は、その押圧板41を搗精米装置30の出口に一定の圧力で開閉されるものとしておくことにより、搗精米装置30の始端側(図3ではホッパ10の下側)にある玄米送り部の送り力との協動によって、当該搗精米装置30内の玄米または搗精された白米に所定の圧力を付与して、これにより搗精の程度、すなわち要求されている白米の程度を設定するものである。そして、搗精米装置30内にて搗精された白米は、圧力調整装置40の押圧板41と搗精米装置30との隙間から排出され、この圧力調整装置40を構成している排出樋42から、次に述べる排出シュータ50内に送られるのである。
【0018】ところで、搗精米装置30内での搗精米を確実に行うには、上記した圧力調整装置40は欠かすことのできないものであるが、この圧力調整装置40においては、その押圧板41と搗精米装置30との隙間から排出された白米が外部にこぼれ出ないようにするために排出樋42を有したものでなければならないし、この排出樋42に対しては、後述する排出シュータ50が近接していなければならない。何故なら、そうしないと、精米機100全体の形状を中型のコンパクトなものとすることができないからである。従って、排出シュータ50と圧力調整装置40を構成している排出樋42との干渉は、避けられないものとなっているのである。
【0019】そして、この精米機100においては、上述したように、まず、圧力調整装置40の排出側に排出シュータ50を配置しておき、この排出シュータ50を、当該精米機100の機枠10側に固定した固定シュータ51と、この固定シュータ51に対して上下方向にスライド可能に組付けた可動シュータ52とにより構成する必要がある。その理由は、白米が直接排出されることになる可動シュータ52の下端の位置を、白米袋90の大きさに合わせて、特に上下方向に伸縮自在なものとするためである。
【0020】また、この排出シュータ50を構成している可動シュータ52については、その上部背面に、外側へ開閉自在となる可動案内板53を、これを閉じる方向に常に付勢するスプリング54aを有した蝶番54により取付ける必要がある。その理由は、この可動シュータ52は、図1及び図2に示すように、固定シュータ51に対して出入されることになるのであるが、その際に、圧力調整装置40を構成している排出樋42に干渉しないようにする必要があるからであり、可動案内板53を開閉自在なものとすることによって、排出樋42に干渉せずに可動シュータ52を収納可能にし、以って、大きいサイズの白米袋90の使用に適するように、また、後述の米糠容器60の引き出し作業の障害とならぬ様に構成されているのである。
【0021】そして、当該可動シュータ52の上部には、この可動シュータ52が固定シュータ51内に納められたとき、この固定シュータ51の上端縁等に係合する係止部材55を設ける必要がある。何故なら、この係止部材55が無いと、固定シュータ51内に納めた可動シュータ52が自然落下してしまい、これを防止しなければならないからである。
【0022】また、可動シュータ52が固定シュータ51から引き出されたときの固定は、例えば両者を下方になるに従って小径となるようなものに形成しておけば、可動シュータ52の上部が下方に下がったときに自然に係止保持される様に構成してもよいが、本発明の場合、特に可動シュータ52の上部外側面に、固定シュータ51の下端側の係合部51aに係止するストッパ56を設けたことにより、小さいサイズの白米袋90の使用に当り可動シュータ42を引き出したとき、可動シュータ42の上部外側面に設けたストッパ56が、図8及び図9に示すように、固定シュータ51の下端側に形成した係合部51aに係止するため、排出シュータ50を構成する可動シュータ52の固定シュータ51に対する抜け止め保持が確実に行われるのである。
【0023】この可動シュータ52の固定シュータ51に対する抜け止めをストッパ56により行うことは、固定シュータ51及び可動シュータ52を、「ロート」状ではなく、例えば図7等において示したようなストレートな箱状のものにできることをも意味しており、これにより、当該排出シュータ50の製造が容易に行えるのである。
【0024】なお、機枠10の中段部分内の略全体の容積を有する米糠容器60は、その検知装置61を構成している受圧板上に出入自在に収納・載置しておかなければならない。その理由は、スーパーやコンビニエンスストア等を利用する顧客が、この米糠容器60内一杯に米糠が溜っていなくても、少なくとも自分が精米した分の米糠を持ち帰りたい人もあるであろうから、図2に示すように、その人が米糠容器60を簡単に引き出して、精米だけでなく米糠をも取り出せるようにしておく必要があるからである。
【0025】米糠容器60を最大容積に設定して、搗精米装置30や回動軸31の直下に配置することは、この米糠容器60によって搗精米装置30から自然落下してきた米糠を受け取るに際して、米糠が中段部分内に飛散しないようにするということから、重要である。また、米糠が米糠容器60内に自然落下すれば、その中で山盛り状態となり、これが米糠容器60上から突出することもあるが、その場合に広い裾野が形成できるようにしておくと、米糠の米糠容器60からの洩出が防止できる。
【0026】なお、上段部分にホッパ10を設けることが好ましい。その理由は、このホッパ10内に対する玄米の投入が誰でも容易に行えるようにするためである。すなわち、本発明の精米機100は、人の背丈の半分程度の高さを有するものとしておき、不特定多数の人が利用することになるスーパーやコンビニエンスストアの店内に設置することができるようにするとともに、店内の省スペースを図ることをも想定しているからである。
【0027】これに対して、下段部分内に駆動モータ32を収納・配置することが好ましいのであるが、電動モーター等の駆動モータ32は、不特定多数の人が自由に触れられる場所にあれば問題であるし、ある程度の音や熱を排出するものでもあって重量のあるものであるから、床面上に近い部分に設置することが有効だからである。実施形態の精米機100では、その全体をキャスターによって移動可能なものとしているが、このキャスターによる移動の際に重心が下方にあれば安定させることができるから、下段部分に駆動モータ32を配置しているのである。
【0028】なお、下段部分の駆動モータ32と上段部分の搗精米装置30とは、米糠容器60の背面側の上下方向に配置したベルトまたはチェーン等からなる駆動索条70により、連結するようにしている。そのようにする理由は、米糠容器60の容積を十分なものとするためである。
【0029】また、この精米機100においては、図3に示すように、米糠容器60の引出し側口縁直上に位置する機枠20にすり切り板80が設けてあり、このすり切り板80によって、米糠容器60を引き出したときの米糠のすり切りを自動的に行うようにしている。換言すれば、米糠を長い間取り出さないままにしておけば、この米糠が山盛りになるが、この米糠容器60を引き出せば、その山はすり切り板80によってすり切られ、米糠の平面は米糠容器60内にて自動的にならされることになるのである。
【0030】また、請求項2に係る発明の採った手段は、上記の精米機100について、「固定シュータ51または可動シュータ52の外側面に、白米袋90を吊下するための吊下具57を一体的に設けたこと」に構成上の特徴があり、これにより、上記請求項1の発明と同様な目的を達成することができる他、白米袋90の保持を簡単かつ確実に行うことができて、利用者にとって便利な精米機100を提供することができるのである。
【0031】
【発明の実施の形態】以上のように構成した各請求項の発明について、図面に示した実施の形態である精米機100について説明するが、この実施形態の精米機100は上記各発明を実質的に含むものであるから、以下では、この精米機100を中心にして説明する。
【0032】図1には、今現在精米を行っている精米機100の斜視図が示してあるが、この精米機100は、人の背丈の約半分程度の高さを有するものであって、その上面は、図3にも示したように、作業する人の手前側に向けて傾斜するものとしてある。なお、この上面の手前側部分は操作面22としてあり、この操作面22上の各スイッチを操作することにより、当該精米機100での精米等が行われるものである。
【0033】また、この精米機100では、図3に示したように、その上段部分の前端部を他より前方に突出させて、この突出部分の下面に、内部の搗精米装置30の出口側端に配置した圧力調整装置40の下方に位置する排出樋42と、これに連なる排出シュータ50を介して白米を白米袋90に受けているのであるが、この排出シュータ50は、図1及び図2に示したように、その突出量を調整できるようにしたものである。すなわち、この精米機100では、白米袋90が小さい場合には排出シュータ50の可動シュータ52を引き出して、この可動シュータ52から白米を白米袋90内に排出するのであるが、白米袋90が充分大きなものである場合には、排出シュータ50の可動シュータ52を、小さい白米袋90を使用するときと同じように押し込んで、この可動シュータ52から白米を白米袋90内に排出するのである。なお、米糠を米糠容器60とともに取り出したいときは図2に示したように、この排出シュータ50の可動シュータ52を押し込んで、米糠容器60前方の扉53を開放するとともに、中段部分内の米糠容器60を引き出すようにしたものである。
【0034】さて、この精米機100内は、図3に示したように、上段部分、中段部分及び下段部分の三つの部分に分けてある。すなわち、この精米機100は、キャスターによって移動可能とされた支持台上に組み付けた機枠20を有しているものであり、この機枠20に対して各部材を組み付けることにより、全体として上記の三層構造となるようにしたものである。勿論、この機枠20に対しては、図1等において示したように、側板21や扉を取り付けることによって、その全体が包み込まれるものである。また、機枠20の上端開口部は、図1及び図2に示したように、カバー23によって覆蓋される。なお、このカバー23は、作業者が手前から開けられるようにしているものであり、ホッパ10の上端開口と略同じ大きさを有したものである。
【0035】このホッパ10の下端には、図3にも示したように、搗精米装置30が接続してあり、この搗精米装置30には、これから後方に延びる回動軸31が接続してある。搗精米装置30は、内部の回転子が回動軸31によって回転されることにより、回転子と周囲の網体との共働によって、玄米から米糠を剥離するようにしたものである。この搗精米装置30による精米状態は、この搗精米装置30の出口側端に配置してある圧力調整装置40によって調整されるものである。
【0036】圧力調整装置40は、図6にも示したように、搗精米装置30を構成している網体の出口側に配置されて、回転子による玄米の送り力に対する抵抗力を調整するものである。つまり、この圧力調整装置40は、搗精米装置30の出口に一定の圧力で開閉される押圧板41を有しており、搗精米装置30の始端側にある玄米送りロールによる送り力に対する抵抗力を付与することによって、当該搗精米装置30内の玄米に所定の圧力を付与し、これにより搗精の程度(精米状態)を要求されている白米状態に設定するためのものである。そして、この圧力調整装置40の下部には、図3にも示したように、搗精米装置30側から送り出されてきた白米を排出シュータ50側に案内して外部にこぼれ出ないようにするための排出樋42が形成してあり、この排出樋42から、搗精米装置30内にて搗精されて押圧板41と搗精米装置30との隙間から排出された白米を、次に述べる排出シュータ50内に送るのである。
【0037】このように、押圧板41と搗精米装置30との隙間から排出された白米が外部にこぼれ出ないようにするために、また精米機100全体の形状を中型のコンパクトなものとするために、圧力調整装置40が排出樋42を有したものでなければならず、この圧力調整装置40に排出シュータ50を近接させなければならないため、排出シュータ50と排出樋42との干渉は、避けられないものとなっている。
【0038】そして、この精米機100においては、まず、圧力調整装置40の前端側に排出シュータ50が配置してあり、この排出シュータ50は、当該精米機100の機枠10側に固定した固定シュータ51と、この固定シュータ51に対して上下方向にスライド可能に組付けた可動シュータ52とにより構成してある。
【0039】固定シュータ51は、後述する可動シュータ52の案内部材となるもので、その後部背面には、図6〜図9に示したように、開口58が形成してある。この開口58は、当該排出シュータ50を圧力調整装置40に近接して配置すべく、圧力調整装置40側の排出樋42の先端が固定シュータ51内に挿通できるようにするとともに、後述する可動シュータ52側の可動案内板53の開閉を自在にするためのものである。すなわち、この固定シュータ51の開口58内には、図6および図8に示したように、圧力調整装置40を構成している排出樋42の先端が常に挿入されるのである。なお、この開口58の下端縁は、図8に示したように、可動シュータ52の上端部側に一体的に突設してあるストッパ56が係止するようになっていて、これが可動シュータ52の脱落を防止する係合部51aである。
【0040】排出シュータ50を構成している可動シュータ52は、図4に示したように、その上部背面に、可動案内板53を蝶番54によって外側へ開閉自在となるように取り付けたものであり、蝶番54は、可動案内板53を閉じる方向に常に付勢するスプリング54aを有している。可動案内板53は、これを開閉自在なものとすることによって、図6及び図7に示したように、可動シュータ52を固定シュータ51内に納めたとき、圧力調整装置40の排出樋42の下面によって案内されて後方(図示右側)に開放されて排出樋42と干渉しないようになるものであり、図8及び図9に示したように、可動シュータ52が固定シュータ51から引き出されたとき、スプリング54aの付勢力によって固定シュータ51の開口58を閉じるように戻るものである。
【0041】なお、可動案内板53の上部両側には、図4にも示したように、可動シュータ52の背面に当接することになる止め部59が一体的に形成してあり、この止め部59によって当該可動案内板53が可動シュータ52内に入り込まないようにしてある。
【0042】また、この可動シュータ52の前部上端には、図6等において示したように、この可動シュータ52が固定シュータ51内に納められたとき、この固定シュータ51の上端縁等に係合して当該可動シュータ52の自然落下を防止する係止部材55が設けてある。実施形態の係止部材55は、その断面が略「く」の字状となるように折曲した一種のスプリングであり、可動シュータ52が固定シュータ51内に納められたとき、当該係止部材55の折曲部が固定シュータ51の上端縁上に位置してこれに係合するものでもある。また、この係止部材55は、可動シュータ52が固定シュータ51から引き出されたとき、その折曲部が固定シュータ51の内面に弾発的に当接することになるものである。これにより、図8等に示したように、引き出された可動シュータ52の上端縁に形成してあるストッパ56が、可動シュータ52側の係合部51aに確実に係合するのである。
【0043】そして、固定シュータ51または可動シュータ52の下端外側面には、図1や図6等において示したように、白米袋90を吊下・装着するための吊下具57が一体的に設けてある。この吊下具57は、白米袋90の一部を係止させることができればどのような形式のものであってもよく、その位置も、不特定多数の客の目に直接触れる部分であって、可動シュータ52の収納時に支障のない位置(下端の口縁)であれば、特に限定されるものではない。なお、この吊下具57にスイッチを設けておき、この吊下具57に白米袋90が掛けられたときにのみ、当該精米機100全体の作動が行えるように実施してもよい。
【0044】以上の、ホッパ10、搗精米装置30、その回動軸31、及び圧力調整装置40は、精米機100の上段部分内に収納配置されるものであるが、この上段部分は、図3にも示したように、精米機100全体の約1/3を占めるものとなっている。この上段部分の下側には、それぞれ精米機100全体の1/3を占めている中段部分、及び下段部分が形成してある。
【0045】中段部分は、機枠20に設けた桟や区画板によって、精米機100の略中央部分に区画したものであるが、この中段部分内に米糠容器60が出入自在に収納されるものであり、この米糠容器60は、図3に示すような大きな容積を有したものとなっている。勿論、この米糠容器60の前面には、引き手が設けてあって、中段部分に対する出入を行い易くなるようにしてあり、その上方は開口したものとしてある。この米糠容器60の下側には、米糠容器60内に堆積した米糠の量をその重さで検知する検知装置61が設けてあり、この検知装置61によって所定以上の重量が検知されたとき、図示しない制御部にて当該精米機100の作動停止を行わせ、米糠容器60内の米糠の処理を行うよう、操作面22に表示するようにしてある。
【0046】そして、この米糠容器60の下側になる下段部分内には、図3に示したように搗精米装置30を駆動するための駆動モータ32が収納配置してあり、本実施形態の駆動モータ32は電動モータとしてある。この駆動モータ32の前面側は扉によって覆ってあり、この扉を開くことにより、下段部分内の駆動モータ32のメンテナンス等が行えるようにしてある。
【0047】この駆動モータ32の回転軸は、図3に示したように、精米機100の背面側に延在させてあり、この回転軸上のプーリには駆動索条70であるベルトが掛装してある。そして、このベルトである駆動索条70は、前述した米糠容器60の背面を通ってその上方にある搗精米装置30側の回動軸31上のプーリ31aに掛装してある。この駆動索条70は、チェーンであってもよいことは言うまでもない。
【0048】なお、上段部分の前面側も、中段部分の扉と同様に扉により覆蓋するようにしてあり、これらの扉の内側には、これらが閉じられているが否かを検知するスイッチが設けてあり、ホッパ10を覆蓋するカバー23の内側にも同様なスイッチが設けてある。つまり、当該精米機100では、これら各扉やカバーが完全に閉じられていることを検知したとき、その精米作業を起動できるようにしてあるのである。
【0049】ところで、本実施形態の精米機100では、図3に示したように、中段部分内に収納された米糠容器60の引出し側口縁上部にはすり切り板80が機枠20に取付けてあり、このすり切り板80は、その下端線が米糠容器60の上端開口面と略同一位置となるようにしたものである。これにより、このすり切り板80は米糠が山盛り状態に堆積した米糠容器60を図2に示したように、引き出したときに、その米糠の山のすり切りを行うものである。つまり、すり切り板80が存在することにより、米糠容器60内の米糠が山盛りになって堆積していても、米糠容器60を引き出せば、その米糠の表面を自動的に平らになるようにして、米糠が機内は勿論、機外にも散らないようにするものである。なお、米糠容器60の容積は、前述したように十分なものであり、また場合によっては検知装置61によって収納量が規定されるから、すり切り板80によってすり切られた米糠は米糠容器60内に十分入り得るものである。
【0050】なお、本実施形態の精米機100では、機枠20に取り付けた側板21や扉等の裏面に防音材を取り付けるようにしており、これらの防音材によって搗精米装置30や駆動モータ32等から発生する音を吸収するようにしている。従って、この精米機100は、駆動モータ32を下段部分に配置し、駆動索条70を米糠容器60の背面側に配置したこともあって、これをスーパーやコンビニエンスストア内に設置するのに適した静かな作動を行うものとする。
【0051】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明においては、上記実施形態にて例示した如く、「ホッパ10から投入された玄米を白米とする搗精米装置30と、この搗精米装置30の出口側端に設けられて搗精米装置30内の玄米または白米に所定の圧力を付与しながら白米を排出する圧力調整装置40と、この圧力調整装置40の前端側に配置されて白米の外部への排出を行う排出シュータ50とを備えた精米機100であって、排出シュータ50を、当該精米機100の機枠10側に固定した固定シュータ51と、この固定シュータ51に対して上下方向にスライド可能に組付けた可動シュータ52とにより構成するとともに、可動シュータ52の上部背面に、外側へ開閉自在となる可動案内板53を、これを閉じる方向に常に付勢するスプリング54aを有した蝶番54により取付けかつ、当該可動シュータ52の上部に、この可動シュータ52が固定シュータ51内に納められたとき、この固定シュータ51の上端縁等に係合して当該可動シュータ52の自然落下を防止する係止部材55を設けると共に、可動シュータ52を固定シュ−タ51から引き出したとき、固定シュータ51の下端係合部51aに係止して可動シュータ52の脱落を防ぐストッパ56を設けたこと」にその構成上の特徴があり、これにより、白米を入れるための白米袋90の大きさが異なったとしても、白米投入を確実に行うことのできる排出シュータ50付き精米機100を、簡単な構成によって提供することができるのである。
【0052】また、請求項2に係る発明においては、上記請求項1の精米機100の固定シュータ51または可動シュータ52の下端外側面に、白米袋90を吊下・装着するための吊下具57を一体的に設けたことに構成上の特徴があり、これにより、上記請求項1の発明と同様な目的を達成することができる他、白米袋90の保持を簡単かつ確実に行うことができ、利用者の手を煩わせることのない便利な精米機100を提供することができるのである。




 

 


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