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発明の名称 戸を有する工作機械
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−34492
公開日 平成10年(1998)2月10日
出願番号 特願平9−97900
出願日 平成9年(1997)4月2日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】田辺 徹
発明者 ルドルフ ハニンガー / ハンス ヘニング ウィンクラー
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 工作物を加工するのに役立つ作業室(22)を有し、この作業室が外装(11)によって外部に対して密閉されており、作業室(22)に出入するための開口部(12)がこの外装に設けられており、この開口部が少なくとも1つの戸(13)によって閉鎖可能となった工作機械において、戸(13)が、垂直に配置されて互いに関節式に結合される羽板要素(21)を含むことを特徴とする工作機械。
【請求項2】 各2つの相隣接する羽板要素(21a、21b)の間に継手要素(51)が設けられており、この継手要素が羽板要素(21a、21b)と実質的に同じ高さを有し、且つ2つの相隣接する羽板要素(21a、21b)に結合するための2つの外側係合要素(52)と、係合要素(52)の間にある1つの関節式腹部(53)とを含むことを特徴とする、請求項1記載の工作機械。
【請求項3】 継手要素(51)が合成樹脂から一体に作製されて、腹部(53)の領域で撓み可能に構成されていることを特徴とする、請求項2記載の工作機械。
【請求項4】 継手要素(51)が合成樹脂から一体に作製されて、腹部(53)の領域に目標屈折箇所(57)付きで構成されていることを特徴とする、請求項2記載の工作機械。
【請求項5】 目標屈折箇所(57)が、残りの腹部(53)に比べて厚さの薄い領域であることを特徴とする、請求項4記載の工作機械。
【請求項6】 係合要素(52)が突部(56)として構成されており、羽板要素(21a、21b)が突部(56)を受容するために通路(54)を有し、この通路が横方向溝孔を含み、この溝孔を通して腹部(53)が外方に突出することを特徴とする、請求項2〜5のいずれか1項記載の工作機械。
【請求項7】 戸(13)が戸車(25)を介して上側走行帯板(30)に懸架されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項記載の工作機械。
【請求項8】 戸(13)が下側案内レール(40)で保持されていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項記載の工作機械。
【請求項9】 走行帯板(30)の上方に保護部として覆い(32)が設けられていることを特徴とする、請求項7又は8記載の工作機械。
【請求項10】 少なくとも幾つかの羽板要素(21)が上側懸架部(23)を備えており、作業室(22)から離れた方の懸架部の側面(24)で戸車(25)が支承されており、好ましくは懸架部(23)の屋根部(31)がこの戸車の上に張り出していることを特徴とする、請求項7〜9のいずれか1項記載の工作機械。
【請求項11】 少なくとも幾つかの羽板要素(21)が下側案内部(37)を備えており、作業室(22)から離れた方の案内部の側面(39)に案内溝(38)が設けられており、この案内溝のなかに案内レール(40)が係合することを特徴とする、請求項8〜10のいずれか1項記載の工作機械。
【請求項12】 上側走行帯板(30)が、横断面でU形の上向きに開口した異形レール(27)を含み、この異形レールの内側脚部(26)に戸車(25)が作用することを特徴とする、請求項7〜11のいずれか1項記載の工作機械。
【請求項13】 案内レール(40)が、横断面でU形の下向きに開口した異形レール(42)を含み、この異形レールの内側脚部(41)に案内溝(38)が作用することを特徴とする、請求項7〜12のいずれか1項記載の工作機械。
【請求項14】 案内溝(38)が、平面図で円弧状の第1側壁(45、46)と、中央領域に凹部(49)を有する第2側壁(47、48)とを含むことを特徴とする、請求項11〜13のいずれか1項記載の工作機械。
【請求項15】 戸(13)が少なくとも1つの羽板要素の幅だけ開口部(12)よりも幅広であることを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1項記載の工作機械。
【請求項16】 第1羽板要素(21a)と最終羽板要素(21c)とに各1つの止め要素(61、66)が配置されており、戸(13)を閉じるとこの止め要素が、外装(11)から突出する薄板(64、77)に当接することを特徴とする、請求項1〜15のいずれか1項記載の工作機械。
【請求項17】 戸(13)を閉じるとき戸(13)の閉運動方向で最初の羽板要素(21c)が少なくとも部分的に横方向開口通路(71)内に静置され、この通路が実質的に羽板要素(21c)の全高にわたって延びて、第1羽板要素(21c)に固着されるL形材(67)によって作業室(22)に対して密封されることを特徴とする、請求項1〜16のいずれか1項記載の工作機械。
【請求項18】 戸(13)が作業室(22)内に配置されていることを特徴とする、請求項1〜17のいずれか1項記載の工作機械。
【請求項19】 戸(13)が作業室(22)内で、好ましくは外装(11)に配置される湾曲した案内部(30、40)を介して案内されており、これらの案内部が少なくとも部分的に外装(11)の側壁(81)に沿って延びていることを特徴とする、請求項1〜18のいずれか1項記載の工作機械。
【請求項20】 懸架部(23)とこれによって保持される羽板要素(21)との間に、この羽板要素を上側で密封するシール(35’)が設けられていることを特徴とする、請求項10〜19のいずれか1項記載の工作機械。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作物を加工するのに役立つ作業室を有し、この作業室が外装によって外部に対して密閉されており、作業室に出入するための開口部がこの外装に設けられており、この開口部が少なくとも1つの戸(たとえば引戸)によって閉鎖可能となった工作機械に関するものである。
【0002】
【従来の技術】このような工作機械は先行技術により公知である。
【0003】このような工作機械の作業室内で加工される工作物は一般に工作物テーブルの受容部内に固定されている。工作機械が主軸を有し、工作物を加工するのに役立つ工具がこの主軸に選択的に装着される。
【0004】工作物の加工中に作業室内を飛散する切屑、周囲に飛沫する切削油剤及び冷却水から周囲及び操作員を保護するために、作業室は外装によって外部に対して密閉されている。この外装が開口部を有し、この開口部を通して工作機械の準備作業が可能であり又工作物の交換が行われる。この開口部は一般に扉で閉鎖されており、この扉は準備目的又は工具交換目的のために操作員によって開かれる。
【0005】このいわゆる作業用扉には数多くの要請がなされる。作業用扉はまず第1にごく迅速簡単に開くことができなければならない。更に、扉が膠着して最後にはまったく開くことができなくなるほどに扉機構が飛散する切屑、切削油剤及び冷却水によって汚されることのないようになっていなければならない。
【0006】これらの作業用扉に対する他の要請として、扉の領域で覆いが弱点とならないように、作業用扉は開口部をきわめて確実に密封しなければならない。
【0007】このような工作機械に対する他の要請として、操作員にとって極力好ましい仕方で準備作業及び工作物の交換を実行することができるように、開口部はごく大きくなければならない。つまり作業用扉が、従って当該開口部が小さくなればなるほど、作業室の内部で操作員の行う活動が困難になる。
【0008】最後に指摘した要請とは対立する他の要請として、工作機械の外寸は極力小さいものでなければならず、工作機械の前にそれを操作するのに必要となるスペースも極力僅かでなければならない。このような工作機械がしばしばきわめて狭い空間に多くの工作機械を相互に並置した数値制御加工センタの一部である点を、そのことの背景として見ねばならない。
【0009】先行技術により公知の作業用扉は、例えば、側方又は上方に開き若しくは揺動する開き戸及び揺動戸である。他方、発明の属する技術分野で既に触れた引戸も公知であり、これらの引戸は移動した扉部分を受容するために扉の上方か又は横のいずれかに当該スペースを必要とする。このような引戸では、しばしば、工作機械全幅の半分以下が作業用開口部のために利用可能である。更に、しばしばなお操作要素等を工作機械の正面に配置しなければならないので、作業用開口部の幅はしばしば工作機械全幅の1/3にすぎない。
【0010】特に伸縮式多層扉又は引戸が使用される場合、大きな機械的支出が不利であるだけでなく、この場合作業室に対する扉機構の覆いも、しばしば、扉機構が汚れて膠着してしまうほどに劣悪である。
【0011】それ故に、公知の工作機械及び公知の作業用扉では、欠点として、一方で工作機械がきわめて幅広であり、及び/又は作業用扉によって閉鎖可能な開口部が比較的狭く、しばしば高さも僅かな高さが利用可能であるにすぎない。従ってこのような工作機械は操作員にとって好ましくない。
【0012】既に触れた揺動戸では、しばしばきわめて複雑であるその構造態様が不利であり、他の欠点としてこれらの揺動戸は作業室内に揺動し、従ってそこで主軸と衝突する危険がある。
【0013】他方、揺動戸が外方に揺動すると、工作機械の前のスペース需要がきわめて大きくなり、やはり不利である。
【0014】公知の作業用扉では一般になお欠点として、それらがしばしば作業室の良好な密封を提供せず、機械的に一部ではきわめて繁雑な構造の故に迅速簡単に操作することができない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このことを背景に、本発明の課題は、単純安価な設計構造において工作機械の幅を基準に極力大きな開口部を設けることができるように、発明の属する技術分野に記載した工作機械を改良することである。戸は開口部の良好な密封をもたらし、迅速簡単に操作可能でなければならない。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1〜20のいずれかに記載の工作機械を要旨とする。
【0017】
【発明の実施の態様】発明の属する技術分野に記載した工作機械において、この課題は、引戸が、垂直に配置されて互いに関節式に結合される羽板要素を含むことによって解決される。
【0018】本発明の根底にある課題がこうして完全に解決される。つまり、引戸はいまや互いに関節式に結合される要素からなり、これらの要素は『隅に押しやり』又は巻き取ることもでき、引戸によって閉鎖される開口部の横に、移動した扉部分を受容するための大きなスペース需要がもはや必要ではない。従って新規な工作機械の幅の大部分は開口部のために利用することができる。
【0019】この発明において重要な点は、なかんづく相隣接する羽板要素の間の関節式結合である。つまり、本発明者達の認識によれば、これらの羽板要素は関節式結合によって相互にきわめて良好に密封することができ、それにもかかわらず戸開き状態のときスペースを節約して扉の収容を可能とする。
【0020】この構造の他の利点として、引戸の上方及び下方に複雑な構造を設けておく必要がなく、一方で前記衝突の危険が取り除かれ、他方で、引戸の上方及び下方のスペース需要が僅かであるので、開口部はかなりの高さとすることができる。
【0021】従ってこの新規な工作機械は、全体として、作業室に出入するためのきわめて大きな開口部を備えることができる。
【0022】この場合1展開において、各2つの相隣接する羽板要素の間に継手要素が設けられており、この継手要素が羽板要素と実質的に同じ高さを有し、且つ2つの相隣接する羽板要素に結合するための2つの外側係合要素と、係合要素の間にある1つの関節式腹部とを含むのが好ましい。
【0023】この場合利点として、このような継手要素は相隣接する羽板要素の間できわめて良好な密封を可能とし、尚且つ関節式結合をもたらす。つまりこの措置は設計上有利である。
【0024】この場合1展開において、継手要素が合成樹脂から一体に作製されて、腹部の領域で撓み可能に構成されているのが好ましい。
【0025】この場合利点として、継手要素自体には空隙がなく、作業室の良好な密封をもたらすのに羽板自体を相互に部分的に重ねる必要がない。
【0026】他方、継手要素が合成樹脂から一体に作製されて、腹部の領域に目標屈折箇所付きで構成されているのが好ましい。
【0027】この場合利点として、腹部も一定の強度で設計することができ、飛散する切屑による継手要素の破損が大きな危険とはならない。つまりこの措置もやはり設計上有利である。
【0028】その際、目標屈折箇所が、残りの腹部に比べて厚さの薄い領域であるのが好ましい。
【0029】この場合利点として目標屈折箇所は、単に、設計上簡単且つ安価に製造することのできる材料先細によってもたらすことができる。
【0030】更に、係合要素が突部として構成されており、羽板要素が突部を受容するために通路を有し、この通路が横方向溝孔を含み、この溝孔を通して腹部が外方に突出するのが好ましい。
【0031】この措置も設計上有利である。というのも、羽板要素と継手要素との間の結合は突部を通路に押し込むことによってきわめて簡単に製造することができるからである。従って横断面でダンベル状の継手要素は更に設計上きわめて単純に構成されており、きわめて安価な要素である。
【0032】引戸が戸車を介して上側走行帯板に懸架されているのが一般に好ましく、引戸は好ましくは下側案内レールで保持されている。
【0033】この場合利点として、引戸を操作するのに弱い力が必要となるだけであり、下側案内レールによって下側でも、繁雑な設計措置を必要とすることなく、作業室のきわめて良好な密封が達成される。
【0034】更に、走行帯板の上方に保護部として覆いが設けられているのが好ましい。
【0035】この場合利点として、塵芥が走行帯板及び/又は戸車に達することがなく、引戸が膠着することはない。
【0036】更に、少なくとも幾つかの羽板要素が上側懸架部を備えており、作業室から離れた方の懸架部の側面で戸車が支承されており、好ましくは懸架部の屋根部がこの戸車の上に張り出しているのが好ましい。
【0037】この措置は塵芥からの一層良好な戸車の保護を可能とし、この場合全体として、新規な工作機械の長い稼働後でも引戸が有利なことに動き易いままとなるようになる。
【0038】更に、少なくとも幾つかの羽板要素が下側案内部を備えており、作業室から離れた方の案内部の側面に案内溝が設けられており、この案内溝のなかに案内レールが係合するのが好ましい。
【0039】ここでも利点として、この場合引戸の下側ガイドが汚れから保護され、引戸が全体として動き易いままとなる。作業室から離れた方の側に、つまり反対側よりも汚れの危険の著しく少ない側に、係合要素、つまり戸車若しくは案内溝がそれぞれ配置されていることは、既に懸架部におけると同様に、案内部でも有利である。
【0040】上側走行帯板が、横断面でU形の上向きに開口した異形レールを含み、この異形レールの内側脚部に戸車が作用するのが一般に好ましく、案内レールは好ましくは横断面でU形の下向きに開口した異形レールを含み、この異形レールの内側脚部に案内溝が作用する。
【0041】この措置は設計上有利であり、更に、組付け時に、つまり引戸を新規な工作機械に取付けるとき利点をもたらす。引戸はまず下側で案内レール内に係止され、案内溝は下側異形レールの内側脚部を把持する。次に、上側異形レールの内側脚部に戸車を載置することができるまで、引戸は引き上げられる。引戸はいまや上側で戸車を介して走行帯板に懸架され、下側では案内溝を介して案内レールで案内されている。
【0042】その際、案内溝が、平面図で円弧状の第1側壁と、中央領域に凹部を有する第2側壁とを含むのが好ましい。
【0043】この措置では、利点として、案内溝が各羽板要素を下側異形レールの内側脚部の直線領域でも湾曲領域でも確実に保持することができる。つまり、大きな支出を必要とすることなく機械的に確実な案内と汚れ難い配置とを兼備することができるので、この措置は設計上有利である。
【0044】引戸が少なくとも1つの羽板要素の幅だけ開口部よりも幅広であるのが一般に好ましい。
【0045】この措置では利点として、部分的重なりによって簡単な縁部密封が得られ、羽板は開口部の両側で開口部から張り出す。
【0046】その際更に、第1羽板要素と最終羽板要素とに各1つの止め要素が配置されており、引戸を閉じるとこの止め要素が、外装から突出する薄板に当接するのが好ましい。
【0047】この簡単な仕方で、一方で引戸の摺動運動用止めと、他方で確実な縁部密封が達成される。
【0048】その際更に、引戸を閉じるとき引戸の閉運動方向で最初の羽板要素が少なくとも部分的に横方向開口通路内に静置され、この通路が実質的に羽板要素の全高にわたって延びて、第1羽板要素に固着されるL形材によって作業室に対して密封されるのが好ましい。
【0049】この措置では利点として、ラビリンス状塵芥トラップが生じ、このために繁雑な設計措置を必要とすることなく、作業室のきわめて良好な密封が得られる。
【0050】引戸が作業室内に配置されているのが一般に好ましい。
【0051】この場合利点として、こうして一方で外装の開口部の一層簡単な密封を達成することができ、引戸は単にその寸法を開口部よりも大きく選定しなければならないだけである。他の利点として、工作機械の外側に、開いた引戸を収容するための空間が他に必要ではない。
【0052】その際、引戸が作業室内で、好ましくは外装に配置される湾曲した案内部を介して案内されており、これらの案内部が少なくとも部分的に外装の側壁に沿って延びているのが一般に好ましい。
【0053】この場合利点として、引戸を開くとき引戸の羽板要素は巻き取る必要がなく、いわば隅で転向され、戸開き状態のとき引戸は大部分が工作機械の内部を、但し1つの側壁に沿って延びる。従って、引戸によって閉鎖されるべき外装の開口部の他に、前面から側壁への羽板要素の転向が可能となるようなスペースを設けねばならないだけである。つまりこの場合利点として、この新規な工作機械は作業室に出入するための開口部がきわめて幅広であるにもかかわらず僅かな全幅を有するにすぎない。
【0054】その際、懸架部とこれによって保持される羽板要素との間に、この羽板要素を上側で密封するシールが設けられているのが好ましい。
【0055】この場合利点として、中空の、つまりごく軽量の羽板要素を使用することができ、これらの羽板要素は上側が必ずしも液密に密閉されている必要がない。この保護は、稼働中に冷却液が羽板要素内に浸入して、羽板要素の許容重量を超えるほどに羽板要素を充填してしまうのを防止するシールによってもたらされる。つまり、本願の発明者達は、冷却液で徐々に満たされることがなく、つまりその軽量さを維持するごく単純で安価な羽板要素がこのようなシールによって利用可能となり、新規な工作機械の長期稼働後も作業用扉がなお迅速簡単に開閉可能となることに気づいた。
【0056】その他の利点は明細書及び添付図面から明らかとなる。
【0057】前記特徴及び以下になお説明する特徴はその都度記載した組合せにおいてだけでなく、本発明の枠から逸脱することなく他の組合せや単独でも勿論適用することができる。
【0058】
【実施例】本発明の1実施例が図面に示されており、以下に詳しく説明される。
【0059】図1において符号10は工作機械全体であり、そこには工作機械が略示されているだけである。工作機械10が開口部12を備えた外装11を含み、この開口部を通して工作機械10の内部に介入することができる。
【0060】開口部12を閉鎖している引戸13は略示した取っ手14を介して図1で左に移動させることができる。この新規な工作機械10は勿論2つの引戸を装備しておくこともでき、その場合これらの引戸は開口部12の中心から両側へと開かれる。
【0061】工作機械10は符号16に示唆した幅を有し、開口部12は符号17に示す幅である。開口部12の幅17は工作機械10の幅16の半分よりも大きく、開口部12はかなりの高さも有する。従って全体として開口部12は工作機械10の作業室内へのきわめて容易な出入を可能とする大きさである。
【0062】開口部12の横になお操作要素18が示唆されており、これらの操作要素はやはり工作機械10の正面19内に配置されている。
【0063】開口部12の左横になお小さな空間20が空いており、この空間はなお説明する仕方で、開かれた引戸13を受容する。この引戸は、垂直に配置されて互いに関節式に結合される羽板要素21を含む。
【0064】図2は、開口部12の領域における外装11を図1のII−II線に沿って示す断面図である。この図2が外装11に設けられる開口部12を示しており、この開口部を通して新規な工作機械10の作業室22に入出される。しかし、引戸13が図示位置のとき開口部12は引戸によって閉鎖されている。
【0065】図2に示唆した羽板要素21が上端に懸架部23を備えており、作業室22から離れた方の懸架部の側面24に戸車25が回転可能に配置されている。この戸車25は上向きに開口したU形異形レール27の内側脚部26に静置されており、この異形レールはその第2脚部28がねじ29によって外装11の前面に螺着されている。このねじ29は溶接ボルトに静置されている。
【0066】異形レール27が上側走行帯板30を形成し、戸車25を介して引戸13全体がこの走行帯板に懸架されている。
【0067】戸車25を保護するために懸架部23がなお屋根部31を有し、この屋根部が図2で斜め右上に延びており、切屑、切削油剤及び冷却水が戸車25に達することはない。
【0068】懸架部23の上方に他の覆い32が設けられており、この覆いはねじ33によって外装11に固着されている。この覆い32が傾斜面34を有し、この傾斜面が屋根部31の上に張り出しており、切屑、切削油剤及び冷却水は懸架部23の背後に、及び異形レール27に達することもできない。こうして引戸13の懸架機構全体が作業室22からの汚れから保護されている。
【0069】なお触れておくなら、相隣接する羽板要素21の懸架部23は交互に図2の図示平面に垂直に部分的に重なっており、相隣接する羽板要素21の間から塵芥が異形レール27に達することもない。
【0070】合成樹脂から作製される少なくともそれ自体横方向で密な羽板要素21は懸架部23の底35に、好ましくはクリップ結合によって、固着されている。底35と羽板要素21との間にシール35’が設けられており、このシールは上から冷却液が中空羽板要素21内に浸入するのを防止する。羽板要素21はその下端がやはり、図2には図示しないクリップ結合を介して下側案内部37の基部36に結合されている。
【0071】下側案内部37は上向きに開口する案内溝38を含み、この案内溝は下側案内部37の作業室22から離れた方の側面39に設けられている。
【0072】案内溝38が下側案内レール40に係合しており、この案内レールの内側脚部41は案内溝38内に配置されている。下側案内レール40がU形異形レール42を含み、この異形レールの外側脚部43はねじ44を介して外装11に固着されている。
【0073】異形レール42は図2で下向きに開口しており、この内側脚部41に塵芥が堆積することはない。案内溝38は案内部37の作業室22から離れた方の側面39にあり、更に基部36の下方に配置されているので、塵芥が案内溝38内に達することもない。
【0074】下側案内部37でも、相隣接する案内部37が相互に部分的に重なるように構造は選定されており、引戸13の下側案内領域でも作業室22からの汚れによる膠着の危険はない。
【0075】案内溝38の領域における下側案内部37が図2のIII−III線に沿った断面図で図3に示されている。認めることができるように、案内溝38が第1側壁45を含み、この側壁は円弧部分46の形状である。案内溝38が更に側壁47を有し、この側壁が2つの横方向くさび48を含む。両方のくさび48の間で第2側壁47の中央領域が凹部49によって空けられている。
【0076】両方の側壁45、47を配置することで、案内溝38は直線脚部でも湾曲脚部41でも僅かな横方向遊隙で案内することが可能となり、引戸13は空間20の領域で巻き取り又は転向させることができる。
【0077】このために、羽板要素21を互いに関節式に結合する必要がある。これがどのようになされるのかを、次に図4に基づいて説明する。
【0078】図4に示された2つの相隣接する羽板要素21a、21bの間に継手要素51が配置されている。この継手要素51が2つの外側係合要素52を含み、この係合要素でもって継手要素は羽板要素51a、51bに結合されている。両方の係合要素52は可撓性腹部又は関節式腹部53を介して互いに結合されている。なお触れておくなら、羽板要素21a、21bの末端側に設けられる通路54内に係合要素52が静置されており、これらの通路は腹部53を挿通させる横穴を有する。
【0079】図5に継手要素51が拡大図示されている。この継手要素51は横断面でダンベル形状であり、2つの外側突部56を有する。これらの突部が羽板要素21a、21bの通路54内にくる。腹部53に目標屈折箇所57が設けられており、この目標屈折箇所は材料先細によってもたらされる。この目標屈折箇所57に基づいて両方の突部56は図4に示すように相互に限定的角度だけ屈折することができる。
【0080】継手要素51は、羽板要素21の全高にわたって延び、従って相隣接する羽板要素21a、21bの間に完全な密封をもたらす一体な合成樹脂部品である。
【0081】図6は図1のVI−VI線に沿って開口部12の領域における水平部分の一部を示す。但し開口部の中央領域は省かれている。
【0082】図6にまず湾曲して延びる下側案内レール40を認めることができ、この案内レール上で個々の羽板要素21a、21b、21cが懸架されている。見易くする理由から上側走行帯板30及び下側案内部37の図示はそれぞれ省かれた。
【0083】図6には引戸13が閉状態で示されている。認めることができるように、第1羽板要素21aはもはや開口部12を閉鎖するのに利用されるのでなく、開口部12の領域で良好な縁部密封をもたらすのに利用される。換言するなら、引戸13は1つの羽板要素の幅だけ開口部12よりも幅が広い。
【0084】この縁部密封を生じるために、羽板要素21aの作業室22から離れた方の側面に止め要素61が設けられており、この止め要素が薄板62を含み、この薄板に防振ゴム63が配置されている。この防振ゴム63は、引戸13が図6に示す閉位置にあるとき、前面19に固着される曲折薄板64に当接する。この曲折薄板64と防振ゴム63は開口部12の全高にわたって延びて、上と下とで開口部から張り出しており、これにより全体として開口部12の左縁部は作業室22に対して良好に密封されている。
【0085】引戸13の閉摺動方向で最初の羽板要素21cに他の止め要素66が設けられており、この止め要素がL形薄板67とこれに固着される防振ゴム68とを有する。
【0086】羽板要素21cはその前端が、L形薄板72によって形成される通路71内に突出している。このL形薄板72が外側脚部73に他の防振ゴム74を備えており、この防振ゴムがL形薄板67の腕75に当接する。脚部73になお別のL形薄板77が固着されており、この薄板に防振ゴム68が当接する。
【0087】こうして止め要素66が通路71を作業室22に対して閉鎖し、開口部12で引戸13の右縁部がラビリンス状に密封されることになる。この場合にも当然に防振ゴム68、74及び付属の薄板67、77は開口部12の高さを超えて延びており、この場合にも作業室22からの塵芥が外部に達することはない。
【0088】最後に羽板要素21a、21bの懸架部23a、23bについてなお言及しておくなら、これらは−既に上で触れたように−それらの片持ち部78が相互に部分的に重なっており、相隣接する懸架部23a、23bの間で作業室22からの塵芥が図6には示していない上側走行レール30に達することはない。下側案内部37も同様に部分的に重なっている。
【0089】図6に認めることができるように、下側案内レール40は、従って図示しない上側走行帯板30も、湾曲した案内部であり、開口部12の領域で前面19と平行に延びて、開口部12の左横で湾曲部に移行している。これらの湾曲部はやはり側壁81と平行に延びる部分に再び合流する。こうして引戸13は図6で左に摺動するとき羽板要素ごとに90°転向され、戸開き状態のとき引戸13はほぼ完全に側壁81と平行に移動して、そこの空間20内にある。この空間20の幅は、丁度、羽板要素21の90°転向が可能となる大きさでなければならない。図6から読み取ることができるように、この幅は1つの羽板要素の幅の約1倍乃至2倍に相当する。




 

 


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