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発明の名称 可動体が組み込まれた製品の異物除去装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−296196
公開日 平成10年(1998)11月10日
出願番号 特願平9−110704
出願日 平成9年(1997)4月28日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 和夫 (外3名)
発明者 遠藤 勝久 / 鈴木 英己
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 流体圧によって作動する可動体が組み込まれた製品から、その製品に付着する異物を除去するための異物除去装置であって、前記製品を作業位置に保持する保持手段と、前記作業位置を囲むカバーと、前記作業位置に保持された前記製品に、前記可動体を作動させるための流体圧を供給する流体圧供給手段と、前記作業位置に保持される製品に加圧エアーを吹き付けるブロー手段とを備えたことを特徴とする可動体が組み込まれた製品の異物除去装置。
【請求項2】 前記製品に組み込まれる可動体は、流体圧が導入されることによって往動し、かつ流体圧が導入されなくなった時にスプリングによって復動する可動体であることを特徴とする請求項1に記載の可動体が組み込まれた製品の異物除去装置。
【請求項3】 前記流体圧供給手段は、前記可動体を作動させるための流体圧を間欠的に供給することを特徴とする請求項1または2に記載の可動体が組み込まれた製品の異物除去装置。
【請求項4】 前記作業位置に、前記製品が載置可能なベースプレートを配備し、前記ベースプレートは、該ベースプレート上に載置された前記製品を部分的に下方に露出させる開口部を有し、前記保持手段は、前記ベースプレート上に前記製品を押し付けて保持する押し付け機構を有し、前記ブロー手段は、前記ベースプレートの下方から前記開口部を通して前記製品に加圧エアーを吹き付けるノズルを有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の可動体が組み込まれた製品の異物除去装置。
【請求項5】 前記製品は、オイルの流路を切り換えるためのスプールが前記可動体として組み込まれた自動変速機のコントロールバルブボディーであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の可動体が組み込まれた製品の異物除去装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、流体圧によって作動する可動体が組み込まれた製品から、その製品に付着する異物を除去する異物除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】流体圧によって作動する可動体が組み込まれた製品としては、例えば、自動変速機のコントロールバルブなどがある。かかるコントロールバルブは、オイルポンプからの油圧をクラッチやトルクコンバータなどに適切に供給するためのものであり、自動変速機の重要な構成部品となっている。このようなコントロールバルブは上下のボディーを合わせた構成となっている。それぞれのボディーの対向面には複雑に形成された油溝が形成されており、それらのボディーを合わせることにより、それらの油溝同士の間にオイルの流路が形成される。また、このようなボディーの内部には、オイルの圧力に応じてオイルの流路を切り換えるためのスプールが可動体として組み込まれている。このようなボディーに対しては、それが自動変速機に組み付けられる前に、予め、油溝などに付着する異物を除去するための除去作業が実施されている。その異物としては、例えば、ボディーの切削加工時に生じたバリなども含まれる。
【0003】従来より、このようなコントロールバルブのボディーにおける異物の除去作業の方法としては、例えば、次のような5つの方法がある。第1は、加振機を用いてボディーを振動させる除去方法、第2は、エアーを吹き付けるエアーブロー方法、第3は、洗浄液を吹き付けるスプレー洗浄方法、第4は、油を用いてフラッシングする除去方法、第5は、負圧による吸引除去方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来のいずれの方法においても次のような問題があった。
【0005】すなわち、第1の振動による除去方法の場合には、ボディーとスプールとの嵌合部の異物が除去できず、第2のエアーブロー方法および第3のスプレー洗浄方法の場合には、エアーや洗浄液を油溝の内部やスプールの嵌合部に吹き付けることができず、それらの部分の異物が除去できない。第4の油を用いたフラッシング方法の場合には、ボディー内部の異物を外に排出させることが難しく、またボディーに付着する油によって作業環境が悪化する。第5の吸引除去方法の場合には、吸引力をスプールの嵌合部に効果的に作用させることが難しい。結局、いずれの方法によってもスプールの嵌合部の異物を確実に除去することが難しく、例えば、ボディーの切削加工時に生じた異物としてのバリが除去できなかった場合には、スプールのスムーズな動きが損なわれるおそれがあった。
【0006】この発明の目的は、流体圧によって作動するスプールなどの可動体が組み込まれた製品から、その可動体の嵌合部分に付着する異物を確実に除去することができる異物除去装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の可動体が組み込まれた製品の異物除去装置は、流体圧によって作動する可動体が組み込まれた製品から、その製品に付着する異物を除去するための異物除去装置であって、前記製品を作業位置に保持する保持手段と、前記作業位置を囲むカバーと、前記作業位置に保持された前記製品に、前記可動体を作動させるための流体圧を供給する流体圧供給手段と、前記作業位置に保持される製品に加圧エアーを吹き付けるブロー手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本例は、自動変速機のコントロールバルブのボディー10を対象製品とし、そのボディー10が自動変速機に組み付けられる前に、予め、それに付着している異物を除去するための異物除去装置としての適用例である。その異物としては、例えば、ボディー10の切削加工時に生じたバリなども含まれる。
【0009】そこで、まず、その対象製品のコントロールバルブのボディー10について説明する。コントロールバルブは、前述したように、オイルポンプからの油圧をクラッチやトルクコンバータなどに適切に供給するためのものであり、上下のボディー10を合わせた構成となっている。それぞれのボディー10の合わせ面10A(図3参照)には複雑に形成された油溝が形成されており、それらのボディー10を合わせることにより、それらの油溝同士の間にオイルの流路が形成される。また、このようなボディー10の内部には、図3のように、オイルの圧力に応じてオイルの流路を切り換えるためのスプール11が可動体として組み込まれている。
【0010】本例の場合は、アルミニウム製のボディー10の内部に、スティール製のスプール11が図3中の矢印A1、A2方向に移動自在に嵌合されており、そのスプール11の移動によって、オイルの流路10B,10C,10D,10E,10Fを切り換えるようになっている。これらの流路10B,10C,10D,10E,10Fは、ボディー10の合わせ面10Aに開口している。また、ボディー10の合わせ面10Aには流体圧導入路10Gが開口しており、その導入路10Gから流体圧が導入されることによって、スプール11がスプリング12を圧縮しつつ矢印A1方向に移動し、その後、その流体圧の導入が休止されたときに、スプリング12の復元力によってスプール11が矢印A2方向に復帰するようになっている。スプール11は、例えば、スプリング12やプラグ13などと共にロックアップコントロールバルブを構成するものであってもよい。
【0011】次に、このようなボディー10に付着している異物を除去するための異物除去装置について説明する。
【0012】図1は、装置全体の一部切り欠きの正面図、図2は、図1の矢印II方向から視た一部切り欠きの側面図である。これらの図において21は、装置本体20内の固定プレート20Aに水平に取り付けられたベースプレートであり、その上面21Aは、ボディー10が位置決めして載置される載置面となっている。そのボディー10には、図3および図4のように、ボディー10の流体圧導入路10Gと対向する位置に流体圧供給孔21Bが形成されている。その供給孔21Bの下端には、スプール11を作動させるための流体としての加圧エアーを供給する図示しない流体圧供給手段が接続されている。また、ベースプレート21の上面21Aには、供給孔21Bの開口部周縁に位置するウレタンゴム製などのシール部材Sが備えられている。さらに、ベースプレート21には、ボディー10に形成された油溝や流路10B,10C,10D,10E,10Fと対向する位置に開口部21Cが形成されており、この開口部21Cを通して、それらの油溝や流路10B,10C,10D,10E,10Fが下方に露出するようになっている。
【0013】ベースプレート21の上方には、図1および図2のように、昇降用シリンダ22の伸縮によって昇降する昇降プレート23が配備されている。24は、昇降プレート23をガイドするためのガイドロッドである。昇降プレート23の下部には下方に開口する上側カバー25が取り付けられており、その上側カバー25の上部に形成され排気口25Aには、上側カバー25の内部を吸気する掃除機(図示せず)が接続される。
【0014】上側カバー25の内部には、ガイドプレート31などによって、ロッド32が上下動自在に支持されている。ロッド32の下端にはクランプ部材33が取り付けられ、そのクランプ部材33とガイドプレート31との間には、クランプ部材33と共にロッド32を下方に付勢する圧縮スプリング34が介在されている。ロッド32は、図示しないストッパによって下方への抜けが阻止され、そのストッパによって下方への移動限位置が規制されている。このように配備されるクランプ部材33は、後述するようにベースプレート21上にボディー10を保持するための保持手段を構成している。また、上側カバー25の内部には、図示しない加圧エアー供給源に接続される上部ノズル26が備えられている。この上部ノズル26は、ベースプレート21上に保持されるボディー10に向かって加圧エアーを吹き付けるブロー手段を構成する。
【0015】装置本体20内の固定プレート20Aの下部には、下側が窄む形態の筒状の下側カバー27が取り付けられている。その下側カバー27の下部に形成され排気口27Aには、下側カバー27の内部を吸気する掃除機(図示せず)が接続される。下側カバー27の内部には、図示しない加圧エアー供給源に接続される複数の下部ノズル28が備えられており、これらの下部ノズル28は、開口部21Cを通してベースプレート21上のボディー10に向かって加圧エアーを吹き付けるブロー手段を構成する。さらに下部ノズル28は、シリンダ29の伸縮によって、図1中の矢印B1,B2方向に往復移動される。
【0016】40は移載装置であり、後述するように異物が排除された後のベースプレート21上のボディー10を持ち上げて、それを払い出しコンベア50上に移することによって、そのボディー10を自動的に払い出すようになっている。本例の移載装置40は、上下のガイドロッド41に沿って図1中の矢印C1,C2方向に移動する本体42に、ボディー10を把持可能なグリップ43を上下動自在に備え、そのグリップ43をシリンダ44の伸縮によって上下動させる構成となっている。
【0017】次に、作用について説明する。
【0018】まず、上側カバー25をベースプレート21の上方に離するように上昇させてから、人手または自動搬入装置により、ベースプレート21上の定位置にボディー10を位置決めして載置する。そのボディー10の載置状態においては、図3および図4のように、ボディー10側の流体圧導入路10Gとベースプレート21側の供給孔21Bとが対向すると共に、ボディー10側の油溝および流路10B,10C,10D,10E,10Fがベースプレート21側の開口部21Cを通してベースプレート21の下方に露出する。
【0019】その後、図1のように上側カバー25を下降させ、その下側開口部をベースプレート21の上面21Aに当てて、ボディー10の周囲を囲む。その際、クランプ部材33がスプリング34の圧縮変形を伴いながらボディー10の上面に圧接する。この結果、ボディー10がベースプレート21の上面21Aに押し付けられて保持され、図4のように流体圧導入路10Gと供給孔21Bとが連通し、それらの開口周縁部同士はシール部材Sによってシールされる。
【0020】その後、供給孔21Bを通して、流体圧供給手段から導入孔10G内にエアー圧を断続的に導入して、スプール11を図3中の矢印A1,A2方向に往復動させる。さらに、上部ノズル26から加圧エアーを噴出させると共に、下部ノズル28を図1中の矢印B1,B2方向に往復移動させつつ、その下部ノズル28から加圧エアーを噴出させる。また同時に、排気口25Aおよび27Aを通して、上側カバー25と下側カバー27の内部を吸気する。
【0021】これらの結果、ボディー10におけるスプール11の嵌合部分に付着していた異物は、スプール11の往復動と、流路10B,10C,10D,10E,10Fを通して流し込まれるエアーの圧力によって確実に除去され、そして流路10B,10C,10D,10E,10Fおよびベースプレート21の開口部21Cを通して排出される。また、上部ノズル26および下部ノズル28から吹き掛けられるエアーによって、ボディー10の上面側に付着していた異物、およびボディー10の合わせ面10A側の油溝内に付着していた異物が除去されることになる。そして、例えば、ボディー10の切削加工時に生じた異物としてのバリが確実に除去されることにより、スプール11のスムーズな移動が確保される。
【0022】また、このような異物の除去に際しては、スプール11の往復動によって生じる振動が有効に作用し、異物の除去と排出性を向上させることになる。スプール11は、例えば、1秒ずつ繰り返し往復動させる。また、異物の除去と排出性を向上させる上においては、下部ノズル28が移動しつつエアーを吹き付けることも有利となる。このようにしてボディー10から除去された異物は、排気口25A、27Aを通して排出され、そして掃除機によって回収される。また、上側カバー25と下側カバー27は、集塵機能と共に防音機能を果たすことになる。
【0023】以上のような異物の除去動作を所定時間実施した後は、上側カバー25を上昇させ、その上側カバー25をボディー10の上方に離すと共に、クランプ部材33によるボディー10の加圧保持を解除する。その後、そのボディー10を移載装置40によって持ち上げて、図1中の2点鎖線のように払い出しコンベア50に移して払い出してから、異物を除去すべき次なるボディー10をベースプレート21上に載置して前述した除去動作を実施する。
【0024】なお、スプール11を移動させるための流体としては、本例のように加圧エアーを用いる他、種々の気体やオイルなどの液体を用いることもできる。また、異物を除去するための対象となる製品は、自動変速機におけるコントロールバルブのボディーのみに特定されず、この発明は、流体圧によって作動する可動体が組み込まれた種々の製品を対象として、その製品に付着する異物を除去することができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の異物除去装置は、スプールなどの可動体が組み込まれた製品に付着する異物を除去するために、その可動体を流体圧によって作動させると共に、加圧エアーを吹き付けるから、特に、その可動体の嵌合部分に付着する異物を確実に除去することができる。




 

 


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