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発明の名称 オイルストレーナ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−296015
公開日 平成10年(1998)11月10日
出願番号 特願平9−104635
出願日 平成9年(1997)4月22日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】森 哲也 (外3名)
発明者 矢部 康志
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 吸入口と吐出口との間に板状のフィルタエレメントが介挿されるオイルストレーナにおいて、上記フィルタエレメントが磁性を帯びた部材からなることを特徴とするオイルストレーナ。
【請求項2】 上記フィルタエレメントは、焼結製であることを特徴とする請求項1に記載のオイルストレーナ。
【請求項3】 上記フィルタエレメントは、オイル通過穴間の境界部が、オイルの吸入口側及び吐出口側の少なくとも一方に、襞状に張り出していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のオイルストレーナ。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランスミッションに係り、特にATFオイル中に浮遊するバリ等の金属粉を除去するためのオイルストレーナに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のトランスミッションでは、トランスミッション用の作動流体である,ATFオイル中に浮遊する不純物を除去するために、オイルの循環路の途中にオイルストレーナが配設されると共に、当該オイルストレーナとは別に、オイルパンの底部に沿ってマグネットが取り付けられていた。
【0003】ここで、上記従来のオイルストレーナは、オイルの吸入口と吐出口との間に板状のフィルタエレメントが介装されて構成され、その従来のフィルタエレメントは、一般には、鋼製の金網からなっていた。
【0004】そして、上記オイルパンの底に設けられたマグネットによって、ATFオイル中のバリ等の金属粉が磁着されて回収されると共に、上記金網状のフィルタエレメントによってATFオイル中の浮遊物をろ過していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、上記従来のようなATFオイル中の不純物の除去手段では、浮遊している金属粉を十分に除去するためには、オイルストレーナの設置とは別に、マグネットを設置する必要があった。
【0006】本発明は、このような問題点に着目したもので、オイルストレーナのフィルタエレメントだけで、ATFオイル中の金属粉を十分に除去できるオイルストレーナを提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明のうち請求項1に記載のオイルストレーナは、吸入口と吐出口との間に板状のフィルタエレメントが介挿されるオイルストレーナにおいて、上記フィルタエレメントが磁性を帯びた部材からなることを特徴とするものである。
【0008】本発明においては、ATFオイルが、オイルストレーナ内のフィルタエレメントを通過する際にろ過が行われると共に、オイルストレーナ内に取り込まれたATFオイル中に存在するバリ等の金属粉が、フィルタエレメントの表面に磁着されて回収される。この結果、別途、オイルパン等に磁石を設ける必要がない。
【0009】次に、請求項2に記載の発明は、請求項1の構成に対して、上記フィルタエレメントは、焼結製であることを特徴とするものである。焼結製のフィルタエレメントは、粉体を所定の形状に金型で成形し高温で焼結した後に冷却して製造されるが、上記冷却過程を所定の磁界内で行うだけで、焼結製のフィルタエレメントに磁性を帯びさせることができる。つまり、フィルタエレメントに磁性を帯びさせるためだけに、当該フィルタエレメントを加熱する必要がなくなる。
【0010】次に、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の構成に対して、上記フィルタエレメントは、オイル通過穴間の境界部が、オイルの吸入口側及び吐出口側の少なくとも一方に、襞状に張り出していることを特徴とするものである。
【0011】本発明によれば、オイル通過穴の境界部を襞状に張り出させることで、オイルストレーナ内に取り込まれたATFオイルと接触するフィルタエレメントの表面積が広くなる。
【0012】この結果、フィルタエレメントにおける金属粉を磁着する表面積が、従来のようにマグネットをオイルパンの底に沿って配設した場合に比べて増加する。また、境界部は、襞状部分を設けることで、所定フィルタ面から吸入口側及び吐出口側の少なくとも一方に突出した状態となるため、当該襞状の部分が板状のフィルタエレメント自身を補強するリブ作用をもつ。従って、フィルタエレメントに設ける各オイル通過穴を大きくすることができるなど、オイル通過穴を、吸入抵抗等に応じた適正な開口に設計することができる。
【0013】このため、焼結製のフィルタエレメントとした場合には、金網からなるフィルタエレメントに比べて吸入抵抗が大きくなることも考えられるが、吸入抵抗を下げるために各オイル通過穴を大きくしても問題がない。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は、オイルストレーナの側面図であり、図2は、その上面図、図3は、その下面図である。
【0015】オイルストレーナ1は、上記各図のように、所定の空間を密封するケーシング2と、そのケーシング2内に介装されるフィルタエレメント3とからなる。ケーシング2は、下に凹となった下側ケーシング2aと、上に凹となった上側ケーシング2bとからなる。その下側ケーシング2aと上側ケーシング2bとの間に、図4に示すように、上記フィルタエレメント3が介挿されている。
【0016】ここで、符号4は、下側ケーシング2aに設けられたATFオイルの吸入口を、符号5は、上側ケーシング2bに設けられた吐出口を表していて、吸入口4から吸引されたオイルは、フィルタエレメント3のオイル通過穴を通って上側ケーシング2b側に流れ、さらに吐出口5から吐き出される。
【0017】上記フィルタエレメント3は、側面図である図5や拡大した正面図である図6に示すように、板状のエレメントであって、所定のフィルタ面に沿って配列した多数のオイル通過穴6と、そのオイル通過穴6を支持する境界部7とからなる。即ち、フィルタ面に沿って、矩形のオイル通過穴6が多数、同一平面状に配列され、そのオイル通過穴6間の境界部7は、平面視,格子状となっていると共に、図7に示すように、上側ケーシング2b側に襞状に張り出している。符号7aが襞状部分である。ここで、図7中、一点鎖線は、襞状とするための金型の輪郭形状の一例を表したものである。
【0018】上記フィルタエレメント3は、鉄やニッケル,コバルト系の材料からなる焼結製の部品であって、その製造は、格子状の開口部とその開口部の境界部を襞状に張り出させるような凹凸形状の金型を使用して、焼結粉体を上記格子状の形状に成形した後に、加熱して粉体を結合し(焼結し)、その後、所定の磁界内で冷却させることで行われる。
【0019】磁界内で冷却させることによって、上記フィルタエレメント3は、磁性を帯びると共に、ワッフル形状に似た、境界部7に襞状部分7aを持つ連続した格子形状に成形される。
【0020】上記構成のフィルタエレメント3を使用したオイルストレーナ1では、吸入口4が吸い込まれたATFオイルは、上記オイル通過穴6を通過する際に不純物がろ過される。
【0021】また、フィルタエレメント3自体が磁性を帯びているので、オイルストレーナ1のケーシング内に取り込まれたATFオイル中のバリ等の金属粉は、オイル通過穴6の表面や襞状の境界部7表面に磁着されて回収される。
【0022】このように、従来のようにオイルパンの底に磁石を取り付けなくても、オイルストレーナ1によって、ATF中に浮遊するバリ等の金属粉が回収される。しかも、フィルタエレメント3に襞状の境界部7を設けることで、従来のようにオイルパンの底に沿って磁石を設けるよりもオイルと接触する表面積が広くなり、従来よりもオイル中の金属粉の回収率が向上する。
【0023】さらに、フィルタエレメント3のフィルタ面は、平板状の平面を構成するが、上記境界部7の襞状部分7aは、オイル通過穴6の外縁全周から突出した状態に設けられるので、当該境界部7の襞状部分7aはリブとしての効果をもつ。この結果、従来のようなフィルタエレメント3をフラットの形状に成形した場合と比較して、オイル吸入時のフィルタエレメント3に生じる撓みが抑制され、もってフィルタエレメント3の寿命が向上する。
【0024】また、このように、フィルタエレメント3の強度・剛性が向上するので、上記オイル通過穴6を大きくしても問題がない。従って、当該オイル通過穴6を、吸入抵抗等を考慮した適正な大きさや形状の開口に自由に設計することができる。
【0025】また、フィルタエレメント3を焼結製とすることで、フィルタエレメント3の製造の際に、上述のように、焼結のために加熱した後の冷却過程を所定の磁界内で行うだけで、フィルタエレメント3に磁性を帯びさせることができる。即ち、フィルタエレメント3に磁性を帯びさせるためだけに、別途、フィルタエレメントに加熱等の処置を施す必要はなく、焼結後の冷却の工程を有効に活用するだけで、上記フィルタエレメント3に磁性を帯びさせることができる。
【0026】また、上記襞状部分7aの成形についても、フィルタエレメント3を焼結製とすることで、金型の形状の変更により比較的自由な形状に成形でき、上記形状とするために切削加工を全く必要としない。
【0027】ここで、上記例では、オイル通過穴6の形状を四角形形状としているが、これに限定されず、円形等他の形状であっても構わない。また、襞の形状も、上記実施形態では、上側ケーシング2b側(吐出口5側)にのみ張り出すように設けているが、下側ケーシング2a側(吸入口4側)に張り出させてもよい。さらには、図8に示すように、断面波状に両側へ張り出して表面積をさらに増やすようにしてもよい。
【0028】このとき、金型の形状を変更するだけで、比較的自由に上記各形状に成形することができる。なお、上記実施形態では、境界部全体に襞状部分7aを設けた例で説明しているが、境界部の一部にのみ襞状部分(例えば、格子のうち縦のラインにのみ設ける)を設けてもよいし、襞状に成形しなくてもよい。この場合であっても、フィルタエレメント3のみでろ過作用及び金属粉の磁着による回収が行われる。但し、襞状部分を設けない場合には、その分だけ金属粉の回収率が小さくなると共に、フィルタエレメント3の強度・剛性が落ちる。
【0029】また、上記実施形態では、フィルタエレメント3を焼結製としているが、フィルタエレメント3を鋼製等、例えば発泡金属としてもよい。但し、この場合には、焼結製とした場合に比べて、磁気を帯びさせるための単独の工程が必要となったり、上記形状に成形する加工工程が別途必要となる。
【0030】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明においては、オイルストレーナのフィルタエレメントだけで、つまり一か所で、ATFオイル中の金属粉の磁着による回収とろ過が行われるので、別途、オイルパン等に磁石を設ける必要がない。この結果、ATFオイル中に浮遊する不純物を除去するための構成が簡略化する。
【0031】このとき、請求項2に記載のように、フィルタエレメントを焼結製とすることで、焼結の際の冷却過程において当該フィルタエレメントに磁性を帯びさせることができるので、簡易にフィルタエレメントに磁性を帯びさせることができる。
【0032】また、請求項3に記載の発明を採用すると、金属粉の回収率が向上すると共に、フィルタエレメントの強度・剛性が向上して、フィルタエレメントさらにはオイルストレーナの寿命が向上するという効果がある。
【0033】またこのとき、請求項2の発明を採用して、当該フィルタエレメントを焼結製とすることで、上記襞状の境界部を備えたフィルタエレメントを容易に製造することができるようになる。




 

 


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