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発明の名称 溶接部の塗装方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−15489
公開日 平成10年(1998)1月20日
出願番号 特願平8−176843
出願日 平成8年(1996)7月5日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】石田 喜樹
発明者 柴田 靖昌
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 溶接部に生じている隙間を埋め、且つ溶接部全体が覆われるように、鉄材よりイオン化傾向の大きい金属粉末を含有したシーラを塗布し、その上に塗装皮膜を設けることを特徴とする溶接部の塗装方法。
【請求項2】 前記溶接部は、溶接ビードを断続的に形成して成る請求項1に記載した溶接部の塗装方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋外に放置されたり、湿度の多い過酷な条件下での使用が予想される産業車輌や、雨ざらしされることを前提に設置される構造物等に好適な耐食効果の高い溶接部の塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】溶接箇所を含めて全面塗装した場合、溶接ビード上は塗料が付着しにくく剥がれやすい欠点があるし、溶接ビードが断続的であったりビード内に鬆、或いは割れがあったりすると、図5の(a),(b)に例示するように、塗装皮膜5で覆われた内部に空洞7が形成され、塗装皮膜5にひび割れや部分剥離が生ずるとそこから水が侵入して溶接部Mに錆の発生を招き、浸食現象を引き起こす。そこで従来において、例えば特開昭50−75225号公報に記載の如く、溶接部位を防錆処理した後、防錆剤溶液を塗布してその上に塗装を行う技術や、特開昭58−119382号公報に記載の如く、溶接部に下塗り塗装を行ってその上にシーラを塗着し、更にそのシーラにウレタン塗膜を形成してその上から上塗り塗装する技術が、又、防錆処理を目的としたものとしては、特開昭59−230671号公報に記載の如く、溶接部の表面に熱溶融性樹脂材料を溶着する技術が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】防錆処理後に防錆剤溶液を塗布する技術は、塗装が剥がれたりして露出面における防錆処理効果の永続性が保証されず、又、下塗り塗装、シーラ、ウレタン塗装、上塗り塗装を順に行う技術は、工程が多くなり、作業が繁雑であると共に、コストアップを招いてしまう。更に、熱溶融性樹脂材料を溶着する防錆処理は、溶接作業が完了後、溶接部が高温のうちに対処しないと溶着させることができない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、簡易な手段で高い防錆効果を期待できる溶接部の塗装方法であって、その構成は、溶接部に生じている隙間を埋め、且つ溶接部全体が覆われるように、鉄よりイオン化傾向の大きい金属粉末を含有したシーラを塗布し、その上に塗装皮膜を設けることにある。そして前記溶接部は、溶接ビードが断続的に形成された形態にて実施することができる。尚、本発明において溶接部とは、溶接ビードが断続的、或いはスポット的に形成される形態にあっては、溶接ビードを有しない非溶接部も含めた広い範囲を意味する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に係る溶接部の塗装方法を、フォークリフトに実施した一実施の態様を図面に基づいて説明する。図面はフォークリフトの機体における溶接部分の一部を示したもので、先ず第1の工程として、図1の(a),(b),(c)に例示するように、鉄製底板1の面に対して鉄製側板2の側縁を接触させてT字状に配置し、側板2の両面側より、その側板2の端縁に沿って断続的に溶接ビード3,3..が形成されるよう溶接する。前記手段で形成された溶接部Mの溶接ビード3を有する部分は、A−A断面にて示す(b)の如く、継ぎ目は溶接ビード3,3によって完全に塞がれているが、溶接ビードを有しない部分では、B−B断面で示す(c)の如く、底板1と側板2との継ぎ目は外部に開放されており、側板2が底板1に密着せず、両者間に僅かな隙間pが形成されている箇所もある。次に第2の工程として、溶接ビード3,3..表面のスケールを除去後、溶接部Mに形成されている隙間、例えば溶接ビードと溶接ビードとの間にあたる非溶接部分Pや、底板1の面に対して側板2が密着していない前記隙間pの部分を含め、溶接部Mの全体を覆うようにシーラ4を塗布する(図2参照)。このシーラ4には、例えば亜鉛のような鉄よりイオン化傾向の大きい金属粉末が含まれており、シーラ4は、D−D断面で示す(c)の如く、前記隙間p内深くまで侵入させる。更に第3の工程として、そのシーラ4が塗布された部分を含む底板1及び側板2の全表面に周知の手段で着色塗装を行い、塗装皮膜5で被覆する(図3)。それによって溶接部Mは、E−E断面及びF−F断面で示す図3の(b),(c)の如く、シーラ5と塗装皮膜5とで二重に被覆される。
【0006】このように塗装された機体は、塗装皮膜5を形成することにより、従来と変わらない美観を発揮するし、溶接部Mの総てが最表層の塗装皮膜5によって外部から遮断されているから、塗装皮膜5の表面に付着した水分はシャットアウトされる。前記塗装皮膜5はシーラ4と強固に結合し、剥離する可能性は極めて低いが、万一塗装皮膜5が剥離したり、金属物などとの接触で削り取られたり傷付いた場合でも、溶接部Mはシーラ4の層によって水との接触が阻まれる。又、シーラ4が擦り減って溶接部Mが露出しても、非溶接部にあたる底板1と側板2とが密着していない部分の隙間pにはシーラ4が充足されているので、隙間内に水が入り込む余地はなく、水の侵入は起こり得ない。而も前記シーラ4には鉄よりイオン化傾向の大きい金属粉末が含まれているので、溶接部Mが水に触れると、シーラ4に含まれている金属粉末の酸化作用で母体である鉄部の腐食が防止される。
【0007】又、溶接ビード3と溶接ビード3との間に限らず、例えば図4の(a)に例示するように、溶接ビード3自体に、側板2に達する深さの鬆、或いは割れ6が形成されている場合でも、図4の(b)の如く、鬆や割れ6がシーラ4により埋められているから、溶接ビード3の内部には水の影響が及ぶことはなく、溶接部M全体が耐腐食構造となる。従って水産物を扱う作業や、貯木場での水揚げ作業に対しても充分な耐久性を有するものとなり、而もシーラを塗布する工程の追加のみで実現でき、溶接ビードを断続的に設け、溶接作業の簡略化が図られた溶接部にあっても高い防食性が発揮される。
【0008】前記実施例はT字状の溶接部について説明したが、突き合わせ状、重ね合わせ状など溶接部の形状は実施例に限定されるものでなく、又シーラに含有される金属としては、亜鉛以外のマグネシウム、アルミニウム、クロムなど、鉄よりもイオン化傾向の大きい金属のうちから適宜選択され、溶接部は、溶接ビードがスポット的に設けられていたり、逆に連続させた形態であっても差し支えない。
【0009】尚、実施例はフォークリフトの機体について説明したが、機体以外にマスト、ピラーなどにも適用され、フォークリフト以外の産業車輌や、橋梁、鉄塔などの各種建造物にも応用される。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、少ない工程で実施できるのでコストダウンを図れるし、シーラの塗布により溶接ビード上の塗装皮膜は剥がれにくくなり、隙間はシーラで埋められ、且つそのシーラにはイオン化傾向の大きい金属粉末が含有されているので、高い防錆効果が発揮される。そして溶接ビードを断続的に形成して溶接箇所を半減した溶接部に対しては、非溶接部分の隙間もシーラで埋められるから、耐食効果の劣化はない。




 

 


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