米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 加工処理操作 -> トーヨーエイテック株式会社

発明の名称 スライシング装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−202521
公開日 平成10年(1998)8月4日
出願番号 特願平9−11399
出願日 平成9年(1997)1月24日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】青山 葆 (外2名)
発明者 星山 豊宏 / 西依 友之 / 濱崎 辰己
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 開口部に内周刃を有する薄板状のブレードを高速回転させる一方、ワークの端部を前記ブレードの開口部に外側より導いてブレードと平行に移動させることにより、ワークをブレードの内周刃で一定厚さに切断するスライシング装置において、発振周波数の高い渦電流センサからなる第1ブレード変位検出センサと、発振周波数の低い渦電流センサからなる第2ブレード変位検出センサとを、ワークの抵抗率の違いに応じてブレードの裏側の内周刃近傍かつワークの切断方向の中心線上に旋回可能としたことを特徴とするスライシング装置。
【請求項2】 前記ワークの初期切断時、第1及び第2ブレード変位検出センサを、ワークから切断されるスライス片に干渉しない位置に退避させたことを特徴とする請求項1に記載のスライシング装置。
【請求項3】 前記センサのいずれを、ワークの抵抗率の違いに応じてブレードの裏側の内周刃近傍かつワークの切断方向の中心線上に旋回させるのかは、ワーク切断中のブレードの変位を発振周波数の高い第1ブレード変位検出センサで検出し、該検出値が所定値を越えるか否かにより自動判別するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のスライシング装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスライシング装置、特に、抵抗率の異なるワークであっても、適切かつ迅速にブレード変位を検出できるスライシング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スライシング装置では、ブレードが変位する(撓む)ことなくワークを切断するために、センサによりブレードの変位を検出し、変位が生じれば、ブレードの回転数等を制御するようにしている。一般に、前記センサには渦電流センサが使用されており、ブレードの裏側の内周刃近傍であって、ワークの切断方向の中心線上に配設している。つまり、センサとブレードとの間にはワークのスライス片が位置している。
【0003】前記センサでブレードの変位を検出する場合、高抵抗率のワークであれば、センサの発振周波数を高周波とすることにより、検出精度を高く維持することができる。ところが、低抵抗率のワークであれば、センサがワークの影響を受け、正確な変位の検出が困難である。したがって、発振周波数の低いセンサを使用する必要がある。
【0004】このように、ブレードの変位を検出するためのセンサは、ワークの抵抗率の違いに応じて発振周波数の異なるものを使用する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記スライシング装置では、抵抗率の高いワークと低いワークとでセンサを取り替える必要があり、作業性が非常に悪い。また、異なる発振周波数のセンサを有するスライシング装置をそれぞれ用意しておいたのでは、コストがかかり過ぎる。
【0006】そこで、本発明は、簡単な構成で抵抗率の異なるワークを切断する場合であっても的確かつ迅速にブレードの変位を検出できるスライシング装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため、本発明では、開口部に内周刃を有する薄板状のブレードを高速回転させる一方、ワークの端部を前記ブレードの開口部に外側より導いてブレードと平行に移動させることにより、ワークをブレードの内周刃で一定厚さに切断するスライシング装置において、発振周波数の高い渦電流センサからなる第1ブレード変位検出センサと、発振周波数の低い渦電流センサからなる第2ブレード変位検出センサとを、ワークの抵抗率の違いに応じてブレードの裏側の内周刃近傍かつワークの切断方向の中心線上に旋回可能としたものである。
【0008】前記ワークの初期切断時、第1及び第2ブレード変位検出センサを、ワークから切断されるスライス片に干渉しない位置に退避させるのが好ましい。
【0009】前記センサのいずれを、ワークの抵抗率の違いに応じてブレードの裏側の内周刃近傍かつワークの切断方向の中心線上に旋回させるのかは、ワーク切断中のブレードの変位を発振周波数の高い第1ブレード変位検出センサで検出し、該検出値が所定値を越えるか否かにより自動判別するのが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付図面に従って説明する。
【0011】図1は、本発明に係るスライシング装置の要部水平断面図である。図1中、ディスク1は、円筒状の主軸2の端部に固着されている。ブレード3は、その開口部4に内周刃5を有し、その外周縁が前記ディスク1の外周端にリング6で挾圧されて支持されている。前記ブレード3は、内周刃5によりシリコンインゴットからなるワーク7を所定厚さに切断する。ワーク7の切落し側にはカーボン製のスライスベース8が接着してあり、切離し時にワーク7に欠けが生じないようになっている。前記主軸2は、軸受10,10により主軸台11に回転可能に支持され、図示しない駆動装置により高速回転するようになっている。主軸2の内部にはセンサ旋回軸12が挿通され、該センサ旋回軸12は軸受13,13により主軸2の内面に回転可能に支持されている。
【0012】ディスク1側に突出するセンサ旋回軸12の先端には、センサ旋回板14が取り付けられている。センサ旋回板14には旋回中心から所定角度(例えば、120°)で渦電流センサからなる第1,第2ブレード変位検出センサ9a,9bがそれぞれ取り付けられている。第1ブレード変位検出センサ9aは発振周波数が高く、高抵抗率のワーク用である。一方、第2ブレード変位検出センサ9bは、発振周波数が低く、低抵抗率のワーク用である。
【0013】また、ディスク1と反対側に突出するセンサ旋回軸12の先端には、旋回駆動装置15によって回転するピニオン16が固着されている。前記旋回駆動装置15は、図2に示すように、シリンダ17内に収容した2個のピストン18a,18bを連結軸19で連結したものである。ピストン18aの図2中右側に形成された内部空間aと、ピストン18bの図2中左側に形成された内部空間bとには、それぞれ空気が供給・排出されるようになっている。シリンダ17の外周面中央部には、貫通孔17aが穿設され、図示しないスプリングに付勢されたロッド17bがシリンダ17内に出没するようになっている。前記連結軸19には、前記ピニオン16と噛合するラック20と、前記ロッド17bが係脱する係止凹部21a,21b,21cとがそれぞれ形成されている。
【0014】連結軸19は、シリンダ17の内部空間a,bでの空気圧差により移動位置が決定される。内部空間aでの空気圧が内部空間bよりも高い場合、連結軸19は図2中左方向に移動し、ピストン18bがストッパー22bに当接した状態で停止する。この状態では、ロッド17bが係止凹部21cに係止し、センサ旋回アーム14は、図3中反時計回り方向に旋回して第2ブレード変位検出センサ9bがワーク7の切断方向の中心線上の検出位置Xに位置する。また、センサ旋回軸12に設けたロッド23の先端が、近接センサ24aにより検出された時点で、旋回駆動装置15への空気圧の供給が停止される。
【0015】一方、内部空間bでの空気圧が内部空間aよりも高い場合、逆に連結軸19は図2中右方向に移動し、ピストン18aがストッパー22aに当接した状態で停止する。この状態では、ロッド17bが係止凹部21aに係止し、センサ旋回アーム14が図3中時計回り方向に旋回して第1ブレード変位検出センサ9aがワーク7の切断方向の中心線上の検出位置Xに位置する。また、センサ旋回軸12に設けたロッド23の先端が、近接センサ24bにより検出された時点で、旋回駆動装置15への空気圧の供給が停止される。
【0016】なお、前記内部空間a,bでの空気圧を調整して、連結軸19を移動ストロークの中央部まで移動させ、センサ旋回軸12に設けたロッド23の先端が近接センサ24cに検出された時点で、シリンダ17の内部空間a又はbへの空気圧供給を止め、ロッド17bを係止凹部21bに係止すれば、図3に示すように、第1及び第2ブレード変位検出センサ9a,9bは共にスライス片の切断時の移動領域から外れた場所に位置する。
【0017】前記構成のスライシング装置では、次のようにしてセンサ9a,9bによりブレード3の変位を検出しながらワーク7を切断する。まず、ワーク7をセットして、ブレード3の開口部4内に臨ませる。そして、連結軸19をストロークの中央部に移動させ、第1及び第2ブレード変位検出センサ9a,9bをスライス片の切断時の移動領域外に位置させてからワーク7の初期切断(1枚目のスライス片の切断)を行う。初期切断時では、ワーク端面とブレード3との平行度が悪く、切断されるスライス片の厚みが2枚目以降に切断されるスライス片よりも厚い。このため、第1又は第2ブレード変位検出センサ9a又は9bがスライス片の移動領域内に位置していると、切断されるスライス片と第1又は第2ブレード変位検出センサ9a又は9bとが干渉する恐れがある。しかし、前述のように、第1及び第2ブレード変位検出センサ9a,9bを切断されるスライス片の移動領域外に位置させておくことによりこの干渉を防ぐことができる。
【0018】ワーク7の切断が完了すると、連結軸19を図2中左又は右方向に移動させ、センサ9a又は9bを検出位置Xに位置させる。ワーク7の抵抗率は、ワーク7の材質や用途あるいは添加物等によって決まる既知の値である。そこで、いずれのセンサ9a,9bを選択するのかは、作業者の判断により行う。具体的には、スイッチ等の入力により行い、ワーク7が高抵抗率の材料であると判断すれば、連結軸19を図2中右方向に移動させ、センサ旋回アーム14を図2中時計回り方向に旋回させることにより、高周波を発振する第1ブレード変位検出センサ9aを検出位置Xに位置させる。また、ワーク7が低抵抗率の材料であれば、低周波を発振する第2ブレード変位検出センサ9bを検出位置Xに位置させる。こうして、検出位置Xにいずれか一方のセンサ9a,9bが位置すれば、ブレード3の内周刃5によるワーク7の切断を開始する。この場合、ブレード3の変位を検出するセンサ9a,9bは、ワーク7の抵抗率の違いに応じて選択したものであるので、所望の検出精度を得ることができる。
【0019】なお、前記実施の形態では、ブレード3の変位を検出するセンサ9a,9bを作業者が手動入力することにより選択するようにしたが、自動で選択するようにしても構わない。すなわち、検出位置Xにセンサ9aを位置させると共に、前記ブレード3の内周刃5でワーク7の切断を開始する。このとき、センサ9aから高周波が発振され、ブレード3の変位が検出される。ワーク7が高抵抗率(例えば、1Ω・m)の材質であれば、検出値が所定値(例えば、20μm)を越えることはない。そこで、高周波を発するセンサでの検出値が所定値を越えるか否かにより、ワーク7の抵抗率を自動判別し、検出位置Xに該当するセンサ9a,9bを位置決めする。
【0020】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明に係るスライシング装置によれば、発振周波数の高い第1渦電流センサと、発振周波数の低い第2渦電流センサとを、ワークの抵抗率の違いに応じてブレードの裏側の内周刃近傍かつワークの切断方向の中心線上に旋回可能としたので、ブレードの変位を迅速かつ誤差を生じさせることなく検出可能である。特に、ワークの初期切断時、第1及び第2ブレード変位検出センサを、ワークから切断されるスライス片に干渉しない位置に退避させたので、第1及び第2ブレード変位検出センサの損傷を確実に防止することができる。また、ワークの抵抗率を自動判別できるようにしたので、作業効率をさらに高めることができる。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013