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発明の名称 塗工装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−80657
公開日 平成10年(1998)3月31日
出願番号 特願平8−261415
出願日 平成8年(1996)9月9日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】梁瀬 右司 (外2名)
発明者 三宅 育夫
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 所定方向に回転するコートローラの近辺に、ドクターナイフをその先端から前記コートローラまで所定の隙間をあけて配置し、前記コートローラの周面に摺接する摺接端面を有する仕切板を前記ドクターナイフ上の両側部それぞれに配設し、前記ドクターナイフ上の前記両仕切板により仕切られた領域に塗布剤供給手段によって塗布剤を供給し、前記コートローラの周面の一部に長尺の基材を巻き付け、前記コートローラの回転に連動して前記基材を移動させて前記塗布剤を前記基材に接触させ、前記基材が前記隙間を通過する際に前記ドクターナイフにより前記基材表面に付着した余分な前記塗布剤をそぎ取りつつ前記基材表面に前記塗布剤を均一に塗布する塗工装置において、前記ドクターナイフの上側で前記コートローラの周面にほぼ沿うように設けられ前記ドクターナイフ上に供給される前記塗布剤の少なくとも表層の前記コートローラへの接触を阻止する接触阻止板を備えていることを特徴とする塗工装置。
【請求項2】 前記ドクターナイフ上に載置される載置板と、前記載置板の両側それぞれに立設され前記接触阻止板の両端を支持し前記接触阻止板及び前記載置板と共に着脱自在の治具ユニットを構成する側板とを更に備え、前記仕切板が前記両側板それぞれに取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の塗工装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、人工皮革等の長尺の基材表面に染料を含む高粘度樹脂等の塗布剤を塗布する塗工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、基材である長尺の人工皮革表面に染料を含んだ塗布剤である高粘度樹脂を塗布する場合、例えば図5及び図6に示すように、一定方向に回転する円柱状のコートローラ1の近辺に、ドクターナイフ2がその先端からコートローラ1まで若干の隙間をあけかつ先端縁がコートローラ1の軸に平行になるように配置され、ドクターナイフ2上の両端部それぞれに支持板3が配置されて固定部材(図示せず)に固定され、コートローラ1の周面に摺接する摺接端面を有するテフロンから成る仕切板4がドクターナイフ2に立設した状態で両支持板3それぞれに取り付けられ、このようにドクターナイフ2、両仕切板4及びコートローラ1の周面の一部により囲まれた凹状の領域に後述のトナーの溜り部6が形成される。
【0003】そして、図5,図6には示されていないトナー供給手段により染料を混錬したポリウレタン樹脂等の高粘度樹脂(以下においてこの高粘度樹脂をトナーと称する)が樋状のガイド7を介して溜り部6に供給されると共に、コートローラ1よりも小径の複数個のガイドローラ8によりガイドされた基材である長尺の人工皮革9がコートローラ1の周面の一部に巻き付けられた状態で、コートローラ1の回転に連動して人工皮革9が図5中の矢印方向に移動され、その際に溜り部6に供給されたトナーが人工皮革9に接触して人工皮革9の表面にトナーが付着すると共に、人工皮革9がコートローラ1とドクターナイフ2との間の隙間を通過するときにドクターナイフ2によって人工皮革9表面に付着した余分なトナーがそぎ取られて人工皮革9表面に付着したトナーの厚みが均一化され、このような動作が連続的に繰り返されて人工皮革9の着色コーティングが行われる。
【0004】このとき、トナー自体が高粘度であるため、コートローラ1や人工皮革9に接触するトナーがコートローラ1の回転方向に引き込まれて溜り部6におけるトナーに対流が生じ、コートローラ1の回転に連動して移動する人工皮革9に斑なくトナーが接触する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来の装置では、溜り部6に供給されたトナーのうち空気に触れ易い表層部分の粘度が温度変化等によって更に高くなり、粘度が高くなったトナーが球のように凝集して特に色の濃い塊のようになり、このように粘度の非常に高い凝集トナーがコートローラ1や人工皮革9に接触した場合、コートローラ1の回転方向に引き込まれ易く、人工皮革9の表面に凝集トナーが付着し易くなるため、凝集トナーが人工皮革9の表面に付着してしまうと、付着した凝集トナーをドクターナイフ2によって十分にそぎ取ることができず、濃い色の凝集トナーが付着することにより人工皮革9表面に色斑が生じるという問題がある。
【0006】この発明が解決しようとする課題は、人工皮革等の基材表面に常に均一に塗布剤を塗布して塗布斑の発生を防止できるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、所定方向に回転するコートローラの近辺に、ドクターナイフをその先端から前記コートローラまで所定の隙間をあけて配置し、前記コートローラの周面に摺接する摺接端面を有する仕切板を前記ドクターナイフ上の両側部それぞれに配設し、前記ドクターナイフ上の前記両仕切板により仕切られた領域に塗布剤供給手段によって塗布剤を供給し、前記コートローラの周面の一部に長尺の基材を巻き付け、前記コートローラの回転に連動して前記基材を移動させて前記塗布剤を前記基材に接触させ、前記基材が前記隙間を通過する際に前記ドクターナイフにより前記基材表面に付着した余分な前記塗布剤をそぎ取りつつ前記基材表面に前記塗布剤を均一に塗布する塗工装置において、前記ドクターナイフの上側で前記コートローラの周面にほぼ沿うように設けられ前記ドクターナイフ上に供給される前記塗布剤の少なくとも表層の前記コートローラへの接触を阻止する接触阻止板を備えていることを特徴としている。
【0008】従って、ドクターナイフ上に供給される塗布剤の表層部分に粘度上昇による塗布剤の凝集が生じても、接触阻止板により凝集した塗布剤のコートローラへの接触が阻止されるため、コートローラの回転に連動して移動する基材表面への凝集した塗布剤の付着が阻止され、基材への塗布剤の塗布斑の発生が防止される。
【0009】また、請求項2記載のように、前記ドクターナイフ上に載置される載置板と、前記載置板の両側それぞれに立設され前記接触阻止板の両端を支持し前記接触阻止板及び前記載置板と共に着脱自在の治具ユニットを構成する側板とを更に備え、前記仕切板が前記両側板それぞれに取り付けられていると、ドクターナイフ上に治具ユニットの載置板を載置することにより、接触阻止板をコートローラの周面にほぼ沿うように簡単に設置することが可能で、洗浄等のために治具ユニットを簡単に取り外すこともできる。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態について、図1及び図2を参照しつつ説明する。
【0011】図1に示すように、ドクターナイフ2上に載置される載置板10の両端部それぞれに、ほぼ中央部が横方向の段差状に屈曲された載置板10の幅よりも長い側面視くさび状の側板11が立設された状態で溶接等により固着され、両側板11の幅広側の端面に断面く字状の接触阻止板12が溶接等により固着され、両側板11それぞれの幅広側端部の外側面には取付軸14が植設されている。このとき、載置板10と接触阻止板12とは離間している。
【0012】さらに、コートローラ1の周面に摺接する円弧状の摺接端面を有するテフロンから成る2個の仕切板15に透設された透孔16に両取付軸14それぞれが挿通されて両仕切板15が両取付軸14それぞれに取り付けられると共に、2個の押え板17に透設された透孔18に両取付軸14それぞれが挿通されて両押え板17が両取付軸14それぞれに取り付けられ、両押え板17それぞれの外側に突出した取付軸14にパイプ状の押え部材20が嵌挿され、これら押え部材20の周面に中心に向かって形成された雌ねじにボルト21が螺合されて両押え部材20の両取付軸14からの抜けが防止され、両押え板17それぞれと両側板11それぞれとの間に両仕切板15が挟持されるようにして着脱自在に支持される。
【0013】そして、載置板10,両側板11,接触阻止板12,両取付軸14,両仕切板15及び両押え板17により、着脱自在の治具ユニット23が構成されており、載置板10がドクターナイフ2上に載置された状態で両取付軸14が図1,図2には示されていない固定部材に固定され、このように固定された状態において、接触阻止板12がドクターナイフ2の上側でコートローラ1の周面にほぼ沿うように配置されるようになっている。尚、両仕切板15の下端面は、図2に示すようにドクターナイフ2の先端付近の上面に倣うような形状に仕上げられている。
【0014】このような治具ユニット23が、図2に示すようにコートローラ1及びドクターナイフ2に対して正常な位置、即ち載置板10がドクターナイフ2上に載置され、両仕切板15の円弧状の摺接端面がコートローラ1の周面に当接した状態で両取付軸14が固定された場合、接触阻止板12,ドクターナイフ2の一部,載置板10及び両仕切板15により囲まれた凹状の領域にトナー(染料を混錬したポリウレタン樹脂等の高粘度樹脂)の溜り部24が形成され、この溜り部24に図示されていない塗布剤供給手段であるトナー供給手段によりトナー25が供給されると、トナー25は溜り部24から漏れることなく滞積し、載置板10と接触阻止板12との間からドクターナイフ2の先端側に流れてコートローラ1の回転方向に引き込まれ、引き込まれたトナー25がコートローラ1の回転に連動して移動する人工皮革9に接触し付着する。
【0015】このとき、溜り部24に供給されたトナー25の表層部分の粘度が上昇してトナー25の凝集が生じても、接触阻止板12によって凝集したトナー25のコートローラ1への接触が阻止され、従来のような凝集トナーが付着することによる人工皮革9の色斑の発生が未然に防止されるのである。
【0016】従って、ドクターナイフ2の上側でコートローラ1の周面にほぼ沿うように接触阻止板12を設けたことにより、溜り部24に供給されたトナー25の表層部分の粘度が上昇してトナー25の凝集が生じても、凝集したトナー25のコートローラ1への接触を接触阻止板12により阻止することができ、コートローラ1の回転に連動して移動する人工皮革9表面に常に均一な厚さにトナー25を塗布して人工皮革9の色斑の発生を防止することができる。
【0017】また、載置板10,両側板11,接触阻止板12,両取付軸14,両仕切板15及び両押え板17により、着脱自在の治具ユニット23を構成したため、染料の異なるトナーを供給して着色を行う必要が生じたような場合には、治具ユニット23を取り外すことによって、簡単に治具ユニット23を洗浄することができ、着色の変更に即座に対応することが可能になる。
【0018】さらに、ドクターナイフ2の先端付近の上面に倣うような形状の下端面を有する両仕切板15を設け、ドクターナイフ2、両仕切板15及びコートローラ1の周面の一部により囲まれた凹状の領域にトナーの溜り部24を形成したことにより、溜り部24から漏れることなくトナー25を滞積することが可能になる。
【0019】また、両仕切板15それぞれを、上記したように押え板17と側板11との間に着脱自在に支持したため、仕切板15が磨耗するなどして交換の必要が生じた場合に、仕切板15を容易に取り外すことができる。
【0020】なお、他の実施形態として、図3,図4に示すように、載置板10の両端部に載置板10を貫通してパイプ27を設け、載置板10をドクターナイフ2上に載置したときに両パイプ27それぞれに連通するようにドクターナイフ2に透孔28を透設し、両パイプ27の上端の開口が溜り部24に供給されたトナー25の上面に位置するようにしておき、両パイプ27及び両透孔28から成る回収手段により、オーバーフローしたトナー25を回収するようにしてもよい。
【0021】但し、回収手段はこのようにパイプ27及び透孔28から成る構成に限定されるものではなく、オーバーフローしたトナー25を回収しうる構成であればよい。
【0022】従って、上記したような回収手段を設けることによって、溜り部24に供給されたトナー25のうち表層部分に生じる凝集トナー25を回収することが可能になり、凝集したトナー25の付着による人工皮革9の色斑の発生をいっそう効果的に防止することができる。
【0023】このとき、溜り部24に供給されたトナー25を強制的に対流させるスクリュー式の循環羽根等から成る対流手段を設けてもよい。
【0024】また、上記実施形態では基材を人工皮革とし、この人工皮革に着色コーティングするために染料を含む高粘度樹脂(トナー)を塗布剤として塗布する場合について説明したが、基材は人工皮革に限定されるものではなく何らかの塗布剤を表面に塗布するものであればよく、塗布剤も上記したトナーに限るものではない。
【0025】さらに、接触阻止板12は上記したようなユニット形式に限らず、接触阻止板12単体でコートローラ1の周面に沿うように固定,設置できる構造であってもよいのは勿論である。
【0026】また、両仕切板15も上記したようなユニット形式に限らず、その摺接端面がコートローラ1の周面に摺接するように両仕切板15をドクターナイフ2上に固定可能な構成にしてもよいのは言うまでもない。
【0027】さらに、接触阻止板12はコートローラ1の周面に沿う曲率の曲面状を成していてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によれば、ドクターナイフの上側でコートローラの周面にほぼ沿うように接触阻止板を設けたため、ドクターナイフ上に供給される塗布剤の表層部分に粘度上昇による塗布剤の凝集が生じても、接触阻止板により凝集した塗布剤のコートローラへの接触を阻止することができ、基材表面に常に均一に塗布剤を塗布して例えば色斑等の塗布斑の発生を防止することが可能になり、基材に対し良好なコーティングを施すことができる。
【0029】また、請求項2記載のように、接触阻止板、載置板及び両側板により着脱自在の治具ユニットを構成することによって、ドクターナイフ上に治具ユニットの載置板を載置するだけで接触阻止板をコートローラの周面にほぼ沿うように簡単に設置することが可能であり、洗浄等のために治具ユニットを簡単に取り外すこともでき、非常に取り扱い易くなる。




 

 


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