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発明の名称 車両用フロアトリムの成形方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−258454
公開日 平成10年(1998)9月29日
出願番号 特願平9−66744
出願日 平成9年(1997)3月19日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和 (外8名)
発明者 森 哲郎 / 須藤 浩次
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 カーペット表皮の裏面に防音防振材を積層してなり、シートスライド装置のロアレールが付設されるフロアパネル上に敷設される車両用フロアトリムの成形方法であって、前記防音防振材の厚みよりも高い高さを有し前記ロアレールの幅に略相当する間隔で対向する一対の立壁を備えた下型と、この一対の立壁間に前記カーペット表皮を介して嵌入する突条と該突条の両側根元部に形成され前記立壁の前記防音防振材から突出する突出部分が前記カーペット表皮を介して嵌入する逃げ凹部とを備えた上型とからなる成形型を用い、前記防音防振材に設けたスリットを前記一対の立壁に嵌入させて防音防振材を前記下型にセットした後、前記カーペット表皮を前記防音防振材の上面に覆せ、その後前記成形型を型締めして、前記スリット内に前記カーペット表皮からなる前記ロアレールの設置スペ−スとなる凹部を形成すると共に該凹部の上部両側縁部に前記カーペット表皮からなる突縁部を形成し、かつ前記カーペット表皮と前記防音防振材とを一体化したことを特徴とする車両用フロアトリムの成形方法。
【請求項2】 カーペット表皮の裏面に防音防振材を積層してなり、シートスライド装置のロアレールが付設されるフロアパネル上に敷設される車両用フロアトリムの成形方法であって、前記防音防振材の厚みと略同等の高さを有し前記ロアレールの幅に略相当する間隔で対向する一対の立壁を備えた下型と、前記防音防振材の厚みより高い高さを有し前記一対の立壁の各対向面にそれぞれ仮止めされた一対の樹脂板と、この一対の樹脂板間に前記カーペット表皮を介して嵌入する突条と該突条の両側根元部に形成され前記樹脂板の前記防音防振材から突出する突出部分が前記カーペット表皮を介して嵌入する逃げ凹部とを備えた上型とからなる成形型を用い、前記防音防振材に設けたスリットを前記一対の立壁に嵌入させて防音防振材を前記下型にセットした後、前記カーペット表皮を前記防音防振材の上面に覆せ、その後前記成形型を型締めして、前記一対の樹脂板間に前記カーペット表皮からなる前記ロアレールの設置スペ−スとなる凹部を形成し、該凹部の両側部の外面に前記樹脂板を一体化させると共に凹部の上部両側縁部に前記樹脂板の突出部分を前記カーペット表皮で被覆してなる突縁部を形成し、かつ前記カーペット表皮と前記防音防振材とを一体化したことを特徴とする車両用フロアトリムの成形方法。
【請求項3】 カーペット表皮の裏面に防音防振材を積層してなり、シートスライド装置のロアレールが付設されるフロアパネル上に敷設される車両用フロアトリムの成形方法であって、前記防音防振材の厚みより低い高さを有し前記ロアレールの幅に略相当する間隔で対向する一対の立壁を備えた下型と、前記防音防振材の厚みと略同等の高さを有する縦片とこの縦片に直交する横片とからなり前記一対の立壁の各対向面に前記縦片を沿わせてそれぞれ仮止めされるL字形断面の一対の樹脂板と、仮止めされた前記一対の樹脂板の縦片間に前記カーペット表皮を介して嵌入する突条を備えた上型とからなる成形型を用い、前記防音防振材に設けたスリットを前記一対の立壁に嵌入させて防音防振材を前記下型にセットした後、前記樹脂板をその横片を前記防音防振材上に載置させて前記立壁に仮止めした後前記カーペット表皮を前記防音防振材の上面に覆せ、その後前記成形型を型締めして、前記一対の樹脂板の縦片間に前記カーペット表皮からなる前記ロアレールの設置スペ−スとなる凹部を形成すると共に該凹部の側部に前記縦片を前記防音防振材上の前記カーペット表皮の裏面に前記横片をそれぞれ接合して前記カーペット表皮と前記樹脂板とを一体化し、かつ前記カーペット表皮と前記防音防振材とを一体化したことを特徴とする車両用フロアトリムの成形方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シートスライド装置のロアレールが付設されるフロアパネル上に敷設される車両用フロアトリムの成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シートスライド装置のロアレール100は、図8に示すように外観向上の観点からフロアトリム50内に埋込むようにしてその前後をブラケット(図示せず)を介してフロアパネル200に固定されている。このためフロアトリム50にはロアレール100を埋込むためのスリット50aが形成されている。
【0003】フロアトリム50はフロアパネル200に当接する防音防振材としてのチップウレタン3を下層とし、カーペット表皮2を上層として積層して構成されており、スリット50aは、フロアトリム50のロアレール100に対応する部位をロアレール100の長さ及び巾に相当する部分を切除して形成される。
【0004】このように従来のフロアトリム50は、シートスライド装置のロアレール100をスリット50a内に、上面を露出させて埋込むようにしてフロアパネル200上に敷設されており、前記露出部分はガ−ニッシュ300で覆って外観の向上を図っている。
【0005】これに関連する技術は実開平3−100526号公報に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の成形方法で成形されたフロアトリム50においては、スリット50aの側部50bの上端縁部50cとガ−ニッシュ300との係合が弱いこと、及びスリット50aの側部50bの剛性が低いことにより、図9(a)に示すようにロアレール100の付近を足で踏み付けるとフロアトリム50に下方向(a方向)及び内方向(b方向)の力が作用して図9(b)に示すようにスリット50aの側部50bが撓んでフロアトリム50とガ−ニッシュ300との間に隙間Aが現出し、ガ−ニッシュ300からフロアトリム50の端縁部(スリット50aの側部50b)が露出し、場合によっては隙間Aからロアレール100が外部から視認でき、これによって外観を損なうという課題を有している。
【0007】本発明は前記した課題を解決すべくなされたものであり、その目的は、ロアレール付近の足の踏み付け等による外的負荷にも拘らずガ−ニッシュとの間に隙間を生じることがなく、以て外観の向上を図ることのできるフロアトリムを成形することができる車両用フロアトリムの成形方法を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成するため請求項1記載の発明は、カーペット表皮の裏面に防音防振材を積層してなり、シートスライド装置のロアレールが付設されるフロアパネル上に敷設される車両用フロアトリムの成形方法であって、前記防音防振材の厚みよりも高い高さを有し前記ロアレールの幅に略相当する間隔で対向する一対の立壁を備えた下型と、この一対の立壁間に前記カーペット表皮を介して嵌入する突条と該突条の両側根元部に形成され前記立壁の前記防音防振材から突出する突出部分が前記カーペット表皮を介して嵌入する逃げ凹部とを備えた上型とからなる成形型を用い、前記防音防振材に設けたスリットを前記一対の立壁に嵌入させて防音防振材を前記下型にセットした後、前記カーペット表皮を前記防音防振材の上面に覆せ、その後前記成形型を型締めして、前記スリット内に前記カーペット表皮からなる前記ロアレールの設置スペ−スとなる凹部を形成すると共に該凹部の上部両側縁部に前記カーペット表皮からなる突縁部を形成し、かつ前記カーペット表皮と前記防音防振材とを一体化したことを特徴とする。
【0009】このため請求項1記載の発明では、防音防振材に設けたスリットを一対の立壁に嵌入させて防音防振材を下型にセットして成形するようにしたので、成形時に防音防振材の変形を伴うこと無くロアレールの設置スペ−スとなる凹部をカーペット表皮で設計形状通りに形成することができると共に、該凹部の上部両側縁部に前記立壁により前記カーペット表皮からなる中空の突縁部を形成することができる。このように形成された車両用フロアトリムは前記突縁部によりガ−ニッシュと良好な係合を図ることができる。
【0010】また、請求項2記載の発明は、カーペット表皮の裏面に防音防振材を積層してなり、シートスライド装置のロアレールが付設されるフロアパネル上に敷設される車両用フロアトリムの成形方法であって、前記防音防振材の厚みと略同等の高さを有し前記ロアレールの幅に略相当する間隔で対向する一対の立壁を備えた下型と、前記防音防振材の厚みより高い高さを有し前記一対の立壁の各対向面にそれぞれ仮止めされた一対の樹脂板と、この一対の樹脂板間に前記カーペット表皮を介して嵌入する突条と該突条の両側根元部に形成され前記樹脂板の前記防音防振材から突出する突出部分が前記カーペット表皮を介して嵌入する逃げ凹部とを備えた上型とからなる成形型を用い、前記防音防振材に設けたスリットを前記一対の立壁に嵌入させて防音防振材を前記下型にセットした後、前記カーペット表皮を前記防音防振材の上面に覆せ、その後前記成形型を型締めして、前記一対の樹脂板間に前記カーペット表皮からなる前記ロアレールの設置スペ−スとなる凹部を形成し、該凹部の両側部の外面に前記樹脂板を一体化させると共に凹部の上部両側縁部に前記樹脂板の突出部分を前記カーペット表皮で被覆してなる突縁部を形成し、かつ前記カーペット表皮と前記防音防振材とを一体化したことを特徴としている。
【0011】このため請求項2記載の発明では、防音防振材に設けたスリットを一対の立壁に嵌入させて防音防振材を下型にセットして成形するようにしたので、成形時に防音防振材の変形を伴うこと無くロアレールの設置スペ−スとなる凹部をカーペット表皮で設計形状通りに形成することができ、かつ同時に前記凹部の両側部の外面に樹脂板を一体化させると共に凹部の上部両側縁部に前記樹脂板の突出部分を前記カーペット表皮で被覆してなる中実の突縁部を形成することができる。このように形成された車両用フロアトリムは凹部の側部と突縁部とが樹脂板で補強されて剛性の高いものとなっており、前記突縁部によりガ−ニッシュと良好な係合を図ることができる。
【0012】また、請求項3記載の発明は、カーペット表皮の裏面に防音防振材を積層してなり、シートスライド装置のロアレールが付設されるフロアパネル上に敷設される車両用フロアトリムの成形方法であって、前記防音防振材の厚みより低い高さを有し前記ロアレールの幅に略相当する間隔で対向する一対の立壁を備えた下型と、前記防音防振材の厚みと略同等の高さを有する縦片とこの縦片に直交する横片とからなり前記一対の立壁の各対向面に前記縦片を沿わせてそれぞれ仮止めされるL字形断面の一対の樹脂板と、仮止めされた前記一対の樹脂板の縦片間に前記カーペット表皮を介して嵌入する突条を備えた上型とからなる成形型を用い、前記防音防振材に設けたスリットを前記一対の立壁に嵌入させて防音防振材を前記下型にセットした後、前記樹脂板をその横片を前記防音防振材上に載置させて前記立壁に仮止めした後前記カーペット表皮を前記防音防振材の上面に覆せ、その後前記成形型を型締めして、前記一対の樹脂板の縦片間に前記カーペット表皮からなる前記ロアレールの設置スペ−スとなる凹部を形成すると共に該凹部の側部に前記縦片を前記防音防振材上の前記カーペット表皮の裏面に前記横片をそれぞれ接合して前記カーペット表皮と前記樹脂板とを一体化し、かつ前記カーペット表皮と前記防音防振材とを一体化したことを特徴としている。
【0013】このため請求項3記載の発明では、防音防振材に設けたスリットを一対の立壁に嵌入させて防音防振材を下型にセットして成形するようにしたので、成形時に防音防振材の変形を伴うこと無くロアレールの設置スペ−スとなる凹部をカーペット表皮で設計形状通りに形成することができ、かつ同時に前記凹部の側部外側面から平面部のカーペット表皮の裏面に渡って樹脂板を一体化させることができる。このように形成された車両用フロアトリムは、凹部がその側部から上部コ−ナ部に渡って樹脂板で補強されて剛性の高いものとなっており、外力による変形に対して十分抗し得るようになっている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、従来技術と同一構成要素は同一符号を付して説明する。
【0015】図1乃至図3は、本発明の第1実施形態としての車両用フロアトリムの成形方法を示す。この成形方法で成形されるフロアトリムはカーペット表皮2の裏面に防音防振材としてのチップウレタン3を積層してなり、シートスライド装置のロアレール100が付設されるフロアパネル200上に敷設される車両用フロアトリム1である(図3参照)。
【0016】この成形方法は、一対の立壁4、4を備えた下型5と、一対の立壁4、4間にカーペット表皮2を介して嵌入する突条6を備えた上型7とからなる成形型8を用いて成形する。このとき下型5の一対の立壁4、4は、ロアレール100の幅及び長さに略相当する対向間隔及び長さを有し、かつチップウレタン3の厚みtよりも大きい高さTに形成されており、上型7は突条6の両側根元部にチップウレタン3から突出する突出部分4a(図2参照)がカーペット表皮2を介して嵌入する逃げ凹部6aを有して形成されている。
【0017】またチップウレタン3にはロアレール100の幅及び長さに略相当する幅及び長さのスリット3aが予め形成される。
【0018】これら一対の立壁4、4、突条6、及びスリット3aは、図1に示すようにシートスライド装置の一対のロアレール100、100の設置幅に略対応させてそれぞれ2個形成されている。図2及び図3においては前記2個の内片側部分のみを示しており、以後この片側部分について説明するが他の片側部分も同様である。
【0019】なお、後述する図4及び図5に示す第2実施形態、図6及び図7に示す第3実施形態においても同様に片側部分についてのみ説明する。
【0020】次にこの成形型8による成形手順を図2に基ずいて説明する。
【0021】まず、スリット3aを一対の立壁4、4に嵌入させてチップウレタン3を下型5にセットした後、カーペット表皮2をチップウレタン3の上面に覆せる(図2(a))。その後上型7を下降させて型締めする。この型締めは上型7の突条6がカーペット表皮2を介して一対の立壁4、4間に嵌入し、かつ立壁4のチップウレタン3から突出する突出部分4aがカーペット表皮2を介して上型7の逃げ凹部6aに嵌入することによって行われる(図2(b))。
【0022】この型締めによる成形で図2(c)に示す車両用フロアトリム1を成形することができる。この車両用フロアトリム1はチップウレタン3のスリット3a内にカーペット表皮2からなるロアレール100の設置スペ−スとなる凹部9が形成されており、該凹部9の上部両側縁部にカーペット表皮2からなる中空の突縁部10が形成されており、かつカーペット表皮2とチップウレタン3とが一体化されて全体構成されている。このとき凹部9はチップウレタン3の型締め時の変形が立壁4により阻止されるので設計形状通りに形成することができる。
【0023】このように形成された車両用フロアトリム1は図3に示すように凹部9内にロアレール100を位置させた敷設状態で突縁部10がガ−ニッシュ300と良好に係合し、ロアレール100付近の足の踏み付け等による外的負荷にも拘らずガ−ニッシュ300との間に隙間を生じることがなく、以て外観の向上を図ることができる。
【0024】図4及び図5は、本発明の第2実施形態としての車両用フロアトリムの成形方法を示す。この成形方法で成形されるフロアトリムはカーペット表皮2の裏面に防音防振材としてのチップウレタン3を積層してなり、シートスライド装置のロアレール100が付設されるフロアパネル200上に敷設される車両用フロアトリム20である(図5参照)。
【0025】この成形方法は、チップウレタン3の厚みと略同等の高さの一対の立壁4、4を備えた下型15と、チップウレタン3の厚みより高い高さを有し一対の立壁4、4の各対向面にそれぞれ仮止めされた一対の樹脂板11、11と、この一対の樹脂板11、11間にカーペット表皮2を介して嵌入する突条6と該突条6の両側根元部に形成され樹脂板11のチップウレタン3から突出する突出部分11aがカーペット表皮2を介して嵌入する逃げ凹部6aとを備えた上型17とからなる成形型18を用いて成形する。このとき一対の立壁4、4及び突条6の他の構成、及びチップウレタン3に予めスリット3aを形成することは、前述した第1実施形態と同様になっている。
【0026】次にこの成形型18による成形手順を図4に基ずいて説明する。
【0027】まず、スリット3aを一対の立壁4、4に嵌入させてチップウレタン3を下型15にセットした後樹脂板11を立壁4に仮止めし、その後カーペット表皮2をチップウレタン3の上面に覆せる(図4(a))。その後上型17を下降させて型締めする。この型締めは上型17の突条6がカーペット表皮2を介して一対の樹脂板11、11間に嵌入し、かつ樹脂板11のチップウレタン3から突出する突出部分11aがカーペット表皮2を介して上型17の逃げ凹部6aに嵌入することによって行われる(図4(b))。
【0028】この型締めによる成形で図4(c)に示す車両用フロアトリム20を成形することができる。この車両用フロアトリム20は一対の樹脂板11、11間にカーペット表皮2からなるロアレール100の設置スペ−スとなる凹部9が形成されており、該凹部9の両側部の外面には樹脂板11が一体化されており、凹部9の上部両側縁部に樹脂板11の突出部分11aをカーペット表皮2で被覆してなる中実の突縁部12が形成されており、かつカーペット表皮2とチップウレタン3とが一体化されて全体構成されている。このとき凹部9は前記した第1実施形態と同様に設計形状通りに形成することができる。
【0029】このように形成された車両用フロアトリム20は凹部9の側部9aと突縁部12とが樹脂板11で補強されて剛性の高いものとなっており、かつ図5に示すように突縁部12がガ−ニッシュ300の凹部300aに係合してガ−ニッシュ300と強固な係合を図ることができるので、ロアレール100付近の足の踏み付け等による外的負荷にも拘らず凹部9の側部9aの撓みが阻止されてガ−ニッシュ300との間に隙間を生じることがなく、以て外観の向上を図ることができる。
【0030】図6及び図7は、本発明の第3実施形態としての車両用フロアトリムの成形方法を示す。この成形方法で成形されるフロアトリムはカーペット表皮2の裏面に防音防振材としてのチップウレタン3を積層してなり、シートスライド装置のロアレール100が付設されるフロアパネル200上に敷設される車両用フロアトリム30である(図7参照)。
【0031】この成形方法は、チップウレタン3の厚みより低い高さの一対の立壁4、4を備えた下型25と、チップウレタン3の厚みと略同等の高さを有する縦片13aとこの縦片13aに直交する横片13bとからなり一対の立壁4,4の各対向面に縦片13aを沿わせてそれぞれ仮止めされるL字形断面の一対の樹脂板13,13と、仮止めされた一対の樹脂板13,13の縦片13a,13a間にカーペット表皮2を介して嵌入する突条6を備えた上型27とからなる成形型28を用いて成形する。このとき一対の立壁4、4及び突条6の他の構成、及びチップウレタン3に予めスリット3aを形成することは、前述した第1実施形態と同様になっている。
【0032】次にこの成形型28による成形手順を図6に基ずいて説明する。
【0033】まず、スリット3aを一対の立壁4、4に嵌入させてチップウレタン3を下型25にセットした後樹脂板13をその横片13bをチップウレタン3上に載置させると共にその縦片13aを立壁4に沿わせて立壁4に仮止めし、その後カーペット表皮2をチップウレタン3の上面に覆せる(図6(a))。その後上型27を下降させて型締めする。この型締めは上型27の突条6がカーペット表皮2を介して一対の樹脂板13、13の各縦片13a、13a間に嵌入することによって行われる(図6(b))。
【0034】この型締めによる成形で図6(c)に示す車両用フロアトリム30を成形することができる。この車両用フロアトリム30は一対の樹脂板13、13の各縦片13a、13a間にカーペット表皮2からなるロアレール100の設置スペ−スとなる凹部9が形成されており、該凹部9の側部9aの外側面に縦片13aをチップウレタン3上のカーペット表皮2の平面部2aの裏面に横片13bをそれぞれ接合してカーペット表皮2と樹脂板13とが一体化されており、かつカーペット表皮2とチップウレタン3とが一体化されて全体構成されている。このとき凹部9は前記した第1実施形態と同様に設計形状通りに形成することができる。
【0035】このように形成された車両用フロアトリム30は、凹部9がその側部9aから上部コ−ナ部に渡って樹脂板13で補強されて剛性の高いものとなっており、外力による変形に対して十分抗し得るようになっている。このため車両用フロアトリム30は、図7に示すようにロアレール100付近の足の踏み付け等による外的負荷にも拘らず凹部9の側部9aの撓みが阻止されてガ−ニッシュ300との間に隙間を生じることがなく、以て外観の向上を図ることができる。
【0036】
【発明の効果】以上詳細に述べたように本発明によれば次の効果を奏することができる。
【0037】すなわち、請求項1記載の発明によれば、成形時に防音防振材の変形を伴うこと無くロアレールの設置スペ−スとなる凹部をカーペット表皮で設計形状通りに形成することができると共に、該凹部の上部両側縁部にカーペット表皮からなる中空の突縁部を形成することができ、この結果前記凹部内にロアレールを位置させた敷設状態で前記突縁部とガ−ニッシュとが良好に係合しロアレール付近の足の踏み付け等による外的負荷にも拘らずガ−ニッシュとの間に隙間を生じることがなく、以て外観の向上を図ることができる車両用フロアトリムを成形することができる。
【0038】また、請求項2記載の発明によれば、成形時に防音防振材の変形を伴うこと無くロアレールの設置スペ−スとなる凹部をカーペット表皮で設計形状通りに形成することができ、かつ同時に前記凹部の両側部の外面に樹脂板を一体化させると共に凹部の上部両側縁部に前記樹脂板の突出部分を前記カーペット表皮で被覆してなる中実の突縁部を形成することができ、この結果凹部の側部と突縁部とが樹脂板で補強されて剛性の高いものとなっていると共に、前記凹部内にロアレールを位置させた敷設状態で前記突縁部とガ−ニッシュとが良好に係合することができるので、ロアレール付近の足の踏み付け等による外的負荷にも拘らずガ−ニッシュとの間に隙間を生じることがなく、以て外観の向上を図ることができる車両用フロアトリムを成形することができる。
【0039】また、請求項3記載の発明によれば、成形時に防音防振材の変形を伴うこと無くロアレールの設置スペ−スとなる凹部をカーペット表皮で設計形状通りに形成することができ、かつ同時に前記凹部の側部外側面から平面部のカーペット表皮の裏面に渡って樹脂板を一体化させることができ、この結果前記凹部の側部から上部コ−ナ部に渡って樹脂板で補強されて剛性の高いものとなって外力による変形に対して十分抗し得るようになっているので、前記凹部内にロアレールを位置させた敷設状態でロアレール付近の足の踏み付け等による外的負荷にも拘らずガ−ニッシュとの間に隙間を生じることがなく、以て外観の向上を図ることができる車両用フロアトリムを成形することができる。




 

 


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