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発明の名称 発泡成形体及びその製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−128894
公開日 平成10年(1998)5月19日
出願番号 特願平8−290296
出願日 平成8年(1996)10月31日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和 (外8名)
発明者 浅野 芳弘
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 加熱発泡された合成樹脂発泡体と、目付量が大きい防音シートとが目付量が小さいバッキング材を介して一体化されていることを特徴とする発泡成形体。
【請求項2】 請求項1記載の発泡成形体であって、前記合成樹脂発泡体は、冷間プレスによって所定形状に成形され、前記防音シートは、合成樹脂発泡体の冷間プレスの際に合成樹脂発泡体と一体化されていることを特徴とする発泡成形体。
【請求項3】 請求項1又は2記載の発泡成形体であって、前記防音シートが車体に接触するように自動車に取り付けられることを特徴とする発泡成形体。
【請求項4】 目付量が大きい防音シートをプレス金型の所定位置にセットし、目付量が小さいバッキング材が貼り合わされて加熱発泡された合成樹脂発泡体を、その加熱温度を維持した状態で、且つバッキング材が前記防音シートに臨むようにプレス金型間に導入し、プレス金型の冷間プレスによって防音シートが一体化した所定形状に成形することを特徴とする発泡成形体の製造方法。
【請求項5】 請求項4記載の発泡成形体の製造方法であって、前記加熱発泡の温度が約220〜240℃であり、冷間プレスの温度が約20〜50℃であることを特徴とする発泡成形体の製造方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形天井のように、発泡及びプレスによって成形されており、車体に直接に接するように取り付けられるトリム等の発泡成形体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、成形天井等の発泡成形体は、発泡ポリプロピレン等をを基材としており、車体に沿った形状にプレス成形されて、車体に取り付けられる。この成形天井では車体との接触部分から打音、擦れ音が発生することを防止する必要があり、このため車体と接触する部分に防音シートが貼り付けられる。
【0003】図4は、従来の成形天井の構造を示し、ポリプロピレン発泡体等からなり、所定形状にプレス成形された合成樹脂発泡体1と、合成樹脂発泡体1の車室側の面に貼り付けられた不織布等からなる装飾のための表皮2とを備えている。類似技術としては、特開平4ー185328号公報がある。
【0004】符号3は、成形天井における車体との接触部分に貼り付けられた防音シートである。防音シート3としては、合成樹脂の不織布等が使用される。この防音シート3は合成樹脂発泡体1をプレス成形した後、合成樹脂発泡体1の所定位置に接着剤、粘着剤等の接合剤4を介して貼り合わされるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の成形天井等の発泡成形体は、発泡された合成樹脂発泡体1をプレスで成形した後、接着剤等によって防音シート3を後から貼り合わせるため、製造工程が多く、煩雑で、製造に時間を要していた。
【0006】又、接着剤、粘着剤等の接合剤4が別途、必要であり、材料費が嵩む問題を有していた。
【0007】さらには、貼り合わせた後に防音シート3が剥がれ易く、この剥がれによって、防音効果が低下していた。
【0008】本発明はこのような従来の問題点を考慮してなされたものであり、接合剤を使用した張り合わせを行うことなく、防音シートを合成樹脂発泡体に一体的に取り付けることができ、これにより製造工程を簡略化できると共に安価に製造でき、しかも防音シートが剥がれることがない発泡成形体を提供することを目的とする。
【0009】又、本発明は、この発泡成形体を良好に製造できる製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1の発泡成形体は、加熱発泡された合成樹脂発泡体と、目付量が大きい防音シートとが目付量が小さいバッキング材を介して一体化されていることを特徴とする。
【0011】合成樹脂発泡体は目付量が小さいバッキング材を容易に浸透して目付量が大きい防音シートに達することができるため、防音シートは合成樹脂発泡体に貼り付けられるように、合成樹脂発泡体と一体化される。この一体化した状態では、合成樹脂発泡体と防音シートとの結合力が強く、防音シートが剥がれることがなくなる。
【0012】なお、バッキング材は加熱発泡の際の合成樹脂発泡体のドローダウンを防止するためであり、加熱時の熱伝導を良くするため、極力薄い方が良く、このため防音力が小さいものである。
【0013】請求項2の発明は、請求項1記載の発泡成形体であって、前記合成樹脂発泡体は冷間プレスによって所定形状に成形され、前記防音シートは、合成樹脂発泡体の冷間プレスの際に合成樹脂発泡体と一体化されていることを特徴とする。
【0014】冷間プレスによって、合成樹脂発泡体が所定形状に成形されるが、この冷間プレスの際に、合成樹脂発泡体の一部の合成樹脂がバッキング材を浸透して、防音シートと一体化する。従って、接着剤等の接合剤を使用して防音シートを合成樹脂発泡体に接合する必要がなくなる。
【0015】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の発泡成形体であって、前記防音シートが車体に接触するように自動車に取り付けられることを特徴とする。
【0016】防音シートが車体に接触するため、打音、擦れ音が発生することがなくなる。
【0017】請求項4の発泡成形体の製造方法の発明は、目付量が大きい防音シートをプレス金型の所定位置にセットし、目付量が小さいバッキング材が貼り合わされて加熱発泡された合成樹脂発泡体を、その加熱温度を維持した状態で、且つバッキング材が前記防音シートに臨むようにプレス金型間に導入し、プレス金型の冷間プレスによって防音シートが一体化した所定形状に成形することを特徴とする。
【0018】冷間プレスを行うことによって合成樹脂発泡体を所定形状に成形する。この冷間プレスにおいて、高温の合成樹脂発泡体はバッキング材に浸透し、プレス金型にセットしてある防音シートに達するため、防音シートがバッキング材を介して合成樹脂発泡体と一体化する。
【0019】請求項5の発明は、請求項4記載の発泡成形体の製造方法であって、前記加熱発泡の温度が約220〜240℃であり、冷間プレスの温度が約20〜50℃であることを特徴とする。
【0020】220〜240℃は発泡剤の発泡完了温度であり、この温度に加熱することにより、確実な発泡を行うことができる。20〜50℃の冷間プレスにより、合成樹脂発泡体と防音シートとが一体化する。
【0021】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、目付量が小さいバッキング材に合成樹脂発泡体が浸透して、目付量が大きい防音シートに達するため、防音シートが合成樹脂発泡体と一体化する。従って、接合剤を使用した接合が不要となり、工程を簡略化できる。この一体化した状態では、合成樹脂発泡体と防音シートとの結合力が強く、防音シートが剥がれることがなくなる。
【0022】請求項2の発明によれば、請求項1の効果に加え、冷間プレスによって合成樹脂発泡体が所定形状に成形されると共に、冷間プレスの際に、合成樹脂発泡体の一部の合成樹脂がバッキング材を浸透して、防音シートと一体化する効果がある。
【0023】請求項3の発明によれば、請求項1又は2の効果に加えて、防音シートが車体に接触するため、打音、擦れ音が発生することがなくなる効果がある。
【0024】請求項4の発泡成形体の製造方法の発明によれば、合成樹脂発泡体を所定形状に成形冷間プレスにおいて、高温の合成樹脂発泡体がバッキング材に浸透し、プレス金型にセットしてある防音シートに達するため、防音シートがバッキング材を介して合成樹脂発泡体と一体化する。
【0025】請求項5の発明によれば、220〜240℃の温度に加熱することにより、確実な発泡を行うことができ、20〜50℃の冷間プレスにより、合成樹脂発泡体と防音シートとが一体化する。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は本発明の製造方法の一実施形態の工程図であり、加熱発泡工程と、冷間プレス工程とからなっている。
【0027】5は合成樹脂発泡体であり、その下面にはバッキング材6が貼り付けられている。合成樹脂発泡体5は、合成樹脂の発泡剤が混合されて板状に成形された発泡性合成樹脂基材を加熱発泡することによって得ることができる。合成樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、これらの共重合体などのポリオレフィン樹脂、ポリウレタン樹脂等が使用できるが、特に、ポリプロピレンが良好である。
【0028】発泡剤は、加熱によって分解して気体を発生する化合物であり、アゾジカルボンアミド、アゾジカルボン酸バリウム、ジニトロソペンタヘキサンテトラミン、ジニトロソペンタメチレンテトラミン等の内の一種、又は複数を選択することができる。発泡剤の配合比は、合成樹脂100重量部に対して、1〜20重量部、特に2〜5重量部が好ましい。
【0029】バッキング材6は、発泡前の発泡性合成樹脂基材に対して貼り付けられている。バッキング材6は、加熱発泡時の軟化による合成樹脂のドローダウンを防止するものであり、ポリエステル、ナイロン等の合成樹脂の不織布が使用される。
【0030】バッキング材6は、目付量が小さいものが使用される。目付量が小さくても、合成樹脂のドローダウンを防止できるためであり、これに加えて、後述する冷間プレス時に、合成樹脂の良好な浸透を促進して防音シート10と合成樹脂との一体化を確保するためである。かかるバッキング材6の目付量としては、例えば、約30〜50g/m2 の範囲で適宜、選択することができる。
【0031】加熱発泡工程においては、ヒータ7が使用される。ヒータ7としては、熱伝対ヒータ、赤外線ヒータ、その他のヒータを使用できる。ヒータ7による加熱は、発泡剤の発泡完了温度である約220〜240℃まで行い、この加熱に伴って発泡が行われ、この発泡によって板厚が厚くなった板状の合成樹脂発泡体5となる。
【0032】又、加熱発泡により、合成樹脂発泡体5の樹脂は目付量が小さなバッキング材6に良好に浸透し、バッキング材6は樹脂の中に相対的に入り込んだ状態となる。
【0033】冷間プレス工程では、プレス成型機が使用される。プレス成型機は、対向する一対のプレス金型8、9を有しており、一方のプレス金型8が他方のプレス金型9に対して型締め、型開きするように移動する。
【0034】冷間プレスに先立って、防音シート10をプレス金型9にセットする。防音シート10は車体との接触部位に相当する部位にセットされるものであり、図示例では、他方のプレス金型9のショルダー部分に載置されてセットされる。
【0035】この防音シート10は、バッキング材6よりも大きな目付量を有したものが使用される。目付量が大きな材質は音を減衰或いは吸収させることができ、防音材として好適なためである。この実施形態では、約100〜200g/m2 の目付量の防音シート10を使用するものである。
【0036】又、プレス前において、プレス金型8、9は約20〜50℃の温度範囲となるように温度調整され、この温度範囲でプレスすることによって冷間プレスが行われる。
【0037】加熱発泡された板状の合成樹脂発泡体5は、型開きされているプレス金型8、9の間に導入されて、プレス成形される。この場合、合成樹脂発泡体5はバッキング材6が防音シート10に臨むように、プレス金型8、9の間に導入される。又、合成樹脂発泡体5は、加熱発泡された温度、すなわち約220〜240℃を維持した状態でプレス金型8、9間に導入される。
【0038】11は、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリプロピレン等のポリオレフィン等の不織布からなる表皮であり、バッキング材6と反対側の合成樹脂発泡体5の面に臨むように、プレス金型8、9の間に導入される。
【0039】以上の状態で、プレス金型8が下降して型締めを行い、加圧することによって冷間プレスがなされる。
【0040】冷間プレスは約40〜60秒間、加圧することによって行う。この冷間プレスでは、合成樹脂発泡体の高温の合成樹脂がバッキング材6を浸透し、さらに防音シート10に浸透する。これにより、防音シート10はバッキング材6を介して合成樹脂発泡体5と一体化して合成樹脂発泡体5に貼り付けられる。これと同時に、合成樹脂発泡体5が所定形状にプレス成形され、さらに表皮11が合成樹脂発泡体5に貼り付けられて、図2に示す発泡成形体12が成形される。
【0041】図2において、合成樹脂発泡体5の下面には、バッキング材6を介して防音シート10が貼り付けられ、合成樹脂発泡体5の上面には、表皮11が貼り付けられている。
【0042】このような実施形態では、発泡成形体12の冷間プレスと同時に防音シート10を貼り付けることができるため、接着剤や粘着剤を使用して防音シート10を貼り付ける必要がなくなる。このため、防音シート10の貼り付け工程が不要となって、工程が簡略できると共に、接着剤、粘着剤が不要となって安価に製造することができる。又、防音シート10が強固に貼り付けられるため、不用意に剥がれることがなくなり、確実な防音を行うことができる。
【0043】図3は、成形された発泡成形体12を自動車の成形天井として使用した状態を示し、13はルーフパネル、14はインナレール、15はウインドシールドパネル、16はボデーサイドウェルトである。成形天井である発泡成形体12は、ボデーサイドウェルト16に端部が固定され、この固定状態でインナレール14に接触するように配置される。
【0044】この場合、発泡成形体12は、表皮11が室内側に位置する一方、防音シート10がインナレール14に接して取り付けられる。防音シート10は、目付量が大きいため、インナレール14との接触による打音、擦れ音を良好に減衰させることができる。




 

 


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