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発明の名称 クッション体
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−128887
公開日 平成10年(1998)5月19日
出願番号 特願平8−288259
出願日 平成8年(1996)10月30日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和 (外8名)
発明者 尾又 陽一
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 所定の厚さの発泡体と、この発泡体を下部より支持する中空成形体とからなり、中空成形体の上面に三角状の突起が連続的に形成されていることを特徴とするクッション体。
【請求項2】 所定の厚さの発泡体と、この発泡体を下部より支持する中空成形体とからなり、中空成形体の上面及び発泡体の下面に相互に係合する三角状の突起が連続的に形成されていることを特徴とするクッション体。
【請求項3】 請求項1又は2記載のクッション体であって、前記三角状の突起の頂部角度は、50°乃至90°であることを特徴とするクッション体。
【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のクッション体であって、前記発泡体が表皮によって被覆されており、この表皮が前記中空成形体に結合されることにより、発泡体と中空成形体とが一体的に組み付けられていることを特徴とするクッション体。
【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載のクッション体であって、前記発泡体は、発泡型にセットされている中空成形体の突起形成面側に発泡原液を注入することによって形成されるものであることを特徴とするクッション体。
【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載のクッション体であって、前記中空成形体はブロー成形によって成形されていることを特徴とするクッション体。
【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のクッション体であって、前記突起は、高さ方向と直交する方向に移動可能となっていることを特徴とするクッション体。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発泡体を中空成形体によって支持した構造のクッション体に関し、特に、中空成形体自体がクッション性を有したクッション体に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のシートクッション、シートバック、アームレストなどにおいては、発泡体を中空成形体で支持したクッション体が使用されている。
【0003】図8はこのクッション体の従来の構造を示し、中空成形体1上に発泡体2が載置されると共に、全体が表皮3によって被覆されている。
【0004】中空成形体1は、プラスチックをブロー成形することによって、内部に中空部4を有する閉断面形状に成形されており、これにより軽量化が可能となっている。
【0005】この中空成形体1の上下の各面からは、中空部4内を相手側の面方向に伸びるリブ5が複数形成されている。又、中空成形体1の上面6はフラット面となっており、このフラットな上面6上に発泡体2が載置されて支持されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のクッション体は、中空成形体1の上面6がフラット面となっており、クッション性をさほど有していない。従って、良好なクッション性を付与するためには、中空成形体1上に載置される発泡体2を厚くする必要がある。このようにした場合、全体が厚くならざるを得ず、クッション体の嵩が大きくなる問題を有している。
【0007】本発明は、このような問題点を考慮してなされたものであり、中空成形体自体にクッション性を有した構造とすることにより、発泡体を厚くすることなく、良好なクッション性を有することが可能なクッション体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、請求項1の発明は、所定の厚さの発泡体と、この発泡体を下部より支持する中空成形体とからなり、中空成形体の上面に三角状の突起が連続的に形成されていることを特徴とする。
【0009】三角状の突起を連続的に形成することにより、中空成形体の上面が蛇腹状となるため、弾性を有することができ、クッション性が付与される。このため発泡体を厚くすることなく、良好なクッション性を保持することができる。
【0010】請求項2の発明は、所定の厚さの発泡体と、この発泡体を下部より支持する中空成形体とからなり、中空成形体の上面及び発泡体の下面に相互に係合する三角状の突起が連続的に形成されていることを特徴とする。
【0011】請求項1と同様に、中空成形体の形成した連続的な三角状の突起により、クッション性が付与される。発泡体の下面に形成した三角状の連続的な突起は中空成形体の突起に係合するため、この係合によって中空成形体と発泡体との結合が強固となる。このため、着座時におけるこれらの位置ズレがなくなる。
【0012】請求項3の発明は、請求項1又は2記載のクッション体であって、前記三角状の突起の頂部角度は、50°乃至90°であることを特徴とする。
【0013】三角状の突起の頂部角度が、50°乃至90°であるから、着座時の荷重に良好に耐え得る鋭角となり、強度が向上する。
【0014】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載のクッション体であって、前記発泡体が表皮によって被覆されており、この表皮が前記中空成形体に結合されることにより、発泡体と中空成形体とが一体的に組み付けられていることを特徴とする。
【0015】表皮が発泡体を押え付けるため、発泡体と中空成形体との組付けを行うことができる。
【0016】請求項5の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載のクッション体であって、前記発泡体は、発泡型にセットされている中空成形体の突起形成面側に発泡原液を注入することによって形成されるものであることを特徴とする。
【0017】従って、発泡体を発泡成形すると同時に、発泡体と中空成形体との組み付けができ、中空成形体及び発泡体を別個に成形して組み立てる必要がなくなるため、生産性が向上する。
【0018】請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載のクッション体であって、前記中空成形体はブロー成形によって成形されていることを特徴とする。
【0019】ブロー成形は中空製品の成形が容易であり、所定の厚さで中空成形体を成形できるため、強度のある中空成形体となる。
【0020】請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載のクッション体であって、前記突起は、高さ方向と直交する方向に移動可能となっていることを特徴とする。
【0021】着座時の荷重に合わせて突起を移動させることができ、クッション性を損ねることなく、安定した着座ができる。
【0022】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、連続的な三角状の突起によって、中空成形体の上面が蛇腹状となるため、弾性を有することができ、このため発泡体を厚くすることなく、良好なクッション性を保持することができる。
【0023】請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、発泡体の下面に形成した三角状の連続的な突起が中空成形体の突起に係合するため、中空成形体と発泡体との結合が強固となる。このため、着座時におけるこれらの位置ズレがなくなる。
【0024】請求項3によれば、三角状の突起の頂部角度は、50°乃至90°のため、突起の頂部角度が着座時の荷重に良好に耐え得る角度となり、強度が向上する。
【0025】請求項4の発明によれば、表皮が発泡体を押え付けるため、発泡体と中空成形体との組付けを行うことができる。
【0026】請求項5の発明によれば、発泡体を発泡によって形成すると同時に、発泡体と中空成形体とを組み立てることができるため、生産性が向上する。
【0027】請求項6の発明によれば、中空成形体の成形が容易であり、中空成形体を所定の厚さで成形できるため、強度のある中空成形体となる。
【0028】請求項7の発明によれば、着座時の荷重に合わせて突起を移動させることができ、クッション性を損ねることなく、安定した着座ができる。
【0029】
【発明の実施の形態】図1〜図7は、本発明をシートクッションに適用した一実施形態を示し、図1及び図2において、7は中空成形体、8は発泡体である。
【0030】中空成形体7は、周辺部分の枠部9と、枠部9内側の上面部分の座面部10とによって中空部11が囲まれた閉断面形状に成形されている。中空部11を形成することにより、中空成形体7が軽量となり、取り扱い性を向上させることができる。なお、座面部10は枠部9よりも幾分、低くなっている。この座面部10には、三角状の複数の突起12が連続的に形成されている。
【0031】突起12は、上方に向かって尖る三角状となっていると共に、着座の左右方向に平行に走行するように形成されている。この三角状の突起12を連続的に形成することにより、中空成形体7の上面が蛇腹状となり、中空成形体7自体が弾性のあるクッション性を有した構造となる。
【0032】中空成形体7は、ブロー成形によって図示する中空形状に成形される。ブロー成形は、中空状製品を容易に成形でき、しかも、所定の肉厚を確保できるため、強度のある中空成形体7とすることができる。
【0033】発泡体8は、ウレタン樹脂発泡体、ポリプロピレン発泡体等によって弾性を有するように形成されている。この発泡体8は中空成形体7の上面に載置されることによって、クッション性を付与するものである。
【0034】発泡体8の下面には、中空成形体7の突起12と対応する形状で、且つ対応する方向に走行する三角状の突起13が連続的に形成されている。発泡体8を中空成形体7上に載置する際には、中空成形体7の突起12の山部に発泡体8の突起13の谷部が合致し、中空成形体の突起12の谷部に発泡体8の突起13の山部が合致するように行われる。これにより、中空成形体7の突起12と、発泡体8の突起13とが相互に係合するため、中空成形体7と発泡体8とが強固に結合する。
【0035】従って、着座時の荷重によってもこれらが位置ズレすることがなく、安定した着座が可能となる。又、接着剤等を使用して、中空成形体7と発泡体8とを接合する必要がなく、組み立てを容易に行うことができる。
【0036】図3は、発泡体8の変形例を示し、三角状の突起が形成されていないフラットな下面14となっている。
【0037】このフラットな下面14であっても、発泡体8自体が弾性を有しているため、中空成形体7の上面に載置した場合には、着座時の荷重によって発泡体8の下面が撓み、中空生体7の突起12が発泡体8の下面14に喰い込むことができる。これにより図2と同様な係合状態となり、中空成形体7、発泡体8の相互の位置ズレを防止することができる。
【0038】従って、図3の場合には、発泡体8の外形が簡単であり、成形が容易で、安価に製造することができる。
【0039】以上の中空成形体7及び発泡体8からなるクッション体は、そのままで着座に使用することができるが、図4に示すように、表皮15を併用しても良い。
【0040】表皮15は、発泡体8の全体を被覆すると共に、端部が中空成形体7周囲に垂れ下がっている。この表皮15の端部を、タッカー、ビス、鋲、クリップ等の結合材16を使用して中空成形体7の周囲に結合させることにより、発泡体8を中空成形体7に押し付けて固定する。これにより接着剤を使用することなく、発泡体8を中空成形体7に固定することができる。
【0041】このようなクッション体はいずれも、中空成形体7の上面に連続的に形成された三角状の突起12によって、中空成形体7自体にクッション性が付与されている。このため、発泡体8を厚くすることなく、良好なクッション性を確保でき、クッション体全体の嵩を小さくすることができる。
【0042】図5は、中空成形体7に形成した三角状の突起12の寸法を示す。本発明の発明者の検討の結果、連続する突起12の頂部12aの角度Θは、50°乃至90°であるので、、へたることなく着座時の荷重に耐えることができ、且つ、良好なクッション性を維持することができることが判明している。
【0043】中空成形体7の突起12は、定位置に固定的であっても良いが、移動可能であっても良い。図6は、この中空成形体7の突起12の移動を示す。突起12は、実線で示す基本位置から破線及び鎖線で示す方向、すなわち高さ方向と直交する方向に移動可能となっている。この移動方向は着座時の荷重が偏在する方向であり、この方向に沿って突起12が移動可能となっていることにより、突起12が着座時の荷重に合わせて移動できる。このため、荷重を確実に受けることができると共に、クッション性を損ねることなく、安定した着座ができる。
【0044】図7は、クッション体の成形の一例を示し、17は、型締めによって発泡用のキャビティ18を形成するための発泡型であり、キャビティ18内に発泡原液Aを注入する側面の一部に注入口19が形成されている。
【0045】この発泡型17に対し、ブロー成形された中空成形体7をキャビティ18内にセットする。そして、型締めし、注入口19から発泡原液Aを注入する。発泡原液aの注入は、中空成形体7の突起12の形成面側に対して行い、加熱によって発泡原液Aを発泡させる。この発泡により、発泡体8がキャビティ18内に形成されると共に、発泡体8が中空成形体7の突起12に係合して発泡体8と中空成形体7とが同時に組付けられる。従って、中空成形体7及び発泡体8を別個に成形して組み立てる必要がなくなるため、生産性が向上する。
【0046】なお、本発明においては、中空成形体7の突起12の密度が異なるように形成しても良い。例えば、着座時の荷重が大きく作用する尻部に対応した部分の突起のピッチを小さくして、密度を大きくする一方、その他の部分の突起のピッチを大きくして、密度を小さくする。これにより、荷重に応じたクッション性を有するため、安定して着座することができる。




 

 


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