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発明の名称 発泡成形用金型
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−323837
公開日 平成10年(1998)12月8日
出願番号 特願平9−133455
出願日 平成9年(1997)5月23日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】名嶋 明郎 (外2名)
発明者 成田 金秀
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 雌雄一対の固定型(1) と移動型(2) とで成形用キャビティを形成するようにした発泡成形用金型において、前記固定型(1) の背面に該固定型(1)に形成されたコアベント(1a)を固定側チャンバ(4a)より遮蔽するための接離自在な遮蔽板(7) を取り付けたことを特徴とする発泡成形用金型。
【請求項2】 遮蔽板(7) は断面コ字状の蓋状体からなり、固定型(1) との接合面には耐熱性を有するパッキン(8) が装着されている請求項1に記載の発泡成形用金型。
【請求項3】 遮蔽板(7) はシリンダ(9) により前後動される請求項1または2に記載の発泡成形用金型。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、表皮が一体に成形された発泡成形品を高品質でかつ短時間で効率的に生産することができる発泡成形用金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ドアトリム部品やヘッドレスト等の表皮一体発泡成形品の成形に使用される発泡成形用金型としては、雌雄一対の固定型と移動型とで成形用キャビティを形成するようにしたものが広く知られており、前記成形用キャビティ内で固定側チャンバに供給した蒸気加熱により所定形状の製品を発泡成形するのを普通としていた。
【0003】ところが、上記のような従来の発泡成形用金型においては、発泡ビーズ原料の蒸気加熱に先立ち固定側チャンバ下部のドレン口を開放した状態で上部より蒸気を供給して固定側チャンバ内の空気を蒸気に入替えており、この時チャンバ内に発生した蒸気凝縮水が成形用キャビティ内に入り込むという現象が生じた。この結果、前記の蒸気凝縮水が表皮材の裏面に溜まってこの近辺の発泡ビーズ原料の温度上昇を悪化させ十分な発泡融着を行うことができないという問題点があった。また、前記のような成形用キャビティ内へ侵入した蒸気凝縮水の影響を無くして完全な発泡融着を行うには、長時間にわたって加熱用の蒸気を供給し続ける必要があり、成形サイクルが長くなって生産性に劣るとともに生産コストも高くなるという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような従来の問題点を解決して、成形用キャビティ内への蒸気凝縮水の侵入を確実に防止し少量の加熱用蒸気でしかも短時間に完全な発泡融着を行うことができ、少量の蒸気で低コストにかつ短い成形サイクルで効率的に表皮が一体に成形された発泡成形品を高品質に生産することができる発泡成形用金型を提供することを目的として完成されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するためになされた本発明は、雌雄一対の固定型と移動型とで成形用キャビティを形成するようにした発泡成形用金型において、前記固定型の背面に該固定型に形成されたコアベントを固定側チャンバより遮蔽するための接離自在な遮蔽板を取り付けたことを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しつつ本発明の好ましい実施の形態を示す。図面は表皮が一体に成形された自動車用ドアトリム製品を発泡成形する発泡成形用金型の一例を示すものであって、図中1は雌型である固定型、1aはこの固定型1の背面に複数個設けられた蒸気流通用のコアベント、2は固定型1に接離自在な雄型である移動型、3a、3bは前記固定型1と移動型2を保持するためのマスターフレーム、4a、4bはチャンバである。また、前記雌型側のチャンバ4aの上部には加熱用の蒸気供給管からなる加熱流体供給管5が設けられているとともに、下部にはドレン抜きのバルブ6が設けられており、以上の構成は従来のこの種の発泡成形用金型と基本的に同じである。なお、20は雌側の金型本体内に予めセットされる表皮材であり、例えば厚み0.3〜1.0mmのポリ塩化ビニル等の裏面に、発泡倍率が10〜30倍のポリプロピレンフォームよりなる厚み1.0〜3.0mmの裏打ち材を貼付したものである。
【0007】そして、本発明においては前記固定型1の背面に、該固定型1に形成されたコアベント1aを固定側チャンバ4aより遮蔽するための接離自在な遮蔽板7を取り付けた点に特徴を有するものである。この遮蔽板7は、発泡ビーズ原料の蒸気加熱に先立ち固定側チャンバ4a内の空気を蒸気に交換する際に、蒸気凝縮水が成形用キャビティ内に入り込む現象を防止するためのものであって、従来のように蒸気凝縮水が表皮の裏面に溜まってこの近辺の発泡ビーズ原料の温度上昇を悪化させることがなく、より短時間で確実に発泡成形が行えることとなる。
【0008】前記の遮蔽板7は、断面コ字状の蓋状体からなるものであり、固定型1との接合面には耐熱性を有する、例えばフッソ樹脂ゴム等からなるパッキン8が装着されてシール性が高められた構造となっている。また、遮蔽板7はエア式あるいは油圧式のシリンダ9により所定ストローク分だけ前後動されて固定型1の背面を固定側チャンバ4aと完全に遮蔽するよう構成されている。
【0009】以上のように構成されたものにおいては、予め成形しておいた表皮材20を雄側の移動型2にセット後、型締めを行いキャビティ内に発泡倍率が5〜60倍程度のポリプロピレン発泡ビーズ原料を充填後、常法に従って加熱流体供給管5より1〜4kg/cm2の蒸気を固定側チャンバ4a内に導入して金型を加熱する。この時、ドレン抜きのバルブ6を開いておくことにより固定側チャンバ4a内の空気および凝縮水を排出して蒸気に入れ換えるが、本発明では図1に示されるように、固定型1の背面に遮蔽板7が密着されてコアベント1aが固定側チャンバ4aから完全に遮蔽された状態となっているため、従来のように凝縮水がコアベント1aを通じて成形用キャビティ内に入り込むことがなく、凝縮水が表皮材20の表面に溜まることがない。
【0010】次いで、図2に示されるように、遮蔽板7を後退させてコアベント1aを固定側チャンバ4aと連通させた状態とするとともにドレン抜きのバルブ6を閉じ、ここで加熱流体供給管5より蒸気を供給して固定型1からの一方加熱により発泡ビーズ原料を発泡・融着させると、発泡ビーズ原料は従来のように表皮材20の表面に凝縮水が溜まっていないため昇温速度が速く短時間で発泡成形を終了することとなる。このように、遮蔽板7の作動により成形用キャビティ内への蒸気凝縮水の侵入を確実に防止することにより、少量の加熱用蒸気でしかも短時間に完全な発泡融着が行えることとなり、大幅な成形サイクルの向上が図れることとなる。その後は、常法に従って固定型1を冷却し、型開きして製品を取り出せば表皮一体成形品が得られることとなる。
【0011】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発明は成形用キャビティ内への蒸気凝縮水の侵入を確実に防止し少量の加熱用蒸気でしかも短時間に完全な発泡融着を行うことができ、少量の蒸気で低コストにかつ短い成形サイクルで効率的に表皮が一体に成形された発泡成形品を高品質に生産することができるものである。よって本発明は従来の問題点を一掃した発泡成形用金型として、産業の発展に寄与するところは極めて大である。




 

 


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