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発明の名称 木質系基材層の表面にクッション層が部分的に一体化されているドアトリム基材の製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−244553
公開日 平成10年(1998)9月14日
出願番号 特願平9−53079
出願日 平成9年(1997)3月7日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】名嶋 明郎 (外2名)
発明者 滝田 稔
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 木質繊維材料に低温成形用樹脂バインダを混合したマット状ウェブの上面に、低融点繊維ウエブとその裏面に添わせた発泡層を針刺加工により絡合させた前記マット状ウェブよりも小さなクッション材とを重ねてこれを下型の型面に該クッション材の端縁部分を圧縮する膨出部が形成されている上下一対の熱圧成形用の金型内にセットし、この金型の型締めにより前記下型の膨出部に対応する部分を局部的に圧縮してこの部分の発泡層を圧潰しながらマット状ウェブを木質系基材層に熱圧成形すると同時に、木質系基材層の表面に鮮明な見切り線で区切られたクッション層を接着一体化することを特徴とする木質系基材層の表面にクッション層が部分的に一体化されているドアトリム基材の製造方法。
【請求項2】 木質繊維材料に対して低温成形用樹脂バインダを5〜10重量%混合しておく請求項1に記載の木質系基材層の表面にクッション層が部分的に一体化されているドアトリム基材の製造方法。
【請求項3】 熱圧成形用の金型をクッション層の表面層を形成する低融点繊維の融点付近の温度まで加熱しておく請求項1または2に記載の木質系基材層の表面にクッション層が部分的に一体化されているドアトリム基材の製造方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木質系基材層の表面に鮮明な見切り線で区切られたクッション層が部分的に一体化されているドアトリム基材を効率的に生産することができるドアトリム基材の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車内装用のドアトリム材としては、木質系基材層の表面に鮮明な見切り線で区切られたクッション層が部分的に一体化されているドアトリムが広く使用されているが、従来のこの種のドアトリムは、所定形状に成形したポリウレタンフォーム等の発泡層を、予め別工程で成形しておいた木質系基材の所定部位に位置決めと仮固定して上下一対の成形金型内で熱圧成形する方法(例えば、特開平1−122725号公報参照)や、予め別工程で成形しておいた木質系基材の所定部位にウレタン液を注入発泡して部分的に発泡層を形成する方法が知られている。
【0003】ところが、従来の製造方法では木質系基材と発泡層とを各々別工程で成形しておく必要があるため、そのための成形用部品の点数も多くかつ成形工程も煩雑で生産コストが高くなるという問題点があり、また、両者を成形金型内で位置決めと仮固定を行う必要があり、このために時間がかかって作業性に劣るとともに位置ズレを起こして不良品の発生率も大きいという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようとするところは上記のような従来の問題点を解決して、木質系基材層の表面に鮮明な見切り線で区切られたクッション層が部分的に一体化されている外観性に優れた高品質な製品を効率よく生産することができるとともに、成形に際して従来のような位置決め作業や仮固定作業等の煩雑な手順も必要とせず極めて簡単な工程で成形することができ生産コストの大幅な低廉化も実現することができる木質系基材層の表面にクッション層が部分的に一体化されているドアトリム基材の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決した本発明に係る木質系基材層の表面にクッション層が部分的に一体化されているドアトリム基材の製造方法は、木質繊維材料に低温成形用樹脂バインダを混合したマット状ウェブの上面に、低融点繊維ウエブとその裏面に添わせた発泡層を針刺加工により絡合させた前記マット状ウェブよりも小さなクッション材とを重ねてこれを下型の型面に該クッション材の端縁部分を圧縮する膨出部が形成されている上下一対の熱圧成形用の金型内にセットし、この金型の型締めにより前記下型の膨出部に対応する部分を局部的に圧縮してこの部分の発泡層を圧潰しながらマット状ウェブを木質系基材層に熱圧成形すると同時に、木質系基材層の表面に鮮明な見切り線で区切られたクッション層を接着一体化することを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しつつ本発明の好ましい実施の形態を示す。図面は自動車内装用のドアトリム基材を熱圧成形する場合を示すもので、1は木質系基材層11の成形素材となるマット状ウェブ、2は低融点繊維ウエブ2bとその裏面に添わせた発泡層2aとを針刺加工により絡合させた前記マット状ウェブよりも小さなクッション材であって、このマット状ウェブ1とクッション材2とは重ねられて上下一対の熱圧成形用の金型である上型31と下型32間にセットされ、型締めによる熱圧成形でマット状ウェブ1を木質系基材層11とすると同時に、その表面の一部に前記クッション材2よりなるクッション層21を接着一体化するものであり、特に、本発明においては前記クッション層21を鮮明な見切り線22で区切られたものとする点に特徴的構成を有するものである。
【0007】本発明で用いる木質系基材層11の成形素材となるマット状ウェブ1は、通常の木質繊維材料に低温成形用樹脂バインダが均一に混合されたものである。この低温成形用樹脂バインダとしては、例えば、イソシアネート樹脂のような硬化温度が120℃以下のものが用いられ、木質繊維材料に対し5〜10重量%の範囲で混合される。なお、架橋剤やその他の添加剤を任意の割合で添加してもよいことは勿論である。
【0008】一方、クッション材2としては、図2に示されるように、密度がρ=0.02〜0.03g/cm3 、厚みがt=5〜20mm程度のスラブウレタンその他一般に表皮材の裏打層として用いる発泡層2aの表面に、太さが2〜6デニールで融点が100〜120℃程度の、例えばポリエステル繊維のような低融点繊維ウエブ2b(目付量:50〜150g/m2) を積層して、両者を針刺加工(絡合数30本/cm2 以上)による絡合で一体化させたものが用いられる。
【0009】そして、このようなマット状ウェブ1とクッション材2とは、図3〜図4に示されるように、上下一対の熱圧成形用の金型である上型31と下型32間にセットしたうえ、型締めして熱圧成形により前記マット状ウェブ1を木質系基材層11に熱圧成形すると同時に、その表面の一部に低融点繊維ウエブ2bと発泡層2aとよりなるクッション材2が圧縮されたクッション層21を接着一体化するものであり、特に、本発明においては該クッション層21を鮮明な見切り線22で区切られたものとする。即ち、前記熱圧成形用の金型である上型31と下型32はクッション層21の表層を構成する低融点繊維の融点付近の温度である100〜120℃程度に加熱されており、この型内において約30〜60秒間加圧成形すると、マット状ウェブ1は低温成形用樹脂バインダの溶融・固化によって木質繊維材料が強固に結合し、ハードボードのような高強度の木質系基材層11を形成することとなり、一方、低融点繊維ウエブ2bと発泡層2aとよりなるクッション材2は低融点繊維ウエブ2bの溶融により発泡層2aと低融点繊維ウエブ2bとの界面で強固に結合されるとともに針刺加工により発泡層2aに刺通された低融点繊維の一部も発泡層2aの内部で溶融して接着されるため、発泡層2aと低融点繊維ウエブ2bとは強固に結合することとなる。また、木質系基材層11とクッション層21とは前記した低温成形用樹脂バインダと低融点繊維の溶融により相乗的に融着して強固に接着一体化されることとなり、型形状に添い所定の形状に熱圧成形されることとなる。
【0010】更には、下型32にはクッション層21の見切り線22に対応する位置に局部的に圧縮成形するための膨出部33が設けられているので、見切り線22を境界としてクッション層21は発泡層2aの一部を完全に潰した部分23と、それに続く復元可能な部分24とが成形され、また、これと同時にマット状ウェブ1が熱圧成形された木質系基材層11の底部にも膨出部33の形状に対応する凹部12が成形される。
【0011】図6は前記のスラブウレタンからなる発泡層2aの圧縮特性を示すものであるが、熱圧成形した一般部分においては加圧時および圧力解除時は曲線A、Bのような圧縮特性を示すのに対し、前記発泡層2aの一部を完全に潰した部分23の圧縮特性は直線Cのようになる。これは、熱圧成形した一般部分においてはスラブウレタンが完全に圧縮されずに元厚が少し残り、このため内部の空気層の影響で熱伝導が悪くなって強固な成形ができず圧力解除時に復元するのに対して、発泡層2aの一部を完全に潰した部分23においてはスラブウレタンが完全に潰れて元厚がほとんどゼロになり、このため内部に空気層を含まず熱伝導がよくなって強固な成形が行われ圧力を解除しても復元しないのである。従って、見切り線22を境界として発泡層2aの一部を完全に潰した部分23と、それに続く復元可能な部分24が成形されることにより、表面に鮮明な見切り線22で区切られた発泡層2aを有するクッション層21が接着一体化されることとなる。しかも、この見切り線22は下型32に設けた両テーパ34、34付の膨出部33により狙い通りの場所に鮮明に形成できるので、従来のように煩雑な位置決めや仮固定作業を必要とせず容易に生産が行えることとなる。
【0012】このようにして熱圧成形により木質系基材層11とクッション層21とが接着一体化されたならば、型開きして常法により熱圧成形用の上型31と下型32の間からドアトリム材を取り出し、以後は同様の手順でクッション層21の表面を含む表皮材3を被着すれば、木質系基材層11の表面の一部にこれと的確に接着一体化されている鮮明な見切り線で区切られたクッション層21を介して表皮材3が被装されたドアトリム(図5参照)を連続的に生産できることとなる。
【0013】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように本発明は、木質系基材層の表面に鮮明な見切り線で区切られた発泡層と低融点繊維層よりなるクッション層が部分的に一体化されている外観性に優れているうえに安全で高品質な製品を効率よく生産することができるとともに、成形に際して従来のような位置決め作業や仮固定作業等の煩雑な手順も必要とせず極めて簡単な工程で成形することができ生産コストの大幅な低廉化も実現することができるものである。 よって本発明は従来の問題点を一掃した木質系基材層の表面にクッション層が部分的に一体化されているドアトリム基材の製造方法として、産業の発展に寄与するところは極めて大である。




 

 


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