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発明の名称 ソフト発泡層を一部に有する表皮一体樹脂成形品の製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−138262
公開日 平成10年(1998)5月26日
出願番号 特願平8−296693
出願日 平成8年(1996)11月8日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】名嶋 明郎 (外2名)
発明者 清水 康之
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 裏面の一部にソフト発泡層を添着してある表皮材を一対の成形型間にセットしたうえキャビティ部に溶融樹脂を供給して表皮一体樹脂成形品を成形するソフト発泡層を一部に有する表皮一体樹脂成形品の製造方法であって、前記表皮材の裏面に添着してあるソフト発泡層を、前記成形型のうち表皮材と接する側の型面に形成されている凹部の見切りよりはみ出す余剰部を有するものとして、この余剰部を型締めの際に加熱流体供給機構付きのスライドコアにより熱圧加工して圧潰扁平化し、次いで、スライドコアを戻して溶融樹脂を供給することを特徴とするソフト発泡層を一部に有する表皮一体樹脂成形品の製造方法。
【請求項2】 加熱流体供給機構付きのスライドコアにより熱圧加工された余剰部を型内に供給される溶融樹脂からの受熱と成形圧力とでさらに加水分解反応を促進させる請求項1に記載のソフト発泡層を一部に有する表皮一体樹脂成形品の製造方法。
【請求項3】 スライドコアより吐出した加熱流体を型面に設けたベントより型外へ排出しながら行なう請求項1に記載のソフト発泡層を一部に有する表皮一体樹脂成形品の製造方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表皮材の裏面側の一部にソフト発泡層が設けられている表皮一体樹脂成形品を効率的に生産することができるソフト発泡層を一部に有する表皮一体樹脂成形品の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ドアトリムのような自動車用内装材として、表皮材の裏面側の一部分のみにソフト発泡層が存在するものとした表皮一体樹脂成形品が利用されているが、これの製造方法としては予め別工程で成形した基材上にソフト発泡層となるウレタン等のパッドを接着剤で固定し、これを表皮材とともに真空・圧空成形する方法や、成形品をソフト発泡層が存在する部分と存在しない部分とに分割して各々生産しておき後工程でそれらを組付けて最終製品とする方法などが知られている。
【0003】ところが、従来のこの種の製造方法においては、いずれも成形工程が煩雑であり生産効率に劣るとともに各々の成形型および周辺機器を必要とするため生産コストが高くなるという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような従来の問題点を解決して、一つの成形型により且つ一工程のみで効率よく生産を行うことができるとともに、ソフト発泡層を有する部分とソフト発泡層を有しない部分との見切りが鮮明で優れた外観品質を保証することができるソフト発泡層を一部に有する表皮一体樹脂成形品の製造方法を提供することを目的として完成されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するためになされた本発明のソフト発泡層を一部に有する表皮一体樹脂成形品の製造方法は、裏面の一部にソフト発泡層を添着してある表皮材を一対の成形型間にセットしたうえキャビティ部に溶融樹脂を供給して表皮一体樹脂成形品を成形するソフト発泡層を一部に有する表皮一体樹脂成形品の製造方法であって、前記表皮材の裏面に添着してあるソフト発泡層を、前記成形型のうち表皮材と接する側の型面に形成されている凹部の見切りよりはみ出す余剰部を有するものとして、この余剰部を型締めの際に加熱流体供給機構付きのスライドコアにより熱圧加工して圧潰扁平化し、次いで、スライドコアを戻して溶融樹脂を供給することを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しつつ自動車用ドアトリムを成形する場合の本発明の好ましい実施の形態を示す。図中、1は上型1aと下型1bとを上下に対向させて接離自在とした成形型であって、前記した成形型1のうち表皮材の表面と接する上型1aの型面には部分的なソフト発泡層を形成するための凹部2が形成されており、3は上型1aと下型1b間のキャビティ内に溶融樹脂を供給するために下型1bに設けられたゲートで、以上の成形型1の基本的な構成は従来のこの種の成形型と同じであり、また、このような成形型を用いて自動車用ドアトリムを成形する工程も、上下型間に裏面の一部にソフト発泡層10aが添着してある表皮材10をセットしたうえキャビティ内にゲート3より所定量の溶融樹脂を供給して樹脂成形品を圧縮成形すると同時に、前記表皮材10を樹脂成形品に一体化してソフト発泡層10aを一部に有する表皮一体樹脂成形品のドアトリム20(図4参照)とする点は、従来のこの種の成形工程と基本的に同じである。
【0007】このようにして行う表皮一体樹脂成形品の成形において、本発明においては、前記ソフト発泡層10aを上型1aの型面に形成されている凹部2との見切り(図中の一点鎖線S)よりはみ出す余剰部11を有するものとして、該余剰部11を型締めの際に蒸気などの加熱流体供給機構付きのスライドコア4より吐出した蒸気に曝しながらこのスライドコア4で圧縮加工して扁平化し、次いで、スライドコア4を戻したうえ型内に溶融樹脂を供給してこの溶融樹脂からの受熱と成形圧力とで余剰部11における加水分解反応をより促進した状態で表皮材10を樹脂成形品に一体化するようにしており、この点に本発明は特徴を有している。
【0008】以下、図面を参照しつつ成形工程を説明すると、先ず、図1に示されるように、常法に従い型締めされる上型1aと下型1b間に表皮材10をセットする。この表皮材10は、塩化ビニルまたはメリヤス布などからなり生地の裏面に、密度が約0.02g/cm3 、厚みが約5mmで、前記凹部2の上下幅より若干広幅のウレタンフォーム等の軟質の樹脂発泡体よりなるソフト発泡層10aを帯状に添着してあるもので、該ソフト発泡層10aは上型1aに形成された凹部2を埋めて余剰部11が凹部2の見切り(図中の一点鎖線S)よりはみ出してオーバーラップするようにセットする。なお、ソフト発泡層10aは表皮材10の生地裏面に直接添着したものに限ることはなく、生地裏面に肉薄発泡層が全面的に形成されている周知のラミネート表皮材の裏面に部分的にソフト発泡層10aを添着したものでもよいことは勿論である。
【0009】このように上型1aと下型1b間に表皮材10をセットしたならば、図2に示されるように、キャビティ内への溶融樹脂の射出に先立ちスライドコア4を上昇させて、前記余剰部11を圧縮加工するとともにこのスライドコア4より吐出する蒸気に曝す。このスライドコア4は、例えば、通気性を有するポーラスな焼結金属などからなるものであり、流路を兼ねたピストン4aの作動により下型1bに設けた筒状孔1c内を昇降動するよう構成されたものとする。このようにして余剰部11を型締めの際に上昇させた加熱流体供給機構付きのスライドコア4により熱圧加工して圧潰扁平化したならば、スライドコア4を下降させたうえ図3に示されるように、ゲート3よりポリプロピレン等の溶融樹脂12をキャビティ内へ射出すると、この溶融樹脂12からの受熱(170〜230℃)と成形圧力(約50kg/cm2)とにより余剰部11での加水分解反応が一層促進されることとなり、この結果、余剰部11が完全に圧潰扁平化した状態で表皮材10が樹脂成形品に一体化させられることとなる。なお、この工程中においてスライドコア4より吐出させた加熱流体としての蒸気は、焼結金属などからなる加熱流体排出用のベント5を通じて型外へ滞りなく排出されることとなる。
【0010】以上の成形工程を経た後は、型開きを行い製品を外へ取り出し、図4に示されるようなソフト発泡層10aを一部に有する表皮一体樹脂成形品のドアトリム20とされるのであるが、ソフト発泡層10aの端部はスライドコア4を使用することによって正確に見切りをつけられたものであるため、ソフト発泡層を有する部分とソフト発泡層を有しない部分との境が鮮明で優れた外観品質を呈することとなる。しかも、従来のように鮮明な見切りのための木目込み加工のような後処理も必要とないため優れた生産性を発揮できることとなる。
【0011】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発明は一つの成形型により且つ一工程のみで効率よく生産を行うことができるとともに、ソフト発泡層を有する部分とソフト発泡層を有しない部分との見切りが鮮明で優れた外観品質を保証することができるものであり、また従来の金型に簡単な修正を加えるのみで適用できるので生産コストの上昇も極力抑えることができコストパフォーマンスに優れているという利点もある。よって、本発明は従来の問題点を一掃したソフト発泡層を一部に有する表皮一体樹脂成形品の製造方法として産業の発展に寄与するところは極めて大である。




 

 


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