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発明の名称 表皮一体樹脂成形品の製造方法とそれに用いる成形型
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−128768
公開日 平成10年(1998)5月19日
出願番号 特願平8−292416
出願日 平成8年(1996)11月5日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】名嶋 明郎 (外2名)
発明者 鈴木 正利 / 末吉 健二
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 深絞り部を有する雌型の型面に表皮材を吸引セットしたのち樹脂原料を供給して表皮一体樹脂成形品を成形するようにした表皮一体樹脂成形品の製造方法において、雌型の開口よりセットされる表皮材を型面に吸引させる以前に前記深絞り部に対応するアシストプラグにより表皮材の一部を深絞り部に押し込んでおき、次いで、真空吸引により表皮材を型面に添って賦形して吸引セットするようにしたことを特徴とする表皮一体樹脂成形品の製造方法。
【請求項2】 表皮材の吸引機能を備えた深絞り部(1a)を有する雌型(1) と、これに接離自在に対向される雄型(2) と、型開状態において雌型(1) の開口よりセットされる表皮材を型面に吸引させる前においてその一部を深絞り部(1a)に向け押し込むアシストプラグ(4) とよりなることを特徴とする表皮一体樹脂成形品の成形型。
【請求項3】 アシストプラグ(4) の押込面には、表皮材の一部を深絞り部(1a)に押し込むとき、表皮材の押し込み部分が伸びることを抑制する手段が設けられている請求項2に記載の表皮一体樹脂成形品の成形型。
【請求項4】 表皮材の押し込み部分が伸びることを抑制する手段が、アシストプラグ(4) の外表面に形成してある滑り防止用の突起部(4a)である請求項3に記載の表皮一体樹脂成形品の成形型。
【請求項5】 表皮材の押し込み部分が伸びることを抑制する手段が、アシストプラグ(4) に設けられた真空吸引機構である請求項3または4に記載の表皮一体樹脂成形品の成形型。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表皮材の絞消えや形状くずれ等がなく優れた外観品質の成形品を得ることができる表皮一体樹脂成形品の製造方法とそれに用いる成形型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、車輌用シートのような表皮一体樹脂成形品の製造方法としては、例えば、特開平5−309671号公報や実開平2−124116号公報に開示されているように、表皮材を吸引セットした雌型とこれに型合わせされる雄型との間に発泡樹脂原料を供給したうえ発泡成形する方法が一般的である。
【0003】ところが、従来のこの種の表皮一体樹脂成形法においては、雌型の意匠成形面に深絞り部があると真空吸引された表皮材が該深絞り部において大きく伸ばされることとなり、例えば塩化ビニル等よりなるレザー調表皮材の場合には絞模様が消失してしまい、またファブリック表皮材の場合には目開きを起こすという問題点があった。更には、成形後において伸び率の大きな表皮材の収縮応力の影響で成形品の形状くずれや変形などを生ずるという問題点もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような従来の問題点を解決して、意匠成形面に深絞り部があっても該深絞り部における表皮材の伸び率を低減化することができ、表皮材の絞消えや形状くずれ等がなく優れた外観品質の成形品を得ることができる表皮一体樹脂成形品の製造方法とそれに用いる成形型を提供することを目的として完成されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するためになされた本発明は、深絞り部を有する雌型の型面に表皮材を吸引セットしたのち樹脂原料を供給して表皮一体樹脂成形品を成形するようにした表皮一体樹脂成形品の製造方法において、雌型の開口よりセットされる表皮材を型面に吸引させる以前に前記深絞り部に対応するアシストプラグにより表皮材の一部を深絞り部に押し込んでおき、次いで、真空吸引により表皮材を型面に添って賦形して吸引セットするようにしたことを特徴とする表皮一体樹脂成形品の製造方法を請求項1に係る発明とし、表皮材の吸引機能を備えた深絞り部を有する雌型と、これに接離自在に対向される雄型と、型開状態において雌型の開口よりセットされる表皮材を型面に吸引させる前においてその一部を深絞り部に向け押し込むアシストプラグとよりなることを特徴とする表皮一体樹脂成形品の成形型を請求項2に係る発明とするものである。また、前記した発明においては、表皮材の一部を深絞り部に押し込むとき、表皮材の押し込み部分が伸びることを抑制する手段として、アシストプラグの押込面に滑り防止用の突起部を設けたり或いは真空吸引機構を設けて、深絞り部での表皮材の伸びを抑制することが好ましく、これらを請求項3〜5に係る発明とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しつつ本発明の好ましい実施の形態として、表皮一体発泡樹脂成形品である自動車用シートを成形する場合について詳細に説明する。1は型面に深絞り部1aが形成されているとともに表皮材10をセットするためのバキューム孔1bが形成されている雌型、2はこの雌型1の上部に接離自在に対向させた雄型、3は雌型1の開口よりセットされる表皮材10を把持するためのクランプ装置で、以上の構成は従来のこの種の表皮一体発泡樹脂成形品の成形型と何等変わることはなく、その具体的な構成や自動車用シートを成形する工程は特に限定されることはない。即ち、表皮材10はクランプ装置3で雌型1の開口上方に端部を固定したうえバキューム孔1bで真空吸引して意匠形成面を有する雌型1の型面に添って吸着し、次いで、所定量のウレタンフォーム等の樹脂原料を供給後、型締めして樹脂成形品を成形すると同時に、前記表皮材10を樹脂成形品に一体化して表皮一体の自動車用シートとするという基本点では従来法と変わることがない。なお、前記樹脂原料の供給は雌雄型を型締め後にキャビティ内へ供給する方式であってもよい。
【0007】しかしながら、本発明においては、前記した表皮材10の吸引セット処理を行う工程前に、雌型1の深絞り部1aに対応したアシストプラグ4により表皮材10の一部を深絞り部1aに伸び率を抑制しつつ略型面に添うように押し込んでおき、その後、真空吸引により表皮材10を型面に添って賦形して吸引セットするようにしており、このアシストプラグ4により表皮材10の一部を深絞り部1aに押し込む工程を加えた点に本発明は特徴を有している。即ち、本発明では図1に示されるように、表皮材10を雌型1の深絞り部1aに向け押し込むアシストプラグ4が設けられており、該アシストプラグ4により表皮材10を深絞り部1aでの伸び率を抑制しつつ略型面に添わせることにより、従来のようにバキュームによって一気に真空吸引して表皮材10を型面に添わすのに比べ、深絞り部1aにおける表皮材10の伸び率が小さくなるので、表面の絞消えや目開き等が生ずることがなく、また成形後における表皮材の収縮応力も小さく形状崩れや変形等の発生もなくなる。
【0008】なお、前記アシストプラグ4の押込面には、表皮材の一部を深絞り部1aに押込むとき、表皮材の押し込み部分が伸びることを抑制する手段として、例えば、図3に示されるように、ゴム等の摩擦係数の大きな素材よりなる滑り防止用の突起部4aを形成しておき、押込時における表皮材10の滑りを的確に防止できるようにしたり、図4に示されるように、アシストプラグ4に表皮材10の滑り防止用の突起部4aを形成しておくか、形成することなく真空装置に接続されるバキューム孔4bを形成した真空吸引機構を設けておき、このバキューム孔4bを通じての真空吸引によって表皮材10の一部を吸着固定できるようにして押込時における表皮材10の滑りを的確に防止するようにしておくことが好ましい。
【0009】そして、上記のようなアシストプラグ4により表皮材10を深絞り部1aへ押込んだ後は、雌型1のバキューム孔1bより表皮材10を全体的に真空吸引して意匠形成面を有する雌型1の型面に添って吸着し、図5に示されるように、常法に従いキャビティ内に図示しないゲートより所定量のウレタンフォーム等の樹脂原料を供給後、雄型2を下降させて型締めして樹脂成形品を成形すると同時に、前記表皮材10を樹脂成形品に一体化して表皮一体の自動車用シートとするのである。
【0010】このようにして得られた表皮一体樹脂成形品は、雌型1に深絞り部1aを有していても表皮材10の吸引セット処理を行う前に該深絞り部1aに対応したアシストプラグ4により表皮材10を深絞り部1aに押込んであることによって、表皮材10は深絞り部1aでの伸び率を抑制しつつ略型面に添うこととなり、その後の真空吸引により表皮材10を型面に添って賦形された後の表皮材10は深絞り部1aにおいても伸び率が極めて小さく、従って、表面の絞消えや目開き等が生ずることがなく、また、成形後における表皮材の収縮応力も小さくて形状崩れや変形等が発生することのないものとなり、外観品質の優れたものとなる。
【0011】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発明は意匠成形面に深絞り部があっても該深絞り部における表皮材の伸び率を低減化することができ、表皮材の絞消えや形状くずれ等がなく優れた外観品質の成形品を得ることができるものであり、しかも、従来のこの種の表皮一体樹脂成形品の製造方法にアシストプラグによる押込工程を加えるだけでよいから、イニシャルコストおよびランニングコストの上昇も殆どなく安価に提供できる利点もある。よって本発明は従来の問題点を一掃した表皮一体発泡樹脂成形品の製造方法とそれに用いる成形型として、産業の発展に寄与するところは極めて大である。




 

 


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