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発明の名称 表皮一体合成樹脂成形品の製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−44169
公開日 平成10年(1998)2月17日
出願番号 特願平8−201719
出願日 平成8年(1996)7月31日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】名嶋 明郎 (外2名)
発明者 清水 康之 / 藤山 洋一
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 模様付けされた型面に表皮材を吸引セットした雌型とこれに型合わせされる雄型との間に溶融樹脂を供給したうえ圧縮成形して表皮一体合成樹脂成形品を成形する表皮一体合成樹脂成形品の製造方法において、前記表皮材を常温での真空吸引で雌型の型面に添わせることのできる熱可塑性シートよりなるものとしてこれを未加熱のまま雌型の型面におおかた添うように吸引仮セットし、その後、キャビティ内に供給される溶融樹脂からの熱とプレス圧力により前記表皮材を模様付けされた型面形状に忠実に添わせながら圧縮成形して表皮一体合成樹脂成形品を成形することを特徴とする表皮一体合成樹脂成形品の製造方法。
【請求項2】 常温での真空吸引で雌型の型面に添わせることのできる熱可塑性シートが、低応力化した熱可塑性合成樹脂シートまたは熱可塑性エラストマーシートである請求項1に記載の表皮一体合成樹脂成形品の製造方法。
【請求項3】 表皮材の裏面に通気性のあるファブリック地を裏打ちしておく請求項1または2に記載の表皮一体合成樹脂成形品の製造方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表皮材を予め加熱軟化させておかなくても模様付けされた雌型の型面に添って吸引セットすることができて表皮材表面に模様付けされている高品質な成形品を効率的に得ることができる表皮一体合成樹脂成形品の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ドアトリムのような自動車用内装材に用いられる表皮一体合成樹脂成形品の製造方法としては、例えば、特公平3−27006号公報に開示されているように、表皮材を型面に吸引セットした雌型とこれに型合わせされた雄型との間のキャビティ内に溶融樹脂を供給したうえ圧縮成形して表皮一体合成樹脂成形品を成形する方法が知られているが、従来のこの種の表皮一体合成樹脂成形法においては、表皮材としてフォーム層が裏打ちされた熱可塑性合成樹脂よりなる積層表皮材を使用しているため、型面に吸引セットする前にこれを予め加熱して軟化させておかないと模様付けされた型面に添って吸引セットすることができず、このため、加熱装置や搬送装置などの周辺設備が不可欠となるとともに、成形サイクルが長くなって生産性が低下するという問題点があった。しかも、前記したような積層表皮材は、表皮材表面に型面の模様に対応する的確な模様付けがされ難いうえに、断熱作用による製品表裏面における冷却速度の違いから製品表面に凹凸を生じたり、製品そのものに変形を発生させ寸法精度に劣るという問題点もあり、更には、前記フォーム層を保護するための保護フィルムも積層しておく必要があってコストアップの要因になるという問題点もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような従来の問題点を解決して、表皮材を型面に吸引セットする前に別工程で特別に加熱せずに型面に形成された模様に対応する的確な模様付けが表皮材表面に施された高品質な製品を短時間で効率的に生産をすることができるとともに、製品表面に凹凸を生じたり製品そのものに変形を発生させることもなく寸法精度に優れた製品を生産することができ、また、余分な加熱装置などの周辺設備も必要とせず生産コストの低廉化も図ることができる表皮一体合成樹脂成形品の製造方法を提供することを目的として完成されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するためになされた本発明の表皮一体合成樹脂成形品の製造方法は、模様付けされた型面に表皮材を吸引セットした雌型とこれに型合わせされる雄型との間に溶融樹脂を供給したうえ圧縮成形して表皮一体合成樹脂成形品を成形する表皮一体合成樹脂成形品の製造方法において、前記表皮材を常温での真空吸引で雌型の型面に添わせることのできる熱可塑性シートよりなるものとしてこれを未加熱のまま雌型の型面におおかた添うように吸引仮セットし、その後、キャビティ内に供給される溶融樹脂からの熱とプレス圧力により前記表皮材を模様付けされた型面形状に忠実に添わせながら圧縮成形して表皮一体合成樹脂成形品を成形することを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しつつ自動車用ドアトリムを成形する場合の本発明の好ましい実施の形態を示す。1は雌型1aと雄型1bとを上下に対向させて接離自在とした成形型であって、前記した雌型1aの型面には表皮材にエンボス模様などの凹凸模様を形成するための彫り模様が形成されており、2は雌型1aの内表面に表皮材10をセットするためのバキューム孔、3は雌型1aと雄型1b間のキャビティ内に溶融樹脂を供給するために雄型1bに設けられたゲート、4は表皮材10を把持するためのクランプ装置である。そして、前記した成形型1やクランプ装置4などの成形装置の構成は従来のこの種の成形装置と基本的に同じであり、また、このような成形装置を用いて自動車用ドアトリムを成形する工程も、従来のこの種の成形工程と基本的に同じである。即ち、図1、図2に示されるように、表皮材10をクランプ装置4で雌雄型1a、1b間に固定したうえバキューム孔2で真空吸引して雌型1aの内表面に添って吸着し、次いで、図3、図4に示されるように、型締めした雄型1bとの間に形成されるキャビティ内にゲート3より所定量の溶融樹脂11を供給して合成樹脂成形品を圧縮成形すると同時に、前記表皮材10を合成樹脂成形品に一体化して表皮一体合成樹脂成形品のドアトリムとするのである。
【0006】このようにして行う表皮一体合成樹脂成形品の成形において、本発明においては、前記表皮材10として低応力化した熱可塑性合成樹脂シートまたは熱可塑性エラストマーシートのような常温での真空吸引で雌型の型面に添わせることのできる熱可塑性シートを用い、この表皮材10を未加熱のまま雌型1aの型面に対して通常どおりの真空吸引を施しておおかた型面に添うように仮セットさせ、次いで、キャビティ内に供給される溶融樹脂11からの熱と圧縮成形時のプレス圧力により、表皮材10を雌型1aの模様付けされた型面の彫り模様に忠実に添わせながら圧縮成形された溶融樹脂11と一体化するようにしており、この点に本発明は特徴を有している。即ち、本発明では表皮材10として従来のようなフォーム層を塩化ビニルシートのような高応力の熱可塑性合成樹脂シートに積層したものを使用せず、例えば、ゴム系樹脂を15〜29重量%添加した塩化ビニル樹脂系ソフトレザー地のような、常温でも真空吸引されて雌型1aの型面におおかた添って仮保持される低応力化した熱可塑性合成樹脂シートや熱可塑性エラストマーシートを表皮材10として用いる。そして、このような表皮材10を用いることにより、雌型1aの型面に吸引セットする前に予め何ら加熱処理することなく雌型1aの型面に添って正確に吸着させることができて、従来のように表皮材10を加熱するための設備が不要となるとともに、加熱処理工程も不要となり成形サイクルの短縮化を図ることが可能となるうえに、表皮材10には雌型1aの型面に形成してある彫り模様が鮮明に転写されることとなる。
【0007】なお、表皮材10としては前記したように低応力化した熱可塑性合成樹脂シートまたは熱可塑性エラストマーシートのような常温での真空吸引で雌型の型面に添わせることのできる熱可塑性シートは、単味のものでもよいが、低応力化した熱可塑性合成樹脂シートまたは熱可塑性エラストマーシートなどの熱可塑性シートの裏面に編布や織布や不織布などの通気性のあるファブリック地を裏打ちしたものを用いることもでき、この場合には裏打ち材の介在により接着力および機械的強度の向上等が図られることとなるので特に好ましい。
【0008】上記のような低応力化した熱可塑性合成樹脂シートや熱可塑性エラストマーシートなどの常温での真空吸引で雌型の型面に添わせることのできる熱可塑性シートを表皮材10として圧縮成形を行うと、該表皮材10がバキューム孔2からの真空吸引作用に加え約160〜230℃の熱を保有した溶融樹脂11からの受熱でさらに軟化したうえ雌型1aと雄型1bの型締めにより発生する約40kg/cm2〜100kg/cm2の圧力で加圧されて従来のように前もって表皮材10を加熱処理しておかなくても雌型1aの型面の彫り模様に忠実に添って溶融樹脂11の圧縮成形体に一体化されることとなる。しかも、フォーム層のないシート状のものであるので断熱作用が生じることもなくて成形品の表裏面における冷却速度がほぼ同一となり変形が少なくて寸法精度のよいものが得られることとなる。しかも、雌型1aの型面に形成しておいたエンボス模様などの彫り模様1cが表皮材10に忠実に転写され、しかも、エンボス模様などの模様は合成樹脂成形品に深く入り込んだものとなるので十分な耐久性を有するものとなる。
【0009】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発明は表皮材を雌型に真空吸引させる以前に別工程で特別に加熱することもなくなるので、短時間で効率的に生産をすることができるとともに、製品表面に凹凸を生じたり製品そのものに変形を発生させることもなく表皮材にエンボス模様などの模様が鮮明に模様付けされている寸法精度に優れた高品質の製品を生産することができ、また、余分な加熱装置などの周辺設備も必要とせず生産コストの低廉化も図ることができるものである。よって本発明は従来の問題点を一掃した表皮一体合成樹脂成形品の製造方法として、産業の発展に寄与するところは極めて大である。




 

 


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