米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 加工処理操作 -> 日本碍子株式会社

発明の名称 ワイヤ自動結線用パイプ及びワイヤ放電加工機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−249647
公開日 平成10年(1998)9月22日
出願番号 特願平9−62824
出願日 平成9年(1997)3月17日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】名嶋 明郎 (外2名)
発明者 弘永 昌幸 / 浜塚 和彦 / 門杉 純
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 ワイヤ電極が挿通されるパイプ本体の下端部に、上部内径がパイプ本体の内径よりも大きく、下端部の内径がパイプ本体の先端部の内径よりも小さく絞られた口金を取り付けたことを特徴とするワイヤ自動結線用パイプ。
【請求項2】 口金が超硬合金またはセラミックからなるものである請求項1に記載のワイヤ自動結線用パイプ。
【請求項3】 口金をパイプ本体の下端部に外側から被せた請求項1又は2に記載のワイヤ自動結線用パイプ。
【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載のワイヤ自動結線用パイプを備えたことを特徴とするワイヤ放電加工機。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤ自動結線用パイプ及びこれを用いたワイヤ放電加工機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワイヤ放電加工機を用いた穴加工は一般に、予めワークに形成された下穴にワイヤ電極を通し、ワークの下穴とワイヤ電極間で放電させつつワーク又は放電電極をX,Y方向に移動させ、任意形状の穴を加工している。このため、ワイヤ放電加工機にはワイヤ電極を下穴に通すための自動結線機構が設けられている。
【0003】図1はこの自動結線機構の一例を示す概略図であり、昇降可能な自動結線用パイプ2が開閉可能な上部ガイド3を通過し、ワークWの下穴4の直上まで降りてくる。ワイヤ電極1は昇降可能な自動結線用パイプ2の内部をローラー10によりワークWの下穴4の直上まで運ばれ、高圧流体の液流に乗せて下穴4を通過させたうえで下部ガイド5に入り、下部ワイヤ回収機構6によって巻き取られるようになっている。なお、自動結線用パイプ2は内径が小さいと高圧流体の流動抵抗が大きくなってワイヤ電極をうまく送り出すことができないため、一般に内径0.5 mm以上のパイプが用いられている。
【0004】このような自動結線用パイプ2が昇降可能なワイヤ放電加工機において、例えば下穴4の直径が0.3mm 以下と小さい場合には、ワイヤ電極1の直径は0.07mmとかなり細いものも用いられる。ところが自動結線用パイプ2の内径は先に述べた通り0.5 mm以上あり、ワイヤ電極1の直径に比較して自動結線用パイプ2の内径は数倍以上の大きさとなることがある。その結果、図2に拡大して示すようにワイヤ電極1が自動結線用パイプ2の内部で左右にずれるおそれがある。特に下穴4がワーク端にあったり、下穴4に隣接して空間部7の端面が至近位置にある場合には、下穴4に通すべきワイヤ電極1が誤ってワークの外や隣接した空間部7に通されてしまい、加工不良品を生じるおそれがあった。また、自動結線用パイプ2から噴出される高圧液流の直径が大きいため、例えば下穴4の直径が0.3mm 以下で非常に微細な穴加工が求められる場合には自動結線の位置決めが難しく、加工不良を増長させるおそれがあった。
【0005】そこで本発明者等は、図3に示されるように内径が0.3mm 程度の短いパイプ8を、内径が0.5mm の自動結線用パイプ2のパイプ本体2aの下端にろう付けすることにより、ワイヤ電極1をより正確に目的とする下穴4にガイドできるようにしようとした。この場合には、自動結線用パイプ2の大部分は内径が0.5mm であるため、高圧流体の流動抵抗の問題は回避することができる。ところが、図示のようにパイプ8とパイプ本体2aとの接合部分に段差ができることがあるため、この段差の部分にワイヤ電極1の先端が引っ掛かり易いという新たな問題が生じることが分かった。
【0006】また、このようなろう付けを行う時にパイプ8の内面が荒れることがあり、高圧流体に乗せてワイヤ電極1を送り出す際にパイプ8の内面で液流が乱れるため、正確に目的とする下穴4にワイヤ電極1を通すことができないという問題もあることが判明した。
【0007】さらに、パイプ8は腐食を考慮して一般にはステンレス製であるため、パイプ8とワイヤ電極1が接した際に、比較的短時間でパイプ8の出口で液流が乱れるような磨耗が生じ、正確に目的とする下穴4にワイヤ電極1を通すことができなくなるという問題もあることが判明した。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来の問題点を解決し、下穴の径が0.3 mm以下と小さくかつ下穴がワーク端にあったり、下穴に隣接して空間部があったりした場合にも、細径のワイヤ電極を高圧流体に乗せて目的とする下穴に正確にかつ長期間安定して供すことができるようにしたワイヤ自動結線用パイプ及びこれを用いたワイヤ放電加工機を提供するためになされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するためになされた本発明のワイヤ自動結線用パイプは、ワイヤ電極が挿通されるパイプ本体の下端部に、上部内径がパイプ本体の内径よりも大きく、下端部の内径がパイプ本体の先端部の内径よりも小さく絞られた口金を取り付けたことを特徴とするものである。なお、口金は硬度の面から、超硬合金またはセラミックからなるものであることが好ましく、口金をパイプ本体の下端部に外側から被せるように取り付けることが好ましい。また本発明のワイヤ放電加工機は、上記のようなワイヤ自動結線用パイプを備えたことを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、図4、図5を参照しつつ本発明の好ましい実施の形態を説明する。図4において、2は従来と同様の自動結線用パイプであり、長さが300mm 、内径が0.5mm のステンレス性のパイプ本体2aを備えている。9はこのパイプ本体2aの下端にろう付けされた口金である。図3と同様に、この場合にはパイプ本体2aの大部分は内径が0.5mm のステンレスパイプからなるため、高圧流体の流動抵抗の問題はない。
【0011】本発明においては、図示のように口金9の上部内径D1がパイプ本体2aの先端部の内径Dよりも大きく、下端部の内径D2がパイプ本体2aの先端部の内径Dよりも小さくなるようテーパ状に絞られたものを、パイプ本体2aの下端に外側から被せるようにろう付けして用いる。この実施の形態においては、ワイヤ電極直径d=0.07mm、口金9の下端部の内径D2=0.12mm、としており、dとD2とのクリアランスは0.05mmである。
【0012】口金9は硬度の高い超硬合金またはセラミックからなるものが好ましい。これは口金9の先端とワイヤ電極1の接触による口金9の磨耗を抑えるためである。なお、図5に示すように口金9の内部形状は必ずしも完全なテーパ状ではなくてもよく、またその外面形状も任意に決定すればよい。
【0013】上記のように構成された自動結線用パイプ2を持つワイヤ放電加工機は、口金9の先端(下端)をワークWの下穴4の直上まで接近させ、パイプ本体2aの内部からワイヤ電極1を高圧液流の乗せて送り出し、目的とする下穴4にワイヤ電極1を通して放電加工を行うものである。このとき、口金9の上部内径D1がパイプ本体2aの先端部の内径Dよりも大きいために、ワイヤ電極1の先端が両者の継ぎ目の部分に引っ掛かることがない。また、口金9から噴出される高圧液流の直径が非常に小さいため、自動結線の位置決めが非常に容易である。そして、口金9をパイプ本体2aの下端に外側から被せるように接合するため、接合が非常に容易である。
【0014】口金9は長さlは、5〜20mmで内部がテーパ状に絞られてその下端部の内径D2がパイプ本体2aの先端部の内径Dよりも小さく、具体的にはワイヤ電極直径dと先端部内径D2とのクリアランスが両側で0.05mm以上となるようにする。自動結線穴位置の間違いを無くすることや、自動結線位置決めを行い易くするため、ワイヤ電極直径dと先端部内径D2とのクリアランスはなるべく小さく形成することが好ましいが、ワイヤ電極直径dと先端部内径D2とのクリアランスが両側で0.05mm未満と小さすぎると、ワイヤ電極1が口金9の先端部に送られた際に口金9の先端部で高圧液流の逆流が生じ、ワイヤ電極1が下穴4まで案内されず自動結線できない場合がある。また、大きすぎると従来と同様の位置決め誤差が生じるので、0.1mm ≧D2−d≧0.05mmであることが好ましい。
【0015】以上のことにより、図4に示すように下穴4がワーク端にあったり、下穴4に隣接して空間部があった場合にも、目的とする下穴4に誤りなくワイヤ電極1を通すことができる。しかも、口金9を耐熱性に優れた超硬合金またはセラミックからなるものとしておけば、ワイヤ電極と口金先端部が接触することにより生じる磨耗が比較的少なく、ワイヤ電極1を送り出す高圧液流が乱れることもなく、正確にワイヤ電極1を送り出すことができる。
【0016】口金9の内面は鏡面として、ワイヤ電極1が引っ掛かることのないようにしておく。また前記したように口金9は超硬合金またはセラミックからなるものであることが好ましい。これはワイヤ電極1と口金先端部が接触することにより生じる磨耗をなるべく小さくし、長時間安定した自動結線をさせるためである。なお、この口金9は、半導体製造業界においてICチップのワイヤボンティングツールの先端に用いられているキャピラリーを改造したものでも良い。
【0017】このように、本発明によれば下穴4の直径が小さく、しかも下穴4がワーク端にあったり、下穴4に隣接して空間部がある場合でも、細径のワイヤ電極1を高圧流体に乗せて目的とする下穴4に正確に通すことができる。このため、従来技術では下穴4の直径が0.3mm 以上が実用的な限界であったが、本発明によればワイヤ電極の直径dが0.07mmと細くても下穴4の直径が0.1mm 〜0.3mmで、しかも下穴4がワーク端にあったり、下穴4に隣接して空間部がある場合でも、正確なワイヤ放電加工を行うことができるようになった。
【0018】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のワイヤ自動結線用パイプ及びこれを用いたワイヤ放電加工機は、下穴の径が小さくかつ隣接する下穴間のピッチが狭い場合にも、細径のワイヤ電極を高圧流体に乗せて目的とする下穴に正確に通すことができる。このため、従来は加工が不可能であった微細な金型等をも、放電加工することができる利点がある。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013