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発明の名称 研磨工具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−277908
公開日 平成10年(1998)10月20日
出願番号 特願平9−88474
出願日 平成9年(1997)4月7日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】早川 政名 (外1名)
発明者 古田 誠人
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 研磨を実行する砥石部と前記砥石部を支持する軸状を呈した本体とを備えてなり、前記本体が、その本体の長手方向と直交する方向の被研磨面に該砥石部を押圧させ本体基部を往復動させることで砥石部が被研磨面上に沿って往復動するように砥石部から中途部に亘って弾性変形可能に構成されていることを特徴とする研磨工具。
【請求項2】前記本体が、本体先部から中途部に亘って縦割り状に分割形成されていると共に分割部毎に前記砥石部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の研磨工具。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、研磨工具を往復動させる手持ち研磨装置に使用する研磨工具に関する。
【0002】
【背景技術】機械部品又は金型等の機械製品の仕上げやバリ取りに従来から手持ち研磨装置が使用されているが、この手持ち研磨装置は研磨工具を回転させるタイプと研磨工具を往復動させるタイプの2通りがあり、被研磨面の形状に合わせて使い分けがなされている。前者に挙げた研磨工具を回転させるタイプの手持ち研磨装置は、多様な形状の被研磨面に対応し極めて汎用性の強いものである。後者に挙げた研磨工具を往復動させる手持ち研磨装置は、断面矩形の平やすり状の研磨工具をホルダにチャックさせ、ちょうど筆記具を持つような感覚で傾斜させて保持し、所望する被研磨面に研磨工具先端を小刻みに打動させる要領で平面部や平面部から立ち上がった隅部を研磨するのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前者に挙げた研磨工具を回転させるタイプの手持ち研磨装置は、上記したように極めて汎用性は強いわけではあるが、しかしながら、図12に示したように底あり角穴Hや底ありの任意形状の異形穴等の底面のコーナー部Cはいくら小さな径の研磨工具Tを使用しても必ず未加工部h1が残ってしまう。また、研磨工具Tの強度を考慮すると無闇に径を小さくすることはできない。したがってこのようなコーナー部は、後者に挙げた研磨工具を往復動させるタイプの手持ち研磨装置に替えて使用するわけであるが、穴径に対して深さがある異形穴のような場合は上記したように手持ち研磨装置を傾斜させようとすると研磨工具が穴と干渉してしまい、研磨加工が制限されてしまう場合がある。仮に、傾斜保持することができてもこのような穴の底面のコーナー部は断面矩形の平やすり状の研磨工具では加工がしずらく、しかも効率も悪い。そこで本発明は、往復動タイプの手持ち研磨装置に使用され、主に任意形状の穴底を研磨するのに最適な研磨工具を提供することを課題としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するために講じた技術的手段は、研磨を実行する砥石部と前記砥石部を支持する軸状を呈した本体とを備えてなり、前記本体が、その本体の長手方向と直交する方向の被研磨面に該砥石部を押圧させ本体基部を往復動させることで砥石部が被研磨面上に沿って往復動するように砥石部から中途部に亘って弾性変形可能に構成されたことを特徴とする。上記した手段によれば、砥石部を支持する軸状を呈した本体を、砥石部から中途部に亘って弾性変形可能に構成したことで、本体基部に付与された縦方向の動きが横方向の動きに変換されて本体の長手方向と直交する方向の被研磨面に押圧された砥石部が被研磨面上に沿って往復動する。この上記した本体は、ナイロン、ジュラコン等の合成樹脂材、またはステンレス鋼若しくはばね鋼等の金属で構成してもよいものではあるが、ワークを傷つける虞の無い合成樹脂材で構成したほうが好ましい。また、かかるように構成した研磨工具は、砥石部と本体とを別部材で構成し一体化したもの、本体の先部をやすり状に成形して一部材で構成したものが挙げられる(請求項1)。
【0005】そして前記した本体が、本体先部から中途部に亘って縦割り状に分割形成されていると共に分割部毎に前記砥石部が設けられていることを特徴とする。この手段によれば、本体基部に付与された縦方向の動きが横方向の動きに変換されて本体の長手方向と直交する方向の被研磨面に押圧された複数の砥石部同士が被研磨面上に沿って接近離間するように往復動する。上記した縦割り状の分割形成の態様としては、平面視、砥石部が放射状に接近離間するように往復動するように分割されたものや、対向する砥石部が直線状に接近離間するように往復動するように分割されたものが挙げられる(請求項2)。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明をする。図1乃至図5は第1の実施形態を、図6乃至図9は第2乃至5実施形態を、図10は往復動タイプの手持ち研磨装置を例示しており、図中、符号Aは研磨工具、符号1は本体、符号2は砥石部、符号Bは往復動タイプの手持ち研磨装置である。
【0007】図1に示したように第1の実施形態の研磨工具Aは、本体1と砥石部2とを具備してなる。本体1は、可撓性を有する断面矩形の合成樹脂材の中途部12から弾性変形可能に二股状に分割成形されて形成されており、その夫々の断面矩形状を呈した変形部11は、一様な強さを確保するため中途部12から漸次先端に向かって薄肉となるように、かつ、外側に向かって若干湾曲するように形成されている。そして、その本体1の基部13上端面の中央には、後述する連結軸Sが挿嵌される係合孔14が開孔されている。砥石部2は、紙、合成樹脂、布などの矩形状の基材に砥粒が固着された紙やすり状を呈してなり、矩形状を呈した本体1の先端部15内側(湾曲面外側)に貼替え可能に貼設されている。
【0008】往復動タイプの手持ち研磨装置Bは、図10に示したようにノズルb1から噴出した圧搾空気によりタービンb2を高速回転させることで、駆動軸b3を介して偏心して軸支された可撓性を有するコンロッドb4が偏心回転をし、リニアガイド部b5を介してコンロッドb4と連絡された開閉可能なチャック部b6が偏心量に基づいて往復動するようになっている。なお図示したチャック部b6は、長手方向にV溝b7が設けられた平割りタイプのものを例示しており、基部が断面矩形に形成された研磨工具と丸棒状の基部を持つ研磨工具の両方を挟持可能になっている。
【0009】このように二股状に分割されて砥石部2から中途部12に亘って弾性変形可能に構成された研磨工具Aは、図2及び図3に示したように上記した往復動タイプの手持ち研磨装置Bのチャック部b6に研磨工具Aの基部13を挟持して取付けたのち、研磨装置Bを往復動させる。そしてその本体の長手方向と直交する方向の角孔の底面(被研磨面)Wに該砥石部2を押圧して弾性変形させると共に対向する砥石部2同士が角孔の底面(被研磨面)W上に沿って直線状に接近離間を繰り返しながら往復動して研磨加工が行われる。なお、このような角孔のコーナー底部も図3に示したように容易に研磨加工を行うことができる。
【0010】また、図4に例示したように基部13上端面の中央に開孔された係合孔14に係合孔14よりも若干径の大きい連結軸Sを挿嵌させると共に、連結軸Sの他端をV溝b7に沿わせてチャック部b6に挟持し、砥石部2と研磨装置Bとの間を延長させることで、深い孔底の被研磨面Wにも対応できるようになっている。さらに、本体1を合成樹脂材で構成することで追加工が極めて容易(はさみで切れる)に行えるため、図5に例示したように本体1の先端部15の形状を所望する被研磨面Wの形状に合わせることで任意形状の被研磨面Wに対応できる。
【0011】次に第2乃至第5の実施形態の研磨工具Aを図6乃至図9を用いて説明する。これらの実施形態の研磨工具Aは、他の分割の態様を例示しており、基本的には第1の実施形態で説明した研磨工具Aと同一のため共通する部分の説明は省略する。この第2の実施形態は、第1の実施形態で説明した二股状に分割形成された本体1の先端部がT字状に形成されたものを例示しており、そのT字状の先端部下面に第1の実施形態で説明した砥石部2が貼替え可能に貼設されている。このように構成された第2の実施形態の研磨工具Aは、砥石部2が被研磨面Wに均等な圧力でもって接触するから効率よく研磨加工が行える。
【0012】次に第3の実施形態の研磨工具Aを図7を用いて説明する。この第3の実施形態は、本体1が可撓性を有する断面矩形の合成樹脂材の中途部から漸次先端に向かって薄肉となるように、かつ、若干湾曲して弾性変形可能に形成されている共に、その本体1の先端部15の湾曲面外側に矩形状の砥石部2が貼替え可能に貼設されて構成されている。このように構成された第3の実施形態の研磨工具Aは、先端部15が分割せずにストレート状に形成されていることから、小さい孔径の底あり孔の底面の研磨加工に適している。
【0013】次に第4の実施形態の研磨工具Aを図8を用いて説明する。この第4の実施形態は、本体1が可撓性を有する断面円形の合成樹脂材の中途部12から3等配(図8(1)参照)又は4等配(図8(2)参照)に放射状に弾性変形可能に分割形成されており、その夫々の分割形成された断面矩形状を呈した変形部11は中途部12から漸次先端に向かって薄肉となるように、かつ、外側に向かって若干湾曲するように形成されている共に、その本体1の先端部15の湾曲面外側に矩形状の砥石部2が貼替え可能に貼設されて構成されている。このように構成された第4の実施形態の研磨工具Aは、先端部15が放射状に分割形成されていることから、大きな孔径の底あり孔の底面の研磨加工に適している。
【0014】次に第5の実施形態の研磨工具Aを図9を用いて説明する。この第5の実施形態は、本体1が可撓性を有する断面矩形の合成樹脂材の中途部12から平行に4分割縦割り状に弾性変形可能に分割形成されており、その夫々の分割形成された断面矩形状を呈した変形部11は中途部12から漸次先端に向かって薄肉となるように、かつ、対向するように軸芯から外側に向かって若干湾曲するように形成されている共に、その本体1の先端部15の湾曲面外側に矩形状の砥石部2が貼替え可能に貼設されて構成されている。このように構成された第5の実施形態の研磨工具Aは、先端部15が平行に4分割縦割り状に分割形成されていることから、長方形状の底あり孔の底面の研磨加工に適している。
【0015】なお、第3の実施形態を除いた他の実施形態は、夫々の砥石部2を対称や等配させて設けたことで弾性変形による力のバランスが取れているから、研磨装置Bに偏った力が作用することなく被研磨面Wに対して安定して研磨装置Bを垂直に保持することができる。したがって夫々の砥石部2には均等な押圧力が付与されていることになり、容易に均一な仕上げ面を得ることができるといった効果を奏する。
【0016】以上、例示した本実施の形態は、本体1と砥石部2を別部材で構成して砥石部2を本体1へ貼設させたが、本体1と砥石部2とを一体成形させても良いもので、この場合、砥粒を本体1の先端部15に直接固着させたり、本体1の先端部15自体をやすり状に成形させるといったことが挙げられ、特に後者は、砥石部2の硬度を確保するため砥石部2と一体成形する本体1はステンレス鋼やばね鋼等で構成するのが好ましい。また、第3乃至第5の実施形態の研磨工具の先端部を、第2の実施の形態で例示したように先端部をT字状に形成することは任意である。さらに、本件出願人が特願平8-109590号で提案した往復動に伴って揺動するタイプの手持ち研磨装置を用い、砥石部が揺動方向と直交方向に往復動するような関係でチャックさせておけば、図11に示したように、より広範囲(2点鎖線で示す)に研磨加工を行うことができる。
【0017】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したから下記の有利な効果を奏する。請求項1によれば、砥石部を支持する軸状を呈した本体を、砥石部から中途部に亘って弾性変形可能に構成したことで、本体基部に付与された縦方向の動きが横方向の動きに変換されて本体の長手方向と直交する方向の被研磨面に押圧された砥石部が被研磨面上に沿って往復動するから、従来の回転タイプの研磨工具ではどうしても未加工部位が形成されてしまう底あり角穴や底ありの任意形状の異形穴等の底面のコーナー部も容易に研磨加工ができる。しかも、往復動させるタイプの手持ち研磨装置を被研磨面に対して垂直に立てて使用することで研磨工具が穴と干渉する虞がないから、研磨加工が制限されることがない。請求項2によれば、本体基部に付与された縦方向の動きが横方向の動きに変換されて本体の長手方向と直交する方向の被研磨面に押圧された複数の砥石部同士が被研磨面上に沿って接近離間するように往復動するから、より広範囲に効率良く研磨加工ができる。




 

 


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