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発明の名称 片手保持回転式噴霧スプレーガン
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−277438
公開日 平成10年(1998)10月20日
出願番号 特願平10−103649
出願日 平成10年(1998)3月30日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】野口 宏
発明者 リチャード ワインシュタイン / デビッド エム ザイツ
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 前端及び後端を有するハウジングと、前記ハウジングの前記後端に近く設けたグリップと、前記ハウジング内に設けられ、その一方の端部に放出ノズルを有する塗料供給管と、前記ハウジング内に設けられ、回転シャフトを含むタービン集合体と、前記回転シャフトに取付けられ、前記塗料管の前記放出ノズルを収容する開口を画定する噴霧ベル形部材と、前記タービンシャフトに取付けられたタービンロータと、前記ハウジング及び前記タービンによって画定され、軸受エアを供給されて、前記タービンシャフトの回転中、前記軸受エアによって前記タービンシャフトを支持するほぼ管状の軸受スペースと、前記軸受スペースに軸受エアを供給する軸受エア流路と、前記タービンシャフト及び前記噴霧ベル形部材を回転させるため前記タービンロータにタービンエアを供給するタービンエア流路と、前記軸受エアの供給が閉ざされると前記タービンエア流路を閉じ、前記軸受エアの供給が開かれると前記タービンエアの供給を開くエアシャトル集合体から成ることを特徴とする片手保持回転式噴霧スプレーガン。
【請求項2】 前記噴霧ベル形部材が内縁端面及び前記内縁端面の前部に画定された多数のセレーションを有することを特徴とする請求項1記載の片手保持回転式噴霧スプレーガン。
【請求項3】 前記噴霧ベル形部材の直径が、1インチ(2.5cm)またはそれ以下であることを特徴とする請求項2記載の片手保持回転式噴霧スプレーガン。
【請求項4】 前記塗料供給管及び前記噴霧ベル形部材への塗料供給を開閉するため前記塗料供給管内に設けられたニードル弁をも含むことを特徴とする請求項1記載の片手保持回転式噴霧スプレーガン。
【請求項5】 前記グリップの近傍に枢動自在に取付けられて前記ニードル弁集合体と連動するトリガーをも含み、前記トリガーを絞ると前記ニードル弁集合体が移動して前記塗料の供給を開くことを特徴とする請求項2記載の片手保持回転式噴霧スプレーガン。
【請求項6】 前記ニードル弁集合体と連動し、前記トリガーが放離されると前記ニードル弁集合体を閉位置へ付勢するばねリターン機構をも含むことを特徴とする請求項5記載の片手保持回転式噴霧スプレーガン。
【請求項7】 前記エアシャトル集合体が前記タービンエア流路内に設けられ、前記タービンエア流路を閉鎖する第1位置と前記タービンエア流路を開放する第2位置との間を移動自在な可動シャトル弁及び前記軸受エア流路と前記エアシャトル集合体とを結ぶクロスオーバー流路を含み、軸受エアが前記クロスオーバー流路を介して前記シャトル弁を前記第2位置にむかって付勢することによって前記タービンエア流路を開放し、前記タービンロータにタービンエアを供給することを特徴とする請求項1記載の片手保持回転式噴霧スプレーガン。
【請求項8】 前記ハウジングが前記噴霧ベル形部材を囲んで円周方向に順次間隔を保つ複数の方向制御エア吐出し口を画定する方向制御エアキャップと、前記方向制御エア吐出し口に方向制御エアを供給する方向制御エア流路と、前記方向制御エア流路と前記タービンエア流路を結ぶ補足流路を含み、塗料が初めて前記噴霧ベル形部材に供給されると、方向制御エアがタービンエアと組合わされてタービンロータに向けられることを特徴とする請求項1記載の片手保持回転式噴霧スプレーガン。
【請求項9】 前端及び後端を有するハウジングと、前記ハウジングの前記後端付近に設けられたグリップと、前記ハウジング内に設けられ、一方の端部に放出ノズルを有する塗料供給管と、前記ハウジング内に設けられ、回転シャフトを含むタービン集合体と、前記回転シャフトに取付けられ、前記塗料供給管の前記放出ノズルを収容する開口部を画定する噴霧ベル形部材と、前記タービンシャフトに取付けられたタービンロータと、前記噴霧ベル形部材の内縁端面及び前記内縁端面の前部に画定された複数のセレーションと、前記ハウジング及び前記タービンシャフトによって画定され、軸受エアを供給され、前記タービンシャフトの回転中、前記タービンシャフトを前記軸受エアによって支持するほぼ管状の軸受スペースと、ガンの内部で前記塗料供給管内の塗料に高電圧を供給する高電圧ラダー集合体と、前記軸受スペースに軸受エアを供給する軸受エア流路と、前記タービンシャフト及び前記噴霧ベル形部材を回転させるため前記タービンロータにタービンエアを供給するタービンエア流路と、前記軸受エア供給が閉ざされると前記タービンエアを停止し、前記軸受エア供給が開かれると前記タービンエア供給を開くエアシャトル集合体から成ることを特徴とする片手保持静電回転式噴霧スプレーガン。
【請求項10】 前記噴霧ベル形部材の直径が1インチ(2.5cm)またはそれ以下であることを特徴とする請求項9記載の片手保持静電回転式噴霧スプレーガン。
【請求項11】 前記塗料供給管及び前記噴霧ベル形部材への塗料供給を開閉するため、前記塗料供給管内に設けたニードル弁集合体を含むことを特徴とする請求項9記載の片手保持静電回転式噴霧スプレーガン。
【請求項12】 前記グリップの近傍に枢動自在に取付けられ、前記ニードル弁集合体と連動し、前記トリガーを絞ると前記ニードル弁集合体が移動して前記塗料供給を開くことを特徴とする請求項11記載の片手保持静電回転式噴霧スプレーガン。
【請求項13】 前記トリガーを放離すると前記ニードル弁集合体を閉位置へ付勢するように前記ニードル弁集合体と連動するばねリターン機構を含むことを特徴とする請求項12記載の片手保持静電回転式噴霧スプレーガン。
【請求項14】 前記グリップ内に前記高電圧ラダー集合体を設けたことを特徴とする請求項9記載の片手保持静電回転式霧スプレーガン。
【請求項15】 前記エアシャトル集合体が前記タービンエア流路内に設けられて前記タービンエア流路が閉じる第1位置と前記タービンエア流路が開く第2位置との間を移動自在なシャトル弁、及び前記軸受エア流路と前記エアシャトル集合体を結ぶクロスオーバー流路を含み、軸受エアが前記クロスオーバー流路を介して前記シャトル弁を前記第2位置にむかって付勢することにより、前記タービンエア流路を開放して前記タービンロータへタービンエアを供給することを特徴とする請求項9記載の片手保持静電回転式噴霧スプレーガン。
【請求項16】 前記ハウジングが前記噴霧ベル形部材を囲んで円周方向に順次間隔を保つ複数の方向制御エア吐出し口と、前記方向制御エア吐出し口に方向制御エアを供給する方向制御エア流路と、前記方向制御エア流路と前記タービンエア流路を結ぶ補足流路を含み、塗料が初めて前記噴霧ベル形部材に供給されると、方向制御エアがタービンエアと組合わされてタービンロータに向けられることを特徴とする請求項9記載の片手保持静電回転式噴霧スプレーガン。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は塗装に用いられる片手保持回転式噴霧スプレーガンに関する。
【0002】
【従来の技術】この改良型スプレーガンは回転ベル型部材の遠心力を利用して塗料を霧状化し、低圧エアを利用して霧状塗料粒子をターゲットに向ける。噴霧された微粒子がターゲットに吸引されるのを助けるには、静電荷を利用すればよい。圧搾空気を利用して塗料流を霧状化する従来の圧搾空気利用スプレーガンや、細いオリフィスから大気中に放出される時霧状となる高圧流体を利用する従来の液圧式スプレーガンとは全く異なる。なお、静電吸引はこれらの公知スプレーガンにおいても補助手段として利用することができる。
【0003】片手保持静電回転式噴霧スプレーガンも公知である。この種のスプレーガンはすでに米国特許第3,021,077号に開示されている。
【0004】公知回転式噴霧スプレーガンの市販例としては米国ランズバーグ社製の「No.2プロセス」静電ハンドガンがある。この種のガンは低速(〜900rpm)で回転する広い外面を有するベル型部材を利用して薄い低粘性流体をベル型部材の外面へ移動させ、ベル型部材外面において初めて静電作用下に薄層流体を内部反発させ、その結果、接地ターゲットに吸引される流体がベル型部材外面から離脱し、霧状の小滴となって接地ターゲットに付着する。
【0005】静電荷利用の自動高速(10,000〜60,000rpm)回転式噴霧装置はすでに工業用として利用されている。この種の噴霧装置はオペレータによってではなく把持構造によって保持される。これらの装置は自動車の仕上げ工程のような工業的環境において自動的に往復させたり、ロボット操縦するのに有用である。これらの装置は一般的に大型で、重く、こま運動トルクが大きく、遠心力の作用で半径方向へ推進される霧状粒子を接地ターゲットにむかって方向制御し、駆動するのに大量の圧搾空気(方向制御エア)を使用する。多くの場合、塗装室内の空気の動きが作用して帯電した過剰スプレー分の微粒子を方向制御エアの作用範囲から離脱させ、噴霧装置の接地裏面や噴霧装置の近傍に存在する塗装室内の接地ハードウェアに付着する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は公知装置の問題点を克服し、特に、噴霧装置を自動的にプログラムされた状況から切り替え、オペレータの手で操作する場合に必要な改良を提供する片手保持回転式噴霧装置の実現を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】本発明は上記課題を解決するための手段として、前端及び後端を有するハウジングと、ハウジングの後端に近く設けたグリップと、ハウジング内に設けられ、その一方の端部に放出ノズルを有する塗料供給管と、ハウジング内に設けられ、回転シャフトを含むタービン集合体と、回転シャフトに取付けられ、塗料管の放出ノズルを収容する開口を画定する噴霧ベル形部材と、タービンシャフトに取付けられたタービンロータと、ハウジング及びタービンによって画定され、軸受エアを供給されて、タービンシャフトの回転中、軸受エアによってタービンシャフトを支持するほぼ管状の軸受スペースと、軸受スペースに軸受エアを供給する軸受エア流路と、タービンシャフト及び噴霧ベル形部材を回転させるためタービンロータにタービンエアを供給するタービンエア流路と、軸受エアの供給が閉ざされるとタービンエア流路を閉じ、軸受エアの供給が開かれるとタービンエアの供給を開くエアシャトル集合体から成る片手保持回転式噴霧スプレーガンであって、タービンシャフトの回転中は常に軸受エアが供給されるようになっているから、タービンシャフトの焼付きが確実に防止される効果がある。
【0008】
【発明の実施の形態】図面では、本発明の片手保持回転式噴霧スプレーガンを一括して参照番号10で示してある。スプレーガン10はハウジング11及び下方へ突出するグリップ12を含む。ハウジング11はグリップ12及び前端部の方向制御エアキャップ14と連結する長手方向中央胴部を有する。方向制御エアキャップ14はハウジング11の中央胴部13に取付けられる。好ましくは、ハウジング11のエアキャップ14及び中央胴部13を非導電性プラスチックで形成し、グリップ12を導電性プラスチックで形成する。
【0009】図3に示すように、ハウジング11内には、塗料供給管16が長手方向に延設されている。この供給管16の先端には放出ノズル17が取付けられている。
【0010】図4に示すように、ハウジング11の中央胴部13は塗料流路20を介して塗料導入口21と連通する中心流路19を確定する。
【0011】図1に示すように、ホース22が塗料導入口21へ塗料を供給する。次いで、塗料は塗料流路20及び中心流路19内を移動する。次いで、塗料は供給管16を通って放出ノズル17に達する。
【0012】ハウジング11の中央胴部13内にはタービン集合体23が組込まれている。タービン集合体23は回転自在な中空中心シャフト24を含み、この中心シャフト24にタービンロータ25が取付けられている。タービンロータの直径は2インチ(5.1cm)を越えないことが好ましい。エアキャップ14と多数のねじ28(図2参照)を取外すことによってタービン集合体23全体をハウジング11から取外すことができる。塗料供給管16はタービンシャフト24の内腔を貫通している。タービンエア流路26を介してタービンエア放出口27へタービンエアが供給され、タービンロータ25及びタービンシャフト24を駆動する。
【0013】図示の実施の形態では、タービンシャフト24からフランジ29が外方へ張出し、ハウジングのスラスト軸受集合体と嵌合している。ハウジング11はタービンシャフト24を回転自在に支持する長手方向円筒形軸受壁31を確定する。ハウジングの軸受壁31とタービンシャフト24の間に確定される円筒形軸受スペース32には軸受エア流路33から軸受エアが供給される。円筒形軸受スペース32は空気軸受とも呼称される。タービンシャフト24は多くの場合、7,500rpm〜50,000rpmの高速で回転するから、適格な軸受を設けねばならない。経験に照らして、本発明の空気軸受集合体は回転式片手保持スプレーガンにおいて従来よりもすぐれた軸受作用を果す。片手保持スプレーガンにおいては、使用後や、電源からの分離後に溶剤容器を洗浄することが多い。給油潤滑軸受に依存する公知の軸受集合体の場合、溶剤が軸受潤滑油を破壊し、その結果、再度使用する際にスプレーガンに損傷を生ずるおそれがある。
【0014】中心孔36を画定する噴霧ベル形部材35がタービンシャフト24の先端に螺着されている。ベル形部材35はタービンシャフト24と一体的に回転する。ベル形部材35は内側面37を含み、該内側面37はベル形部材35の前端付近に多数のセレーション38を含む。セレーション38はベル形部材35の回転軸線と平行である。経験に照らして、ベル形部材35の直径が比較的小さく、エッジ速度が低いから、セレーション38は塗料を低エッジ速度においても微粒子状の霧となる細流に分割することによって塗料粒子の噴霧に寄与する。これによって機械的噴霧力が高められる。図示の実施の形態では噴霧ベル形部材35を複数の部品で構成したが、(図示しない)他の実施の形態では、噴霧ベル形部材を単一片として形成する。噴霧ベル形部材35はプラスチックで形成しても金属で形成してもよい。噴霧ベル形部材の前端における直径は1.5インチ(3.8cm)以下、好ましくは1インチ(2.5cm)またはそれ以下である。図3から明らかなように、塗料ノズル17の端部は噴霧ベル形部材35の中心孔36を貫通している。噴霧ベル形部材35が回転すると、塗料ノズル17から噴霧ベル形部材35の内部へ塗料が放出される。噴霧ベル形部材35の回転に伴い、薄層状の塗料が内側面37のセレーション38にむかって移動し、ここで塗料が霧状となる。 直径が1インチまたはそれ以下、回転速度が10,000rpmまたはそれ以下と低いセレーション付き回転ベル形部材を有する本発明の回転式スプレーガンによって極めてすぐれた塗料噴霧効果を得られることが実証された。静電気、圧搾空気、または塗料自体の高圧など補足的な力を利用しなくても、好ましくは5scfm(standard cubic foot/minute,以下同じ)以下の方向制御エアだけでターゲットまで塗料粒子を移動させることができる。予想外の所見として、少量の方向制御エアと共に回転ベル形部材から放出された塗料はターゲットにむかって適度の勢いで、しかも比較的小さい直径パターンを維持しながら移動し、ターゲットに達した時の直径パターンは4インチ(10.2cm)以下である。このことは、静電作用を利用した場合、帯電した塗料粒子が付近の接地面にむかって移動することで問題を惹起し易い室内の隅部や孔を塗装するのに極めて有益である。
【0015】同じく静電作用を利用しても、高電圧を利用してガンの内部で塗料を帯電させる場合には事態が異なる。特に片手保持スプレーガンにおいては塗料を内部で帯電させる方が外部で帯電させるよりも好ましい。即ち、外部電極が存在しないから、オペレータをも含めてスプレーガンの近傍に存在するすべての接地面に帯電塗料粒子を付着させる静電界が発生しないからである。
【0016】図3から明らかなように、ハウジング11は方向制御エアキャップ14の内部に設けた円形バッフル40に方向制御エアを衝突させる方向制御エア流路39を画定する。方向制御エアキャップ14は噴霧ベル形部材35のセレーション付き前縁37から半径方向に放出される霧状塗料粒子にむかって、ほぼ円筒状の径路で方向制御エアを放出する、円周方向に順次間隔を置いて開口する多数の方向制御エア吐出し口41を画定する。
【0017】方向制御エアは粒子流を前方へ向けると共に、漂遊塗料粒子がスプレーガン10の先端以外の部分及びオペレータにむかって外後方へ移動するのを抑制する。即ち、方向制御エア吐出し口41から放出される方向制御エアが霧状塗料粒子をターゲットにむかうように強制することが実証された。上述したように、方向制御エアは5scfm以下であることが好ましい。
【0018】図3に示すように、ハウジングの管状軸受壁31は、軸受エア流路33から軸受エアを供給されてこれをハウジングの軸受壁31とタービンシャフト24の間に介在する軸受エアスペース32へ送入する多数の軸受口43を画定する。
【0019】図1、図5及び図6から明らかなように、電源集合体45はグリップ12内に設けられた高電圧ラダー(本明細書において高電圧ラダーとは、樹脂モールドにより絶縁された連鎖型直列電圧増信器のことをいう)46を含み、接点ばね47にまで達している。高電圧ラダー46を含むこの電源集合体45は本発明の出願人である旭サナック株式会社製の公知電源である。電源集合体45は入力部48及び高電圧オン/オフ・スイッチ49を含む。高電圧ラダー46は管状出力集合体50を介して接点ばね47と電気的に接続する。管状出力集合体50及びハウジング11には高電圧シール51が取付けられている。電源集合体45は高電圧ラダー46から抵抗集合体52まで延設された出力線55を含む。抵抗集合体52は接点ばね47と電気的に接続し、接点ばね47は荷電線53と電気的に接続する。荷電線53は塗料供給管16へ流動する塗料と電気的に接続する位置を占める荷電端54を有する。
【0020】従って、荷電端54は回転式噴霧スプレーガン10の内部で塗料を帯電させることになる。
【0021】入力部48は常態において12〜40ボルトの低電圧入力と接続している。電源集合体45から荷電線53への電気出力は常態において40,000〜100,000DCボルトである。
【0022】図3及び図4から明らかなように、前端58及び拡径後端59を有する弁ニードル57が塗料供給管16の中心流路19内に配設されている。この弁ニードル57は往復動自在であり、閉位置の状態では塗料ノズル17内に嵌入する。弁ニードル57の前端58が前進して閉位置に来ると、塗料ノズル17及び噴霧ベル形部材35への塗料供給が停止する。弁ニードル57の前端58が後退すると、塗料が供給管16及びノズル17を通って回転噴霧ベル形部材35に流入する。図4から明らかなように、グリップ12は内側コイルばね62及び外側コイルばね63を収容するばねチェンバ61を画定する。内側ばね62は弁ニードル57をその閉位置へ付勢する。グリップ12に設けたピボットピン66を介してトリガー65を枢動自在に取付ける。内側ばね62はグリップ12から遠ざかる方向にトリガーを付勢する機能をも有する。外側ばね63はシール集合体64を保持する。トリガー65は作用集合体70の拡径部69によって確定される円孔に挿入された作用ピン67を含む。作用集合体70は弁ニードル57の後端59に固定された前方作用ロッド71と後方作用ロッド72を含む。
【0023】図5から明らかなように、グリップ12はスプレーガン10の後端にねじ孔74を画定する。ねじ孔74に管状集合体75を螺着する。管状集合体75の後端には内面ねじ76が形成されている。管状集合体75の後端には、内向きのプランジャ78を有する調整キャップ77が連結されている。このプランジャ78は内端面79を有する。後方作用ロッド72の後端にはエンドキャップ81が取付けられ、プランジャ78の内端面79と間隔を保つ位置を占める。調整キャップ77の回動に伴い、プランジャ78とその内端面79が内方または外方へ移動することにより、作用ロッド72の後退量を、従って、弁ニードル57の前端58の位置を限定する。調整キャップ77は弁ニードル57の閉位置及び最大開放位置を調整することにより、トリガー65を操作した際の塗料流量を調整する。
【0024】図4から明らかなように、トリガー65を絞ると、トリガー65に連結されている作用ピン67が後退して後方作用ロッド72と咬合することにより、弁ニードル57の前端58を弁座から離脱させる。
【0025】図1に示すように複数の導管83が片手保持回転式噴霧スプレーガン10のグリップ12へタービンエア、方向制御エア及び軸受エアを供給する。導管83は方向制御エア導管86、タービンエア導管87及び軸受エア導管88(図5参照)を含む。軸受エアは常態では遠隔操作盤で制御され、連続的に作用する。方向制御エアは方向制御エア流路39を介して方向制御エア吐出し口41に送られる。方向制御エアは方向制御エア制御装置85によって制御される。タービンエアはタービン速度制御装置84によって制御され、タービンエア流路26を介してタービンロータ25に送られる。
【0026】上述したように、タービンシャフト24を空気軸受または軸受エアスペース32によって支持することが本発明の重要な構成要件である。タービン集合体23を作動させる前に軸受エアを送入することも重要な要件である。タービンシャフト24は高速回転するから、タービンロータ25が回転する前に軸受エアスペース32に軸受エアを供給しなければ、軸受壁31及びタービンシャフト24に損傷を生ずる危険性が高い。
【0027】この可能性を軽減するため、図6に示すようにエアシャトル集合体90を設ける。シャトル集合体90はタービンエア流路26内のタービンエアの流動と直接的に連携してこれを制御する。図6から明らかなように、シャトルエア集合体90は後端の近傍にタービンエア吐出し口92を有する可動タービンエア弁91を含む。弁91が図6に示すように左側または閉位置に来ると、弁91の一方の端部93が弁91へのタービンエア流入を阻止する。弁91の外部にはピストンリング94が取付けられている。始動と同時にタービンエアがタービンエア流路26(a)に流入する。弁91が(図6に示すように)閉または左側位置へ移動し、従って、タービンエアはタービン集合体23へのタービンエア流路26への流入を阻止される。
【0028】図7に示すように、軸受エア流路33は軸受エア流路33とシャトル集合体90との間に介在するクロスオーバー流路96を介してエアシャトル集合体と連通する。軸受エアを作動させると、軸受エア流路33からクロスオーバー流路96を介して、ピストンリング94の後方に位置する軸受エア吐出し口97にむかって軸受エアが流動し、シャトル弁91を右側または開放位置へ移動させる。シャトル弁91が開放されると、タービンエア流路26(a)からシャトル弁91のタービンエア吐出し口92を通って、タービン集合体23に接続しているタービンエア流路部分26へ流入する。
【0029】タービン集合体23へタービンエアが供給される前に軸受エアの供給が行われるように制御するだけでなく、シャトル集合体90はタービンの超過速度及び噴霧ベル形部材35の速度を規制する機能をも果たす。例えば、噴霧ベル形部材35の許容最高速度が40,000rpmである場合、タービンエア流路26(a)内のタービンエアが所定の圧力に達して噴霧ベル形部材の回転速度が限界速度40,000rpmを越えると、タービンエア流路26(a)の圧力がエアシャトル集合体90のシャトル弁91を、軸受エアクロスオーバー流路96からの軸受エア圧に抗して左方へ付勢し、図6に示す絞りまたは閉位置へ移動させる。もしタービン圧が高くなり過ぎると、シャトルが絞られてタービンの動作を停止させる。その場合、オペレータはタービンエアの供給を調節することにより、タービンエア圧を、タービンが超過速度となるのを抑止する適正レベルにまで低下させる必要がある。
【0030】図7に示すように、方向制御エア流路39とタービンエア流路26との間に第2クロスオーバー流路98を設ける。この第2クロスオーバー流路98の目的はタービンロータ25及びタービンシャフト24に、塗料が初めて噴霧ベル形部材35と接触する際にベル形部材の速度が落ちないようにするための昇圧効果を与えることにある。経験に照らして、塗装作業の開始時には、たとえ噴霧ベル形部材35が所要回転数で回転していても、塗料が初めて噴霧ベル形部材35の内部と接触することでベル形部材35の回転速度が著しく低下して塗料粒子の噴霧に影響し、その結果、ターゲット面における塗料の質に影響を及ぼすおそれがある。
【0031】図面を参照しながら、本発明の片手保持回転式噴霧スプレーガン10の操作を以下に説明する。
【0032】先ず、例えばカーボディのようなターゲットを塗装位置に置く。オペレータはスプレーガン10を把持し、ターゲットに照準を合わせる。操作パネルを操作して複数導管83へ給気する。軸受エアのための操作装置が別設されているわけではなく、前記パネルから自動的にスプレーガン10へ給気される。軸受エアがエアシャトル集合体90を操作してシャトル弁91を開放位置へ移動させると、タービンエアがタービン集合体23に供給され、その結果、噴霧ベル形部材35が回転を開始する。トリガー65を絞ると、方向制御エアが噴霧ベル形部材35のセレーション縁端37付近のエア吐出し口41に送られる。方向制御エアは第2クロスオーバー流路98(図7及び8参照)をも通過して、塗料が初めて噴霧ベル形部材35に流入する際に、タービン集合体23へ補足エアを供給する。同時にトリガー65を絞ると、弁ニードル57が開放位置へ移動し、塗料がノズル17から噴霧ベル形部材35の内部へ直接放出される。オペレータは方向制御エア制御装置85を利用して方向制御エアを調節すると共に、タービン速度制御装置84を調節することによってタービン速度を調節することができる。次いで、塗料は機械的に霧状化され、噴霧ベル形部材35のセレーション内縁端37から放出され、ターゲットに向けられ、ターゲットに付着する。
【0033】タービンエア圧が高過ぎれば、エアシャトル集合体90のシャトル弁91が閉位置にむかって移動し、タービンが超過速度となるのを防止し、オペレータに対してタービンエア圧を調節するように警告する。
【0034】本発明の片手保持回転式噴霧スプレーガンの第2の操作として、ターゲットを接地する。
【0035】操作パネルを操作して複数導管に給気し、オペレータはスイッチ49をオンして高電圧ラダー46に給電する。
【0036】荷電線53の荷電作用端54がスプレーガンの内部において塗料ノズル17を通って噴霧ベル形部材35へ直接流入する塗料を高電圧に帯電させる。塗料は薄層の形で噴霧ベル形部材35の回転内面に沿って流動する。
【0037】ベル形部材35の縁端部に形成されたセレーション38が塗料を薄い細流に分割し、これらの細流が機械的遠心力と静電作用によって帯電微粒子となる。
【0038】帯電した塗料はベル形部材から半径方向に放出される。円筒層状の方向制御エアが粒子流を前方を向くように方向制御する。次いで、塗料粒子はターゲットにむかって運ばれ、静電着する。
【0039】本発明の範囲を逸脱することなく、以上に述べた実施の形態に種々の変更を加えることができる。




 

 


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