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発明の名称 多工程研削盤
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−235545
公開日 平成10年(1998)9月8日
出願番号 特願平9−59834
出願日 平成9年(1997)2月26日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】谷藤 孝司
発明者 笹倉 閑樹 / 内田 敦 / 木下 博史
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 被加工物を掴持するためのワークチャックを有する複数個の主軸装置と、この複数個の主軸装置を支持し且つ各主軸装置が複数の作業ポジションに夫々対応するように割り出し旋回する旋回テーブルとを備え、各作業ポジションに、被加工物の異なる研削部位を研削するように複数種類の研削装置を別々に配置し、研削時間の最も短い研削装置がある作業ポジションに、その作業ポジション側の主軸装置のワークチャックに対して被加工物を着脱するローダ装置を配置したことを特徴とする多工程研削盤。
【請求項2】 研削時間の最も短い研削装置とローダ装置とを共通のスライドテーブルに設けたことを特徴とする請求項1に記載の多工程研削盤。
【請求項3】 旋回テーブルに点対称位置に2個の主軸装置を設け、この2個の主軸装置に対応する2つの作業ポジションの内、その第1作業ポジション側に、被加工物の第1研削部位を研削する第1研削装置とローダ装置とを配置し、第2作業ポジション側に、被加工物の第2研削部位を研削する第2研削装置と、被加工物の第3研削部位を研削する第3研削装置とを配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載の多工程研削盤。
【請求項4】 研削時間の最も短い研削装置が被加工物の溝研削用であり、この研削装置の砥石ホルダに、被加工物の溝研削位置を検出して該研削装置側の作業ポジションに対応する主軸装置の回転を停止させるための割り出しセンサを設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の多工程研削盤。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被加工物の斜面、内面、内溝等の複数の研削部位を研削する多工程研削盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】研削盤で研削加工される被加工物には種々の形状のものがあり、その被加工物の形状等の研削部位に応じて種々の研削方法が採用されている。例えば、図5に示すように円筒部1 とフランジ部2 とを一体に備えた被加工物3 において、その内面4 及び斜面5 を研削し、また内面4 に3等配された内溝6を研削する場合には、単機能の機械を複数台使用して各研削部位毎に機械を変えながら研削する単工程研削法と、多機能を有する多工程研削盤を使用して各研削部位を1台の機械で順次研削する多工程研削法とがある。
【0003】単工程研削法は、各研削工程毎に被加工物3 をワークチャックに装着し直す必要があり、その都度、主軸の中心軸に対する被加工物3 の姿勢がくるい、被加工物3 の内径軸線に対して内溝6 の平行度、同軸度等がバラツキ易い等の問題がある。一方、多工程研削法は、被加工物3 を主軸のワークチャックに一旦装着すれば、その状態のままで内面4 、傾斜5 及び内溝6 の各研削部位を順次研削できるので、被加工物3 をワークチャックに装着し直す煩わしさがなく、単工程研削法に比較して研削時間を短縮できると共に、研削精度が大幅に向上し、また機械間で被加工物3 を搬送する搬送装置を必要としない等の利点がある。
【0004】従来の多工程研削盤は、図6に示すようにベッド7 上に主軸装置8 と内面研削装置9 と斜面研削装置10と溝研削装置11とを備え、その主軸装置8 に被加工物3を装着し、内面研削装置9 の内面研削砥石12と斜面研削装置10の斜面研削砥石13とにより被加工物3 の内面4 と斜面5 とを同時に加工し、その後に溝研削装置11の溝研削砥石14により内溝6 を加工するようになっている。主軸装置8 は、主軸台33と、この主軸台33の主軸の先端に装着されたワークチャック15と、主軸を介してワークチャック15を駆動する主軸モータ16とを備え、U軸スライド17、U軸スライドテーブル18を介してベッド7 上にU軸方向に摺動自在に装着されている。
【0005】内面研削装置9 は、内面研削砥石台19と、この内面研削砥石台19に砥石軸20を介して装着された内面研削砥石12と、内面研削砥石12を砥石軸20の軸線廻りに駆動する内面研削モータとを備えている。溝研削装置11は、溝研削砥石台21と、この溝研削砥石台21に砥石ホルダ22を介して装着された溝研削砥石14と、溝研削砥石14を駆動する溝研削モータ23とを備えている。そして、内面研削装置9 と溝研削装置11は、180度毎に旋回位置決め可能な旋回テーブル24上に点対称位置に配置され、また旋回テーブル24はZ1 軸スライドテーブル25、X1 軸スライドテーブル26、X1 軸スライド27を介してベッド7 上にZ1 軸及びX1 軸方向に摺動自在に装着されている。
【0006】斜面研削装置10は、斜面研削砥石台28と、この斜面研削砥石台28の砥石軸を介して装着された斜面研削砥石13と、斜面研削砥石13を砥石軸の軸線廻りに駆動する斜面研削モータ29とを備え、Z2 軸スライドテーブル30、X2 軸スライドテーブル31、X2 軸スライド32を介してベッド7 上にZ2 軸及びX2 軸方向に摺動自在に装着されている。
【0007】被加工物3 を研削加工する場合には、図7に示すような作業工程で作業を進めて行く。先ず、作業ポジションPにおいて、主軸台33の主軸の先端のワークチャック15から研削済の被加工物3 を離脱して取り出した後、新たな被加工物3 をワークチャック15に装着して、この被加工物3 を主軸モータ16により主軸と一体にその軸線廻りに回転させる。そして、内面研削装置9 の内面研削砥石12により被加工物3 の内面4 を研削すると同時に、斜面研削装置10の斜面研削砥石13により被加工物3 の斜面5 を研削する。
【0008】被加工物3 の内面4 及び斜面5 の研削が完了すると、主軸の回転を停止させた後、溝研削装置11の溝研削砥石14が作業ポジションPに向くように旋回テーブル24を180度旋回させて位置決めし、内面研削装置9 と溝研削装置11とを入れ替える。次に作業ポジションPにおいて、図8に示す如く被加工物3 の内側でその中心軸に沿い且つ被加工物3 の内面4 の内溝6 の位置が溝研削砥石14の位置と一致するように、主軸の割り出し旋回により等配割り出しを行って、溝研削装置11の溝研削砥石14により被加工物3 の3等配位置a 〜c に各内溝6 を順次研削する。そして、この内溝6 の溝研削が完了すると、旋回テーブル24を180度反転させて作業ポジションPの溝研削装置11を内面研削装置9 と入れ替えた後、研削済の被加工物3 をワークチャック15から離脱して取り出す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の多工程研削盤は、単工程研削法に比較して研削時間を短縮でき、加工精度が向上する等の利点があるものの、図7に示すような作業順序で被加工物3 を加工するため、研削時間を十分に短縮し得ない欠点がある。即ち、従来の多工程研削法では、内面4 及び斜面5 の研削中は、内溝6 を研削することができない。従って、内面4 、斜面5 及び内溝6 を同時研削する場合に比較して、内溝6 の研削時間だけ研削時間が長くなる欠点がある。
【0010】また多数の被加工物3 を続けて加工する場合には、ワークチャック15から加工済の被加工物3 を離脱し、新たな被加工物3 をワークチャック15に装着した後、その被加工物3 の研削作業を開始する必要がある。このため、内面4 の研削時間と内溝6 の研削時間とでは相当な時間差があるにも拘わらず、ワークチャック15に対する被加工物3 の着脱作業を研削中に同時平行的に行えないので、全体としての加工時間が非常に長くなる。しかも、内面研削及び斜面研削の終了後と、溝研削の終了後とに旋回テーブル24を旋回させる必要があるため、加工時間が更に長くなる欠点がある。本発明は、このような従来の課題に鑑み、研削時間を含む全加工時間を大幅に短縮でき、被加工物を能率的に迅速且つ高精度に研削できる多工程研削盤を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明は、被加工物を掴持するためのワークチャックを有する複数個の主軸装置と、この複数個の主軸装置を支持し且つ各主軸装置が複数の作業ポジションに夫々対応するように割り出し旋回する旋回テーブルとを備え、各作業ポジションに、被加工物の異なる研削部位を研削するように複数種類の研削装置を別々に配置し、研削時間の最も短い研削装置がある作業ポジションに、その作業ポジション側の主軸装置のワークチャックに対して被加工物を着脱するローダ装置を配置したものである。請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の発明において、研削時間の最も短い研削装置とローダ装置とを共通のスライドテーブルに設けたものである。
【0012】請求項3に記載の本発明は、請求項1又は2に記載の発明において、旋回テーブルに点対称位置に2個の主軸装置を設け、この2個の主軸装置に対応する2つの作業ポジションの内、その第1作業ポジション側に、被加工物の第1研削部位を研削する第1研削装置とローダ装置とを配置し、第2作業ポジション側に、被加工物の第2研削部位を研削する第2研削装置と、被加工物の第3研削部位を研削する第3研削装置とを配置したものである。請求項4に記載の本発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の発明において、研削時間の最も短い研削装置が被加工物の溝研削用であり、この研削装置の砥石ホルダに、被加工物の溝研削位置を検出して該研削装置側の作業ポジションに対応する主軸装置の回転を停止させるための割り出しセンサを設けたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳述する。図1は本発明に係る多工程研削盤を例示し、この多工程研削盤はベッド40の中央部に配置された2個の主軸装置41,42 と、ベッド40上で2個の主軸装置41,42を支持し且つ各主軸装置41,42 が第1作業ポジションP1 及び第2作業ポジションP2 に夫々対応するように180度割り出し旋回する旋回テーブル43と、ベッド40上で第1作業ポジションP1 側に配置された溝研削装置44及びローダ装置45と、ベッド40上で第2作業ポジションP2 側に配置された内面研削装置46及び斜面研削装置47とを備えている。なお、この実施形態では、後述するように、溝研削装置44による溝研削時間が、内面研削装置46による内面研削時間及び斜面研削装置47による斜面研削時間に比較して最も短くなっており、この溝研削装置44のある第1作業ポジションP1側にローダ装置45が配置されている。
【0014】旋回テーブル43は、ベッド40上に縦軸廻りに180度割り出し位置決め可能に支持されており、この旋回テーブル43上の点対称位置に各主軸装置41,42 が装着されている。各主軸装置41,42 は、主軸台48と、この主軸台48から水平方向に突出し且つ連続回転及び回転方向に割り出し位置決め可能に支持された主軸49と、この主軸49の先端に装着され且つ被加工物3 の円筒部1 側を着脱自在に掴持するワークチャック50とがを備えている。各主軸49は、その軸線が互いに同一高さで平行であり、しかも旋回テーブル43を180度割り出し旋回させて各主軸装置41,42 を各作業ポジションP1,P2 に夫々位置させた時に、その軸線が夫々一致するように各主軸台48に取り付けられている。各主軸装置41,42 は、主軸49を回転駆動する主軸モータ51を有する。
【0015】溝研削装置44は、溝研削砥石台52と、この溝研削砥石台52から主軸装置41側に突出する砥石ホルダ53と、この砥石ホルダ53の先端側に回転可能に支持された溝研削砥石54と、この溝研削砥石54を駆動する溝研削モータ55と、砥石ホルダ53の先端側に装着された割り出しセンサ56とを備えている。そして、溝研削装置44は、X1 軸スライドテーブル57、Z1 軸スライドテーブル58、Z1 軸スライド59を介してベッド40上にX1 軸及びZ1 軸方向に摺動自在に支持され、第1作業ポジションP1 側の主軸装置41の主軸49と平行で且つその溝研削砥石54の厚さの中心面が主軸49の軸線と一致するようにZ1 軸方向に移動可能である。
【0016】Z1 軸スライド59はベッド40上に固定され、このZ1 軸スライド59上にZ1 軸スライドテーブル58が摺動自在に装着されている。Z1 軸スライドテーブル58はZ1 軸モータ60の駆動により主軸装置41の主軸49の軸線と平行なZ1 軸方向に摺動自在である。X1 軸スライドテーブル57はZ1 軸スライドテーブル58上に装着され、X1 軸モータ61の駆動によりZ1 軸方向と直角なX1 軸方向に摺動自在であり、このX1 軸スライドテーブル57上に溝研削砥石台52が装着されている。なお、X1 軸スライドテーブル57、Z1 軸スライドテーブル58及びZ1 軸スライド59により、X−Zテーブルが構成されている。
【0017】割り出しセンサ56は、溝研削砥石54と反対側で砥石ホルダ53に装着されており、内溝6 の研削位置a を検出して第1作業ポジションP1 の主軸装置41の主軸49の回転を停止させて位置決めするためのものである。ローダ装置45は、第1作業ポジションP1 において、加工前の被加工物3 を主軸装置41,42 のワークチャック50に装着し、また加工済の被加工物3 を各ワークチャック50から離脱して機外に取り出すためのものであって、被加工物3 のフランジ部2 側を着脱自在に掴持するローダチャック62を備え、溝研削装置44の側方でX1 軸スライドテーブル57上に装着されている。
【0018】内面研削装置46は、内面研削砥石台63と、この内面研削砥石台63に軸線廻りに回転自在に支持された砥石軸64と、この砥石軸64の先端に取り付けられた内面研削砥石65とを備えている。そして、内面研削装置46は、ベッド40上にX2 軸スライドテーブル66、Z2 軸スライドテーブル67及びZ2 軸スライド68を介してX2軸及びZ2 軸方向に摺動自在に支持され、第2作業ポジションP2 側の主軸装置42の主軸49と平行で且つ砥石軸64の軸線の高さが主軸49の軸線の高さと一致するようになっている。
【0019】Z2 軸スライド68はベッド40上に固定され、このZ2 軸スライド68に、Z2 軸モータ69により駆動されるZ2 軸スライドテーブル67が摺動自在に装着されている。X2 軸スライドテーブル66はZ2 軸スライドテーブル67上でX2 軸モータ70の駆動によりX2 軸方向に摺動自在に装着されている。なお、X2 軸スライドテーブル66、Z2 軸スライドテーブル67及びZ2 軸スライド68により、X−Zテーブルが構成されている。斜面研削装置47は、斜面研削砥石台71と、この斜面研削砥石台71に軸線廻りに回転自在に支持された砥石軸72と、この砥石軸72の先端に取り付けられた斜面研削砥石73と、斜面研削砥石73を砥石軸72と一体に駆動する斜面研削モータ74とを備えている。そして、斜面研削装置47は、ベッド40上にX3 軸スライドテーブル75、Z3 軸スライドテーブル76及びZ3 軸スライド77を介してX3 軸及びZ3 軸方向に摺動自在に支持され、斜面研削砥石台71の砥石軸72の軸線が主軸台48の主軸49の軸線と同一になっている。
【0020】Z3 軸スライド77はベッド40上に固定され、このZ3 軸スライド77に、Z3 軸モータ78により駆動されるZ3 軸スライドテーブル76が摺動自在に装着されている。X3 軸スライドテーブル75はZ3 軸スライドテーブル76上でX3 軸モータ79の駆動によりX3 軸方向に摺動自在に装着されている。なお、X3 軸スライドテーブル75、Z3 軸スライドテーブル76及びZ3 軸スライド77により、X−Zテーブルが構成されている。
【0021】次に、図4の作業工程図を参照しながら、この多工程研削盤により被加工物3を研削する場合の作業方法を説明する。加工の開始に際しては、外部の搬送装置によって被加工物3 が第1作業ポジションP1 のローダ装置45側に搬送されて来る。そして、被加工物3 の軸線がローダ装置45の軸線に略一致すると、ローダ装置45が作動してローダチャック62により被加工物3 を掴持する。この場合、外部の搬送装置で被加工物3 の軸線をローダ装置45の軸線と一致させることは難しいが、ローダチャック62で被加工物3 の円筒部1 の外周を3等配の位置で掴持することによって、被加工物3 の軸線をローダ装置45の軸線と一致させることができる。
【0022】次にX1 軸スライドテーブル57の早送りにより、ローダ装置45の軸線が第1作業ポジションP1 側の主軸装置41の主軸49の軸線と一致するようにローダ装置45をX1 軸方向へと移動させる。なお、これらの軸線は、最初から一致させておいても良い。ローダ装置45の軸線が第1作業ポジションP1 側の主軸装置41の主軸49の軸線と一致すると、Z1 軸スライドテーブル58の所定量の早送りにより、ローダ装置45をZ1 軸方向へと移動させて、ローダチャック62が掴持する被加工物3 を、第1作業ポジションP1 側の主軸装置41のワークチャック50に装着する。
【0023】そして、主軸装置41のワークチャック50に被加工物3 を装着すると、ローダ装置45を後退させた後、Z1 軸スライドテーブル58及びX1 軸スライドテーブル57の早送りにより、図2及び図3に示すように溝研削装置44をZ1 軸及びX1 軸方向に移動させて、割り出しセンサ56を備えた砥石ホルダ53を被加工物3 の内面近傍の所定位置に移動させる。続いて第1作業ポジションP1 側の主軸装置41の主軸49の割り出し旋回により被加工物3 を旋回させ、割り出しセンサ56を使用して被加工物3 の内面4 に3等配に設けられた最寄りの第1の内溝6 の中心線Sw を演算すると、主軸装置41の主軸49の旋回を停止させる。この時、図3に示すように、第1の内溝6 の中心線Sw と溝研削砥石54の中心線Sg は、同一水平面内にある。
【0024】次に主軸装置41の主軸49を180度旋回させると、割り出し検出された第1の内溝6 が溝研削砥石54側に移動するので、この位置で主軸装置41の主軸49をクランプする。X1 軸スライドテーブル57の前進早送りにより溝研削砥石54を溝研削位置に移動させ、次いでZ1 軸スライドテーブル58の研削送りにより溝研削砥石54によって被加工物3 の内溝6 を研削する。第1の内溝6 の溝研削が終了すると、X1 軸スライドテーブル57及びZ1 軸スライドテーブル58の早送りにより、溝研削砥石54を溝研削原位置へと後退させる。
【0025】続いて主軸装置41の主軸49のクランプを開放し、この主軸49を120度割り出し旋回させて、再度主軸49をクランプした後、前述と同様にして第2の内溝6 を溝研削砥石54により研削する。同様にして第3の内溝6 の研削を行い、第1から第3までの内溝6 の研削が完了すれば、Z1 軸スライドテーブル58及びX1 軸スライドテーブル57の早送りにより、ローダ装置45の軸線が主軸装置41の軸線と一致する位置へとローダ装置45を移動させて、全ての研削が完了した被加工物3 を主軸装置41のワークチャック50から離脱して取り出すために待機する。
【0026】一方、第2作業ポジションP2 側では、既に溝研削済の被加工物3 が主軸装置42のワークチャック50に装着されている。そこで、第1作業ポジションP1 側において、後述するようにローダ装置45により研削済の被加工物3 を取り出す離脱作業が開始すると同時に、第2作業ポジションP2 側では、内面研削装置46の内面研削砥石65により被加工物3 の内面研削を行い、また斜面研削装置47の斜面研削砥石73により被加工物3 の斜面研削を行う。
【0027】即ち、内面研削装置46側では、X2 軸スライドテーブル66及びZ2 軸スライドテーブル67の早送り及び研削送りによって、内面研削砥石65により被加工物3 の手前側内面、その底面、奥側内面等の内面4 を順次研削する。また斜面研削装置47側では、X3 軸スライドテーブル75及びZ3 軸スライドテーブル76の早送り及び研削送りによって、斜面研削砥石73により被加工物3 の斜面5 を研削する。実際の研削時間は、被加工物3 の手前側内面、その底面、奥側内面等の内面4を順次研削する内面研削時間が最も長く、その次が被加工物3 の斜面5 を研削する斜面研削時間となる。これに比較して、被加工物3 の内溝6 を研削する溝研削時間は最も短く、極短時間で溝研削が終了する。
【0028】第2作業ポジションP2 側での内面研削及び斜面研削が終了し、第1作業ポジションP1 側での溝研削が終了すると、旋回テーブル43をアンクランプした後、180度割り出し旋回させて位置決めし、再度クランプする。これによって第1作業ポジションP1 の主軸装置41が第2作業ポジションP2 へ、また第2作業ポジションP2 の主軸装置42が第1作業ポジションP1 へと夫々移動して、旋回テーブル43上の各主軸装置41,42 がの作業ポジションP1,P2 が入れ替わり、溝研削後の被加工物3 が第2作業ポジションP2 に、溝研削から内面研削及び斜面研削までの全ての研削を完了した後の被加工物3 が第1作業ポジションP1 に夫々位置する。
【0029】そこで、第1作業ポジションP1 側では、X1 軸スライドテーブル57及びZ1軸スライドテーブル58の早送りにより、ローダ装置45のローダチャック62によって研削済の被加工物3 のフランジ部2 側を掴持して、主軸台48のワークチャック50から加工済の被加工物3 を離脱して取り出し、その加工済の被加工物3 を外部の搬送装置に移載して機外へと搬送すると共に、外部の搬送装置側の次の新たな被加工物3 を掴持して第1作業ポジションP1 の主軸台48のワークチャック50に装着する。
【0030】この時、第2作業ポジションP2 側では内面研削及び斜面研削を行う。これで被加工物3 の一連の研削加工が完了し、多数の被加工物3 を続けて研削する場合には、同様の順序で各被加工物3 を順次研削して行く。なお、溝研削砥石54、内面研削砥石65及び斜面研削砥石73は、その各々に対応するドレッシング装置により、形状と切れ味が修正される。
【0031】このように旋回テーブル43上に2個の主軸装置41,42 を設け、その一方の主軸装置41に対応する第1作業ポジションP1 に溝研削装置44を配置し、他方の主軸装置42に対応する第2作業ポジションP2 に内面研削装置46と斜面研削装置47とを配置することにより、第2作業ポジションP2 側での内面4 及び斜面5 の研削作業中に、第1作業ポジションP1 側で内溝6 の研削作業を同時平行的に行うことができる。従って、被加工物3 の複数の研削面の同時研削が可能であり、従来の多工程研削盤による研削作業に比較して研削時間を大幅に短縮できる。
【0032】また特に内面研削時間及び斜面研削時間に比較して溝研削時間が最も短いことに鑑み、第1作業ポジションP1 側に溝研削装置44とローダ装置45とを備えているので、内面研削装置46による内面研削中に、第1作業ポジションP1 側の主軸装置41から研削済の被加工物3 をローダ装置45により取り出して、その主軸装置41に次の被加工物3 を装着する着脱作業を行うことができる。このため、内面研削時間と溝研削時間との時間差を有効に利用して、同時研削による研削時間の短縮と相俟って、被加工物3 の加工作業全体の作業時間、即ち、サイクルタイムを大幅に短縮でき、高能率で迅速に被加工物3 を加工できる。
【0033】更に旋回テーブル43上に2個の主軸装置41,42 があり、この旋回テーブル43の180度割り出しにより各主軸装置41,42 を2つのポジションP1,P2 に入れ替えるようにしているため、第1作業ポジションP1 側で被加工物3 を主軸装置41,42 に装着すれば、旋回テーブル43を180度割り出し旋回させるたけで全ての研削が可能である。従って、各ポジション毎に被加工物3 を装着し直す必要がなく、良好な研削精度を保証できる。
【0034】しかも、旋回テーブル43の割り出し旋回が1回で良いので、旋回テーブル43を旋回させて作業工程を切り替える際に要する時間的ロスもなく、作業時間を更に短縮できる。溝研削装置44とローダ装置45を共通のX1 軸スライドテーブル57に装着しているので、X−Zテーブル及びその駆動系を兼用できる等の利点があり、全体の構造を簡単にできる。
【0035】以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、実施形態では、旋回テーブル43に2個の主軸装置41,42 を設けると共に、旋回テーブル43の周囲に第1作業ポジションP1 と第2作業ポジションP2とを設けているが、旋回テーブル43上の主軸装置は等配に3個以上設けても良い。その場合、旋回テーブル43上の主軸装置と同数の作業ポジションを等配に設定すれば良い。しかし、必ずしも作業ポジションの数を主軸装置の数と同数とする必要はなく、作業ポジションの数を主軸装置の数よりも少なくすることも可能である。
【0036】また実施形態では、被加工物3 の第1研削部位を内溝6 とし、この内溝6 を研削する溝研削装置44を第1研削装置として第1作業ポジションP1 側に設け、被加工物3 の第2研削部位を内面4 とし、第3研削部位を斜面5 として、その内面4 を研削する内面研削装置46を第2研削装置とし、斜面5 を研削する斜面研削装置47を第3研削装置として第2作業ポジションP2 に夫々設けているが、被加工物3 側の第1〜第3研削部位は被加工物3 の内溝6 、内面4 及び斜面5 以外の部位でも良い。この場合、各研削装置の研削砥石には、その被加工物3 の研削部位に応じたものを使用すれば良い。
【0037】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明では、被加工物を掴持するためのワークチャックを有する複数個の主軸装置と、この複数個の主軸装置を支持し且つ各主軸装置が複数の作業ポジションに夫々対応するように割り出し旋回する旋回テーブルとを備え、各作業ポジションに、被加工物の異なる研削部位を研削するように複数種類の研削装置を別々に配置し、研削時間の最も短い研削装置がある作業ポジションに、その作業ポジション側の主軸装置のワークチャックに対して被加工物を着脱するローダ装置を配置しているので、研削時間を含む全加工時間を大幅に短縮でき、サイクルタイムを短縮しつつ被加工物を能率的に迅速且つ高精度に研削できる。請求項2に記載の本発明では、研削時間の最も短い研削装置とローダ装置とを共通のスライドテーブルに設けているので、全体の構造を簡単にできる。
【0038】請求項3に記載の本発明では、旋回テーブルに点対称位置に2個の主軸装置を設け、この2個の主軸装置に対応する2つの作業ポジションの内、その第1作業ポジション側に、被加工物の第1研削部位を研削する内側研削装置とローダ装置とを配置し、第2作業ポジション側に、被加工物の第2研削部位を研削する第2研削装置と、被加工物の第3研削部位を研削する第3研削装置とを配置しているので、第1作業ポジションで被加工物の着脱作業と第1研削部位の研削作業とを行い、第2作業ポジションで第2研削部位と第3研削部位の研削作業を行うことができる。請求項4に記載の本発明では、研削時間の最も短い研削装置が被加工物の溝研削用であり、この研削装置の砥石ホルダに、被加工物の溝研削位置を検出して該研削装置側の作業ポジションに対応する主軸装置の回転を停止させるための割り出しセンサを設けているので、溝研削位置の検出、割り出しを容易且つ確実に行うことができる。




 

 


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