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発明の名称 コンクリート製構造物における同心円筒孔の成形方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−86123
公開日 平成10年(1998)4月7日
出願番号 特願平8−249435
出願日 平成8年(1996)9月20日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】尾股 行雄
発明者 松本 光二 / 小林 恵一 / 近藤 二郎 / 谷中 寿行 / 古賀 基之
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 所定幅の型枠中の適宜位置に、外周を一定径とし内周のみを先端に向け順次小径とする内テーパー孔に形成した所定肉厚をもつ硬質ゴム管と、前記内テーパー孔にテーパー嵌合する抜き用外テーパーを形成した鋼管を組合わせてなる同心円筒孔用二重型軸を配置し、前記型枠中にコンクリートを打設し、所定の養生期間を経てコンクリートが固まった後に中央の鋼管を先ず抜きとり、次に硬質ゴム管をその可撓変形をもって取り去り同心円筒孔を得ることを特徴とするコンクリート製構造物における同心円筒孔の成形方法。
【請求項2】 同心円筒孔用二重型軸が、直線状である請求項1記載のコンクリート製構造物における同心円筒孔の成形方法。
【請求項3】 同心円筒孔用二重型軸が、全体として屈曲状である請求項1記載のコンクリート製構造物における同心円筒孔の成形方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は通称C・C・BOXと呼ばれる電線共同溝用コンクリート製管路を形成するコンクリート製構造物における同心円孔の成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来用いられているC・C・BOXと呼ばれる電線共同溝用コンクリート製管路の如きコンクリート製構造物に円筒孔を成形する方法としては、所定型枠に単一構成の鋼管を差し渡しのセットをし、この型枠内に打設したコンクリートが固まった後に前記鋼管を抜いて円筒孔を得るものである。この場合、一般には鋼管aの抜き作業を容易とするために、外周面をテーパー状に機械加工し、又は鋳型によりテーパー状に成形された構造の型軸を用いる(図9の一点鎖線参照)。このため、コンクリート製構造物bに仕上がった円筒孔cは、どうしても一端(先端)が小径で他端(基端)が大径となる内テーパー孔c′の形状を呈するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の様な内テーパー孔c′付きの構造物bでは、この構造物bを順次連設した場合、内部に形成された円筒孔cの突き合わせ箇所が、内テーパー孔c′に起因する小径口と大径口の径の差により接合部分にどうしても一定の段部dが生じる(図9参照)。このため、連通する円筒孔が一連とならず電線ケーブルの挿入作業等に支障を来すものとなっていた。
【0004】なお、コンクリート製構造物に円筒状の孔の設ける場合、鋼管の外周に単なるゴムホースを覆い、コンクリート硬化後、鋼管を撤去し、その後ゴムホースを引き抜く方法もある(例えば、ボックスカルバートの縦締用孔などに利用されている)。この公知技術では、鋼管の外周面及びゴム管の内周面にそれぞれ同一形状のテーパーが付いておらず、一体化したときにゴム管外周面の寸法を一定値に保持することができない。
【0005】本発明は上記実情に鑑み、円筒孔を形成するための型軸を、内テーパー付きゴム管と該内テーパーに嵌合する外テーパーを外周に設けた鋼管の二重型軸とすることで、上記課題を解決するコンクリート製構造物における同心円筒孔の成形方法を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定幅の型枠中の適宜位置に、外周を一定径とし内周のみを先端に向け順次小径とする内テーパー孔に形成した所定肉厚をもつ硬質ゴム管と、前記内テーパー孔にテーパー嵌合する抜き用外テーパーを形成した鋼管を組合わせてなる同心円筒孔用二重型軸を配置し、前記型枠中にコンクリートを打設し、所定の養生期間を経てコンクリートが固まった後に中央の鋼管を先ず抜きとり、次に硬質ゴム管をその可撓変形をもって取り去り同心円筒孔を得るものである。
【0007】この場合、同心円筒孔用二重型軸が、直線状である。
【0008】また同心円筒孔用二重型軸が、全体として屈曲状である。
【0009】この様に、コンクリート製構造物における同心円筒孔の成形方法は直接径孔を決める硬質ゴム管の孔型を、外周をあくまで一定径とし内周のみを内テーパー孔構造とし、該内テーパー孔に嵌合する鋼管の外周に外テーパーを形成し全体として同心円筒孔用二重型軸としたことにより、コンクリート製構造物の成形に際し、この二重型軸を型枠中の適宜位置に差し渡すセットをし、この型枠内に打設したコンクリートが固まった後、心材使用となる中央の抜き用外テーパー付き鋼管を一端を殴打すれば簡単に抜け二重型となる硬質ゴム管が残る。このため、硬質ゴム管をこじるようにして少し可撓変形させればコンクリート孔より剥離して取り去れる。即ち、硬質ゴム管の外周はあくまで長手方向を同一径としてなるため、仕上がったコンクリート孔は同心円筒孔となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明のコンクリート製構造物における同心円筒孔の成形方法を直接実施する装置の図に基づいて説明すれば、次の通りである。
【0011】図1乃至図6は同心円筒孔用二重型軸を直線状とした実施例のものを用いる同心円筒孔の成形方法を示す。1は外周を一定径にし内周のみを基端より先端に向け順次小径とする内テーパー孔2に形成した所定肉厚をもつ硬質ゴム管で、この硬質ゴム管1の内テーパー孔2に、該内テーパー孔2と同一形状となる抜き用外テーパー3を外周に形成してなる鋼管4をテーパー嵌合し同心円筒孔用二重型軸5を構成する。この場合、硬質ゴム管1は、CR(クロロプレンゴム)又はNBR(ニトリルゴム)等の使用温度範囲が広い素材の合成ゴムで、硬度は40〜90の範囲のものとする。なお、硬質ゴム管1の成形は注入又は流し込みしたものをスチームキュアにより養生して成すものである。
【0012】いまこの作用を説明すると、先ずC・C・BOXの電線共同溝となるコンクリート製構造物6の成形に際し、所定幅をもつ型枠7の前後の支持枠7aの所定位置に穿った支持孔8に、硬質ゴム管1と鋼管4を組合わせてなる同心円筒孔用二重型軸5を挿入し型枠セットとする(図4,5参照)。勿論、このセット孔となる支持孔8の径は硬質ゴム管1の外径と同一としきつく嵌合する構成としている。この後、型枠7内にコンクリートAを打設し、所定の養生時間を経ればコンクリートAは固まり構造物6となる。また、同心円筒孔用二重型軸5は、鋼管4の外テーパー3と硬質ゴム管1の内テーパー孔2のテーパー寸法が同一で密着するので、コンクリート打設時の圧力を受けても変形せず、所定寸法を保つ。
【0013】ここにおいて、同心円筒孔8を得るために二重型軸5を抜き取るが、この場合先ず二重構成となる中央の鋼管4を、そのテーパー先端部4aを適宜工具(図示せず)等にて戻しの殴打をすれば外周が抜きテーパー構成となっているため、外周囲の硬質ゴム管1に対し簡単に抜き取れる。この後、外周囲の硬質ゴム管1の抜き取りに当っては、該硬質ゴム管1の外周は前後が同一径となっているため、テーパー抜きはできないが該硬質ゴム管1自体の素材がゴムで可撓するため、少し変形させてコンクリート面から剥がしてやれば簡単に離脱し得、この硬質ゴム管1が位置した跡が電線ケーブル挿通用の同心円筒孔9として形成される。
【0014】即ち、コンクリート製構造物6に形成する同心円筒孔9は一定径をもつ硬質ゴム管1とこれにテーパー嵌合する鋼管4を組合わせた分離自在の同心円筒孔用二重型軸5を用いることで、簡単に所定の同心円筒孔9付き構造物6ができる。
【0015】このコンクリート製構造物6を、例えば地中に埋設し電線共同溝用コンクリート製管路とする態様にあっては、適宜掘り下げた埋設溝部に順次搬入し、この端面を印籠継手10として突き合わせた場合、電線ケーブル挿通用の同心円筒孔9は内周全域が同一径を呈するため、双方の突き合わせ位置に段部が現れず一連の連通孔9′を得る(図8参照)。
【0016】図7は同心円筒孔用二重型軸の他の実施例を示す。この実施例は同心円筒孔9を全体として屈曲状とし電線ケーブルを曲げて案内する屈曲箇所に使用するタイプである。
【0017】この場合、硬質ゴム管1を全体として屈曲状とするが、その外周はあくまで全域に亘り一定径をもつ構成であり、該硬質ゴム管1に対しテーパー嵌合する鋼管4も同様に屈曲状のものを用い全体として二重型軸5を構成する(例えば、曲率半径R=5mなどの円弧をもった構造)。
【0018】このときの態様も実質的には前記同様であり、型枠7に屈曲状の二重型軸5をセットしコンクリートを打設し、該コンクリートが固まった後に曲がった鋼管4をテーパー抜きするが、該鋼管4の外周の硬質ゴム管1が一定の肉厚をもってなるため、殴打された鋼管4は屈曲せる硬質ゴム管1の内テーパー孔2に沿って移動し円弧状に抜け出される。その後の硬質ゴム管1自体の抜き取り作業も前記同様で、該硬質ゴム管1自体が可撓性をもつため、コンクリート孔面に対して少しこじるようにすれば簡単に剥離し取り外され、そこに全体として屈曲を呈する同心円筒孔9を得る。
【0019】
【発明の効果】上述の様に、本発明のコンクリート製構造物における同心円筒孔の成形方法はコンクリート成形に際する同心円筒孔用二重型軸を、鋼管外周面のテーパーと外側の硬質ゴム管内周面のテーパー寸法とを同一にすることで、それぞれを組合わせた場合、完全に密着するこいとができ、そのためコンクリート打設時の圧力による変位や変形が生じない。従って、本発明は公知技術では確保できない同心円筒孔の寸法精度を設計値通りに確保することができる。しかも、この事は型枠の着脱が容易となり、生産性の向上が図られると共に、円滑な仕上がり面となるため、ケーブル導入時のケーブル損傷が防止できる。即ち、この様にして同心円筒孔を成形した構造物を連設した場合、突き合わせ部に段部を招かず同心円筒が連通孔となるため、電線ケーブルの挿入作業に支障を来さない等の効果を奏する。また、円筒孔の仕上がり内径の公差はほとんど±0m/m であるため、C・C・BOX接続部における段差は生ぜず、実用的な価値がある。




 

 


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