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発明の名称 射出成形靴の製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−217360
公開日 平成10年(1998)8月18日
出願番号 特願平9−38372
出願日 平成9年(1997)2月6日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】細井 勇
発明者 梅澤 宏行 / 三井 政雄 / 鹿山 公
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】胛被を被着したラストモールドと靴底成形用の金型とを型締して形成される空隙部に、靴底材料を注入して靴底を成形するとともに胛被と靴底とを一体化させる射出成形靴の製造方法において、型締に際して胛被の爪先部近傍を押さえ装置により上方から押さえることを特徴とする射出成形靴の製造方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は射出成形靴の製造方法に関し、詳しくは靴底のサイド部分が薄く胛被に対してほとんどかぶりのない、所謂カッターシューズと称される靴であっても、その商品価値を損なうことなく良好に製造することができるとともに、生産性にも優れた射出成形靴の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来より種々のデザインの靴が知られているが、例えば図4に示すような靴底11のサイド部分が薄く胛被4に対してほとんどかぶりのない、所謂カッターシューズと称される靴は、一般に、接着剤により靴底11を直接胛被4に貼り付けることにより製造されている。
【0003】しかしながら、靴底を接着剤により直接胛被に貼り付けて靴を製造するのは、例えば、ラストモールド(足型)にトゥラスターやヒールラスター等を用いて胛被を被着させ、次いで接着効果を高めるために起毛機を用いて胛被の接着部分を起毛するとともに、起毛された部分に接着剤を塗布した後にこれを乾燥機に通して接着剤を活性化し、その一方で、別途成形された靴底にも接着剤を塗布し、これについても乾燥処理を施して接着剤を活性化しておき、しかる後に両者を圧着機にて貼り合わせるというように工程が多く複雑であり、接着不良が生じ易いという問題もあった。
【0004】また、上記したような貼り合わせによる方法とは別に、靴底成形用の金型内の所定位置に胛被を設置して該金型内に靴底材料を注入し、靴底を成形すると同時に、成形された靴底と胛被とが一体化された射出成形靴の製造方法も従来から知られている。
【0005】しかしながら、カッターシューズを製造するにあたり、このような従来からの射出成形による製造方法をそのまま適用すると、靴底材料を金型内に注入したときに胛被が浮き上がって金型との間に隙間が生じ、この隙間からはみでた靴底材料が胛被を汚したり、バリが発生する等して商品価値が著しく損なわれてしまう等の好ましからざる事態が頻繁に起こり、生産性がきわめて悪いという問題があった。
【0006】即ち、従来より知られている射出成形靴の製造方法は、胛被に対する靴底のかぶりの多いデザインの靴を対象にしており、また、初めに胛被を被着したラストモールドを下げておき、その後ボトムモールドとサイドモールドとからなる金型を閉じて型締し、次いでこれらの間に形成された空隙部に靴底材料を注入するというものであって、胛被がサイドモールドで押さえつけられているため胛被と金型との間に隙間が生じ難いが、カッターシューズのように靴底のサイド部分が薄く胛被に対してかぶりの少ない靴を製造するのに上記従来技術をそのまま適用した場合には、サイドモールドで胛被を充分に押さえつけることができないため、靴底材料を注入したときの圧力で胛被が浮き上がって金型と胛被との間に隙間が生じてしまっていた。
【0007】本発明は、上記従来技術の有していた問題を解消すべくなされた発明であり、カッターシューズであっても、その商品価値を損なうことなく良好に製造することができるとともに、生産性にも優れた射出成形靴の製造方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明射出成形靴の製造方法は、胛被を被着したラストモールドと靴底成形用の金型とを型締して形成される空隙部に、靴底材料を注入して靴底を成形するとともに胛被と靴底とを一体化させる射出成形靴の製造方法において、型締に際して胛被の爪先部近傍を押さえ装置により上方から押さえることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づき詳細に説明する。
【0010】図1は本発明射出成形靴の製造方法の実施例を概略的に示す説明図である。図中、1はラストモールド、2はボトムモールド、3はサイドモールドであり、ラストモールド1には、胛被4及び必要に応じて胛被4に縫着された中底5が被着されている。
【0011】ラストモールド1は、上下動可能に構成された基台6に支持部材7を介して支持されており、該基台6には胛被4の爪先部近傍を上方から押さえる押さえ装置8が設けられている。
【0012】また、ボトムモールド2は上下方向に昇降可能となるように構成され、サイドモールド3は図2に示すように中央から分離して横方向に開閉可能となるように構成されており、ボトムモールド2を上昇させるとともにサイドモールド3を閉じてこれらを組み合わせることによって、その上面には靴底の外形に一致する凹陥部9が形成される。
【0013】本発明により射出成形靴を製造するには、先ずラストモールド1に胛被4及び中底5を被着してこれを基台6に取り付け、次に押さえ装置8で胛被4の爪先部近傍を押さえる。次いで、ボトムモールド2とサイドモールド3とを組み合わせて靴底状の凹陥部9を形成する(図1(a))。
【0014】その後、基台6を下動させて胛被4及び中底5を被着したラストモールド1で上記凹陥部9を塞ぐように型締してこれらの間に密閉された空隙部10を形成し(図1(b))、ラストモールド1、ボトムモールド2及びサイドモールド3により形成される上記空隙部10に靴底材料を注入して、靴底を形成するとともに胛被4と靴底とを一体化させる。
【0015】本発明では上記実施例の如くして射出成形靴を製造するが、本発明にあっては、胛被4を被着したラストモールド1と靴底成形用の金型(ボトムモールド2及びサイドモールド3)とを型締する際に、押さえ装置8により胛被4の爪先部近傍を上方から押さえるようにした点に大きな特徴がある。
【0016】即ち、本発明によれば、靴底成形用の金型(ボトムモールド2及びサイドモールド3)に胛被4を上方から押さえつけるようにして型締を行い、更にラストモールド1を基台6に支持する部材7の取り付け位置から離れており、胛被4を金型に押さえつける力が弱くなってしまう爪先部分を押さえ装置8で押さえるようにしたことによって、型締を確実にして靴底材料を注入したときの圧力による胛被4及びラストモールド1の爪先部分の浮き上がりを防止し、靴底材料のはみ出しを防ぐことができる。
【0017】本発明において胛被4の爪先部近傍を押さえる押さえ装置8は、胛被4のサイズや形状に応じてその長さ調節が可能となるように構成し、該押さえ装置8で胛被4を押さえる際に、胛被4を押さえる力が不充分であったり、過剰となったりしないようにしておく。
【0018】押さえ装置8の具体的な形状、機構等は、靴底材料を注入したときに胛被4の爪先部が浮き上がってしまわないようにすることができるものであれば特に限定されないが、その先端の胛被4と接触する部分には胛被4に傷がついたりしないように、プラスチックやゴム等の柔軟な素材からなる保護部材8aを取り付けておくのが好ましい。
【0019】また、図1には胛被4の爪先部近傍を棒状の部材により点で押さえる例を示したが、本発明では図3に示すように、胛被4の爪先部の形状に合わせたカップ状の部材8bにより、胛被4の爪先部近傍を面で押さえるようにしても良い。
【0020】本発明ではより確実に型締することができるように、胛被4に当接するサイドモールド3のせり出し部3aには、図1、2に示すようにその全周に沿ってテーパーを設けておくのが好ましく、該せり出し部3a上面の水平面に対する角度αは10〜30°であるのが好ましい。また、本発明で用いる靴底成形用の金型は、ボトムモールド2とサイドモールド3のような複数の部材から構成せずに、その上面に靴底状の凹陥部9が形成された単一部材から構成されたものであっても良い。
【0021】本発明では従来より胛被に用いられる胛被材を用いることができ、このような胛被材としては、織布、編布、不織布等の繊維基材や、合成皮革、人工皮革等が挙げられる。
【0022】尚、図1には、胛被4に中底5を縫着してなるもの(所謂カリフォルニア胛被)をラストモールド1に被着した例を図示しているが、本発明はこれに限らず、中底5の縫着されていない胛被4のみ(所謂ストリング胛被)をラストモールド1に被着して、射出成形靴を製造する場合にも同様に実施することができる。
【0023】また、靴底材料も従来より靴底材料として用いられてきたものが用いることができ、例えば、ポリ塩化ビニル等の熱可塑性樹脂や、ポリウレタン等の2液硬化性樹脂等が挙げられるが、金型内に注入したときの圧力を低く抑えることができる等の理由から、本発明ではポリウレタンが好ましく用いられる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明射出成形靴の製造方法によれば、型締に際して胛被の爪先部近傍を押さえ装置により上方から押さえるようにしたため、胛被を被着したラストモールドと靴底成形用の金型とを確実に型締することができる。このため、靴底のサイド部分が薄く胛被に対してほとんどかぶりのないカッターシューズであっても、靴底材料を注入した際に胛被が浮き上がることがなく、靴底材料のはみ出しを防ぐことができ、その商品価値を損なうことなく良好に製造することができるとともに、射出成形により靴底を接着性良く一体に成形できるから生産性にも優れ、作業工程の短縮や、生産コストの低減を図ることができる。




 

 


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