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スエード調シートの製造方法 - アキレス株式会社
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発明の名称 スエード調シートの製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−57882
公開日 平成10年(1998)3月3日
出願番号 特願平9−159230
出願日 平成2年(1990)7月25日
代理人
発明者 日野 道夫 / 宇野 善久
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 ぬれ指数が38〜60dyne/cmの範囲となるように表面処理をした基材シート上に、ビーズ顔料及び/又は合成樹脂ビーズを添加した塗料を、スクリーン印刷法にて塗布して塗膜を形成するスエード調シートの製造方法において、ビーズ顔料及び/又は合成樹脂ビーズを添加する塗料が、硬化剤を含む塗料であり、該塗料を塗布するときに用いるスクリーンのメッシュが、60〜150メッシュの範囲である、ことを特徴とするスエード調シートの製造方法。
【請求項2】 塗料に含まれる硬化剤が、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加キシリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとのアダクト体、上記ジイソシアネートのビュレット体又はイソシアヌレート体から選ばれる一種以上のポリイソシアネートのプレポリマーである請求項1記載のスエード調シートの製造方法。
【請求項3】 基材シートの表面処理方法が、コロナ放電処理、プラズマ処理、火炎処理、紫外線処理、電子線処理、放射線処理、化学薬品処理、物理的粗面処理及び表面コーティング処理から選ばれる一種以上である請求項1又は2記載のスエード調シートの製造方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基材シートの表面に、スエード調の艶消し塗膜を強固に形成し、外観に高級感があり、また手で触れたときにソフトな感触のするシートを、簡単に効率良く製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】家具、家電製品、OA機器、文房具用品などに対しては、その表面を艶消しの外観、特に、スエード調のソフト感のあるしっとり落ち着いた外観とするような要求が高まっている。また、艶消し調の外観をもつシートの製造方法としては、シートの表面に微細な凹凸を機械的に設ける方法や、シートの表面にマット剤を添加した塗料による印刷を施したものなどが知られている。
【0003】しかし、機械的に微細な凹凸を設けたものは、凹凸が微細なだけに、艶消しの程度には限界がある。また、塗料に添加するマット剤としては、シリカ、アルミナ、ポリエチレン等の微粉末が使用されるが、これらを含む塗料による印刷を施したものは、印刷層に弾力性がないためソフト感に乏しく、かつ、艶消し効果も小さいため見る方向によっては、艶消し効果が出ないこともある。
【0004】一方近年では、上記のマット剤に代えて、ビーズ顔料、すなわち、顔料の微粉末を合成樹脂中に分散して粒子状にしたものを添加した塗料を、ロールコート、リバースコート、キスコート、フローコート、ナイフコート、バーコート、スプレーコート、ディップコート等の手段により塗布し、塗膜を形成したものが使用されるようになってきた。このビーズ顔料を添加した塗料による印刷を施したものは、艶消し効果が大きく、どの方向からみても艶消し効果を発揮するものであり、かつ、ソフトな質感をもったスエード調の外観を有するものとなる。特に、顔料の分散微粉末を分散させる合成樹脂として、弾力性のあるものを使用すれば、物等が当たっても、復元力があるため、傷が付きにくいという利点もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のような塗料による塗膜と基材シートとの密着性は、必ずしも十分とは言えず、塗膜の剥離が発生したり、不均一な凹凸が発生する等の問題があり、また、塗料の塗布、皮膜化の工程が煩雑で、かつ塗料の使用ロスが多いという問題があった。
【0006】しかして、本発明の目的とするところは、かかる欠点を解消し、塗膜が基材シート上に強固に密着し、かつ高級感、ソフト感に富むスエード調シートを、簡単に効率良く製造する方法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するためになされた本発明のスエード調シートの製造方法は、ぬれ指数が38〜60dyne/cmの範囲となるように表面処理をした基材シート上に、ビーズ顔料及び/又は合成樹脂ビーズを添加し、かつ、硬化剤を含む塗料を、60〜150メッシュのスクリーンを用いたスクリーン印刷法にて塗布して塗膜を形成することを特徴とするものである。
【0008】本発明において使用する基材シートは、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、ABS樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート等のプラスチックからなるシート、これらの積層体、あるいはこれらと金属等の他の素材との積層体であってもよい。更には、紙、合成(人工)皮革、天然皮革等であってもよい。基材シートの厚さは、強度や取り扱いの容易さ等の理由から、一般に、50〜3000μmとするのが望ましい。
【0009】本発明において使用する上記の基材シートには、ぬれ指数が38〜60dyne/cmの範囲となるように表面処理が施される。尚、この基材シートのぬれ指数とは、標準液に対する表面張力(dyne/cm)の数値に相当する。
【0010】基材シートのぬれ指数を38〜60dyne/cmの範囲とするための表面処理方法としては、コロナ放電処理、プラズマ処理、火炎処理、紫外線処理、電子線処理、放射線処理、化学薬品処理、物理的粗面処理、表面コーティング処理等の方法、及びこれらの併用等が挙げられ、使用する基材の材質等によって、好適な方法を適宜選定して表面処理が行われる。
【0011】上記の基材シートの表面に塗布される塗料は、ウレタン系の二液型硬化性塗料等の硬化剤を含む塗料であり、具体的には、主剤となる樹脂として、ウレタン系樹脂、ウレタン変性アクリル樹脂、ウレタン変性ポリエステル樹脂、ウレタン変性アルキド樹脂、ウレタン変性エポキシ樹脂等を含み、硬化剤として、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート等のジイソシアネート、水素添加キシリレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンとのアダクト体、上記ジイソシアネートのビュレット体又はイソシアヌレート体等のポリイソシアネートのプレポリマーを含み、溶媒として、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒、ブチルセロソルブ等のセロソルブ系溶媒等の有機溶媒を使用した塗料等である。また、上記の塗料は、塗料用として公知の各種添加剤、具体的には、可塑剤、安定剤、界面活性剤、分散剤、消泡剤、レベリング剤、増粘剤、造膜助剤、防黴剤、老化防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、光安定剤等を加えたものであってもよい。
【0012】上記の塗料には、ビーズ顔料及び/又は合成樹脂ビーズが添加される。このビーズ顔料は、二酸化チタン、黄色酸化鉄、ベンガラ、紺青、クロムグリーン、カーボンブラック、ハンザイエロー、レーキレッド、キナクリドンバイオレッド、銅フタロシアニン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、タルク、クレー等の無機或いは有機顔料の微粉末を、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、フッ素樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂等の弾力性のある樹脂、またはこれらに可塑剤、安定剤、界面活性剤等を、必要に応じて加えたものに分散し、5〜300μm程度の粒子状としたものである。上記のビーズ顔料を含む塗料としては、例えば、日本油脂(株)社製のベルソフト(商品名)等がある。
【0013】また、上記の合成樹脂ビーズは、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、フッ素樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂等の弾力性のある樹脂、またはこれらに可塑剤、安定剤、界面活性剤等を、必要に応じて加えたものを、5〜300μm程度の粒子状としたものであって、顔料を添加、分散させていないものである。従って、略無色透明なビーズとすることもできるものである。
【0014】上記のビーズ顔料の色は、所望に応じて選択することができ、二種類以上の色のビーズ顔料を組み合わせて使用することも可能である。二種類以上の色のビーズ顔料を組み合わせて使用することにより、変化に富んだ塗膜を形成することができる。また、上記の略無色透明な合成樹脂ビーズを用いることにより、深みのある艶消し塗膜を形成することができる。
【0015】上記の硬化剤を含み、かつビーズ顔料及び/又は合成樹脂ビーズが添加された塗料は、スクリーン印刷法により、予め表面処理を施された基材シートの表面に塗布される。このとき使用されるスクリーンは、シルク、ナイロン、テトロン、ステンレス、ニッケル、アルファ等からなり、60メッシュ(250μm)〜150メッシュ(105μm)のものである。60メッシュ以下の粗いものでは、塗料の付着量が多くなりすぎ、印刷精度が低下し、また、150メッシュ以上の細かいものでは、塗料の付着量が少なすぎ、所望の塗膜を形成することができない。
【0016】基材シート表面に塗布された塗料は、架橋反応(キュア)が起こり、硬化して塗膜となる。この架橋反応は、加熱下にて行わせるようにしてもよいし、常温下で行わせるようにしてもよいが、常温下で架橋反応をさせた場合は、溶媒の蒸発、架橋反応の進行が遅く、時間がかかる。また、架橋反応を加熱下で行わせるときの加熱条件としては、塗膜の厚さ、基材シートの材質等によって異なり一概には決められないが、一般には、70〜100℃で、5〜30分間加熱することにより行われる。
【0017】基材シート上に形成される塗膜の厚さは、5μm以上とするのが望ましい。5μm以下の塗膜を形成した場合であっても、艶消し効果は得られるが、目視又は手触によるソフト感が不足するため、全体として、しっくりと落ち着いた外観をもつシートが得られない。
【0018】本発明においては、得られるスエード調シート表面の光沢度が、グロスメーター(入射角、受光角とも60°)にて測定して、その数値が1.0%以下、更に好ましくは0.5%と以下となるようにするのが望ましい。表面の光沢度が1.0%以下であれば、完全に近い艶消し状態でかつソフト感に優れた外観を有するシートとなるが、表面の光沢度が1.0%以上であれば、光沢があって、ソフト感に乏しいシートとなる。
【0019】
【作用】ビーズ顔料や合成樹脂ビーズは、シリカ、アルミナ、ポリエチレン等の微粉末などの従来のマット剤にくらべて粒子径が大きく、それを添加した塗料を用いた場合には、ビーズ顔料や合成樹脂ビーズの大径の粒子が表面に突出して凹凸を形成することにより、光の乱反射が生じ、極めて良好な艶消し効果が発現する。また、ビーズ顔料や合成樹脂ビーズは、弾力性のある合成樹脂からなり、外力を加えられても、粒子が変形してそれを吸収し、外力が除かれれば粒子の形状が復元するから、艶消しの外観が変化することはなく、更に、それを添加した塗料によって形成された塗膜は、軟らかいソフトな感触をもつので、外観的にも、触感的にも、高級なスエード調の感じを有するものとなる。
【0020】基材シートと塗膜との密着性においては、基材シートの表面を、特定範囲のぬれ指数となるように表面処理をし、かつ、硬化剤を含む塗料を用いていることにより著しく向上し、また、塗膜の耐摩耗性も良好である。
【0021】更にまた、本発明のスエード調シートの製造方法においては、塗料の塗布方法として、特定範囲のメッシュのスクリーンを用いたスクリーン印刷法を採用しているので、上記のような特性を有するスエード調シートを、簡単に効率良く製造することができるのみならず、塗料のロスが減少して歩留りが向上し、小ロット多品種生産に対応可能であり、また、基材シート上に所望のデザインの印刷ができ、かつ、多色重ね塗り(多色印刷)ができる等の利点がある。
【0022】
【実施例】
〔実施例〕厚さ0.5mmのポリプロピレンシートを3枚準備し、これらの片面を、それぞれ、38〜42dyne/cm、47〜51dyne/cm、56〜60dyne/cmの範囲に入るように、コロナ放電処理した。
【0023】コロナ放電処理を施したポリプロピレンシートのコロナ放電処理面に、艶消し塗料として、硬化剤を含むウレタン系二液型硬化性塗料にウレタン系樹脂ビーズを添加した塗料〔ベルベックス;商品名、藤倉化成(株)社製〕に、印刷し易いようにシンナーを適宜量加えたものを使用し、100メッシュのステンレススクリーンを用いて厚さが20μmとなるように印刷し、80℃で20分間加熱して乾燥・硬化させ塗膜を形成した。
【0024】このようにして得られたシートに、その表面の光沢度が、グロスメーターで測定したところ、いずれも0.2であり、視覚的にも、触感的にも、高級なスエード調の表面を有していた。また、得られたシートの塗膜剥離の試験を、粘着シートをその表面に強固に貼り付けた後、これを剥がす方法により行なったが、いずれのシートにおいても、塗膜はポリプロピレンシート側に密着しており、全く剥がれるようなことはなかった。
【0025】〔比較例〕上記実施例と同様の、厚さ0.5mmのポリプロピレンシートを2枚準備し、その内の1枚のシートにのみ、31〜35dyne/cmの範囲に入るように、コロナ放電処理し、以下、前記実施実施例と同様の塗料を、同様の方法で塗布して塗膜を形成した。得られたシートについて、実施例と同様にして、塗膜剥離の試験を行なったところ、いずれのシートにおいても、粘着シート側に塗膜の一部が取られてしまった。
【0026】
【発明の効果】以上、本発明のスエード調シートの製造方法によれば、光の乱反射が大きく、艶消し効果も大きく、しかも、外観的にも触感的にも高級なスエード調の感じを持つスエード調シートを簡単に効率良く製造することができる。そして、基材シートと塗膜の密着性は良好であり、かつ塗膜は耐摩耗性にも優れているので、耐久性を求められる製品にも適用可能なスエード調シートを得ることができる。
【0027】更に、塗料の塗布手段として、特定範囲のメッシュのスクリーンを用いたスクリーン印刷法を採用しているので、塗料のロスが減少して歩留りが向上し、小ロット多品種生産に対応可能であり、また、基材シート上に所望のデザインの印刷ができ、かつ、多色重ね塗り(多色印刷)ができる等の利点がある。




 

 


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