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発明の名称 発泡装飾シート
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−24536
公開日 平成10年(1998)1月27日
出願番号 特願平8−201110
出願日 平成8年(1996)7月11日
代理人
発明者 半田 幸一 / 清村 和明
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 アクリル系樹脂100重量部に対して可塑剤70〜150重量部含むペースト状のアクリル系樹脂組成物からなる装飾層を形成した装飾シートであって、装飾層が発泡層及び発泡層表面の非発泡層からなり、発泡層を構成するアクリル系樹脂の平均分子量が100万未満であり、かつ非発泡層を構成するアクリル系樹脂の平均分子量が100万以上である発泡装飾シート。
【請求項2】 可塑剤が、ミリスチルベンジルフタレートと2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタジオールジイソブチレート又は/及び2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタジオールモノイソブチレートの混合物である請求項1記載の発泡装飾シート。
【請求項3】 ミリスチルベンジルフタレートと2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタジオールジイソブチレート又は/及び2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタジオールモノイソブチレートの混合割合が、10:1〜10:6である請求項2記載の発泡装飾シート。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁材等として使用される発泡装飾シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、壁材等の装飾シートとしては、塩化ビニル系樹脂からなるペースト(以下、「塩化ビニル系樹脂ペースト」と記すことがある)を用いて装飾層を形成したものが主に使用されているが、この塩化ビニル系樹脂は、焼却時に塩化水素(HCl)を発生するといった問題がある。そこで、上記の塩化ビニル系樹脂に代えて、アクリル系樹脂からなるペースト(以下、「アクリル系樹脂ペースト」と記すことがある)を用いて装飾層を形成した装飾シートが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このアクリル系樹脂ペーストを用いて装飾層を形成した装飾シートにおいて、装飾層を発泡層とするには、平均分子量が100万未満のアクリル系樹脂に、可塑剤、発泡剤及びその他の各種添加剤を添加したアクリル系樹脂ペーストを使用することが考えられる。これは、分子量が100万を超えるアクリル系樹脂を用いたのでは、所望の発泡層が得られないからである。しかし、このようなアクリル系樹脂ペーストからなる発泡装飾層は、表面がべたつくといった問題があり、このべたつきは、表面処理剤を塗工しただけでは完全には解決することはできなかった。
【0004】本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、表面がべたつくことのない、アクリル系樹脂ペーストからなる発泡装飾層を形成した発泡装飾シートを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の装飾シートは、アクリル系樹脂100重量部に対して可塑剤70〜150重量部含むペースト状のアクリル系樹脂組成物からなる装飾層を形成したものであり、平均分子量が100万未満のアクリル系樹脂により構成される発泡層の表面に、平均分子量が100万以上のアクリル系樹脂により構成される非発泡層を形成してなることを特徴とするものである。
【0006】本発明に使用されるアクリル系樹脂として具体的には、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、sec−ブチルアクリレート、t−ブチルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、n−オクチルアクリレートなどの炭素数1〜8のアルキル基を有するアクリレート類;メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−プロピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、sec−ブチルメタクリレート、t−ブチルメタクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、n−オクチルメタクリレートなどの炭素数1〜8のアルキル基を有するメタクリレート類、あるいはこれらの混合物が使用できる。
【0007】また、本発明のアクリル系樹脂として、上記のアクリレートやメタクリレートと共重合可能な他モノマー、例えば、グリシジル(メタ)アクリレートや3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレートなどのエポキシ基を有する重合性不飽和化合物;アクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸などのカルボキシル基を有する重合性不飽和化合物あるいはこれらの無水物;2−アミノエチル(メタ)アクリレート、2−アミノプロピル(メタ)アクリレート、3−アミノプロピル(メタ)アクリレート、2−アミノブチル(メタ)アクリレート、3−アミノブチル(メタ)アクリレート、4−アミノブチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、N−2−アミノエチル(メタ)アクリルアミド、N−2−アミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N−3−アミノプロピル(メタ)アクリルアミドなどのアミノ基を有する重合性不飽和化合物;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートなどの水酸基を有する重合性不飽和化合物;ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエンなどの共役ジエン系化合物;1,4−ヘキサジエン、エチリデンノルボルネンなどの非共役ジエン系化合物;酢酸ビニル、スチレンなどとの共重合体や、上記のアクリル系樹脂を主体とする他の樹脂との混合物を使用することもできる。
【0008】発泡層を構成するアクリル系樹脂としては、上記のアクリル系樹脂の中から、平均分子量が100万未満(一般的には、10万以上で100万未満)、好ましくは、20万〜60万のものを選択して使用する。平均分子量が100万以上のアクリル系樹脂で発泡層を構成しようとしても、通常の発泡条件では、所望の発泡層を得ることができない。なお、発泡層の形成に支障を来さない程度であれば、分子量が100万以上のアクリル系樹脂を混合しても差し支えない。
【0009】一方、上記の発泡層上に形成される非発泡層を構成するアクリル系樹脂は、上記のアクリル系樹脂の中から平均分子量が100万以上(一般的には100万〜500万)、好ましくは、200万〜400万のものを使用する。平均分子量が100万未満のアクリル系樹脂で構成される非発泡層を形成しても、上記の発泡層表面のべたつきを抑制することはできない。なお、発泡層表面のべたつき抑制効果に支障を来さない程度であれば、分子量が100万未満のアクリル系樹脂を混合しても差し支えない。
【0010】上記のアクリル系樹脂には、可塑剤が添加され、ペースト状のアクリル系樹脂組成物とされる。この可塑剤の添加量は、アクリル系樹脂100重量部に対し、60〜150重量部である。
【0011】上記の可塑剤としては、ジメチルフタレート、ジエチルフタレート、ジー2−エチルヘキシルフタレート、ジ−n−オクチルフタレート、ジイソブチルフタレート、ジイソノニルフタレート、ジフェニルフタレート、ジイソデシルフタレート、ジトリデシルフタレート、ジウンデシウフタレート、ジベンジルフタレート、ブチルベンジルフタレート、ジノニルフタレート、ジシクロヘキシルフタレート、ジブチルフタレート、ジヘキシルフタレート、オクチルベンジルフタレートなどのフタル酸誘導体;ジメチルイソフタレート、ジ−2−エチルヘキシルイソフタレート、ジイソオクチルイソフタレートなどのイソフタル酸誘導体;ジ−2−エチルヘキシルテトラヒドロフタレート、ジ−n−オクチルテトラヒドロフタレート、ジイソデシルテトラヒドロフタレートなどのテトラヒドロフタル酸誘導体;ジ−n−ブチルアジペート、ジ−2−エチルヘキシルアジペート、ジイソデシルアジペート、ジイソノニルアジペートなどのアジピン酸誘導体;ジブチルセバケート、ジ−2−エチルヘキシルセバケートなどのセバシン酸誘導体;ジ−2−エチルヘキシルアゼレート、ジイソオクチルアゼレート、ジ−n−ヘキシルアゼレートなどのアゼライン酸誘導体;ジ−n−ブチルマレエート、ジメチルレエート、ジエチルマレエート、ジ−2−エチルヘキシルマレエートなどのマレイン酸誘導体;ジ−n−ブチルフマレート、ジ−2−エチルヘキシルフマレートなどのフマル酸誘導体;トリ−2−エチルヘキシルトリメリテート、トリ−n−オクチルトリメリテート、トリイソデシルトリメリテート、トリイソオクチルトリメリテート、トリ−n−ヘキシルトリメリテート、トリイソノニルトリメリテートなどのトリメリット酸誘導体;テトラ−2−エチルヘキシルピロメリテート、テトラ−n−オクチルピロメリテートピロメリット酸誘導体;トリエチルシトレート、トリ−n−ブチルシトレート、アセチルトリエチルシトレート、アセチルトリブチルシトレートなどのクエン酸誘導体;モノメチルイタコネート、モノブチルイタコネート、ジメチルイタネート、ジエチルイタコネート、ジブチルイタコネート、ジ−2−エチルヘキシルイタコネートなどのイタコン酸誘導体;ブチルオレエート、グリセリルモノオレエート、ジエチレングリコールモノオレエートなどのオレイン酸誘導体;メチルアセチルリシノレート、ブチルアセチルリシノレート、グリセリルモノリシノレート、ジエチレングリコールモノリシノレートなどのリシノール酸誘導体;n−ブチルステアレート、グリセリンモノステアレート、ジエチレングリコールジステアレートなどのステアリン酸誘導体;ジエチレングリコールモノラウレート、ジエチレングリコールペラルゴネート、ペンタエリスリトール脂肪酸エステルなどの上記以外の脂肪酸誘導体;トリエチルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリス(クロロエチル)ホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリオクチルホスフェートなどのリン酸誘導体;ジエチレングリコールジベンゾエート、ジプロピレングリコールジベンゾエート、トリエチレングリコールジベンゾエート、トリエチレングリコールジ−2−エチルブチレート、トリエチレングリコールジ−2−エチルヘキソエート、ジブチルメチレンビスチオグリコレートなどのグリコール誘導体;グリセロールモノアセテート、グリセロールトリアセテート、グリセロールトリブチレートなどのグリセリン誘導体;エポキシ化大豆油、エポキシブチルステアレート、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジ−2−エチルヘキシル、エポキシトリグリセライド、エポキシ化オレイン酸オクチル、エポキシ化オレイン酸デシルなどのエポキシ誘導体;アジピン酸系ポリエステル、セバシン酸系ポリエステル、フタル酸系ポリエステルなどのポリエステル系可塑剤や、これらの可塑剤にゴムや樹脂などの高分子化合物を溶解させたものなども使用できるが、上記の可塑剤を用いたアクリル系樹脂ペーストは、一般に増粘しやすいなど粘度調節が難しい。そのため、本発明に使用する可塑剤として好ましくは、ミリスチルベンジルフタレートと2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタジオールジイソブチレート又は/及び2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタジオールモノイソブチレートとの混合物である。このときの、ミリスチルベンジルフタレートと2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタジオールジイソブチレート又は/及び2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタジオールモノイソブチレートの混合割合は、重量比で10:1〜10:6とするのが望ましい。勿論、アクリル系樹脂ペーストを増粘させず、加工性を損なわない程度であれば、ミリスチルベンジルフタレートと2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタジオールジイソブチレート又は/及び2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタジオールモノイソブチレートと、上記の可塑剤を併用してもよい。
【0012】発泡層を形成するアクリル系樹脂ペーストに添加される発泡剤として具体的には、アゾジカーボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、ベンゼンスルホニルヒドラジド、p−トルエンスルホニルヒドラジド、p,p’−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、ジニトロソペンタンメチレンメチレンテトラミン、N,N’−ジニトロソ−N,N’−ジメチルテレフタルアミド、トリヒドラジノトリアミンなどが挙げられる。また、熱可塑性樹脂からなる殻内に低沸点炭化水素などを内包した熱膨張型マイクロカプセルなどを発泡剤として用いることもできる。上記の発泡剤は単独で用いてもよいし、二種以上を併用してもよい。
【0013】また、発泡層或いは非発泡層を形成するアクリル系樹脂ペーストには、必要に応じて、無機充填剤、熱安定剤、粘度調整剤、希釈剤、着色剤、難燃剤などの各種添加剤を添加することもできる。
【0014】無機充填剤として具体的には、沈降性炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、極微細炭酸カルシウムなどの炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、シリカ、タルク、ケイソウ土、クレー、マイカ、水酸化アルミニウム、アルミナなどが挙げられる。上記の無機充填剤は単独で用いてもよいし、二種以上を併用してもよい。
【0015】熱安定剤として具体的には、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸亜鉛、ラウリン酸カルシウム、ラウリン酸バリウム、ラウリン酸亜鉛などの金属石鹸;フェノールやナフトールのナトリウム、亜鉛、バリウムなどの金属塩;ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫マレエートなどの有機錫化合物;ジエチルホスファイト、ジブチルホスファイト、ジオクチルホスファイト、ジフェニルイソデシルホスファイト、トリクレジルホスファイト、トリフェニルホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリイソオクチルホスファイトなどの亜リン酸エステル類などが挙げられる。上記の熱安定剤は単独で用いてもよいし、二種以上を併用してもよい。
【0016】粘度調整剤や希釈剤として具体的には、キシレン、ソルベントナフサ、ミネラルスピリット、ジイソブチルケトン、酢酸ブチルなどの溶剤や、適宜の界面活性剤などが使用できる。上記の粘度調整剤や希釈剤は単独で用いてもよいし、二種以上を併用してもよい。
【0017】難燃剤として具体的には、三酸化アンチモン、赤リン、ホウ酸亜鉛などが挙げられる。上記の難燃剤は、単独で用いてもよいし、二種以上を併用してもよい。
【0018】上記のアクリル系樹脂、可塑剤、必要に応じて添加される各種添加剤は、例えばポニーミキサー、ニーダ、ホバートミキサー、ライカイ機、三本ロールミル、デイゾルバーなどを用いて均一に混合された後、必要に応じて脱泡されてアクリル系樹脂ペーストとされる。
【0019】本発明の発泡装飾シートは、塩化ビニル系樹脂ペーストを用いた装飾シートと同様に、通常は基材上に上記のアクリル系樹脂ペーストからなる装飾層を形成してなるものである。上記の基材としては、塩化ビニル系樹脂ペーストからなる装飾層を形成した装飾シートと同様のもの、具体的には、必要に応じて難燃性を付した紙、織布、編布、不織布、発泡または非発泡の合成樹脂シート、あるいはこれらの積層体などが使用できる。
【0020】装飾層の形成は、上記の基材上に直接アクリル系樹脂ペーストを塗布して発泡層、非発泡層を順次形成しても良いし、離型紙などの離型性担体上に塗布するなどして、別途作製した装飾層を基材上に積層して形成してもよい。アクリル系樹脂ペーストの塗布手段は、従来の塩化ビニル系樹脂ペーストの場合と同様の手段、具体的には、ドクターナイフコーター、コンマドクターコーター、ロールコーター、リバースロールコーター、ロータリースクリーンなどの手段を採用することができる。
【0021】本発明発泡装飾シートの装飾層を形成する発泡層、非発泡層は、それぞれ単層であってもよいし、複数層からなるものであってもよく、装飾層を複数層とする場合には、各層の組成は同一であってもよいし、異なっていてもよい。
【0022】なお、本発明の発泡装飾シートは、装飾層にエンボス加工を施すこともできるし、発泡層と非発泡層の間または/および非発泡層表面に通常の印刷インキを用いて印刷模様を施すこともできる。勿論、装飾層の表面に、表面処理を施すことも可能である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の発泡装飾シートを説明する。図1は、本発明発泡装飾シートの一実施例を示す断面図であり、図中の符号1は発泡装飾シート、符号2は基材、符号3は装飾層を示す。
【0024】本発明発泡装飾シート1は、基材2の上に、発泡層31および非発泡層32とからなる装飾層3を形成したものである。発泡層31および非発泡層32は、いずれも、アクリル系樹脂ペーストを用いて形成されたものであり、発泡層31を構成するアクリル系樹脂の平均分子量は100万未満、非発泡層32を構成するアクリル系樹脂の平均分子量は100万以上である。
【0025】また、図示はしないが、発泡層31の表面(すなわち、発泡層31と非発泡層32の間)または/および非発泡層32表面に、通常の印刷インキを用いて印刷模様を形成することもできるし、非発泡層32表面に表面処理を施すことも可能である。更に、装飾層3にエンボス加工を施してもよい。
【0026】
【実施例】以下に、具体的な実施例を挙げて本発明発泡装飾シートを更に詳細に説明するが、本発明は以下に示す実施例に限定されるものではない。
【0027】〔実施例1〕市販の壁紙用難燃裏打紙に、表1に示す配合からなる発泡性のアクリル系樹脂ペーストをドクターナイフコーターを用いて塗布し、オーブン中にて加熱して、硬化させた。
【0028】
【表1】

【0029】次いで、表2に示す配合からなる非発泡性のアクリル系樹脂ペーストを、ドクターナイフコーターを用いて塗布し、オーブン中にて加熱して硬化させるとともに、先に形成したアクリル系樹脂ペーストからなる層を発泡させて、本発明の発泡装飾シートを得た。
【0030】
【表2】

【0031】〔比較例1〕非発泡層を形成する非発泡性のアクリル系樹脂ペーストを表3に示す配合のものに代える以外は、実施例1と同様にして装飾シートを得た。
【0032】
【表3】

【0033】〔比較例2〕発泡層を形成する発泡性のアクリル系樹脂ペーストを表4に示す配合のものに代える以外は、実施例1と同様にして装飾シートを得た。
【0034】
【表4】

【0035】実施例1、比較例1および比較例2で得られた装飾シートは、いずれも、焼却時に塩化水素を発生することがなく、環境保護の見地からは好ましいものであったが、比較例1の装飾シートは表面がべたつき、比較例2の装飾シートは、発泡層が殆ど発泡しておらず、ボリューム感に乏しいものであった。一方、実施例1の本発明の発泡装飾シートは、そのような欠点がなく、表面はべたつかず、また、ボリューム感にも富むものであった。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の発泡装飾シートは、表面がべたつかず、壁材等として好適に使用できるものである。また、塩化ビニル系樹脂ペーストを用いた装飾層を形成した装飾シートのように、焼却しても塩化水素を発生することがなく、環境保護の見地からも好ましいものである。




 

 


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