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発明の名称 脱ぷ装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−309479
公開日 平成10年(1998)11月24日
出願番号 特願平9−134393
出願日 平成9年(1997)5月7日
代理人
発明者 佐竹 覺 / 福原 昭
要約 目的
高速側と低速側のゴムロールの入れ換えを必要とせず長期間に亘って使用でき、また、脱ぷ部を二カ所形成して脱ぷ処理能力を向上させることのできる脱ぷ装置を提供する。

構成
お互いに同方向で且つ同周速度で回転させる2つの高速ロール2,4を一定間隔離して配設すると共に、該2つの高速ロール2,4とは逆方向で且つ異なる周速度で回転させる1つの低速ロール3を前記2つの高速ロール2,4の間隙に挿設して、前記2つ高速ロール2,4を、前記低速ロール3に対して遠近調節可能にして形成した脱ぷ部を二カ所形成し、該二カ所の脱ぷ部17,18に穀物を供給して籾摺りを行う。
特許請求の範囲
【請求項1】 お互いに同方向で且つ同周速度で回転させる2つの高速ロールを一定間隔離して配設すると共に、該2つの高速ロールとは逆方向で且つ異なる周速度で回転させる1つの低速ロールを前記2つの高速ロールの間隙に挿設して、前記2つの高速ロールを、前記低速ロールに対して遠近調節可能にして形成した脱ぷ部を二カ所形成し、該二カ所の脱ぷ部にそれぞれ穀物を供給して籾摺りを行うことを特徴とする脱ぷ装置。
【請求項2】 請求項1記載の脱ぷ装置であって、前記二カ所の脱ぷ部のそれぞれの繰り込み側に、前記高速ロールと前記低速ロール間に穀物を供給する穀物供給手段を設け、該穀物供給手段は、穀物を薄い層で帯状にするとともに、加速して上記高速ロールと低速ロール間に供給することを特徴とする脱ぷ装置。
【請求項3】 請求項2記載の脱ぷ装置であって、前記穀物供給手段は、スロワーであることを特徴とする脱ぷ装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穀物の脱ぷ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の脱ぷ装置は、間隔を遠近調節可能にした一対の脱ぷロールの略上方に穀物ホッパを設け、該穀物ホッパから穀物を繰り込みロール、流量調節バルブを介して上記一対の脱ぷロール間に供給し、該一対の脱ぷロールを互いに逆方向で且つ異なる周速度で回転させることにより、籾摺・脱ぷを行うようにしている。つまり、脱ぷロール間を通過する際のロールによる圧力と、高速ロールと低速ロールとの周速度差によるせん断力とにより脱ぷされるのである。
【0003】上記のような同径ロール形式の脱ぷ装置の場合、ロールが摩耗しても長期間に亘(わた)って使用することが行われる。つまり、高速ロール及び低速ロールとも同径であったゴムロールが、使用していると周速度差により高速ロール側の摩耗が早く進行するので、高速ロールのゴム層の厚さがある程度以下になると、高速側のゴムロールと低速側のゴムロールとを入れ換えてゴムロールの使用期間を延長することが行われている。
【0004】そして、両脱ぷロールを入れ換えて使用を継続し、更にゴム層の厚さが低下すれば、弾力性の変化等に起因して脱ぷされた玄米の損傷が増加するといった不具合が生じるので、両方のゴムロールを交換するのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のような同径ロール形式の脱ぷ装置においては、ゴムロールの使用期間を延長するため、高速側と低速側のゴムロールの入れ換えは避けることはできず、このゴムロールの入れ換え時期を判断するにはある程度の熟練を要するものであった。
【0006】また、上記のような脱ぷ装置においては、脱ぷ部が一カ所形成されるだけであって、更に脱ぷ処理能力を向上させようとすれば、同様の脱ぷ装置を並設することが考えられるが、装置が大型化するという欠点が生じる。一方で、実開昭63ー32640号公報には、二組の脱ぷロールを機枠内に上下にそれぞれ軸架したものが開示され、脱ぷ部を二カ所形成すると共に、装置の小型化を実現している。しかし、高速側と低速側の一対の脱ぷロールが二組設けてあるから合計4個のゴムロールが必要であり、ゴムロールの入れ換えや交換が煩わしいといった欠点があった。
【0007】本発明は、上記問題点にかんがみ、高速側と低速側のゴムロールの入れ換えを必要とせず、脱ぷ部を二カ所形成して脱ぷ処理能力を向上させることのできる脱ぷ装置を提供することを技術的課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、お互いに同方向で且つ同周速度で回転させる2つの高速ロールを一定間隔離して配設すると共に、該2つの高速ロールとは逆方向で且つ異なる周速度で回転させる1つの低速ロールを前記2つの高速ロールの間隙に挿設して、前記2つの高速ロールを、前記低速ロールに対して遠近調節可能にして形成した脱ぷ部を二カ所形成し、該二カ所の脱ぷ部にそれぞれ穀物を供給して籾摺りを行う、という技術的手段を講じた。これにより、上記の2つの高速ロールと該2つの高速ロールの間隙に設けた低速ロールとの摩耗を比較すると、高速ロールの方が摩耗が早く進行するが、該低速ロールが二カ所の脱ぷ部の低速ロールとして作用しているため、該低速ロールは従来の脱ぷ装置より二倍の早さで摩耗が進行していく。例えば、従来、高速ロールのゴム層の残り厚さが1/2程度になったとき、低速側のゴム層の残り厚さが3/4程度であったとすると、本発明では、低速ロールのゴム層の摩耗度が2倍となるので、高速ロールの残り厚さ1/2に対し、低速ロールの残り厚さは、1ー{(1/4)×2}=1/2となり、高速ロールと低速ロールとは周速度が異なってもロールの摩耗度を同等にすることができる。つまり、高速側と低速側のゴムロールを入れ換えてゴムロールの使用期間を延長するという煩わしさがなく、各ゴムロールが寿命を迎えるまでロール軸に取り付けたままでよい。
【0009】また、前記二カ所の脱ぷ部のそれぞれの繰り込み側に、前記高速ロールと前記低速ロール間に穀物を供給する穀物供給手段を設け、該穀物供給手段は、穀物を薄い層で帯状にするとともに、加速して上記高速ロールと低速ロール間に供給するとよい。
【0010】更に、前記穀物供給手段は、スロワーにするとよい。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の脱ぷ装置1の一実施形態を示す概略縦断面図である。符号2,3,4は籾摺用の脱ぷロールであり、鋳物や合成樹脂で形成した芯部5,6,7の周囲に所定の硬度のゴム8,9,10を被覆してゴムロールに形成する。芯部5,6,7の内方向には、厚肉に形成したボス部11,12,13を設け、脱ぷロール2,3,4を回転軸14,15,16に軸装する。
【0012】脱ぷロール2,4を軸装する回転軸14,16は、機枠21内に所定間隔離して懸架し、脱ぷロール2,4を高速ロールとなすようにお互いに同方向で且つ同周速度で回転させる。そして、脱ぷロール3を軸装する回転軸15は、機枠21内の回転軸14と回転軸16とを結ぶ直線上に懸架し、脱ぷロール3を低速ロールとなすように回転軸14,16とは逆方向で、且つ、回転軸14,16とは異なる周速度で回転させる。すなわち、脱ぷロール2,3には図面左方向から穀物を供給する脱ぷ部17に形成するとともに、脱ぷロール3,4には図面右方向から穀物を供給する脱ぷ部18に形成して、両脱ぷ部17,18を通過する際のロールによる圧力と、周速度差によるせん断力とにより脱ぷ処理が行われる。脱ぷ部17と脱ぷ部18との脱ぷ処理能力を比較すると、両脱ぷ部17,18とも脱ぷロール3(低速)を兼用しているために同等の処理能力となる。
【0013】上記二カ所の脱ぷ部17,18に穀物を供給するそれぞれの繰り込み(供給)側には、穀物供給手段を設ける。該穀物供給手段は、穀物を薄い層で帯状にするとともに、加速して上記脱ぷロール2,3間及び脱ぷロール3,4間に供給するスロワー19,20を用いることが好ましい。穀物は機枠21上部に設けた穀物ホッパ22に貯留され、該穀物ホッパ22は二カ所の脱ぷ部17,18に均等に穀物を供給するため、中央下端部に山型の流下板23を設ける。穀物ホッパ22の排出口近傍にはシャッタ24を介して穀物流下路25,26を接続する。該穀物流下路25,26下端は、スロワー19,20の供給口27,28とそれぞれ接続する。スロワー19,20内には、それぞれ回転軸29を横架してこれに複数枚の翼板30を取り付け、接線方向には加速して脱ぷロール間に穀物を供給するガイド31,32を設ける。符号33,34は脱ぷ部17,18により脱ぷされた摺米を流下させる流下樋であり、流下樋33,34下端と機枠21との間に摺米流下路35,36を形成し、機枠21下端に設けた摺米排出口37に誘導する構成とする。該摺米排出口37は、次工程の風選部(図示せず)に接続し、摺米から籾殻等を風選して精選を行う。
【0014】図2は、本発明の脱ぷ装置のロール駆動部を示す概略図である。図2により脱ぷロール2,3,4をそれぞれ軸装する回転軸14,15,16のそれぞれの回転方向及び周速度、並びにロール間隙調節機構について説明する。駆動源となるモータ(図示せず)に接続された駆動軸38は、その回転力が駆動プーリ39及びベルト40を介して各脱ぷロール2,3,4に伝動される。脱ぷロール2の回転軸14に軸着したプーリー41と脱ぷロール4の回転軸16に軸着したプーリー43とは同径であり、脱ぷロール3の回転軸15に軸着したプーリー42は、前記プーリー41,43よりも大きい。従って、脱ぷロール3は、脱ぷロール2及び脱ぷロール4より遅い回転速度で回転する。尚、脱ぷロール3は固定ロールとし、脱ぷロール2及び脱ぷロール3にはそれぞれロール間隙調節機構44,45を設けて可動ロールに構成するとよい。
【0015】ロール間隙調節機構44,45は、脱ぷロール2,4(可動ロール)の回転軸14,16を脱ぷロール3(固定ロール)の回転軸15に対して平行移動できるように構成されている。すなわち、前記回転軸14,16には、可動ロール2,4を固定ロール3に対して近接離間するように一体移動する移動部材46,47を設ける。該移動部材46,47の一端46a,47aは機枠21に固定され、移動部材46,47の他端46b,47bには、回転軸15の軸芯方向に伸縮するようにエアーシリンダ48,49がそれぞれ接続されている。
【0016】符号50は空回りするアイドルプーリーであり、符号51はスプリング52によりベルト40を引っ張るテンションプーリ−である。
【0017】以下、上記構成における作用について説明する。穀物ホッパ22へ所定水分に調整した穀物(例えば籾)を張り込み、穀物ホッパ22下端のシャッター24を開成すると、穀物は穀物流下路25,26を流下してスロワー19,20の供給口27,28に至る。スロワー19,20では、穀物を翼板30により接線方向に跳ね揚げながらガイド31,32へ移送し、穀物を薄い層で帯状にするとともに加速して脱ぷ部17,18に供給するようにする。
【0018】脱ぷロール2,3,4の駆動は、駆動源から駆動軸38を反時計方向に回転し、ベルト40が反時計方向に回転することにより行われ、脱ぷロール2,4が駆動軸38と同じ反時計方向に回転され、脱ぷロール3は駆動軸38とは逆方向に時計方向に回転される。そして、穀物が両脱ぷ部17,18を通過する際のロールによる圧力と、周速度差によるせん断力とにより脱ぷ処理が行われる。この脱ぷ処理によりゴムロールが徐々に摩耗していく。高速ロールとなる2つの脱ぷロール2,4と、該2つの脱ぷロール2,4の間隙に設けた低速ロールとなる脱ぷロール3との摩耗を比較すると、本来は脱ぷロール2,4の方が高速のため摩耗が早く進行するが、脱ぷロール3が2カ所の脱ぷ部の低速ロールとして作用しているため、該脱ぷロール3は従来より二倍の早さで摩耗が進行してく。
【0019】例えば、従来は高速ロールのゴム層の残り厚さが1/2程度になったとき、低速ロールのゴム層の残り厚さが3/4程度であったとすると、高速ロールの摩耗度が1/2で低速ロールの摩耗度が1/4である。しかし、本実施形態では低速ロール3のゴム層9の摩耗度が2倍となるので、高速ロール2,4の残り厚さ1/2に対し、低速ロールの残り厚さは、1ー{(1/4)×2}=1/2となり、高速ロール2,4と低速ロール3とは摩耗度が同じで、周速度が異なっても摩耗度を同等にすることができた。つまり、ゴムロールの使用期間を延長するために高速側と低速側のゴムロールを入れ換えるという煩わしさがなくなった。
【0020】本実施形態によれば、図1及び図2に示すように、機枠21内に脱ぷロール2,3,4を縦方向に懸架しているのであるが、これに限定されるものではなく、図3に示すように、機枠21内に脱ぷロール2,3,4を横方向に横架してもよい。
【0021】
【発明の効果】本発明は、お互いに同方向で且つ同周速度で回転させる2つの高速ロールを一定間隔離して配設すると共に、該2つの高速ロールとは逆方向で且つ異なる周速度で回転させる1つの低速ロールを前記2つの高速ロールの間隙に挿設して、前記2つの高速ロールを、前記低速ロールに対して遠近調節可能にして形成した脱ぷ部を二カ所形成し、該二カ所の脱ぷ部にそれぞれ穀物を供給して籾摺りを行うので、高速側と低速側のゴムロールの摩耗度が同等となりゴムロールの入れ換えを必要とせず、また、3個のゴムロールにより脱ぷ部を二カ所形成するので簡単な構成で脱ぷ処理能力を向上させることが可能となった。
【0022】また、前記二カ所の脱ぷ部のそれぞれの繰り込み側に、前記高速ロールと前記低速ロール間に穀物を供給する穀物供給手段を設け、該穀物供給手段は、穀物を薄い層で帯状にするので、穀物を自然落下スピード以上に加速し、整列させ、薄層にしてロール間に供給できるため脱ぷロールの単位幅あたりの脱ぷ処理能力が向上できる。
【0023】また、穀物供給手段は、スロワーにしたので、縦方向だけでなく横方向に脱ぷロールを懸架することができ、脱ぷロールの配置を自由に設定することが可能となった。




 

 


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