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発明の名称 精白穀粒洗浄方法及び精白穀粒洗浄システム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−216539
公開日 平成10年(1998)8月18日
出願番号 特願平9−37184
出願日 平成9年(1997)2月4日
代理人
発明者 佐竹 覺 / 井藤 勝則 / 横島 健一 / 梶原 一信 / 河口 武志
要約 目的
洗浄水を節約して廃水処理設備を縮小し、洗浄品位を確保しながら精白穀粒洗浄のコストを低廉とする。

構成
洗浄装置4に精白穀粒と洗浄水とを供給し回転撹拌して洗浄し脱水した後、精白穀粒を保存可能に穀粒乾燥装置6で乾燥する一方で、洗浄により生じる廃水を沈澱タンク7に一時貯留して上澄み液と固形物に分離して、固形物をドラムタイプの乾燥装置9で乾燥処理し、前記沈澱タンク7で分離した上澄み液を洗浄水として洗米部2にリサイクル供給することで洗浄水が節約可能となり、水道水を脱水部3にのみ供給することで洗浄の品位が確保できるものとなる。
特許請求の範囲
【請求項1】 精白穀粒と洗浄水とを回転撹拌して洗浄し脱水した後精白穀粒を保存可能に乾燥する一方で、洗浄により生じる廃水を一時貯留して上澄み液と固形物に分離して固形物を乾燥処理する穀粒洗浄方法であって、前記分離した上澄み液を洗浄水としてリサイクル供給し、水道水を脱水時に供給することを特徴とする精白穀粒洗浄方法。
【請求項2】 精白穀粒を洗浄水で撹拌洗浄する前に、一次加工として精白穀粒に低圧の精穀作用を与えた後に、二次加工として洗浄することを特徴とする精白穀粒洗浄方法。
【請求項3】 一次加工には、重量%で精白穀粒の5%以下の水分を加えることを特徴とする請求項2記載の精白穀粒洗浄方法。
【請求項4】 固形物を乾燥して得られるアルファ化溶出分を一次加工に加えることを特徴とする請求項2記載の精白穀粒洗浄方法。
【請求項5】 アルファ化澱粉を一次加工に加えることを特徴とする請求項2記載の精白穀粒洗浄方法。
【請求項6】 精白後の穀粒と洗浄水とを供給し精白穀粒を回転撹拌して洗浄し脱水する洗浄装置と、前記洗浄装置から排出される廃水を貯留する沈澱タンクと、沈澱タンクの固形物を乾燥する乾燥装置及び洗浄後の精白穀粒を乾燥する穀粒乾燥装置とを備える穀粒洗浄システムであって、前記沈澱タンクから得られる上澄み液を前記洗浄装置へリサイクルするよう沈澱タンクと洗浄装置とを循環装置を介して接続し、更に洗浄装置の後半に水道水をポンプ装置を介して供給可能にすると共に、精白穀粒と洗浄水及び水道水とが精白穀粒の流量に応じて予め定められた流量比率となるよう精白穀粒の流量計測装置に応じて循環装置とポンプ装置とを制御する制御装置を有することを特徴とする精白穀粒の洗浄システム。
【請求項7】 洗浄装置は前後に洗浄部と脱水部とから構成され、清浄水は前記脱水部の後半において精白穀粒に供給されることを特徴とする請求項6記載の精白穀粒の洗浄システム。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】米または麦等の穀粒を精穀して得られる精白穀粒の洗浄方法とそのための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自然環境保護を目的として、廃水となるお米の研ぎ汁を少なくするための装置である洗米装置の開発が盛んに行われている。洗米装置によって工場でまとめてお米を洗い、廃水を化学的に処理することができるので環境を汚すことがない。また消費者に対しては予め洗ったお米を販売することで、お米の研ぎ汁等を無くし廃水を少なくすることができるのである。
【0003】さて、洗米装置は古くから多くの出願が存在するが、洗浄装置として本出願人の洗米装置(特開平7−87905号)の出願を例に説明する。洗米装置を含めた洗米システムの多くは、洗米水と精白米とを混合撹拌する洗米機と、洗米した精白米を水切りする脱水機及び脱水した精白米を乾燥する乾燥装置からなる。このような出願に見られるような装置は多いものの、そこで使用する洗米水量に関すること、例えば使用する水量を削減する装置またはその洗米方法についての出願は見あたらない。これらは洗浄後に排出される廃水をそのまま固形物と水とに分離して、固形物は乾燥処理され可燃物として廃棄し、水は濃度を低下させ環境に放水していた。このためいかに少量の水で洗米を可能にする洗米装置とするかが研究されてきた。
【0004】さて、無洗米装置の工場における廃水処理は、SS値やBOD値を低下させるための最も簡単な方法として大量の水で希釈することが考えられるが、この他メタン発酵法、酵母を利用した方法あるいはポリ塩化アルミニュ−ム等を利用した凝集沈澱法で処理されていた。これらは処理水量や廃液タンクの容量など、大変大きな廃水施設を必要とするものであった。これについても本出願人の洗米廃水処理方法(特開平4−190891号)の出願を例に説明する。廃水処理には化学物質である塩化カルシュ−ムを加えてその後浮遊物質を凝集分離することで迅速処理を可能とし廃水の高速処理により施設の縮小などを目的としたことを開示しているが、廃水処理そのものには大きな効果を有するものの、廃水の処理量に値する貯留タンクを多く必要とすることから、処理効果の他に処理廃水そのものの削減が望まれていた。
【0005】なお、以上洗米として従来技術を述べたが、精白米は精白穀粒であり、精白穀粒には米、麦そのほかの穀粒も含まれ、精白後に洗浄を必要とするまたは洗浄効果が期待できる穀粒において共通の技術である。
【0006】ところで、精白穀粒の洗浄によって洗浄装置から排出される廃水をリサイクルする出願はあるが、すべて穀粒の加工前の調質のために廃水を使用するものである。例えば小麦の精麦のために予め加水することである。ここで使用される廃水は精白前の穀粒の調質に使用することであり、精白後の調質に使用することは開示されていない。つまり廃水であるがために調質には使用できないとの前提によるものである。しかも、廃水の上澄み水を精白前の穀粒の”調質”に使用する技術思想は、システム全体が穀粒の加工装置を含めたことを前提としており、洗浄システム単独の装置の実現を前提としたものではなく、洗浄システム装置のコンパクト化は、この技術思想、つまり上澄み水を精白前の調質に使用するという、調質と精白とを予め含めたシステムでは実現は困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】洗浄装置にしろ廃水処理にしろ洗浄能力や廃水処理能力等は大きく向上したものの、廃水処理能力にも限界があり、洗浄に関わる洗浄水量が大きく削減されない限りこれ以上の施設の縮小はされず、このため廃水処理装置など初期の設備投資がそのままコストに反映されて、洗浄穀粒の製造コストは低減されないものである。さらに洗浄施設の拡充も簡単に進められないのが現状である。
【0008】以上のことから、洗浄能力の向上とともに洗浄廃水を低減させることのできる洗浄方法および、その方法による洗浄装置の提供を技術的課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1によると、精白穀粒と洗浄水とを供給し回転撹拌して洗浄し脱水した後精白穀粒を保存可能に乾燥する一方で、洗浄により生じる廃水を沈澱タンクに一時貯留して上澄み液と固形物に分離して、固形物をドラムタイプの乾燥装置で乾燥処理する穀粒洗浄方法であって、前記分離した上澄み液を洗浄水としてリサイクル供給することで洗浄水が節約可能となり、水道水を脱水時にのみ供給することで洗浄の品位が確保できるものとなる。
【0010】請求項2によると、精白穀粒を洗浄水で撹拌洗浄する前に、一次加工として精白穀粒に低圧の精穀作用を与えた後に、二次加工として洗浄することにより、洗浄前の原料の条件をある品位に保つことが可能で、洗浄の品質を確保する上での制御が容易で確実となる。
【0011】また、前記一次加工に(1) 重量%で精白穀粒の5%以下の水分を加えること、(2) 固形物を乾燥して得られるアルファ化溶出分を一次加工に加えること、(3) アルファ化澱粉を一次加工に加えること、により、洗浄前の精白穀粒の洗浄レベルを向上させることができるので、リサイクル水を利用した洗浄であっても洗浄品位を数段向上させることができるようになった。
【0012】請求項6によると、精白後の穀粒と洗浄水とを洗浄装置に供給し、洗浄部で精白穀粒と洗浄水とを回転撹拌して洗浄し脱水部で脱水する一方、前記洗浄装置から排出される廃水を一次貯留する沈澱タンク有し、沈澱タンクの固形物を乾燥する乾燥装置及び洗浄後の精白穀粒を乾燥する穀粒乾燥装置とを備える穀粒洗浄システムであって、前記沈澱タンクから得られる上澄み液を前記洗浄装置へリサイクルするよう沈澱タンクと洗浄装置とを循環装置を介して接続し、更に洗浄装置の後半に、ポンプ装置を介して水道水を供給可能にすると共に、精白穀粒と洗浄水及び水道水とが精白穀粒の流量に応じて予め定められた流量比率となるよう精白穀粒の流量計測装置に応じて循環装置とポンプ装置とを制御装置で制御するようにしたので、沈澱タンクの水量は水道水で加水した量だけ増加するが、制御装置によって制御されるので、増加分の固形物あるいは水量が処理できる廃水処理装置を選定すればよく、精白穀物の供給流量と洗浄水あるいは水道水の比率はコントロ−ルされるので、正確に沈澱タンクの容量や乾燥装置の乾燥容量なども決定することができる。またその変動も極めて少ないものである。
【0013】請求項7によると、洗浄装置は前後に洗浄部と脱水部とから構成してあり、洗浄装置の後半に加える清浄水は、前記脱水部のその後半の脱水時において精白穀粒に供給されるので、脱水と同時に清浄な水道水を噴射して使用することにより、精白穀粒の表層部の遊離成分は確実に洗浄される。リサイクル水を使用しても洗浄品位が保持できるのはこのためである。
【0014】
【発明の実施の形態】精白穀粒洗浄方法の好適な実施例について洗米装置を例として以下に説明する。図1に示すものは洗米システム1のフロ−チャ−トを概略図で示したものである。前工程により精白された精白米は、洗米部2と脱水部3とからなる洗浄装置4に投入される。洗浄装置4の最初に洗米部2では洗浄水が循環装置5により供給されており、精白米は供給される洗浄水と洗米部2の撹拌作用とにより洗浄作用を受ける。洗浄部2で洗浄作用を受けた精白米は脱水部3に送られる。脱水部3では横送されながら脱水撹拌し、この脱水部3の後半において水道水が供給されて洗米が完了する。洗米後の精白米は穀粒乾燥装置6に送られ、乾燥あるいは調質など精白米が保存可能となるまで行われて洗米が完了する。
【0015】洗米により洗浄装置4から排出される廃水は沈澱タンク7に貯留して、固形物と上澄み液とに分離される。沈澱タンク7で分離し沈澱した凝縮固形物は、輸送ポンプ8により乾燥装置9に輸送される。乾燥装置9では凝縮固形物がドラム状の乾燥面10に供給され熱風装置11から送風される熱風により乾燥する。以上で本発明に係る洗浄方法とそれを実現する洗浄システムを構成する。
【0016】ここで本発明の特徴は、沈澱タンク7の上澄み液を洗浄水として循環装置5により洗浄装置4の洗米部2に供給していることである。通常の洗米には水道水が使用されてきたが、沈澱タンク7の上澄み液をリサイクル使用することで常時必要な洗浄水をシステム1内で確保することができた。さらに洗浄装置4の脱水部3にポンプ装置12を介して水道水を供給したことにある。また洗浄に沈澱タンク7の上澄み液をリサイクル使用すると、製品濁度は水道水だけの洗浄より上昇するが、脱水部3で水道水を供給することで洗浄がさらに進み、リサイクル水を使用したことによるデメリットは解消されるものとなる。しかも必要な精白米の製品濁度も確保できるものとなる。
【0017】以上の洗浄方法で製品濁度をより低下させるためには脱水部3への水道水の供給を増加させればよいのであるが、水道水を限りなく多く供給することは従来のものと同じように廃水が多量に生じることになる。しかし本発明では、様々な試験により以下の状況を見いだした。
【0018】つまり、上記の洗浄を以下の条件で実施した。
【0019】供試原料:中生新千本供給原料:500KG/h原料濁度:90ppm循環洗浄水量:重量%で供試原料と同量水道水:重量%で供試原料の10%【0020】
【表1】

この結果、表1及び図2に示すように、洗浄の最初の頃は供給した循環水が洗浄に使用されていない水道水のままのために、洗浄後の製品濁度は従来の水道水での洗浄と同しような製品濁度となっている。これは当然の結果であるが、注目すべきは、洗浄開始後の変化である。
【0021】30分経過以後の製品濁度はほとんど変化せず、リサイクルする洗浄水の濁度も微小の変化に留まっていることが確認できる。つまりこのような条件であれば、製品濁度65ppm 程度の製品を製造するにあたり、常時必要な水道水は原料の10%程度であり、従来の洗浄装置とは比較にならない少ない加水量により洗浄が可能となり低い製品濁度を確保できるようになった。
【0022】更にこのような洗浄方法に、洗浄装置4の前に一次加工として精白米に低圧の精穀作用を与える精穀装置13を設け、二次加工として洗浄装置4に供給することにより、更に効果を向上させることができる。ここで言う低圧の精穀作用とは例えばほぼ精穀作用がなく加工圧力が100Kg/cm2〜500Kg/cm2の範囲であることを指している。この一次加工に、(1) 重量%で精白穀粒の5%以下の水分を加える(2) 固形物を乾燥して得られるアルファ化溶出分を加える(3) アルファ化澱粉を一次加工に加えることが非常に有効な手段となる。つまり、前述の本発明の洗浄方法に更に一次加工として精穀作用を加え、その精穀作用においても上記(1) から(3) のいずれかを加えて行うことによりさらに洗浄効果が向上するものである。
【0023】
【表2】

この結果、表2では一次加工を加え、(1) 〜(3) のそれぞれを加えて精穀した場合の洗浄後の製品濁度を一覧にして比較した。一次加工に水分を加えただけでも二次加工後の製品濁度は60ppm 以下にまで低下し、(1) から(3) の順に製品濁度が低下している。この一次加工では低圧の精穀作用により精白米の周囲に付着している浮遊物を取り去り、二次加工に供給する原料の品質を整える効果があり、前記(1) 〜(3) を加えることで浮遊物を取り去る効果が更に向上するものである。
【0024】ここで、アルファ化溶出分とは、廃水を沈澱タンクで分離し沈澱した固形分を乾燥して得られるものである。またアルファ化澱粉は、作物から得られる澱粉を乾燥させ粒状あるいは紛体に加工したものを総称している。
【0025】さて本発明では、流量計測装置14、洗浄装置4、沈澱タンク7、乾燥装置9、穀粒乾燥装置6等から精白穀粒洗浄方法による精白穀粒の洗浄システムを構成し、前記沈澱タンク7から得られる上澄み液を前記洗浄装置4へリサイクルするよう沈澱タンク7と洗浄装置4の洗米部2とを循環装置5を介して接続し、更に洗浄装置4の後半の脱水部3にポンプ装置12を介して水道水を供給可能にすると共に、精白米と洗浄水及び水道水とが精白米の流量に応じて予め定められた流量比率となるよう流量計測装置14の値に応じて循環装置5とポンプ装置12とを制御する制御装置15を有する本発明の精白穀粒の洗浄システムとしてある。
【0026】制御装置15は、流量計測装置14によって計測し制御装置15に連絡される精白米の流量を基準として、例えば重量%で精白米と同量の洗浄水が洗浄装置4の洗米部2に供給されるよう循環装置5に連絡して制御し、一方精白米の流量を基準として、例えば重量%で精白米の10%の水道水が洗浄装置4の脱水部3に供給されるようポンプ装置12に連絡して制御する。流量計測装置14は流量計測のみならず流量調節機能を有するものであっても良く、その場合には循環装置5とポンプ装置12及び流量計測装置14の何れかを精白米流量に応じて制御することになる。精白米の流量に応じて水量を制御するので常に精白米に即した安定した比率の流量となり、使用する水道水も過剰に加水されることはなく、できるだけ少量に精白米に応じて水道水を制御することで大きな沈澱槽を設ける必要はなく、本願のように乾燥装置で十分対応できるものとなる。
【0027】
【実施例】次に、洗浄装置4の具体的構造について図3により説明する。洗浄装置4は前述したように洗米部2と脱水部3とから構成される。
【0028】前工程に接続する供給ホッパ20の下部にはシャッタ用シリンダ(図示せず)によって作動するシャッタ板21を出入自在に装着し、その下部を横設した定量供給スクリュ−22に接続する。該定量供給スクリュ−22はモ−タ(図示せず)により駆動されるとともに、その搬送終端を送り込みスクリュ−23に接続してある。洗浄装置4に精白米が供給される。
【0029】次に洗浄装置の洗米部2について説明する。上端を軸受部24によってほぼ垂直に軸支して立設した竪軸25には、上方より前記送り込みスクリュ−23と撹拌翼25とその下方に逆送スクリュ−26とを軸着して設けてある。軸受部24の下方の送り込みスクリュ−23は送り込み筒27に、撹拌翼25は一次洗米筒28に、また逆送スクリュ−26は逆送筒29にそれぞれ内装されている。ここで逆送スクリュ−26は、前記送り込みスクリュ−23とは羽根の向きを逆にして米粒を上送するように形成してある。
【0030】前記一次洗米筒28は前記送り込み筒27よりも内径を大としてあり一次洗米筒28の上部外周面には一次洗米筒28内に洗浄水を供給する給水ノズル30が埋設してある。また前記竪軸25の上端部にはプ−リ31を軸着し、該プ−リ31とモ−タ32とをVベルトにより連結してある。
【0031】次に脱水部について説明する。前記一次洗米筒28の下方には、固定フレ−ム40の両端部に設けた軸受部41a,41bによって回転自在にスクリュ−軸42を横設しさらに横送スクリュ−43が軸着してある。そして、固定フレ−ム40の一側上部に供給口44を設けるとともに、他側底部に排出口45を開口して廃水樋46を接続し、供給口44と排出口45とを前記横送スクリュ−43により連絡する。
【0032】更に、前記横送スクリュ−43を挿通した二次洗米筒47及び脱水筒48を一体に連結して形成するとともに、該二次洗米筒47及び脱水筒48は一対の軸受49により固定フレ−ム40内に回転自在に支持されている。前記脱水筒48は米粒が露出しない多孔壁又は網によって形成される。また、前記二次洗米筒47の一部にVベルトを掛ける溝部50を形成するとともに固定フレ−ム40にベルト用開口51を設け、両軸モ−タ52の一方のプ−リ53aによって二次洗米筒47及び脱水筒48が共に回転するよう形成される。他方、前記横送スクリュ−43のスクリュ−軸42の一端に軸着したプ−リ54と前記両軸モ−タ52の他方のプ−リ53bとはVベルトにより連結されて、前記二次洗米筒47及び脱水筒48よりも高速回転するよう形成されている。
【0033】また、前記脱水筒48の周囲に廃水室55を形成するとともに、該廃水室55の底部に廃水口56を設けて廃水ホッパ57を固着する。更に、両軸受部41a,41b付近での漏水を受けるための廃水ホッパ58,59が設けてある。廃水ホッパ57,58の下方には廃水管に通じる廃水樋(図示せず)を設け、廃水ホッパ59には廃水管60が接続されている。それぞれの廃水は沈澱タンク7に接続されている。
【0034】本発明では、以上の構成に加えて前記脱水筒48範囲内のスクリュ−軸42に、スクリュ軸42の中心から外周に向けた開口部61を設けてある。図4により詳細に説明すると、スクリュ−軸42の供給口44側の軸端から排出口45側の脱水筒48位置にかけて、スクリュ−軸42の中心に給水道62が開口してあり、前記脱水部48の開口部61はこの給水道62に連通させてある。また、スクリュ−軸42の供給口44側の軸端には、固定した供給パイプ63と回転するスクリュ−軸42との接続を可能にする回動接続口64を有する回動接続装置65を接続し、該回動接続装置65を介して給水道62をポンプ装置12に接続して水道水が供給できるようにしてある。
【0035】なお、前記排米樋46の下方には穀粒乾燥装置6が接続してあるが、直接又は中継パイプを介して無孔の振動トラフを介設して振動発生手段を設けることもあり、これにより米粒表面の水分状態を調節することもできる。
【0036】以下、上記構成における具体的作動につき図1から図3を参照して説明する。まず、洗浄装置4の洗米部2の作用から説明すると、シャッタ21用シリンダ(図示せず)の駆動によって供給ホッパ20下部のシャッタ板21が開方向へ作動し、精白米は定量供給スクリュ−22によって送り込み筒27内へ連続的に一定流量で供給される。そして、送り込み筒27内の精白米は、送り込みスクリュ−23によって下方の一次洗米筒28へ送り込まれる。
【0037】一次洗米筒28内の精白米は、給水ノズル30から給水される洗浄水と共に撹拌翼25によって撹拌され、精白米表層部の糊粉層が水中に溶け出すものである。しかも、逆送スクリュ−26により、水及び精白米が一次洗米筒28から直ちに落下することがなく、一次洗米筒28内における逆送スクリュ−26及び撹拌翼25とによる撹拌作用によって効果的に洗米作用を受けることになる。
【0038】ここで洗米筒28に供給される洗浄水は、本発明では前述のように沈澱タンク7の上澄み水を循環供給したものである。また循環水の温度は安定していることが好ましく温度を安定させる手段を講じることも効果的である。さらに温度が低温水の場合は、竪軸25の回転数を大きくするとよい。前記給水ノズル30からの給水量は、精白米の重量%にして同流量とする。なお、一次洗米筒28と送り込み筒27との境界部の段差部により、水及び精白米が送り込み筒27内に逆流することがない。一次洗米を5〜6秒間で終えた水混じりの精白米は、洗浄水とともに一次洗米筒28の下端から供給口44内に落下し流入する。以上で洗米部2の工程を終了する。
【0039】次に脱水部3の作用について説明すると、供給口44内に流入した精白米と洗浄水は、一対の軸受49によって固定フレ−ム40内で高速回転する二次洗米筒47により精白米と洗浄水とが撹拌されるとともに、該二次洗米筒47よりも高速で、かつ同方向に回転する横送スクリュ−43によって排出口45側へ搬送される。こうして二次洗米作用を約4秒間受けた精白米は、脱水筒48に至り、遠心脱水作用により、洗米済みの水と共にその付着水が除去される。
【0040】本発明では脱水筒48による脱水作用とともに、給水道62から水道水が供給されており、脱水作用を受けながら内側の開口部61からは水道水か噴射供給されている。これにより最終まで精白米の表層部に付着していた糊粉層が取り除かれることになる。つまり、内側から清浄な水道水による水圧洗浄と脱水筒48での脱水作用とを同時に受けることになり極めて効果的で効率の良い脱水洗浄がおこなわれることになる。脱水筒43を通過することにより脱水された精白米は、排出口45及び排米樋46を経て次工程へ連続的に落下する。
【0041】この後、振動モ−タなどによる振動装置で精白米が振動作用を受けると、精白米同士が付着することなく、精白米表層部の水分が精白米内層部へ浸透し、その結果、精白米の付着性が著しく減少し、その後の搬送が容易となる。また、これにより、精白米の含水率は1〜2ポイント上昇させることもできるため、精白米の水分をコントロ−ルすることができる。
【0042】なお、脱水筒48での開口部61からの水道水の噴射供給の二次効果として、廃水室55及び排米樋46内等の精白米通路内を常に清潔に保つことができる。
【0043】
【発明の効果】請求項1によると、廃水の上澄み水をリサイクルすることで大量の水で洗浄でき、最終段階で少量の水道水を加えて完全に洗浄を完了するものである。したがって、洗浄システムで処理すべき廃水量は加えた水道水と同量であり、廃水処理では、例えば精白穀粒の5%〜15%という僅かな量を処理すればよい。換言すれば新たに加える水量が精白穀粒の5%〜15%である。
【0044】この水道水の割合は、リサイクルする上澄み水の濁度が安定しかつ洗浄後の製品穀粒の濁度が低位に安定する値である。また加水量が多すぎれば洗浄後の製品濁度もリサイクル上澄み水の濁度も低位に安定するものの、製品濁度の必要上限を60ppm とすれば、水道水の加水量の上限を15%を越えて加水しても、廃水の処理量が増加するだけで無駄な加水となることから加水の上限であること考えることもできる。
【0045】請求項2によると、一次加工として低圧の精穀作用を加えるというのは、精穀装置内を低圧力によりほぼ精穀しない状態で穀粒を通過させることであり、より具体的には100kg/cm2〜500kg/cm2の範囲が例である。この低圧力の精穀作用を洗浄装置の前段に設けると、精白穀粒の表面に付着した浮遊物(剥離した糠等)を取り去り、洗浄装置に投入する精白穀粒の状態を安定させることができる。洗浄装置に投入される精白穀粒の状態、つまり精白の状態およびそれに影響される浮遊物の状態がロットごとに異なることは容易に予想されることであり、精白の歩留というより付着物の状態を常に一定にして洗浄装置に投入することを目的としたものである。
【0046】なお、一次加工の低圧の精穀作用において、5%以下の加水をすること、廃水から分離した固形物を乾燥して得られるアルファ化溶出分を乾燥固形物として加えること、あるいはアルファ化澱粉を加えることにより、精白穀粒に付着した浮遊物が効果的に取り除かれ、洗浄装置によってさらに洗浄が進められることが確認されている。なおこれら乾燥固形物とアルファ化澱粉は加えるほどに効果が期待できることが確認されている。
【0047】ところで、乾燥固形物は一次加工へ加える前に、細かく粉砕することや粒度を整えることにより更なる効果が期待できる。請求項6によると、循環装置による洗浄装置へ供給するリサイクル洗浄水の水量と、ポンプ装置による脱水部に供給する水道水の水量とが、精白穀粒の流量に応じて予め定められた流量比率となるよう、循環装置とポンプ装置及び精白穀粒の供給装置とを制御装置によって制御するので、穀粒の流量変化に応じて一定の比率で水量が制御され、安定した洗浄が可能である。
【0048】請求項7によると、洗浄部と脱水部とを有し、洗浄部では精白穀粒と洗浄水とが回転撹拌されて洗浄作用を受け、脱水部では、脱水しながら水道水の加水つまり新たな加水をおこなうので、効果的に洗浄と清浄及び脱水が可能となった。




 

 


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