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発明の名称 水硬性無機質成形品の成形用型
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−315212
公開日 平成10年(1998)12月2日
出願番号 特願平9−124334
出願日 平成9年(1997)5月14日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】九十九 高秋
発明者 橋本 憲一 / 大西 重夫
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 開割閉合可能な一対の型からなり、一方の型は、型面に複数の吸引孔が設けられた型本体と、その吸引孔に連通する小孔を有し、他方の型と閉合した状態で水硬性無機質組成物を供給するためのキャビティを形成する水切板とからなり、該水切板にはキャビティを形成する面及び該小孔の外周に、キャビティに向かって多数の突起が設けられていることを特徴とする水硬性無機質成形品の成形用型。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水硬性無機質成形品の成形用型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水、セメント等を主材とし、必要に応じて補強繊維を添加して成る水硬性無機質成形品を、開割閉合可能な一対の型により、瓦等の成形品を成形することは知られている。このような成形において、一方の型の型面に、複数の吸引孔が設けられた装置の、吸引孔に接して、多数の小孔を有する水切鉄板を取り付け、その小孔から吸引孔を通じて吸引して搾水可能としたセメント瓦製造装置が知られている(実開昭55−58311号公報)。
【0003】上記成形用型は、図5に示すように、開割閉合可能な一方の型である上型aと他方の型である下型bとからなり、図示しない成型装置により上型aが下型bに対して昇降自在となされている。
【0004】上型aと下型bとは、閉合した状態で、低圧状態で水硬性無機質組成物を充填、加圧し、且つ搾水できるように上型aの下面に複数の真空吸引孔cが設けられており、上型aの下面の真空吸引孔cに接して多数の小孔を有する水切鉄板dが取り付けられている。小孔から真空吸引孔cを経て搾水された水は搾水通過孔eを経て排出され、充填された水硬性無機質組成物中の余剰の水を脱水可能としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この成形用型において、水切鉄板dと下型bの間に水硬性無機質組成物を充填し、加圧しながら、小孔から真空吸引孔cを経て搾水する際、小孔内部に水硬性無機質組成物が食い込むため、得られた成形品の裏面には所謂「搾水リブ」といわれる突起が突出することになる。この突起が、成形品を格納したり、搬送したりするために積み重ねる際、他の成形品の表面に当たり、その化粧面を傷つけるといった問題があった。さらに、この突起が存在することにより、成形原料が増大し、製品のコストアップにつながっていた。
【0006】本発明は上記の課題を解決し、水硬性無機質組成物中の余剰の水を吸引し、脱水する成形方法にあっても、成形品を積み重ねる際、突起が邪魔になることがなく、且つ少ない原料で成形品を製造可能な、水硬性無機質成形品の成形用型を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の水硬性無機質成形品の成形用型(以下、単に「成形用型」という場合もある)は、開割閉合可能な一対の型からなり、一方の型は、型面に複数の吸引孔が設けられた型本体と、その吸引孔に連通する小孔を有し、他方の型と閉合した状態で水硬性無機質組成物を供給するためのキャビティを形成する水切板とからなり、該水切板にはキャビティを形成する面及び該小孔の外周に、キャビティに向かって多数の突起が設けられているものである。
【0008】本発明に於いて、水硬性無機質組成物とは、セメント、石膏、珪酸カルシウム等の水和反応によって硬化する水硬性無機物質と、水硬性無機物質を硬化させ、流動性を付与させる為に必要な量の水とからなり、必要に応じて補強材として鉱物繊維、硝子繊維等の無機質繊維、動植物繊維、合成繊維、半合成繊維、再生繊維等の有機質繊維、骨材として砂、砂利等、急結剤、顔料などが含有されているものである。
【0009】本発明において、水切板に形成される突起の形状は、円柱状であってもよいし、角柱状であってもよい。又、突起同士が相互に連結されていてもよい。
【0010】(作用)本発明の水硬性無機質成形品の成形用型は、開割閉合可能な一対の型からなり、一方の型は、型面に複数の吸引孔が設けられた型本体と、その吸引孔に連通する小孔を有し、他方の型と閉合した状態で水硬性無機質組成物を供給するためのキャビティを形成する水切板とからなり、該水切板にはキャビティを形成する面に、キャビティに向かって多数の突起が設けられているものであるから、その分だけ水硬性無機質組成物の供給が少なくてすみ、成形品のコスト低下につながる。
【0011】さらに水切板には上記小孔の外周に、キャビティに向かって多数の突起が設けられているから、得られる成形品には、上記突起に対応する凹部が形成される。このため、吸引孔から水硬性無機質組成物中の余剰の水を吸引する際に成形品に形成される突起は、上記凹部の中に収まり、成形品の面から突出しない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基いて説明する。図1は本発明の水硬性無機質成形品の成形用型の一例を示す縦断面図である。図2(a)は図1の成形用型の水切り板を示す平面図、(b)はその正面図である。
【0013】図1、2に於いて、1は一方の型である上型、2は他方の型である下型、3は下型2を固定する型枠、4は上型1と下型2との間に水硬性無機質組成物を供給するためのキャビティ、5は上型1に設けられた吸引孔、6は濾布6aが取り付けられた水切板、7は水切板に設けられた小孔、8は小孔7の外周に設けられた突起、9は水切板のキャビティを形成する面に設けられた突起、である。
【0014】上記水硬性無機質成形品の成形用型は、開割閉合可能な上型1と下型2からなり、上型1は、図示しない成型装置(押圧装置)により下型2に対して上下動可能となされている。下型2は型枠3により図示しない成型装置(押圧装置)に固定されている。上型1と下型2とは、閉合した状態で、水硬性無機質組成物を供給するためのキャビティ4が形成されている。
【0015】上型1は、型面に複数の吸引孔5が設けられた型本体と、その吸引孔5に連通する小孔7を有し、下型2と閉合した状態で水硬性無機質組成物を供給するためのキャビティ4の一部を形成する水切板6とからなり、該水切板6にはキャビティ4を形成する面及び該小孔7の外周に、キャビティに向かって多数の突起8,9が設けられている。
【0016】上記吸引孔5は図示しない吸引機により、キャビティ4内に供給された水硬性無機質組成物の余剰の水を、排水するようになされている。
【0017】本発明の水硬性無機質成形品の成形用型を用いて成形品を得るには、図1に示すように、下型2を型枠3に固定し、上型1の型本体に水切板6を取り付けた後、図示しない押圧機構により下降させて下型2と閉合し、キャビティ4を形成すると共に、図示しないタンクから供給ポンプを用いて、キャビティ4内を充填するのに充分な量の水硬性無機質組成物を圧入する。
【0018】水硬性無機質組成物をキャビティ4内に圧入した後、上型1に穿設された多数の水抜孔5内の空気を、図示しない吸引機により排出し、水抜孔5内を減圧状態にする。すると、キャビティ4内に供給された水硬性無機質組成物の余剰の水は、小孔7から水抜孔5を経て、適宜箇所に設けられた図示しない排水孔から排出される。
【0019】この際小孔7内部に水硬性無機質組成物が濾6aと共に食い込むため、得られた成形品の裏面には突起が形成されるが、予めその高さを求めておき、水切板6の小孔7の外周に設けられた突起8も高さを成形品に形成される突起の高さよりも高く形成しておく。
【0020】図3は、本発明の成形用型を用いて得られた水硬性無機質成形品の一例を示す断面図であり、図4はその要部拡大図である。水硬性無機質成形品12には上記成形用型の水切板6の突起8、9に対応する凹部10、11が形成される。水切板6の小孔7に食い込んだ成形品の突起10aの高さは、水切板6の突起8に対応する凹部10の高さよりも低くなされるので、成形品の突起10aは、上記凹部10の中に収まり、成形品12の面から突出しない。
【0021】
【実施例】
【0022】図1記載の水硬性無機質成形品の成形用型を用い、図2記載の小孔7を有する突起9を600個(長さ方向に30mm間隔、幅方向に10mm間隔、高さ1mm、直径5mm、小孔7の直径3mm)、キャビティ4を形成する面に突起8を1200個(長さ方向に15mm間隔、幅方向に10mm間隔、高さ1mm、長径5mm、短径3mmの楕円状)を有する水切板(600×400mm)を上型1に取付け、比重1.8の水硬性無機質組成物をキャビティ4内に充填して圧入した後、上型1に穿設された多数の水抜孔5内の空気を、図示しない吸引機により排出し、水抜孔5内を減圧状態にし、キャビティ4内に供給された水硬性無機質組成物の余剰の水を、小孔7から水抜孔5を経て、適宜箇所に設けられた図示しない排水孔から排出した。得られた水硬性無機質成形品の重量は3.95kgであり、突起8,9を有しない水切板を用いて成形したものに比べ、重量が50g減少した。又、得られた水硬性無機質成形品の突起10aは、凹部10の中に収まり、成形品12の面から突出しなかった。
【0023】
【発明の効果】本発明の水硬性無機質成形品の成形用型は、上述の如き構成とされているので、成形品を積み重ねる際、突起が邪魔になることがなく、且つ少ない原料で成形品を製造可能となる。




 

 


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