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発明の名称 セメント成型物の成型装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−278021
公開日 平成10年(1998)10月20日
出願番号 特願平9−89425
出願日 平成9年(1997)4月8日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】九十九 高秋
発明者 橋本 憲一
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】上型と下型とを備え、これら型にはその型面に開口する水抜き孔が設けられて、上型と下型との間に介装した原材料の余剰水分を、吸引手段により前記水抜き孔を介して吸引排出するようにしたセメント成型物の成型装置において、上型と下型との少なくとも一方に、該型の型面に開口する空気導入路を設けて、該空気導入路を介して、前記型面と原材料との間に空気を導入可能としていることを特徴とするセメント成型物の成型装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セメント成型物の成型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にこの種の成型装置にあっては、例えば実公平2−15617号公報に示されているように、複数の水抜き孔を有する上型と下型とを備え、前記水抜き孔を介して両型間に介装されたセメント原材料に含まれる水分を吸引ポンプにより吸引して、該原材料中の余剰水分を除去しながら上型と下型とで原材料を所望の形状にプレス成型するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで以上の成型装置では、前述したように、上下両型によりセメント原材料を加圧する際、セメント原材料に含まれる水分を、吸引ポンプにより前記水抜き孔を介して真空脱水を行うのであるが、以上の真空脱水に伴って水抜き孔内が一定の真空圧になると、水抜き孔内を水が流れなくなって、セメント原材料から除去した搾水が水抜き孔に滞留し、出来上がった成型品を脱型する際、水抜き孔に滞留する搾水が、型の型面と成型品の表面との間に再度流れ込んで成型品の表面を濡らすことがある。そのため、水で濡れた成型品の表面が、成型品の養生工程で白化し、例えば成型品の表面を塗装する場合、成型品に対する塗料の密着性が低下すると言う問題がある。
【0004】本発明は以上の実情に鑑みて開発したものであって、目的とするところは、上型と下型との間に充填される原材料に含まれる余剰水分を確実に脱水することが出来て、しかも原材料から脱水した水分により型内の成型品が濡れるのを抑制することの出来るセメント成型物の成型装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するために本願の発明は、上型3と下型2とを備え、これら型3・2にはその型面に開口する水抜き孔33・24が設けられて、上型3と下型2との間に介装した原材料の余剰水分を、吸引手段4により前記水抜き孔33・24を介して吸引排出するようにしたセメント成型物の成型装置において、上型3と下型2との少なくとも一方に、該型の型面32aに開口する空気導入路5を設けて、該空気導入路5を介して、前記型面32aと原材料との間に空気を導入可能としたのである。
【0006】
【発明の実施の形態】まず図1に示すセメント成型物の成型装置は、部分的に厚肉部10を備えたセメント成型物1を成形するためのものであって、基本的には、下型2と上型3とを備え、下型2は、固定基台21上に設置した下型本体22と、この下型本体22上に組付けた下型部材23とから成る。
【0007】下型部材23は、セメント成型物1の内側面側を成形するものであって、その上面が成型用の型面23aとされ、この型面23aには、該下型部材23に形成した多数の水抜き孔24が開口している。この下型部材23における下面の周縁部には、空間形成用枠25が全周に渡って突設され、下型部材23を下型本体22の取付部22aに取付けた状態において、該取付部22aと下型部材23との間に水抜き空間26が形成されるように成っており、また下型部材23の型面には濾材27が敷設されている。この濾材27は、セメント成型物1の原材料であるセメント配合物が前記した水抜き孔24内に侵入するのを防止するためのものであって、濾布や金網等から成り、この濾材27は、下型部材23の周縁部を包み込むように覆った状態で前記した空間形成枠25に固定部材28により固定されている。
【0008】また下型本体22と固定基台21との間には、吸引室29が画成されており、この吸引室29は、下型本体22の取付部22aに設けた吸引孔22bを介して前記水抜き空間26に連通し、また吸引管41を介して吸引手段としての吸引ポンプ4に接続されている。一方、上型3は、可動垂直型3aと可動傾斜型3bとから構成されており、またこの可動垂直型3aは、下型2とでセメント成型物1の薄肉部11となるキャビティ空間を形成し、その下面が成型用の型面31aとされているのであって、この可動垂直型3aは、駆動手段(図示せず)により鉛直方向に昇降可能としている。
【0009】可動傾斜型3bは、下型2とで、セメント成型物1の厚肉部10となるキャビティ空間を形成するものであって、駆動手段(図示せず)により斜め上下方向に昇降可能としている。図に示す可動傾斜型3bは、傾斜型本体31と型部材32とを備え、この型部材32の下面が成型用の型面32aとされ、この型面32aには、型部材32に形成した多数の水抜き孔33が開口しており、またこの型部材32の型面32aには、前述の下型部材23と同様、濾材34が敷設されている。
【0010】尚、この濾材34は、その周縁部を、型部材32の下面の周縁部に固定部材35により固定している。また傾斜型本体31と型部材32との間には、吸引室36が画成されており、この吸引室36は、型部材32に形成した水抜き孔33に連通し、且つ吸引管42を介して前述の吸引ポンプ4に接続されている。
【0011】尚、図に示す実施形態では、下型部材23に形成された水抜き孔24の型面23a側開口が、水抜き空間26側開口よりも上方に位置しているのに対し、型部材32に形成された水抜き孔33の型面32a側開口が、吸引室36側開口よりも下方に位置している。斯くして以上の成型装置において、図に示す実施形態では、上型3を構成する可動傾斜型3bに、型部材32の型面32aに開口する空気導入路5を設けて、該空気導入路5を介して前記型面32a内に空気を導入可能としたのである。
【0012】具体的には、可動傾斜型3bを構成する型部材32には、一端が該型部材32における型面32aの外方に、他端が吸引室36にそれぞれ開口する一組の空気導入孔51を形成すると共に、別途形成した連結筒52の長さ方向一端部を、傾斜型本体31に形成した接続穴53aに、また長さ方向他端部を、型部材32に貫通状に形成した接続穴53bにそれぞれ接続して、該連結筒52の長さ方向一端を前記空気導入孔51に連結している。
【0013】そしてこれら連結筒52の長さ方向他端部には、途中に開閉弁54aを備えた空気導入管54を接続して、かかる空気導入管54、連結筒52及び空気導入孔51により前記した空気導入路5を構成し、空気供給機(図示せず)から前述の空気導入管54に送り込まれて来る空気を、前記連結筒52及び空気導入孔51を介して型部材32の型面32aとこの型面32a内に充填した原材料との間に導入するようにしている。
【0014】尚、図において55は、空気導入路5から吸引室36に空気が漏れるのを防止するためのOリングである。以上の成型装置では、上型3と下型2とで、これら両型3・2で画成されるキャビティ内に介装した原材料を圧縮成形する一方、吸引ポンプ4の駆動により吸引室29・36内の圧力が減圧するに伴い、キャビティ内の原材料に含まれる水分が、水抜き孔24・33を介して脱水される。
【0015】即ち、セメント成型物1の薄肉部11に対応する部位においては、下型2の水抜き孔24を介して脱水される一方、セメント成型物1の厚肉部10に対応する部位は、下型2の水抜き孔24と上型3の水抜き孔33の両者を介して脱水されるのであって、且つこの脱水された搾水は、吸引室29・36に集められて、適宜外部に排出されるのである。
【0016】ところで、前述したように、吸引ポンプ5により水抜き孔24・33を介して真空脱水を行うのであるが、以上の真空脱水に伴って仮に吸引室29・36乃至水抜き孔24・33内が一定の真空圧になってしまうと、水抜き孔内を水が流れなくなって、特に、型部材32に形成された水抜き孔33の型面32a側開口が、吸引室36側開口よりも下方に位置していることから、かかる水抜き孔33には、搾水が滞留する恐れがあるが、以上の実施形態の成型装置では、空気が、空気導入路5を介して前記水抜き孔33の上流、即ち型部材32の型面32aとこの型面32a内に充填した原材料との間に継続的に導入されることから、水が流れなくなる程の圧力低下をまねくことないのである。
【0017】従って、原材料から確実に余剰水分を脱水することが出来て、しかもその搾水を水抜き孔33から確実に排出させることが出来、かかる搾水が、キャビティ内、即ち型部材32の型面32aと型形品の表面との間に逆流するようなことがないのである。以上の実施形態では、空気導入路5を上型3に設けたが、下型2に設けてもよいし、あるいは上下両型3・2の両者にそれぞれ設けてもよい。
【0018】
【発明の効果】以上のごとく、請求項1記載の発明によれば、上型と下型とを備え、これら型にはその型面に開口する水抜き孔が儲けられて、上型と下型との間に介装した原材料の余剰水分を、吸引手段により前記水抜き孔を介して吸引排出するようにしたセメント成型物の成型装置において、上型と下型との少なくとも一方に、該型の型面に開口する空気導入路を設けて、該空気導入路を介して、前記型面と原材料との間に空気を導入可能としたことにより、吸引手段による原材料の真空脱水時、空気が、空気導入路を介して型部材の型面とこの型面内に充填した原材料との間に継続的に導入されることから、水抜き孔が、水が流れなくなる程の圧力低下を招くことなく、従って、原材料から確実に余剰水分を脱水することが出来て、しかもその搾水を水抜き孔から確実に排出させることが出来、かかる搾水が型部材の型面と成型品の表面との間に逆流するのを確実に防止することが出来るのである。




 

 


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