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発明の名称 水硬性無機質成形品の成形用型
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−278017
公開日 平成10年(1998)10月20日
出願番号 特願平9−92059
出願日 平成9年(1997)4月10日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】九十九 高秋
発明者 那須 厚 / 須々木 秀雅
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 開割閉合可能な一対の型からなり、一方の型の型面には多数の水抜孔が穿設され、該型面上に、伸縮自在な濾布又は透水性シートが配設され、他方の型と、濾布又は透水性シートとの間に、水硬性無機質組成物を供給するためのキャビティが設けられ、上記一方の型から吸引して脱水可能とされた水硬性無機質成形品の成形用型であって、上記一方の型には溝が設けられ、この溝と、溝に嵌入する固定具とで、濾布又は透水性シートを挟持するようになされ、上記溝内にさらに凹凸部が設けられ、固定具には、上記凹凸部に嵌合する凹凸部が設けられていることを特徴とする水硬性無機質成形品の成形用型。
【請求項2】 開割閉合可能な一対の型からなり、一方の型の型面には多数の水抜孔が穿設され、該型面上に、伸縮自在な濾布又は透水性シートが配設され、他方の型と、濾布又は透水性シートとの間に、水硬性無機質組成物を供給するためのキャビティが設けられ、上記一方の型から吸引して脱水可能とされた水硬性無機質成形品の成形用型であって、上記一方の型には溝が設けられ、この溝と、溝に嵌入する固定具とで、濾布又は透水性シートを挟持するようになされ、上記溝が複数設けられてあり、固定具がその溝に対応して複数設けられていることを特徴とする水硬性無機質成形品の成形用型。
【請求項3】 開割閉合可能な一対の型からなり、一方の型の型面には多数の水抜孔が穿設され、該型面上に、伸縮自在な濾布又は透水性シートが配設され、他方の型と、濾布又は透水性シートとの間に水硬性無機質組成物を供給するためのキャビティが設けられ、上記一方の型から吸引して脱水可能とされた水硬性無機質成形品の成形用型であって、上記一方の型には溝と、この溝に嵌入する固定具が設けられ、上記固定具が分割され、分割された固定具の間で濾布又は透水性シートを挟持するようになされていることを特徴とする水硬性無機質成形品の成形用型。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水硬性無機質成形品の成形用型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水、セメント等を主材とし、必要に応じて補強繊維を添加して成る水硬性無機質成形品を成形するための成形用型としては、開割閉合可能な一対の型とからなり、一方の型の型面には多数の水抜孔が穿設され、該型面上に伸縮自在な濾布又は透水性シート(以下「濾布等」ということがある)が配設され、他方の型と濾布等との間に水硬性無機質組成物を供給するためのキャビティが設けられ、一方の型から吸引して脱水可能とされた水硬性無機質成形品の成形用型が知られている(特開平1−272410号公報)。
【0003】上記成形用型は、図6に示すように、一方の型である下型aと他方の型である上型bを有し、図示しない押圧機構により上型bが下型aに対して上下動可能となされている。
【0004】下型aの型の型面dには多数の水抜孔cが穿設され、型面d上に伸縮自在な濾布eが配設され、上型bと濾布eとの間に水硬性無機質組成物を供給するためのキャビティfが設けられ、下型aから吸引して脱水可能とされている。上記水硬性無機質成形品の成形用型に於いては、図7に示すように、下型aに溝gが設けられ、この溝gと、溝gに嵌入する固定具hとで濾布eを挟持し、濾布eが固定具hに縫い付けられてある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記濾布又は透水性シートは、成形品の形状に応じて伸縮されるのであるが、一般に成形品の形状は複雑であり、濾布は固定具に縫い付けられてあるので、濾布等は、成形品の形状によっては、過大な伸縮状態を余儀なくされる。濾布等の張り状態は、その都度調整することは困難であるので、濾布等にかかる張力は不均一となり、その為、成形を繰り返すことにより、濾布等に皺が発生し、その皺が成形品に転写され、後工程で仕上げが必要となる。又、濾布等は皺が発生する度に取り替えねばならず、その工数及び費用も嵩んでいた。
【0006】本発明は、上記従来の課題を解決し、濾布等の張り状態を成形品の形状に従い容易に調整でき、濾布等に皺の発生することが少なく、濾布等の取り替えが少なくて済む、水硬性無機質成形品の成形用型を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載(本発明1)の水硬性無機質成形品の成形用型は、開割閉合可能な一対の型からなり、一方の型の型面には多数の水抜孔が穿設され、該型面上に伸縮自在な濾布又は透水性シートが配設され、他方の型と濾布又は透水性シートとの間に水硬性無機質組成物を供給するためのキャビティが設けられ、上記一方の型から吸引して脱水可能とされた水硬性無機質成形品の成形用型であって、上記一方の型には溝が設けられ、この溝と、溝に嵌入する固定具とで濾布又は透水性シートを挟持するようになされ、上記溝内にさらに凹凸部が設けられ、固定具には、上記凹凸部に嵌合する凹凸部が設けられている。
【0008】本発明1に於いて、水硬性無機質組成物とは、セメント、石膏、珪酸カルシウム等の水和反応によって硬化する水硬性無機質物質と、水硬性無機質物質を硬化させ、流動性を付与させる為に必要な量の水とからなり、必要に応じて補強材として鉱物繊維、硝子繊維等の無機質繊維、動植物繊維、合成繊維、半合成繊維、再生繊維等の有機質繊維、骨材として砂、砂利等、急結剤、顔料などが含有されているものである。
【0009】本発明1に於いて、一対の型の材質は、鋼材、アルミニウム等の金属に限定されず、硝子繊維強化不飽和ポリエステル樹脂であってもよい。
【0010】本発明1に於いて、伸長可能な濾布又は透水性シートとは、外力が加えられた際に寸法が伸び面積が拡張され、且つ水を透過するものであれば特に限定されず、例えば、巻縮糸を使用した布地からなる濾布、多孔質ゴムからなるシートなどが挙げられる。上記濾布又は透水性シートは、一対の型の閉合面に挟持し易く、成形物の取出の際に、一方の型上から持上げ易いように、周縁に金属線を埋設するのが好ましい。
【0011】請求項2記載(本発明2)の水硬性無機質成形品の成形用型は、開割閉合可能な一対の型からなり、一方の型の型面には多数の水抜孔が穿設され、該型面上に伸縮自在な濾布又は透水性シートが配設され、他方の型と濾布又は透水性シートとの間に水硬性無機質組成物を供給するためのキャビティが設けられ、上記一方の型から吸引して脱水可能とされた水硬性無機質成形品の成形用型であって、上記一方の型には溝が設けられ、この溝と、溝に嵌入する固定具とで濾布又は透水性シートを挟持するようになされ、上記溝が複数設けられてあり、固定具がその溝に対応して複数設けられている。
【0012】本発明2に於いて、水硬性無機質組成物、一対の型の材質及び濾布等は、本発明1と同様のものが使用でき、溝内と固定具に設けられる凹凸部に代えて、溝が複数設けられてあり、固定具がその溝に対応して複数設けられていること以外は本発明1と同様である。
【0013】本発明2に於いて、それぞれの溝、及び固定具には、本発明1と同様に凹凸部が設けられていてもよい。
【0014】請求項3記載(本発明3)の水硬性無機質成形品の成形用型は、開割閉合可能な一対の型からなり、一方の型の型面には多数の水抜孔が穿設され、該型面上に伸縮自在な濾布又は透水性シートが配設され、他方の型と濾布又は透水性シートとの間に水硬性無機質組成物を供給するためのキャビティが設けられ、上記一方の型から吸引して脱水可能とされた水硬性無機質成形品の成形用型であって、上記一方の型には溝と、この溝に嵌入する固定具が設けられ、上記固定具が分割され、分割された固定具の間で濾布又は透水性シートを挟持するようになされている。
【0015】本発明3に於いて、水硬性無機質組成物、一対の型の材質及び濾布等は、本発明1と同様のものが使用でき、溝内と固定具に設けられる凹凸部に代えて、固定具が分割可能とされていること以外は本発明1と同様である。
【0016】本発明3に於いて、溝、及び固定具には、本発明1と同様に凹凸部が設けられていてもよいし、本発明2と同様に、夫々複数設けられていてもよい。
【0017】(作用)本発明1の水硬性無機質成形品の成形用型は、開割閉合可能な一対の型からなり、一方の型の型面には多数の水抜孔が穿設され、該型面上に伸縮自在な濾布又は透水性シートが配設され、他方の型と濾布又は透水性シートとの間に水硬性無機質組成物を供給するためのキャビティが設けられ、上記一方の型から吸引して脱水可能とされた水硬性無機質成形品の成形用型であって、上記一方の型には溝が設けられ、この溝と、溝に嵌入する固定具とで濾布又は透水性シートを挟持するようになされ、上記溝内にさらに凹凸部が設けられ、固定具には、上記凹凸部に嵌合する凹凸部が設けられているものであるから、濾布等を固定具に縫い付けることなく、溝内の凹凸部と固定具の凹凸部の間で、濾布等を張り状態を適宜調整して挟持できる。
【0018】本発明2の水硬性無機質成形品の成形用型は、開割閉合可能な一対の型からなり、一方の型の型面には多数の水抜孔が穿設され、該型面上に伸縮自在な濾布又は透水性シートが配設され、他方の型と濾布又は透水性シートとの間に水硬性無機質組成物を供給するためのキャビティが設けられ、上記一方の型から吸引して脱水可能とされた水硬性無機質成形品の成形用型であって、上記一方の型には溝が設けられ、この溝と、溝に嵌入する固定具とで濾布又は透水性シートを挟持するようになされ、上記溝が複数設けられてあり、固定具がその溝に対応して複数設けられているものであるから、複数の溝及び固定具の内、互いに嵌合する一対の溝と固定具との間で、濾布等を張り状態を適宜調整して挟持できる。
【0019】本発明3の水硬性無機質成形品の成形用型は、開割閉合可能な一対の型からなり、一方の型の型面には多数の水抜孔が穿設され、該型面上に伸縮自在な濾布又は透水性シートが配設され、他方の型と濾布又は透水性シートとの間に水硬性無機質組成物を供給するためのキャビティが設けられ、上記一方の型から吸引して脱水可能とされた水硬性無機質成形品の成形用型であって、上記一方の型には溝と、この溝に嵌入する固定具が設けられ、上記固定具が分割され、分割された固定具の間で濾布又は透水性シートを挟持するようになされているものであるから、濾布等を固定具に縫い付けることなく、分割された固定具の間で濾布等を張り状態を適宜調整して挟持できる。
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基いて説明する。図1は本発明1の水硬性無機質成形品の成形用型の一例を示す縦断面図、図2その要部拡大断面図である。
【0020】図1に於いて、1は一方の型である下型、2は他方の型である上型、3は下型1の型面4に設けられた水抜孔、5は型面4上に配設された伸縮自在な濾布、6は上型2と濾布5との間に水硬性無機質組成物を供給するためのキャビティ、7は吸引機、8は排気管、9は排気・排水室、10は水硬性無機質組成物を供給する供給管である。
【0021】本発明1の水硬性無機質成形品の成形用型は、開割閉合可能な硝子繊維補強不飽和ポリエステル樹脂製下型1と硝子繊維補強不飽和ポリエステル樹脂製上型2からなり、下型1の型面4には多数の水抜孔3が穿設され、型面4上に、伸縮自在な巻縮糸を使用した布地からなる濾布5が配設され、上型2と濾布5との間に、水硬性無機質組成物を供給するためのキャビティ6が設けられている。上型2は、図示しない押圧機構により下型1に対して上下動可能となされている。
【0022】下型1にはキャビティ4に水硬性無機質組成物を供給する供給管10が設けられ、図示しないタンクから供給ポンプを用いてキャビティ6内に水硬性無機質組成物を圧入可能とされている。水抜孔3は排気・排水室9に連通され、吸引機7により、排気管8から排気・排水室9内の空気を排出することにより、排気・排水室9内を減圧状態とし、供給管10からキャビティ6内に供給された水硬性無機質組成物の余剰の水を、排気・排水室9内に溜められるようになされている。
【0023】図2に於いて11は下型1に設けられた溝、12は溝11に嵌入する固定具、13は溝11に設けられた凹部、15は固定具に設けられ、凹部13に嵌合する凸部であり、溝11と固定具12との間で濾布5を挟持するようになされる。
【0024】上記水硬性無機質成形品の成形用型を用いて成形品を得るには、下型1の型面4上に配置された濾布5を型面4に略沿わせたのち、その両端を溝11の凹部13に沿わせ、濾布の張り状態を調整しながら、固定具12をその凸部15を溝11の凹部13内に濾布5を挟持するように嵌合する。
【0025】次に、上型2を図示しない押圧機構により下降させて下型1と閉合し、キャビティ6を形成すると共に、図示しないタンクから供給ポンプを用いて、供給管10からキャビティ6内に充填するのに充分な量の水硬性無機質組成物を圧入する。
【0026】水硬性無機質組成物がキャビティ6内に圧入されるに連れて、濾布5が伸長し、下型1の型面4に沿わせられる。下型1の型面4に穿設された多数の水抜孔3内の空気は、吸引機7により、排気管8から排気・排水室9内の空気を排出することにより、排気・排水室9内が減圧状態とされ、排気管8から排気される。すると、キャビティ6内に供給された水硬性無機質組成物の余剰の水は、水抜孔3を経て、排気・排水室9内に溜められる。排気・排水室9内に一定量の水が溜まると、排気・排水室9の適宜箇所に設けられた図示しない排水孔から排出される。
【0027】次に、上型2を上昇させて下型1から開割し、成形品を下型1の外に取出した後、下型1と上型2とが閉合され、前記した成形工程が繰返される。なお、濾布5は必要に応じて適宜、固定具12を図2の矢印方向に取り外すことにより、張り状態を調整できる。
【0028】図3は本発明1の水硬性無機質成形品の成形用型の別の例を示す、要部拡大断面図である。図3に於いて、101は一方の型である下型、103は下型101の型面104に設けられた水抜孔、105は型面104上に配設された伸縮自在な濾布、111は下型101に設けられた溝、112は溝111に嵌入する固定具、114は溝112に設けられた凸部、116は固定具112に設けられ、凸部114と嵌合する凹部であり、溝111と固定具112との間で濾布105を挟持するようになされている。
【0029】図3に於いて、上型、キャビティ、吸引機、排気管、は排気・排水室、供給管、成形品の製造方法及び濾布105の張り状態を調整する方法は、図1及び図2と同様であるので説明を省略する。である。
【0030】図4は本発明2の水硬性無機質成形品の成形用型の一例を示す、要部拡大断面図である。図4に於いて、201は一方の型である下型、203は下型201の型面204に設けられた水抜孔、205は型面204上に配設された伸縮自在な濾布、211、221は下型201に設けられた溝、212、222は夫々溝211、221に嵌入する固定具であり、濾布205は固定具222に縫い付けられてあり、溝221、との間で濾布205を挟持するようになされている。
【0031】固定具212には濾布205を縫い付けられておらず、単に溝211との間で、濾布205を挟持するようになされており、濾布205の張り状態は、溝211と固定具221との間で適宜調整される。図4に於いて、上型、キャビティ、吸引機、排気管、は排気・排水室、供給管及び成形品の製造方法は、図1〜3と同様であるので説明を省略する。である。
【0032】図5は本発明3の水硬性無機質成形品の成形用型の一例を示す、要部拡大断面図である。図4に於いて、301は一方の型である下型、303は下型301の型面304に設けられた水抜孔、305は型面304上に配設された伸縮自在な濾布、311は下型301に設けられた溝、312、322は分割された固定具であり、夫々溝311に嵌入されている。
【0033】固定具312、322の間で濾布305を挟持するようになされており、濾布305の張り状態は、固定具312、322の間で適宜調整される。図5に於いて、上型、キャビティ、吸引機、排気管、は排気・排水室、供給管及び成形品の製造方法は、図1〜4と同様であるので説明を省略する。
【0034】
【発明の効果】本発明1〜3の水硬性無機質成形品の成形用型は、上述の如き構成とされているので、濾布等の張り状態を成形品の形状に従い容易に調整でき、濾布等に皺の発生することが少なく、濾布等の取り替えが少なくて済む。




 

 


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