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発明の名称 化粧板の成形方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−34853
公開日 平成10年(1998)2月10日
出願番号 特願平8−198942
出願日 平成8年(1996)7月29日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】九十九 高秋
発明者 石原 忠恭
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 基材表面にポリエステル樹脂系接着剤を塗布して化粧紙を貼り合わせ、その化粧紙の表面に酸素透過性フィルムおよび酸素包含コール板を順に載置してプレス装置にて加熱加圧した後、その化粧紙の表面にポリエステル樹脂をコーティングすることを特徴とする化粧板の成形方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建材や家具などに使用される化粧板の成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、化粧板1は、図2に示すように、基材2、例えば、合板などの木質系ボードあるいはスレートやケイ酸カルシウム板などの無機質系ボードの表面に接着剤3を塗布し、化粧紙4、例えば、20〜120g/m2 の薄用紙もしくはチタン紙を貼り合わせ、プレス装置にて加熱加圧した後、その化粧紙4の表面にポリエステル樹脂5をコーティングして成形されている。
【0003】具体的には、基材2の表面にロールコーター11を介して接着剤3を塗布し、化粧紙4をラミネーター12によって貼り合わせる(図3参照)。そして、プレス装置13、例えば、熱盤15および艶板14を装着した熱盤15間に化粧紙4を貼り合わせた基材2を挾持して加熱加圧し、接着剤を硬化させて貼着させる(図4参照)。次いで、化粧紙4の上にポリエステル樹脂5を100〜200μmの厚みにコーティングするものである。
【0004】ここで、接着剤3としては、化粧紙4に含浸して耐久性を確保するため、ポリエステル樹脂を主剤とする接着剤、例えば、ポリエステル樹脂100部、無機充填剤100部、硬化剤2部からなる接着剤が使用されている。
【0005】ところで、このようにして成形された化粧板1を所定形状に切断した際、化粧紙4の表面まで浸出した接着剤3とその上にコーティングされたポリエステル樹脂5との界面で剥離するという問題があった。すなわち、化粧紙4の表面まで浸出した接着剤3が硬化した場合、その表面にコーティングされたポリエステル樹脂5が密着しないものである。
【0006】このため、化粧紙4を接着剤3を介して基材2に貼着し、プレス成形により接着剤3を硬化させた後、化粧紙4の表面にプライマー処理を施してポリエステル樹脂5を密着させる必要があった(例えば、特開平5−338104号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述した化粧板の成形方法では、プライマー処理を必要とすることから、成形工程が増加し、コストがかさむという欠点があった。
【0008】本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、プライマー処理工程を不要として短時間に化粧板を成形することのできる化粧板の成形方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材表面にポリエステル樹脂系接着剤を塗布して化粧紙を貼り合わせ、その化粧紙の表面に酸素透過性フィルムおよび酸素包含コール板を順に載置してプレス装置にて加熱加圧した後、その化粧紙の表面にポリエステル樹脂をコーティングすることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例の形態を図面に基づいて説明する。
【0011】なお、成形板1を成形するため、基材2の表面にロールコーター11を介して基材2の表面にポリエステル樹脂系接着剤3を塗布して化粧紙4を貼り合わせる点およびプレス装置13にて加熱加圧した後、化粧紙4の表面にポリエステル樹脂5をコーティングする点は同一であり、それらの説明は省略し、プレス装置13にて加熱加圧する点についてのみ説明する。
【0012】化粧紙4を貼り合わせた基材2をプレス装置13にて加熱加圧するに際しては、艶板14に代えて酸素包含コール板6が使用され、さらに、化粧紙4の上に酸素透過性フィルム7が積層されている。
【0013】この結果、化粧紙4の表面あるいは表面近くまで浸出したポリエステル樹脂系接着剤3の表層部分を、酸素包含コール板6から酸素高透過率フィルム7を通過して供給された酸素の硬化禁止効果により未硬化とさせることができる。すなわち、ポリエステル樹脂の硬化時に発生するラジカルを酸素と反応させることにより、ラジカルの反応を停止させることができる。
【0014】したがって、その後、ポリエステル樹脂5をコーティングした際、そのポリエステル樹脂5に表層が硬化禁止された未硬化のポリエステル樹脂系接着剤3が溶け込み、ポリエステル樹脂5に含まれる硬化剤で硬化して一体化することから、コーティングされたポリエステル樹脂5が剥離することを確実に防止することができる。この場合、ポリエステル樹脂5を密着させるためのプライマー処理が不要となり、成形工程を削減して短時間で成形することができるとともに、コストを低減させることができる。
【0015】ここで、酸素包含コール板6としては、プレス成形において繰り返し使用可能であり、酸素を包含する材料、例えば、紙、ハードボードやシリコンゴムシートなどが採用されている。
【0016】また、酸素透過性フィルム7としては、前述した酸素包含コール板6がポリエステル樹脂系接着剤3との離型性が悪いことに対応してポリエステル樹脂系接着剤3との離型性を有するとともに、酸素包含コール板6が包含する酸素を通過させるもので、厚さ25μmの延伸もしくは無延伸のポリプロピレンフィルムが採用されているが、その他、ポリエチレンフィルムや軟質ポリ塩化ビニルフィルムなどの合成樹脂フィルムを使用することもできる。
【0017】なお、化粧板1の実施例を例示すると、基材2に厚さ6mmのケイ酸カルシウム板が使用され、また、接着剤3には、オルソ系ポリエステル樹脂100部、充填材50部および中温硬化系過酸化物2部からなる接着剤が使用され、80g/m2 の割合で基材2に塗布されている。さらに、化粧紙4としては、100g/m2 のチタン紙が使用されている。また、プレス装置13においては、熱盤温度130℃、圧力10Kgf/cm2 で時間120秒間加熱加圧している。
【0018】この実施例について、密着性を碁盤目試験で試験したが、JAS1類に準じた性能評価において異常を認めることはできなかった。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、基材表面にポリエステル樹脂系接着剤を塗布して化粧紙を貼り合わせ、その化粧紙の表面に酸素透過性フィルムおよび酸素包含コール板を順に載置してプレス装置にて加熱加圧した後、その化粧紙の表面にポリエステル樹脂をコーティングすることにより、化粧紙の表面まで浸出したポリエステル樹脂系接着剤の表層部分を未硬化とさせてポリエステル樹脂を密着させることが可能となり、プライマー処理工程を不要としてコストを削減するとともに、化粧板を短時間に成形することができる。




 

 


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