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発明の名称 ポンプディスペンサ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開平10−323590
公開日 平成10年(1998)12月8日
出願番号 特願平9−150383
出願日 平成9年(1997)5月23日
代理人 【弁理士】
【氏名又は名称】世良 和信 (外2名)
発明者 林 浩昭 / 堀 修彰
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】容器開口部に装着されるポンプ本体と、該ポンプ本体内に往復動自在に挿入されポンプ本体の内容積を拡張,収縮させるピストンと、前記ポンプ本体の外部に配置され前記ポンプ本体内のピストンと連結軸部を介して連結される吐出ノズルを備えたエジェクタヘッドと、前記連結軸部をポンプ本体から突き出す方向に付勢するスプリングと、前記容器内部からポンプ本体内に通じる吸込通路に設けられ弁体を所定の力で弁座に対して押圧する押えばね部を備えた吸込弁機構と、前記容器内部から吐出ノズルに通じる吐出通路に設けられる吐出弁機構と、を備えたポンプディスペンサにおいて、前記ピストンを連結軸部に対して軸方向に相対移動自在に取り付け、前記連結軸部に前記ピストンの相対移動範囲を規制する第1,第2ストッパ部を設けると共に前記第1ストッパ部を前記第2ストッパ部に対して連結軸部の先端側に位置させ、前記吐出弁機構を、ピストンの第1ストッパ部との当接位置にて吐出通路開口部を閉弁し、かつ第1ストッパ部から離れると開弁するスライドバルブ機構としたことを特徴とするポンプディスペンサ。
【請求項2】吸込弁機構を、前記ポンプ本体内周に固定される固定部と、弁座に対して接離自在の弁体部と、前記固定部と弁体部を一体的に連結して弁体部を弁座に対して所定のばね力によって押圧する押えばね部と、を備えた一体成形のバルブ部材によって構成したことを特徴とする請求項1に記載のポンプディスペンサ。
【請求項3】吸込弁機構を、ポンプ本体の底壁に固定される固定軸部と、該固定軸部から半径方向外方に向かって延びる可撓性のシール膜部と、該シール膜部の周縁に設けられシール膜部の弾性力によってポンプ本体底壁に密接して固定軸部周囲に位置する吸込通路開口部を閉塞する環状のシール突起と、を備えた一体成形のバルブ部材によって構成したことを特徴とする請求項1に記載のポンプディスペンサ。
【請求項4】吸込弁機構を、ポンプ本体の吸込通路開口部の弁座に対して接離する弁体部と、該弁体部を弁座に対して所定のばね力によって押圧する前記弁体部と別体の押えばね部と、を備えた構造としたことを特徴とする請求項1に記載のポンプディスペンサ。
【請求項5】容器開口部に装着されるポンプ本体と、該ポンプ本体内に往復動自在に挿入されポンプ本体の内容積を拡張,収縮させるピストンと、該ピストンをポンプ本体の内容積を拡張させる方向に付勢するスプリングと、前記ポンプ本体の外部に配置され前記ポンプ本体内のピストンとステムを介して連結される吐出ノズルを備えたエジェクタヘッドと、前記容器内部からポンプ本体内に通じる吸込通路に設けられた吸込弁機構と、前記容器内部から吐出ノズルに通じる吐出通路に設けられる吐出弁機構と、を備えたポンプディスペンサにおいて、前記ピストンを連結軸部に対して軸方向に相対移動自在に取り付け、前記連結軸部に前記ピストンの相対移動範囲を規制する第1,第2ストッパ部を設けると共に前記第1ストッパ部を前記第2ストッパ部に対して連結軸部の先端側に位置させ、前記吐出弁機構を、ピストンの第1ストッパ部との当接位置にて吐出通路開口部を閉弁し、かつ第1ストッパ部から離れると開弁するスライドバルブ機構とし、一方、前記吸込弁機構は弁座に対して接離する弁体を備えた構成とし、前記連結軸部に、該連結軸部を押し切り位置から所定量突出方向に移動する間、吸込弁機構の弁体を弁座に対して押圧状態に保つ押え部材を設けたことを特徴とするポンプディスペンサ。
【請求項6】容器開口部に装着されるポンプ本体と、該ポンプ本体内に往復動自在に挿入されポンプ本体の内容積を拡張,収縮させるピストンと、前記ポンプ本体の外部に配置され前記ポンプ本体内のピストンと連結軸部を介して連結される吐出ノズルを備えたエジェクタヘッドと、前記連結軸部をポンプ本体から突き出す方向に付勢するスプリングと、前記容器内部からポンプ本体内に通じる吸込通路に設けられ弁体を所定の力で弁座に対して押圧する押えばね部を備えた吸込弁機構と、前記容器内部から吐出ノズルに通じる吐出通路に設けられ、弁座に対して接離する弁体を備えた吐出弁機構と、を備えたポンプディスペンサにおいて、前記吸込弁機構を、前記ポンプ本体内周に固定される取付部と、吸込通路開口部を備えた弁座に対して接離する弁体部と、前記取付部と弁体部を連結して弁体部を弁座に対して所定のばね力によって押圧する押えばね部と、を備えた一体成形のバルブ部材によって構成したことを特徴とするポンプディスペンサ。
【請求項7】容器開口部に装着されるポンプ本体と、該ポンプ本体内に往復動自在に挿入されポンプ本体の内容積を拡張,収縮させるピストンと、前記ポンプ本体の外部に配置され前記ポンプ本体内のピストンと連結軸部を介して連結される吐出ノズルを備えたエジェクタヘッドと、前記連結軸部をポンプ本体から突き出す方向に付勢するスプリングと、前記容器内部からポンプ本体内に通じる吸込通路に設けられ弁体を所定の力で弁座に対して押圧する押えばね部を備えた吸込弁機構と、前記容器内部から吐出ノズルに通じる吐出通路に設けられ、弁座に対して接離する弁体を備えた吐出弁機構と、を備えたポンプディスペンサにおいて、前記吸込弁機構を、ポンプ本体の底壁に固定される固定軸部と、該固定軸部から半径方向外方に向かって延びる可撓性のシール膜部と、該シール膜部の周縁に設けられシール膜部の弾性力によってポンプ本体底壁に密接して固定軸部周囲に位置する吸込通路開口部を閉塞する環状のシール突起と、を備えた一体成形のバルブ部材によって構成したことを特徴とするポンプディスペンサ。
【請求項8】容器開口部に装着されるポンプ本体と、該ポンプ本体内に往復動自在に挿入されポンプ本体の内容積を拡張,収縮させるピストンと、前記ポンプ本体の外部に配置され前記ポンプ本体内のピストンと連結軸部を介して連結される吐出ノズルを備えたエジェクタヘッドと、前記連結軸部をポンプ本体から突き出す方向に付勢するスプリングと、前記容器内部からポンプ本体内に通じる吸込通路に設けられ弁体を所定の力で弁座に対して押圧する押えばね部を備えた吸込弁機構と、前記容器内部から吐出ノズルに通じる吐出通路に設けられ、弁座に対して接離する弁体を備えた吐出弁機構と、を備えたポンプディスペンサにおいて、一方、前記吸込弁機構は吸込通路開口部を備えた弁座に対して接離する弁体を有し、前記連結軸部に、該連結軸部を押し切り位置から所定量突出方向に移動する間、吸込弁機構の弁体を弁座に対して押圧状態に保つ押え部材を設けたことを特徴とするポンプディスペンサ。
【請求項9】スプリングを、ポンプ本体とエジェクタヘッドの間に設けたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかの項に記載のポンプディスペンサ。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、たとえばシャンプー,リンス等の容器開口部に装着されて吐出ノズルを備えたエジェクタヘッドを押し込むことによってワンタッチで所定量の内溶液を吐出するポンプディスペンサに関し、特に吐出完了後内容液の吸込タイミングを所定時間遅らせて吐出通路内の残液をポンプ本体内に吸い戻すサックバック機能を備えたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のポンプディスペンサは、容器開口部に装着されるポンプ本体と、このポンプ本体内に往復動自在に挿入されポンプ本体の内容積を拡張,収縮させるピストンと、ピストンをポンプ本体の内容積を拡張させる方向に付勢するスプリングと、ポンプ本体の外部に配置され前記ポンプ本体内のピストンと連結軸部を介して連結される吐出ノズルを備えたエジェクタヘッドと、容器内部からポンプ本体内に通じる吸込通路に設けられる吸込弁機構と、容器内部から吐出ノズルに通じる吐出通路に設けられる吐出弁機構と、を備えた構成となっている。
【0003】そして、吐出終了後、ステムがスプリングのばね付勢力によって所定量ポンプ本体の容積拡張方向に移動する間、吸入弁機構が閉じかつ吐出弁機構が開いた状態を維持して吐出通路内の残液をポンプ本体内に吸い戻す(サックバック)ように吸入弁機構と吐出弁機構の開閉タイミングを調整するようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した従来技術の場合には、一般的に吐出弁機構として弁体が弁座に対して接離するボール弁が採用されているために、吐出完了後に弁体が弁座に着座するまで時間が液体の粘度に影響され、粘度が小さくなる程吸入量が減少する傾向にある。
【0005】本発明の目的は、サックバック量を安定させ得るポンプディスペンサを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明にあっては、一つの解決手段として、吐出弁機構を液体の粘度の影響を受けにくいスライドバルブ機構を採用し、吐出弁機構の開閉タイミングを安定化させている。
【0007】また、他の解決手段として、吸込弁機構を押えばね部と弁体部を一体成形したバルブ部材によって構成し、サックバック時の吸込弁機構の開閉タイミングを安定化させ、部品点数を減少させて安価なポンプディスペンサを提供している。
【0008】請求項1記載の発明は、容器開口部に装着されるポンプ本体と、該ポンプ本体内に往復動自在に挿入されポンプ本体の内容積を拡張,収縮させるピストンと、前記ポンプ本体の外部に配置され前記ポンプ本体内のピストンと連結軸部を介して連結される吐出ノズルを備えたエジェクタヘッドと、前記連結軸部をポンプ本体から突き出す方向に付勢するスプリングと、前記容器内部からポンプ本体内に通じる吸込通路に設けられ弁体を所定の力で弁座に対して押圧する押えばね部を備えた吸込弁機構と、前記容器内部から吐出ノズルに通じる吐出通路に設けられる吐出弁機構と、を備えたポンプディスペンサにおいて、前記ピストンを連結軸部に対して軸方向に相対移動自在に取り付け、前記連結軸部に前記ピストンの相対移動範囲を規制する第1,第2ストッパ部を設けると共に前記第1ストッパ部を前記第2ストッパ部に対して連結軸部の先端側に位置させ、前記吐出弁機構を、ピストンの第1ストッパ部との当接位置にて吐出通路開口部を閉弁し、かつ第1ストッパ部から離れると開弁するスライドバルブ機構としたことを特徴とする。
【0009】本発明にあっては、自由状態では連結軸部がスプリングのばね力によって突出方向に付勢されており、ピストンが第1ストッパに圧接されて吐出通路開口部が閉弁状態に維持されている。また、吸込弁機構は閉弁付勢手段によって閉弁状態にて保持されるので、転倒時や高温時の内圧上昇によるシール漏れが防止される。
【0010】また、流通過程においては、このエジェクタヘッドとコンテナキャップの間にクリップを介装することによって、エジェクタヘッドをロックし吸込弁機構を閉弁状態に固定することができる。
【0011】吐出する場合には、エジェクタヘッドをスプリングのばね力に抗して押し込む。このとき、ピストンはポンプ本体との摩擦力によって停止しており、連結軸部のみが押し込み方向に移動する。この連結軸部の移動によって第1ストッパ部がピストンの下端から離れ、吐出通路開口部が開く。そして、連結軸部の第2ストッパ部がピストンの上端に係合し、ピストンが連結軸部と一緒になって押し込まれ、ポンプ本体内に貯溜されている液体が加圧されて吐出通路および吐出ノズルを通じて液体が吐出される。
【0012】エジェクタヘッドを押し切った時点から、スプリングのばね力によって連結軸部がポンプ本体から突出する方向に戻り始める。戻り始めの時点ではピストンはポンプ本体内周との摩擦抵抗によって停止しており、連結軸部のみが移動する。そして、連結軸部が所定量移動すると第1ストッパ部がピストンの下端に当接して吐出通路開口部が閉塞される。
【0013】この戻り始めから吐出通路開口部が閉塞されるまでの間、吸込弁機構は押えばね部のばね力によって閉弁されており、吐出通路内の残留液体がポンプ本体内に吸い戻される。
【0014】連結軸部の第1ストッパ部がピストンに当接した後は、ピストンはスプリングのばね力によって連結軸部と一緒に移動し、吐出弁機構の吐出通路開口部が閉、吸込弁機構が開状態でポンプ本体内の容積が拡張されるので、ポンプ本体内の負圧が大きくなって吸込弁機構の弁体部が押えばね部のばね力に抗して弁座から離間し開封され、容器内の液体がポンプ本体内に吸い込まれる。
【0015】また、請求項2に記載の発明は、上記吸込弁機構を、前記ポンプ本体内周に固定される固定部と、弁座に対して接離自在の弁体部と、前記固定部と弁体部を一体的に連結して弁体部を弁座に対して所定のばね力によって押圧する押えばね部と、を備えた一体成形のバルブ部材によって構成したことを特徴とする。
【0016】このような吸込弁機構を使用すれば、一つのバルブ部材だけで常時閉弁状態に保つ自己閉鎖型の吸込弁機構を実現することができ、部品点数を削減できると共に組み込みもきわめて容易である。
【0017】さらに、請求項3に記載の発明は、上記吸込弁機構を、ポンプ本体の底壁に固定される固定軸部と、該固定軸部から半径方向外方に向かって延びる可撓性のシール膜部と、該シール膜部の周縁に設けられシール膜部の弾性力によってポンプ本体底壁に密接して固定軸部周囲に位置する吸込通路開口部を閉塞する環状のシール突起と、を備えた一体成形のバルブ部材によって構成したことを特徴とする。
【0018】この場合にも、一つのバルブ部材だけで常時閉弁状態に保つ自己閉鎖型の吸込弁機構を実現することができ、部品点数を削減できると共に組み込みもきわめて容易である。
【0019】さらにまた、請求項4に記載のように、上記吸込弁機構を、ポンプ本体の吸込通路開口部の弁座に対して接離する弁体部と、該弁体部を弁座に対して所定のばね力によって押圧する前記弁体部と別体の押えばね部と、を備えた構造としてもよい。
【0020】この場合には、押えばね部と弁体部を一体成形した効果は得られないものの、基本的に吐出弁機構をスライドバルブ機構としたことにより、液体の粘度に関わりなく吐出弁機構の開閉タイミングを安定化させることができる。
【0021】また、請求項5に記載の発明は、容器開口部に装着されるポンプ本体と、該ポンプ本体内に往復動自在に挿入されポンプ本体の内容積を拡張,収縮させるピストンと、該ピストンをポンプ本体の内容積を拡張させる方向に付勢するスプリングと、前記ポンプ本体の外部に配置され前記ポンプ本体内のピストンとステムを介して連結される吐出ノズルを備えたエジェクタヘッドと、前記容器内部からポンプ本体内に通じる吸込通路に設けられた吸込弁機構と、前記容器内部から吐出ノズルに通じる吐出通路に設けられる吐出弁機構と、を備えたポンプディスペンサにおいて、前記ピストンを連結軸部に対して軸方向に相対移動自在に取り付け、前記連結軸部に前記ピストンの相対移動範囲を規制する第1,第2ストッパ部を設けると共に前記第1ストッパ部を前記第2ストッパ部に対して連結軸部の先端側に位置させ、前記吐出弁機構を、ピストンの第1ストッパ部との当接位置にて吐出通路開口部を閉弁し、かつ第1ストッパ部から離れると開弁するスライドバルブ機構とし、一方、前記吸込弁機構は弁座に対して接離する弁体を備えた構成とし、前記連結軸部に、該連結軸部を押し切り位置から所定量突出方向に移動する間、吸込弁機構の弁体を弁座に対して押圧状態に保つ押え部材を設けたことを特徴とする。
【0022】この場合には、エジェクタヘッドを押し切った時点から、スプリングのばね力によって連結軸部がポンプ本体から突出する方向に戻り始めて第1ストッパ部がピストン下端に当接して吐出通路開口部を閉塞するまでの所定区間、連結軸部にに設けられた押え部材によって吸込弁機構の弁体が強制的に押さえられ、吐出通路内の残液が確実に戻される。
【0023】また、請求項第6に記載の発明は、容器開口部に装着されるポンプ本体と、該ポンプ本体内に往復動自在に挿入されポンプ本体の内容積を拡張,収縮させるピストンと、前記ポンプ本体の外部に配置され前記ポンプ本体内のピストンと連結軸部を介して連結される吐出ノズルを備えたエジェクタヘッドと、前記連結軸部をポンプ本体から突き出す方向に付勢するスプリングと、前記容器内部からポンプ本体内に通じる吸込通路に設けられ弁体を所定の力で弁座に対して押圧する押えばね部を備えた吸込弁機構と、前記容器内部から吐出ノズルに通じる吐出通路に設けられ、弁座に対して接離する弁体を備えた吐出弁機構と、を備えたポンプディスペンサにおいて、前記吸込弁機構を、前記ポンプ本体内周に固定される取付部と、吸込通路開口部を備えた弁座に対して接離する弁体部と、前記取付部と弁体部を連結して弁体部を弁座に対して所定のばね力によって押圧する押えばね部と、を備えた一体成形のバルブ部材によって構成したことを特徴とする。
【0024】この場合には、自由状態では連結軸部がスプリングのばね力によって突出方向に付勢されており、吐出弁機構は弁体が自重によって弁座に着座して閉弁され、吸込弁機構は押えばね部のばね力によって閉弁状態に保持されている。
【0025】吐出する場合には、エジェクタヘッドをスプリングのばね力に抗して押し込む。このとき、ピストンが連結軸部と一体に押し込まれ、ポンプ本体内に貯溜されている液体が加圧されて吐出弁機構の弁体が押し上げられて開封され、吐出通路および吐出ノズルを通じて液体が吐出される。
【0026】エジェクタヘッドを押し切った時点から、スプリングのばね力によって連結軸部およびピストンがポンプ本体から突出する方向に戻り始める。このとき、吐出弁機構の弁体はまだ弁座に着座せず浮遊状態で吐出通路開口部が開いている。一方、吸込弁機構は押えばね部のばね力によって弁座に押圧されて閉弁状態に維持されており、ポンプ本体が負圧となって吐出ノズルおよび吐出通路内の残液がポンプ本体に吸い戻される。
【0027】吸込弁機構は押えばね部が弁体部と一体成形されており、閉弁荷重のばらつきが少なく、安定した吸い戻し機能を得ることができる。また、弁体部,押えばね部および固定部を一体成形のバルブ部材によって構成しているので、部品点数を削減できると共に組み込みもきわめて容易である。
【0028】そして、所定時間経過して吐出弁機構の弁体が弁座に着座して閉弁すると、吸込弁機構の弁体が押えばね部のばね力に抗して弁座から離れて開封され、容器内部の液体がポンプ本体内に吸入される。
【0029】また、請求項7に記載の発明は、前記吸込弁機構として、ポンプ本体の底壁に固定される固定軸部と、該固定軸部から半径方向外方に向かって延びる可撓性のシール膜部と、該シール膜部の周縁に設けられシール膜部の弾性力によってポンプ本体底壁に密接して固定軸部周囲に位置する吸込通路開口部を閉塞する環状のシール突起と、を備えた一体成形のバルブ部材によって構成したことを特徴とする。
【0030】この場合にも、一つのバルブ部材だけで常時閉弁状態に保つ自己閉鎖型の吸込弁機構を実現することができ、部品点数を削減できると共に組み込みもきわめて容易である。
【0031】また、請求項8に記載の発明は、容器開口部に装着されるポンプ本体と、該ポンプ本体内に往復動自在に挿入されポンプ本体の内容積を拡張,収縮させるピストンと、前記ポンプ本体の外部に配置され前記ポンプ本体内のピストンと連結軸部を介して連結される吐出ノズルを備えたエジェクタヘッドと、前記連結軸部をポンプ本体から突き出す方向に付勢するスプリングと、前記容器内部からポンプ本体内に通じる吸込通路に設けられ弁体を所定の力で弁座に対して押圧する押えばね部を備えた吸込弁機構と、前記容器内部から吐出ノズルに通じる吐出通路に設けられ、弁座に対して接離する弁体を備えた吐出弁機構と、を備えたポンプディスペンサにおいて、一方、前記吸込弁機構は吸込通路開口部を備えた弁座に対して接離する弁体を有し、前記連結軸部に、該連結軸部を押し切り位置から所定量突出方向に移動する間、吸込弁機構の弁体を弁座に対して押圧状態に保つ押え部材を設けたことを特徴とする。
【0032】この場合には、エジェクタヘッドを押し切った時点から、スプリングのばね力によって連結軸部がポンプ本体から突出する方向に戻り始めて吐出弁機構の弁体が弁座に着座するまでの間、連結軸部に設けられた押え部材によって吸込弁機構の弁体が強制的に押さえられ、吐出通路内の残液が確実に戻される。
【0033】さらに請求項9に記載の発明は、上記スプリングを、ポンプ本体とエジェクタヘッドの間に設けたことを特徴とする。
【0034】このようにすれば、内容液がスプリングに触れないため、スプリングの腐食を防止できる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図示の9つの実施の形態に基づいて説明する。
【0036】9つの実施の形態の内の第1乃至第5の実施の形態は吐出弁機構をスライドバルブ機構とした形態、第6乃至第9の実施の形態は吐出弁機構をボール弁とした形態である。
【0037】[第1の実施の形態]図1は本発明の第1の実施の形態に係るポンプディスペンサが示されている。
【0038】図において、1はポンプディスペンサ全体を示すもので、概して、容器10の開口部に装着される内部中空のポンプ本体2と、ポンプ本体2内に往復動自在に挿入されポンプ本体2の内容積を拡張,収縮させるピストン3と、ポンプ本体2の外部に配置されポンプ本体2内のピストン3と連結軸部4を介して連結される吐出ノズル51を備えたエジェクタヘッド5と、連結軸部4をポンプ本体2から突き出す方向に付勢するスプリング6と、容器10内部からポンプ本体2内に通じる吸込通路17に設けられ吸込弁機構7と、容器10内部から吐出ノズル51に通じる吐出通路18に設けられる吐出弁機構8と、を備えている。
【0039】ポンプ本体2はつば付き有底円筒状部材で、円筒部21と、この円筒部21の上端に半径方向外向きに張り出すフランジ部22と、円筒部21下端の底壁部23と、底壁部23下面から下方に延びる接続筒部24と、を備えている。このポンプ本体2は、容器10の上端開口部に位置する口頚部11から容器10内部に挿入され、フランジ部22が口頚部11上端に係合している。底壁部23には接続筒部に通じる吸込通路開口部17aが開口形成され、接続筒部24内周に液体を吸い込むパイプ25の上端が差し込まれている。円筒部21の上端部近傍には容器10内部とポンプ本体2内部を連通する空気穴26が設けられている。
【0040】また、ポンプ本体2の上端開口部にはコンテナキャップ9が被着されている。コンテナキャップ9は、口頚部11外周面に設けられたおねじに螺合されるめねじが設けられた円筒状のねじ筒部91と、口頚部11内周面に嵌合される円筒状の栓体部92と、連結軸部4外周に摺動自在に接触する円筒状のシャフトガイド部93と、ねじ筒部91と栓体部92の上端を連結してポンプ本体2上端のフランジ22を押さえる環状頂壁部94と、栓体部92とシャフトガイド部93の下端を連結する環状底壁部95と、環状底壁部95の下面から下方に突出する円筒状のピストン上限ストッパ96と、とから構成されている。
【0041】ピストン3は、内筒部31と外筒部32を備えた二重円筒形状の部材で、内筒部32が連結軸部4外周に軸方向に摺動自在に嵌合され、外筒部32がポンプ本体2の円筒部21内周に摺動自在に嵌合されている。外筒部32とポンプ本体2の円筒部21内周間の摩擦力は内筒部31と連結軸部4間との摩擦力よりも大きくなるように設定されている。
【0042】連結軸部4には、前記ピストン3の内筒部31の上下端に係合して相対移動範囲を規制する第1,第2ストッパ部41,42が軸方向に離間して設けられている。第1ストッパ部41は前記第2ストッパ部42に対して連結軸部4の先端側に位置している。
【0043】連結軸部4は、中空円筒状のピストンシャフト43と、このピストンシャフト43の下端開口部に差込み固定されるステム44と、から構成されている。ステム44は、ピストンシャフト43に差込み固定される差込み筒部45と、ピストンシャフト43の下端から下方に突出し側方に開口する吐出通路開口部18aを備えたガイド部46と、ガイド部46の下端に設けられる円盤状のストッパ板部47と、を備えている。
【0044】そして、ピストン3の移動範囲を規制する第1ストッパ部41はステム44のストッパ板部47外径端縁によって構成され、第2ストッパ部42はピストンシャフト43外周面に環状に突出形成されている。
【0045】エジェクタヘッド5の下端面には上記連結軸部4のピストンシャフト43上端が接続される円筒形状の差込み首部52が下方に突設されており、この差込み首部52の外側にスプリング6の外周を覆う円筒状のカバー筒部53が突設されている。このカバー筒部53外周面はコンテナキャップ9の栓体部92内周面に摺動自在に嵌合されている。このカバー筒部53はエジェクタヘッド5のストローク全長にわたって常に栓体部92に嵌合し、スプリング6が外部に露出しないように構成している。
【0046】スプリング6はたとえば金属コイルスプリングであり、エジェクタヘッド5とコンテナキャップ9の間に圧縮状態で装着され、その下端が上記コンテナキャップ9の栓体部92とシャフトガイド部93の間のピストン環状底壁部95に係合し、その上端がエジェクタヘッド5の差込み首部52とカバー筒部53の間のエジェクタヘッド5下面に係合している。このようにスプリング6をポンプ本体2の外部に配置したので、内容液がスプリング6に触れない。したがって、スプリング6が金属スプリングでもその腐食を防止することができる。
【0047】吸込弁機構7は、前記円筒部21内周に設けられた嵌合部26に嵌着固定されるリング部71と、弁座72に対して接離自在の弁体部73と、リング部71と弁体部73とを連結する複数の放射状に延びる押えばね部74と、を一体成形したバルブ部材70によって構成されている。
【0048】リング部71は断面矩形状のリング形状で外周が嵌合部26内周に密に嵌合され、嵌合部26の上端にはリング部71の抜け止め用の突部27が設けられている。また、弁体部73は弁座72との当接面が半球面状に成形されている。一方、押えばね部74は板ばねとして機能するもので、弁体部73が弁座72に着座している状態で所定量曲げ変形され、押えばね部74の弾性復元力によって弁体部73を弁座72に押圧している。
【0049】吐出弁機構8は、上記ピストン3の第1ストッパ部41との当接位置にて吐出通路開口部18aを閉弁し、かつ第1ストッパ部41から離れると開弁するスライドバルブ機構となっている。
【0050】次に本第1の実施の形態の作動状態を図2を参照して説明する。
【0051】図2(a)は自然状態を示している。
【0052】この自然状態では、エジェクタヘッド5がスプリング6のばね力によって上方に押し上げられ、ピストン3の内筒部31下端がステム44下端の第1ストッパ部41に当接して吐出通路開口部18aが閉塞され、ピストン3の外筒部32上端がピストン上限ストッパ96下端に当接して停止している。
【0053】このように自然状態ではスプリング6のばね力によって吐出弁機構8の吐出通路開口部18aが強制的に閉弁状態に維持されている。
【0054】また、流通過程においては、このエジェクタヘッド5とコンテナキャップ9の間に、たとえば図2(g)に示すようなクリップ12を介装することによってエジェクタヘッド5をロックし、吸込弁機構7を閉弁状態に固定することができる。
【0055】この状態からスプリング6のばね力に抗してエジェクタヘッド5を手で押し込むことによって吐出弁機構8が開封され吐出が開始される。
【0056】エジェクタヘッド5を押し込んだ直後は、ピストン3は外筒部32とポンプ本体2の円筒部21内周との摩擦力によって保持され、内筒部31が摺動自在に接触する連結軸部4のみが下方に移動し、第1ストッパ部41がピストン3の内筒部31下端から離れて吐出通路開口部18aが開く。
【0057】所定量押し込むと、連結軸部4の第2ストッパ部42がピストン3の上端に係合し、ピストン3が連結軸部4と一緒になって押し込まれ、ポンプ本体2内に貯溜されている液体が加圧されて吐出通路18および吐出ノズル51を通じて液体が吐出される。
【0058】図2(b)は、エジェクタヘッド5の押し切り状態が示されている。
【0059】この押し切り位置はエジェクタヘッド5のスカート部54下端がコンテナキャップ9の環状頂壁部94上面に当接することによって決まる。この状態は吐出完了時点であり、吐出弁機構8は開,吸込弁機構7は閉状態である。この位置からエジェクタヘッド5を押し込む手の力を抜くと、スプリング6のばね力によってエジェクタヘッド5が押し戻され、サックバック(吸い戻し)が開始される。
【0060】図2(c)は、エジェクタヘッド5の戻り始め状態を示している。
【0061】戻り始めの時点ではピストン3は外筒部32とポンプ本体2の円筒部21内周面との摩擦抵抗によって停止しており、連結軸部4のみが上方に移動する。
【0062】そして、連結軸部4が所定量(L)移動すると、第1ストッパ部41がピストン3の下端に当接し、図2(d)に示すようにピストン3によって吐出通路開口部18aが閉塞される。
【0063】この戻り始めから吐出通路開口部18aが閉塞されるまでの間、吸込弁機構7は押えばね部74のばね力によって閉弁状態に維持されており、吐出通路8内の残留液体がポンプ本体2内に吸い戻される。吸い戻し量は、吐出通路断面積Sとピストン3が第2ストッパ部42に当接した位置から第1ストッパ部41に当接するまでのストロークLとの積(L×S)となる。
【0064】連結軸部4の第1ストッパ部41がピストン3に当接した後は、図2(e)に示すように、ピストン3はスプリング6のばね力によって連結軸部4と一緒に移動し、ポンプ本体2内の負圧が大きくなって吸込弁機構7の弁体部73が弁座72から離間して開封される。一方、吐出弁機構8は閉状態に保たれるので、容器10内の液体がポンプ本体2内に吸い込まれる。容器10内は液体が吸入された分だけ減圧状態なるが、ポンプ本体2に設けられた空気穴26を通じて外気が導入されるので減圧状態は解消される。
【0065】そして、図2(f)に示すようにピストン3の外筒部32上端がピストン上限ストッパ96に当接した時点で停止し、それ以上ポンプ本体2の容積が拡張されないので吸込弁機構7の弁体部73が弁座72に当接して閉弁される。
【0066】本実施の形態では、上記吸込弁機構7を、前記ポンプ本体2内周に固定されるリング部71と、弁座72に対して接離自在の弁体部73と、リング部71と弁体部73を一体的に連結して弁体部73を弁座72に対して所定のばね力によって押圧する押えばね部74とを備えた一体成形のバルブ部材70によって構成しているので、一つのバルブ部材70だけで常時閉弁状態に保つ自己閉鎖型の吸込弁機構7を実現することができ、部品点数を削減できると共に組み込みもきわめて容易である。
【0067】次に本発明の他の実施の形態(第2〜第5の実施の形態)を説明する。
【0068】各実施の形態の説明において、主として第1の実施の形態との相違点のみを説明するものとし、第1の実施の形態と同一の構成部分については同一の符号を付してその説明は省略するものとする。したがって、第1の実施の形態と同一の符号が付された構成部分は、第1の実施の形態と全く同一の構成および作用を有するものであり、第1の実施の形態の説明が援用される。
【0069】[第2の実施の形態]図3および図4には本発明の第2の実施の形態が示されている。
【0070】本実施の形態は、ポンプ本体2の底壁部223と吸込弁機構207のみが第1の実施の形態と相違し、他の構成は第1の実施の形態と全く同一である。
【0071】すなわち、ポンプ本体2の底壁部223は、図3(a)に示すように、円板状の平坦部2231と、平坦部2231周縁から円筒部21に向かって上方に徐々に開くように傾斜する逆円錐台状の傾斜面部2232と、から構成されている。平坦部2231の中央には固定用突起2233が突設され、固定用突起2233の周囲に吸込通路開口部17aが複数開口形成されている。
【0072】一方、吸込弁機構207は、図3(b)〜(d)に詳細に示すように、底壁部223の固定用突起2233に固定される固定軸部2071と、この固定軸部2071から半径方向外方に向かって延びる可撓性のシール膜部2072と、シール膜部2072の周縁に設けられシール膜部2072の弾性力によって底壁部223の傾斜面部2232に圧接されて吸込通路開口部17aを閉塞する環状の環状のシール突起2073と、を備えた一体成形のバルブ部材2070によって構成されている。
【0073】固定軸部2071は、底面に固定用突起2233に嵌合する嵌合穴2071aを備え、上面には上方に突出するつまみ部2071cを備えた構成となっている。シール膜部2072は固定軸部2071の上面周縁から半径方向外方に向かって徐々に下方に傾斜する傘状に成形され、環状の環状のシール突起2073は下方に膨出する断面円弧状に環状の厚肉部によって構成されている。
【0074】この場合にも、一つのバルブ部材2070だけで常時閉弁状態に保つ自己閉鎖型の吸込弁機構207を実現することができ、部品点数を削減できると共に組み込みもきわめて容易である。また、シール膜部2072と環状のシール突起2073が一体成形されているので、シール突起2073部の接触面圧が安定し、また部品点数が少なく組立に有利である。特に、つまみ部2071bが設けられているので、つまみ部2071bをつまんで組み付けることができるので、組み付けがきわめて簡単になる。
【0075】図4は本第2の実施の形態の作動状態を示している。
【0076】この場合も、自然状態で、吐出弁機構8は第1の実施の形態と同様にスプリング6のばね力にピストン3下端に第1ストッパ部41が押圧され、吐出弁機構8の吐出通路開口部18aがピストン3によって閉塞されている。そして、吸込弁機構207はシール膜部2072の弾性復元力によってシール突起2073が底壁部223の傾斜面部2232に密接され、吸込通路開口部17aが閉塞されている(図4(a)参照)。
【0077】吐出する場合には、エジェクタヘッド5をスプリング6のばね力に抗して押し込む。このとき、ピストン3が連結軸部4と一体に押し込まれ、ポンプ本体2内に貯溜されている液体が加圧されて吐出弁機構8の弁体が押し上げられて開封され、吐出通路18および吐出ノズル51を通じて液体が吐出される。
【0078】エジェクタヘッド5を押し切った時点から(図4(b)参照)、スプリング6のばね力によって連結軸部4が戻り始めて(図4(c)参照)、停止状態のピストン3が第2ストッパ部42から離れる。一方、吸込弁機構207のシール膜部2072は閉弁状態に維持されており、ポンプ本体2が負圧となって吐出ノズル51および吐出通路18内の残液がポンプ本体2に吸い戻される。
【0079】吸込弁機構207はシール膜部2072とシール突起2073が一体となったバルブ部材2070によって一体成形されており、開弁荷重のばらつきが少なく、安定した吸い戻し機能を得ることができる。一つのバルブ部材2070によって構成しているので、部品点数を削減できると共に組み込みもきわめて容易である。
【0080】そして、連結軸部4が所定量L移動すると、第1ストッパ部41がピストン3の下端に当接して吐出弁機構8が閉弁される(図4(d)参照)。
【0081】次いで、ピストン3の下端に第1ストッパ部41が係合してピストン3が連結軸部4と共に上方に移動し始めると(図4(e)参照)、ポンプ本体2内の負圧が大きくなって吸込弁機構207のシール膜部2072が上方に撓んでシール突起2073が底壁部223から離間して開封され、容器10内部の液体がポンプ本体2内に吸入される。自然状態に復帰した時点でシール突起2073がシール膜部2072の弾性復元力によって底壁部223に再び着座して吸込弁機構207が閉弁される(図4(f)参照)。
【0082】[第3の実施の形態]図5および図6には本発明の第3の実施の形態が示されている。
【0083】この第3の実施の形態は、ポンプ本体2の底壁部323の形状と吸込弁機構307の構成、および連結軸部4に吸込弁機構307の弁体部3072を押さえる押え部材3078を備えている点で第1の実施の形態と相違している。
【0084】すなわち、この第3の実施の形態の場合には、ポンプ本体2の底壁部323は円板状の平坦部3231と傾斜面部3232とを備え、平坦部3231に円筒状に突出する弁座3071が設けられている。
【0085】一方、吸込弁機構307は、弁座3071に接離自在の弁体部3072と、弁体部3072から下方に突出する複数の脚部3073と、を備えている。脚部3073は吸込通路開口部17aに移動自在に挿入されており、脚部3073の下端部には、吐出通路18内周に設けられた環状の段差部3074に係合する抜け止め突起3075が設けられている。抜け止め突起3075は、弁体部3072が弁座3071から所定量離間した位置で係合するようになっている。
【0086】弁体部3072には上方に延びる円筒状のばね受け部3076が設けられており、ばね受け部3076の外周面には上方に向かって所定角度でもって内側に傾斜するばね受け斜面3077が設けられている。
【0087】一方、連結軸部4のステム44下端部に、連結軸部44の押し切り位置から所定量上方に移動する間、吸込弁機構307の弁体部3072を弁座3071に対して押圧状態に保持する押え部材としての押えばね3078が突設されている。押えばね3078は上端がステム44下端面に固定された片持ち状の板ばね構造で、連結軸4の押し切り位置にてばね受け部3076のばね受け斜面3077に側方から圧接されるように構成されている。ばね受け斜面3077と押えばね3078の接触面はすべり面として摩擦を可及的に小さくしている。
【0088】図6は本第3の実施の形態の作動状態を示している。
【0089】自然状態において、吐出弁機構8はエジェクタヘッド5を押し上げるスプリング6のばね力によって閉弁状態に保持されている。一方、吸込弁機構307は、弁体部3072の自重によって弁座3071に対して着座している(図6(a)参照)。したがって、転倒時あるいは熱膨張時に吸込弁機構307の弁体部3072は弁座3071から離間する可能性があるが、吐出弁機構8はスプリング6のばね力によって閉弁状態に保持され液漏れが防止される。
【0090】そして、吐出行程においてエジェクタヘッド5を押し切る手前から、連結軸部4のステム44下端に設けられた押えばね3078が吸込弁機構307の弁体部3072のばね受け斜面3077に係合し、ばね受け斜面3077の傾斜面に沿って徐々に押し広げられ、弁体部3072を弁座3071に対して強制的に押圧して閉弁状態を維持している。
【0091】ばね受け斜面3077が下方に向かって開くような傾斜面となっているので、押えばね3078のばね力が弁体部3072に対して下向きに作用し、弁体部3072を確実に押さえることができる。
【0092】そして、エジェクタヘッド5を押し切った後は、図6(b)〜(d)に示すように、スプリング6のばね力によって連結軸部4が上方に戻り始める。この時点ではまだ吐出通路開口部18aは開いており、第1ストッパ部41がピストン3下端に当接して吐出通路開口部18aを閉塞するまでの間、押えばね3078によって吸込弁機構307の弁体部3072が強制的に押さえられ、吐出通路18内の残液が確実に戻される。この間、押えばね3078は弁体部3072のばね受け斜面3077に対してすべりながら上方に移動し、弁体部3072が持ち上がらない。
【0093】押えばね3078がばね受け斜面3077から離れると、弁体部3072を押さえる力が無くなり、弁体部3072が弁座3071から離間して吸込通路17を通じて液体が吸入され(図6(e)参照)、自然状態に復帰した時点でポンプ本体2内の負圧が無くなって弁体部3072が自重によって弁座3071に着座する(図6(f)参照)。液体吸入時において、弁体部3072の脚部3073の抜け止め突起3075が段差部3074に係合して弁体部3072の抜け止めが図られている。
【0094】[第4の実施の形態]図7および図8には本発明の第4の実施の形態が示されている。
【0095】この第4の実施の形態は、ポンプ本体2の底壁部423の形状と吸込弁機構407の構成が第1の実施の形態と相違している。
【0096】すなわち、この第4の実施の形態の場合には、ポンプ本体2の底壁部423は円板状の平坦部4231と傾斜面部4232とを備え、平坦部4231に円筒状に突出する弁座4071が設けられている。
【0097】一方、吸込弁機構407は、弁座4071に接離自在の弁体部4072と、弁体部4072から下方に突出する複数の脚部4073と、を備えている。脚部4073は吸込通路開口部17aに移動自在に挿入されており、脚部4073の下端部には、吸込通路17内周に設けられた環状の段差部4074と軸方向に対向するばね受け部4075が設けられ、このばね受け部4075と段差部4074との間にコイル状の押えスプリング4076が収縮状態で装着され、押えスプリング4076のばね力によって弁体部4072を弁座4071に押圧して閉弁状態に維持している。
【0098】図8は本第4の実施の形態の作動状態を示している。
【0099】この場合も、自然状態では、吐出弁機構8は第1の実施の形態と同様にスプリング6のばね力にピストン3下端に第1ストッパ部41が圧接され、吐出弁機構8の吐出通路開口部18aがピストン3によって閉塞されている。そして、吸込弁機構407は押えスプリング4076のばね力によって弁体部4072が弁座4071に密接され、吸込通路開口部17aが閉塞されている(図8(a)参照)。
【0100】そして、エジェクタヘッド5を押し込んで液体を吐出し、エジェクタヘッド5を押し切った時点から(図8(b)参照)、スプリング6のばね力によって連結軸部4がポンプ本体2から突出する方向に戻り始めて第1ストッパ部41がピストン3下端に当接して吐出通路開口部18aを閉塞するまでの間(図8(c),(d)参照)、押えスプリング4076のばね力によって吸込弁機構407の弁体部4072が閉弁状態に維持され、吐出通路18内の残液が確実に戻される。
【0101】そして、ピストン3下端に第1ストッパ部41が当接して吐出通路開口部18aが閉じてピストン3が上方に移動し始めると、ポンプ本体4076内の負圧が急激に大きくなり、吸込弁機構407の弁体部4071が押えスプリング4076のばね力に抗して弁座4071から浮き上がって吸入通路17が開封され、ポンプ本体2内に液体が吸入され(図8(e)参照)、自然状態に復帰して弁体部4072が弁座4071に着座する(図8(f)参照)。
【0102】[第5の実施の形態]図9及び図10には本発明の第5の実施の形態が示されている。
【0103】この第5の実施の形態は、ポンプ本体2の底壁部523、吐出通路18の内周形状、吸込弁機構507の構成が第1の実施の形態と相違している。
【0104】すなわち、この第5の実施の形態の場合には、ポンプ本体2の底壁部523は円板状の平坦部5231と傾斜面部5232とを備え、平坦部5231に円筒状に突出する弁座5071が設けられている。
【0105】一方、吸込弁機構507は、弁座5071に接離自在の弁体部5072と、弁体部5072から下方に突出する複数の弾性脚部5073とを一体成形したバルブ部材5070によって構成されている。
【0106】弾性脚部5073は吸込通路開口部17aに移動自在に挿入されている。弾性脚部5073は下端に向かって徐々に開く開脚構造となっており、その下端部には、環状の弁座5071あるいはおよび接続筒部524内に設けられた吸込通路17の中途部に形成された下方に向かって開くテーパ面171に圧接される突起5074が設けられている。この突起5074をテーパ面171に圧接させ、この圧接力の反力を水平方向に対して下向きに傾けて作用させることによって弾性脚部5073を下方に引き込み、弁体部5072を弁座5071に対して押圧している。
【0107】また、テーパ面171の上端には縮径された環状の段差部172が形成されており、この段差部172により弾性脚部5073下端の突起5074を係合させて抜け止めを図っている。
【0108】図10には本第5の実施の形態の作動状態を示している。
【0109】この場合も、自然状態では、吐出弁機構8は第1の実施の形態と同様にスプリング6のばね力にピストン3下端に第1ストッパ部41が圧接され、吐出弁機構8の吐出通路開口部18aがピストン3によって閉塞されている。そして、吸込弁機構507はテーパ面171に圧接される弾性脚部5073のばね力によって、弁体部5072が弁座5071に密接され、吸込通路開口部17aが閉塞されている(図10(a)参照)。
【0110】エジェクタヘッド5を押し込んで液体を吐出し、エジェクタヘッド5を押し切った時点から(図10(b)参照)、スプリング6のばね力によって連結軸部4がポンプ本体2から突出する方向に戻り始めて第1ストッパ部41がピストン3下端に当接して吐出通路開口部18aを閉塞するまでの間(図10(c),(d)参照)、弾性脚部5073のばね力によって吸込弁機構507の弁体部5072が閉弁状態に維持され、吐出通路18内の残液が確実に戻される。
【0111】ピストン3下端に第1ストッパ部41が当接して吐出通路開口部18aが閉じてピストン3が上方に移動し始めると、ポンプ本体2内の負圧が急激に大きくなり、吸込弁機構507の弁体部5072が弾性脚部5073のばね力に抗して弁座5071から浮き上がって吸入通路17が開封され、ポンプ本体2内に液体が吸入され(図8(e)参照)、自然状態に復帰して弁体部5072が弁座5233に着座する(図8(f)参照)。
【0112】この実施の形態では、吸込弁機構507は弁体部5072と弾性脚部5073が一体となったバルブ部材5070によって一体成形されており、開弁荷重のばらつきが少なく、安定した吸い戻し機能を得ることができる。また、吸込弁機構507を一つのバルブ部材5070によって構成しているので、部品点数を削減できると共に組み込みもきわめて容易である。
【0113】次に吐出弁機構をボール弁とした場合の実施の形態(第6乃至第9の実施の形態)を説明する。
【0114】各第6乃至第9の実施の形態において吐出弁機構は共通であり、吐出弁機構以外は上記第1,第2,第3および第5の実施の形態と同一である。重複した説明を避けるために、先の実施の形態と相違する部分についてのみ説明し、同一部分については同一の符号を付して説明は省略するものとする。同一の符号が付された部分の構成および機能は先の実施の形態と同一であり、先の実施の形態における説明が援用される。
【0115】[第6の実施の形態]図11は本発明の第6の実施の形態が示されている。
【0116】全体的な構成は第1の実施の形態と同一であり、連結軸部604とピストン603、吐出弁機構608の構成が第1の実施の形態と相違する。
【0117】この実施の形態では、ピストン603は連結軸部604の下端部に一体的に固定されている。連結軸部604は内部に吐出通路18が形成された中空のパイプ状で下端に吐出通路開口部18aが下方に向かって開いており、下端部外周にピストン603が一体成形されている。
【0118】吐出弁機構608は連結軸部604の吐出通路18中途部に設けられている。
【0119】すなわち、吐出通路18の中途部には吐出通路18を仕切るように弁座6081が設けられ、この弁座6081の吐出方向下流側となる上方にボールからなる弁体6082が弁座6081に対して接離自在に設けられている。自由状態で弁体6082は弁座6081に対して自重によって着座しており、ポンプ本体2内に圧力によって弁体6082が弁座6081から離れて浮遊状態となって開弁するように構成されている。また、エジェクタヘッド5の上端部には、ノズル部51の内部開口部に臨んで弁体6082の浮き上がり量を規制する弁体押え6083が設けられている。
【0120】図12には本第6の実施の形態の作動状態を示している。
【0121】自然状態では、図12(a)に示されるように、連結軸部604がスプリング6のばね力によって突出方向に付勢されており、吐出弁機構608は弁体6082が自重によって弁座6081に着座して閉弁され、吸込弁機構7は押えばね部74のばね力によって閉弁状態に保持されている。
【0122】吐出する場合には、エジェクタヘッド5をスプリング6のばね力に抗して押し込む。このとき、ピストン3が連結軸部604と一体に押し込まれ、ポンプ本体2内に貯溜されている液体が加圧されて吐出弁機構608の弁体6082が押し上げられて開封され、吐出通路18および吐出ノズル51を通じて液体が吐出される。
【0123】エジェクタヘッド5を押し切った時点から(図12(b)参照)、スプリング6のばね力によって連結軸部604およびピストン3がポンプ本体2から突出する方向に戻り始める(図12(c)参照)。このとき、吐出弁機構608の弁体6082はまだ弁座6081に着座せず浮遊状態で吐出通路開口部18aが開いている。一方、吸込弁機構7は押えばね部74のばね力によって弁座72に押圧されて閉弁状態に維持されており、ポンプ本体2が負圧となって吐出ノズル51および吐出通路18内の残液がポンプ本体2に吸い戻される。
【0124】本実施の形態では、吐出弁機構608が液体の粘度によってサックバック時の落下速度が変化するものの、吸込弁機構7は押えばね部74が弁体部73と一体成形されているので、吸込弁機構7の開閉タイミングは安定し、安定した吸い戻し機能を得ることができる。
【0125】そして、所定時間経過して吐出弁機構608の弁体6082が弁座6081に着座して閉弁すると(図12(d)参照)、吸込弁機構7の弁体部73が押えばね部74のばね力に抗して弁座72から離れて開封され、容器10内部の液体がポンプ本体2内に吸入され(図12(e)参照)、自然状態に復帰し吸込弁機構7が再び閉弁する(図12(f)参照)。
【0126】[第7の実施の形態]図13は本発明の第7の実施の形態が示されている。
【0127】この実施の形態は、傘形のバルブ部材2070を備えた一体成形の吸込弁機構207を含む全体的な構成は第2の実施の形態と同一であり、一体成形の連結軸部604とピストン603、ボール弁よりなる吐出弁機構608の構成が上記第6の実施の形態と同一である。
【0128】図14には本第7の実施の形態の作動状態が示されている。
【0129】すなわち、自然状態では連結軸部604がスプリング6のばね力によって突出方向に付勢され、吐出弁機構608は弁体6082が自重によって弁座6081に着座して閉弁され、吸込弁機構207はシール膜部2072の弾性力によって閉弁状態に保持されている(図14(a)参照)。
【0130】吐出する場合には、エジェクタヘッド5をスプリング6のばね力に抗して押し込む。このとき、ピストン603が連結軸部604と一体に押し込まれ、ポンプ本体2内に貯溜されている液体が加圧されて吐出弁機構608の弁体6082が押し上げられて開封され、吐出通路18および吐出ノズル51を通じて液体が吐出される。
【0131】エジェクタヘッド5を押し切った時点から(図14(b)参照)、スプリング6のばね力によって連結軸部604およびピストン603がポンプ本体2から突出する方向に戻り始める(図14(c)参照)。このとき、吐出弁機構608の弁体6082はまだ弁座6081に着座せず浮遊状態で吐出通路開口部18aが開いている。一方、吸込弁機構207はシール膜部2072の弾性復元力によってシール突起2073が底壁部223の傾斜面部2232に圧接されて閉弁状態に維持されており、ポンプ本体2が負圧となって吐出ノズル51および吐出通路18内の残液がポンプ本体2に吸い戻される。
【0132】本実施の形態においても、吐出弁機構608の弁体6082が液体の粘度によってサックバック時の落下速度が変化するものの、吸込弁機構207はシール膜部2072と環状のシール突起2073とが一体成形されているので、吸込弁機構207の開閉タイミングは安定し、安定した吸い戻し性能を得ることができる。
【0133】そして、所定時間経過して吐出弁機構608の弁体6082が弁座6081に着座して閉弁すると(図14(d)参照)、吸込弁機構7のシール突起2073がシール膜部2072の弾性復元力に抗して底壁の傾斜面部2232から離れて開封され、容器10内部の液体がポンプ本体2内に吸入され(図14(e)参照)、吸入が完了して自然状態に復帰すると吸込弁機構7が再び閉弁する(図14(f)参照)。
【0134】[第8の実施の形態]図15は本発明の第8の実施の形態が示されている。
【0135】この実施の形態は、ポンプ本体2の底壁部823の形状と吸込弁機構307の構成、および連結軸部604に吸込弁機構307の弁体部3072を押さえる押えばね3078を備えている点で第3の実施の形態と同一であり、一体成形の連結軸部604とピストン603、ボール弁よりなる吐出弁機構608の構成が上記第6の実施の形態と同一である。
【0136】すなわち、この実施の形態では連結軸部604の下端開口部に弁体部3072を押さえる押えばね3078が複数設けられている。
【0137】図16には第8の実施の形態の作動状態を示している。
【0138】すなわち、自然状態では連結軸部604がスプリング6のばね力によって突出方向に付勢され、吐出弁機構608は弁体6082が自重によって弁座6081に着座して閉弁され、吸込弁機構307は弁体部3072の自重によって弁座3071に着座して閉弁状態に保持されている(図16(a)参照)。
【0139】吐出する場合には、エジェクタヘッド5をスプリング6のばね力に抗して押し込む。このとき、ピストン603が連結軸部604と一体に押し込まれ、ポンプ本体2内に貯溜されている液体が加圧されて吐出弁機構608の弁体6082が押し上げられて開封され、吐出通路18および吐出ノズル51を通じて液体が吐出される。
【0140】エジェクタヘッド5を押し切った時点から(図16(b))、スプリング9のばね力によって連結軸部604およびピストン603がポンプ本体2から突出する方向に戻り始める(図16(c))。このとき、吐出弁機構608の弁体6082はまだ弁座6081に着座せず浮遊状態で吐出通路開口部18aが開いている。
【0141】そして、弁体6082が弁座6081に着座して吐出通路開口部18aを閉塞するまでの間(図16(d))、押えばね3078によって吸込弁機構308の弁体部3081が強制的に押さえられ、吐出通路18内の残液が確実に戻される。この間、押えばね3078は弁体部3072のばね受け斜面3077に対してすべりながら上方に移動し、弁体部3072が持ち上がらない。
【0142】そして、押えばね3078がばね受け斜面3077から離れると、弁体部3072を押さえる力が無くなり、弁体部3072が弁座3071から離間して吸込通路17を通じて液体が吸入され(図16(e)参照)、自然状態に復帰した時点で弁体部3072が自重によって弁座3071に着座する(図6(f)参照)。
【0143】[第9の実施の形態]図17及び図18には本発明の第9の実施の形態が示されている。
【0144】この第9の実施の形態は、図17に示すように、弾性脚部5073と弁体部5072を有する吸込弁機構507を含む全体的な構成は第5の実施の形態と同一で、ボール弁タイプの吐出弁機構608が第6の実施の形態と同一である。
【0145】図18には本第5の実施の形態の作動状態を示している。
【0146】この場合も、自然状態では吐出弁機構608の弁体6082は自重によって弁座6081に着座して閉弁状態に維持され、また吸込弁機構507も弾性脚部5073のばね力によって閉弁状態に保持されている(図18(a)参照)。
【0147】この状態からエジェクタヘッド5を押して液体を吐出し、エジェクタヘッド5を押し切った時点から(図18(b)参照)、スプリング9のばね力によって連結軸部604およびピストン603がポンプ本体2から突出する方向に戻り始める(図18(c)参照)。このとき、吐出弁機構608の弁体6082はすぐには弁座6081に着座せず浮遊状態で吐出通路開口部18aが開いている。
【0148】そして、弁体6082が弁座6081に着座して吐出通路開口部18aを閉塞するまでの間(図18(d)参照)、吸込弁機構507は、弾性脚部5073のばね力によって吸込弁機構507の弁体部5072が閉弁状態に維持され、吐出通路18内の残液が確実に戻される。
【0149】そして、吐出弁機構608が閉じると、吸込弁機構507の弁体部5072が弾性脚部5073のばね力に抗して弁座5071から離れて開封され、容器10内部の液体がポンプ本体2内に吸入され(図18(e)参照)、自然状態に復帰し吸込弁機構507が再び閉弁する(図12(f)参照)。
【0150】なお、上記第6〜第9の実施の形態において、スプリングの位置をポンプ本体2の外部に配置した場合について説明したが、ポンプ本体2内部のピストンとポンプ本体底壁間に収縮状態で装着するようにしてもよい。
【0151】
【発明の効果】以上説明したように、本請求項1乃至請求項5に記載の発明にあっては、吐出弁機構としてピストンと連結軸との相対移動によって開閉するスライドバルブ機構を採用することにより、サックバック時に液体の粘度の影響を受けにくくなり、吐出弁機構の開閉タイミングの安定化を図ることができ、液体の粘度に関わらずサックバック量を安定化することができる。
【0152】特に、請求項2および3に記載の発明のように、吸込弁機構を押えばね部と弁体部を一体成形したバルブ部材によって構成することにより、サックバック時の吸込弁機構の開閉タイミングの安定化を図ることができ、サックバック量を一層安定化させることができる。
【0153】また、一つのバルブ部材だけで常時閉弁状態に保つ自己閉鎖型の吸込弁機構を実現することができ、部品点数を削減できると共に組み込みもきわめて容易である。
【0154】さらに、請求項4に記載の発明のように、サックバック時に吸込弁機構の弁体部を押え部材によって強制的に閉弁状態に押さえる構成を採用した場合には、吸込弁機構が自己閉鎖形ではなくてもサックバック時に吸込弁機構の確実に閉状態に保持することができ、サックバック量の安定化を図ることができる。
【0155】一方、吐出弁機構の構成としてボール弁のように弁体が弁座に接離する開閉弁機構の場合でも、吐出弁機構の開閉タイミングが液体の粘度による影響を受けるものの、請求項6乃至請求項7に記載のように吸込弁機構を押えばね部と弁体部を一体成形したバルブ部材によって構成とすれば、サックバック時の吸込弁機構の開閉タイミングの安定化を図ることができ、サックバック量を安定化させる効果が得られる。また、一つのバルブ部材だけで常時閉弁状態に保つ自己閉鎖型の吸込弁機構を実現することができ、部品点数を削減できると共に組み込みもきわめて容易である。
【0156】また、請求項8に記載のように、吐出弁機構がボール弁のように開閉タイミングが液体の粘度の影響を受ける開閉弁機構の場合でも、サックバック時に吸込弁機構の弁体部を押え部材によって強制的に閉弁状態に押さえる構成を採用することにより、サックバック時に吸込弁機構の確実に閉状態に保持することができ、サックバック量の安定化を図ることができる。
【0157】さらに、請求項9に記載のように、スプリングをポンプ本体外部であってポンプ本体とエジェクタヘッドの間に設ければ、内容液がスプリングに触れないため、スプリングの腐食を防止できる。




 

 


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